JP4708066B2 - 扉体閉止装置 - Google Patents
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Description
このような自動閉扉装置(扉体閉止装置)は、図8に示すように、扉にハウジング100が固定される一方、上框に、下記ローラ112が係脱するガイド溝101aを有するブラケット101が固定されるもので、このうちのハウジング100には、作動油が充填されたシリンダ102が形成されており、このシリンダ102には、スプリング103により弾発付勢されるピストン104が内装され、このピストン104のヘッドに逆止弁105及び通油孔106が設けられ、このピストン104の略中間部に形成された長孔107の内壁面にラック108が設けられている。また、ハウジング100には、ラック108と噛合するピニオン109を軸着したピニオン軸110が長孔107を貫通した状態で軸支され、ピニオン軸110の突出端にアーム111の基端が固定され、また、アーム111の先端にローラ112が軸着されている。ところで、ピニオン109は、1枚のピニオン歯109aとその左右に一対の突部をそれぞれ突設するとともに、その他の部位を欠歯にして形成される一方、ラック108の最終歯108aは一側に欠肉部を設けてあり、開扉時にピニオン109の突部とラック108の欠肉部とが摩擦係合してスプリング103が圧縮された状態でアーム111が所定回動角度に保持される。このような開扉状態から扉を閉止方向に回転していくと、扉側のローラ112がブラケット101のガイド溝101aに係合するとともに、上記突部と上記欠肉部との摩擦係合が解除され、圧縮されていたスプリング103が伸張してピストン104が移動する。このピストン104の移動によりラック108と噛合するピニオン109が回転するのでアーム111が回転し、このアーム111のローラ112がガイド溝101aに沿って転動して扉が閉止される。そして、このピストン104の移動に際し、シリンダ102内の作動油がピストン104の移動を減速するように作用するので、扉が緩やかに閉止されるようになる。
本扉体閉止装置1は、図1,2に示すように、家屋等の開口口を区画する上枠体2及び縦枠体3,4のうちの縦枠体3にヒンジ5を介して回転可能に配設された扉体Aを、当該扉体Aの閉止直前に減速して静かに閉止させることができる装置で、本実施の形態では、上枠体2及び縦枠体3に取り付けられる装置本体6と、扉体Aに取り付けられるブラケット(被ガイド部材)7とで構成されている。
このうちの装置本体6は、図2に示すように、上枠体2の、縦枠体3側の一方端と縦枠体3の、上枠体2側の一方端とで形成される隅部に、当該装置本体6のケース体8の上面(ケース体8の下面8aと反対側の面)を上枠体2に当接させる一方、当該装置本体6のケース体8の後端面(ケース体8の前端面8bと反対側の面)を縦枠体3に当接させ、且つ、当該装置本体6のケース体8の上面に設けられた凹溝を上枠体2の裏面側に設けられた凸状の戸当り2aに嵌合させるとともに、当該装置本体6のケース体8の後端面に設けられた凹溝を縦枠体3の裏面側に設けられた凸状の戸当り3aに嵌合させて取り付けられる。このように、装置本体6の取り付けに際して、当該装置本体6のケース体8を上枠体2や縦枠体3に当接させ、枠体2,3の戸当り2a,3aに嵌合させて取り付ければよいので、取り付けが容易にできるとともに、位置決めも容易にできる。尚、ケース体8の上面や後端面に凹溝を設けることなく、当該ケース体8の上面を上枠体2の裏面に、また、当該ケース体8の後端面を縦枠体3の裏面にそれぞれ当接させて取り付けるようにしてもよい(このとき、戸当り2a,3aは、ケース体8が図2のように配設されるところは切断されている)。
一方、ブラケット7は、扉体Aの裏面上方で、ヒンジ5が取着された側端寄りのところに取り付けられる。
装置本体6は、外形形状が略直方体のケース体8と、このケース体8内の上面側に配設される緩衝機構9と、この緩衝機構9とは反対側のケース体8内の下面8a側に、当該緩衝機構9に対し軸棒(回転軸)10を介して回動可能に配設されるアーム12と、ケース体8内の後端面側で側面8c寄りのところに配設されるスライダ13と、このスライダ13に当該スライダ13をケース体8内に押込む方向への付勢力を付与する座板14a付きのスプリング14とから構成されている。
尚、8dは、固定ネジ(図示せず)が螺合するネジ孔であり、また、8eは、ケース体8を上枠体2に取り付けるためのビス18(図4,5参照)の挿通孔である。また、8fは、溝81の中心に設けられた挿通孔で、かかる挿通孔にはアーム12のボス11の上部が僅かに挿入され、アーム12の回転に際しての、言わば当該アーム12の軸受として機能する。
ところで、本実施の形態では、アーム12の回転ストッパの機能を溝辺cdの溝壁に持たせたが、溝辺fgを延長して当該アーム12と当接させることで回転ストッパの機能を持たせるようにしてもよい。
また、アーム12は、アーム本体が細長の、長腕部15と上述した短腕部16で構成される矩形状部材で、このアーム本体の、長腕部15と短腕部16との接合部位に軸棒10が嵌挿される矩形状孔12bが設けられ、このアーム本体の上面(下記下面12aとは反対側の面)の、上記接合部位のところに、上記矩形状孔12bに連通する矩形状孔が設けられた高さの短寸な円筒状ボス11が突設され、また、このアーム本体の一方側面12cの、上記接合部位のところに、略三角柱状の突条部12c1が突設されている。そして、長腕部15には、その端部から上記接合部位近くまでのところに下面12a側が開口された断面略逆U字状の長溝(ガイド部)15aが設けられ、この長溝15aの端部、即ち、後述するブラケット7のピン7b1の係合口となるところは、当該長溝15aに沿う中心線に対し所定角度で切り取られており(図4,5参照も参照)、これにより、ピン7b1の長溝15aへの係合がスムーズになる。
ところで、上述した軸棒10は、短尺な四角柱状で、長手方向の長さがケース8の高さに略等しい小棒部材で、この部材の上端面及び下端面にビス17,19が螺合するネジ孔がそれぞれ設けられている。
ところで、スプリング14は、その一方端が薄厚な矩形状の座板14aの適宜位置に取り付けられており、この座板14aは、ケース体8の後端面にビスなどにより取り付けられる。
尚、ブラケット7の取付板7aには、当該ブラケット7を扉体Aに取り付けるための複数のビス孔が適宜な位置に設けられている。ブラケット7の扉体Aへの取り付けに際しては、ブラケット7は、装置本体6側のアーム12の長溝15aに係合するピン7b1が、図2に示すように、上方を向くようにして取り付けられる。
ここで、本扉体閉止装置1の動作のしかたを説明する前に、装置本体6自体の組み付けを図3を参照して説明する。最初に、ケース体8の溝81に緩衝機構9を配設してから、固定ネジをフランジ9a1の挿通孔を通してケース体8のネジ孔8dに螺合し、緩衝機構9をケース体8に固定する。そして、緩衝機構9の可動リング9bの矩形状孔9b1とアーム12のボス11の矩形状孔(及びアーム本体の矩形状孔12b)とを位置合わせしつつ、これら矩形状孔9b1等に軸棒10を嵌挿して当該軸棒10のネジ孔にビス17及びビス19をそれぞれ螺着し、可動リング9bとアーム12とが軸棒10と共に一体で回動するようにする。尚、ビス17,ビス19が螺着されたとき、アーム12のボス11がケース体8の挿通孔8fに僅かに挿入され、緩衝機構9の上面がケース体8の上面に略一致するとともに、アーム12の下面12aがケース体8の下面8aに略一致する態様となる。そして、ケース体8の挿通穴83にスライダ13を配設してから当該スライダ13の溝孔13a1にスプリング14を挿入した後、当該スプリング14の座板14aをケース体8の後端面に取り付ける。尚、スプリング14により付勢されたスライダ13は、その他方端がアーム12の突条部12c1に当接している。このようにして組み付けられた装置本体6は、上述のようにして上枠体2及び縦枠体3に取り付けられる。尚、ブラケット7もまた、上述のようにして扉体Aに取り付けられることはもちろんである。
装置本体6のアーム12の長溝15aにブラケット7のピン7b1が係合する前においては、図4に示すように、アーム12の突条部12c1には、スプリング14により付勢されたスライダ13の他方端13a2が当接しており、かかる他方端13a2の、アーム12の突条部12c1に対する当接位置は、本実施の形態では、この他方端13a2の側端面13a22(本実施の形態では、他方端13a2の面取部)が突条部12c1の平面視略三角形状の一辺12c11側に作用する位置にあるため、アーム12は、同図中の矢印Pで示す時計回り方向のモーメントを受ける一方、アーム12の短腕部14がケース体8の溝辺cdの溝壁に当接し、当該溝壁から反時計回り方向のモーメントを受ける。したがって、アーム12は、同図に示すようなブラケット7のピン7b1との係合が可能な所定閉成角に適応した角度位置に保持されることになる。
そして、扉体Aを同図中の矢印方向に閉成して行くと、アーム12の長溝15aにブラケット7のピン7b1が係合するべく同図に示すような長溝15aの係合口にピン7b1が達する状態となる。
しかるに、上述したアーム12の回転に際しては、この回転速度がアーム12の回転軸に作用する緩衝機構9により減速されるので、扉体Aの閉成に際し当該扉体Aの回転も減速されて緩やかになる。このため、扉体Aが戸当り2a,3aに勢いよく衝突して衝撃音などが発せられる不具合を生ずることもなく静粛に閉止される。
しかるに、扉体Aの閉成後に、当該扉体Aを図5中の矢印方向に開成して行くと、ブラケット7のピン7b1がアーム12の長溝15aに沿って移動する一方、アーム12は、スプリング14の付勢力に抗しつつ図5中の矢印方向に回転して行き、図4に示す状態になったところで当該アーム12の長溝15aとブラケット7のピン7b1との係合が外れるが、この外れた位置で上述のようにして所定閉成角に適応した角度位置に保持される。
本扉体閉止装置20は、上記扉体閉止装置1に補助手段21を付加し、何らかの原因でアームが所定閉成角に適応した角度位置に保持されていないとき当該補助手段21を働かせて通常の状態、即ち、アームが所定閉成角に適応した角度位置に保持される状態に復帰させるようにしたもので、本実施の形態では、アーム12に代えてアーム22を用い、また、ブラケット7に代えてブラケット(被ガイド部材)23を用い、これらアーム22とブラケット23とにより補助手段21を構成している。
一方、ブラケット23は、上面23a及び下面23bを略三角形状とし、側面23cを矩形形状とする略三角柱状の部材で、この部材の、側面23cに対応する頂角側に位置する先端部には、図7に詳細に示すように、上面23aから下面23bを貫く態様で深長の径大孔23d及びこの径大孔23dに連通する浅長の径小孔23eが設けられている。これら径大孔23d及び径小孔23eには、径大な円筒部24aと、この円筒部24aに連設される鍔付きの径小な円筒部24bとで構成される可動ピン24、及びスプリング25が緩挿される。そして、可動ピン24は、円筒部24aの、円筒部24bの連設側とは反対側の一部が上面23aから突出し、また、円筒部24bの鍔付き側の一部が下面23bから突出するようにスプリング25により付勢されている。かかるスプリング25の各端部は、円筒部24aの、円筒部24bとの連設位置に形成される座面及び径大孔23dの、径小孔23eとの連通位置に形成される座面にそれぞれ配される。
尚、ブラケット23の側面23cには、当該ブラケット23を扉体Aに取り付けるための複数のビス孔が適宜な位置に設けられている。ブラケット23の扉体Aへの取り付けに際しては、ブラケット23は、アーム22の長溝15aに係合する可動ピン24が、上記ブラケット7の場合と同様に、上方を向くようにして取り付けられる。
本扉体閉止装置20においては、何らかの原因でアーム22が所定閉成角に適応した角度位置に保持されていないとき、即ち、アーム22が、例えば図5に示すような上枠体2に平行な状態となってしまったときに、補助手段21が働いて通常の動作に戻すことができる。
具体的には、アーム22が上枠体2に平行な状態となってしまったときでも構わず扉体Aを閉成して行くと、可動ピン24の円筒部24aがアーム22の傾斜面22aに当接する。そして、扉体Aを閉止させると、可動ピン24は、円筒部24aがスプリング25の付勢力に抗しつつ上記傾斜面22aに沿って下降し、当該傾斜面22aの下端部を通り越したときにアーム22の長溝15aに係合される。このようにして可動ピン24が長溝15aに係合された以後は、本扉体閉止装置20での通常の動作が可能になり、例えば扉体Aを開成して行くと、ブラケット23の可動ピン24がアーム22の長溝15aに沿って移動する一方、アーム22は、スプリング14の付勢力に抗して、例えば図5中の矢印方向に回転して行き、例えば図4に示す状態になったところで当該アーム22の長溝15aとブラケット23の可動ピン24との係合が外れるが、この外れた位置で、アーム22は上述した扉体閉止装置1の場合と同様にして所定閉成角に適応した角度位置に保持される。
尚、場合によっては、可動ピン24の鍔に指を掛けてスプリング14の付勢力に抗して引っ張り下げ、扉体Aを閉成させた後、可動ピン24に対する引っ張りを解除して可動ピン24の円筒部24aをアーム22の長溝15aに係合させるようにしてもよい。
2 上枠体
3 縦枠体
6 装置本体
7,23 ブラケット(被ガイド部材)
9 緩衝機構
10 軸棒(回転軸)
12,22 アーム
12c1 突条部
13 スライダ
14 スプリング
15a 長溝(ガイド部)
21 補助手段
A 扉体
Claims (3)
- 家屋等の開口口を区画する枠体に対して回転可能に配設された扉体を閉止する扉体閉止装置であって、前記枠体又は扉体の一方に装置本体を取り付け、また、他方に前記扉体が閉成方向に回転を開始してから所定の閉成角に達した時に前記装置本体に係合する被ガイド部材を取り付け、前記装置本体には、その回転軸が回転可能に支持され、前記係合した被ガイド部材の、前記扉体の閉成に伴う移動を可能にするガイド部を備えたアームと、前記係合前は前記アームに、当該アームを前記被ガイド部材との係合が可能な前記所定閉成角に適応した角度位置に保持する付勢力を与える一方、前記係合後は前記アームに、当該アームを前記扉体の閉成方向に回転する付勢力を与えるスプリングと、当該スプリングの付勢力に対抗して前記回転速度を減速するように前記アームの回転軸に作用する緩衝機構と、前記アームが前記所定閉成角に適応した角度位置に保持されていないときに、当該アームの前記ガイド部への前記被ガイド部材の係合を助けるべく当該アームを前記所定閉成角に適応した角度位置に保持させる補助手段とを備えてなることを特徴とする扉体閉止装置。
- 前記装置本体に前記スプリングの付勢力を受けて摺動するスライダを設け、当該スライダを介して前記スプリングの付勢力を受ける前記アームは、当該アームに突設された突条部に対する前記スライダの作用位置を変えることにより、前記角度位置に保持される付勢力を受け、また、前記閉成方向に回転する付勢力を受けることを特徴とする請求項1に記載の扉体閉止装置。
- 前記補助手段は、前記装置本体のアームの、前記ガイド部が設けられたアーム本体の一方側面に、その下端部が前記ガイド部の溝縁に近接して形成される傾斜面と、前記扉体を閉止させると前記傾斜面に沿って下降し当該傾斜面の前記下端部を通り越したときに前記ガイド部に係合する前記被ガイド部材の可動ピンと、この可動ピンに対し当該可動ピンの下降に抗する付勢力を付与する前記被ガイド部材のスプリングとから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の扉体閉止装置。
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