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JP4702138B2 - 箱状樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、箱体を有する箱状樹脂成形品の製造方法に関する。
例えばコンソールボックス等の箱形状を有する物品を射出成形方法により成形する場合、樹脂が流入されるキャビティー内にエア(空気)や原材料から発生したガスが残留することがある。これらのエアやガスが残留すると、樹脂の完全充填ができずショートショット(充填不良)を生じたり、エアやガスが圧縮されて高温になり成形品に焼けや焦げを生ずる等の成形不良が発生する場合がある。
そこで、例えば特許文献1に記載の発明においては、キャビティー内にガス抜き孔を設けることによって、キャビティー内に残留したエアやガスを金型外に放出している。
特開2005−53127号公報
ところで、上記のようなエアやガスが残留する位置はキャビティー内において、樹脂が最後に充填される箇所(最終充填位置)である。しかしながら、箱状樹脂成形品にあっては、樹脂が多方向からキャビティー内に流入されていき、またこの流入の態様は成形条件によって変化するため、最終充填位置を正確に予測することは困難である。従って、形成したガス抜き孔が最終充填位置とずれることもあり、成形不良が発生する原因となっていた。また、最終充填位置の予測のずれをカバーするために、ガス抜き孔を広範囲に亘って形成するのでは金型のコストがかさみ、望ましくない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、箱体を有する箱状樹脂成形品を製造する際に発生するガス等による成形不良をなくすことができる箱状樹脂成形品の製造方法を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の型を合わせてなる金型の内部に形成されたキャビティー内に溶解状態の樹脂を充填する箱体を有する箱状樹脂成形品の製造方法において、前記箱体は、底部と、当該底部の周縁に立設される側壁と、側壁の上端で開口する開口部とを有するように形成されるものであり、前記樹脂を前記キャビティー内へと充填する入口となるゲートは、前記樹脂が前記キャビティー内で最後に流入する最終充填位置以外の位置に設けるとともに、前記底部と対応する前記金型の部位には、前記キャビティー内のガスをキャビティー外へ放出するガス抜き機構を設け、前記複数の型を合わせて、前記側壁と対応する前記キャビティー内の厚みが、前記側壁の上端と対応する部位から下端と対応する部位にいくにつれて徐々に薄くなるように前記キャビティーを形成し、前記キャビティーに対して前記樹脂を充填することを要旨とする。
樹脂は、充填されるキャビティー内の空間が広い、すなわちキャビティーが厚いところほど流動抵抗が少なくなるため流れやすくなる性質を有している。同構成によれば、広い空間を有する側壁の上端と対応するキャビティーにおいては樹脂の流れが速く、一方、側壁の下端に行くほどキャビティーは薄くなるため樹脂は流入しにくくなって樹脂の流れは遅くなる。すなわち、底部と対応するキャビティーが、樹脂が最後に充填される最終充填位置となる。従って、底部と対応する金型にガス抜き機構が設けられているため、最終充填位置(底部)に残留したガスをガス抜き機構から放出することができ、箱体を有する箱状樹脂成形品を製造する際に発生するガス等による成形不良をなくすことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の箱状樹脂成形品の製造方法において、前記ガス抜き機構を設ける位置は前記底部と対応する前記金型の部位の一部であるとともに、前記金型の構造または状態によって、前記ガス抜き機構が設けられた前記金型の部位と対応する前記キャビティー内の空間への樹脂の流入速度を遅延させることを要旨とする。
同構成によれば、ガス抜き機構を底部と対応する金型の一部のみに設けたことで、金型のコストの低下を図ることが出来る。また、金型の構造または状態により、ガス抜き機構、すなわち成形品の底部と対応するキャビティー内の空間において最も樹脂の流入が遅くなるようその流入が遅延されているため、この空間が最終充填位置となる。従って、ガス抜き機構を設ける箇所を限定しても、ガスをガス抜き機構から放出することができ、一層箱体を有する箱状樹脂成形品を製造する際に発生するガス等による成形不良をなくすことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の箱状樹脂成形品の製造方法において、前記金型の一部によって、前記ガス抜き機構が設けられた前記金型の部位と対応する前記キャビティー内の厚みを前記底部と対応する他の前記キャビティー内の厚みに比して薄くなるよう形成することで、前記ガス抜き機構が設けられた前記金型の部位と対応する前記キャビティー内の空間への樹脂の流入速度を遅延させることを要旨とする。
同構成によれば、キャビティー内の薄く形成された空間は、周囲の空間に比して狭いため樹脂が流入するのが遅くなるため、金型の厚みを変更するという簡単な構成でガス抜き機構が設けられた金型の一部によって形成されるキャビティーへの樹脂の流入を遅延させることができる。
本発明の箱状樹脂成形品の製造方法は、箱体を有する箱状樹脂成形品を製造する際に発生するガス等による成形不良をなくすことができる。
以下、本発明を、自動車の車内に配設される箱状樹脂成形品としてのコンソールボックスの製造方法に具体化した一実施形態を図1〜図6に基づき説明する。なお、以下の説明において、前方とは、車両の前進方向、後方とは、車両の後進方向のことである。また、「左」、「右」、「上」、「下」方向は車両の前方を基準とした際の「左」、「右」、「上」、「下」方向と一致している。図1はコンソールボックス1が設けられた車室内の状況を示す斜視図である。また、図2は本実施形態の製造方法によって製造された直後のコンソールボックス1の本体部1aを示しており、コンソールボックス1は、この本体部1aに更に所定の部材を組み付けることによって図1に示すような完成品となって車室内に配置される。
図1に示すように、熱可塑性樹脂(本実施形態ではポリプロピレン(PP))によって成形されたコンソールボックス1は、車両2の車幅方向中央において、その前方の部位がインストルメントパネル3の下方に入り込むように配設されている。このコンソールボックス1は、車両後方側に箱形状をなす箱体としての収納部6を備え、収納部6の車幅方向における右側側壁6aから車両前方へ向けて右側サイド部7aが延設されているとともに、左側側壁6bから車両前方へ向けて左側サイド部7bが延設されている。また、図1,図2に示すように、収納部6は、後方の側壁を形成する後側側壁6c及び前方の側壁を形成する前側側壁6dを備えている。そして、収納部6には、これら側壁6a〜6dに囲まれ各側壁6a〜6dの上端において開口して被収納物を収納可能な開口部6eが形成されているとともに、収納部6は開口部6eの鉛直方向下方に底部6fを備えている。
次に、収納部6の右側側壁6a及び左側側壁6bの構成を図4に基づき説明する。図4は図2に示したA−A線断面図である。
図4に示すように、収納部6の右側側壁6a及び左側側壁6bは、各側壁6a,6bの上端から下端(底部6f)にいくにつれて左右方向の厚みが徐々に薄くなるように成形されている。すなわち、側壁6a,6bは上端が下端に比して肉厚に成形される。なお、本実施形態においては、側壁6a,6bの上端の左右方向の厚みは約3.5〜5.0mmに成形されるとともに、側壁6a,6bの下端の左右方向の厚みは約2.0〜3.0mmに成形されている。また、図には示していないが、後側側壁6c及び前側側壁6dも同様に、上端側が底部6f側に比して肉厚に成形されている。
次に、収納部6の裏面の構成を図3に基づき説明する。図3は、収納部6を裏から見た場合を示しており、図における上側がコンソールボックス1を車両2に配置した際の左側と一致し、図における下側がコンソールボックス1を車両2に配置した際の右側と一致する。
図3(a),(b)に示すように、底部6fの左縁後端部には、底部6fの他の部位に比して鉛直方向上方に窪んだ薄底部6gが形成されている。すなわち、薄底部6gの厚みは、底部6fの他の部位の厚みに比して薄くなっている。なお、底部6fの鉛直方向の厚みが2.0mmに成形されているのに対し、薄底部6gの鉛直方向の厚みは1.0mmに成形されている。
そして、図1に示すように、車室内に配置される完成した状態において、収納部6には、開口部6eを覆うように開閉可能な蓋部7が取付けられるとともに、右側サイド部7a及び左側サイド部7bの間には、シフトレバー4が設けられる。また、右側サイド部7a及び左側サイド部7bの上方には、シフトレバー4が突出した状態で、カバープレート5が設けられ、右側サイド部7a及び左側サイド部7bの内面が見えないようになっている。
次に、本実施形態の製造方法によって製造された直後のコンソールボックスの本体部1aの状態を図2に基づいて詳説する。
本実施形態における本体部1aは、サイドゲート方式による射出成形により製造されている。サイドゲート方式によって成形された場合、射出成形機のノズルから射出される溶融した樹脂は、スプール、ランナー、及びゲートを通って金型内のキャビティーに流入するため、成形品にはランナー及びゲートに流入した樹脂が硬化した部位が残っている。従って、完成品となるコンソールボックス1においてこれらの部位が取り除かれるとゲート跡が残るため、ゲート跡は完成品において目立たない箇所に出るように設計されている。本実施形態においては、図2に示すように、8で示した部位がランナーにおいて樹脂が硬化した硬化部であるとともに、9a及び9bで示した部位がゲートにおいて樹脂が硬化した硬化部である。すなわち、ゲート跡は右側サイド部7a及び左側サイド部7bの内面であって、且つ上端に設けられているため、図1のように車室内に配置した状態では見えないようになっている。
次に、本実施形態の本体部1aを製造するのに用いた金型及びキャビティーの構造について説明する。本実施形態においては、複数の型が合わせられることで金型が形成され、金型内には製造される成形品と対応した形状のキャビティーが形成される。
キャビティーは、右側側壁6a及び左側側壁6bの上端と対応する部位から下端に対応する部位にいくにつれて、キャビティー内の厚みが徐々に薄くなるよう形成されている。また、キャビティーは、底部6fのうち薄底部6gと対応する部位が底部6fの他の部分と対応する部位に比して、厚みが薄くなるように形成されている。
図3(a)において薄底部6gの10で示した部位に対応する金型の部位には、ガス抜き機構が設けられている。本実施形態においては、ガス抜き機構は、金型の該当部位を微細な孔を有する多孔質材料で形成することで実現されている。なお、ガス抜き機構を設ける位置は、上述のように側壁6a,6bと対応するキャビティー内の部位を形成した上でキャビティー内における樹脂の流入態様をコンピュータでシュミレーションして予測した場合に、最後に樹脂が流入すると予測された部位(最終充填位置)に設定されている。また、薄底部6gと対応するキャビティーの部位は、前記ガス抜き機構が設けられている金型の部位に相当する部位を中心として周囲30mm×30mmの正方形の範囲内であり、この数値はコンピュータシュミレーションにより樹脂の流入態様を予測した際の予測誤差を含んだ値である。
また、金型には図2において示す硬化部9aと対応する部位に、本体部1aの前方と対応するキャビティーの部位に向けて樹脂を充填する入口となるゲート(図示略)が形成される。また、金型には硬化部9bと対応する部位に、収納部6と対応するキャビティーの部位に向けて樹脂を充填する入口となるゲート19b(図5(a)に示す)が形成されている。
次に、本体部1aを成形するための製造工程を図5及び図6に基づいて説明する。図5,図6において2点鎖線で示したコンソールボックスは、金型内のキャビティー11を示しており、色を付けて示している部位はキャビティー11内に流入した樹脂12を示している。従って、図5,6においては、キャビティー11を構成する各部材の符号は、図1〜図4で用いられた対応するコンソールボックス1の部材の符号に対して10加えた数字によって示している。また、射出成形の成形条件として、樹脂温度を210℃、金型温度を30℃、樹脂の充填時間を5Secに設定して成形している。
まず初めに、複数の型を合わせてキャビティー11を形成する。このとき、キャビティー11は、上述したような収納部6と対応する形状となる。続いて、射出成形機(図示略)は、圧力をかけながら溶解した樹脂12を各ゲートからキャビティー11内へ射出する。
ゲート19bから流入した樹脂12は、図5(a)に示すように、キャビティー11内の右側サイド部17aから収納部16の右側側壁16aに流入していくとともに、前側側壁16dを伝って、左側側壁16bへも流入していく。このとき、キャビティー11の右側側壁16a及び左側側壁16bは、図における上端から下端にいくにつれキャビティー11内の空間が狭くなっていくため、上端が樹脂12の樹脂の流入速度が最も速くなっており、下端にいくにつれて樹脂12の流入速度が遅くなっている。その結果、右側側壁16a及び左側側壁16bの上端は下端に比べて図5(a)における後方側まで樹脂12が流入している。
更に樹脂12の流入が進むと、図5(b)に示すように、キャビティー11内の右側側壁16aから流入していた樹脂12は後側側壁16cに達するとともに、左側側壁16bから流入した樹脂12は更に左側側壁16bの後方に向けて流入していく。この際、左側側壁16bの図における上端と下端との樹脂12の流入速度の差により、図5(a)で示したときよりも更に、左側側壁16bの図における上方側と底部16f側とにおける樹脂12の流入量は差が出ている。
そして、図5(c)に示すように、キャビティー11内の右側側壁16aから流入してきた樹脂12と左側側壁16bから流入してきた樹脂12とが、後側側壁16cにおいて合流する。通常、2つの樹脂の流れが合流した場合、合流した部分の表裏部分に線状のウェルドラインが発生する。ウェルドラインは、発生箇所の強度の低下や見栄えの悪化につながるため好ましくないが、ウェルドラインの発生は2つの流れが合流した角度(会合角)に依存しており、会合角が大きく(120度〜150度以上、好ましくは130度以上)なればウェルドラインの発生を抑えることができる。本実施形態においては、キャビティー11内の右側側壁16a及び左側側壁16bは図における上端が下端よりも樹脂12が早く流入するため、2つの樹脂12の流れは、夫々が合流した際には図5(c)に示すように、その間隔が上方から下方に行くにつれて広がるようになり、会合角も大きくなる。従って、本実施形態においては樹脂12が合流した際のウェルドラインの発生が抑制されている。
そしてこのように流入した樹脂12は最後にキャビティー11内の底部16fに流入されていく。その際の様子を図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、キャビティー11内の底部16fには、図6(a)において示した右側から、すなわち右側側壁16a側から先に樹脂12が流入し、それに遅れて図6(a)において示した左側から、すなわち左側側壁16bから樹脂12が流入する。
更に樹脂12の流入が進むと、図6(b)に示すように、キャビティー11内の底部16fの広範囲に亘って樹脂12が流入した状態となる。このとき、キャビティー11内の薄底部16gの周囲には樹脂12が流入しているが、薄底部16gの空間は周囲の空間に比して狭くなっているため、薄底部16gへの樹脂12の流入は遅延している。
そして、図6(c)に示すように、最後にキャビティー11内の薄底部16gに樹脂12が流入していき、薄底部16gが樹脂12の最終充填位置となる。そして、薄底部16gと対応する金型の部位にはガス抜き機構が設けられているため、キャビティー11内に残留するガス等は当該ガス抜き機構からキャビティー11外に放出されて、ガス等に起因する成形不良の発生を抑制することができる。
そして、樹脂12の充填が完了すれば、図2に示した本体部1aの状態で金型から取り出されて成形が完了する。
以上に説明した本実施形態の製造方法の奏する効果を以下に示す。
(1)本体部1aは、複数の型を合わせて、キャビティー11内の側壁16a,16bの厚みが、側壁16a,16bの上端から下端にいくにつれて徐々に薄くなるようにキャビティー11を形成し、この形成されたキャビティー11に対して樹脂12を充填することにより製造されることとした。樹脂は、充填されるキャビティー11内の空間が広い、すなわちキャビティー11が厚いところほど流動抵抗が少なくなるため流れやすくなる性質を有している。従って、キャビティー11において広い空間を有する上端から樹脂12が流入していき、下端への樹脂12の流入は遅延する。その結果、ガス抜き機構を設けた金型の部位に対応する底部16fに樹脂12の最終充填位置が来るように成形しやすくなり、キャビティー内のガス等を好適に放出することができるため、箱体を有する本体部1aを製造する際に発生するガス等による成形不良をなくすことができる。
(2)キャビティー11内の各側壁16a〜16dの上端を下端に比して厚みが厚くなるよう成形したため、キャビティー11内の右側側壁16aから流入する樹脂12と左側側壁16bから流入する樹脂12とが合流する際の会合角が大きくなる。従って、ウェルドラインの発生を抑制することができ、コンソールボックス1の見栄え及び強度を向上させることができる。
(3)ガス抜き機構を設ける位置は底部6fと対応する金型の部位の一部であるとともに、このガス抜き機構が設けられた金型の部位と対応するキャビティー11内の空間である薄底部16gへの樹脂の流入速度を遅延させることとした。従って、ガス抜き機構を底部6fと対応する金型の一部のみに設けたことで、金型のコストの低下を図ることが出来る。また、ガス抜き機構が設けられた金型の一部により形成されるキャビティー11内の薄底部16gは、樹脂の流入が遅い底部16fにおいても最も樹脂の流入が遅くなるため、最終充填位置となる。従って、ガス抜き機構を設ける箇所を限定してもガスをガス抜き機構から放出することができ、箱体を有する本体部1aを製造する際に発生するガス等による成形不良を一層なくすことができる。
(4)キャビティー11内の薄底部16gの厚みを、キャビティー11内の底部16fの厚みに比して薄くなるよう前記キャビティーを形成することとした。従って、キャビティー11内の薄底部16gの空間は、周囲の空間に比して狭いため樹脂12が流入するのが遅くなり、金型の厚みを変更するという簡単な構成で(3)に示した効果を奏することができる。
(5)キャビティー11内の薄底部16gは、底部16fの裏面が窪んで厚みが薄くなることとした。コンソールボックス1として車両2に配置した際には、底部6fの裏面は見えないため、コンソールボックス1の意匠性を損なうことなく、(4)の効果を奏することができる。
(6)本体部1aはサイドゲート方式によって成形することとした。従って、トンネルゲート方式によって成形した場合のように、成形品を型から取り出す際にゲートにおいて凝固した樹脂が切断された発生する樹脂のカス等が成形品に付着するといった問題を抑制することができる。その結果、本体部1aの意匠性を向上させることが出来る。
本実施形態の構成は以下のように変更してもよい。
・本実施形態においてはコンソールボックス1の本体部1aを製造した場合を示したが、製造するものはコンソールボックス1に限定されず、他の箱形状を有する成形品であればよい。
・ゲートの取付け方は本実施形態において示したものに限定されず、例えば収納部用のゲートは左側サイド部7bに設ける等の位置の変更をしてもよい。
・また、ゲートは意匠的に問題なければ前側側壁6dの下端に設けてもよく、箱体の側方より樹脂が流入するようにゲート位置が設定されていればよい。より具体的には、ゲートはコンソールボックス1の本体部1aの略中央であって、サイド部7a,7bおよび、前側側壁6dによって囲まれる空間7cと面する金型の部位に設けられればよい。
・本実施形態で示した成形品及びキャビティーの厚みは成形する物品の構造にあわせて適宜変更してもよい。
・ガス抜き機構として多孔質材料を用いる構成を示したが、これは、例えば空気抜き孔を設ける等の構成に変更してもよい。
・ガス抜き機構を設けた部位への樹脂12の流入を遅延させるために、例えば樹脂12の流入を規制する堰等を設けるような構成に変更してもよい。また、ガス抜き機構を設けた金型の部位の温度を他の金型の部位の温度に比して低く設定して樹脂12の流動を遅くするような構成に変更してもよい。
・本実施形態のコンソールボックス1は、ポリプロピレン(PP)により成形したがこれは他の樹脂部材でもよく、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)等に変更してもよい。
次に、上述の実施形態及び変更例から把握することができる技術的思想を以下に示す。
(イ)複数の型を合わせてなる金型の内部に形成されたキャビティー内に溶解状態の樹脂を充填する、コンソールボックスの製造方法において、前記コンソールボックスは、底部と、当該底部の周縁に立設される側壁と、側壁の上端で開口する開口部と、前記側壁から延設されて前記コンソールボックスの側部となるサイド部を有するように形成されるものであり、前記樹脂を前記キャビティー内へと充填する入口となるゲートは、少なくとも前記サイド部に設けるとともに、前記底部と対応する前記金型の部位には、前記キャビティー内のガスをキャビティー外へ放出するガス抜き機構を設け、前記複数の型を合わせて、前記側壁と対応する前記キャビティー内の厚みが、前記側壁の上端と対応する部位から下端と対応する部位にいくにつれて徐々に薄くなるように前記キャビティーを形成し、前記キャビティーに対して前記樹脂を充填することを特徴とするコンソールボックスの製造方法。
(ロ)前記ガス抜き機構を設ける位置は前記底部と対応する前記金型の部位の一部であるとともに、前記金型の一部によって形成されるキャビティーは、前記底部の裏面と対応するキャビティーの部位から窪んで形成されて、前記金型の一部によって形成されるキャビティー内の空間への樹脂の流入速度を遅延させることを特徴とする技術的思想イに記載のコンソールボックスの製造方法。
コンソールボックスの車両への設置状態を示す斜視図。 成形直後のコンソールボックスを示す斜視図。 (a)は、コンソールボックスの底部を示す背面図。(b)は、同じく、斜視図。 図2におけるA−A線断面図。 (a)、(b)、(c)は、キャビティー内に充填した樹脂の流れを示す模式図。 (a)、(b)、(c)は、キャビティー内に充填した樹脂の流れを示す模式図。
符号の説明
1…コンソールボックス、6…収納部、6a,6b…側壁、6f…底部、11…キャビティー、12…樹脂、19b…ゲート。

Claims (3)

  1. 複数の型を合わせてなる金型の内部に形成されたキャビティー内に溶解状態の樹脂を充填する、箱体を有する箱状樹脂成形品の製造方法において、
    前記箱体は、底部と、当該底部の周縁に立設される側壁と、側壁の上端で開口する開口部とを有するように形成されるものであり、
    前記樹脂を前記キャビティー内へと充填する入口となるゲートは、前記樹脂が前記キャビティー内で最後に流入する最終充填位置以外の位置に設けるとともに、前記底部と対応する前記金型の部位には、前記キャビティー内のガスをキャビティー外へ放出するガス抜き機構を設け、
    前記複数の型を合わせて、前記側壁と対応する前記キャビティー内の厚みが、前記側壁の上端と対応する部位から下端と対応する部位にいくにつれて徐々に薄くなるように前記キャビティーを形成し、
    前記キャビティーに対して前記樹脂を充填する
    ことを特徴とする箱状樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記ガス抜き機構を設ける位置は前記底部と対応する前記金型の部位の一部であるとともに、
    前記金型の構造または状態によって、前記ガス抜き機構が設けられた前記金型の部位と対応する前記キャビティー内の空間への樹脂の流入速度を遅延させる
    ことを特徴する請求項1に記載の箱状樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記金型の一部によって、前記ガス抜き機構が設けられた前記金型の部位と対応する前記キャビティー内の厚みを前記底部と対応する他の前記キャビティー内の厚みに比して薄くなるよう形成することで、前記ガス抜き機構が設けられた前記金型の部位と対応する前記キャビティー内の空間への樹脂の流入速度を遅延させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の箱状樹脂成形品の製造方法。
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