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JP4692981B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description

本発明は、テレビカメラ、ビデオカメラ、テレビレンズ、ビデオレンズなどに用いられる光学装置に関するものである。
ENG(electronic news gathering)と呼ばれる、例えば特許文献1に記載されているようなニュース等を現場で取材する従来システムにおいて、ENGズームレンズをENGカメラに装着し、報道、中継、ドラマ、バラエティー、ドキュメンタリーなどの撮影内容、撮影場所、撮影状況、撮影者の好みなどに応じて、フォーカスをデマンドで操作するのか、手動で操作するのかを決定する光学装置が知られている。
このような光学装置では、デマンドで操作する場合、フォーカスはデマンドの操作回転角に対して、比例した制御信号によってフォーカスレンズを制御しているが(例えば、特許文献2参照)、一方ではフォーカスを手動で駆動する場合、フォーカス操作回転角に対して比例した制御信号によって、フォーカスレンズを制御する方式を採る光学装置と、フォーカス操作回転角の角速度に対して比例した制御信号によって、フォーカスレンズを制御する方式を採る光学装置がある。これらは、報道、中継、ドラマ、バラエティー、ドキュメンタリーなどの撮影内容、撮影場所、撮影状況、撮影者の好みなどに応じて、使い分けられている。
例えば、ENGズームレンズおよびENGカメラを三脚に設置して撮影する場合などでは、撮影者はカメラの後部に位置して撮影を行うことになり、フォーカスの操作が困難になる為、デマンドによる操作が用いられる。
また、フォーカスの微妙な制御が必要となる場合や、フォーカスの目盛り線を確認しながらフォーカスの操作を行う場合には、フォーカス操作回転角に対して比例した制御信号によって、フォーカスレンズを制御するENGズームレンズおよ
びENGカメラによる光学装置が利用されるのに対して、被写体が高速で移動している場合や大ボケの場合などには、素早く合焦させる必要が生じるため、フォーカス操作回転角の角速度に対して比例した制御信号によってフォーカスを制御するENGズームレンズおよびENGカメラによる光学装置が利用される。
次に、上記した従来例におけるENGカメラ用ズームレンズの上面外観図を図6に、側面外観図を図7に示す。
図6、図7に示すように、100はレンズ鏡筒であり、図示されていないが内部には、固定フォーカスレンズ、移動フォーカスレンズ、ズームレンズ、アイリス機構、およびリレーレンズ、エクステンダーが配置されている。また、101は回動させることにより移動フォーカスレンズが光軸に沿って前後移動してフォーカス調整を行うフォーカス電子リングである。
102は回動させることによりズームレンズが光軸に沿って前後移動してズーム調整を行うズームリングであり、103は回動させることによりアイリスの絞り径が調整されるアイリスリングである。
104はENGズームレンズの鏡筒に取り付けられ、ズーム、フォーカス、アイリスを電動で駆動するためのモータや、位置検出器、制御回路、ズーム、アイリスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切り換えるクラッチ、スイッチなどが収められたドライブユニットである。
105はズームを電動で駆動する際に、そのコントロールを行うズームスイッチであり、106はアイリスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切り換えるアイリス電動/手動切り換えスイッチである。
107はENGレンズとENGカメラとの間の電気インターフェイスとなり、アイリスを電動で駆動する際の指令信号がENGカメラ側から供給されるカメラケーブルであり、108はズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリュームである。
また、109はズームを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切り換えるズームクラッチであり、110はフォーカスをデマンドで駆動するのか、手動で
駆動するのかを切り換えるフォーカスクラッチである。
上記構成において、ENGズームレンズおよびENGカメラによってフォーカスを操作する場合のフォーカス電子リング101、フォーカスクラッチ110の操作に関して説明する。
フォーカスクラッチ110がデマンド側の場合には、フォーカスデマンドの操作回転角に比例した制御信号によってフォーカスレンズを制御する。
フォーカスクラッチ110が手動側で、ENGズームレンズおよびENGカメラが、フォーカス操作回転角に対して比例した制御信号によって、フォーカスレンズを制御するタイプの場合には、フォーカス電子リング101の操作回転角に比例した制御信号によってフォーカスレンズを制御する。
フォーカスクラッチ110が手動側で、ENGズームレンズおよびENGカメラが、フォーカス操作回転角の角速度に対して比例した制御信号によって、フォーカスレンズを制御するタイプの場合には、フォーカス電子リング101の操作回転角の角速度に比例した制御信号によってフォーカスレンズを制御する。
特開平10−126662号公報 特開平11−103409号公報
しかしながら、上記従来例では、手動でフォーカスを操作する場合に、操作量に比例した制御信号で駆動する方式が採られている光学装置においては、大ボケの場合や高速で移動する被写体に対して素早く合焦する必要が生じた場合などにおいて、必要となるフォーカス電子リングの回転角が増大する上、状況によってはフォーカス電子リングを操作する手を再度持ち直す必要が生じるため、素早く合焦することが困難となり、結果として撮影者の意図した映像を得ることができなくなるという問題が生じる。
同じく、手動でフォーカスを操作する場合に、操作量の変化量に対して比例した制御量によって駆動する方式が採られている光学装置においては、上記の大ボケ
の場合や高速で移動する被写体に対する問題を解決することは可能であるが、目盛り線の絶対位置が実際のフォーカスの位置に対して外れて、フォーカスの微妙な制御が必要となる場合等への対応に問題が生じる。
したがって、上記従来例の光学装置では、被写体に対して素早く追従させる際に求められるフォーカス制御と、微妙な制御や目盛り線の確認により撮影する際に求められるフォーカス制御とを、一つの光学装置で同時に満足させることがてきないという課題を有している。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、手動でフォーカス操作する場合において、大ボケの場合や被写体に対して素早く追従させる際に求められるフォーカス制御と、微妙な制御や目盛り線の確認により撮影する際に求められるフォーカス制御とが、切り換え可能となる光学装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、以下のように構成した光学装置を提供するものである。
すなわち、本発明の光学装置は、手動によって回転するフォーカスリングを備え、該フォーカスリング回転操作によってフォーカスレンズを制御するフォーカス制御手段を有する光学装置において、前記フォーカス制御手段の制御を切り換える制御切り換え手段を有し、該制御切り換え手段は、前記フォーカスリングの操作回転角のみに応じた前記フォーカスレンズの駆動方向および駆動位置を指示するフォーカス位置指令信号を用いて前記フォーカスレンズを駆動する制御と、前記フォーカスリングの操作回転角速度のみに応じた前記フォーカスレンズの駆動方向および駆動位置を指示するフォーカス位置指令信号を用いて前記フォーカスレンズを駆動する制御と、のいずれかに前記フォーカス制御手段の制御を切り換えることを特徴としている。
また、本発明の光学装置は、前記制御切り換え手段を、レンズ側またはカメラ側のいずれか一方に設けるように構成することができる。
本発明によれば、手動でフォーカス操作する場合において、切り換え手段によって、大ボケの場合や高速で移動する被写体に対して素早く追従させる際には、操作量の変化量に対して比例した制御量によるフォーカス制御を行い、また、微妙な制御を必要とする場合や目盛り線を確認しながら撮影する際には、操作量に対して比例した制御量によるフォーカス制御を行うことにより、報道、中継、ドラマ、バラエティー、ドキュメンタリーなどの撮影内容、撮影場所、撮影状況、撮影者の好みなどに応じたフォーカス操作を行うことが可能となる光学装置を実現することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例により説明する。
図1に本発明の実施例における光学装置の構成を示す。
本実施例の光学装置は、つぎに説明するように、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびアイリス機構を有しており、ズームレンズはズーム操作手段によりズームレンズの駆動手段を操作して制御するように構成され、また、フォーカスレンズはフォーカス操作手段によりフォーカスレンズの駆動手段を操作して制御するように構成されている。さらに、アイリス機構は該アイリス機構を電動駆動、手動駆動に切換えるアイリス駆動切換え手段が構成されている。
本実施例の光学装置の具体的構成を図1により説明すると、同図において、1は後述するズームレンズ光学系9を電動駆動するために、ズームスイッチ105の操作量に比例したズーム駆動方向およびズーム駆動速度を指示するズーム速度指令信号を検出するズーム速度指令信号発生手段である。
ズーム速度指令信号発生手段1はポテンショメータ、ボリュームなどのアナログ検出器、ロータリーエンコーダなどのディジタル検出器などで構成される。
2はズーム速度指令信号を後述するA/D変換手段3に取り込むために信号レベル変換/信号シフト変換を行うズーム速度指令信号演算手段、3はズーム速度指令信号演算手段2から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段である。
4は各機能の動作を司るCPU、5はCPU4から後述するズームレンズ光学系9を電動駆動するため出力されるズーム制御信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換手段、6はD/A変換手段5から出力されるズーム制御信号の信号レベル変換/信号シフト変換を行うズーム制御信号演算手段である。
7は後述するズームモータ8を駆動するズーム電力増幅手段、8は後述するズームレンズ光学系9を駆動するズームモータ、9は光学装置の変倍調整を行うズームレンズ光学系、10はズームレンズ光学系9の位置に応じたズーム位置信号を出力するズーム位置信号検出手段である。
11はズーム位置信号を後述するA/D変換手段12に取り込むために信号レベル変換/信号シフト変換を行うズーム位置信号演算手段、12はズーム位置信号演算手段11から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段である。
また、13はフォーカス電子リング101の操作回転角に比例したフォーカス駆動位置信号を検出するフォーカス電子リングカウンタである。14は図7,8のテレビレンズに接続し、フォーカスを制御するフォーカスデマンド部である。15はフォーカスデマンド部14の操作回転角に比例したフォーカス駆動位置信
号を検出するフォーカスデマンドカウンタである。フォーカスデマンドカウンタ15は、ポテンショメータ、ボリュームなどのアナログ検出器、ロータリーエンコーダなどのディジタル検出器などで構成される。
16はCPU4から後述するフォーカスレンズ光学系20を電動駆動するため出力されるフォーカス制御信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換手段、17はD/A変換手段16から出力されるフォーカス制御信号の信号レベル変換/信号シフト変換を行うフォーカス制御信号演算手段である。
18は後述するフォーカスモータ19を駆動するフォーカス電力増幅手段、19は後述するフォーカスレンズ光学系20を駆動するフォーカスモータ、20は光学装置の焦点調整を行うフォーカスレンズ光学系、21はフォーカスレンズ光学系20の位置に応じたフォーカス位置信号を出力するフォーカス位置信号検出手段である。
22はフォーカス位置信号を後述するA/D変換手段23に取り込むために信号レベル変換/信号シフト変換を行うフォーカス位置信号演算手段、23はフォーカス位置信号演算手段22から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段である。
24はCPU4から後述するアイリス機構28を電動駆動するため出力されるアイリス制御信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換手段である。25はD/A変換手段24から出力されるアイリス制御信号の信号レベル変換/信号シフト変換を行うアイリス制御信号演算手段、26は後述するアイリスモータ27を駆動するアイリス電力増幅手段である。
27は後述するアイリス機構28を駆動するアイリスモータ、28は光学装置の光量調整を行うアイリス機構、29はアイリス機構28の位置に応じたアイリス位置信号を出力するアイリス位置信号検出手段である。
30はアイリス位置信号を後述するA/D変換手段33に取り込むために信号レベル変換/信号シフト変換を行うアイリス位置信号演算手段、31はアイリス位置信号演算手段30から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段である。
32はズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号を後述するA/D変換手段33に取り込むために信号レベル変換/信号シフト変換を行うズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段、33はズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段32から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段である。
34はフォーカス電子リングの回転角に応じて、フォーカス電子リングカウンタ13から送出されるパルスの読み取り値のみに応じた(比例した)制御量によって駆動する等速度処理を行うか、フォーカス電子リングカウンタ13から送出されるパルスの読み取り値の変化量のみに応じた(比例した)制御量によって駆動する加速度処理するかを切り換えるフォーカス等速度/加速度処理切り換え手段である。
また、35はカメラ装置から光学装置に入力されるカメラアイリス位置指令信号(ICS)を後述するA/D変換手段36に取り込むために信号レベル変換/信号シフト変換を行うカメラアイリス位置指令信号演算手段、36はカメラアイリス位置指令信号演算手段35から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段である。
105はズームを電動で駆動する際に、そのコントロールを行うズームスイッチ、106はアイリスを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切り換えるアイリス電動/手動切り換えスイッチ、108はズームを電動で駆動する際にズームスイッチ105の操作量に対するズームレンズの駆動速度を可変するズームスイッチ速度可変ボリュームである。ズームスイッチ速度可変ボリューム108はポテンショメータ、ボリュームなどのアナログ検出器、ロータリーエンコーダなどのディジタル検出器などで構成される。
109はズームを電動で駆動するのか、手動で駆動するのかを切り換えるズームクラッチ、110はフォーカスをデマンドで駆動するのか、手動で駆動するのかを切り換えるフォーカスクラッチである。
上記構成において、初めにフォーカスレンズ光学系20の駆動を行う際の制御の説明を行う。
フォーカスクラッチ110が手動側でかつフォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34が等速度側の場合には、フォーカス電子リング101の操作によるフォーカス電子リング101の回転角のみに応じ、フォーカス電子リングカウンタ13から送出されるパルスの読み取り値に比例した駆動位置(駆動量)、および駆動方向を指示するフォーカス位置指令信号が、CPU4に入力される。CPU4からは、フォーカス位置指令信号に応じてフォーカス制御信号を算出し、D/A変換手段16、フォーカス制御信号演算手段17を介してフォーカス電力増幅手段18によりフォーカスモータ19を制御し、フォーカスレンズ光学系20が駆動される。
フォーカスクラッチ110が手動側でかつフォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34が加速度側の場合には、フォーカス電子リング101の操作によるフォーカス電子リング101の回転角速度のみに応じ、フォーカス電子リングカウンタ13から送出されるパルスの読み取り値に比例した駆動位置(駆動量)、および駆動方向を指示するフォーカス位置指令信号が、CPU4に入力される。CPU4からは、フォーカス位置指令信号に応じてフォーカス制御信号を算出し、D/A変換手段16、フォーカス制御信号演算手段17を介してフォーカス電力増幅手段18によりフォーカスモータ19を制御し、フォーカスレンズ光学系20が駆動される。
この場合、フォーカスデマンド部14の操作を行っても、フォーカス光学系20の電動駆動は行われない。なお、フォーカスクラッチ110がデマンド側の場合には、フォーカスデマンド部14の操作により、フォーカスの電動駆動を行われる。この場合、フォーカスデマンド部14の操作量に比例した駆動方向および駆動位置を指示するフォーカス位置指令信号が、CPU4に入力される。CPU4からは、フォーカス位置指令信号に応じてフォーカス制御信号を算出し、D/A変換手段16、フォーカス制御信号演算手段17を介してフォーカス電力増幅手段18によりフォーカスモータ19を制御し、フォーカスレンズ光学系20が駆動される。
次に、これらフォーカスレンズ光学系20の駆動を行う際の制御特性について
、図2,3を用いて説明する。
図2は、フォーカスクラッチ110がフォーカスデマンド側の場合にフォーカスデマンド部14を操作した場合、またはフォーカスクラッチ110が手動側でフォーカス等速度/加速度切り換え手段が等速度側の場合において、フォーカスデマンド部14の操作回転角、またはフォーカス電子リング101の操作回転角に対するフォーカス目標位置の関係を表した図である。
同図中、横軸はフォーカスデマンド部14の操作回転角θ’[rad]またはフォーカス電子リング101の操作回転角θ[rad]、縦軸はフォーカス位置[mm]を表す。
さらに、FPはNEAR端のフォーカス位置、FPはFAR端のフォーカス位置、θはフォーカスデマンド部14またはフォーカス電子リング101のNEAR端での回転角度、θはフォーカスデマンド部14またはフォーカス電子リング101のFAR端での回転角度、θはフォーカスデマンド部14またはフォーカス電子リング101の操作前における回転角度、θはフォーカスデマンド部14またはフォーカス電子リング101の操作後における回転角度である。
FPはフォーカスの現在位置で回転角度θにおけるフォーカス位置、FPはフォーカスの目標位置で回転角度θにおけるフォーカス位置である。
はフォーカス位置FPの操作回転角θまたはθ’特性における比例定数の最小値で、
Figure 0004692981
と表され、Kはフォーカス位置の操作回転角特性における比例定数の一般値で、
Figure 0004692981
と表さる。式(2)を用いて、フォーカスデマンド部14の操作回転角θ’、またはフォーカス電子リング101の操作回転角θに対するフォーカス目標位置FPの関係は
Figure 0004692981
と表される。
式(3−1),(3−2)のように、フォーカスクラッチ110がフォーカスデマンド側の場合にフォーカスデマンド部14を操作した場合、またはフォーカスクラッチ110が手動側でフォーカス等速度/加速度切り換え手段が等速度側の場合において、フォーカスデマンド部14の操作回転角、またはフォーカス電子リング101の操作回転角に対するフォーカス目標位置の関係は、比例定数をK(n=1,2,3,…)に固定した比例関係によって制御される。
図3は、フォーカスクラッチ110が手動側でフォーカス等速度/加速度切り換え手段が加速度側の場合において、フォーカス電子リング101の操作回転角速度(dθ/dt)[rad/sec.]に対するフォーカス移動量FD[mm]の関係を表した図で、同図中、横軸はフォーカス電子リング101の操作回転角速度(dθ/dt)[rad/sec.]、縦軸はフォーカス移動量FD[mm]を表す。
また、(dθ/dt)MAX[rad/sec.]は、追従可能な最大角速度、
FDMAX[mm]は最大移動量、(dθ/dt)1[rad/sec.]は任意のフォーカス操作回転角速度、FD[mm]は、フォーカス操作回転角速度(dθ/dt)1[rad/sec.]におけるフォーカス移動量、Kはフォーカス回転角速度(dθ/dt)[rad/sec.]に対するフォーカス移動
量FD[mm]特性の比例定数で、
Figure 0004692981
と表され、これらを用いて、フォーカス回転角速度(dθ/dt)[rad/sec.]に対するフォーカス移動量FD[mm]の関係は、
Figure 0004692981
と表される。式(5−1),(5−2),(5−3)のように、フォーカスクラッチ110が手動側でフォーカス等速度/加速度切り換え手段が加速度側の場合において、フォーカス電子リング101の操作回転角速度(dθ/dt)[rad/sec.]に対するフォーカス移動量FD[mm]の関係は、一定の範囲
Figure 0004692981
において、比例定数をKとした比例関係によって制御される。
この時のCPU4の処理について図4,5を用いて説明する。
図4は、上述したフォーカス制御処理において、処理の開始から各フォーカス駆動処理の選択、フォーカスデマンドによる駆動時の制御処理、等速による手動制御時の処理手順を示すフローチャートである。
初めに、A/D変換手段23よりフォーカス位置信号(現在位置)FPをCPU4へ入力(ステップ101)し、フォーカスクラッチ110がデマンド側に切り換えられているか否かを判断(ステップ102)する。フォーカスクラッチ1
10がデマンド側の場合には、フォーカスデマンドカウンタ15の読み取り値から回転角θ’を算出(ステップ103)し、式(3−2)の関係よりフォーカス目標位置FP
Figure 0004692981
より算出(ステップ104)する。次に算出されたフォーカス位置FP、フォーカス目標位置FP、フォーカス制御信号算出比例定数Kを用いて、フォーカス制御信号FOを
Figure 0004692981
より算出(ステップ105)する。次に算出されたFOを用いて、D/A変換手段16にフォーカス制御信号FOを出力して、前述した現在位置検出処理へ戻る。
フォーカスクラッチ110がデマンド側に切り換えられているか否かを判断(ステップ102)した際に、フォーカスクラッチ110がデマンド側で無い場合には、フォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34が等速度側に切り換えられているか否かを判断(ステップ107)し、フォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34が等速度側に切り換えられている場合には、フォーカス電子リングカウンタ13の読み取り値から回転角θを算出(ステップ108)し、式(3−1)の関係より、フォーカス目標位置FP
Figure 0004692981
より算出(ステップ109)する。次に、算出されたフォーカス目標位置FPを用いて、前述したフォーカス制御信号FOの算出処理(ステップ105)へ進み、以降前記同様の処理を行う。
フォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34が等速度側に切り換えられているか否かを判断(ステップ107)し、フォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34が等速度側に切り換えられていない場合には、図5に示す加速度処理へ
進む。
図5は加速度処理を示すフローチャートであり、初めにフォーカス電子リングカウンタ13の読み取り値から回転角速度(dθ/dt)1を算出(ステップ110)する。次に算出された(dθ/dt)1に対して、
Figure 0004692981
が成り立つか否かを判別(ステップ111)し、式(9)が成り立つ場合には、算出された回転角速度(dθ/dt)1、式(5−2)を用いて、フォーカス移動量FD
Figure 0004692981
より算出(ステップ112)する。
一方、上記ステップ111において、式(9)が成り立つか否かを判別した際に、式(9)が成り立たない場合には、算出された(dθ/dt)1を用いて、
Figure 0004692981
が成り立つか否かを判断(ステップ113)することにより、フォーカス電子リング101がNEAR側に操作されたか否かを判断し、フォーカス電子リング101がNEAR側に操作された場合には、フォーカス移動量FDは式(5−1)を用いて、
Figure 0004692981
により算出(ステップ114)する。
また、上記ステップ113でのフォーカス電子リング101がNEAR側に操作されたか否かの判断において、フォーカス電子リング101がNEAR側に操作されなかった場合には、フォーカス移動量FDは式(5−3)を用いて、
Figure 0004692981
により算出(ステップ115)する。
次に、ステップ112,114,115で算出されたFDを用いて、
Figure 0004692981
が成り立つか否か判別(ステップ116)し、式(14)が成り立つ場合には、NEAR端位置FP、算出されたフォーカス位置信号FP、フォーカス移動量FDを用いて、
Figure 0004692981
が成り立つか否かを判別(ステップ117)することにより、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まるか否かを判断し、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まる場合には、フォーカス制御信号算出比例定数K、算出されたフォーカス移動量FDを用いて、フォーカス制御信号FOを
Figure 0004692981
により算出(ステップ118)する。
一方、ステップ117での式(15)が成り立つか否かの判別において、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まるか否かを判断し、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まらない場合には、フォ
ーカス制御信号算出比例定数K、フォーカスNEAR端位置FP、算出されたフォーカス移動量FDを用いて、フォーカス制御信号FOを
Figure 0004692981
より算出(ステップ119)する。
また、上記ステップ116において、式(14)が成り立つか否か判別した際に、式(14)が成り立たない場合には、FAR端位置FP、算出されたフォーカス位置信号FP、フォーカス移動量FDを用いて、
Figure 0004692981
が成り立つか否かを判別(ステップ120)することにより、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まるか否かを判断し、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まる場合には、フォーカス制御信号算出比例定数K、算出されたフォーカス移動量FDを用いて、フォーカス制御信号FOを式(16)により算出(ステップ121)する。
一方、上記ステップ120での式(18)が成り立つか否かの判別において、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まるか否かを判断し、算出されたフォーカス移動量FDだけフォーカスを移動した場合に、フォーカスが移動範囲内に収まらない場合には、フォーカス制御信号算出比例定数K、フォーカスFAR端位置FP、算出されたフォーカス移動量FDを用いて、フォーカス制御信号FOを
Figure 0004692981
より算出(ステップ122)する。
ステップ118,119,121,122の次に、前述したステップ106へ進み、以降、同様の処理を行う。
以上説明したように、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびアイリス機構を有する光学装置、前記ズームレンズ、前記フォーカスレンズ、前記アイリス機構に設置された駆動手段、前記ズームレンズの前記駆動手段を制御することにより前記ズームレンズを操作するズーム操作手段、前記フォーカスレンズの前記駆動手段を制御することにより前記フォーカスレンズを操作するフォーカス操作手段、前記アイリス機構を電動駆動、手動駆動に切り換えるアイリス駆動切り換え手段を有する光学装置において、
前記フォーカス操作手段を操作した際に、フォーカス電子リングカウンタ13の読み取り値から回転角θを算出し、フォーカス制御信号を算出するのか、フォーカス電子リングカウンタ13の読み取り値から回転角速dθ/dtを算出し、フォーカス制御信号を算出するのかを切り換えるフォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34を設けることにより、
フォーカスの微妙な制御が必要となる場合や、フォーカスの目盛り線を確認しながらフォーカスの操作を行う場合には、フォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34を等速度側に切り換えることによって、フォーカス操作回転角θに対して比例した制御信号によって、フォーカスレンズを制御し、被写体が高速で移動している場合や大ボケの場合には、フォーカスを素早く追従させる必要が生じるため、フォーカス等速度/加速度処理切り換え手段34を加速度側に切り換えることによって、フォーカス操作回転角の角速度dθ/dtに対して比例した制御信号によってフォーカスを制御することが可能となる。結果として、報道、中継、ドラマ、バラエティー、ドキュメンタリーなどの撮影内容、撮影場所、撮影状況、撮影者の好みなどに応じて、ENGカメラおよびENGズームレンズを交換すること無く、瞬時にフォーカスの制御方法を切り換えることが可能となる。
なお、本実施例では、フォーカス等速度/加速度切り換え手段34はENGズームレンズのドライブユニット104に設けるとしたが、ENGカメラ側に設けることによって、フォーカス等速度/加速度切り換え手段34を設けられていないENGズームレンズにおいても同様の機能を実現することを可能としても良い。
本発明の実施例における光学装置の構成を示すブロック図である。 本発明における実施例のフォーカス等速度制御特性を示す図である。 本発明における実施例のフォーカス加速度制御特性を示す図である。 本発明における実施例のフォーカス等速度制御シーケンスを示す図である。 本発明における実施例のフォーカス加速度制御シーケンスを示す図である。 従来例におけるENGカメラ用ズームレンズの上面外観図を示す図である。 従来例におけるENGカメラ用ズームレンズの側面外観図を示す図である。
符号の説明
1:ズーム速度指令信号発生手段
2:ズーム速度指令信号演算手段
3、12、23、31、33、36:A/D変換手段
4:CPU
5、16、24:D/A変換手段
6:ズーム制御信号演算手段
7:ズーム電力増幅手段
8:ズームモータ
9:ズームレンズ光学系
10:ズーム位置信号検出手段
11:ズーム位置信号演算手段
13:フォーカス電子リングカウンタ
14:フォーカスデマンド部
15:フォーカスデマンドカウンタ
17:フォーカス制御信号演算手段
18:フォーカス電力増幅手段
19:フォーカスモータ
20:フォーカスレンズ光学系
21:フォーカス位置信号検出手段
22:フォーカス位置信号演算手段
25:アイリス制御信号演算手段
26:アイリス電力増幅手段
27:アイリスモータ
28:アイリス機構
29:アイリス位置信号検出手段
30:アイリス位置信号演算手段
32:ズームスイッチ速度可変ボリューム位置信号演算手段
34:フォーカス等速度/加速度切り換え手段
35:カメラアイリス位置指令信号演算手段
100:レンズ鏡筒
101:フォーカス電子リング
102:ズームリング
103:アイリスリング
104:ドライブユニット
105:ズームスイッチ
106:アイリス電動/手動切換えスイッチ
107:カメラケーブル
108:ズームスイッチ速度可変ボリューム
109:ズームクラッチ
110:フォーカスクラッチ

Claims (2)

  1. 手動によって回転するフォーカスリングを備え、該フォーカスリング回転操作によってフォーカスレンズを制御するフォーカス制御手段を有する光学装置において、
    前記フォーカス制御手段の制御を切り換える制御切り換え手段を有し、
    該制御切り換え手段は、
    前記フォーカスリングの操作回転角のみに応じた前記フォーカスレンズの駆動方向および駆動位置を指示するフォーカス位置指令信号を用いて前記フォーカスレンズを駆動する制御と、
    前記フォーカスリングの操作回転角速度のみに応じた前記フォーカスレンズの駆動方向および駆動位置を指示するフォーカス位置指令信号を用いて前記フォーカスレンズを駆動する制御と、
    のいずれかに前記フォーカス制御手段の制御を切り換えることを特徴とする光学装置。
  2. 前記制御切り換え手段が、レンズ側またはカメラ側のいずれかに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
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