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JP4692656B2 - 通信システム、及びノード - Google Patents
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JP4692656B2 - 通信システム、及びノード - Google Patents

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Description

本発明は、差動信号を伝送する伝送路の幹線から各々分岐する複数の支線のそれぞれに接続されたノードが、前記差動信号により通信を行うように構成された通信システム、及びノードに関する。
例えば車両の通信システムでは、制御の高度化・複雑化に伴い、多数の電子制御装置(以下、ECUと記載する)が搭載されるとともに、それらのECU間でやりとりされるデータ量は増加の一途をたどっている。このため、通信システムの性能向上が必要となっている。
この種の車両システムとしては、差動信号を伝送する一対の信号線からなる伝送路として、幹線と、該幹線からそれぞれ分岐する複数の支線とを有し、その支線のそれぞれにECUを接続したバス構成のものが知られている。差動信号の信号レベルにはドミナントとリセッシブとがあり、例えばドミナントの理論値が0とされ、リセッシブの理論値が1とされて、データが二値信号として送受信される。
しかし、このような通信システムでは、例えば信号レベルの切り替え時に、幹線と支線との分岐において支線から幹線への信号の反射が生じ、しかも、支線の長さが長いほど、また通信速度を向上させるほど、その反射が大きくなってしまうという問題がある。反射が大きくなると、例えば図10に示すように差動信号に大きな歪みが生じ、ECU間の信号において通信精度が低下するばかりでなく通信にエラーが発生してしまうという問題も生じる。反射は必ず発生するというものではないが、信号線の長さや接続するECUの数など種々の条件により信号線(具体的には支線)の特性インピーダンスが変化することで生じる。つまり、特性インピーダンスの不整合によって生じるものである。
このような問題を解決するために、例えば、支線に抵抗素子を挿入することでインピーダンスマッチングをとり、その支線からの反射を抑制することが考えられている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平7−202947号公報 特開2006−237763号公報
しかしながら、上記の従来技術では、抵抗素子の配置位置によっては、信号振幅が低下してしまって通信に支障をきたすという問題があった。特に、上記特許文献1,2では抵抗素子が信号線と直列に接続されており、信号振幅の低下の原因となっていた。また、上記特許文献1,2では、信号線上(支線上)、或いは幹線から支線を分岐するためのコネクタ内に抵抗素子を挿入する必要があり、製造の容易さや製造コストの面で問題があった。具体的には、信号線に新たに回路を組み込まねばならず、製造に手間がかかるとともにコストも増大する。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、差動信号を伝送する一対の信号線からなる伝送路として、幹線と、該幹線からそれぞれ分岐する複数の支線とを有し、その各支線にノードが接続された通信システムにおいて、通信に必要な信号振幅を確保しつつ反射を抑制することを目的とする。また、そのような構成を低コストで実現することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本願発明は、差動信号を伝送する一対の信号線からなる伝送路として、幹線と、該幹線からそれぞれ分岐する複数の支線とを有し、その各支線にノードが接続された通信システムにおいて、次のような組込回路が設けられたものである。具体的に、一対の信号線間において、差動信号の電圧が所定の電圧以下の場合はその一対の信号線間に電流を流さず、差動信号の電圧が所定の電圧より大きい場合はその一対の信号線間に電流を流す整流回路と、その整流回路と直列に接続される抵抗素子と、を有する組込回路である。
尚、このような組込回路は、一対の信号線間であれば、どの部分に設けられても良い。例えば、幹線において設けられて良いし、支線において設けられて良い。好ましくは、後述するようにノード内に設けられるのが良い。
このような通信システムでは、差動信号の電圧が所定の電圧以下の場合は、信号線から見た組込回路(整流回路)のインピーダンスは高く維持される。具体的には、組込回路(整流回路)に電流が流れない。このため、信号線を介してノードの受信回路に安定した信号を入れることができる。具体的には、ノードに入力される信号振幅が低下することがない。一方、差動信号の電圧が所定の電圧より大きくなると、組込回路(整流回路)には電流が流れ始めるため、信号線から見たインピーダンスは抵抗素子のインピーダンスとなる。そして、抵抗素子の存在により信号線上のインピーダンスマッチング(幹線と支線とのインピーダンスマッチング)がとれれば、インピーダンスの不整合を解消でき、支線から幹線への反射を抑制できる。
このような通信システムでは、伝送路の電位が通信に用いられる範囲のものである場合には、組込回路(整流回路)に電流が流れずに通信を阻害することもない一方、伝送路の電位が通信に用いられる範囲外のものとなった場合には、組込回路(整流回路)に電流が流れて反射が抑制され得るようになる。
よって、本発明によれば、通信に必要な信号振幅を確保しつつ反射を抑制し得るようになる。
また、本発明の通信システムでは、整流回路は、一対の信号線間の接続方向のうち一方の方向を順方向とする第1のダイオードと、他方の方向を順方向とする第2のダイオードとが並列に接続されてなるものである。
これによれば、伝送路の電位が、ダイオードの順方向の電圧降下分以下のものであれば、信号線から見た組込回路(ダイオード)のインピーダンスは高く維持され、組込回路(ダイオード)に電流が流れずノードの受信回路に安定した信号を入れることができる。一方、伝送路の電位が、ダイオードの順方向の電圧降下分より大きくなれば、組込回路(ダイオード)に電流が流れ始めるため信号線から見たインピーダンスは抵抗素子のインピーダンスとなる。このため、抵抗素子のインピーダンスに応じて反射を抑制し得るようになる。
つまり、本発明の通信システムでは、所定の電圧は、第1のダイオードについての順方向電圧降下分、或いは第2のダイオードについての順方向電圧降下分に相当する電圧である。
また、本発明の通信システムでは、第1のダイオード及び第2のダイオードは、それぞれ同数づつ複数個が直列に接続される。
例えば、通信において用いられる差分電圧の大きさは通信システムの種類によって異なる場合がある。本発明のように、第1のダイオード及び第2のダイオードをそれぞれ複数個直列に接続するような構成では、第1のダイオードの数及び第2のダイオードの数を調整することで、組込回路(ダイオード)に電流が流れ始めるときの閾値を調整することができる。よって、どのような種類の通信システムにも対応することができる。
また、本発明の通信システムでは、第1のダイオード及び第2のダイオードは、それぞれ、ツェナーダイオードである。このような構成によっても、本発明の効果を得ることができる。
特に、ツェナーダイオードを用いる場合、より好ましくは、次のように構成すると良い。
具体的に、整流回路は、一対の信号線間において一対のツェナーダイオードがお互い逆向きに直列接続されてなる。
この場合、一方のツェナーダイオードについての順方向電圧降下分と、他方のツェナーダイオードのツェナー電圧との合計値と比較して、伝送路の電位がその合計値以下であれば、組込回路(ツェナーダイオード)に電流は流れない。つまり、伝送路の電位が前記の合計値以下である限り、ノードの受信回路に安定して信号を入れることができ通信は安定する。一方、伝送路の電位が前記の合計値より大きくなると、組込回路(ツェナーダイオード)に電流が流れ、抵抗素子の存在によって反射が抑制され得る。
つまり、この場合における所定の電圧は、一対のツェナーダイオードのうち一方についての順方向電圧降下分と他方についてのツェナー電圧との合計値に相当する電圧である。
そして、本願発明の通信システムでは、より具体的に、抵抗素子のインピーダンスは、一対の信号線の特性インピーダンスと略同一とすると良い。
組込回路(整流回路)に電流が流れ始めたとき、信号線から見たインピーダンスは抵抗素子のインピーダンスとなるが、本発明の場合、そのインピーダンスは信号線の特性インピーダンスと一致するため、インピーダンスマッチングがとられる。よって、反射の発生を防止或いは抑制できる。
また、本願発明の通信システムでは、組込回路は、ノード内においてそのノードの構成として設けられるように構成すると良い。
信号線上に組込回路を設けようとすると、信号線に新たに組込回路を組み込むための構成や作業が必要となり、製造に手間がかかるとともにコストも増大してしまう懸念があるただし、このような懸念は、前述した「このような組込回路は、一対の信号線間であれば、どの部分に設けられても良い。例えば、幹線において設けられて良いし、支線において設けられて良い。」という点を何ら否定するものではない。そして、組込回路を信号線上に設ける場合と比較して、組込回路をノード内に設ける場合には、例えば既存の基板上に素子を組み込めば良いだけであるため、簡単でありコストも抑えることができる。
また、本願発明は、差動信号を伝送する一対の信号線からなる伝送路として、幹線と、該幹線からそれぞれ分岐する複数の支線とを有し、その各支線にノードが接続された通信システムにおけるノードであって、差動信号の電圧が所定の電圧以下の場合は一対の信号線間に電流を流さず、差動信号の電圧が所定の電圧より大きい場合は一対の信号線間に電流を流す整流回路と、その整流回路と直列に接続される抵抗素子と、を有する組込回路が設けられていることを特徴とするノードとして構成できる。
また、本発明のノードにおいて、整流回路は、一対の信号線間の接続方向のうち一方の方向を順方向とする第1のダイオードと、他方の方向を順方向とする第2のダイオードとが並列に接続されてなる。
また、本発明のノードにおいて、第1のダイオード及び第2のダイオードは、それぞれ同数づつ複数個が直列に接続される。
また、本発明のノードにおいて、第1のダイオード及び第2のダイオードは、それぞれ、ツェナーダイオードである。
また、本発明のノードにおいて、所定の電圧は、第1のダイオードについての順方向電圧降下分、或いは第2のダイオードについての順方向電圧降下分に相当する電圧である。
また、本発明のノードにおいて、整流回路は、一対の信号線間において一対のツェナーダイオードがお互い逆向きに直列接続されてなる。また、その場合、所定の電圧は、一対のツェナーダイオードのうち一方についての順方向電圧降下分と他方についてのツェナー電圧との合計値に相当する電圧である。
また、本発明のノードにおいて、抵抗素子のインピーダンスは、一対の信号線の特性インピーダンスと略同一である。
このような本発明のノードによれば、前述した本発明の通信システムを構成することができる。また、本発明の通信システムについて述べたような効果と同じ効果を得ることができる。
本実施形態の通信システム1の構成図である。 通信システム1におけるECU101の具体的構成を表す図である。 トランシーバ15の概略構成を示す図面である。 反射防止回路50の具体的な構成を示す図面である。 第1実施形態の効果を表す図である。 第2実施形態の反射防止回路60の構成を示す図面である。 第2実施形態の効果を表す図である。 第3実施形態の反射防止回路70の構成を示す図面である。 第3実施形態の効果を表す図である。 従来の問題点を示す図面である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の通信システム1の概略構成図である。
図1の通信システム1は、車両に搭載されるものであり、バス10に、自動車の各部を制御する電子制御装置(以下、ECUという)101,102,103,104がそれぞれ接続されてなるものである。
バス10は、通信線21,22からなる幹線20と、通信線21,22からそれぞれ分岐する通信線31,32からなる支線30とから構成される。ノードとしてのECU101〜104は、それぞれ、支線30に接続される。尚、幹線20の両端には、それぞれ、その幹線20の両端(バス10の両端)での反射を抑制するための終端回路5が接続される。
データを送信するノードは、通信線31,32に反転信号を送出し、データを受信するノードは、通信線31,32の電位差(バス10の信号レベル)を判定する。バス10の信号レベルにはドミナント(優性)とリセッシブ(劣性)とがあり、例えば、CANにおいては、バス10の信号レベル(電位差)が0.9[V]より大きい場合、ドミナントと認識される。例えば、一般的に、ドミナントの理論値が「0」とされ、リセッシブの理論値が「1」とされる。このような通信システム1では、データが信号レベルに応じた2値信号でやりとりされる。
図2はECU101の具体的構成を表す図である。尚、ECU102,103,104も同様の構成を備えているものとする。
ECU101は、自動車の各部を制御するための制御処理や他のECU102,103,104と通信を行うための処理を実行するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記載する)17と、バス10に接続されて、マイコン17から与えられる送信フレームTXをバス10に出力すると共に、バス10上のデータ(受信フレームRX)をマイコン17に入力するトランシーバ15と、外部のセンサ・スイッチ群12からの信号をマイコン17に入力すると共に、マイコン17からの信号を外部のアクチュエータ14に出力する入出力回路13と、外部のバッテリ電源(例えば12[V])を降圧した動作電圧(例えば5[V])を、マイコン17、トランシーバ15、入出力回路13に供給する電源回路11とを備えている。
マイコン17は、周知のCPU7、ROM8、RAM9を備えている。また、フレームの送受信(送信フレームTXをトランシーバ15に渡したり、受信フレームRXをトランシーバ15から受け取る)や、どのフレームを優先的に処理するかを決定する調停制御や、通信エラー処理等を実行するコントローラ19を備えている。
トランシーバ15は、送信フレームTXのデータに応じてバス10の信号レベルを制御するとともに、逆にバス10の信号レベルから、受信データを表す「1」か「0」かの二値信号からなる受信フレームRXを生成し、コントローラ19に入力する。
図3は、トランシーバ15の概略構成を示す図面である。
トランシーバ15は、送信フレームTXをバス10に送出するための送信バッファ41と、受信フレームRXをバス10から受信するための受信バッファ42とを備えている。
また、後述する反射防止回路50を備えている。反射防止回路50は、トランシーバ15内(ECU101内)において、支線30に接続されて設けられる。
図4は、トランシーバ15及び反射防止回路50の具体的な構成を示した図面である。
反射防止回路50は、支線30を構成する通信線31,32の間において、整流回路55と抵抗素子56とが直列に接続されてなるものである。
整流回路55は、直列接続されたダイオード51,53と、同じく直列接続されたダイオード52,54とが、並列に接続されてなるものである。ダイオード51,53は、通信線31から通信線32に向かう方向を順方向として直列に接続され、ダイオード52,54は、通信線32から通信線31に向かう方向を順方向として直列に接続される。
抵抗素子56のインピーダンスは、バス10の特性インピーダンスと同じである。例えばCAN(Controller Area Network)の場合、バス10の特性インピーダンスは120Ωであるのが一般的であり、この場合、抵抗素子56としてはインピーダンス120Ωのものが用いられる。
このような本実施形態の作用について説明する。
例えば、通信システム1がCANである場合について説明する。CANの場合、バス10はCAN−H(Hライン)とCAN−L(Lライン)とからなる。例えば、通信線21,31がHラインであるとすると、通信線22,32がLラインとなる。尚、バス10の特性インピーダンスは120Ωであるとする。また、抵抗素子56のインピーダンスも120Ωであるとする。
CANでは、ノードとしてのECU101〜104において、受信に必要な電位はある基準から±1.0Vまでである。例えば、CANでは、送信データが「0」の時にHラインの電圧がハイレベル(例えば3.5[V])にされるとともにLラインの電圧がローレベル(例えば1.5[V])にされ、送信データが「1」の時にHラインの電圧がローレベル(例えば2.5[V])にされるとともにLラインの電圧がハイレベル(例えば2.5[V])にされる。そして、例えば電位差が0.9[V]より大きい場合ドミナントと認識され、電位差が0.5[V]未満の場合にリセッシブと認識される。
次に、図4において、ダイオード51の順方向電圧降下分とダイオード53の順方向電圧降下分との合計値、及びダイオード52の順方向電圧降下分とダイオード54の順方向電圧降下分との合計値を1.4[V]とすると、バス10の電位(通信線31,32の電位)が±1.4[V]になるまでは反射防止回路50に電流は流れないから、バス10から見たインピーダンスは高く維持され、トランシーバ15の受信バッファ42に安定した信号を入れることができる。そして、CANであれば、バス10の電位が通信に必要な±1.0[V]の範囲内であれば反射防止回路50に電流は流れず、このため通信が阻害されることなく安定する。
一方、図4において、バス10の電位が±1.4[V]の範囲を超えると、ダイオード51,53、或いはダイオード52,54に電流が流れ始めるためバス10から見たインピーダンスは抵抗素子56のインピーダンス120Ωとなる。すると、このインピーダンスはバス10の特性インピーダンスと一致しているため、インピーダンスマッチングがとられ、信号の反射が防止或いは抑制されるようになる。
そして、図5に示すが、本実施形態の構成によれば、バス10の電位差が過剰に上がった際(具体的に、通信線31,32の電位が、目標とする3.5[V]を超えた場合、或いは目標とする1.5[V]を下回った場合)の反射を抑制でき、その結果、反射が生じた後の減衰も早めることができる。尚、適宜従来例の図10と比較されたい。
このように、本実施形態によれば、バス10の電位が通信に必要な範囲内である限り、反射防止回路50に電流は流れず、通信に必要な信号振幅を確保してノードの受信回路に安定した信号を入れることができる。一方、バス10の電位差が過剰に上がった場合には、反射防止回路50に電流が流れて反射が抑制されるようにすることができる。ひいては、リンギングを防止することができ、通信精度を向上させることができる。尚、本実施形態の場合、ノードとしてのECU101〜104からの反射を抑制することができる一方、幹線と支線との分岐点では支線自体からの反射が発生してしまう。しかし、幹線と支線との分岐点で反射が発生したとしても、その後ノードからの再反射を抑制することができるため、リンギングが早く集束するようになる。
尚、本実施形態において、反射防止回路50が組込回路に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について図6、図7を用いて説明する。
本第2実施形態は、第1実施形態と比較して、反射防止回路50に代えて図6の反射防止回路60を備えている点が異なっている。より具体的に、反射防止回路60は、反射防止回路50と比較して、各順方向のダイオードが1個のみである構成となっている。
反射防止回路60は、図6に示すように、支線30を構成する通信線31,32の間において、整流回路63と抵抗素子64とが直列に接続されてなるものである。
整流回路63は、ダイオード61と、ダイオード62とが、並列に接続されてなるものである。ダイオード61は、通信線31から通信線32に向かう方向を順方向として接続され、ダイオード62は、通信線32から通信線31に向かう方向を順方向として接続される。
抵抗素子56のインピーダンスは、バス10の特性インピーダンスと同じである。
このような第2実施形態の反射防止回路60によっても、第1実施形態において述べたような効果を得ることができる。
尚、第2実施形態の場合、第1実施形態と比較してダイオードの数が少ないため、ダイオードの順方向電圧降下分も第1実施形態と比較して小さくなる。つまり、整流回路63に電流が流れ始めるようになるときのバス10の電位は、第1実施形態と比較して小さくなる。図7に示すが、バス10の電位について、上は3.2[V]を超えると反射が抑制され(即ち反射防止回路60に電流が流れ)、下は1.8[V]を下回ると反射が抑制される(即ち反射防止回路60に電流が流れる)。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について図8、図9を用いて説明する。
本第3実施形態は、第1実施形態と比較して、反射防止回路50に代えて図8の反射防止回路70を備えている点が異なっている。
反射防止回路70は、図8に示すように、支線30を構成する通信線31,32の間において、整流回路73と抵抗素子74とが直列に接続されてなるものである。
整流回路73は、ツェナーダイオード71,72が、お互い逆向きに直列に接続されてなるものである。
抵抗素子74のインピーダンスは、バス10の特性インピーダンスと同じである。
この場合、バス10の電位(通信線31,32の電位)が、例えば一方のツェナーダイオード71についての順方向電圧降下分と、他方のツェナーダイオード72のツェナー電圧との合計値以下の場合、反射防止回路70に電流は流れない。この説明において、ツェナーダイオード71とツェナーダイオード72とを入れ替えても同じである。尚、ツェナー電圧は比較的大きいものであるため、前記の合計値も大きくすることが容易である。そして、バス10の電位がその合計値以下である限り、反射防止回路70に電流は流れず、トランシーバ15の受信バッファ42(例えば図3参照)に安定して信号を入れることができる。一方、バス10の電位がその合計値より大きくなると、反射防止回路70に電流が流れ、バス10から見たインピーダンスは抵抗素子74のインピーダンスとなる。即ち、インピーダンスマッチングがとられ、反射が抑制され得る。
このような第3実施形態によれば、通信システム1で用いられる作動信号の電位差が大きい場合にも対応することができる。図9に示すが、バス10の電位について、上は5.0[V]を超えると反射が抑制され(即ち反射防止回路80に電流が流れ)、下は0[V]を下回ると反射が抑制される(即ち反射防止回路80に電流が流れる)。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記実施形態において、反射防止回路50,60,70は、ECU101〜104の外部において、支線30上に設けられても良いし、幹線20上に設けられても良い。
また、上記第1実施形態において、ダイオード51〜54として、ツェナーダイオードを用いても良い。
また、上記第2実施形態において、ダイオード61,62として、ツェナーダイオードを用いても良い。
また、上記第1実施形態において、通信線31から通信線32に向かう方向を順方向とするダイオード、及び通信線32から通信線31に向かう方向を順方向とするダイオードを、それぞれ、3個以上設けるように構成することもできる。
また、上記実施形態において、抵抗素子のインピーダンスはバス10の特性インピーダンスと同一になるようにしているが、実際には、ダイオードも多少のインピーダンスを持っている。そこで、ダイオードのインピーダンスと抵抗素子のインピーダンスとを合わせた値が、バス10の特性インピーダンスと一致するように構成しても良い。
1…通信システム
5…終端回路
10…バス
11…電源回路、
12…センサ・スイッチ群
13…入出力回路
14…アクチュエータ
15…トランシーバ
17…マイコン
19…コントローラ
20…幹線
30…支線
41…送信バッファ
42…受信バッファ
50,60,70…反射防止回路
101,102,103,104…電子制御装置(ECU)

Claims (17)

  1. 差動信号を伝送する一対の信号線からなる伝送路として、幹線と、該幹線からそれぞれ分岐する複数の支線とを有し、その各支線にノードが接続された通信システムにおいて、
    前記一対の信号線間において、
    前記差動信号の電圧が所定の電圧以下の場合はその一対の信号線間に電流を流さず、前記差動信号の電圧が前記所定の電圧より大きい場合はその一対の信号線間に電流を流す整流回路と、その整流回路と直列に接続される抵抗素子と、を有する組込回路が設けられていることを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記整流回路は、前記一対の信号線間の接続方向のうち一方の方向を順方向とする第1のダイオードと、他方の方向を順方向とする第2のダイオードとが並列に接続されてなることを特徴とする通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムにおいて、
    前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードは、それぞれ同数づつ複数個が直列に接続されることを特徴とする通信システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードは、それぞれ、ツェナーダイオードであることを特徴とする通信システム。
  5. 請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記所定の電圧は、前記第1のダイオードについての順方向電圧降下分、或いは前記第2のダイオードについての順方向電圧降下分に相当する電圧であることを特徴とする通信システム。
  6. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記整流回路は、前記一対の信号線間において一対のツェナーダイオードがお互い逆向きに直列接続されてなることを特徴とする通信システム。
  7. 請求項6に記載の通信システムにおいて、
    前記所定の電圧は、前記一対のツェナーダイオードのうち一方についての順方向電圧降下分と他方についてのツェナー電圧との合計値に相当する電圧であることを特徴とする通信システム。
  8. 請求項2ないし請求項7の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記抵抗素子のインピーダンスは、前記一対の信号線の特性インピーダンスと略同一であることを特徴とする通信システム。
  9. 請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記組込回路は、前記ノード内においてそのノードの構成として設けられることを特徴とする通信システム。
  10. 差動信号を伝送する一対の信号線からなる伝送路として、幹線と、該幹線からそれぞれ分岐する複数の支線とを有し、その各支線にノードが接続された通信システムにおける前記ノードであって、
    前記差動信号の電圧が所定の電圧以下の場合は前記一対の信号線間に電流を流さず、前記差動信号の電圧が前記所定の電圧より大きい場合は前記一対の信号線間に電流を流す整流回路と、その整流回路と直列に接続される抵抗素子と、を有する組込回路が設けられていることを特徴とするノード。
  11. 請求項10に記載のノードにおいて、
    前記整流回路は、前記一対の信号線間の接続方向のうち一方の方向を順方向とする第1のダイオードと、他方の方向を順方向とする第2のダイオードとが並列に接続されてなることを特徴とするノード。
  12. 請求項11に記載のノードにおいて、
    前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードは、それぞれ同数づつ複数個が直列に接続されることを特徴とするノード。
  13. 請求項11又は請求項12に記載のノードにおいて、
    前記第1のダイオード及び前記第2のダイオードは、それぞれ、ツェナーダイオードであることを特徴とするノード。
  14. 請求項11ないし請求項13の何れか1項に記載のノードにおいて、
    前記所定の電圧は、前記第1のダイオードについての順方向電圧降下分、或いは前記第2のダイオードについての順方向電圧降下分に相当する電圧であることを特徴とするノード。
  15. 請求項10に記載のノードにおいて、
    前記整流回路は、前記一対の信号線間において一対のツェナーダイオードがお互い逆向きに直列接続されてなることを特徴とするノード。
  16. 請求項15に記載のノードにおいて、
    前記所定の電圧は、前記一対のツェナーダイオードのうち一方についての順方向電圧降下分と他方についてのツェナー電圧との合計値に相当する電圧であることを特徴とするノード。
  17. 請求項11ないし請求項16何れか1項に記載のノードにおいて、
    前記抵抗素子のインピーダンスは、前記一対の信号線の特性インピーダンスと略同一であることを特徴とするノード。
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