JP4699953B2 - マルチチップモジュールとその製造方法 - Google Patents
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Description
シリコンプロセスの微細化はいわゆるムーアの法則で示されているように、1シリコンテクノロジーノード(30%の微細化即ちセルサイズは半分になりチップ集積は倍となる集積)を2年毎に更新し、過去10年間で10分の1.7に縮小されてきているのに対し、パッケージ技術はワイアボンドの径について言えば100μmピッチが30μmピッチに、フリップチップ接続について言えば250μmピッチが150μmピッチに、配線板技術においては75μm幅が25μm幅程度であり、せいぜい10分の3程度であって縮小スピードに差があり、将来トレンドは更に縮小の度合いの差が開くものと推定されている。
従来技術の第1の例として、チップを接続した薄い配線フィルムと接着フィルムを交互に積層し、両フィルムに形成したバイアホールを接続してなる構成が知られている。(特許文献1、図4参照)
従来技術の第2の例として、ビア接続電極を備えたPTP(Paper Thin Package)基板上に半導体チップを搭載し、これをビア接続電極を備えたコア基板に接合したものを重ね合わせ熱プレスにより積層した構成が開示されている。(特許文献2、図5参照)
従来技術の第3の例として導電回路や層間導通部を備えた基板を複数用意し、基板に形成しておいた穴にICチップを搭載し、これらを重ね合わせ圧着積層してなる構成が開示されている。(特許文献3:図6、図9、図12参照)
従来技術の第4の例として、複数のチップに貫通孔を空け、導電性樹脂を埋め接続して積層化する構成が知られている。(特許文献4:図1参照)
また、他に、チップに作られた電極貫通孔の上下にバンプを形成し、複数チップの積層をバンプの接合によって行う方法、あるいは、配線基板の中に複数のWLP(Wafer Level Package)を1層埋め込み、モジュール実装密度を上げる構成が知られている。
(1)ベアチップ使用の問題点
従来技術の積層構造においては、ウエハー上でプローブテストされたベアチップを単に基板に装着して積層構造としたものが主流である。また、近年の小型化、薄型化の要求から、ベアチップは薄型化される傾向にあり、ベアチップに形成されている端子群においても狭ピッチ化される傾向にある。しかしながら、近年のウエハーレベルの電気特性テスト、バーンインテスト技術の発達は目覚ましくも、未だ未完成品(パッケージ品)に適応される電気特性テスト、及びバーンインテスト技術に比べて不完全である。例えば、半導体検査装置のプローバは、その検査用針の長さ、小径、小ピッチの制約のため、量産では数100MHz以上の高周波測定が困難な問題があり、また、ロジック品に見られる千ピン以上の多ピンテストも対応するプローバが高価格になる等の問題があり、ベアチップの電気特性良品の選別性能及びコストによる検査限界の問題がある。更に、バーンインテストによる初期不良除去にも限界がある。
そのような電気特性及び信頼性において不完全な部品で大きな集積化を行えば、集積された製品の歩留まり、最終テストの負担で、コスト上の大きな問題を持つことになり、集積化密度が限られているのが現状のSIP、マルチチップモジュールの最大の問題となっている。
パッケージとした製品を構成要素として使う場合、上記問題を解決する為、パッケージして最終テストを行い選別した素子を集積化に使えばベアチップのテストに関する問題は解決するが、別の問題として、インターポーザー(再配線基板)自体の厚み(数10μm以上)、チップのインターポーザーの配線接続に微細化の限界があり、(下記(3)参照)小型化、薄型化、高集積化に障害となる。又パッケージするベアチップ自体も上述した如く極薄化に限界があり、又コスト的にもパッケージとした製品を更にパッケージ化するので2重にコストがかかる問題がある。また、パッケージした製品を配線基板に埋め込む構造の例も知られているが、パッケージ製品では基本的に1層のみしか埋め込めず、埋め込んだパッケージした製品間を配線することは難しく、その配線コストを考えると、他の既存技術(SiP:System in Package)に比べ競争力にかける問題がある。
ワイアボンドはキャピラリーの制約から15μm以下のワイアー径には出来ず、又ボンディングパッドも25μmピッチ以下は実現困難な問題がある。配線は基本的に上下のチップ間、チップとインターポーザー間の接続のみであるから、大きな集積化(10層以上)は難しくなる問題がある。
また、バンプ形成はコストが高く、20μmピッチ、10μm径以下にすることは困難な問題がある。
積層構造の場合、いずれも配線は基本的に積層のみ上下のチップ間、チップとインターポーザー間の接続のみであるから、配線されるベアチップに加工も必要であり、配線は複雑になるという制約をもっていて、水平方向にも直接配線接続を行うことは途中配線基板無しに困難な為、大規模な3次元集積化は限られる問題がある。
(4)ベアチップを配線基板内又は上に配置して配線基板を接着又は熱圧着によって積層する技術の限界
ベアチップ集積には前述の基本的な問題があり、ベアチップを実装した個別基板を重ねて接着による結合は、重ね合わせ精度、基板のそり、ゆがみ等の限界から微細パターンには限界があり、熱圧着は更に特に薄いベアチップに対する応力ダメージが発生するから、小型、薄型の集積モジュールには適さず、適応分野は限られる。
(6)従来技術では、集積回路チップを組み込む応用製品の短期的要求を満たす観点から構造、製造方法も種々あり、将来の微細化、集積化まで含んだ一貫した統一された構造、製造方法が提供されていない。その為、技術目標設定、開発量産の工程、装置、材料、治工具の開発、標準化、改善等に無駄が多く、開発速度は遅くコスト高となるという問題も抱えている。
本発明は、シリコンプロセスに匹敵する集積をシリコンプロセス以外のプロセスと構造で、しかも低コストで実現できるものであり、同時にシリコンプロセスの集積と相乗して更に高度な集積をなし、集積回路チップの高密度集積分野において価値創造を加速するブレイクスルーを実現するものである。
1).本発明のマルチチップモジュールは、端子部を備えた集積回路チップの少なくとも端子部形成面が、該端子部形成面よりも面積の大きな絶縁材からなる保護層により覆われ、前記集積回路チップが前記保護層の内部に埋設されるとともに、前記端子部形成面よりも上に形成された前記保護層の一部に、前記端子部を接続する拡張配線部及び再配置された再配置端子部が形成され、該拡張配線部が、前記再配置端子部から前記保護層の厚さ方向に延出形成された内部側上下導体部と、前記内部側上下導体部から前記保護層の面方向に延出形成された導体部と該導体部を前記保護層の外部側に引き出すための外部側上下導体部と、前記保護層の外部側に前記外部側上下導体部に接続されて設けられてなる端子部形成面積拡張型の1つまたは複数の集積回路チップ部品が、前記端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品の端子部を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態で、前記集積回路チップ部品を囲む保護層を相互に一体化させて3次元的に配置されてなり、前記保護層中に3次元的に配置された前記複数の集積回路チップ部品を任意に接続するための水平配線及び垂直配線が形成されてなり、前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部により下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の集積回路チップ部品用のテスト端子とが電気的に接続され、前記テスト合格後に3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積回路チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストがこれらのテスト端子を介し実施可能とされてなることを特徴とする。
3).本発明のマルチチップモジュールは、前記保護層中に単一の集積回路チップ部品を配置してなるシングルチップモジュール又は前記マルチチップモジュールが配線基板上に形成され、前記シングルチップモジュール又はマルチチップモジュールと前記配線基板の電極接合が、電気メッキにより行われ、前記シングルチップモジュール又はマルチチップモジュールの保護層が前記配線基板に密着され、前記シングルチップモジュール又はマルチチップモジュールが配線基板と一体化されてなることを特徴とする。
4).本発明のマルチチップモジュールは、前記集積回路チップ部品が、前記保護層の中に並列配置又は積層配置されて被覆され、内部側の集積回路チップ部品の端子を互いに接続する配線が前記保護層の中に設けられ、前記保護層上に接続延長して別の端子が配置され、互いの保護層が一体化されて該保護層内に前記複数の集積回路チップ部品が離間配置されてなることを特徴とする。
5).本発明のマルチチップモジュールは、端子部を備えた集積回路チップの端子部形成面が、該端子部形成面と同一面積の絶縁材からなる保護層により覆われ、前記保護層に前記集積回路チップの端子部から前記保護層の外部側に設けられた端子部に接続された配線部が設けられて端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品が構成され、前記端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品が、端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品と集積回路チップ又は受動素子と混在状態で、複数、互いの保護層を一体化し、内部側の集積回路チップ又は受動素子に配線された状態で集合されてなることを特徴とする。
6).本発明のマルチチップモジュールは、1)〜5)のいずれかに記載のマルチチップモジュールにおいて、前記保護層の内部の集積回路チップ部品と端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品、集積回路チップと受動部品のいずれかの端子を選択的に接続する垂直配線または水平配線が、前記集積回路チップ部品と端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品、集積回路チップと受動部品のいずれかの外側の保護層に配置されてなることを特徴とする。
8).本発明のマルチチップモジュールの製造方法は、基盤又は配線基板上に、1)に記載の複数の集積回路チップ部品であって、集積回路チップ部品用のテスト端子を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態の集積回路チップ部品を用い、前記集積回路チップ部品を覆う保護層及び前記保護層中に前記集積回路チップ部品の端子に接続される配線及び同層の集積回路チップ部品を接続する水平配線又は層間を接続するビア配線の形成と、前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部であって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の前記集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続するための上下導体部の形成によって1層のチップモジュールを造り、前記1層のチップモジュールの製造工程の繰り返しによって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続しながら積層し、前記集積回路チップ部品単位で行ったテスト合格後に3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積回路チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストが前記テスト端子を介し実施可能となるように製造することを特徴とする。
9).本発明のマルチチップモジュールの製造方法は、1)に記載の集積回路チップ部品であって、集積回路チップ部品用のテスト端子を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態の集積回路チップ部品を前記端子部を上に向けて基盤上の絶縁材下部保護層上に設置した後、前記下部保護層上に前記集積回路チップ部品を覆うように絶縁材の上部保護層を形成し、前記上部保護層に前記集積回路チップ部品の端子部に接続して前記上部保護層上に露出する内部側上下導体部を形成し、この後、次の集積回路チップ部品積層用の下部保護層の上面に前記内部側上下導体部に接続する拡張配線部を形成し、集積回路チップ部品を搭載の後、前記下部保護層の上に前記拡張配線部を覆う上部保護層を形成するとともに、前記上部保護層に前記拡張配線部に接続して前記上部保護層の上面側に達する外部側上下導体部を形成し、その後、前記外部側上下導体部の上部側に前記上部保護層の上面に位置する端子部と、前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部であって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の前記集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続するための上下導体部を形成して1層のチップモジュールを造り、これを3次元的に積層し、前記集積回路チップ部品単位で行ったテスト合格後に3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積回路チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストが前記テスト端子を介し実施可能となるように製造することを特徴とする。
10).1)に記載の集積回路チップ部品であって、集積回路チップ部品用のテスト端子を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態の集積回路チップ部品を、配線基板上に形成された絶縁材下部保護層上に前記集積回路チップ部品の端子部を上に向けて設置した後、前記下部保護層に配線基板端子に連結するビア配線及び端子を形成し、さらに、前記集積回路チップ部品を覆うように絶縁材の上部保護層を形成し、前記上部保護層に前記下部保護層上端子に連結するビア配線及び前記上部保護層上に露出する端子を形成し、前記端子に前記集積回路チップ部品の端子部が接続される内部側上下導体部及び前記上部保護層の上面に前記内部側上下導体部に接続する拡張配線部を形成し、前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部であって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の前記集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続するための上下導体部を形成して1層のチップモジュールを造り、これを3次元的に積層することを特徴とする。
11).本発明のマルチチップモジュールの製造方法は、前記下部保護層上に水平方向に並ぶ複数の集積回路チップ部品を配置するとともに、これら複数の集積回路チップ部品の前記拡張配線部どうしを水平方向に接続する水平配線を形成することを特徴とする。
1).集積回路チップを集積する為の素子を、微小、極薄かつKGD(Known Good Die)として保証し、即ちパッケージ品並みに数百MHz以上の高周波、多ピンテストを可能にして電気特性テスト適用範囲を上げ、初期信頼性不良を除去するバーンインテストも適用できて、素子の良品性を判別し、従来パッケージ品よりはるかに小型で、インターポーザーなく薄く作ることが出来る。該素子のテスト端子ピッチは従来パッケージ品の300μmに対しソケット技術に合わせて最適なピッチを例えば80μm〜150μmの間で、又、最適径レイアウトと共に選択できる。また、将来の技術の進展に合わせて現状ボンディングやバンプ接合の制約のための20〜30μmレベルの端子ピッチを更に縮小し、チップ面外に端子を配置し、テスト接触時のチップに対する機械的圧力を回避することも可能になる。
2).前記素子は集積回路チップ表裏面にかかる応力を絶縁体で緩和、集積回路チップを保護する為、集積回路チップの薄型化100μm以下より数μmまでに対応出来、集積製造過程での損傷が極めて少ない。即ち、極めて薄い素子を損傷なく製造できる。
3).3次元集積製造工程は、埋没される素子の保護層と埋没する絶縁体とが1層毎に素子間を接続する配線と共に積み上げ密着一体化される為、重ね合わせ圧着による積層より素子に与える応力が少なく、高密度高集積が可能となる。又集積する集積回路チップは薄くても保護層で被覆、保護されているので機械的強度に加えて耐化学性、耐湿性も増し、製造工程中の品質低下を防止できる。
配線基板上にメッキ配線によってモジュールが配線接続でき、絶縁層が密着一体化できるから、極薄の集積回路チップ部品に熱ストレスを与えなく微細加工が精度良くできる。また、モジュール製造過程で配線基板に一体化されるから、実装工程を省略でき、コスト品質上有利となる。
5).又、配線微細化による高密度配線能力を図ることができ、複数電源ラインが可能であり、グランド線を自在に作ることができ、配線パターンの精度向上を図ることができ、コンデンサー、コイル等の受動素子も容易に組み込める。また、モジュール内配線能力も、構成する素子を配線基板上に1層に配置した状態(平置き)と同レベル、即ちモジュール内外よりモジュール内素子に対して、他の素子の経由配線無く接続出来、モジュールの能力が一段と増す。モジュールの形状は小さく高周波要求に対応できるから、モジュールの高周波時の要求SI(シグナルインテグリティー)に対応出来、モジュールの高性能化、高機能化を図ることができる。
6).発熱の放熱も放熱用ラインの形成によりある程度熱拡散を行うことができる。
7).3次元集積工程を構成する集積回路チップを覆う絶縁体の面積及び該絶縁体上に形成される接続端子の面積がいずれも該チップの面積及びチップ上の接続端子より大きい、即ちチップ上の端子が拡張配線された素子も、高周波テスト、多ピン等のテスト要求を必要としない該絶縁体の面積及び絶縁体上の接続端子の面積が同一の素子、即ちチップ上の端子が同一面積型で延出配線された素子も同様に組み込むことが出きるので様々な集積回路チップを集積でき、モジュールの自由度、汎用性が増す。
9).マルチチップモジュールを構成する素子(集積回路チップ部品)が端子部を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態で完全に良品性を保証されているので、組み込まれる該素子に歩留まりの問題が無く、高集積化が出来る。従来マルチチップモジュールの電気特性を保証する電気特性テストは構成する素子のテストも含め素子の増える毎に莫大な工数を要して高コストの一因をなしていたが、今回の発明によればマルチチップモジュールの量産時における電気特性保証は、一旦システム評価を行った後、配線の機能及び品質検査を中心に行うことが出来るのでテスト負担コストが大幅に軽減できる。
即ち、素子(集積回路チップ部品)の段階で前記テスト合格後、3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積回路チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストが更にテスト端子を介し実施可能とされてなるので、マルチチップモジュールの量産時における電気特性保証は、一旦システム評価を行った後、配線の機能及び品質検査を中心に行うことが出来るのでテスト負担コストが大幅に軽減できることになる。
10).従来技術よりはるかに高密度なマルチチップモジュール、例えば1mm厚の中に16−32以上の積層、3次元的に集積すればその水平個数倍の集積が先端集積回路チップを構成素子として使え、この事はシリコンテクノロジーのノード数世代先以上の集積を意味してその開発、製造コストはシリコンプロセス開発及び製造に比べはるかに少ない。
12).集積モジュールは、配線基盤上に形成して、マルチチップモジュールとして、又マルチチップモジュールの最外部上に接続端子を生成しより高集積かつ高機能のデバイスに出来る。又該マルチチップモジュールを更に複数個集積して更なる高集積化が可能となるから、即ちマルチチップモジュールの階層化が行え、異なる厚さの集積回路チップや受動素子も一体化してモジュールにできるから、自由度、汎用性が一段と増す。
13).マルチチップモジュール内の配線機能は、外部配線又はモジュール内の任意のチップの任意の接続端子より、任意のチップの任意の接続端子に、他のチップの接続端子に接続すること無く直接接続できるので、積層構造ながら平置き配線機能を有し柔軟性がある。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の趣旨をより良く理解させるために詳細に説明するものであるから、特に指定の無い限り、本発明を限定するものではない。
図1〜図9は本発明の端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品を製造する方法を工程順に説明するための断面図であり、図4〜図7は単一の集積回路チップ部品製造工程を拡大図として示す。図面における符号10は、図1〜図9に示す工程を経て製造される本発明の第1実施形態の端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品の断面図である。なお、これらの断面図あるいは後に示す断面図においては、内部配線や内部構造などが見やすいように各部の縮尺や寸法比、配線本数などを適宜調整して示す。
「集積回路チップ部品の構成」
図7に示す本発明の第1実施形態の端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品(Integrated Circuit Chip Component)Aは、基盤1の上に絶縁材からなる保護層2が積層形成され、この保護層2の内上部側に基盤1にほぼ並行に集積回路チップ(Integrated Circuit Chip Module)3が埋設され、該集積回路チップ3の上部側に集積回路チップ3よりも縦幅または横幅の拡張された拡張配線部5が前記集積回路チップ3の端子部3aに電気的に接続するように形成され、保護層2の上面に先の拡張配線部5を介して集積回路チップ3の端子部3aに電気的に接続する面拡張端子部(再配置端子部)6が形成されている。
前記保護層2は、PI(ポリイミド)樹脂、フェノール樹脂、BCB、OXAZOLE等の光感光熱硬化性樹脂あるいは一般の光非感光有機系、熱又は光等の硬化性樹脂などの絶縁材から、SOG(スピンオングラス)等に代表される無機系材料、及び、有機系、無機系の混合材料またはTEOS系、その他のCVD用絶縁材料からCVD工程にて、または、塗布系材料の硬化との混合により生成されるものなどからなり、内部に集積回路チップ3を埋設することができる程度の厚さに形成されている。従って保護層2の厚さは集積回路チップ3の厚さに応じて適宜変更可能である。保護層2を構成する樹脂は前述した光感光熱硬化性樹脂、光火感光熱硬化性樹脂などに限るものではないが、熱硬化性樹脂では熱収縮率が大きく、100μm程度あるいはそれよりも薄いタイプの集積回路チップ3を適用した場合に熱硬化性樹脂の熱収縮により集積回路チップ3に熱応力が作用し、チップ割れや欠けの原因となるおそれがあるので、極薄型の集積回路チップ3を用いる場合は収縮率の小さい樹脂を用いることが好ましい。又、この点、該集積回路チップ部品Aにおいてはチップの上下面に保護層が被覆され、チップにかかる応力のバランスが取られ、チップの薄型対策になっている。
なお、集積回路チップ3の端子部3aの配置レイアウトと部品の端子部10の配置レイアウトは必ずしも同一とは限らない。部品の端子部10の配置レイアウトは電気特性テスト及び集積する集積回路チップ部品Aの配線に最適になるよう決められる。
集積回路チップ部品Aのサイズについては、薄いほど積層の集積密度が上がる。例えば全体合わせて30μm以下ではモジュールの集積工程におけるビア配線部の太さ15μm程度以下とすることが可能であり、エッチングが出来なくともビア配線部形成用のホールはレーザにて容易に形成できる。更に薄くなれば全てのパターンニングがヴィア配線部分を含めて現像(光感光樹脂の場合)又はエッチングで出来るようになる。なお、集積回路チップ部品Aの形状は、図14に示されるように側面が樹脂によって完全に覆われるように側面に若干の勾配、テーパーをつけている。
また、これらのモジュールを更に集積化することができるが、その構成については後述する。
次に、図7に示す構成の端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aの製造方法について、図1〜図9を基に説明する。
前記集積回路チップ部品Aを製造するには、基盤1の上に図1に示す如くインシュレーターとしての樹脂フィルムあるいは塗布型の樹脂絶縁層12を形成し、その上に集積回路チップ3を所定の間隔で端子部が上を向くようにして必要個数設置する。ここで用いる集積回路チップ3は予め通常の検査装置によるプローブテストを経て一般的な通電テストなどの検査を行い、良品と判定されたものを用いる。ただしここで、数100MHz以上の高周波域におけるテストは、検査装置のプローバが高周波対応できない、または高周波対応の検査装置が高価すぎて通常使用は難しいものとして、高周波テスト及びその他プローバで困難なテストやウェハ上で困難なバーンインテストは行っていない状態の集積回路チップ3で良い。なお、集積回路チップ3は通常バックグラインダー又はエッチング液で薄くされるが、厚さが100μm以下になるとソリ等が大きくなる為裏面にフィルムか樹脂を張りつける場合もある。
なお、図1〜図3においては説明の簡略化のために集積回路チップ3の端子部を略し、基盤1上に集積回路チップ3を3つ製造する場合について説明するが、基盤1上には基盤1の面積の大きさに応じて製造しようとする必要個数の集積回路チップ3を設置することができる。
次に、樹脂絶縁層12の上と集積回路チップ3の上を覆うようにフェノール系の感光性樹脂などの樹脂を塗布して図2に示すように被覆絶縁層13を形成する。
ここで形成する被覆絶縁層13は集積回路チップ3の上面(端子部形成面)を数μm程度覆うような厚さとすることができる。例えば、フェノール系の光感光樹脂を用いるならば、H、G、I線にて感光させることができる。この系の樹脂であるならば、高温耐性300℃、誘電率3.7、キュア温度190℃、硬化時の収縮率10%、アスペクト比1.0〜2.0、ケミカル耐性に優れ、厚みの範囲は3〜25μmの範囲で容易に調整できるので、本発明の目的に好適に用いることができる。
被覆絶縁層13をプリベーク及び熱処理して硬化させることにより、その下部側の樹脂絶縁層12との接合一体化を行い、集積回路チップ3を覆う保護層7を形成し、この保護層7を加工して拡張配線部5を形成する。また、先の被覆部7aの厚さは後述する上下導通用のビア配線を形成できる程度の厚さに形成する。
拡張配線部5を形成するには、図4に1つの集積回路チップ3の周囲部分を拡大して示すように、集積回路チップ3の周囲の保護層7において、集積回路チップ3の端子部3aの上方側にこれを覆うように被覆部7aが形成されているので、被覆部7aに図示略のマスクを施し、露光とエッチングを行うフォトリソ工程を施して、図5に示すように各端子部3aに連通するビアホール15を形成し、このビアホール15内にシード層スパッタ及びメッキあるいは蒸着などの成膜法により、あるいはメッキにより導電材料層を形成して下部ビア配線(内部側上下導体部)7bを形成する。例えば1つの例として、下部ビア配線7bを形成する際、ビアホール15とその周囲に成膜後、あるいはメッキした後、これらの膜やメッキ層の上にレジスト材を被覆形成し、レジスト材を部分露光して現像し、ビアホール15に導電材料を充填した部分を除く部分のレジスト材をエッチングにより除去することでビアホール15の内部側のみに導電材料製の下部ビア配線7bを形成することができる。
前記フェノール系の樹脂を用いた場合の典型的なフォトリソグラフィ工程を述べると、保護層7を構成する樹脂層を塗布後、プリベーク110℃/3分、光照射300mJ/cm2、ポストエクスポージャーベーク110℃/3分、現像2.38%/60分、リンス30秒、ポストベーク190℃/60分の一連の工程により環境対策混みで低温プロセスにて実現できる。以下に述べるフォトリソグラフィ工程においても用いるベアチップの厚みによって時間が変わる程度であり、基本的には同じ工程で処理できる。
なお、配線はメッキにて行うことが基本であり、下地にTi、Cr等のシード層をスパッタにて打ち込み、配線パターンは耐メッキレジストで行い、メッキ後においてレジスト剥離、シード層エッチングを行い、絶縁材で埋めることで配線ができる。
配線部7cを形成したならば、下部保護層7上に下部保護層7の上面と配線部7cを覆うように樹脂のコーティング、塗布、あるいは樹脂フィルムの貼り付けなどの方法を用いて上部保護層8を形成し、プリベークや熱処理を行って下部保護層7と上部保護層8を接合する。
この後、先の下部ビア配線7bを形成した場合と同じ手法を用いて上部ビア配線9を形成し、更に上部保護層8の上面に端子部(面拡張端子部)10を形成することにより、図7に示す構成の端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aを得ることができる。
以上は詳細を示したものであるが、実際の製造では生産性向上のため、レジストパターニング及び現像、下地メッキエッチング及び絶縁層塗布工程で下部ビア配線7b、配線部7c、上部ビア配線9及び端子部10を同時のプロセスで作ることもありえる。又、水平方向配線は単層のみならず多層配線もありうる。工程は現状ウェハーレベル上で量産されている再配線工程と似た工程を基盤上で行う事になる。
図8はイラスト的に単純に基盤上に連続した状態を示しているが、実際には上記テストが可能なプローバーがなければ、個別分離してテストソケット及びバーンインソケットを用いて、集積回路チップ部品Aの端子部10に対してソケットの端子に合わせる事により完全なテストを行い、良品判定を行う。ここでは端子部10の形成ピッチや形成領域は、内部に収容されている集積回路チップ3の端子部3aの形成ピッチや形成領域よりも拡大形成されている(拡張配線(ファンアウト)されている)ので、高周波も含めて全てのテスト項目をテストすることができる。
即ち、本発明の集積回路チップ部品Aであるならば、信頼性及び高周波特性を含めた全ての機能を発揮する完全な良品であるか、あるいは不良品であるか、判別することができる。
図10に示す構成の端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aであるならば、集積回路チップ3が極薄型の例えば厚さ10μm以下程度のものであって、割れや欠けなどのおそれがあり、ハンドリング不能なものであっても、その周囲を絶縁材の保護層2が覆っているので、ハンドリング可能であり、割れや欠けの危険性が少ないという特徴を有する。又検査工程が最終工程となる為、検査工程後の損傷及び歩留まりロスがない。
次に、集積する集積回路チップの保護層上のテスト端子が同一面積で延出配線されている状態の場合、即ち集積回路チップのテスト端子より接続された保護層中の再配線を通して接続されているテスト端子が、集積回路チップの表面積と同等の保護層の表面積上にある場合で、ウェハー上でのプロービング及びウェハーレベルバーンイン成熟品でバーンインテストなくても初期信頼性不良が出ない。更に検査後の工程(切断等)を追加してKDGが保証される場合は、図10(B)に示す端子部形成面積同一型集積回路チップ部品Bがモジュールの構成素子として示される。
この例の端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Bはウェハーレベル上で絶縁体保護層に集積回路チップ端子の再配線及び端子を配置した後プローブテスト及び省略される場合もあるがウェハーレベルバーンイン及び切断工程によって製作される。但し、保護層状にウェハーレベルパッケージに見られるバンプやソルダー等の端子接続部分の形成は必要が無く、メッキ配線接続用端子で良い。チップの厚みはチップ厚50μm以下であればチップの下面にも端子部形成面積拡張型集積回路チップ部品と同様の理由で絶縁体の下部保護層7が必要となる。なお、品質向上の為側面に下部保護層を覆う場合もある。このため、図10(B)に示す如く集積回路チップ3‘が集積回路チップ部品Bの側面側に露出していなくとも集積回路チップ3’の両側面側を適切な厚みで下部保護層7が覆う構造でも良い。
次に、基盤1から分離した状態の図10に示す集積回路チップ部品Aを用いて1層のシングルチップモジュール及びマルチチップモジュールを構成し、更に積層して3次元化し、積層マルチチップモジュールを製造する方法について説明する。なお、以下では構成素子として端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aを主に説明するが、端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品Bでも良いし、それらの混合でも良い。
先の工程により製造した良品判定済みの集積回路チップ部品Aを用い、別途用意した基盤1の上に塗布樹脂層あるいは樹脂フィルムなどの樹脂層を介して必要個数の集積回路チップ部品Aを間隔をあけて1層分配置する。この形態では図11に示すように集積回路チップ部品A1、A2、A3を基盤1上に配列形成し、それらの集積回路チップ部品A1、A2、A3のうち、接続の必要なものどうしの各端子部を必要に応じて水平配線22にて接続し、1層マルチチップモジュールCを構成してから積層マルチチップモジュールとする例として説明する。
これらの集積回路チップ部品A1、A2、A3を囲むように、しかもこれらの上に数10μm程度覆う程度の厚さに樹脂を塗布し、この樹脂層を硬化させて集積回路チップ部品A1、A2、A3を覆う保護層20を構成し、この保護層20のうち、集積回路チップ部品A1、A2、A3の上部側を覆っている被覆層21に対して先の集積回路チップ部品Aの製造工程において行ったフォトリソグラフィ工程と同等のフォトリソグラフィ工程を施して集積回路チップ部品A1、A2、A3を接続する水平配線部22及びA1、A2、A3の端子10を垂直方向に引き出す配線を形成し、被覆層21の上面に露出するように端子部23を個々に形成する。
以上は詳細を示したものであるが、実際の製造では生産性向上のため、レジストパターニング及び現像、下地メッキエッチング、絶縁層塗布工程で水平配線部22と垂直方向の配線と端子部23を同時のプロセスで作ることもあり得る。又、単層のみならず多層配線もありうる。工程は現状ウェハーレベル上で量産されている再配線工程と似た工程を基盤1上で行う事になる。集積回路チップ部品A1、A2、A3のモジュールへの密着一体化は基本的に各々配線(メッキ)パターン形成前の樹脂のハードベイクによる熱硬化でなされる。このように複数の集積回路チップ部品A1、A2、A3を1層になるように並べて構成したものを1層マルチチップモジュール(1 layer Multi Chip Module)Cと称することができる。なお、集積回路チップ部品A1のみを単一に1層配置すれば、1層シングルチップモジュール(1 layer Single Chip Module)と称することができる
次いで先に集積回路チップ部品A1、A2、A3の周囲に保護層26を上面側に被覆層27を図13に示すように形成し、次に、保護層26と被覆層27を上下貫通するビアホールをフォトリソグラフィ工程あるいはレーザ照射により形成すると同時に下層マルチチップモジュール及び保護層26、被覆層27が一体化され集積回路チップ部品A4、A5、A6も一体化される。次いで、導電材料製の上下導体部28を形成するとともに、集積回路チップ部品A1、A2、A3の上の被覆層27にも先の工程と同等の方法で行ったフォトリソグラフィ工程あるいはレーザ照射を施してビアホールを形成し、そこに導電材料製の上下導体部30を形成する。
これらの上下導体部28、30により1層目の集積回路チップ部品A1、A2、A3と2層目の集積回路チップ部品A4、A5、A6を最上層の被覆層27上に導出することができる。更に被覆層27上に形成された端子と集積回路チップA4、A5、A6からの上下導体部30を選択的に接続する水平再配線、及び更に次の積層又は外部接続用の端子を保護層上に形成する(第1層の水平配線部22、23の様に)。ここでも2層目の集積回路チップ部品A4、A5、A6のモジュールへの密着一体化はそれぞれの保護層の配線(メッキ)パターン形成前の樹脂のハードベイクによる熱硬化でなされる。
以上の工程により、図13に示すように集積回路チップ部品A1〜A3を1層目に有し、集積回路チップ部品A4〜A6を2層目に有する2層構造の多層モジュールD、2層マルチチップモジュール(2 Layer Single Chip Module)を得ることができる。この多層モジュールDは、各々層に用いる集積回路チップ部品がA1、A4のみシングルチップである場合は、シングルチップ2層モジュール(Single Chip 2 Layer layer Module)と称することができる。
図12と同じ段階の状態を図14に示し、2層目の集積回路チップ部品A4、A5の周囲と上に保護層26と被覆層27を形成した状態を図15に示し、2層目の保護層26と被覆層27に上下導体部28、30を形成した状態を図16に示す。更に被覆層26上に形成された上下導体部28とA4、A5、A6の上下導体部30を選択的に接続する配線、及び更に次の積層又は外部接続用の端子を保護層上に形成する(第1層の水平配線部22の様に形成)。
以上は詳細を示したものであるが、実際の製造では生産性向上のため、レジストパターニング及び現像、下地メッキエッチング、絶縁層塗布工程で水平配線部22、23を同時のプロセスで作ることもあり得る。又、単層のみならず多層配線もありうる。工程は現状ウェハーレベル上で量産されている再配線工程と似た工程を基盤上で行う事になる。
この構造の多層モジュールEにおいては、1層目の集積回路チップ部品A1、A2、A3の各端子部が水平配線部22を介して上下導体部28に接続され、保護層26を上下に貫通する形で1つ上層側の上下導体部28に接続されて順次上層側の上下導体部28を介して最上層26nの上下導体部28まで到達されて多層モジュールEの上面側にまで配線が延出されている。
図19(A)は端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aにより構成されたマルチチップモジュールFの製品構造を示し、図19(B)は端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aと端子部形成面積同一型集積回路チップ部品Bの混合又はいずれかの集積回路チップ部品で構成されたマルチチップモジュールF2の製品構造を示す。
図19(A)、(B)及び図20は、図19(B)に示される集積回路チップ部品A1〜An、B1〜Bnの集積が図20で示されるように集積回路チップ3の集積となる事を示している。図20の如く集積回路チップ3を内蔵積層した多層モジュールGの構造を採用しても良い。
上面側に予め配線回路39が形成された配線基盤40を用い、この配線基盤40上に先の実施形態において用いたものと同等の中間層25を形成し、中間層25の上に先の形態の集積回路チップ部品A1〜Anを設置し、これらの集積回路チップ部品A1〜Anを覆うように先の実施形態の場合と同様に保護層20、被覆層27を形成し、これらのうち、集積回路チップ部品A…の上部側を覆っている被覆層27に対して先の集積回路チップ部品Aの製造工程において行ったフォトリソグラフィ工程と同等のフォトリソグラフィ工程を施して横方向に配列されている集積回路チップ部品A1〜Anを接続する水平配線部22を形成し、被覆層21の上面に露出するように端子部を形成する。
これらの工程により複数の集積回路チップ部品Aを備えたマルチチップモジュールHを得ることができる。
なお、この形態において、端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aを適宜選択して端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品Bと混合して適用しても良い。
例えば図19(B)又は図25において、1層目を端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品Bとして2層目を端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aとしたり、必要位置のモジュールのみを端子部形成面積同一型にあるいは端子部形成面積拡張型に適宜置き換えても良い。あるいは、1層目の1つを端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品A1としたり、2層目の1つを拡張配線型の集積回路チップ部品A2としても良い。その場合に多層モジュールの内部には拡張配線型と面積同一型の集積回路チップ部品が混在する構成となる。チップ多層型の場合は、例えばマルチチップ多層モジュール(Multi Chip Multi layer Module)と称することができ、例えば1チップ複数チップ混合積層の場合は、例えば1チップ複数チップ混合多層モジュール(Single and Multi Chip Mixed Multi layer Module)と称することができる。
又この形態においては端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品Aを適宜選択して端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品Bと混合又は端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品Bのみによる構成も可能である。
先の例の拡張配線型の集積回路チップ部品A1〜An、あるいは、面積同一型の集積回路チップ部品B1〜Bnを接続する配線パターンとして、上下に配置されている集積回路チップ部品を1つおき、あるいは複数おいて配線しても良いし、層毎に順次接続しても差し支えない。
例えば、1層目の集積回路チップ部品A1を2層目の集積回路チップ部品A2に接続する配線YIb1、1層目の集積回路チップ部品A1を3層目の集積回路チップ部品A2に接続する配線YIb2、1層目の集積回路チップ部品A1をn層目の集積回路チップ部品Anに接続する配線YIbnとして配線することができる。また、これらの集積回路チップ部品A1〜Anに対して個々に外部配線するための垂直配線として外部接続配線Y⊥b1〜Y⊥bnを設けることができる。
また、これらの配線とは別に、集積回路チップ部品A1〜Anに対して相互接続するために、共通に使用するアドレス配線、共通電源配線などのような配線YIaを設けることができる。
図28では、集積回路チップ部品A1〜An、あるいは、面積同一型の集積回路チップ部品B1〜Bnを接続する配線パターンに加え、他の部品、例えば、コントロールチップCT1〜CTn、プロセッサチップPT1〜PTn、バッファチップBT1〜BTnを積層した例である。
図28に示す構造において、各層に水平方向に設置されている集積回路チップ部品A1〜AnとコントロールチップCT、プロセッサチップPT1〜PTn、バッファチップBTの全てに共通で配線されるアドレス配線、共通電源配線などのような配線Xa1〜Xanを設け、更に、集積回路チップ部品A1〜AnとコントロールチップCT、バッファチップBTを適宜必要な物のみ接続する選択配線Xb1〜Xbnを設けた構成とすることができる。
以上説明した如く、図27と図28に図示した如く、本発明に係る多層構造のマルチチップモジュールにおいて、水平方向あるいは垂直方向のいずれの方向においても、共通配線、あるいは個別配線、更には外部配線を任意の組み合わせで用いることができる。
勿論これらの各種配線は、この構成の積層構造のみに適用するものではなく、これら配線(配線Xa1〜Xan、選択配線Xb1〜Xbn)のいずれかを図11に示すマルチチップモジュールC、図16に示すマルチチップモジュールD、図17、図18に示すマルチチップモジュールE、図19、図20に示すマルチチップモジュールF、F2、Gに適用しても良い。
なお、この種の半導体積層基板の電気信号は、電源信号、グランド信号、クロック信号、アドレス信号、チップセレクト信号、各種制御信号、データ信号、命令信号等になるので、これら各信号を伝達するための必要な配線を上記から選択して必要数設けることで実際のメモリ基板、ビデオボード基板、マザーボード基板等の種々の基板に本発明構造を適用することができる。
更に、構成される基本素子である集積回路チップ部品A及びBは、ベアチップに比較して製品規格テスト選別され、封止されている為、歩留まりという最大の集積上の問題が最小化される。即ち、モジュールの量産時の最終電気特性保証テストもマルチチップモジュールのシステム及びプロセスの評価後は基本的に配線の機能及び特性テスト(接続状態、電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズ等)のみとすることが出来、負担が大幅に減り、低コスト化、高品質、高信頼に直結できる。又集積工程もチップ面に対して応力不均衡解消を行い、封止保護されているから出荷後の信頼性が向上される。
また、本発明は、配線も基本的にメッキ、パターンもリソグラフィーにより、金属接合を有しないので、従来技術になくはるかに微細化、高密度、配線品質、多様性を持つ配線が出来る。配線基板、3次元的に配置された素子間、配線基盤間を任意に接続出来、配線径は数μm以下を達成できる。複数電源、グラウンド、信号ライン任意に配置できるから、パターン精度、信号品質(SI)も向上され、高周波チップ、デジタル、アナログ、ロジック、メモリー等の異種のチップ集積も容易となり、より高度高集積の最終製品の製作が可能となる。更に、アンテナ、コイル等の機能部品の製作、厚いメッキによる放熱機能も可能となる。即ち、本発明は高密度高機能のチップモジュールに対する要求項目全てを満たしている。
以上総合して、本発明によれば、従来技術をはるかに凌駕する能力を有する多層モジュールの提供が可能となり、産業界、消費者に大きな貢献を為す。
B、B1、B2、B3、B4、Bn…端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品、
C、D、H、J…シングルチップモジュール又はマルチチップモジュール、
E、F、G、K…多層モジュール、
1…基盤、2…保護層(下部保護層7と上部保護層8が合体した保護層)、
3…集積回路チップ、5…拡張配線部、6…面拡張端子部、
7…保護層(絶縁体下部保護層12と上部保護層13が一体化された保護層)、
7a…被覆層、7b…下部ビア配線部(内部側上下導体部)、
8…(再配線用)上部保護層、9…上部ビア配線(外部側上下導体部)、20…保護層、
10…端子部(面拡張端子部)、12…絶縁体下部保護層、13…上部保護層、
18…集積回路チップ部品を配置する絶縁体下部保護層、
19…集積回路チップ部品再配線被覆保護層、
20…集積回路チップ部品を覆う更なる保護層(18,19と合体した保護層)、
22…水平配線、25…配線基板上の絶縁材、
26、26n…積層される保護層、27…積層される再配線被覆保護層、
28…上下集積回路チップ部品層間導体部、
30…集積回路チップ部品上の上下導体部、
36…外部接続保護層及び外部接続端子、39…配線基板上の端子、40…配線基板、
Yta, …配線基板端子より上下全ての集積回路チップ部品間を接続するビア配線
Ytb1, Ytb2, Ytb3, Ytbn,…配線基板端子より上下の集積回路チップ部品を選択的接続
するビア配線、
Yia, …モジュール内集積回路チップ部品より上下全ての集積回路チップ部品間を接続す
るビア配線
Yib1, Yib2, Yibn,…モジュール内集積回路チップ部品より上下の集積回路チップ部品を
選択的に接続するビアA配線
Xa1, Xan …モジュール内集積回路チップ部品より横方向全ての集積回路チップ部品間
を接続する水平配線
Xb1, Xb2, Xb3, Xbn,…モジュール内集積回路チップ部品より横方向の集積回路チップ部
品を選択的に接続する配線
Claims (12)
- 端子部を備えた集積回路チップの少なくとも端子部形成面が、該端子部形成面よりも面積の大きな絶縁材からなる保護層により覆われ、前記集積回路チップが前記保護層の内部に埋設されるとともに、前記端子部形成面よりも上に形成された前記保護層の一部に、前記端子部を接続する拡張配線部及び再配置された再配置端子部が形成され、該拡張配線部が、前記再配置端子部から前記保護層の厚さ方向に延出形成された内部側上下導体部と、前記内部側上下導体部から前記保護層の面方向に延出形成された導体部と該導体部を前記保護層の外部側に引き出すための外部側上下導体部と、前記保護層の外部側に前記外部側上下導体部に接続されて設けられてなる端子部形成面積拡張型の1つまたは複数の集積回路チップ部品が、前記端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品の端子部を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態で、前記集積回路チップ部品を囲む保護層を相互に一体化させて3次元的に配置されてなり、前記保護層中に3次元的に配置された前記複数の集積回路チップ部品を任意に接続するための水平配線及び垂直配線が形成されてなり、
前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部により下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の集積回路チップ部品用のテスト端子とが電気的に接続され、前記テスト合格後に3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積回路チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストがこれらのテスト端子を介し実施可能とされてなることを特徴とするマルチチップモジュール。 - 前記3次元的に配置された前記複数の集積回路チップ部品のいずれかに対し、前記水平配線又は垂直配線を介して外部から接続自在に構成されたことを特徴とする請求項1に記載のマルチチップモジュール。
- 前記保護層中に単一の集積回路チップ部品を配置してなるシングルチップモジュール又は前記マルチチップモジュールが配線基板上に形成され、前記シングルチップモジュール又はマルチチップモジュールと前記配線基板の電極接合が、電気メッキにより行われ、前記シングルチップモジュール又はマルチチップモジュールの保護層が前記配線基板に密着され、前記シングルチップモジュール又はマルチチップモジュールが配線基板と一体化されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチチップモジュール。
- 前記集積回路チップ部品が、前記保護層の中に並列配置又は積層配置されて被覆され、内部側の集積回路チップ部品の端子を互いに接続する配線が前記保護層の中に設けられ、前記保護層上に接続延長して別の端子が配置され、互いの保護層が一体化されて該保護層内に前記複数の集積回路チップ部品が離間配置されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマルチチップモジュール。
- 端子部を備えた集積回路チップの端子部形成面が、該端子部形成面と同一面積の絶縁材からなる保護層により覆われ、前記保護層に前記集積回路チップの端子部から前記保護層の外部側に設けられた端子部に接続された配線部が設けられて端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品が構成され、前記端子部形成面積拡張型の集積回路チップ部品が、端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品と集積回路チップ又は受動素子と混在状態で、複数、互いの保護層を一体化し、内部側の端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品と集積回路チップ又は受動素子に配線された状態で集合されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマルチチップモジュール。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のマルチチップモジュールにおいて、前記保護層の内部の集積回路チップ部品と端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品、集積回路チップと受動部品のいずれかの端子を選択的に接続する垂直配線または水平配線が、前記集積回路チップ部品と端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品、集積回路チップと受動部品のいずれかの外側の保護層に配置されてなることを特徴とするマルチチップモジュール。
- 請求項5または6に記載のマルチチップモジュールにおいて、前記マルチチップモジュールの外部端子と、マルチチップモジュール内の任意の集積回路チップ部品又は集積回路チップ又は受動部品の任意の接続端子より、前記マルチチップモジュール内の任意の集積回路チップ部品と端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品と集積回路チップと受動部品のいずれかの接続端子への接続が該集積回路チップ部品と端子部形成面積同一型の集積回路チップ部品と集積回路チップと受動部品以外の接続端子に経由接続される配線を有することを特徴とするマルチチップモジュール。
- 基盤又は配線基板上に、請求項1に記載の複数の集積回路チップ部品であって、集積回路チップ部品用のテスト端子を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態の集積回路チップ部品を用い、前記集積回路チップ部品を覆う保護層及び前記保護層中に前記集積回路チップ部品の端子に接続される配線及び同層の集積回路チップ部品を接続する水平配線及び層間を接続するビア配線の形成と、前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部であって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の前記集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続するための上下導体部の形成によって1層のチップモジュールを造り、前記1層のチップモジュールの製造工程の繰り返しによって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続しながら積層し、前記集積回路チップ部品単位で行ったテスト合格後に3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストが前記テスト端子を介し実施可能となるように製造することを特徴とするマルチチップモジュールの製造方法。
- 請求項1に記載の集積回路チップ部品であって、集積回路チップ部品用のテスト端子を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態の集積回路チップ部品を用い、を前記端子部を上に向けて基盤上の絶縁材下部保護層上に設置した後、前記下部保護層上に前記集積回路チップ部品を覆うように絶縁材の上部保護層を形成し、前記上部保護層に前記集積回路チップ部品の端子部に接続して前記上部保護層上に露出する内部側上下導体部を形成し、この後、次の集積回路チップ部品積層用の下部保護層の上面に前記内部側上下導体部に接続する拡張配線部を形成し、集積回路チップ部品を搭載の後、前記下部保護層の上に前記拡張配線部を覆う上部保護層を形成するとともに、前記上部保護層に前記拡張配線部に接続して前記上部保護層の上面側に達する外部側上下導体部を形成し、その後、前記外部側上下導体部の上部側に前記上部保護層の上面に位置する端子部と、前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部であって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の前記集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続するための上下導体部を形成して1層のチップモジュールを造り、これを3次元的に積層し、前記集積回路チップ部品単位で行ったテスト合格後に3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積回路チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストが前記テスト端子を介し実施可能となるように製造することを特徴とするマルチチップモジュールの製造方法。
- 請求項1に記載の集積回路チップ部品であって、集積回路チップ部品用のテスト端子を介して必要要求を満たす、100MHz以上の高周波、機能、AC、パラメータ等の電気特性テスト及びバーンインテストに合格された状態の集積回路チップ部品を用い、配線基板上に形成された絶縁材下部保護層上に前記集積回路チップ部品の端子部を上に向けて設置した後、前記下部保護層に配線基板端子に連結するビア配線及び端子を形成し、さらに、前記集積回路チップ部品を覆うように絶縁材の上部保護層を形成し、前記上部保護層に前記下部保護層上端子に連結するビア配線及び前記上部保護層上に露出する端子を形成し、前記端子に前記集積回路チップ部品の端子部が接続される内部側上下導体部及び前記上部保護層の上面に前記内部側上下導体部に接続する拡張配線部を形成し、前記集積回路チップ部品の外側脇の保護層を上下導通した上下導体部であって下層側の集積回路チップ部品用のテスト端子と上層側の前記集積回路チップ部品用のテスト端子を電気的に接続するための上下導体部を形成して1層のチップモジュールを造り、これを3次元的に積層し、前記集積回路チップ部品単位で行ったテスト合格後に3次元的に集積された集積回路チップ部品の電気的接続状態、集積回路チップ部品間配線の電気抵抗、インピーダンス、インダクタンス、キャパシタンス、ノイズの特性テストおよび配線の機能テストが前記テスト端子を介し実施可能となるように製造するすることを特徴とするマルチチップモジュールの製造方法。
- 前記下部保護層上に水平方向に並ぶ複数の集積回路チップ部品を配置するとともに、これら複数の集積回路チップ部品の前記拡張配線部どうしを水平方向に接続する水平配線を形成することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のマルチチップモジュールの製造方法。
- 請求項8〜11のいずれかに記載の製造方法により、チップモジュールを複数得るとともに、これらのチップモジュールを積層し、上層側のチップモジュールの配線部と下層側のチップモジュールの配線部との接続は、最終的なチップモジュール内の任意のチップモジュールの任意の接続端子と該チップモジュール内の任意のチップモジュールの任意の接続端子又は該チップモジュールの外部端子とが該チップモジュール内の他のチップモジュールの任意の接続端子に接続することを選択して行うことを特徴とするマルチチップモジュールの製造方法。
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