JP4700249B2 - 雪上又は水上乗り物に好適なスポーツ用具 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は、スポーツ用具、好ましくは雪上又は水上乗り物に関し、媒体、特に空気で膨張可能であり、膨張時に下部の支持面と上部の着座面とを形成する外側シェルを備える。
【0002】
(背景技術)
空気浮上式トボガンに関する独国公開特許DE−A−3434384によるスポーツ用具は、空気膨張式の横並びの4つの縦長の円筒を備える。外側の2つの円筒は後部では互いに平行であり、前部では円錐状になっており、一点に向けて内側に向かって次第に細くなっている。一方、内側の2つの円筒は、トボガンの縦方向に延びており、この状態においてトボガンの着座域として機能する。各々の外側円筒の下部には、前部で一点に向かって次第に狭くなる誘導滑走部が取付けられている。さらに、外側円筒の上側には、走行中に運転者が保持できるハンドルが取付けられている。
【0003】
このトボガンの1つの問題点はその製造に関連しており、円筒を剛性が高い材料で作る必要があることである。トボガンが突き出た尖った石等の物体上を走行すると、被害を被った外側シェルには瞬時に穴が開き、供給圧が急激に低下するであろう。従って、トボガンは辛うじて運転できるか、又は全く運転できなくなってしまう。更なる欠点は、走行時に、運転者は、曲がるためにトボガンの旋回方向外側に体重移動を行う必要がある。カーブ走行時に運転者にかかる遠心力のため、運転者はトボガンから横方向に落ちる場合もある。
【0004】
(発明が解決しようとする課題)
従って、本発明は、高い安全性と、長い耐用年数を与える目的に対応する強度とを備えるように構成された、前述の形式のスポーツ用具を作るという目的に基づいている。さらに、本発明のスポーツ用具は、高い操舵性能を与えるべきである。
【0005】
(課題を解決するための手段)
前記の目的は、内側で外側シェルに一体化され、外側シェルに対して少なくとも部分的に分離又は結合されている膨張式管状シェルと、横断的に延び、下部の支持面とその上方に位置する横臥又は着座面とを連結する、少なくとも1つの連結セグメントとを備える本発明により達成される。
【0006】
外側シェルと、その中に収容される管状シェルとを設けることにより、本発明によるスポーツ用具は、外側シェルが固い障害物への接触及び摩擦損耗に対して耐性の高い材料から作ることができるという実質的な利点をもたらし、さらに、製造時の利点としては、滑走部、ハンドル、小穴等の付属部品を容易に設けることができる。
【0007】
対照的に、外側シェルと共に単一のフィルムで形成するのが好ましい内側の管状シェルには、目的に合わせた材料を取付けることができる。従って、この用具には、非常に簡単且つ有効な操舵を可能にする滑走部を取付けることができる。
【0008】
1つの好適な実施態様は、それぞれ上側フィルム層及び下側フィルム層で作られている外側シェル及び管状シェルは、側周部のまわりで連続的な継ぎ目によって溶着されており、外側シェルは、合成材料が被覆又は積層されている丈夫な布地を備え、一方で、管状シェルは、合成フィルムを備える。従って、耐用年数が長い安全なスポーツ用具として最適な条件がもたらされる。
本発明の更なる実施形態及び追加の利点は図面を参照して以下に説明される。
【0009】
(発明の実施の形態)
図1は、スポーツ用具10を示し、本発明の実施形態において、特に、トボガンとして設計されているが、基本的に任意の所望の雪上乗り物又は水上乗り物として使用できる。このスポーツ用具10は、媒体、特に空気で膨張され、膨張時には下部の支持面13と上部の横臥又は着座面12とを形成する外側シェル15を備える。
【0010】
図2において、本発明による膨張式管状シェル20には、横断的に延びる2つの連結セグメント21、22が設けられており、連結セグメントは、間隔を制限して外側シェルに対して形状を与えるために、外側シェル15の下部の支持面を横臥又は着座面12へ連結する。
【0011】
外側シェル15及び管状シェル20の各々は、2つの対応する寸法のフィルム対、15’及び20’、15”及び20”から作られており、これらの一方は用具10の上側を形成し、他方は下側を形成する。フィルム層20’、20”を有する2部材の管状シェル20は、外側シェル15の対応するフィルム層15’、15”とほぼ同じ寸法である。これらの重ね合わせフィルム対は、連続的な継ぎ目16によって側周部で溶着されており、管状シェルの内側に密閉チャンバーを形成する。
【0012】
外側シェル15は、適切な合成材料で被覆又は積層された丈夫な布地で作られており、それ自体は外側シェルから分離されている管状シェル20は、少なくとも1つの合成材料フィルムから作られている。外側シェル15の上側フィルム15’は、粗い外面を備え、その上に着座する人が滑らないようになっている。フィルム15’の内側は、合成材料で被覆又は積層されており、それ自体は分離されている管状シェル20及び下側フィルムと一緒に溶着できる。
【0013】
また、下側フィルム15”は、両面が合成材料で被覆又は積層されている丈夫な布地で作られている。下側フィルム15”の内側は、上側フィルムの内側と同じ合成材料で被覆又は積層されることが好ましい。下側フィルム15”の下側は、非常に良好な滑走特性をもたらす合成材料で被覆又は積層されているので、スポーツ用具は、雪上又は水上を良好に滑走する。
【0014】
1つの好適な実施形態において、外側シェル15の上側フィルム15’は、ポリウレタンTPUで被覆されたGore−Tex Cordura布地及び/又はナイロン布地を含むが、下側フィルム15”、55”は、丈夫なKevlar、Teflon、又はナイロン布地で作られており、両フィルムの内側は、ポリウレタンTPUで被覆又は積層されている。着座面を形成する上側フィルムの外面は、被覆されていないが、滑走面を形成する下側フィルム15”、55”は、良好な滑走特性を備えるPVC又はTPU合成材料で被覆又は積層されている。管状シェル20は、ポリウレタンTPUで作られており、付加的な布地をもたないことが好ましい。この材料の組み合わせは、特に、2つの異なるシェルを非常に簡単に溶着できるという利点をもたらす。勿論、スポーツ用具10の必須の特性を満たす他の材料は、原則として同様に使用できる。
【0015】
本発明において、外側シェル15の縦方向中心軸にほぼ対称に延びる、2つの連結セグメント21、22が設けられている。同様に布地被覆材に対応する合成材料で作られている連結セグメント21、22の各々は、外側シェル15及び管状シェル20の下部の支持面13と上部の着座面12とに溶着される。管状シェル20には、それぞれ縦方向継ぎ目17、18が形成されており、中央部の1つの縦長の円筒と、その両側に各々1つの縦長の円筒が形成される。図1によれば、連続的な縦方向継ぎ目17、18は、結果的に各円筒の間を均一に真直ぐに分割する線になる。
【0016】
これらの連結セグメント21、22は、外側シェル15の全長にほぼ沿って形成されている。しかし、個々のチャンバー26の間の連通部は、前部及び後部に形成されているので、空気による膨張及び収縮のためには1つのバルブ14のみを必要とする。このことは、運転者が体重移動を行うと、空気が負荷のかかっていないチャンバーに逃げることができるという更なる利点をもたらす。しかし、原理的には、3つのチャンバー26は相互に分離させることができ、別個のバルブ14を各々に配置できる。
【0017】
フィルム層15’、15”及び20’、20”、及び連結セグメント21、22を溶着する場合、好ましくは公知の高周波電気溶着法によって、最初に縦方向継ぎ目17、18を通る連結部を形成し、その後、側周部の継ぎ目16を形成する。
【0018】
膨張時に、外側シェルは、図1に示すようなマットレス形状を形成し、この状態において、前部に向かって横方向が次第に細くなる。さらに、各々の側部にはハンドル11が取付けられている。このことは、シールに関連する問題を生じることなく、ハンドル11、小穴、ポケット等の任意の付属部品を外側シェルへ取付け得るという更なる利点をもたらすが、その理由は、管状シェルがこれらの付属部品から分離されているからである。バルブ14のみが外側シェルを貫通して管状内部に延びている。
【0019】
外側シェル15、管状シェル20、及び連結セグメント21、22の材料は、可撓性であり、用具10は簡単に折り畳むことができ、例えばリュックサックに収納できる。
【0020】
図3は、下側から見たスポーツ用具10を示し、縦方向に配列され、外側シェル15の支持面13に取付けられている滑走部31、32を示す。2つの外側滑走部32は、真っ直ぐではなく、外側方向に半径Rで曲がっている。従って、運転者は、体重をトボガンの旋回方向内側に移動することができ、その結果、2つの滑走部の一方に高い圧力が生じる。滑走部32の僅かに傾斜したデザインは、滑走部の一方又は他方に体重移動が行われると、自動的にトボガンが曲がるようにする。半径Rの大きさは、5mから20m程度であることが好ましい。
【0021】
図4に関して、変形例として、滑走部37を保持するための隣接配列されている複数のT溝を備える形状プレート35は、外側シェルの支持面13上に溶着されている。これは、本発明による用具のデザインを用いて、要求に応じて種々の解決策を導入できることを示している。
【0022】
図5はスポーツ用具50を示し、基本的には図1に示したものと同じ様態で構成されている。従って、同じ参照符号は同じ構成要素を示している。図1によるデザインとは対照的に、外側シェル55及び管状シェル60は、相互に結合されて単一のフィルムを形成している。また、上側フィルム及び下側フィルムは、重合部56で側面に沿って相互に溶着されている。
【0023】
図6に関して、外側シェル55は丈夫な布地で作られており、布地は、この場合も同様に合成材料で被覆又は積層されている。本目的のために、上側フィルム55’は、丈夫な布地56上の粗い外面を備える。内側57は、合成材料が被覆又は積層されており管状シェルが形成される。また、下側フィルム55”は、丈夫な布地56で作られており、さらに、内側58は、合成材料で被覆又は積層されており管状シェルが形成され、外側59上には良好な滑走特性を与える適切な合成材料が被覆又は積層されており滑走面が形成される。
【0024】
さらに、スポーツ用具50の場合には、滑走部、ハンドル11、小穴、又はバルブ等の付属部品が取付けられる各々の箇所の管状シェルの内側に、別個のフィルム片52、53を、特に溶着により取付けることが好都合であり、それらの箇所には追加シールが取付けられる。
【0025】
スポーツ用具は、トボガンとして使用されることが好ましく、簡単に操縦でき、また、深い雪にも好適である。
【0026】
前述の例示的な実施形態を参照して、本発明は適切に説明されている。しかし、他の変形例が示すことができる。原則的には、管状シェルは、外側シェルとは完全に別々に作り、外側シェルに挿入して適切な方法で取付けることができる。
【0027】
さらに、管状シェル20の内側に、唯一の又は3つ以上の横断的に延びる連結セグメントを形成することもできる。
【0028】
外側シェル及び同様に管状シェルは、前部又は後部のみで連通されている靴下形状のシェルをそれぞれ備えることができる。また、外側形状は、図示の実施形態とは異なったデザイン、例えば、円形、卵形、楕円等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるスポーツ用具の斜視図である。
【図2】 図1によるスポーツ用具のII−II線に沿った断面図である。
【図3】 図1によるスポーツ用具を下から見た図である。
【図4】 別の実施形態による、支持面と、取付け可能な滑走部とを備える外側シェルの部分断面図である。
【図5】 別の実施形態による、外側シェル及び管状シェルが単一フィルムで構成されるスポーツ用具の断面図である。
【図6】 図5によるスポーツ用具の部分断面図である。
Claims (1)
- 下部の支持面(13)と上部の横臥又は着座面(12)とを形成する外側シェル(15)と、この外側シェル(15,55)の内側に配置された膨張式管状シェルとを備え、この膨張式管状シェルは、前記外側シェルに結合されている、スポーツ用具であって、
合成樹脂で作られ、前記膨張式管状シェルの縦軸方向に延在して、前記下部の支持面(13)をその上方に位置する前記着座面(12)に連結する少なくとも1つの連結セグメント(21、22)を備え、
この連結セグメントは、前記下部の支持面、前記上部の横臥または着座面および前記膨張式管状シェルに溶着されて縦方向継ぎ目を形成する
ことを特徴とするスポーツ用具。
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