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JP4709263B2 - ネットワーク帯域算出方法とシステムおよびプログラム - Google Patents
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JP4709263B2 - ネットワーク帯域算出方法とシステムおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数種類のアプリケーションが異なる帯域を要求するネットワーク環境において、呼損率を一定以下に抑えるのに必要な帯域を算出する技術に係り、特に、二つ以上の異なる帯域を要求するアプリケーションが混在し(マルチトラヒックを収容する)、呼の生起ごとに受付制御を行うネットワークにおいて、規定値以下の呼損率を満たすために必要な帯域を効率的に算出するのに好適な技術に関するものである。
ネットワークにおける周波数帯域幅の算出技術として、例えば、「Erlang−B式」が知られている。この「Erlang−B式」は、アプリケーションの要求帯域が一種類の場合に、規定以下の呼損率を満たすために必要な回線数を算出するものであり、全ての呼が同じ帯域を使用する場合に適用可能なものである。
例えば、回線数がK本である棄却系のシステムにおいて、トラヒック密度をρとおくと、棄却される呼の割合を表す呼損率B(K)は以下の数1の式で与えられ、これを「Erlang−B式」と呼ぶ。数1において,規定以下の呼損率を達成するために必要な回線数Kを求め、求めた回線数Kと1回線あたりの帯域と乗算することで必要帯域を算出することができる.
Figure 0004709263
また、この「Erlang−B式」を拡張し、二つ以上の異なる帯域を要求するアプリケーションに対しても適用することのできる「多元呼の必要帯域算出法」も知られている。
この「多元呼の必要帯域算出法」では、帯域種別ごとの呼量を与えることで、必要帯域を算出するものであるため、帯域種別ごとの完了呼数(新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた呼)と不完了呼数(新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった呼)、および、平均使用帯域(観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた使用帯域値の平均値)と平均接続数(観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた接続呼数の平均値)など複数の情報を記憶し保持しておく必要がある。
例えば、回線数がK本である棄却系のシステムにおいて、N個のアプリケーションが網(ネットワーク)に加わることを考える。各アプリケーションの要求する帯域の最大公約数を基本呼の帯域と考え、各アプリケーションの要求する帯域が基本呼の帯域のai倍であるとおくと、アプリケーションnの呼損率B(K)は、アプリケーションiの呼量をErとしたとき、以下の数2の式で与えられ、これを「多次元Erlang−B式」と呼ぶ。尚、この「多次元Erlang−B式」に関しては例えば非特許文献1にも記載されている。
Figure 0004709263
このように、アプリケーションnの呼損率B(K)が上記数2の式で表され、すべてのアプリケーションに対してそれぞれ定められた規定値以下の呼損率を達成するために必要な回線数Kが算出できる。そして、算出した回線数Kと上記基本呼の帯域とを乗算することで、当該ネットワークに必要な帯域を求めることができる。
従来、PSTN(Public Switched Telephone Network、公衆交換電話網)網に代表される電話網の帯域設計では、電話呼のみを考慮すれば良いため、Erlang−B式による必要帯域の算出がなされてきた。
しかし、近年のマルチメディアサービスの進展、ネットワーク技術の向上等により、ネットワークに多様なアプリケーションが混在することが一般的になり、帯域の異なる複数のアプリケーションが単一の網(ネットワーク)に存在することが多くなってきている。
このような場合、全ての呼が同じ帯域を使用する場合に適用可能な従来のErlang−B式による必要帯域の算出法を適用することはできない。
また、異なる帯域要求のある多元呼に対して必要帯域算出を行う多次元Erlang−B式による必要帯域算出法では、帯域種別ごとに完了呼数と不完了呼数、および、平均使用帯域と平均接続数などの情報を記憶し保持しておく必要があるため、サービス追加によってネットワークオペレーションに対する負荷が大きくなる。
また、帯域種別ごとにトラヒックの情報を保持する必要があるため、帯域種別の数が多くなり、要求帯域が連続的になると、必要帯域の算出を行うためのオペレーション負荷が特に大きくなるため、柔軟なサービス追加の障害となることも考えられる。
このように、従来、1種類のアプリケーションの場合の必要帯域算出技術としての「Erlang−B方式」を、複数種類のアプリケーションに拡張した技術として「多次元Erlang−B方式」があるが、この「多次元Erlang−B方式」では、全ての種類のアプリケーションについての呼情報を記憶して保持しておく必要があり、そのため、帯域種別が増えるにつれて、記憶すべき情報量が膨大になってしまう。
高木英明,吉野仁,的場直人,東充宏,"次世代移動通信システムにおける所要周波数帯域幅算出法,"電子情報通信学会論文誌 B Vol.J89−B No.2 pp.135−142,2006.
解決しようとする問題点は、従来の多次元Erlang−B方式を用いて必要帯域を算出する技術では、異なる帯域を要求するアプリケーションが同一ネットワークに存在した場合、帯域算出を行うためには、要求帯域ごとのトラヒック情報を保持する必要があるため、帯域種別が増えるにつれて、記憶すべき情報量が膨大になってしまう点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、少ない情報量での帯域算出を可能とし、要求帯域の種類が増えた場合であっても帯域算出に使用する情報量を増加させることが無く、ネットワークの運用コストの大幅な削減を可能とすることである。
上記目的を達成するため、本発明では、ネットワークに複数の帯域を要求するアプリケーションが存在した場合に、ある規定以下の呼損率を達成するために必要な帯域を算出する際、帯域別のトラヒック情報を使用せずに、ある観測期間Tにおいての、帯域捕捉することができた呼(完了呼)の総数C、帯域捕捉することができなかった呼(不完了呼)の総数C’、帯域捕捉することができた総数Cの各呼の要求帯域の積算値B、帯域捕捉することできなかった総数C’の各呼の要求帯域の積算値B’、接続呼数L、使用帯域値LBWの6つの情報、もしくは、完了呼の総数C、不完了呼の総数C’、接続呼数L、使用帯域値LBW、総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値Bの5つの情報、あるいは、完了呼の総数C、不完了呼の総数C’、接続呼数L、使用帯域値LBWの4つの情報を用いて必要帯域を算出すると共に、複数種類のアプリケーションのうち、2種類だけが存在するものと近似し、呼に関する平均的な情報量のみを用いて、呼損率を規定以下にするのに必要な帯域を算出する。
本発明によれば、必要帯域の算出に最大でも6つの情報のみを使用するため、要求帯域の種別が増えた場合であっても帯域算出に伴うコストを一定に保つことが可能になり、ネットワークの運用コストの大幅削減を可能とする。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係るネットワーク帯域算出システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるネットワーク帯域算出システムで用いる帯域量とあふれ帯域量の概念を示す説明図、図3は、図1におけるネットワーク帯域算出システムで必要とする情報量と従来技術で必要とする情報量との比較例を示す説明図、図4は、図1におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る第1の処理動作例を示すフローチャート、図5は、図1におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る第2の処理動作例を示すフローチャート、図6は、図1におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る第3の処理動作例を示すフローチャート、図7は、本発明に係るネットワーク帯域算出システムの他の構成例を示すブロック図、図8は、図7におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る処理動作例を示すフローチャート、図9は、図7におけるネットワーク帯域算出システムによる効果例を示す説明図である。
図1におけるネットワーク帯域算出システム(図中「帯域算出システム」と記載)1は、CPU(Central Processing Unit)と主メモリ、CRTやLCD等の表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、HDD等の外部記憶装置を具備したコンピュータ構成からなり、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、本発明に係る各処理を実行する機能を実装する。
すなわち、ネットワーク帯域算出システム1は、プログラムによりコンピュータ処理を実行する手段として、呼制御部2、呼数・帯域量算出部3、接続呼数・使用帯域算出部4、第1,第2アプリケーション選択部5、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6、保留時間h,h算出部7、呼量Er,Er算出部8、必要帯域算出部9を具備している。
このような構成により、ネットワーク帯域算出システム1は、ネットワーク10に複数の帯域を要求するアプリケーションが存在した場合に、ある規定以下の呼損率にするために必要な帯域を算出する際、帯域別のトラヒック情報を使用せずに、下記の第1の実施例〜第3の実施例のようにして、呼損率を規定値以下にするために必要な帯域を効率的に算出する。
例えば、第1の実施例では、ある観測期間Tにおいての、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた呼の数(完了呼数)Cと、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった呼の総数(不完了呼数)C’、および、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた総数Cの各完了呼の要求帯域を積算した値(帯域量)Bと、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった総数C’の各不完了呼の要求帯域を積算した値(あふれ帯域量)B’、ならびに、ネットワーク10に接続されている呼の数(接続呼数)Lと、ネットワーク10で使用されている帯域の値(使用帯域)LBWの6つの情報を用いて、さらに、複数種類のアプリケーションのうち、2種類だけが存在するものと近似して、呼に関する平均的な情報量のみを用いて、呼損率を規定以下にするのに必要な帯域を算出する。
また、第2の実施例では、完了呼数Cと、不完了呼数C’、接続呼数L、使用帯域値LBW、総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値Bの5つの情報を用いて、複数種類のアプリケーションのうち、2種類だけが存在するものと近似して、呼に関する平均的な情報量のみを用いて、呼損率を規定以下にするのに必要な帯域を算出する。
また、第3の実施例では、完了呼数Cと、不完了呼数C’、接続呼数L、使用帯域値LBWの4つの情報を用いて、複数種類のアプリケーションのうち、2種類だけが存在するものと近似して、呼に関する平均的な情報量のみを用いて、呼損率を規定以下にするのに必要な帯域を算出する。
まず、<第1の実施例>について説明する。尚、本第1の実施例を含め、以下、第2,3の実施例においては、接続呼数Lとして、観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた接続呼数の平均値である平均接続呼数を用い、また、使用帯域値LBWとして、観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた使用帯域値の平均値である平均使用帯域値を用いる。
ネットワーク10において、二つ以上の異なる帯域を要求するアプリケーションが混在する場合、完了呼数や不完了呼数だけでは、どの帯域の呼が受け付けられたのかがわからないため、帯域情報が欠落してしまい、必要帯域を算出することができない。
そこで、本例では、新たに、呼の帯域情報を示すものとして、帯域量Bとあふれ帯域量B’を導入する。このことにより、呼数の情報と帯域の情報を漏らさず使用することが可能になる。
本例で用いる帯域量Bとあふれ帯域量B’の概念を図2に示す。帯域量Bは、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた総数Cの各完了呼の要求帯域を積算した値であり、あふれ帯域量B’は、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった総数C’の各不完了呼の要求帯域を積算した値である。このように、本例では、帯域量Bとあふれ帯域量B’の概念を導入することで、呼損になった呼数からでは見えない、ネットワークが不足した帯域を定量的にあらわすことが可能になる。
本第1の実施例では、上述の帯域量Bとあふれ帯域量B’、および、従来からネットワークで一般的に取得されている完了呼数Cと不完了呼数C’、平均接続呼数L、平均使用帯域値LBWから、あらかじめ定めた規定値以下の呼損率にするために必要な帯域の算出を行う。
ただし、情報の記録周期をTとし、完了呼数Cと不完了呼数C’は期間T内に発生した数であり、平均接続呼数Lと平均使用帯域値LBWは期間Tごとに計測した値である。
本第1の実施例の特徴は、ネットワークに二つ以上の異なる帯域を要求するアプリケーションが存在している場合に、二つの帯域を要求するアプリケーションしかないものとみなして必要帯域を算出することにある。
二つの帯域の選び方として、帯域量Bを完了呼数Cで割った仮想的な一本あたりの帯域値、すなわち、平均帯域よりも大きな値と小さな値を使用する必要がある。例えば、二つの帯域の選び方の一例として、ネットワークに加わるアプリケーションの最大帯域と最小帯域を使用しても良い。
二つのアプリケーションの帯域をBW,BWとおく。帯域がBWのアプリケーションを第1のアプリケーション、BWのアプリケーションを第2のアプリケーションと呼び、第1のアプリケーションの完了呼数をN、不完了呼数をN’、第2のアプリケーションの完了呼数をN、不完了呼数をN’とおき、以下の数3の関係式により、完了呼数N,N、不完了呼数N’,N’を求める。
Figure 0004709263
上記数3の式において、完了個数N,Nと不完了個数N’,N’は未知数(求める値)であり、第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWは設定値、帯域量Bとあふれ帯域量B’および完了呼数Cと不完了個数C’は観測値である。
例えば、64kbps、1Mbps、5Mbps、10Mbps、100Mbpsの5種類の帯域を要求するアプリケーションがあったとする。このとき、最小帯域と最大帯域の、64kbpsと100Mbpsの値のみを利用し、BW=64kbps、BW=100Mbpsとすれば良い。ここでは、1Mbps、5Mbps、10Mbpsの3つに関する情報は使わず、全体としての統計量のみを使用するため、多次元Erlang−B式と比較して、保持すべき情報量は少なくて済む。
次に第1のアプリケーションの保留時間(当該第1のアプリケーションが当該帯域を占有する時間)をh、第2のアプリケーションの保留時間(当該第2のアプリケーションが当該帯域を占有する時間)をhとおき、以下の数4の関係式により、第1,第2のアプリケーションの保留時間h,hを求める。
Figure 0004709263
上記数4の式において、h,h(第1,第2のアプリケーションの保留時間)が未知数(求める値)であり、L(平均接続呼数)とLBW(平均使用帯域値)は観測値、T(期間)は設定値である。
上記数3と数4の式で求めたN,N,N’,N’,h,hから、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションの呼量Er,Erを、呼量の定義より、以下の数5の式により算出する。
Figure 0004709263
そして、このようにして算出した第1,第2のアプリケーションの呼量Er,Erを用いて下記の数6で示すErlang−B式もしくは下記の数7で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出し、算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、ネットワーク10における呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する。
Figure 0004709263
Figure 0004709263
尚、帯域BWdesを算出する手順としては、Erlang−B式により算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、各第1,第2のアプリケーション毎に、呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdes1,BWdes2を算出し、算出した各帯域BWdes1,BWdes2の合計値を、帯域BWdesとして算出する手順、もしくは、多次元Erlang−B式により算出した回線数K,Kの内の大きな方の回線数と、第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとの最大公約数とを乗算した値を、帯域BWdesとして算出する手順のいずれか一方を用いる。
次に、<第2の実施例>について説明する。本第2の実施例の特徴は、上記第1の実施例で使用したあふれ帯域量B’を使用しない帯域算出技術であることにある。尚、本第2の実施例では、第1の実施例に比べて、あふれ帯域量B’を使用しない分だけ、保持する必要のある情報量が少ないが、計算精度は第1の実施例よりも劣る。
第1の実施例と同様に記号をおき、二つの帯域を要求するアプリケーションしかないものとみなして必要帯域を算出する。まず、以下の数8の関係式により、第1,第2のアプリケーションの完了呼数と不完了呼数(N,N,N’,N’)を求める。
Figure 0004709263
次に、第1のアプリケーションの保留時間をh、第2のアプリケーションの保留時間をhとおき、以下の数9の関係式により、第1,第2のアプリケーションの保留時間h,hを求める。
Figure 0004709263
そして、上記数8,9で求めた第1,第2のアプリケーションの完了呼数(N,N)と不完了呼数(N’,N’)、および、保留時間h,hから、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションの呼量Er,Erを、呼量の定義より、以下の数10の式で求める。
Figure 0004709263
このようにして求めた第1,第2のアプリケーションの呼量Er,Erを用いて上述の数6で示すErlang−B式もしくは上述の数7で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出し、算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、ネットワーク10における呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する。
帯域BWdesを算出する手順としては、Erlang−B式により算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、各第1,第2のアプリケーション毎に、呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdes1,BWdes2を算出し、算出した各帯域BWdes1,BWdes2の合計値を、帯域BWdesとして算出する手順、もしくは、多次元Erlang−B式により算出した回線数K,Kの内の大きな方の回線数と、第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとの最大公約数とを乗算した値を、帯域BWdesとして算出する手順のいずれか一方を用いる。
次に、<第3の実施例>について説明する。
本第3の実施例の特徴は、第2の実施例で使用した帯域量Bを使用しない帯域算出技術、すなわち、第1の実施例で使用したあふれ帯域量B’と帯域量Bの両方を使用しない帯域算出技術であることにある。尚、本第3の実施例では、第2の実施例に比べて、さらに、帯域量Bを使用しない分だけ、保持する必要のある情報量が少ないが、計算精度は第1,2の実施例よりも劣る。
第3の実施例でも、第1の実施例と同様に記号をおき、二つの帯域を要求するアプリケーションしかないものとみなして必要帯域を算出する。
まず、以下の数11の関係式により、第1,第2のアプリケーションの完了呼数と不完了呼数(N,N,N’,N’)を求める。
Figure 0004709263
次に、第1のアプリケーションの保留時間をh、第2のアプリケーションの保留時間をhとおき、以下の数12の関係式により、第1,第2のアプリケーションの保留時間h,hを求める。
Figure 0004709263
このようにして求めた第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’および保留時間h,hから、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションの呼量Er,Erを、呼量の定義より、以下の数13の式により求める。
Figure 0004709263
そして、この第1,第2のアプリケーションの呼量Er,Erを用いて上述の数6で示すErlang−B式もしくは上述の数7で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出し、算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、ネットワーク10における呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する。
帯域BWdesを算出する手順としては、Erlang−B式により算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、各第1,第2のアプリケーション毎に、呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdes1,BWdes2を算出し、算出した各帯域BWdes1,BWdes2の合計値を、帯域BWdesとして算出する手順、もしくは、多次元Erlang−B式により算出した回線数K,Kの内の大きな方の回線数と、第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとの最大公約数とを乗算した値を、帯域BWdesとして算出する手順のいずれか一方を用いる。
以上の第1〜第3の実施例で説明した処理による、ある規定値以下の呼損率を満たすために必要な帯域の算出に必要な情報量と、従来の多元呼による必要帯域の算出に必要な情報量との比較を図3に示す。
図3では、横軸に帯域種別の数を、縦軸に必要な情報量を示している。図3に示すように、従来の多元呼による帯域算出技術では、帯域種別の数が増えると、帯域算出に必要な情報量が線形に増えていくが、本第1〜第3の実施例(図中「実施例1,2,3」と記載)では、帯域種別の数が増えても帯域算出に必要な情報量は増えないことがわかる。
また、アプリケーションの種類によっては呼単位に要求帯域が連続に変わることも想定されるため、従来技術では、全ての呼の情報を記録し、必要帯域の算出に使用する必要があるが、本例では、帯域種別によらず、必要な情報量が一定であり、このような場合にも、本例の優位性が確認できる。
次に、上述の第1〜第3の実施例における処理手順について、図4〜図6を用いて説明する。
第1の実施例では、図4に示すように、要求帯域の異なるアプリケーションが混在し、当該アプリケーションからの呼の生起毎に受付制御を行うネットワークにおいて、廃棄される呼の割合を示す呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を、プログラムされたコンピュータ処理によって算出する際、ネットワーク帯域算出システム1は、先ず、呼数・帯域量算出部3により、呼制御部2が予め定められた観測期間T内において新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた完了呼の総数Cと新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった不完了呼の総数C’とを計数して記憶装置3a,3bに記憶する(ステップS401)。
次に、接続呼数・使用帯域算出部4により、観測期間T内の任意の時刻Tにおいてネットワーク10に接続している呼の数Lと使用帯域値LBWとを求めて記憶装置4aに記憶する(ステップS402)。
また、呼数・帯域量算出部3により、観測期間T内に帯域捕捉することができた総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値Bと、観測期間T内に帯域捕捉することができなかった総数C’の各不完了呼の要求帯域の積算値B’とを算出して記憶装置3a,3bに記憶する(ステップS403)。
また、第1,第2アプリケーション選択部5により、ネットワーク10に混在する各アプリケーションから第1,第2の2つのアプリケーションを選択する(ステップS404)。
そして、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6により、第1,第2アプリケーション選択部5が選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、呼数・帯域量算出部3が求めた呼の総数C,C’と積算値B,B’を用いて上述の数3の式により、第1のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’および第2のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’を算出する(ステップS405)。
さらに、保留時間h,h算出部7により、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6が算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、第1,第2アプリケーション選択部5が選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、接続呼数・使用帯域算出部4が求めた呼の数Lと使用帯域値LBW、ならびに、観測期間Tを用いて上述の数4の式により、第1のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hと第2のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hを算出する(ステップS406)。
また、呼量Er,Er算出部8により、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6が算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、保留時間h,h算出部7が算出した保留時間h,h、および、観測期間Tを用いて上述の数5の式により、第1のアプリケーションの呼量Erと第2のアプリケーションの呼量Erを算出する(ステップS407)。
そして、必要帯域算出部9により、呼量Er,Er算出部8が算出した呼量Er,Erを用いて上述の数6で示すErlang−B式もしくは上述の数7で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出し、算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、ネットワーク10における呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する(ステップS408)。
帯域BWdesを算出する手順としては、Erlang−B式により算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、各第1,第2のアプリケーション毎に、呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdes1,BWdes2を算出し、算出した各帯域BWdes1,BWdes2の合計値を、帯域BWdesとして算出する手順、もしくは、多次元Erlang−B式により算出した回線数K,Kの内の大きな方の回線数と、第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとの最大公約数とを乗算した値を、帯域BWdesとして算出する手順のいずれか一方を用いる。
また、第2の実施例では、図5に示すように、ネットワーク帯域算出システム1は、先ず、呼数・帯域量算出部3により、呼制御部2が予め定められた観測期間T内において新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた完了呼の総数Cと新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった不完了呼の総数C’とを計数して記憶装置3a,3bに記憶する(ステップS501)。
次に、接続呼数・使用帯域算出部4により、観測期間T内の任意の時刻Tにおいてネットワーク10に接続している呼の数Lと使用帯域値LBWとを求めて記憶装置4aに記憶する(ステップS502)。
また、呼数・帯域量算出部3により、観測期間T内に帯域捕捉することができた総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値Bを算出して記憶装置3a,3bに記憶する(ステップS503)。
また、第1,第2アプリケーション選択部5により、ネットワーク10に混在する各アプリケーションから第1,第2の2つのアプリケーションを選択する(ステップS504)。
そして、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6により、第1,第2アプリケーション選択部5が選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、呼数・帯域量算出部3が求めた呼の総数C,C’と積算値Bを用いて上述の数8の式により、第1のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’および第2のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’を算出する(ステップS505)。
さらに、保留時間h,h算出部7により、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6が算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、第1,第2アプリケーション選択部5が選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、接続呼数・使用帯域算出部4が求めた呼の数Lと使用帯域値LBW、ならびに、観測期間Tを用いて上述の数9の式により、第1のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hと第2のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hを算出する(ステップS506)。
また、呼量Er,Er算出部8により、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6が算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、保留時間h,h算出部7が算出した保留時間h,h、および、観測期間Tを用いて上述の数10の式により、第1のアプリケーションの呼量Erと第2のアプリケーションの呼量Erを算出する(ステップS507)。
そして、必要帯域算出部9により、呼量Er,Er算出部8が算出した呼量Er,Erを用いて上述の数6で示すErlang−B式もしくは上述の数7で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出し、算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、ネットワーク10における呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する(ステップS508)。
帯域BWdesを算出する手順としては、Erlang−B式により算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、各第1,第2のアプリケーション毎に、呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdes1,BWdes2を算出し、算出した各帯域BWdes1,BWdes2の合計値を、帯域BWdesとして算出する手順、もしくは、多次元Erlang−B式により算出した回線数K,Kの内の大きな方の回線数と、第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとの最大公約数とを乗算した値を、帯域BWdesとして算出する手順のいずれか一方を用いる。
また、第3の実施例では、図6に示すように、ネットワーク帯域算出システム1は、先ず、呼数・帯域量算出部3により、呼制御部2が予め定められた観測期間T内において新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた完了呼の総数Cと新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった不完了呼の総数C’とを計数して記憶装置3a,3bに記憶する(ステップS601)。
次に、接続呼数・使用帯域算出部4により、観測期間T内の任意の時刻Tにおいてネットワーク10に接続している呼の数Lと使用帯域値LBWとを求めて記憶装置4aに記憶する(ステップS602)。
本第3の実施例では、図4,図5に示した呼数・帯域量算出部3による要求帯域の積算値の算出は行わず、第1,第2アプリケーション選択部5により、ネットワーク10に混在する各アプリケーションから第1,第2の2つのアプリケーションを選択する(ステップS603)。
そして、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6により、第1,第2アプリケーション選択部5が選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、接続呼数・使用帯域算出部4が求めた接続呼数Lと使用帯域値LBWとを用いて上述の数11の式により、第1のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’および第2のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’を算出する(ステップS604)。
さらに、保留時間h,h算出部7により、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6が算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、第1,第2アプリケーション選択部5が選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、接続呼数・使用帯域算出部4が求めた呼の数Lと使用帯域値LBW、ならびに、観測期間Tを用いて上述の数12の式により、第1のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hと第2のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hを算出する(ステップS605)。
また、呼量Er,Er算出部8により、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6が算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、保留時間h,h算出部7が算出した保留時間h,h、および、観測期間Tを用いて上述の数13の式により、第1のアプリケーションの呼量Erと第2のアプリケーションの呼量Erを算出する(ステップS606)。
そして、必要帯域算出部9により、呼量Er,Er算出部8が算出した呼量Er,Erを用いて上述の数6で示すErlang−B式もしくは上述の数7で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出し、算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、ネットワーク10における呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する(ステップS607)。
帯域BWdesを算出する手順としては、Erlang−B式により算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、各第1,第2のアプリケーション毎に、呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdes1,BWdes2を算出し、算出した各帯域BWdes1,BWdes2の合計値を、帯域BWdesとして算出する手順、もしくは、多次元Erlang−B式により算出した回線数K,Kの内の大きな方の回線数と、第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとの最大公約数とを乗算した値を、帯域BWdesとして算出する手順のいずれか一方を用いる。
以上の、2つの仮想的なアプリケーションを用いた呼量の推定では、トラヒック状況を示す統計量から推定を行うため、トラヒックが高負荷な領域では、適切な呼量の推定が困難な場合がある。このような場合に対処するため技術を、以下、図7〜図9を用いて説明する。
図7におけるネットワーク帯域算出システム71、呼制御部72、呼数・帯域量算出部73、接続呼数・使用帯域算出部74、第1,第2アプリケーション選択部75、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部76、保留時間h,h算出部77、呼量Er,Er算出部78、必要帯域算出部79のそれぞれは、図1におけるネットワーク帯域算出システム1、呼制御部2、呼数・帯域量算出部3、接続呼数・使用帯域算出部4、第1,第2アプリケーション選択部5、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部6、保留時間h,h算出部7、呼量Er,Er算出部8、必要帯域算出部9と同様の機能を有し、ネットワーク帯域算出システム71には、プログラムによりコンピュータ処理を実行する手段として、新たに、呼損数C算出部78aと呼損数C評価部78bが設けられている。
このような呼損数C算出部78aと呼損数C評価部78bを設けたネットワーク帯域算出システム71では、図4におけるステップS401〜S407、図5におけるステップS501〜S507、図6におけるステップS601〜S606の各処理で算出した第1,第2のアプリケーションの呼量Er,Erを用いて、図8に示す処理を行う。
尚、第1,第2アプリケーション選択部75では、第1のアプリケーションとして、最大の帯域を使用しているアプリケーションを選択し、第2のアプリケーションとして、最小の帯域を使用しているアプリケーションを選択する。
呼損数C算出部78aは、呼量Er,Er算出部78で求めた呼量Er,Erを用いて、上述のErlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより、第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bを算出すると共に、第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出する(ステップS801)。
呼損数C評価部78bは、呼損数C算出部78aが算出した呼損数Cと観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’との差が予め定められた閾値以下であるか否かの比較判別を行い(ステップS802)、閾値以上との比較判別結果であれば(ステップS803)、第1,第2アプリケーション選択部75、を起動し、第1,第2アプリケーション選択部75においては、第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加する(ステップS804)。
そして、完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部76による第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’の算出、保留時間h,h算出部77による保留時間h,hの算出、呼量Er,Er算出部78による呼量Er,Erの算出、および、呼損数C算出部78aによる呼損率B,Bの算出を行い(ステップS805)、その後、呼損数C評価部78bによるステップS801〜S803の処理に戻る。
上述のステップS801〜S805の処理を、ステップS803における比較判別処理の結果で閾値以下になるまで繰り返し、ステップS803における比較判別処理の結果で閾値以下になれば、必要帯域算出部79において、閾値以下になった際の呼量Er,Erを用いて、Erlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出すると共に、算出した回線数K,Kと第1,第2のアプリケーションの帯域とを用いて、ネットワークにおける呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を算出する(ステップS806)。
このように、この技術では、トラヒック状況を示す統計量から推定した呼量に対して、呼損の数をそろえるためのフィードバック機構を導入し、推定時の制約条件を追加することにより、仮想的な2つのアプリケーションを決め打ちする場合に比べてより推定結果を得ることができる。
尚、図8で説明した例では、ステップS802での呼損数C評価部78bによる処理において、閾値以上との比較判別結果であれば、ステップS803での第1,第2アプリケーション選択部75による処理で、第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させているが、ステップS804での第1,第2アプリケーション選択部75による処理として、第1のアプリケーションの帯域を予め定めされた値だけ減少させることでも良い。
尚、このように、第1,第2の2種類のアプリケーションとして、初期値に最大値と最小値のものを使用した場合、常に、算出した呼損数Cが実際の呼損数以下になるため、初期値が最小の第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させる、あるいは、初期値が最大の第1のアプリケーションの帯域を予め定めされた値だけ減少させる処理を確定的に行っているが、第1,第2の2種類のアプリケーションとして、初期値に最大値と最小値のものを使用することに制限しないことも可能である。
すなわち、第1,第2アプリケーション選択部75において、第1,第2のアプリケーションとして、完了呼の平均帯域(B÷C)と不完了呼の平均帯域(B’÷C’)の両者を挟む任意の2つの帯域の大きい方を第1のアプリケーション、小さい方を第2のアプリケーションとして選択しても良い。
この場合、呼損数C算出部78aにおいて、呼量Er,Er算出部78で求めた呼量Er,Erを用いて、上述のErlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより、第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bを算出すると共に、ステップS801において、第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出し、ステップS802において、呼損数C評価部78bにおいて、呼損数C算出部78aが算出した呼損数Cと観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’との差が予め定められた閾値以下であるか否かの比較判別と共に、算出した呼損数Cが不完了呼の総数C’より大きいか、または、小さいかの比較判別を行う。
ステップS803において、閾値以上との比較判別結果で、かつ、算出した呼損数Cが不完了呼の総数C’より大きい場合には、比較判別結果で閾値以下になるまで、第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少もしくは第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させ、ステップS805における第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、呼損率B,Bとの算出とステップS801における呼損数Cの算出、ならびに、ステップS802,S803における呼損数Cと不完了呼の総数C’との差と閾値との比較判別を繰り返し行う。
また、ステップS803において、閾値以上との比較判別結果で、かつ、算出した呼損数Cが不完了呼の総数C’より小さい場合には、比較判別結果で閾値以下になるまで、第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加もしくは第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少させ、ステップS805における第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、呼損率B,Bとの算出とステップS801における呼損数Cの算出、ならびに、ステップS802,S803における呼損数Cと不完了呼の総数C’との差と閾値との比較判別を繰り返し行う。
そして、ステップS803における比較判別処理の結果で閾値以下になれば、ステップS806において、必要帯域算出部79により、閾値以下になった際の呼量Er,Erを用いて、Erlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出すると共に、算出した回線数K,Kと第1,第2のアプリケーションの帯域とを用いて、ネットワークにおける呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を算出する。
図9は、仮想的な2つのアプリケーションを決め打ちする第1の技術と、図7,図8で説明した第2の技術と、の必要帯域算出の精度を比較したものであり、第1の技術では、過負荷な領域において、過小に必要帯域を算出する蛍光が強いが、第2の技術では、過負荷な領域においても少ない誤差で必要帯域の推定を行うことが可能なことが示されており、第2の技術により、トラヒックが高負荷な領域においても、トラヒック条件に係わらずに、精度の良い必要帯域の算出が可能となる。
尚、図9においては、100kbps、2Mbps、10Mbpsの3つのアプリケーションの保留時間を、それぞれ、「0.1」、「0.1」、「0.9」と与え、加わる帯域が同程度である場合に、仮想的な2つのアプリケーションを決め打ちする技術との必要帯域算出の精度を比較したものであり、また、リンク帯域は1Gbpsである。
以上、図1〜図9を用いて説明したように、本例では、ネットワーク10に複数の帯域を要求するアプリケーションが存在した場合に、呼損率をあらかじめ定めたある規定値以下にするために必要な帯域を算出する際、帯域別のトラヒック情報を使用せずに、ある観測期間Tにおいての、帯域確保できた完了呼の総数C、帯域確保できなかった不完了呼の総数C’、帯域確保できた総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値B、帯域確保できなかった総数C’の各不完了呼の要求帯域の積算値B’、接続呼数L、使用帯域値LBWの6つの情報、もしくは、6つの情報から積算値B’を除いた5つの情報、あるいは、6つの情報から積算値B,B’を除いた4つの情報を用いると共に、複数種類のアプリケーションのうち、2種類だけが存在するものと近似し、呼に関する平均的な情報量のみを用いて、呼損率を規定以下にするのに必要な帯域を算出する。
このように、本例によれば、必要帯域の算出に最大でも6つの情報のみを使用するだけであり、要求帯域の種別が増えた場合であっても帯域算出に伴うコストを一定に保つことが可能になり、ネットワークの運用コストの大幅削減が可能となる。
すなわち、従来の多次元Erlang−B方式を用いて必要帯域を算出する技術では、複数の帯域を要求するアプリケーションが同一ネットワークに存在した場合、帯域算出を行うためには、要求帯域ごとのトラヒック情報を保持する必要があり、そのため、帯域種別が増えるにつれて、記憶すべき情報量が膨大になってしまうとの問題点があったが、本例によれば、少ない情報量での帯域算出が可能となり、要求帯域の種類が増えた場合であっても帯域算出に使用する情報量を増加させることが無いため、ネットワークの運用コストの大幅な削減が可能である。
また、2種類のアプリケーションとして、最大の帯域を使用している第1のアプリケーションと、最小の帯域を使用している第2のアプリケーションを選択すると共に、Erlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bと、第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出し、算出した呼損数Cと観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’との差が予め定められた閾値以下であるか否かの比較判別を行い、閾値以上との比較判別結果であれば、比較判別結果で閾値以下になるまで、第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させて、あるいは、第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少させて、第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、呼損率B,Bと上記呼損数Cの算出、ならびに、呼損数Cと不完了呼の総数C’との差と閾値との比較判別を繰り返し行い、比較判別結果で閾値以下になった際の呼量Er,Erを用いて、Erlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kの算出を行い、そして、算出した回線数K,Kと第1,第2のアプリケーションの帯域とを用いて、ネットワークにおける呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を算出する。
あるいは、2種類のアプリケーションとして、完了呼の平均帯域(B÷C)と不完了呼の平均帯域(B’÷C’)の両者を挟む任意の2つの帯域の大きい方を第1のアプリケーション、小さい方を第2のアプリケーションとして選択し、Erlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bと、第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび上記第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出し、算出した呼損数Cと観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’とを比較し、その差が閾値以上で、かつ、算出した呼損数Cが不完了呼の総数C’より大きい場合には、その差が閾値以下になるまで、第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少させもしくは第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させて第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、呼損率B,Bと呼損数Cの算出、ならびに、呼損数Cと不完了呼の総数C’との比較を繰り返し行い、また、呼損数Cと不完了呼の総数C’との差が閾値以上で、かつ、呼損数Cが不完了呼の総数C’より小さい場合には、その差が閾値以下になるまで、第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させもしくは第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少させて第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、呼損率B,Bと呼損数Cの算出、ならびに、呼損数Cと不完了呼の総数C’との比較を繰り返し行い、呼損数Cと不完了呼の総数C’との差が予め定められた閾値以下になった際のEr,Erを用いて、Erlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kの算出を行う。
このように、Erlang−B式もしくは多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bと、第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出し、算出した呼損数Cを観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’と近づけるために、第1,第2のアプリケーションの帯域を増加あるいは減少させ、その後、呼量推定を繰り返し、呼損数Cが不完了呼の総数C’と等しい、または、近い値になるまで行うことで、最終的に不完了呼の総数C’と近い呼損数を与える呼量を用いてErlang−B式もしくは多次元Erlang−B式により、指定した呼損率以下にするために必要な帯域を算出する。
これにより、トラヒックが高負荷な領域でも、トラヒック条件に係わらずに、精度の良い必要帯域の算出が可能となる。
尚、本発明は、図1〜図9を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、接続呼数・使用帯域算出部4が、観測期間T内の任意の時刻Tにおいてネットワーク10に接続している呼の数Lと使用帯域値LBWとを求める際、観測期間T内の任意の複数の時刻Tnにおいて求めた接続呼数と使用帯域値の平均値で求めているが、例えば、観測期間T内の任意の複数の時刻Tnにおいて求めた接続呼数の最大値と使用帯域値の最大値、もしくは、時接続呼数の最小値と使用帯域値の最小値を含む、当該観測期間T内の任意の複数の時刻Tnにおいて求めた接続呼数と使用帯域値に対する統計処理結果の値を用いることでも良い。
また、本例のコンピュータ構成例に関しても、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良く、また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
本発明に係るネットワーク帯域算出システムの構成例を示すブロック図である。 図1におけるネットワーク帯域算出システムで用いる帯域量とあふれ帯域量の概念を示す説明図である。 図1におけるネットワーク帯域算出システムで必要とする情報量と従来技術で必要とする情報量との比較例を示す説明図である。 図1におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る第1の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る第2の処理動作例を示すフローチャートである。 図1におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る第3の処理動作例を示すフローチャートである。 本発明に係るネットワーク帯域算出システムの他の構成例を示すブロック図である。 図7におけるネットワーク帯域算出システムによる本発明に係る処理動作例を示すフローチャートである。 図7におけるネットワーク帯域算出システムによる効果例を示す説明図である。
符号の説明
1:ネットワーク帯域算出システム(「帯域算出システム」)、2:呼制御部、2a:帯域補足できた呼(完了呼)、2b:帯域補足できなかった呼(不完了呼)、3:呼数・帯域量算出部、3a,3b:記憶装置、4:接続呼数・使用帯域算出部、4a:記憶装置、5:第1,第2アプリケーション選択部、6:完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部、7:保留時間h,h算出部、8:呼量Er,Er算出部、9:必要帯域算出部、10:ネットワーク、70:ネットワーク、71:ネットワーク帯域算出システム(「帯域算出システム」)、72:呼制御部、72a:帯域補足できた呼(完了呼)、72b:帯域補足できなかった呼(不完了呼)、73:呼数・帯域量算出部、73a,73b:記憶装置、74:接続呼数・使用帯域算出部、74a:記憶装置、75:第1,第2アプリケーション選択部、76:完了呼数N,N・不完了呼数N’,N’算出部、77:保留時間h,h算出部、78:呼量Er,Er算出部、78a:呼損数C算出部、78b:呼損数C評価部、79:必要帯域算出部。

Claims (12)

  1. 要求帯域の異なるアプリケーションが混在し、当該アプリケーションの呼の生起毎に受付制御を行うネットワークにおいて、廃棄される呼の割合を示す呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を、プログラムされたコンピュータ処理によって算出するネットワーク帯域算出方法であって、
    プログラムされたコンピュータ処理手順として、
    予め定められた観測期間T内に発生する、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた呼(完了呼)の総数Cと、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった呼(不完了呼)の総数C’とを計数して記憶装置に記憶する第1の手順と、
    上記観測期間T内の任意の時刻Tにおいて当該ネットワークに接続している呼の数Lと使用帯域値LBWとを求めて記憶装置に記憶する第2の手順と、
    上記観測期間T内に帯域捕捉することができた総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値Bと、
    上記観測期間T内に帯域捕捉することができなかった総数C’の各不完了呼の要求帯域の積算値B’とを算出して記憶装置に記憶する第3の手順と、
    上記ネットワークに混在するアプリケーションから第1,第2の2つのアプリケーションを選択する第4の手順と、
    該第4の手順で選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、上記第1,第3の手順で求めた呼の総数C,C’と積算値B,B’を用いて下記の数1の式により、
    上記第1のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’および上記第2のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’を算出する第5の手順と、
    Figure 0004709263
    該第5の手順で算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、上記帯域BWと帯域BW、および、上記第2の手順で求めた呼の数Lと使用帯域値LBW、ならびに、上記観測期間Tを用いて下記の数2の式により、
    上記第1のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hと上記第2のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hを算出する第6の手順と、
    Figure 0004709263
    上記第5の手順で算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、上記第6の手順で算出した保留時間h,h、ならびに、上記観測期間Tを用いて下記の数3の式により、
    上記第1のアプリケーションの呼量Erと上記第2のアプリケーションの呼量Erを算出する第7の手順と、
    Figure 0004709263
    該第7の手順で算出した呼量Er,Erを用いて下記の数4で示すErlang−B式もしくは下記の数5で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出する第8の手順と、
    Figure 0004709263
    Figure 0004709263
    該第8の手順で算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、当該ネットワークにおける呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する第9の手順と
    を含むことを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  2. 要求帯域の異なるアプリケーションが混在し、当該アプリケーションの呼の生起毎に受付制御を行うネットワークにおいて、廃棄される呼の割合を示す呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を、プログラムされたコンピュータ処理によって算出するネットワーク帯域算出方法であって、
    プログラムされたコンピュータ処理手順として、
    予め定められた観測期間T内に発生する、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた呼(完了呼)の総数Cと、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった呼(不完了呼)の総数C’とを計数して記憶装置に記憶する第1の手順と、
    上記観測期間T内の任意の時刻Tにおいて当該ネットワークに接続している呼の数Lと使用帯域値LBWとを求めて記憶装置に記憶する第2の手順と、
    上記観測期間T内に帯域捕捉することができた総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値Bを算出して記憶装置に記憶する第3の手順と、
    上記ネットワークに混在するアプリケーションから第1,第2の2つのアプリケーションを選択する第4の手順と、
    該第4の手順で選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、上記第1,第3の手順で求めた呼の総数C,C’と積算値Bを用いて下記の数6の式により、
    上記第1のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’および上記第2のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’を算出する第5の手順と、
    Figure 0004709263
    該第5の手順で算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、上記帯域BWと帯域BW、および、上記第2の手順で求めた呼の数Lと使用帯域値LBW、ならびに、上記観測期間Tを用いて下記の数7の式により、
    上記第1のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hと上記第2のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hを算出する第6の手順と、
    Figure 0004709263
    上記第5の手順で算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、上記第6の手順で算出した保留時間h,hを用いて下記の数8の式により、
    上記第1のアプリケーションの呼量Erと上記第2のアプリケーションの呼量Erを算出する第7の手順と、
    Figure 0004709263
    該第7の手順で算出した呼量Er,Erを用いて下記の数9で示すErlang−B式もしくは下記の数10で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出する第8の手順と、
    Figure 0004709263
    Figure 0004709263
    該第8の手順で算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、当該ネットワークにおける呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する第9の手順と
    を含むことを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  3. 要求帯域の異なるアプリケーションが混在し、当該アプリケーションの呼の生起毎に受付制御を行うネットワークにおいて、廃棄される呼の割合を示す呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を、プログラムされたコンピュータ処理によって算出するネットワーク帯域算出方法であって、
    プログラムされたコンピュータ処理手順として、
    予め定められた観測期間T内に発生する、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができた呼(完了呼)の総数Cと、新規呼の受付時に帯域を捕捉することができなかった呼(不完了呼)の総数C’とを計数して記憶装置に記憶する第1の手順と、
    上記観測期間T内の任意の時刻Tにおいて当該ネットワークに接続している呼の数Lと使用帯域値LBWとを求めて記憶装置に記憶する第2の手順と、
    上記ネットワークに混在するアプリケーションから第1,第2の2つのアプリケーションを選択する第3の手順と、
    該第3の手順で選択した第1のアプリケーションの帯域BWと第2のアプリケーションの帯域BW、および、上記第1の手順で求めた呼の総数C,C’を用いて下記の数11の式により、
    上記第1のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’および上記第2のアプリケーションの完了呼数Nと不完了呼数N’を算出する第4の手順と、
    Figure 0004709263
    該第4の手順で算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、上記帯域BWと帯域BW、および、上記第2の手順で求めた呼の数Lと使用帯域値LBW、ならびに、上記観測期間Tを用いて下記の数12の式により、
    上記第1のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hと上記第2のアプリケーションが当該帯域を占有する時間である保留時間hを算出する第5の手順と、
    Figure 0004709263
    上記第4の手順で算出した完了呼数N、不完了呼数N’、完了呼数N、不完了呼数N’と、上記第5の手順で算出した保留時間h,hを用いて下記の数13の式により、
    上記第1のアプリケーションの呼量Erと上記第2のアプリケーションの呼量Erを算出する第6の手順と、
    Figure 0004709263
    該第6の手順で算出した呼量Er,Erを用いて下記の数14で示すErlang−B式もしくは下記の数15で示す多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kを算出する第7の手順と、
    Figure 0004709263
    Figure 0004709263
    該第7の手順で算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、当該ネットワークにおける呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdesを算出する第8の手順と
    を含むことを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法であって、
    上記帯域BWdesを算出する手順は、
    上記Erlang−B式により算出した回線数K,Kと、各第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとを用いて、各第1,第2のアプリケーション毎に、上記呼損率を上記予め定められた値以下とするために必要な帯域BWdes1,BWdes2を算出し、算出した各帯域BWdes1,BWdes2の合計値を、上記帯域BWdesとして算出する手順、
    もしくは、
    上記多次元Erlang−B式により算出した回線数K,Kの内の大きな方の回線数と、上記第1,第2のアプリケーションの帯域BW,BWとの最大公約数とを乗算した値を、上記帯域BWdesとして算出する手順
    のいずれか一方を含むことを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法であって、
    上記第1,第2のアプリケーションを選択する手順では、
    上記観測期間T内の帯域捕捉できた総数Cの各完了呼の要求帯域の積算値Bを該総数Cで除算した平均帯域値よりも大きな帯域を使用しているアプリケーションの1つを上記第1のアプリケーションとして選択し、
    上記平均帯域値よりも小さな帯域を使用しているアプリケーションの1つを上記第2のアプリケーションとして選択することを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法であって、
    上記第1のアプリケーションとして、最大の帯域を使用しているアプリケーションを選択し、
    上記第2のアプリケーションとして、最小の帯域を使用しているアプリケーションを選択することを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法であって、
    上記第1のアプリケーションとして、最大の帯域を使用しているアプリケーションを選択し、上記第2のアプリケーションとして、最小の帯域を使用しているアプリケーションを選択し、
    上記Erlang−B式もしくは上記多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bと、上記第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび上記第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出する手順と、
    算出した呼損数Cと上記観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’との差が予め定められた閾値以下であるか否かの比較判別を行う手順と、
    閾値以上との比較判別結果であれば、該比較判別結果で閾値以下になるまで、上記第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させて上記第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、上記呼損率B,Bと上記呼損数Cの算出、ならびに、該呼損数Cと不完了呼の総数C’との差と上記閾値との比較判別を繰り返し行う手順と
    を含み、
    上記比較判別結果で閾値以下になった際の上記Er,Erを用いて、上記Erlang−B式もしくは上記多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、上記予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kの算出を行うことを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法であって、
    上記第1のアプリケーションとして、最大の帯域を使用しているアプリケーションを選択し、上記第2のアプリケーションとして、最小の帯域を使用しているアプリケーションを選択し、
    上記Erlang−B式もしくは上記多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bと、上記第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび上記第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出する手順と、
    算出した呼損数Cと上記観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’との差が予め定められた閾値以下であるか否かの比較判別を行う手順と、
    閾値以上との比較判別結果であれば、該比較判別結果で閾値以下になるまで、上記第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少させて上記第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、上記呼損率B,Bと上記呼損数Cの算出、ならびに、該呼損数Cと不完了呼の総数C’との差と上記閾値との比較判別を繰り返し行う手順と
    を含み、
    上記比較判別結果で閾値以下になった際の上記Er,Erを用いて、上記Erlang−B式もしくは上記多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、上記予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kの算出を行うことを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  9. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法であって、
    上記第1,第2のアプリケーションとして、上記完了呼の平均帯域(B÷C)と上記不完了呼の平均帯域(B’÷C’)の両者を挟む任意の2つの帯域の大きい方を上記第1のアプリケーション、小さい方を上記第2のアプリケーションとして選択し、
    上記Erlang−B式もしくは上記多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B,Bと、上記第1のアプリケーションの完了呼数Nおよび上記第2のアプリケーションの完了呼数Nとを用いて、式「N×B+N×B」により呼損数Cを算出する手順と、
    算出した呼損数Cと上記観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’との大小の比較判別および差が予め定められた閾値以下であるか否かの比較判別を行う手順と、
    閾値以上との比較判別結果で、かつ、上記算出した呼損数Cが上記不完了呼の総数C’より大きい場合には、該比較判別結果で閾値以下になるまで、上記第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少させて、もしくは上記第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させて上記第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、上記呼損率B,Bと上記呼損数Cの算出、ならびに、該呼損数Cと不完了呼の総数C’との差と上記閾値との比較判別を繰り返し行う手順と、
    閾値以上との比較判別結果で、かつ、上記算出した呼損数Cが上記不完了呼の総数C’より小さい場合には、該比較判別結果で閾値以下になるまで、上記第2のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ増加させて、もしくは上記第1のアプリケーションの帯域を予め定められた値だけ減少させて上記第1,第2のアプリケーションの完了呼数N,Nと不完了呼数N’,N’、保留時間h,h、呼量Er,Erの算出、および、上記呼損率B,Bと上記呼損数Cの算出、ならびに、該呼損数Cと不完了呼の総数C’との差と上記閾値との比較判別を繰り返し行う手順と
    を含み、
    上記算出した呼損数Cと上記観測期間T内に発生する不完了呼の総数C’との差が予め定められた閾値以下になった際の上記Er,Erを用いて、上記Erlang−B式もしくは上記多次元Erlang−B式のいずれかにより算出される上記第1,第2のアプリケーションに対する呼損率B(K),B(K)を、上記予め定められた値以下とするために必要な回線数K,Kの算出を行うことを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法であって、
    上記呼の数Lと上記使用帯域値LBWとして、
    上記観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた接続呼数と使用帯域値の平均値、
    もしくは、
    上記観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた接続呼数の最大値と使用帯域値の最大値、
    あるいは、
    上記観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた接続呼数の最小値と使用帯域値の最小値
    を含む、上記観測期間T内の任意の複数の時刻Tにおいて求めた接続呼数と使用帯域値に対する統計処理結果の値を用いることを特徴とするネットワーク帯域算出方法。
  11. 異なる要求帯域のアプリケーションが混在し、当該アプリケーションからの呼の生起毎に受付制御を行うネットワークにおいて、廃棄される呼の割合を示す呼損率を予め定められた値以下とするために必要な帯域を、プログラムされたコンピュータ処理によって算出するネットワーク帯域算出システムであって、
    プログラムされたコンピュータ処理を実行する手段として、
    請求項1から請求項10のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法における各手順を実行する手段を具備したことを特徴とするネットワーク帯域算出システム。
  12. コンピュータに、請求項1から請求項10のいずれかに記載のネットワーク帯域算出方法における各手順を実行させるためのプログラム。
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