JP4700524B2 - プレス加工方法 - Google Patents
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Description
これにより、例えば特許文献2及び3に開示されているように、前部及び後部構成体の側壁部(素材の壁部分)の板厚の変化を、内側及び外側の金型により規制することによって、前部及び後部構成体の側壁部(素材の壁部分)が波打つ状態(皺が発生する状態)(板厚方向に変形する状態)を防止する必要がある。
従って、このような状態になると、素材の壁部分の端部を所定形状になるように機械加工(例えばレーザー切断等)を施す必要が生じてくる。この場合、平らな板状ではなく曲げ加工された状態において、素材の壁部分の端部に機械加工を施すことは容易ではなく、加工工数や生産コストの上昇を伴うものとなってしまう。
(構成)
本発明の第1特徴は、プレス加工方法において次のように構成することにある。
板状の材料から素材を切り出す切り出し工程と、内側及び外側の第1金型により、底部分及び一対の壁部分を備えるように素材をU字状に曲げ加工する第1曲げ工程と、素材の一対の壁部分の板厚の変化を内側及び外側の第2金型により規制しながら、素材の一対の壁部分の端部が内側及び外側の第2金型に沿って延びることを許容して、内側及び外側の第2金型により素材の底部分を円弧面に曲げ加工する第2曲げ工程とを備える。
前記第2曲げ工程における素材の一対の壁部分の端部が延びることにより、素材の一対の壁部分の端部が所定形状となるように、前記切り出し工程において、素材の一対の壁部分の端部を切り出すように構成する。
前記切り出し工程において、前記第2曲げ工程の終了後に素材の一対の壁部分に形成される所定形状の開口部の内側の素材部分を残しながら、素材の一対の壁部分に前記開口部の外形に対応する切断部を形成することで、前記第2曲げ工程における前記開口部の外周部の板面に沿う方向での変形を抑えるように構成する。
本発明の第1特徴によると、素材の底部分を円弧面に曲げ加工する際に、素材の壁部分の板厚の変化が内側及び外側の金型により規制されて、素材の壁部分が波打つ状態(皺が発生する状態)(板厚方向に変形する状態)が抑えられているが、素材の壁部分の端部が内側及び外側の金型に沿って延びることは許容されている。
従って、曲げ工程が終了した後において、素材の壁部分の端部に機械加工を施す必要がなくなる(機械加工を施す必要があっても、小規模及び小範囲の機械加工でよいようになる)。
本発明の第1特徴によると、底部分及び壁部分を備えるように素材を曲げ加工し、素材の底部分を円弧面に曲げ加工するプレス加工方法において、素材の壁部分が波打つ状態(皺が発生する状態)(板厚方向に変形する状態)を抑えながら、曲げ工程が終了した後において、素材の壁部分の端部に機械加工を施す必要がなくなって(機械加工を施す必要があっても、小規模及び小範囲の機械加工でよいようになって)、プレス加工の工程短縮及び生産コストの削減を図ることができた。
本発明の第1特徴によると、第1曲げ工程において、内側及び外側の第1金型により底部分及び壁部分を備えるように素材を曲げ加工する。第1曲げ工程では素材が単純に曲げ加工されるだけなので、例えば図7(イ)(ロ)及び図8に示すような一般的なプレス装置を使用すればよい。
この場合、底部分及び壁部分を備えるように素材を曲げ加工すると同時に、素材の底部分を円弧面に曲げ加工すると、大型のプレス装置及び高精度の金型が必要になる。これに対して、本発明の第1特徴によると、底部分及び壁部分を備えるように素材を曲げ加工した後に(第1曲げ工程)、素材の底部分を円弧面に曲げ加工しているので(第2曲げ工程)、素材の底部分を円弧面に曲げ加工できる一般的なプレス装置及び金型(第2金型)を使用すればよい。
これに対して本発明の第1特徴は、前述のように第1曲げ工程のプレス装置及び第2曲げ工程のプレス装置を別々に備えることにより、第1曲げ工程のプレス装置により底部分及び壁部分を備えるように素材を曲げ加工すると同時に、第2曲げ工程のプレス装置により別の素材の底部分を円弧面に曲げ加工することができるので、生産効率を良いものにすることができる。
本発明の第1特徴によると、曲げ工程を第1及び第2曲げ工程に分けることにより、一般的なプレス装置を使用することができる点、及び、生産効率を良いものにすることができる点により、生産コストの低減及び生産性の向上を図ることができた。
素材の壁部分に所定形状の開口部を形成する場合、切り出し工程において、素材の壁部分に所定形状の開口部を形成しておくと(開口部の内側の素材部分が存在しない状態)、素材の底部分を円弧面に曲げ加工する際に素材の壁部分が面に沿って圧縮された場合、開口部の外周部が面に沿って変形するおそれがある。
この場合、開口部の内側の素材部分を残すことができる程度に切断部を形成することにより、曲げ工程が終了した後において、開口部の内側の素材部分を容易に取り外すことができる。
本発明の第1特徴によると、素材の壁部分に所定形状の開口部を形成する場合、開口部の外周部の変形を抑えることができるようになって、プレス加工方法の精度を向上させることができた。
本発明の第1特徴によると、開口部の外周部の変形を抑えるものとして素材自身を利用しており、素材とは別の部材を使用していない点、及び曲げ工程が終了した後において、開口部の内側の素材部分を容易に取り外すことができる点により、生産コストの低減の面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のプレス加工方法において次のように構成することにある。
前記切り出し工程において、前記第2曲げ工程の終了後に素材の一対の壁部分に形成される円形の開口部の内側の素材部分を残しながら、素材の一対の壁部分に、前記円形の開口部の外形に対応する一対の半円状の切断線と、前記一対の切断線の端部同士の間で素材の壁部分と開口部の内側の素材部分とを接続する一対の接続部分とを形成するように構成する。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、切断線において素材の壁部分及び開口部の内側の素材部分が離れており、接続部分において素材の壁部分及び開口部の内側の素材部分が繋がっている。これにより、接続部分を必要最小限の小さなものに設定することにより、曲げ工程が終了した後において、開口部の内側の素材部分を容易に取り外すことができる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、接続部分を必要最小限の小さなものに設定することにより曲げ工程が終了した後において、開口部の内側の素材部分を容易に取り外すことができるようになり、生産コストの低減の面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴のプレス加工方法において次のように構成することにある。
前記第2曲げ工程において外方に変位する前記円形の開口部の外形部分に、前記一対の接続部分を備える。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
素材の底部分を円弧面に曲げ加工する際に素材の壁部分が面に沿って圧縮されて、開口部の外周部が面に沿って変形しようとする場合、本発明の第3特徴によると、外方に変位する開口部の外形部分に接続部分を備えている。
素材の底部分を円弧面に曲げ加工する際に、外方に変位しようとする開口部の外形部分が接続部分の抵抗に打ち勝つと、接続部分が破断することになるので、曲げ工程が終了した後において、開口部の内側の素材部分を容易に取り外すことができる(接続部分が破断しても、内方に変位しようとする開口部の外形部が開口部の内側の素材部分に押圧されるので、この押圧作用によって素材の壁部分に開口部の内側の素材部分が支持された状態となっており、曲げ工程が終了した後において、開口部の内側の素材部分を容易に取り外すことができる)。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えておりこれに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、素材の底部分を円弧面に曲げ加工する際に、外方に変位しようとする開口部の外形部分に対して接続部分が抵抗となることにより、開口部の外周部の変形を抑える点で有利なものとなって、プレス加工方法の精度を向上させることができた。
本発明の第3特徴によると、素材の底部分を円弧面に曲げ加工する際に、接続部分が破断することにより、曲げ工程が終了した後において、開口部の内側の素材部分を容易に取り外すことができるようになり、生産コストの低減の面で有利なものとなった。
[IV]
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第2又は第3特徴のプレス加工方法において次のように構成することにある。
前記切り出し工程において、素材の壁部分を貫通するように前記切断線を形成するように構成する。
図6に示すように、板状の材料から第1部材11をレーザー切断によって切り出す。断面U字状に曲げ加工する前の第1部材11は、第1部材11の1つの底部分11a及び2つの壁部分11bが一体で切り出されており、第1部材11の壁部分11bにボス部13,20が挿入される円形の開口部11c,11fが形成されている(切り出されている)(切り出し工程に相当)。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の図6に示すように、第1部材11の壁部分11bの開口部10に対応する部分に、一対の半円状の切断線L1及び第1部材11の接続部分11dを形成する場合、図14に示すように、一対の半円状の切断線L1及び第1部材11の接続部分11dが楕円状に形成してもよい(図14に示すように、第1部材11の壁部分11bにおける切断線L1の中央付近が長半径R4となり、第1部材11の接続部分11dが短半径R5となる楕円状であり、長半径R4が開口部10の半径と略同じに設定され、短半径R5が開口部10の半径よりも少し小さめに設定されている)。
従って、図14に示すように、第1部材11の接続部分11dが短半径R5となるように、一対の半円状の切断線L1及び第1部材11の接続部分11dが楕円状に形成しておくことにより、前述のように第1部材11の壁部分11bにおける接続部分11dの近傍が少し外方に変位することによって、円形の開口部10が得られる。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、第1部材11を断面U字状に曲げ加工する場合(底部分11a及び壁部分11bを備えるように第1部材11を曲げ加工する場合)、第1部材11の底部分11aの断面が直線状になるようにするのではなく(図5(イ)(ロ)参照)、第1部材11の底部分11aの断面が円弧状になるように、第1部材11を断面U字状に曲げ加工してもよい。
11 素材
11a 素材の底部分
11b 素材の壁部分
11d 切断部、素材の接続部分
11e 開口部の内側の素材部分
14,15 金型、第1金型
18,19 金型、第2金型
L1 切断部、切断線
Claims (4)
- 板状の材料から素材を切り出す切り出し工程と、内側及び外側の第1金型により、底部分及び一対の壁部分を備えるように素材をU字状に曲げ加工する第1曲げ工程と、素材の一対の壁部分の板厚の変化を内側及び外側の第2金型により規制しながら、素材の一対の壁部分の端部が内側及び外側の第2金型に沿って延びることを許容して、内側及び外側の第2金型により素材の底部分を円弧面に曲げ加工する第2曲げ工程とを備え、
前記第2曲げ工程における素材の一対の壁部分の端部が延びることにより、素材の一対の壁部分の端部が所定形状となるように、前記切り出し工程において、素材の一対の壁部分の端部を切り出すように構成され、
前記切り出し工程において、前記第2曲げ工程の終了後に素材の一対の壁部分に形成される所定形状の開口部の内側の素材部分を残しながら、素材の一対の壁部分に前記開口部の外形に対応する切断部を形成することで、前記第2曲げ工程における前記開口部の外周部の板面に沿う方向での変形を抑えるように構成されているプレス加工方法。 - 前記切り出し工程において、前記第2曲げ工程の終了後に素材の一対の壁部分に形成される円形の開口部の内側の素材部分を残しながら、素材の一対の壁部分に、前記円形の開口部の外形に対応する一対の半円状の切断線と、前記一対の切断線の端部同士の間で素材の壁部分と開口部の内側の素材部分とを接続する一対の接続部分とを形成するように構成されている請求項1に記載のプレス加工方法。
- 前記第2曲げ工程において外方に変位する前記円形の開口部の外形部分に、前記一対の接続部分を備えてある請求項2に記載のプレス加工方法。
- 前記切り出し工程において、素材の壁部分を貫通するように前記切断線を形成するように構成されている請求項2又は3に記載のプレス加工方法。
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