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JP4715230B2 - アルミノフォスフェート造粒物およびその製造方法 - Google Patents
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JP4715230B2 - アルミノフォスフェート造粒物およびその製造方法 - Google Patents

アルミノフォスフェート造粒物およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アルミノフォスフェート類及びバインダーを含む造粒物に関する。本発明は、さらに、そのような造粒物を製造する方法に関する。
ゼオライトには、International Zeolite Association (IZA)の規定による結晶性シリケート類、結晶性アルミノフォスフェート類などが含まれる。ゼオライトは、吸着材、触媒、分離材、洗剤のビルダーとして広く用いられる。
近年、省エネルギーの観点から、ゼオライト、メソポーラス材料等の多孔性物質を吸着材として用いる吸着ヒートポンプが研究開発されている。
吸着ヒートポンプ用の吸着材として、例えば、骨格構造にアルミニウムとリンとヘテロ原子を少なくとも含むゼオライトが提案されている(特開2002−372332号公報)。しかしながら、造粒の詳細は検討されていない。
吸着材の製法として、例えば、原料粉体の圧粉工程及びグラインダー間で破砕・研磨する磨砕工程を有する造粒法が知られており、粒径は0.05−2mmが好適とされている(特開2001−38188号公報)。しかしながら、吸着材を吸着ヒートポンプに使用する場合、熱交換器に固定化して使用しされるが、該吸着材は、充填密度や吸着特性の点で必ずしも満足のいくものではない。又、吸着ヒートポンプ用の吸着材として、装置の小型化の観点から、0.5g/cc以上の嵩密度を有する吸着材を使用した吸着ヒートポンプが知られており、粒径が100−150μmである吸着材が示されている。しかしながら、該吸着材は、珪素及び酸素主体とする高密度多孔体で、吸着特性の点で必ずしも満足のいくものではない。(特開平9−264633号公報)。
一方、骨格構造にアルミニウムとリンを含むアルミノフォスフェート類は、従来、おもに触媒の分野への適用が知られており、メタノールの軽質オレフィンへの変換等の、化学プロセスの触媒として、アルミノフォスフェート類のうち、リンの一部をケイ素で置換したシリコアルミノフォスフェートを、カオリンやシリカゾル等のバインダー成分とともに噴霧乾燥により数十〜数百μmに造粒した触媒を開示している(米国特許第4973792号公報、米国特許第5095163号公報)。
しかしながら、我々の検討によれば、触媒として使用されるこれらの造粒物は、強度を高めるため、バインダー成分の割合を40重量%またはそれ以上と極めて高いものにする必要があり、吸着式ヒートポンプ用吸着材に適用するには、強度や嵩密度が不十分で実用上問題があったり、或いは吸着容量が不充分となり、装置が大型化する等の問題がある。
特開2002−372332号公報 特開2001−38188号公報 特開平9−264633号公報 米国特許第4973792号公報 米国特許第5095163号公報
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであって、その目的は、実質的にアルミノフォスフェート類とバインダーからなる造粒物であって、優れた強度を有し、吸着材として熱交換器に固定化して用いる場合等に高い充填密度達成可能で、更に、高い吸着容量を有する造粒物、およびその製造方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、アルミノフォスフェート類とバインダーを含み、特定粒径範囲の造粒物であって、特定の細孔容積を有し、特定の圧縮強度の造粒物が、上記課題を解決することを見出し本発明に到達した。
すなわち、上記課題を解決する本発明の要旨は、実質的にアルミノフォスフェート類とバインダーからなり、粒径範囲が50−5000μmの造粒物であって、0.1〜5μmの細孔径範囲の細孔容積が、0.05cc/g以上0.5cc/g以下であり、かつ、圧縮強度が2MPa以上である造粒物に存する。
他の要旨は、少なくともアルミノフォスフェート類及びバインダー前駆体を用いてアルミノフォスフェート類の造粒物を製造する方法において、バインダー前駆体が下記式(I)の化合物あるいは珪酸液を含むことを特徴とする造粒物の製造方法、に存する。
Figure 0004715230
〔ただし式(I)において、Rは、それぞれ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、アルコキシまたはフェノキシであり、R'は、それぞ
れ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニルまたはアルキニルであり、そしてnは、1ないし100の数である。〕
本発明のアルミノフォスフェート造粒物は、圧縮強度が高いので例えば吸着ヒートポンプ用の吸着材として使用する場合の環境での破砕等の劣化が少なく、又、嵩密度が高いため充填密度を高くすることができ、使用する造粒物の容量を少なくすることが可能であり、装置をコンパクトにできる。更に、造粒による吸着量の低下が少なく、吸着容量が大きいので、吸着ヒートポンプ用吸着材として極めて有用である。また本発明の造粒物製造方法によれば、上記のアルミノフォスフェート造粒物を再現性良く製造できる。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定されない。
(本発明の造粒物)
本発明の造粒物は、実質的にアルミノフォスフェート類とバインダーとからなる造粒物であって、粒径範囲が50−5000μmであり、かつ、細孔径0.1〜5μm範囲の細孔容積が0.05cc/g以上0.5cc/g以下であり、圧縮強度が2MPa以上である造粒物である。ここで、圧縮強度の測定および計算はJIS28841−1993「圧縮強度」に記載された方法に準拠しておこなう。具体的には、一定速度で粒子を圧縮し得られる圧裂時の応力(単位:Nまたはgf)を「平松の方法」に従って圧縮強度(単位:MPa)に換算する。なお平松の方法とは「日本鉱業会誌 vol.81、No.932、1024頁(1965年)」に記載されている。
本発明において、造粒物とは粒状であればその形状は限定されず、従って、粒径とは、長径、短径のある場合はその平均を指し、レーザー回折、顕微鏡観察等により測定される。本発明の造粒物の粒径は、好ましくは60μm以上であり、一方、3000μm以下が好ましく、さらに好ましくは1000μm以下、より好ましくは800μm以下、特に好ましくは600μm以下である。
粒径が小さすぎると、熱交換器への充填が困難となったり、吸着材層中の吸着質の拡散が阻害され、粒径が大きすぎると該粒状物を充填して使用する場合の充填密度が低くなったり、粒子の強度が低下する。尚、上記粒径の造粒物は、通常、造粒条件のコントロール、必要により粉砕した後篩い分けすることにより所望粒径範囲のものを取得することができる。
本発明の造粒物は、細孔径0.1〜5μm範囲の細孔容積が0.05cc/g以上0.5cc/g以下であり、好ましくは0.1cc/g以上であり、一方、0.45cc/g以下が好ましく、さらに好ましくは0.4cc/g以下である。細孔容積が小さすぎると、細孔への吸着質の拡散が遅くなり、吸着速度が低下し好ましくない。他方、大きすぎると嵩密度が小さくなるため、充填密度が低下し、好ましくない。尚、細孔径0.1〜5μm範囲の細孔容積は、水銀圧入法で測定される。本発明の造粒物は、2MPa以上、更に好ましくは2.5MPa以上、特に好ましくは3MPa以上の圧縮強度を有する。圧縮強度は高い方が好ましいが、通常4MPa程度以下である。圧縮強度が小さすぎると、繰り返し使用により粉化する等の問題がある。嵩密度は、通常0.5g/cc以上、好ましくは0.6g/cc以上である。嵩密度が低すぎると、熱交換器が大型化するため好ましくない。
本発明の造粒物は、25℃で測定した水蒸気吸着等温線において、相対蒸気圧0.01〜0.30の範囲で相対蒸気圧が0.15変化したときに、水の吸着量が0.12g/g以上変化するものが好ましく、吸着量変化が0.15g/g以上であるものが更に好ましく、0.17g/g以上がより好ましい。上記吸着量変化が大きい場合には、吸着ヒートポンプ等に使用する場合の吸着材量を少なくすることができるため、装置をコンパクトにできるメリットがある。また、水蒸気吸着等温線において、相対蒸気圧0.01での吸着量は0.15g/g以下が好ましく、0.12g/g以下が更に好ましく、0.10g/g以下が特に好ましい。
本発明の造粒物は、上記物性を満足する限りその造粒方法は特に限定されないが、特に、後述の通りアルミノフォスフェート類をケイ素含有バインダー、より具体的にはシリコーン類あるいは珪酸液を用いて造粒し、必要により篩い分け等により粒径を調整することにより得ることが可能であり、かつ好ましい。さらに、該バインダー前駆体に由来して、本発明の造粒物中のSi、P、Al、Me(ヘテロ原子)のモル比は、下記式を満足するのが好ましい。
1.02≦(Si+P)/(Al+Me)≦1.4
尚、Meは、アルミノフォスフェート骨格中のAlの一部に置換しうるヘテロ原子であり、その含有量は0であってもよい。
アルミノフォスフェートがその骨格構造にSi、及び/又はMeを含む場合、Alの一部がMeに、Pの一部がSiに置換されるため、かかるアルミノフォスフェート類の組成式はAl1-xMex1-ySiy4となりこの組成式から明らかなように、(P+Si)/
(Al+Me)のモル比は1である。ここで、バインダー前駆体がケイ素を主成分とするならば、アルミノフォスフェート骨格成分以外からケイ素が導入されるので、(P+Si)/(Al+Me)のモル比は1より大きな値を示す。本発明の造粒物においては、(P+Si)/(Al+Me)のモル比は、好ましくは1.02以上であり、更に好ましくは1.05以上である。この値が小さすぎると、強度が低下する傾向がある。一方、1.4以下が好ましく、更に好ましくは1.2以下である。この値が大きすぎると、アルミノフォスフェート類に対するバインダーの割合が多くなるため、吸着容量が低下する傾向がある。尚、造粒物中のこれらの元素の存在割合は、造粒物を含酸素雰囲気で550℃で焼成後、塩酸・フッ化水素酸等に溶解し、ICP法等の元素分析を行うことにより決定される。さらに、造粒物中のバインダーに含まれるシリカは、ケイ素を骨格成分に含むアルミノフォスフェート類が溶解する塩酸に溶解しないため、シリコアルミノフォスフェート類と区別して定量することも可能である。
(アルミノフォスフェート類)
本発明において、アルミノフォスフェート類とは、International Zeolite Association (IZA)の規定による結晶性アルミノフォスフェート類を意味し、骨格構造を構成する原子がアルミニウム及びリンであり、その一部が他の原子(Me:ヘテロ原子)で置換されていても良い。中でも、
(I)アルミニウムがMe1で表されるヘテロ原子(但し、Me1は周期表第三または第四周期に属し、2A族、7A族、8族、1B族、2B族、3B族(Alのぞく)の元素から選ばれる少なくとも一種類の元素を示す。)で一部置換されたMe−アルミノフォスフェート、(II)リンがMe2で表されるヘテロ原子(但し、Me2は周期表第三または第四周期に属する4B族元素)で置換されたMe−アルミノフォスフェート、あるいは、
(III)アルミニウムとリンの両方がそれぞれヘテロ原子Me1、Me2で置換されたMe−ア
ルミノフォスフェートが吸着特性の点から好ましい。
ここで、骨格構造を構成しているMe、Al及びPの構成割合(モル比)は、通常、下記式1−1〜3―1のモル比であり、好ましくは、下記式1−2〜3−2である。xが上記範囲より小さいと、吸着質の圧力が低い領域での吸着量が小さくなったり、合成が困難となる傾向があり、上記範囲より大きいと、合成時に不純物が混入しやすい傾向がある。又、y、zが上記範囲外であると、合成が困難である。
0≦x≦0.3 …1−1
(xは、Me、Al、Pの合計に対するMeのモル比を示す)
0.2≦y≦0.6 …2−1
(yは、Me、Al、Pの合計に対するAlのモル比を示す)
0.3≦z≦0.6 …3−1
(zは、Me、Al、Pの合計に対するPのモル比を示す)
0.01≦x≦0.3 …1−2
(xは、Me、Al、Pの合計に対するMeのモル比を示す)
0.3≦y≦0.5 …2−2
(yは、Me、Al、Pの合計に対するAlのモル比を示す)
0.4≦z≦0.5 …3−2
(zは、Me、Al、Pの合計に対するPのモル比を示す)
Meは、1種でも2種以上含まれていても良い。好ましいMe(Me1,Me2)は、周期表
第3、第4周期に属する元素である。Me1は2価の状態でイオン半径が0.3以上、0.8Å以下であるのが好ましく、更に好ましくは2価、4配位の状態でイオン半径が0.4以上、0.7Å以下である。上記の中でも、合成の容易さ、吸着特性の点から、Fe,Co,Mg,Znから選ばれる少なくとも一種類の元素であるのが好ましく、特にFeであるのが好ましい。Me2は、周期表第三または第四周期に属する4B族元素であり、好ましくはSiである。
又、本発明のアルミノフォスフェート類は、そのフレームワーク密度(FD)が、通常、13T/nm3 以上20T/nm3以下、好ましくは、13.5T/nm3以上であり、更に好ましくは14T/nm3以上であり、一方、19T/nm3以下が好ましく、17.5T/nm3以下が更に好ましい。ここで、T/nm3は、単位体積nm3あたり存在するT原子(ゼオライトの1nm3当たりの酸素以外の骨格を構成する元素の数)を意味し、フレームワーク密度:FDを示す単位である。上記範囲未満では、構造が不安定となる傾向があり耐久性が低下する問題があり、一方、上記範囲を越えると吸着容量が小さくなり、吸着材としての使用に適さなくなる傾向がある。
又、本発明のアルミノフォスフェート類は、その構造としては、International Zeolite Association(IZA)が定めるコードで、AEI、AEL、AET、AFI、AFN、AFR、AFS、AFT、AFX、ATO、ATS、CHA、ERI、LEV、VFIが挙げられるが、中でも、吸着特性、耐久性の点から、AEI、AEL、 AFI、CHA、LEVから選ばれるいずれかであるのが好ましく、特にCHA,AFIが好まい。
(バインダー)
本発明のバインダーは、造粒物中のアルミノフォスフェート類を結合している成分である。本発明の造粒物は、少なくともアルミノフォスフェート類とバインダー前駆体を含む混合物を造粒及び加熱することにより得るため、通常、バインダーは後述のバインダー前駆体が架橋結合等により変性しているものである。但し、バインダーは、造粒又は成型時に必要に応じて添加される成分が造粒物中に残存している場合、その成分をも含む。
本発明のバインダー前駆体としては、シリコーン類、珪酸液、特定のシリカゾルあるいはアルミナゾル等の無機バインダーが用いられる。ここで、シリコーン類とは、主鎖にポリシロキサン結合を有するオリゴマーを称し、ポリシロキサン結合の主鎖の置換基の一部が加水分解をうけてOH基となったものも含む。それらの中でも、室温〜300℃の低温で縮合が進行するケイ素含有化合物であるバインダー前駆体が好ましい。シリケート、珪酸液は室温〜300℃程度の低温で縮合反応が進行する。上述の「特定のシリカゲル」とはこのような低温で縮合反応が進行するものを意味する。逆に市販されている通常のシリカゾルは数百℃といった高温で初めて縮合が進行するため、本発明のバインダー前駆体としては好ましくない。また、造粒物の圧縮強度の観点から、シリコーン類あるいは珪酸液が好ましい。このなかでも特に、造粒工程で加水分解によってアルコール等の有機化合物が発生しないため、珪酸液が最も好ましい。
なお、シリコーン類は、ポリシロキサン結合を有する化合物であって、例えば下記構造の化合物又はその部分加水分解物を挙げることができる。
Figure 0004715230
〔ただし式(I)において、Rは、それぞれ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、アルコキシまたはアリールオキシであり、R'は、そ
れぞれ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニルまたはアルキニルであり、nは、1ないし100の数である。〕
Rは、好ましくはC1〜C6のアルキル基、C6〜C12のアリール基、C2〜C6のアルケ
ニル基、C2〜C6のアルキニル基、C1〜C6のアルコキシ基、又はC6〜C12のアリール
オキシ基が挙げられ、これらは任意に置換されていても良い。更に好ましくは、それぞれ独立に非置換のアルコキシ基、アルキル基、アリールオキシ基が挙げられ、特に好ましくは、アルコキシ基であり、中でもエトキシ基あるいはメトキシ基が好ましく、最も好ましいのはメトキシ基である。
R'は、好ましくは、C1〜C6のアルキル基、C6〜C12のアリール基、C2〜C6のアルケニル基またはC2〜C6のアルキニル基であり、これらは任意に置換されていても良い。好ましくは非置換のC1〜C5のアルキル基であり、さらに好ましくはメチルあるいはエチル、最も好ましくはメチルである。
上記式(I)の部分加水分解物は、R,R'の少なくとも一部が加水分解によりOH基
となったものである。
繰り返し単位nは、通常2〜100であり、好ましく2〜50、さらに好ましくは3〜30である。
nの値に応じて、式(I)の化合物は、ここでは、モノマーの形で、あるいは長鎖の形態で、任意に分岐オリゴマー長鎖の形態で、存在する。
本発明のシリコーン類としては、慣用的に、メチルシリケート、エチルシリケートと称されているアルキルシリケートが含まれる。
また、本発明における珪酸液は、珪酸アルカリ溶液からアルカリ金属イオンを除去したものである。
アルカリ金属イオンの除去は、例えば、イオン交換等の公知の方法が採用でき、例えば、特許第3540040号公報、特開2003−26417号公報に記載されているように、珪酸ナトリウム溶液をH+型のカチオン交換樹脂と接触させて調製される。
珪酸アルカリは、珪酸ナトリウム以外に、珪酸カリウム、あるいはこれらの混合物が使用できるが、入手しやすさの観点から珪酸ナトリウムが好ましい。H+型カチオン交換樹
脂は、市販品、例えばダイアイオンSKT-20L、アンバーライトIR−120Bなどを常法によりH+型にイオン交換して用いる。
使用するカチオン交換樹脂の必要量は、公知の知見により選択されるが、通常、少なくとも珪酸アルカリ中のアルカリ金属イオン量と同等以上のカチオン交換容量が得られる量である。イオン交換は流通式、バッチ式のいずれも可能であるが、通常は流通式が採用される。
珪酸液中のSiO2濃度は、通常1〜10重量%、好ましくは2〜8重量%である。こ
の範囲より濃度が低すぎると造粒物の強度が低下する傾向があり、一方、濃度が高すぎると珪酸液の安定性が低下する傾向がある。
珪酸液は、安定化剤として少量のアルカリ金属イオン、有機アミン、四級アンモニウムのような有機塩基を含有していても良い。これら安定化剤の濃度は、アルカリ金属イオンを例に挙げると、通常1重量%以下であり、好ましくは0.2重量%以下、特に0.0005〜0.15重量%が好ましい。
この範囲よりアルカリ金属イオン濃度が高すぎると吸着容量が低下する傾向がある。アルカリ金属イオン濃度の制御は、100ppm程度以下までアルカリ金属イオンを除去した珪酸液にアルカリ金属水酸化物、水酸化物、珪酸ナトリウム等の可溶性塩を添加してもよいし、イオン交換条件によって残留するアルカリ金属イオン濃度を制御しても良い。
本発明の造粒物を得るには、シリコーン類あるいは珪酸液をバインダー前駆体として用い、後述の第3工程での焼成温度を好ましい範囲から選択するのが特に好ましい。
(造粒方法)
本発明の造粒物は、以下の3つの工程を含む工程により製造される。
(1)少なくともアルミノフォスフェート類及びバインダー前駆体を混合して反応混合物を調製する第1工程
(2)第1工程で得られた反応混合物を、押出し成型、攪拌造粒又は噴霧造粒し、必要により粉砕及び/又は篩い分けすることにより造粒物前駆体を得る第2工程
(3)第2工程で得られた造粒物前駆体を150℃ないし700℃の範囲内の温度で焼成する第3工程
(第1工程)
第1工程では少なくともアルミノフォスフェート類及びバインダー前駆体を混合して反応混合物を調製する。
反応混合物中のアルミノフォスフェート類とバインダー前駆体の配合割合は、通常、アルミノフォスフェート100重量部に対して、バインダー前駆体が酸化物換算で2〜40重量部、好ましくは5〜30重量部の割合で使用する。この範囲より少なすぎると圧縮強度が低下する傾向があり、多すぎると吸着容量が低下する傾向となる。
又、通常、反応混合物には水を配合する。その配合割合は、成型方法にもよるが通常、アルミノフォスフェート類に対して10〜500重量%である。例えば押し出し成型、または撹拌造粒の場合、10〜50重量部、好ましくは10〜30重量部であり、噴霧乾燥の場合は30重量部〜400重量部、好ましくは40重量部〜220重量部である。
又、該反応混合物には、混練、押し出しの際の特性に応じて、流動性を高める目的で、メチルセルロース等のセルロース類、澱粉、ポリビニルアルコール等の可塑剤を加えてもよい。その配合割合は、アルミノフォスフェート100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜2重量部である。添加量が多すぎると造粒物の強度が低下する傾向にある。
尚、造粒に用いられる原料アルミノフォスフェートの平均粒径は、通常15μm以下、好ましくは10μm以下であり、下限は、通常1μmである。必要に応じて、ジェットミル等の乾式粉砕またはボールミル等の湿式粉砕を行っても良い。
(第2工程)
第2工程では、第1工程で得られた反応混合物を、押出し成型、攪拌造粒又は噴霧造粒し、必要により粉砕及び/又は篩い分けすることにより造粒物前駆体を得る。
押出し成型、攪拌造粒又は噴霧造粒に使用する装置は、公知の押し出し成型機、撹拌造粒機、あるいは噴霧乾燥機が使用できる。粒径範囲が50〜200μmでは噴霧造粒が、200μm〜5000μm、特に500〜5000μmでは転動造粒または攪拌造粒が好適である。
撹拌造粒の場合、通常、アルミノフォスフェート類とバインダー前駆体および可塑剤を室温で混合し、次いで所定量の水を加えて造粒(撹拌)を行う。造粒時間に特に制限はないが通常1分から120分、好ましくは2分から30分である。造粒時間が短すぎると造粒が不十分で造粒物の粒度分布が広くなり、長すぎると造粒時に系内の水分が揮発して水分管理が難しくなる。造粒後は必要に応じて50℃から150℃で乾燥することにより造
粒物前駆体を得る。
転動造粒を採用することにより、バインダーが酸化物換算で10重量%程度であっても、焼成後においては、例えば、粒径1mm程度、圧縮強度が6−10MPaと高く、0.1−5μm範囲の細孔容積が0.2〜0.4ml/gである球状の造粒物を得ることも出来る。1mm程度の粒径とする場合には、必要に応じて核としてシリカ、アルミナ、シリカ-アルミナなどの粒子を用い、その周りにバインダーとアルミノフォスフェートを付着させて造粒してもよい。
押し出し成型の場合、通常、アルミノフォスフェート類、バインダー前駆体、可塑剤及び水を加えて混練して、次いで押し出し成型機で成型する。成型の際の圧力には特に制限はないが、通常、5〜500kgf/cm2程度である。造粒後、通常、50℃から15
0℃程度の温度で乾燥して粉砕、分級を行って目的の造粒物前駆体を得る。
噴霧乾燥の場合、アルミノフォスフェート類、バインダー前駆体、可塑剤及び水を加えて混合したスラリーを噴霧乾燥機に導入して行われる。条件としては、原料スラリーの固形物濃度は通常、20〜70重量%程度であり、噴霧乾燥機入口温度は150℃から450℃程度、出口温度は60℃から225℃程度の範囲が好ましい。造粒物前駆体の粒径は、噴霧された液滴の大きさに依存し、スラリー供給速度、スラリー濃度、さらに、噴霧形式にも依存する。尚、噴霧乾燥温度の低温化によって、造粒物の強度は強くなり、嵩密度は高密度化する傾向にあるが、低すぎると、乾燥前に壁面に到達する粒子の割合が増加し、収率が低下するので、上記範囲のなかで比較的高めに設定するのが良い。
尚、造粒物中のアルミノフォスフェート類は、その合成に使用される鋳型(テンプレート)を含有する状態で第2工程まで実施されるように上記条件を選定するのが好ましい。
(第3工程)
第3工程では、第2工程で得られた造粒物前駆体を150℃ないし900℃の範囲内の温度で焼成する。 該温度は、好ましくは200℃以上であり、更に好ましくは250℃
以上、特に好ましくは300℃以上である。一方、800℃以下が好ましく、さらに好ましくは700℃以下である。上記温度範囲で焼成することにより、実質的にバインダー前駆体の架橋結合が達成され、高い造粒物の圧縮強度が得られるとともに、製造される造粒物の吸着及び触媒特性も良好となる。焼成温度が高すぎるとアルミノフォスフェートの構造が破壊され、吸着容量が低下することとなる。一方、焼成温度が低過ぎると、バインダー前駆体、好ましくはアルキルシリケートの架橋が十分に進まず、また、テンプレートが十分に除去されず吸着容量が低下する傾向がある。
焼成工程においては、固定床、流動層、回転炉等の公知の焼成方式が適用できるが、焼成の均一性、温度制御の容易さの観点から、流動層、回転炉が好ましい。焼成ガスは、焼成により発生する揮発性物質、水分を迅速に除去するため、流通させるのが好ましい。焼成ガスとしては、空気等の含酸素ガス、窒素等の不活性ガスが使用可能であるが、アルミノフォスフェート類合成原料に由来して存在する有機テンプレート等の燃焼による発熱を制御するため、空気を窒素等の不活性ガスで希釈した、希釈含酸素ガスが好適に用いられる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により何等限定されるものではない。
尚、以下の例において、各物性の測定は以下の方法で行った。
(マクロ細孔容積の測定)
水銀圧入法により、細孔分布曲線から細孔容積を求めた。具体的には、マイクロメトリックス社製オートポア9200型細孔分布測定装置を使用し、測定条件は平衡時間10秒、接触角130度、表面張力484dyne/cm、測定圧力範囲20〜59500psiとした。
(水蒸気吸着量の測定)
水蒸気吸着量の測定は日本ベル社製BELSORP18を使用して行った。測定に試料約0.1gを用い、前処理として120℃で5時間、真空排気を行った。測定は25℃で行った。
(圧縮強度の測定)
JIS28841−1993に準拠し、以下の方法で測定した。
(i)粒径500μm以下の場合:
島津製作所製 微小圧縮試験機MCTM500を使用した。具体的には、測定は室温で以下の条件で自動計測した。
試料形状 粒子
平面圧子 500μm
負荷速度 0.79gf/sec
なお、各粒子の違いによる測定誤差を少なくする為、1種類のサンプルにつき10点の測定を行い、平均値を測定値として採用した。
(ii)粒径500μmを超える場合:
島津製作所製 島津オートグラム自動荷重−ひずみ制御装置AGS−500Bを使用した。具体的には、測定は室温で以下の条件で自動計測した。
試料形状 粒子
変位速度 2mm/min
なお、各粒子の違いによる測定誤差を少なくする為、1種類のサンプルにつき10点の測定を行い、平均値を測定値として採用した。
(嵩密度の測定)
25mlメスシリンダーに試料を約25ml入れて試料重量(W)を測定する。次いでメスシリンダーを3分間振動させ、その後たたき棒で約100回たたき、体積(V)を測定した。なお、嵩密度の測定は乾燥状態で行った。(嵩密度=W ÷ V)
(粒度分布の測定)
粒度分布の測定は、セイシン企業社製LASER MICRON SIZER LMS−24を使用して行った。少量の試料を水に分散させて測定部に投入し、以下の条件で自動測定を行った。
分散時間 60秒
洗浄回数 2回
取込回数 100回
密度 1.000g/cm3
屈折率 1.33
形状係数 1
(元素分析)
550℃で6時間焼成した試料を塩酸で加熱溶解し、濾過によって得た濾液を定容後、ICP分析を行った。濾紙は白金るつぼで灰化し、炭酸ナトリウム溶融後、水に溶解してICP分析を行った。バインダ−由来のシリカは塩酸溶解時の不溶物に含有されていた。元素分析の結果から(Si+P)/(Al+Fe)を求めた。
(実施例1)
(鉄アルミノフォスフェートの調製)
水126.0重量部と85%リン酸51.9重量部の混合物に、擬ベーマイト(25重量%水含有、コンデア製PURAL SB)24.6重量部をゆっくりと加えて3時間攪拌した。これに硫酸第一鉄7水和物25.02重量部を水130.2重量部に溶解させた溶液を加え、次いでモルホリン19.56重量部とトリエチルアミン22.74重量部の混合物を加えて3時間撹拌して、以下の組成を有する出発反応物を得た。
0.4FeSO4/0.8Al23/P25/モルホリン/トリエチルアミン/70H2
上記の出発反応物をステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌しながら160℃で2日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて、沈殿物を回収した。その沈殿物をデカンテーションによって水で3回洗浄した後濾別し、120℃で乾燥した。
(造粒物の製造)
この様にして得られたアルミノフォスフェートを、5kg/cm2の圧力窒素を用い、供給量1140g/Hrの条件でセイシン企業社製マイクロジェットミルCPN−04型にて粉砕した。粉砕後の平均粒径は5.3μmであった。この粉砕品500重量部と可塑剤として信越化学社製メトローズ(SM−100)5重量部を攪拌造粒機(セイシン企業社製ニューグラマシンSEG−200)に仕込んで撹拌混合した。次にバインダー前駆体としてメチルシリケート(三菱化学(株)製 MKSシリケート(登録商標) MS51、前記一般式(I)に於けるnの平均値:約5)50重量部を追加して撹拌混合した。さらに回転速度600rpmで水100重量部を約30秒間で添加し、10分間攪拌し造粒を実施した。得られた造粒物を120℃で乾燥した後、目開き106μmと250μmの篩で篩い分けし、所望の粒径106〜250μmの造粒物前駆体を得た。この様に造粒された造粒物前駆体を5%酸素雰囲気下流動床焼成炉で300℃、8時間焼成した。冷却後、各種評価を行った結果を表1に示す。
得られた造粒物の圧縮強度、嵩密度、0.1〜5μm範囲の細孔容積を表―1に示した。又、元素分析の結果、Si 6.5mol%, Al 33.4mol%, P 46.6mol%, Fe 13.4mol%であり、(Si+P)/(Al+Fe)は1.13mol/molであった。
又、25℃における水蒸気吸着等温線を図1に示す。
(参考例)
実施例1で得られたアルミノフォスフェートを造粒せずにそのまま300℃で焼成したア
ルミノフォスフェートの水蒸気吸着等温線を図2に示す。
図1と図2の比較から明らかなように、本実施例の造粒物は、造粒による吸着特性の低下がほとんど認められず、アルミノフォスフェートの吸着特性が維持されていることが判る。
(実施例2)
実施例1と同じアルミノフォスフェート粉砕品146重量部に、バインダー前駆体としてメチルシリケート(三菱化学(株)製MKSシリケート(登録商標)MS60、前記一般式(I)に於けるnの平均値:約28)29.2重量部及び水324.8重量部を加えて撹拌混合した。この得られた混合物を噴霧造粒機(大川原化工機社製:L−8型噴霧造粒機)に導入して造粒を行った。造粒条件は、アトマイザー回転数10000rpm、給液速度0.86L/Hr、熱風出口温度約140℃(熱風入口温度200〜220℃)、風量72m2/Hrとした。この得られた造粒物を分級し、粒径63μm以上150μm
以下の造粒物を得た。得られた造粒物を実施例1と同様に焼成し、各種評価を行った結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1と同じアルミノフォスフェート粉砕品2.5重量部に、バインダー前駆体としてメチルシリケート(三菱化学(株)製 MKSシリケートMS56S、前記一般式(I)に於けるnの平均値:約16)0.5重量部及び水2.5重量部を加えて撹拌混合した。この得られた混合物を噴霧造粒機(加圧ノズルタイプ)に導入して造粒を行った。造粒条件は、噴霧圧約0.5mPa、給液速度29.5kg/Hr、熱風出口温度約95℃(熱風入口温度200〜220℃)とした。この得られた造粒物を分級し、粒径100〜250μmの造粒物前駆体を得た。得られた造粒物前駆体を実施例1と同様に焼成し、各種評価を行った結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例1と同じアルミノフォスフェート粉砕品50重量部に、可塑剤として信越化学社製メトローズ(SM−100)0.5重量部、バインダー前駆体としてメチルシリケート(MKSシリケートMS51)10重量部及び水22重量部を加え乳鉢で混練した。この得られた混合物を、油圧押しだし成型機(ENERPAC社製:油圧成型機)で成形し、120℃で乾燥した後、粉砕・分級し所望の粒径100〜250μmの造粒物前駆体を得た。実施例1と同様に焼成し、各種評価を行った結果を表1に示す。25℃における水蒸気吸着等温線を図3に示す。
(実施例5)
(シリコアルミノフォスフェートの調製)
水210.5重量部と85%リン酸83.7重量部の混合物に、擬ベーマイト(25重量%水含有、SASOL製CATAPAL C1)56.4重量部をゆっくりと加えて3時間攪拌混合した。これにヒュームドシリカ(Aerosil 200)6.2重量部を水210.5重量部に懸濁させたスラリーを加え、次いでモルホリン32.5重量部とトリエチルアミン41.5重量部を加えて3時間攪拌して、以下の組成を有する出発反応物質を得た。
0.25SiO2/Al23/0.875P25/0.9モルホリン/0.99トリエ
チルアミン/60H2
上記の出発反応物質をステンレス製オートクレーブに仕込み、攪拌しながら185℃で2日間反応させた。反応後冷却して、デカンテーションにより上澄みを除いて、沈殿物を回収した。その沈殿物をデカンテーションによって水で3回洗浄した後濾別し、100℃で乾燥した。XRD測定を行った結果、純粋なCHA構造が確認された。
(珪酸液の製造)
珪酸ナトリウム溶液(3号:SiO2:29重量%、Na2O:9.5重量%)10重量部を水で100重量部に希釈して、あらかじめH+型にしておいたカチオン交換樹脂(ダ
イアイオンSKT−20L)を20重量部を充填したカラム中を通過させてH+型にイオ
ン交換させ、珪酸液を回収した。この珪酸液のpHは4.5、Na含有量は50ppm、SiO2含有量は3重量%であった。
(造粒物の製造)
シリコアルミノフォスフェートを実施例1と同様に粉砕して得られた粉砕品120.75重量部に、珪酸液403重量部を加えて撹拌混合した。この得られた混合物を噴霧造粒機(大川原化工機社製:L−8型噴霧造粒機)に導入して造粒を行った。造粒条件は、アトマイザー回転数8000rpm、給液速度1.00L/Hr、熱風出口温度約110℃(熱風入口温度160〜165℃)、風量72m2/Hrとした。この得られた造粒物を分級し、粒径63μm以上250μm以下の造粒物を得た。得られた造粒物を、造粒物前駆体を5%酸素流通下、バッチロータリーキルンで700℃、6時間焼成した。各種評価を行った結果を表1に示す。25℃における水蒸気吸着等温線を図4に示す。
(実施例6)
実施例5のシリコアルミノフォスフェート粉砕品120.75重量部に、実施例5で得られた珪酸液644重量部及び水ガラス3号12.5重量部及び水62.5重量部を加えて撹拌混合した。この珪酸液中のNa濃度は0.12重量%であった。得られた混合物を噴霧造粒機(大川原化工機社製:L−8型噴霧造粒機)に導入して造粒を行った。造粒条件は、アトマイザー回転数8000rpm、給液速度1.00L/Hr、熱風出口温度約110℃(熱風入口温度160〜165℃)、風量72m2/Hrとした。得られた造粒物を分級し、粒径63μm以上の造粒物を得た。得られた造粒物を実施例5と同様に焼成し、各種評価を行った結果を表1に示す。なお、25℃で測定した水蒸気吸着等温線において、相対蒸気圧0.01以上、0.30以下の範囲で相対蒸気圧が0.15変化したときの水の吸着量変化は0.19g/gであった。
(実施例7)
以下の方法で撹拌造粒を行い、1−2mmの造粒物を得た。セイシン企業社製ニューグラマシンNGIS−200型を用い、実施例5のシリコアルミノフォスフェート粉砕品500重量部と可塑剤:メトローズ(SM−100)5重量部、バインダー前駆体として、メチルシリケート(MS51)50重量部を撹拌しながら添加し、回転数900rpmで撹拌しながら水190重量部を添加した。撹拌時間は10分とした。その時点での温度は50℃であった。造粒物を取り出し、減圧下、100℃で4hr乾燥した。得られた造粒物のうち、粒径約1−2mmのものを篩い分けで得た。平均粒径は1.2mmであった。得られた造粒物を実施例5と同様に焼成し、各種評価を行った結果を表1に示す。なお、25℃で測定した水蒸気吸着等温線において、相対蒸気圧0.05における吸着量は0.095g/g、相対蒸気圧0.2における吸着量は0.28g/gであり、相対蒸気圧が0.05から0.20まで、0.15変化したときの吸着量変化は0.185g/gであった。
(実施例8)
以下の方法で転動造粒を行い、1−2mmの造粒物を得た。実施例5のシリコアルミノフォスフェート粉砕品:20重量部、メトローズSM−100:0.2重量部およびシリケートMS51:2重量部を30分間ニーダーで混合した。これを0.7重量部のシリカ粒R5号(三河珪石社製 直径0.5mm)を仕込んだポットミキサーに30rpmで回転させながら添加しつつ、水を噴霧して粒子を1−2mmまで成長させた。その後、ミキサーから造粒物を取り出して風乾後、実施例7と同様に乾燥を行い、篩い分け、焼成を行った、平均粒径は1.2mmであった。各種評価を行った結果を表1に示す。なお、25℃で測定した水蒸気吸着等温線において、相対蒸気圧0.05における吸着量は0.095g/g、相対蒸気圧0.2における吸着量は0.28g/gであり、相対蒸気圧が0.05から0.20まで、0.15変化したときの吸着量変化は0.185g/gであった。
(比較例1)
実施例1と同じアルミノフォスフェート粉砕品50重量部に可塑剤としてサンノプコ社製SNシックナー(A−812:ウレタン変性ポリエーテル系)0.5重量部、バインダーとして触媒化成社製シリカゾル(S−20L)38.5重量部を加え混練した。得られた混合物を、油圧押しだし成型機(ENERPAC社製:油圧成型機)で成形し、120℃で乾燥した後、粉砕・分級し所望の粒径100〜250μmの造粒物前駆体を得た。実施例1と同様に焼成し、各種評価を行った結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例1と同じアルミノフォスフェート粉砕品111重量部に、バインダー前駆体としてフェノール樹脂(群栄化学工業社製レヂトップXPL)14.6重量部及び水324.8重量部を加えて撹拌混合した。この得られた混合物を噴霧造粒機(大川原化工機社製:L−8型噴霧造粒機)に導入して造粒を行った。造粒条件は、アトマイザー回転数10000rpm、給液速度0.86L/Hr、熱風出口温度約140℃(熱風入口温度200〜220℃)、風量72m2/Hrとした。造粒物の粉化により、圧縮強度、嵩密度の測定は出来なかった。
Figure 0004715230
実施例1の造粒物の水蒸気吸着等温線である。 参考例1の造粒物の水蒸気吸着等温線である。 実施例3の造粒物の水蒸気吸着等温線である。 実施例5の造粒物の水蒸気吸着等温線である。

Claims (9)

  1. 実質的にアルミノフォスフェート類とバインダーからなり、粒径範囲が50−5000μmの造粒物であって、0.1〜5μmの細孔径範囲の細孔容積が、0.05cc/g以上0.5cc/g以下であり、かつ、圧縮強度が2MPa以上である造粒物。
  2. 25℃で測定した水蒸気吸着等温線において、相対蒸気圧0.01以上、0.30以下の範囲で相対蒸気圧が0.15変化したときに、水の吸着量変化が0.12g/g以上である相対蒸気圧域を有するものである請求項1に記載の造粒物。
  3. 造粒物中のSi、P、Al、Me(但し、Meは、アルミノフォスフェート骨格中のAlの一部に置換しうるヘテロ原子を表す)のモル比が下記式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の造粒物。
    1.02≦(Si+P)/(Al+Me)≦1.4
  4. 少なくともアルミノフォスフェート類及びバインダー前駆体を含む反応混合物から得られる造粒物であって、そのバインダー前駆体が下記式(I)の化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の造粒物。
    Figure 0004715230
    〔ただし式(I)において、Rは、それぞれ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、アルコキシまたはフェノキシであり、R'は、それぞ
    れ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニルまたはアルキニルであり、そしてnは、1ないし100の数である。〕
  5. 少なくともアルミノフォスフェート類及びバインダー前駆体を含む反応混合物から得られる造粒物であって、そのバインダー前駆体が珪酸液を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の造粒物。
  6. 少なくともアルミノフォスフェート類及びバインダー前駆体を用いてアルミノフォスフェート類の造粒物を製造する方法において、バインダー前駆体が下記式(I)の化合物あるいは珪酸液を含むことを特徴とする造粒物の製造方法。
    Figure 0004715230
    〔ただし式(I)において、Rは、それぞれ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニル、アルキニル、アルコキシまたはフェノキシであり、R'は、それぞ
    れ独立に、置換されていても良いアルキル、アリール、アルケニルまたはアルキニルであり、そしてnは、1ないし100の数である。〕
  7. アルミノフォスフェート100重量部に対して、バインダー前駆体を酸化物換算で2〜40重量部用いることを特徴とする請求項6に記載の造粒物の製造方法。
  8. (1)少なくともアルミノフォスフェート類及びバインダー前駆体を混合して反応混合物を調製する第1工程、
    (2)第1工程で得られた反応混合物を、押出し成型、攪拌造粒又は噴霧造粒し、必要により粉砕及び/又は篩い分けすることにより造粒物前駆体を得る第2工程、
    (3)第2工程で得られた造粒物前駆体を150℃ないし800℃の範囲内の温度で焼
    成する第3工程、 を含む請求項6又は7に記載の造粒物の製造方法。
  9. 造粒物が請求項1に記載の造粒物である請求項6〜8の何れかに記載の造粒物の製造方法。
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