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JP4704875B2 - 脆質ラベル - Google Patents
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JP4704875B2 - 脆質ラベル - Google Patents

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Description

本発明は、打ち抜き様形状を有する脆質ラベルに関する。
従来、容器等に収納した内容物の改ざんを防止する目的で、開封時に容易に破損する脆質ラベルで容器等を封止する方法が用いられている。こうした脆質ラベルは、ラベルを貼り付けた容器などの被着体からラベルを剥す際に、ラベルの一部が切断して被着体に残留することにより剥がしたことが認識できるため、開封事実のないことを保証するラベルとして利用されている。
特公平6−35237号公報には、剥離層30の片面に、粘着層10、金属蒸着フィルム(溶剤可溶性フィルム層50/金属蒸着層40)、画線からなる印刷層20がこの順で積層した積層体[図7(ロ)]を用い、該積層体の印刷層40表面に溶剤を投与して画線非付与個所の金属蒸着フィルムと粘着層を溶解除去することにより、画線が鮮明な図7(イ)に示される転写シートを製造する方法、及び該転写シートは画線が鮮明にが得られることが記載されている。上記方法を利用して脆質ラベルを製造する場合、脆質で且つ溶剤に溶解する性質を有する高価なフィルム(溶剤可溶性フィルム層50)を要するためコスト的に不利である。また、溶剤可溶性フィルム層50に比べて溶解しやすい粘着層10が大幅に浸食され[図7(ハ)]、ラベルの輪郭が削れたり脱落しやすくなってしまう。このため、微細な輪郭をシャープに表した脆質ラベルを製造することができなかった。
特公平6−35237号公報
本発明の目的は、十分な腰と脆質性を有し、且つ微細な輪郭が鮮明に表された脆質ラベルを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記特性に加えて、優れた加飾性を有し、輪郭がより鮮明に表された脆質ラベルを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の層で構成することにより、貼付作業性を損なわない程度の腰を有し、且つ微細な輪郭がシャープに表された脆質ラベルを安価に得られることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、打ち抜き様形状を有し、架橋型の粘着剤で形成された粘着剤層と印刷層との積層体からなり、粘着剤層面が剥離紙で保護されており、剥離紙を剥がして被着体に貼付されるラベルであり、被着体からの剥離時に脆性破壊可能な脆質ラベルを提供する。前記脆質ラベルは、さらに箔転写層を粘着剤層と印刷層との層間に有していてもよい
また、本発明は、打ち抜き様形状を有し、架橋型で且つ溶剤可溶性の粘着剤で形成された溶剤可溶性粘着剤層と紫外線硬化型インキで形成された溶剤不溶性印刷層との積層体からなり、粘着剤層面が剥離紙で保護されており、剥離紙を剥がして被着体に貼付されるラベルであり、被着体からの剥離時に脆性破壊可能な脆質ラベルの製造方法であって、剥離紙の片面に架橋型で且つ溶剤可溶性の粘着剤を印刷した後、加熱により又は紫外線若しくは電子線を照射することにより架橋させて溶剤可溶性粘着剤層を形成し、次いで、抜き部位以外の領域に紫外線硬化型インキを用いて印刷することにより溶剤不溶性印刷層を形成して、剥離紙、溶剤可溶性粘着剤層、及び抜き部位以外に形成された溶剤不溶性印刷層をこの順で積層した積層体を作製し、前記積層体に溶剤を接触させ、抜き部位に対応する溶剤可溶性粘着剤層を溶解除去することにより、残部の溶剤可溶性粘着剤層と溶剤不溶性印刷層からなる打ち抜き様形状を形成する工程を含む脆質ラベルの製造方法を提供する。
本発明の脆質ラベルの製造方法は、剥離紙、溶剤可溶性粘着剤層、箔転写層、及び抜き部位以外の領域に形成された溶剤不溶性印刷層をこの順で積層した積層体に溶剤を接触させ、抜き部位に対応する箔転写層及び溶剤可溶性粘着剤層を除去することにより、残部の箔転写層と溶剤可溶性粘着剤層、及び溶剤不溶性印刷層からなる打ち抜き様形状を形成する工程を含んでいてもよい。
本願明細書中、「打ち抜き様形状」を有する積層体とは、積層体の一部が溶解除去されて、積層体を構成する層(粘着剤層と印刷層等)が共通の輪郭を有し、模様状に抜き加工(エッチング加工等)を施した打ち抜き加工品と似た外観を有することを意味している。「抜き部位」とは、上記「打ち抜き様形状」の形成に用いる積層体において、溶解除去される部位を示している。また、「剥離時に脆性破壊可能」とは、ラベルが、脆質性を有し、微細な輪郭で構成されているため、剥離しようとすると剥離が困難又は不能であることを意味している。
本発明の脆質ラベルは、粘着剤層と印刷層からなり、特殊なフィルムが不要なため、打ち抜き様形状を構成する微細な輪郭を鮮明に表すことができる。本発明の脆質ラベルの製造方法によれば、粘着剤層より溶剤可溶性が低い特殊なフィルムがなく、しかも総厚が薄くなるため、粘着剤層が過剰な浸食を受けにくく、ラベルの輪郭が削れたり脱落するのを防いで、微細な輪郭をシャープに形成することができる。さらに、粘着剤層と印刷層の層間に箔転写層を設けることにより加飾性に優れた脆質ラベルを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の脆質ラベルの一例を示す概略断面図である。図1の脆質ラベルは、打ち抜き様形状を有し、粘着剤層1と印刷層2との積層体からなり、該積層体における粘着剤層1面が剥離紙3で保護されている。
本発明における粘着剤層1は、架橋型の粘着剤で形成される。このため、3次元架橋構造によりラベルに腰を与えることができる。このような粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤などを用いることができる。これらの粘着剤は、水系(又はエマルジョン系)、溶剤系、ホットメルト等のいずれの形態で用いることもできる。なかでも、塗布作業性に優れ、安価である水系粘着剤を用いる場合が多い。これらの粘着剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。また、粘着剤層1は単層又は複数の層のいずれであってもよい。
本発明において、粘着剤層1を溶剤可溶性粘着剤で形成する場合には、該溶剤可溶性粘着剤として、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が好ましく用いられる。
アクリル系粘着剤としては、ベースポリマーとしてアクリル系ポリマーを含んでいる。アクリル系ポリマーの原料となる単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチルなどの(メタ)アクリル酸C1-18アルキルエステルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。また、該(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種以上を主モノマーとし、これと共重合可能な他の単量体とを併用してもよい。
前記共重合可能な単量体の代表的な例として、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などのカルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体が挙げられる。これらの中でも、特に好適な単量体はアクリル酸である。カルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体は重合体に架橋結合を生じさせるのに必要な成分である。
また、前記共重合可能な単量体として、例えば、酢酸ビニルなどのビニルエステル類、スチレンなどのスチレン系モノマー、アクリロニトリルなどのシアノ基含有モノマー、環状又は非環状の(メタ)アクリルアミド類等のアクリル系感圧性接着剤の改質用モノマーとして知られる各種のモノマーの何れも使用可能である。
また本発明においては、ラベルの硬度を向上させる目的で、さらに多官能モノマーを共重合する。多官能モノマーとしては、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート等の2官能(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート等の3官能(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート等の6官能(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリレート類;ジビニルベンゼン等の多官能芳香族ビニル化合物などがあげられる。なかでも、3次元架橋による硬度と粘着剤の凝集性、接着性とをバランスよく付与できる点で、特に2〜3官能(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。これらの共重合可能な単量体の量は、前記主モノマーを含む単量体成分総量に対して50重量%以下とするのが接着性能上好ましい。多官能モノマーの比率が多すぎると接着力が著しく低下しやすくなる。
上記単量体成分の種類や組み合わせを適宜選択し、慣用の方法で重合させることにより、優れた接着性、凝集性を有し、且つ十分な腰を出すことのできるアクリル系ポリマーを得ることができる。代表的なアクリル系粘着剤としては、サイデン化学(株)製の商品名「サイビノール AT−27」(架橋型水系粘着剤)、ガンツ化成社製の商品名「ウルトラゾール W−200」](架橋型水系粘着剤)、リンテック社製の商品名「PAT1」](架橋型溶剤系粘着剤)等が市販されている。
粘着剤層1を構成する(架橋後の)ポリマーの重量平均分子量は、特に限定されないが、例えば1万〜10万、好ましくは3万〜7万である。分子量が小さ過ぎると、接着力や凝集力が劣り、分子量が大き過ぎると接着剤が硬すぎて接着力が不十分となりやすい。ポリマーの重量平均分子量は、用いるモノマーの種類や組み合わせ及びその割合、重合条件(開始剤、連鎖移動剤、乳化剤等の種類や量、重合温度や重合方法等)などにより調整できる。
粘着剤層1の硬度は、ゲル分率で表すことができる。ゲル分率は、JIS K 6769に準拠して測定される。本発明におけるゲル分率は、具体的には、乾燥重量W1(g)の架橋後の粘着剤を大過剰の有機溶媒中に振盪溶解させ、濾別した不溶解分の乾燥重量をW2(g)としたときに、下記式により算出される。前記有機溶媒は、架橋した部分がほぼ不溶となるように、ベースポリマーの種類に応じて適宜選択できる。例えば、ベースポリマーがアクリル系ポリマー等である場合には酢酸エチル溶媒が用いられる。
ゲル分率(重量%)=(W2/W1)×100
粘着剤層1のゲル分率は、例えば10〜65%、好ましくは30〜50%程度である。前記ゲル分率が10%未満では、腰が無くラベルの貼付作業性が低下しやすく、65%を超える場合は、柔軟性に劣るためひび割れが生じる傾向にある。粘着剤層1のゲル分率は、当該粘着剤層を構成するベースポリマーの種類、層厚み、架橋剤の種類等により調整できる。
粘着剤層1の厚みは、例えば、5〜30μm、好ましくは6〜25μm程度の範囲から選択することができる。前記厚みが5μm未満ではラベルの腰や接着力が不足する傾向にあり、また30μmを超えると乾燥に時間がかかるなどコスト的に不利となり、取扱性が低下しやすく好ましくない。
印刷層2を形成する印刷インキとしては、柔軟性と硬度をバランスよく付与しうるUVインキ(紫外線硬化型インキ)が好ましく用いられる。UVインキは、後述する溶剤に溶解しない又は極めて溶解しにくい溶剤不溶性印刷インキとして用いることができる。前記UVインキは、通常、オリゴマー成分、モノマー成分、及び光重合開始剤からなるビヒクルを主成分として含み、必要に応じて、添加剤(例えば、光重合促進剤、安定剤、ワックス、ミスト防止剤、色料、滑剤、乾燥剤、湿潤剤、粘度改良剤など)などを含む慣用のものを用いることができる。UVインキは、単独で又は複数を組み合わせて使用することができる。
前記ビヒクルを構成するオリゴマー成分としては、例えば、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリオールアクリレート、アルキドアクリレート、ポリエーテルアクリレートなどが用いられる。なかでも、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等が好ましい。また、モノマー成分としては、例えば、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシブチル、ジシクロペンタジエンアクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノアクリレート、アクリル酸シクロヘキシルなどの単官能モノマー;1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレートなどの多官能モノマーなどが用いられる。光重合開始剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンなどが挙げられる。
本発明において好ましく用いられるUVインキとして、例えば、T&K TOKA社製の商品名「UV 161」、久保井インキ社製の商品名「SK−2」、大日本インキ化学工業(株)製の商品名「ダイキュアセプターDT」、帝国インキ社製の商品名「UV BOP」などが市販されている。印刷層2は、単層又は複数の層であってもよい。
本発明における印刷層2は、抜き部位以外の領域に形成されている。なお、印刷層2が複数の層で構成されている場合には、これらの印刷層の全てが、抜き部位以外の領域に形成されている意味である。
印刷層2は、UVインキを用いて、通常の印刷法(例えば、凸版印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷など)により、抜き部位以外の領域に印刷した後、紫外線(UV)ランプによりUVを照射して硬化させることにより形成できる。印刷層2の硬さは、UVインキの種類や量、層の厚み等により適宜調整することができる。
印刷層2の総厚みは、層の硬さに応じて適宜選択されるが、例えば1.5μm以上(1.5〜10μm程度)、好ましくは2μm以上(2〜5μm程度)である。印刷層2の総厚みが薄すぎると硬さが不十分となりラベルの取扱性に劣り、層が厚すぎると不経済となり好ましくない。一般に、UVインキで形成された単層の印刷層は厚みが約2μm程度である。このため、本発明では、同じ版を用いて無色透明のUVインキ(ニス)等を複数回印刷するなどの方法を用いて十分な厚みの印刷層2を形成することができる。
剥離紙3は、粘着面を保護する部材であって、離型処理等により離型性が付与された材料で形成され、粘着ラベルに慣用のものを利用できる。剥離紙の素材としては、例えば、グラシン紙などの紙のほか、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのプラスチックフィルム等を用いることができ、これらは耐溶剤性も有している。被着体への貼付け時にはこの剥離紙3を剥がして使用に供される。なお、本発明の脆質ラベルを構成する積層体は、少なくとも共通の輪郭を有する粘着剤層1と印刷層2とを有していればよく、剥離紙3は必須の成分ではない。
剥離紙3の厚みは、取扱性を損なわない範囲であれば特に限定されず、例えば15〜300μm、好ましくは20〜200μm程度である。
本発明の脆質ラベルは、上記構成以外に、さらに他の層を含んでいても良い。他の層としては、例えば、箔転写層等が挙げられる。
本発明の脆質ラベルの総厚みは、脆質性を発揮しうる範囲であればよく、剥離紙を除いた層の厚みが、通常6.5μm以上(6.5〜45μm)程度である。前記厚みが45μmを超える場合には、剥離時に脆性破壊しにくいため本発明のラベルには不向きである。特に、剥離紙及び溶剤不溶性印刷層を除いた総厚みが35μm以下(例えば5〜35μm)程度である場合には、後述するように、特定の積層体を溶剤で処理して脆質ラベルを製造する際に溶剤による過剰な浸食を防いで、明瞭な輪郭を形成することができ好ましい。
本発明の脆質ラベルは、剥離時に脆性破壊可能である。脆質ラベルの脆質性は、例えば、ラベルの形状、材質、脆質ラベル(粘着面保護部材は含まない)の総厚み等に応じて適宜設定できる。
上記構成を有する脆質ラベルは、粘着剤層自体が十分な硬度を有するため貼付作業性に優れ、微細な輪郭を有するため剥離時は脆性破壊可能である。このような脆質ラベルは、腰を得るために溶剤に可溶の特殊なフィルムを積層する必要がなく、ラベルの輪郭が削れたり脱落しにくく、打ち抜き様形状からなる微細な文字や画像を鮮明に表示することができる。また、特殊なフィルムが不要であるため、短い時間で安価に製造することができる。
図2は、本発明の脆質ラベルの他の例を示す概略断面図である。図2の脆質ラベルは、図1の脆質ラベルにおける粘着剤層1と印刷層2の層間にさらに箔転写層4を有している。具体的には、図2の脆質ラベルは、打ち抜き様形状を有し、且つ粘着剤層1と箔転写層4と印刷層2との積層体からなり、該積層体における粘着剤層1面が剥離紙3で保護されている。粘着剤層1、印刷層2及び剥離紙3は、図1と同様の構成のものを利用できる。このような箔転写層4を有する脆質ラベルは、デザインの輪郭をより鮮明に表示でき、加飾性に優れるため好ましく用いられる。
箔転写層4は、例えば、鉄、銅、アルミ、クロム、ニッケルクロム合金、亜鉛、真鍮、錫、純銀等の1種又は2種以上の金属を主成分とする金属被膜で構成されている。前記金属被膜としては、例えば金属箔や転写用金属蒸着品等を用いることができ、これらは金属以外の他の素材を少量含んでいてもよく、例えば、鏡面、ホログラム、転写等の箔及び金属蒸着品等を利用できる。
箔転写層4は、通常、キャリアフィルム、離型層、金属被膜転写層(金属箔や金属蒸着層等)がこの順で積層された転写箔を利用する方法により形成される。この方法によれば、一旦平滑なフィルム面(キャリアフィルム)に金属を蒸着して形成した金属被膜を転写するため、粘着剤層1表面のように凹凸を有する面が平滑なフィルム面に押しつけられて平滑となり、粘着剤層1上に箔転写層4を平滑で均一に積層することができる。こうして形成される箔転写層4は、凹凸面を有する粘着剤層1の表面に直接設けた金属蒸着層より表面平滑性(光沢)等の点で優れている。なお、前記転写箔は、所望の打ち抜き様形状を形成可能な範囲で上記以外の層を有していてもよく、例えば、金属被膜転写層上(粘着剤層1と接する側)に接着剤層等を、離型層と金属被膜転写層の層間に表面保護層等を有していてもよい。
箔転写層4は、例えば、上記構成の転写箔を用いて、コールドスタンプ法及びホットスタンプ(箔押印刷)法等の方法により形成できる。なかでもコールドスタンプ法が好ましく用いられる。箔転写層4は、例えば、剥離層3の片面に設けられた粘着剤層1の表面に、上記構成の転写箔の金属被膜転写層側を重ねて加圧した後、前記転写箔の離型層と金属被膜転写層の界面で剥離して粘着剤層1上に箔転写層4(金属被膜転写層)を転写(積層)する方法により形成できる。
箔転写層4は、脆質ラベルのデザインに応じて所望の範囲に形成されていればよい。従って、本発明における箔転写層4は、粘着剤層及び印刷層と共通の輪郭を有していてもよいが、これらと輪郭を完全に共通している必要はなく、部分的であってもよい。
箔転写層4の厚みは、層を構成する金属被膜の種類に応じて、例えば転写用金属蒸着品の場合は、通常、400〜1000Å程度であり、金属箔の場合は例えば0.4〜5μm程度である。上記層厚みが薄すぎると加飾性が得られにくく、厚すぎると不経済であり、後述する溶剤処理工程において抜き部位が除去しにくくなるなど取扱性に劣り好ましくない。箔転写層4は、金属被膜に表面保護層(0.5〜3μm程度)が積層された構成であっても良い。
上記構成を有する脆質ラベルは、金属光沢が付与されるため加飾性に優れ、文字やデザインの輪郭をより鮮明に表示することができる。
本発明の脆質ラベルは、表面に描かれたデザインと輪郭が必ずしも一致しなくてもよい。図5(イ)は、本発明の脆質ラベルのさらに他の例を示す正面図であり、(ロ)は(イ)のS−S断面図である。粘着剤層1及び剥離層3は上記と同様である。印刷層2は、透明インキ層21と着色インキ層22とで構成されている。前記透明インキ層21は、透明なUVインキで形成することができる。着色インキ層22は、適宜な色料を含むUVインキで形成することができ、単層又は複数の層で構成であってもよい。
図5(イ)及び(ロ)に示される脆質ラベルは、着色インキ層22で構成された点在する2つの文字からなるデザインC(図中は「P」と「R」)が、同一の透明インキ層21に積層されて一のラベルを形成している。図5(ロ)に示されるように、粘着剤層1は、透明インキ層21と共にラベルの輪郭Dを構成するが、ラベルのデザインCを構成している着色インキ層22とは輪郭を共通にしない。すなわち、ラベルのデザインCとラベルの輪郭Dが異なっている。このような構成の脆質ラベルによれば、剥離紙から剥離して利用する際に、点在する複数の文字や画像からなるデザインを一ラベルとして扱うことができ便利である。
本発明の脆質ラベルは、被着体に一度貼り付けると剥離時にはラベル形状が破壊する性質を利用して、商品の未開封を保証する目的で箱などの包装体の封印に用いるセキュリティーシールや、偽造防止用シールなどとして好適に利用できる。
本発明の脆質ラベルの製造方法は、粘着剤層と印刷層との積層体からなり、打ち抜き様形状を有し、且つ剥離時に脆性破壊可能な脆質ラベルの製造方法であって、剥離紙、溶剤可溶性粘着剤層、及び抜き部位以外の領域に形成された溶剤不溶性印刷層をこの順で積層した積層体に溶剤を接触させ、抜き部位に対応する溶剤可溶性粘着剤層を溶解除去することにより、残部の溶剤可溶性粘着剤層と溶剤不溶性印刷層からなる打ち抜き様形状を形成する工程(以下、「溶剤処理工程)と称する場合がある)を含んでいる。
図3は、図1の脆質ラベルの製造に用いる積層体の一例を示している。図3の積層体には、剥離紙3、溶剤可溶性粘着剤層1a及び抜き部位以外の領域に形成された溶剤不溶性印刷層2aがこの順で積層されている。剥離紙3は上記と同様である。図3の積層体を溶剤で処理することにより図1の脆質ラベルを製造できる。
溶剤可溶性粘着剤層1aは、粘着剤層1を構成する粘着剤のうち、溶剤可溶性粘着剤として例示のもので形成することができる。溶剤可溶性粘着剤は、溶剤処理に用いる溶剤の種類に応じて適宜選択して用いることができる。溶剤可溶性粘着剤層1aは、例えば、溶剤可溶性粘着剤の構成成分の種類等に応じて溶液やエマルジョンを用いたグラビアコートやロールコート等のコーティング法、溶融押出しラミネート法等により、剥離紙3の片面全体に(ベタ塗り)印刷した後、必要に応じて加熱や光(紫外線、電子線等)を照射して架橋反応を進行させることにより形成できる。
溶剤不溶性印刷層2aは、前記印刷層2を構成するUVインキとして例示のものを溶剤不溶性印刷インキとして用いて、フレキソ印刷、凸版印刷などの印刷法によって形成できる。溶剤不溶性印刷層2aは、抜き部位以外の領域に形成されている。すなわち、溶剤可溶性接着剤層1a及び溶剤不溶性印刷層2aは、最終的に得られる脆質ラベル(図1)と同じ輪郭を有している。
溶剤としては、入手、取扱が容易な溶剤、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、イソプロピルアルコール(IPA)、キシロール、ラッカーシンナー、水などが好ましく利用される。溶剤は、例えば、スプレーやローラー等の塗布手段を用いて積層体の表面(溶剤不溶性印刷層2a側の表面等)に塗布される。
図3の積層体の表面に溶剤を接触させることにより、抜き部位Aに対応する溶剤可溶性粘着剤層が溶解除去されて、残部の溶剤可溶性粘着剤層と溶剤不溶性印刷層1aからなる打ち抜き様形状Bを有する図1の脆質ラベルを形成することができる。すなわち、図3の積層体において、溶剤可溶性粘着剤層1aのうち、溶剤不溶性印刷層2aが積層していない領域(A)が溶剤と接触して溶解除去され、溶剤不溶性印刷層2aが積層する領域(B)が残存することにより、溶剤不溶性印刷層2aと溶剤可溶性粘着剤層1aとが共通の輪郭からなる打ち抜き様形状Bが形成される。
本発明の脆質ラベルの製造方法によれば、露出した溶剤可溶性粘着剤層が溶剤に溶解して溶剤不溶性印刷層と共通の輪郭を形成し、微細な文字やデザインを鮮明に表示した脆質ラベルを得ることができる。こうして得られる脆質ラベルは、十分な腰を有しているため、特殊なフィルム[例えば図7(イ)における溶剤可溶性フィルム層50]等を積層する必要がない。このため、溶剤が積層体の側面から浸入して、溶剤可溶性粘着剤層2aが溶剤不溶性印刷層1aより大きく溶解してしまうなどの不具合が生じにくい。また、層厚を薄くすることができるため、溶剤可溶性粘着剤層1aが溶剤に過剰に溶解してしまうのを防いで、微細な輪郭をシャープに形成することができる。
図4は、図2の脆質ラベルの製造に用いる積層体の一例を示している。図4の積層体には、剥離紙3、溶剤可溶性粘着剤層1a、箔転写層4及び抜き部位以外の領域に形成された溶剤不溶性印刷層2aがこの順で積層されている。剥離紙3、溶剤不溶性印刷層2a及び溶剤可溶性粘着剤層1aは上記と同様である。図4の積層体を溶剤で処理することにより図2の脆質ラベルを製造できる。溶剤の種類及び溶剤処理の方法は上記と同様である。
箔転写層4は、上記に例示の金属箔又は金属蒸着品で構成することができ、上述した方法で形成することができる。箔転写層4は、ラベルのデザイン等に応じて、溶剤可溶性粘着剤層1aの表面に部分的又は全体に設けることができる。
図4の積層体の表面に溶剤を接触させることにより、抜き部位Aに対応する箔転写層及び溶剤可溶性粘着剤層が溶解除去されて、残部の箔転写層と溶剤可溶性粘着剤層及び溶剤不溶性印刷層からなる打ち抜き様形状Bを有する図2の脆質ラベルを形成することができる。すなわち、図4の積層体において、溶剤不溶性印刷層2aが積層していない領域(A)において、箔転写層4が溶剤と接触して膨潤破壊し、次いで溶剤に接触した溶剤可溶性粘着剤層1aが溶解除去される。この際、必要に応じて、溶剤に接触して膨潤した箔転写層4をブラシ等でこするなど物理的手段を用いて除去してもよい。こうして、溶剤不溶性印刷層2aが積層する領域(B)が残存することにより、溶剤不溶性印刷層2aと箔転写層4と溶剤可溶性粘着剤層1aとが共通の輪郭からなる打ち抜き様形状を有する図2の脆質ラベルが形成される。
上記方法により、金属光沢を有し、微細な輪郭が一層明瞭に表された加飾性に優れた脆質ラベルを製造することができる。
本発明の方法によれば、微細な輪郭がシャープに形成された打ち抜き様形状を有し、貼り付け時には適度な腰を有し、且つ剥離時には脆性破壊可能な脆質ラベルを製造することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
剥離紙[離型処理を施したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、厚み38μm]の片面全体に、架橋型アクリル系粘着剤[水系;商品名「サイビノール AT−27」、サイデン化学(株)製]をフレキソ印刷により塗布して、粘着剤層(乾燥後の厚み8μm)を形成した。前記粘着剤層上に、基材フィルム(PETフィルム、厚み16μm)に、剥離コートと蒸着厚み500Åのアルミ蒸着が形成された転写箔を加圧して転写し、次いでデザインのカラーUVインキ[商品名「UV 161」、(株)T&K TOKA社製]をフレキソ印刷し、さらに透明UVインキ[商品名「UVグロスOPニス」、(株)T&K TOKA社製]を用いて印刷し、それぞれの印刷ごとにUV照射装置により120W/cmのUVランプ強度でインキを硬化させ、総厚み約6μmの印刷層を積層することにより、剥離紙3/粘着剤層1/箔転写層4/印刷層(着色インキ層22/透明インキ層21)からなる積層体を形成した[図6(イ)]。
得られた積層体[図6(イ)]の印刷層(透明インキ層21)表面に酢酸エチル溶剤を投与して1分間放置した後、膨潤した粘着剤層1及びその膨潤した粘着剤層の上にある箔転写層4をブラシで掻き出して抜き部位Aを除去することにより、図6(ロ)に示す脆質ラベルを得た。得られた脆質ラベルには、微細な輪郭からなる打ち抜き様形状が鮮明に表されていた。
本発明の脆質ラベルの一例を示す概略断面図である。 本発明の脆質ラベルの他の例を示す概略断面図である。 図1の脆質ラベルの製造に用いる積層体の一例を示す概略断面図である。 図2の脆質ラベルの製造に用いる積層体の一例を示す概略断面図である。 (イ)は本発明の脆質ラベルのさらに他の例を示す正面図であり、(ロ)は(イ)のS−S断面図である。 (イ)は実施例1の脆質ラベルの製造に用いる積層体を示す概略断面図であり、(ロ)は(イ)の積層体を用いて得られた実施例1の脆質ラベルを示す概略断面図である。 (イ)は従来のラベルの一例を示す概略断面図であり、(ロ)は(イ)のラベルの製造に用いる積層体の一例を示す概略断面図であり、(ハ)は(イ)の部分拡大図である。
符号の説明
1 粘着剤層
1a 溶剤可溶性粘着剤層
2 印刷層
2a 溶剤不溶性印刷層
21 透明インキ層
22 着色インキ層
3 剥離紙
4 箔転写層
10 粘着剤層
20 印刷層
30 剥離紙
40 金属蒸着層
50 溶剤可溶性フィルム層
A,X 抜き部位
B 打ち抜き様形状
C ラベルのデザイン
D ラベルの輪郭

Claims (6)

  1. 打ち抜き様形状を有し、架橋型の粘着剤で形成された粘着剤層と印刷層との積層体からなり、粘着剤層面が剥離紙で保護されており、剥離紙を剥がして被着体に貼付されるラベルであり、被着体からの剥離時に脆性破壊可能な脆質ラベル。
  2. さらに箔転写層を粘着剤層と印刷層との層間に有する請求項1記載の脆質ラベル。
  3. 粘着剤層が溶剤可溶性の粘着剤で形成された溶剤可溶性粘着剤層であり、印刷層が紫外線硬化型インキで形成された溶剤不溶性印刷層である請求項1又は2記載の脆質ラベル。
  4. 粘着剤層のゲル分率(JIS K 6769に準拠)が10〜65%である請求項1〜3の何れか1項に記載の脆質ラベル。
  5. 粘着剤層がアクリル系粘着剤により形成されており、且つ該アクリル系粘着剤のベースポリマーが、(メタ)アクリル酸C 1-18 アルキルエステルとカルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体と多官能モノマーとを少なくとも単量体成分として含むアクリル系ポリマーである請求項1〜4の何れか1項に記載の脆質ラベル。
  6. 打ち抜き様形状を有し、架橋型で且つ溶剤可溶性の粘着剤で形成された溶剤可溶性粘着剤層と紫外線硬化型インキで形成された溶剤不溶性印刷層との積層体からなり、粘着剤層面が剥離紙で保護されており、剥離紙を剥がして被着体に貼付されるラベルであり、被着体からの剥離時に脆性破壊可能な脆質ラベルの製造方法であって、剥離紙の片面に架橋型で且つ溶剤可溶性の粘着剤を印刷した後、加熱により又は紫外線若しくは電子線を照射することにより架橋させて溶剤可溶性粘着剤層を形成し、次いで、抜き部位以外の領域に紫外線硬化型インキを用いて印刷することにより溶剤不溶性印刷層を形成して、剥離紙、溶剤可溶性粘着剤層、及び抜き部位以外に形成された溶剤不溶性印刷層をこの順で積層した積層体を作製し、前記積層体に溶剤を接触させ、抜き部位に対応する溶剤可溶性粘着剤層を溶解除去することにより、残部の溶剤可溶性粘着剤層と溶剤不溶性印刷層からなる打ち抜き様形状を形成する工程を含む脆質ラベルの製造方法。
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