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JP4713573B2 - ステント展開装置 - Google Patents
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JP4713573B2 - ステント展開装置 - Google Patents

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Description

発明の背景
技術分野
本発明は、医療装置に関し、特に血管のような損傷した管を修復するためのヒトまたは動物体内の移植用プロテーゼに関する。
関連技術
本明細書全体を通して、大動脈または他の血管について論じるときに、遠位およびプロテーゼに対して遠位にという用語は、心臓から血流の方向に最も遠いプロテーゼの端部を指すように意図されている。同様に、近位および近位にという用語は、移植されたときに心臓に最も近くなるプロテーゼの端部を意味するように意図されている。
血管および導管のようなヒトの機能管は時には弱まり、あるいは破裂することさえある。例えば大動脈壁は弱くなり、結果的に動脈瘤を引き起こすことがある。血行動態作用にさらに曝されると、そのような動脈瘤は破裂することがある。弱くなった動脈瘤血管または破裂血管に対する一般的な外科的介入は、プロテーゼを使用して、元の健康な管の機能の一部または全部を提供し、かつ/または管不全の部位にまたがる現存管壁の部分を交換することによって残存する管の完全性を持続することである。
展開装置または導入器の使用によって遠隔位置から患者の管腔内に管腔内プロテーゼを展開することは、多数の先行特許および特許出願に開示されてきた。「Aortic Graft, Device and Method for Performing an Intraluminal Abdominal Aortic Aneurysm
Repair」と称する米国特許第4,562,596号は、自己拡張型グラフトをそれが展開されるまでスリーブ内に保持し、展開された時点でスリーブを引き抜き、グラフトを展開させることを提案している。米国特許第4,562,596号に開示されたこれらの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許第4,562,596号の開示を参照によって本書に援用する。
「Prosthesis System and Method」と称する米国特許第4,665,918号は、血管におけるプロテーゼの展開のためのシステムおよび方法を提案している。プロテーゼはデリバリカテーテルと外鞘との間に配置され、鞘が除去されると外側に拡張する。米国特許第4,665,918号に開示されたこれらの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許第4,665,918号の開示を参照によって本書に援用する。
「Stent Delivery System」と称する米国特許第4,950,227号は、ステントを膨張可能なカテーテルの外側に装着し、ステントの各端の上にスリーブを嵌めることにより未拡張ステントの両端を保持することによって、ステントを送達することを提案している。ステントの拡張は、ステントの両端がそれぞれのスリーブから引き出され、ステントが解放され所定の位置に着くまで拡張されるように、スリーブ間のカテーテルを膨張させることによって引き起こされる。米国特許第4,950,227号に開示されたこれらの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許第4,950,227号の開示を参照によって本書に援用する。
「Expandable Transluminal Graft Prosthes
is for Repair of Aneurysm」と称する米国特許第5,387,235号は、グラフトを展開装置上に保持する装置および方法を開示している。米国特許第5,387,235号に開示されたこれらの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許第5,387,235号の開示を参照によって本書に援用する。
「Barb and Expandable Transluminal Graft
Prosthesis for Repair of Aneurysm」と称する米国特許第5,720,776号は、改良突刺およびステントへの様々な形の機械的アタッチメントを開示している。米国特許第5,720,776号に開示されたこれらの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許第5,720,776号の開示を参照によって本書に援用する。
「Graft Prosthesis Materials」と称する米国特許第6,206,931号は、グラフトプロテーゼ材料、ならびに患者の一部分の埋込み、移植、置換、および修復のための方法、ならびに特に粘膜下組織供給源から取り出された精製コラーゲンベースの基質構造の製造および使用を開示している。米国特許第6,206,931号に開示されたこれらの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許第6,206,931号の開示を参照によって本書に援用する。
「Endoluminal Aortic Stents」と称するPCT特許公開第WO99/29262号は、交差する動脈がある配置用の有窓プロテーゼを開示している。PCT特許公開第WO99/29262号に開示されたこの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、PCT特許公開第WO99/29262号の開示を参照によって本書に援用する。
「Prostheses for Curved Lumens」と称するPCT特許公開第WO03/034948号は、湾曲した管腔内に配置するためにプロテーゼを撓曲するための装置を持つプロテーゼを開示している。PCT特許公開第WO03/034948号に開示されたこの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、PCT特許公開第WO03/034948号の開示を参照によって本書に援用する。
「Trigger Wire System」と称する米国特許出願公開第2003/0233140A1号は、導入装置上に保持されたステントグラフトを解放するための解放ワイヤシステムを開示している。米国特許出願公開第2003/0233140A1号に開示されたこの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許出願公開第2003/0233140A1号の開示を参照によって本書に援用する。
「Thoracic Aortic Stent Graft Deployment
Device」と称する米国特許出願公開第2004/0098079A1号は、特に胸弓内でのステントグラフトの展開用に適応された導入装置を開示している。米国特許出願公開第2004/0098079A1号に開示されたこの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許出願公開第2004/0098079A1号の開示を参照によって本書に援用する。
「Stent−Graft Fastening」と称する米国特許出願公開第2004/0054396A1号は、特に露出したステントについてステントをグラフトに固定するための装置を開示している。米国特許出願公開第2004/0054396A1号に開示されたこの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、米国特許出願公開第2004/0054396A1号の開示を参照によって本書に援用する。
「Stent Graft with Improved Graft Adhesion」と称するPCT特許公開第WO03/053287号は、ステントグラフトが展開される血管の壁へのそのようなステントグラフトの接着を強化するためのステントグラフト上の装置を開示している。PCT特許公開第WO03/053287号に開示されたこの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、PCT特許公開第WO03/053287号の開示を参照によって本書に援用する。
「A Prosthesis and a Method and Means of
Deploying a Prosthesis」と称するPCT特許公開第WO98/53761号は、患者の管腔内に拡張可能な血管内プロテーゼを配置するための導入器の様々な実施形態を開示している。PCT特許公開第WO98/53761号に開示されたこの特徴および他の特徴は本発明で使用することができ、PCT特許公開第WO98/53761号の開示を参照によって本書に援用する。
米国特許第5,607,444号は、二股分枝の血流を閉塞することなく管の二股分枝を修復するための方法および装置を開示しており、そこで拡張可能な小孔ステントは管状体および変形自在なアサガオ形拡張部を含む。二股分枝管の修復は、アサガオ形拡張部が小孔に蓋をしかつ管状体が二股分枝の側枝内に着座し、よって血流を妨害することなく血管の二股分枝が完全に修復されるように、拡張可能な小孔ステントを二股分枝の病変部内に配置することにより達成される。
管の損傷が分岐管部またはその付近にある場合、管腔内プロテーゼの使用で1つの問題が発生する。例えば腹部大動脈瘤が腎動脈付近に存在するかもしれず、胸部大動脈瘤が左鎖骨下動脈、総頸動脈、および/または無名動脈付近に存在するかもしれない。プロテーゼが分岐管を閉塞するのを防止することが望ましい。また、プロテーゼの内部空洞とプロテーゼに隣接する分岐管との間の流体連通が可能となるように、管腔内プロテーゼの壁の開窓を含めることも望ましいかもしれない。さらに、かかる開窓と分岐管への開口部との位置がそろっていることが望ましい。
概要
ステント展開装置を提供する。この装置はカテーテルと、カテーテルの遠位付近に配置される第1バルーンと、第2バルーンとを含むことができる。第1バルーンは第バルーンの上に配置することができる。この装置はまた、第1バルーンの少なくとも一部分の上および第2バルーンの少なくとも一部分の上に配置された、拡張可能ステントをも含む。第1バルーンは伸展性材料を含む。第2バルーンは、非伸展性または半伸展性材料を含む。第1バルーンは第直径まで拡張可能である一方、第2バルーンは第直径まで拡張可能である。
この拡張可能ステントは、内部に長手方向に延びる通路を含むことができる。拡張可能ステントはまた、この拡張可能ステントの長手方向端部に配置された複数の撓曲可能なタブをも含むことができる。この複数の撓曲可能なタブは第バルーンの上に配置される。各撓曲可能なタブは、拡張可能ステントの本体から略半径方向に外向きに撓曲するように構成することができる。この拡張可能ステントはさらに、1つ以上の撓曲可能なタブ付近で拡張可能ステントの本体に配置された1つ以上の放射線不透過性マーカを含む。
好適な実施形態の詳細な説明
本発明は、以下の図面および説明を参照することにより、いっそうよく理解することができる。図中の構成部品は必ずしも縮尺通りではなく、むしろ本発明の原理を示すことに重点が置かれている。さらに、図中、同様の参照番号は様々な図を通して対応する部品を指し示す。
図1Aは、管腔内プロテーゼ20、および医療処置中に患者の管腔内にプロテーゼ20
を展開するための、導入器としても知られる血管内展開システムを示す。用語「プロテーゼ」とは、身体部分またはその身体部分の機能の任意の代替物を意味する。それはまた、生理学的システムの機能を強化または追加する装置をも意味することができる。用語「腔内(の)」および「管腔内(の)」とは、ヒトまたは動物の体内の管腔の内部に見られ、あるいは配置することのできるものを表わす。管腔は、現存する管腔はまたは外科的介入によって形成される管腔とすることができる。これは、血管、胃腸管の部分、胆管のような管、呼吸器系の部分等のような管腔を含む。したがって「管腔内プロテーゼ」とは、これらの管腔の1つの内部に配置することのできるプロテーゼを表わす。
導入器は、外部操作部1と、遠位位置決め機構および取付領域2と、近位位置決め機構取付領域3とを含む。プロテーゼ20を展開する医療処置中に、遠位および近位取付領域2および3は管腔中を所望の展開部位まで移動する。導入器を操作するためにユーザによって作用される外部操作部1は、処置中ずっと患者の体外に維持される。
プロテーゼ20は、自己拡張型ステント19が取り付けられたチューブ状グラフト材料50を含む。用語「グラフト」とは、人口管として働く、ほぼカニューレ状またはチューブ状の部材を意味する。グラフトは単独で、または他の要素を追加して、管腔内プロテーゼとすることができる。用語「ステント」とは、プロテーゼに剛性、拡張力、または支持を追加する任意の装置または構造を意味する。
チューブ状グラフト材料50は、物理的力の下で漏れまたは浸出が無いように、無孔性であることが好ましい。グラフト材料は、DACRON(登録商標)ポリエステル織布(英国スコットランド、レンフリューシャのVASCUTEK(登録商標)社)から作ることが好ましい。チューブ状グラフトは、他のポリエステル布、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTFE、および当業者には周知の他の合成材料のような材料をはじめ、他のいずれかの少なくとも部分的に生体適合性材料から作ることができる。コラーゲンのような天然素材である生体材料、特に小腸粘膜下組織(SIS)のような細胞外基質(ECM)として知られる誘導コラーゲン材料も非常に望ましい。
ECMの他の例として、心膜、胃粘膜下組織、肝基礎膜、膀胱粘膜下組織、組織粘膜、および硬膜がある。SISは特に有用であり、Badylakらの米国特許第4,902,508号、Carr,Jrの米国特許第5,733,337号、17 Nature Biotechnology 1083(Nov.1999)、およびPCT/US97/14855の公開出願であるCookらの1998年5月28日のWIPO特許公開WO98/22158に記載されている要領で作成することができる。これらの特許および刊行物の全てを参照によって本書に援用する。
グラフト材料の起源(合成対天然素材)に関係なく、グラフト材料は、米国特許第5,968,096号、第5,955,110号、第5,885,619号、および第5,711,969号に記載されているように、多積層構成体、例えばSIS構成体を形成することによって厚くすることができる。これらの特許の全てを参照によって本書に援用する。SISのような異種生体材料に加えて、グラフト材料を形成するのに使用するために、自己由来組織を採取することもできる。加えて、エラスチンまたはエラスチン様ポリペプチド(ELP)および類似物は、グラフト材料を製作する材料としての潜在的可能性を提供する。
自己拡張型ステント19は、プロテーゼ20が導入器から離脱した後、それを拡張させる。プロテーゼ20は、その近端から延びる自己拡張型ジグザグステント21をも含む。それが離脱するときに、自己拡張型ジグザグジグザグステント21はプロテーゼ20の近端を管腔に固定する。
1つ以上の開窓17をチューブ状グラフト材料50に設けることができる。開窓17の分岐管との位置合わせを助けるために、開窓17に隣接してチューブ状グラフト材料50に放射線マーカ18を付着することができる。例えば、放射線マーカ18は、縫合材でチューブ状グラフト材料50に縫着された、ステンレス鋼のような金属の小リングとすることができる。
図2は、近位取付領域3をより詳細に示す。近位取付領域3は円筒状スリーブ10を含む。円筒状スリーブ10は、その近端から延びる長いテーパ状可撓性延長部11を有する。可撓性延長部11は内部長手方向アパーチャ12を有する。長手方向アパーチャ12は、挿入ワイヤ13に沿ったテーパ状可撓性延長部11の前進を容易にする。アパーチャ12はまた、開口14内を流れる医用試薬の導入のためのチャネルにもなる。例えば、医療処置の配置および展開段階中に血管造影を実行することができるように、造影剤を供給することが望ましいかもしれない。
薄壁チューブ15は延長部11に固定される。薄壁チューブ15は金属製とすることができるが、導入器を大腿動脈のような比較的蛇行した管に沿って前進させることができ、かつ近位取付領域3の長手方向および回転方向の操作ができるように、依然として充分に可撓性である。薄壁チューブ15は導入器を通して操作部1に延び、図6に示すように接続手段16で終端する。
試薬の導入に関し、図6は、チューブ15内への試薬の導入を容易にするために、接続手段16がシリンジを受け入れるように適応されることも示す。チューブ15は可撓性延長部11の長手方向アパーチャ12と流体連通する。したがって、試薬を接続手段16内に導入して、長手方向アパーチャ12内に流し、開口14から発散させることができる。
図3に示すように、プラスチックから作ることのできるチューブ41は薄壁チューブ15と同軸であり、半径方向にその外側にある。チューブ41は「厚壁」である。つまり、その壁の厚さは薄壁チューブ15のそれの数倍である。鞘30は厚壁チューブ41と同軸であり、半径方向にその外側にある。厚壁チューブ41および鞘30は、図5に示すように操作領域1より遠位に延びる。
図2および3は、導入器の保持機構ならびに遠位および近位解放機構をそれぞれ示す。医療処置の配置段階中に、プロテーゼ20は鞘30によって圧縮された状態で保持される。鞘30は、図4に示す外部操作部1の把持および止血シール手段35より遠位に延びる。
導入器の組立中に、鞘30は近位取付領域3の円筒状スリーブ10上を前進する一方、プロテーゼ20は外力によって圧縮状態に維持される。遠位取付(保持)部40は厚壁チューブ41に形成され、プロテーゼ20の遠端を保持する。代替的に、遠位取付部40は厚壁チューブ41に結合された別個の部品とすることができる。
自己拡張型ステント21は、鞘30を引き込ませ、トリガワイヤ22を取り外し、次いで保持装置10を含め近位取付領域3をステント21から近位に摺動させることによって、解放される。ひとたび保持装置10が自己拡張型ステント21を解放する、ステント21は拡張する。トリガワイヤ22および近位ワイヤ解放機構24は、プロテーゼ20が管腔の所望の部位に配置されるまで、自己拡張型ステント21を保持装置10に保持することによって、保持装置10をプロテーゼ20から選択的に解放するための制御手段を形成する。
プロテーゼ20の遠端42は、厚壁チューブ41の遠位取付部40によって保持される。プロテーゼ20の遠端42は、遠位トリガワイヤ44がその中に延びるループ43を有する。遠位トリガワイヤ44は、遠位取付部40のアパーチャ45を通して薄壁チューブ15と厚壁チューブ41との間の環状領域内に延びる。
図5に示すように、遠位トリガワイヤ44は、厚壁チューブ41と薄壁チューブ15との間の環状空間を通して操作領域1まで延びる。遠位トリガワイヤ44は遠位ワイヤ解放機構25で環状空間から抜け出る。遠位トリガワイヤ44および遠位ワイヤ解放機構25は、プロテーゼ20が管腔の所望の部位に配置されたときに、プロテーゼ20から遠位保持部40を選択的に離脱させる制御部材を形成する。
図4は、外部操作部1の止血シール手段35をより詳細に示す。止血シール手段35は止血シール27およびサイドチューブ29を含む。止血シール27は、鞘30を止血シール27に緊締する締付カラー26を含む。止血シール27はまたシールリング28をも含む。シールリング28は、厚壁チューブ41の周囲の止血シールとして、発泡シリコーンから形成することができる。サイドチューブ29は、厚壁チューブ41と鞘30との間の医用試薬の導入を容易にする。
図5は外部操作部1の近位部を示す。解放ワイヤ作動部は、厚壁プラスチックチューブ41上に装着される胴部36を有する。薄壁チューブ15は胴部36内を貫通する。遠位ワイヤ解放機構25は胴部36上を摺動できるように装着される。同様に、近位ワイヤ解放機構22は胴部36上を摺動できるように装着される。1対の締付ねじ37は、プロテーゼ20の偶発的な早期解放を防止する。
近位および遠位ワイヤ解放機構24および25の配置は、遠位ワイヤ解放機構25が移動することができるためには、その前に近位ワイヤ解放機構24を移動しなければならないように行なわれる。したがって、自己拡張型ジグザグステント21が解放されて管腔に固定されるまで、プロテーゼ20の遠端42は解放することができない。医療処置中に不必要な失血無く、解放ワイヤ22および44が胴部36を通して解放機構24および25まで延びることができるように、止血シール38が設けられる。
図6は外部操作部1の遠位部を示す。ピンバイス39は胴部36の遠端上に装着される。ピンバイス39はねじキャップ46を有する。ねじ込まれたときに、バイスジョー47は薄壁チューブ15を締め付けてそれと係合する。バイスジョー47が係合されると、薄壁チューブ15は胴部36と一緒にしか移動できず、したがって薄壁チューブ15は厚壁チューブ41と一緒にしか移動できない。ねじキャップ46が締め付けられた状態で、外部スリーブ30を除くアセンブリ全体を一体として移動させることができる。
プロテーゼ20は、当業界で公知のいずれかの方法で、好ましくはWO98/53761に記載された方法で展開することができる。そこでは、装置は外科的切開を介して導入器により大腿動脈に導入され、次いで管腔内介入技術を使用して剛性ワイヤガイド上を所望の位置まで前進する。例えば図7ないし12は、例示的医療処置中のプロテーゼ20の展開の様々な段階を示す。ガイドワイヤ13は大腿動脈内に導入され、その先端がプロテーゼ20を展開させる領域を越えるまで、前進する。
図7で、導入器アセンブリは完全に組み立てられ、患者内に導入する準備が整った状態で示される。プロテーゼ20は、その端部の各々が、それぞれ近位および遠位保持アセンブリによって保持され、外部スリーブ30によって圧縮される。大動脈瘤にグラフトが施される場合、導入器アセンブリは、図7に示すような形のガイドワイヤ13上で大腿動脈内に挿入され、X線撮影技術(ここでは論じない)によって配置される。プロテーゼ20
の開窓17はこの配置中に、腎動脈のような分岐管と整列させることができる。
図8で、導入器アセンブリは、プロテーゼ20を展開する所望の位置にある。外鞘30は遠位取付部40の直近位まで引き下げられる。この動作はプロテーゼ20の中間部を解放するので、自己拡張型ジグザグステント19は半径方向に拡張することができるようになる。しかし、近位自己拡張型ステント21は依然として保持装置10内に保持される。また、プロテーゼ20の遠端42は依然として外鞘30内に維持される。
ピンバイス39を解放して厚壁チューブ41に対する薄壁チューブ15の小さい移動を可能にすることにより、プロテーゼ20は、管腔内の所望の位置に正確に配置されるように、伸ばしたり、縮めたり、回転したり、圧縮することができる。プロテーゼの配置を助けるために、X線不透過性マーカ(図示せず)をプロテーゼ20に沿って配置することができる。
図9で、近位トリガワイヤ22は取り外されており、上述の通り、保持装置10を自己拡張型ジグザグステント21から分離することが可能である。この段階で、近位トリガワイヤ解放機構24および近位トリガワイヤ22を完全に取り外すことができる。
また、ピンバイス39のねじキャップ46が緩められたので、薄壁チューブ15を近位方向に押して、近位取付手段10を近位方向に移動させることができる。近位取付手段10がプロテーゼ20の近端で自己拡張型ステント21をもはや包囲しなくなると、自己拡張型ステント21が拡張する。自己拡張型ステント21が拡張すると、自己拡張型ステント21のフックまたは突刺26が管腔の壁に食い込み、プロテーゼ20の近端を所定の位置に保持する。
この時点で、プロテーゼ20の遠端42は、ループ43がその中に保持される状態で遠位取付手段40によって依然として保持される。次いで外鞘30が遠位取付部40の遠位まで引き下げられ、プロテーゼ20の遠端42が拡張することが可能になる。
この時点で、プロテーゼ20の遠端42は依然として動くことができる。したがって、プロテーゼ20は、正確に配置するために、依然として回転したり、伸ばしたり、縮めたり、その他の仕方で動かすことができる。展開させるプロテーゼ20が二股分枝グラフトである場合、この段階の動きにより、より短い脚が反腸骨動脈の方向に向けられることを確実にすることができる。
図10で、プロテーゼ20の遠端42は遠位トリガワイヤ44の除去によって解放されている。この段階で、遠位トリガワイヤ解放機構25および遠位トリガワイヤ44は完全に取り外すことができる。この取外しは、遠位ワイヤ解放機構25をピンバイス39および接続手段16上に通すことによって達成することができる。したがって、末端遠位自己拡張型ジグザグステント19のループ43は解放され、プロテーゼ20は今、管の壁まで自由に拡張することができる。この時点で、導入器はいつでも取り外すことができる。
図11に取外しの第1段階が示されている。最初に、遠位取付部40は近位取付装置10の後部に受容されるまで前進する。次に、近位取付装置10、テーパ状可撓性延長部11、および遠位取付装置40が図11に示すように一緒に取り外される。
図12で、鞘30は、近位取付装置10と遠位取付部40との間の接合部があらわになるまで前進している。鞘30は近位取付装置10、テーパ状可撓性延長部11、および遠位取付装置40と共に取り外すことができる。代替的に、これらの品目は別個に取り外すことができ、その後に外部スリーブ30の取外しが行なわれる。
図13は、半径方向に拡張可能であり、かつ横方向に可撓性である拡張可能ステント210を示す。拡張可能ステント210は、図13では非拡張状態で示されている。図22に示すように拡張可能ステント210がプロテーゼ20に緊密に結合することができるように、拡張可能ステント210は、プロテーゼ20の開窓17の直径にほぼ等しい拡張外径を有するように構成される。
内部を長手方向に延びる通路212を持つ長尺部材211から成る拡張可能ステント210は、ステンレス鋼のような展性のある生体適合性材料のチューブから形成される。ステンレス鋼をアニールすることにより、該金属は軟質で可塑的に変形可能となり、図14に示すバルーンカテーテルを使用してステント210を容易に拡張させることが可能になる。管腔内拡張可能ステント210は、「Radially Expandable Stent」と称する米国特許第6,464,720号に開示されたステントと同様の構造とすることができ、それを参照によって本書に援用する。
拡張可能ステント210は、第1および第2の交互セグメント型の一連の繰返しを含むことができる。第1セグメント型は、横方向に相互接続された複数のクローズドセル(closed cell)213を有する長手方向セグメント214である。第2セグメント型は、少なくとも1つの相互接続ストラット、部材、またはタブ236を介して、隣接する長手方向セグメントを相互接続する可撓性相互接続セグメント221である。長手方向セグメント214は、拡張したときに、静脈、動脈、または導管のような管腔または管の開存性を維持するために必要な半径方向の強度を持つ、拡張可能ステント210を提供する。相互接続セグメント221は、大きい角度範囲にわたる多くの屈曲サイクルにさらされる蛇行管または部位を通してまたはそこに配置するために必要な横方向の可撓性を持つ、拡張可能ステント210を提供する。
金属管または板金から交互の長手方向セグメント214および221を形成するために、市販のコンピュータ制御レーザによるなど、何らかの方法で、管または板の初期表面積に比較して小さい表面積を有する一体的支持部材の枠組を残しながら、材料を除去しなければならない。他の製造方法として、フォトレジストマスキング技術を使用する化学的エッチング、機械加工、電極放電加工(EDM)、または水噴射による切断が挙げられる。
拡張可能ステント210はまた、その端部にタブ250をも含む。タブ250は、図22および24に示すように拡張可能ステント210をプロテーゼ20に固定するために、長尺部材211から半径方向に外側に撓曲することができる。拡張可能ステント210は少なくとも1つの放射線不透過性マーカ248を含むことが好ましく、それはタブ250付近に配置することが好ましい。
図14は、拡張可能ステント210を展開するための血管内導入器100を示す。導入器100は、「Stent Deployment Device Including
Splittable Sleeve Containing the Stent」と称する米国特許第6,447,540号に開示された導入器と同様とすることができ、それを参照によって本書に援用する。導入器100はカテーテル112と、カテーテル112内に配置された拡張可能ステント210と、カテーテル112に担持されたスリーブ116とを含むことができる。導入器100はさらに、拡張可能ステント210を拡張させるために第1バルーン122および第2バルーン123(図15参照)を膨張させるための機構120を含むことができる。スリーブ116は、図16に示すように拡張可能ステント210を露出させるように引き込むことができる。
カテーテル112の近端130に1つ以上の流体継手132が設けられ、そこから加圧
流体が、膨張用の管腔を通して第1バルーン122および第2バルーン123に供給される。スリーブ116はカテーテル112と実質的に同一の長さとすることができ、継手134で、例えばカテーテル112の近端130付近で、カテーテル112に摺動自在に結合された近端138を含む。スリーブ116は多種多様な材料のいずれかから構成することができ、一部は他より特定の用途に適している。スリーブ116は非膨張性材料から構成することができる。スリーブ116はまた医療等級の材料から構成することができ、それは生理学的に不活性または生分解性のいずれかとすることができる。
図15は、血管内導入器100の遠位部110の詳細切欠き図である。患者の体内に挿入する前に、スリーブ116は拡張可能ステント210を被覆する。第1バルーン122および第2バルーン123は挿入中は収縮状態にある。拡張可能ステント210およびステント210の上に延びるスリーブ116の部分は、こうして第1バルーン122の上に配置され、スリーブ116の遠端128は拡張可能ステント210の直遠位にある。第1バルーン122および第2バルーン123は、カテーテル112の遠端110付近でカテーテル112に担持される。図示されないが、第1管腔は、第1バルーン122と近位継手132の1つとの間でカテーテル112内を長手方向に延びる。同様に、第2管腔は、第2バルーン123と近位継手132の別の1つとの間でカテーテル112内を長手方向に延びる。
図16は、スリーブ116が後部に周到して拡張可能ステント210が露出した、血管内導入器100の遠位部110の詳細切欠き図である。第1バルーン122および第2バルーン123を明瞭に見ることができる。図17は血管内導入器100の遠位部110の詳細断面図であり、第1および第2バルーン122および123を明示するために拡張可能ステント210は切断された状態で示されている。バルーン122および123は異なる伸展性を持つことができる。
例えば、第1バルーン122は伸展性のある材料を含むことができる一方、第2バルーン123は半伸展性または非伸展性の材料を含むことができる。ここで使用する場合、用語「伸展性」、「半伸展性」、および「非伸展性」は、「Block Copolymer Elastomer Catheter Balloons」と称する米国特許第5,556,383号に定義されたのと同一の意味を持ち、それを参照によって本書に援用する。
動作中、第2バルーン123は図18に示すように第1直径まで膨張される。この直径は、拡張可能ステント210が配置される有窓動脈(分岐管腔)の直径に実質的に等しい。第2バルーン123の膨張は、近位継手132の1つを通して導入される流体により達成することができる。第2バルーン123は、図示するように拡張可能ステント210が第1直径に拡張されるまで膨張させることができる。
図19に示す通り、第1バルーン122は、拡張可能ステント210が配置される有窓動脈(分岐管腔)の直径より実質的に大きい第2直径まで膨張される。第1バルーン122の膨張も、別の近位継手132を通して導入される流体により達成することができる。第1バルーン122は、図示するように拡張可能ステント210のタブ250が超尺部材211から約90度「折り返される」まで、膨張させることができる。
図示しないが、別の好適な実施形態では、第1バルーン122は第2バルーン123の上をカテーテル112の遠端110まで延びる。この好適な実施形態では、第2バルーン123は半伸展性または非伸展性材料を含む一方、第1バルーン122は伸展性材料を含
む。動作中、第2バルーン123は、有窓動脈の直径に実質的に等しい第1直径まで膨張される一方、第1バルーン122は第1直径より実質的に大きい第2直径まで膨張される。上述とほぼ同一の方法で、第2バルーン123は拡張可能ステント210を拡張させ、第1バルーン122は拡張可能ステント210のタブ250を「折り返させる」。
さらに別の好適な実施形態では(図示せず)、第1バルーン122および第2バルーン123は「単一」バルーンの別個の部分である。第1バルーン122は伸展性材料を含むことができる一方、第2バルーン123は半伸展性または非伸展性材料を含むことができる。基本的に、各々の好適な実施形態で、2つ以上の直径に膨張される1つ以上のバルーンが設けられ、1つの直径は拡張可能ステント210を拡張させるのに充分である一方、第2直径は拡張可能ステント210のタブ250を「折り返させる」のに充分であり、あるいは拡張可能ステント210にタブが無い場合、拡張可能ステント210の一端をアサガオ形に広げるのに充分である。
図20は、第1バルーン122および第2バルーン123が潰れた状態の血管内導入器100の遠端部110の詳細切欠き図である。拡張可能ステント210は、第1バルーン122によって形成された拡張直径を維持する。同様に、拡張可能ステント210のタブ250は第2バルーン123の膨張によって形成されたアサガオ形を維持する。図21は、拡張可能ステント210から引き出された血管内導入器100を示す。
図22は、プロテーゼ20の詳細切欠き図、および拡張可能ステント210の断面図である。拡張可能ステント210はプロテーゼ20の開窓17内に配置された状態で示され、タブ250は拡張可能ステント210をプロテーゼ20に固定させる。
図23は、主管腔175および分岐管腔176の正面図であり、管腔175および176は流体連通している。主管腔175は動脈瘤または弱点を有しており、分岐管腔176の取付位置に存在する。図24は、プロテーゼ20が成功裏に移植された後の管腔175および176を示す。開窓17は分岐管腔176の開口と整列する。プロテーゼ20は主管腔175を補強する。図25は、拡張可能ステント210が成功裏に移植された後の管腔175および176を示す。拡張可能ステント210は2つの主要な機能を果たす。第一に、拡張可能ステント210は、管腔175および176が流体連通を維持するように、開窓17を整列状態に維持する。第二に、拡張可能ステント210は、同じく動脈瘤のために弱くなっているかもしれない分岐管腔176を補強する。
本明細書全体を通して、文脈上必要な場合を除いて、用語「備える」および「含む」ならびに「備えた」および「含めた」のような変化形は、品目または品目群の包含を黙示するものであって、他の品目または品目群を除外するものではないことを理解されたい。
本発明の様々な実施形態を記載したが、本発明の範囲内でもっと多くの実施形態および実現が可能であることは、当業者には明らかであろう。さらに、本発明の範囲として様々な指摘が行なわれたが、本発明はこれらのどの1つにも限定されず、これらの2つ以上の組合せにも存在し得る。したがって、本発明は、添付する請求の範囲およびそれらの均等物に照らす場合を除き、限定されない。
第1プロテーゼが部分的に展開された導入器の組立分解斜視図である。 図1Aの一部分の拡大詳細図である。 プロテーゼの近端付近の図1Aの導入器の一部分の詳細断面図である。 プロテーゼの遠端付近の図1Aの導入器の一部分の詳細断面図である。 止血シール付近の図1Aの導入器の一部分の詳細断面図である。 トリガワイヤ解放機構付近の図1Aの導入器の一部分の詳細断面図である。 ピンバイスクランプおよび医用試薬導入管付近の図1Aの導入器の一部分の詳細断面図である。 完全に装着され患者に導入する準備が整った状態の図1Aの導入器の一部分のセグメント化断面図である。 プロテーゼの展開の次の段階の図7の導入器のセグメント化部分断面図である。 展開の近端の解放段階の導入器の図8と同様のセグメント化部分断面図である。 展開の遠端の解放段階の導入器の図8と同様のセグメント化部分断面図である。 遠位取付機構から近位取付機構への前進を示す図8と同様のセグメント化部分断面図である。 導入器の抜取の図8と同様のセグメント化部分断面図である。 半径方向に拡張可能であり、横方向に可撓性の拡張可能ステントの斜視図である。 図13の拡張可能ステントを展開するための血管内導入器のセグメント化図である。 図14の血管内導入器の一部分の詳細切欠き図である。 導入器のスリーブが引き戻されてステントが露出した状態の図15と同様の図である。 図14の血管内導入器の一部分の詳細断面図である。 第1バルーンが拡張された状態の図17と同様の詳細断面図である。 第2バルーンが拡張された状態の図17と同様の詳細断面図である。 第1および第2バルーンが潰れた状態の図19と同様の詳細断面図である。 ステントから取り出された図14の血管内導入器の一部分の詳細断面図である。 図13のステントが結合された図1のプロテーゼの詳細正面切欠き図である。 主管腔および主管腔と流体連通した分岐管腔の立面図である。 図1のプロテーゼが移植された後の図23の主管腔および分岐管腔の断面図である。 図1のプロテーゼおよび図13のステントの両方が移植された後の図23の主管腔および分岐管腔の断面図である。

Claims (6)

  1. カテーテル(112)と、伸展性材料を含み、前記カテーテルの遠端付近に配置される第1バルーン(122)と、非伸展性または半伸展性材料を含第2バルーン(123)とを備え、前記第2バルーンは第1直径に拡張可能であり、前記第1バルーンは前記第1直径より大きい第2直径に拡張可能であり、複数の撓曲可能なタブ(250)を含む拡張可能ステント(210)をさらに備え、前記複数の撓曲可能なタブは、前記拡張可能ステントの長手方向端部に位置し、前記拡張可能ステントは、前記複数の撓曲可能なタブ(250)が前記第1バルーン(122)上に同軸配置されるように、前記第1バルーンの少なくとも一部分の上および前記第2バルーンの少なくとも一部分の上に配置され、前記撓曲可能なタブ(250)の各々が、前記第1バルーン(122)によって前記撓曲可能なタブに力が加えられたときに、前記拡張可能ステントの胴部(211)から略半径方向に外向きに撓曲するように構成され、前記第1バルーンは前記第2バルーンの上を前記カテーテルの遠端まで延びる、ステント展開装置(100)。
  2. 前記拡張可能ステント(210)が内部に長手方向に延びる通路(212を含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記拡張可能ステント(210)がステンレス鋼を含む、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記ステンレス鋼がアニールしたステンレス鋼を含む、請求項3に記載の装置。
  5. 前記拡張可能ステント(210)が、前記撓曲可能なタブ(250)のうち一つの付近で前記拡張可能ステントの胴部(211)に配置された放射線不透過性マーカを含む、請求項に記載の装置。
  6. 前記拡張可能ステント(210)が前記拡張可能ステントの胴部(211)に結合された放射線不透過性マーカを含む、請求項に記載の装置。
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