デジタルカメラでは、メモリカードなどの交換可能な記憶媒体を挿入し、これに画像情報を記憶している。しかしながら、記憶媒体の容量およびコストは満足できるものではない。
特に書換え可能な記憶媒体にかかるコストは大きく、書換えに制限を設けることによって記憶媒体のコストを下げることも提案されている。例えば、一度だけ書き込みが可能な記憶媒体を廉価で提供することが提案されている。
この発明は、不揮発性の内部メモリと、書換えに制限のある記憶媒体が挿入可能な挿入部と、撮像された画像を内部メモリに記憶する記憶制御部と、内部メモリに記憶された画像を記憶媒体に転記する転記制御部とを有するデジタルカメラを提供する。以上の構成によれば撮像された画像はまず内部メモリに記憶され、その上で転記制御部によって転記されるので、書換えに制限のある記憶媒体への画像の記憶を慎重に行うことができる。なお、書換えに制限のある記憶媒体の典型例は、一度だけしか書込みができない記憶媒体であるが、例えば書換え回数が数十回程度に制限されていてその点を考慮に入れて使用する必要のある記憶媒体に対してもこの発明は適用できる。
この発明の詳細な特徴によれば、挿入部には書換えに制限がなく不要な画像は容易に削除できる記憶媒体も挿入可能である。そしてこの場合、転記制御部は挿入された記憶媒体に応じて異なる転記制御を行う。例えば、書換えに制限のない記憶媒体に対しては削除などによって残容量が空き次第内部メモリの画像を自動転記するようにするとと
もに、書き換えに制限のある記憶媒体については画像を確認した上でないと転記を行わないよう設定することができる。なお、この発明において「書換えに制限のない」とは実質的に制限がないとの意味である。従って、例えば数万回の書換え回数が保証されている記憶媒体は、字義上は書換えに制限があることになるが、実質上書換え回数の制限を考慮せ
ず使用できるのでこの発明では「書換えに制限のない記憶媒体」とみなす。
この発明の他の詳細な特徴によれば、転記制御部による転記に連動して記憶媒体に転記済みの画像を内部メモリから自動的に削除する。これによって、内部メモリは書換えに制限のある記憶媒体に慎重に画像を記憶する際の一時的な画像補間部として機能する。なお、転記が行われて内部メモリの画像の自動削除を保留し、挿入部に別の記憶媒体を入換えて内部メモリの同じ画像を複製転記できるよう構成すれば、銀塩カメラにおける「焼増し」の配布と同様の効果を実現することができる。
この発明の詳細な特徴によれば、表示部に表示された内部メモリの記憶画像に対する転記の指示によって記憶媒体への記憶が実行される。なお、上記のように、この転記に連動して転記済みの画像を内部メモリから自動的に削除することもできる。一方、表示部に表示された内部メモリの記憶画像を記憶媒体に転記することなく削除する指示も
可能なよう構成すれば、必要な画像のみを表示部で確認して記憶媒体に転記するとともに、不要な画像を内部メモリから削除することができる。
なお、上記の転記および削除の指示、または転記なしの削除の指示のいずれかの指示が二者択一できるよう構成すれば、内部メモリの画像の処分を円滑に行うことができる。
この発明の他の特徴によれば、内部メモリと、記憶媒体が挿入可能な挿入部と、撮像された画像を内部メモリに記憶する記憶制御部と、内部メモリの記憶画像を記憶媒体に転記するための処理を起動させる転記処理起動部と、記憶媒体に残容量がないときは転記処理起動部の起動を行わせないための残容量確認部とを有するデジタルカメラが提
供される。転記処理の起動の例としては、内部メモリに画像が記憶されているとき、その転記についての表示を行い、転記を行うかどうかの決定を使用者に促す処理などがある。しかしながら、記憶媒体に残容量がないときには、このような表示を行っても無意味なので転記処理の起動を行わない。なお、上記において「残容量がない」とは残容量が一つの
画像を記憶するには不足しているという意味である。
この発明の他の特徴によれば、転記処理の起動は、電源スイッチのオンに連動して行われる。また、電源スイッチのオフ操作に連動して電源オフの実行前に転記処理を行ってもよい。さらに、撮像された画像の内部メモリへの記憶に連動して転記処理を行い、撮像直後に転記を行うかどうかの決定を促すようにしてもよい。また、内部メモリに
記憶された画像を表示部に再生する際に転記処理を起動してもよい。このようにして、転記の必要がある画像が内部メモリに放置されることがないよう、また転記が煩わしくないよう、デジタルカメラの使用における自然な機会に転記を行うかどうかの決定を使用者に促す。
この発明の他の特徴によれば、画像を記憶する内部メモリと、記憶する画像の書換えに制限のある記憶媒体が挿入可能な挿入部と、内部メモリの記憶画像および記憶媒体の記憶画像のいずれかを互いに区別可能に再生表示する再生制御部とを有するデジタルカメラが提供される。その利点は次のとおりである。まず、画像の削除の際に、再生された画像が内部メモリのものであるか書換えに制限のある記憶媒体の内部メモリのものであるかを知ることができれば、意図と異なる操作を行ってしまうことが防止できる。また、内部メモリの画像を書換えに制限のある記憶媒体に転記するよう構成されたデジタルカメラの場合には、再生された画像が内部メモリのものであることを知ることによって、記
憶媒体への転記が未完で処分が未決定の画像であることがわかり、処分決定の促進につながる。
上記に関するより詳細な特徴によれば、挿入部には書換えに制限のない記憶媒体も挿入可能であるとともに、再生制御部は、書換えに制限のない記憶媒体の記憶画像および内部メモリの記憶画像を書換えに制限のある記憶媒体の記憶画像とは区別可能に再生表示する。書換えに制限のない記憶媒体の記憶画像の場合は内部メモリの記憶画像と同様に扱ってよいからである。
この発明の他の特徴によれば、複数の画像を記憶可能な内部メモリと、書換えに制限のある記憶媒体が挿入可能な挿入部と、撮像された画像を内部メモリに蓄積記憶する記憶制御部と、内部メモリの画像の一部を選択的に削除するための削除指示部と、内部メモリの複数の記憶画像を記憶媒体に一括転記する転記制御部とを有するデジタルカメラが提供される。また具体的な特徴によれば、内部メモリにおける複数の画像の管理データごと一括して記憶媒体への転記が行われる。その都度画像データを追記したとき追記への対応のために容量を消費してしまうようなタイプの記憶媒体場合は、上記のように内部メモリを設けて画像を蓄積し、一括して記憶媒体に記憶するようにすれば、記憶媒体に記憶できる画像データが最大となる。
この発明の他の特徴によれば、内部メモリと、記憶媒体が挿入可能な挿入部と、撮像された画像を内部メモリに記憶する記憶制御部と、内部メモリの記憶画像を前記記憶媒体に転記する転記制御部と、内部メモリの記憶量が記憶媒体の記憶容量よりも大きくならないよう制限する記憶制限部とを有するデジタルカメラが提供される。これによって、記憶媒体に転記できない状態で画像が内部メモリに記憶されてしまうのを防止する。
この発明の他の特徴によれば、内部メモリと、記憶媒体が挿入可能な挿入部と、撮像された画像を内部メモリに記憶する記憶制御部と、内部メモリの記憶量が記憶媒体の記憶容量より大きい場合これを記憶媒体に記憶可能な記憶量と残余の記憶量に分割する記憶量分割部と、記憶量分割部によって分割された内部メモリの記憶量を記憶媒体に転記する転記制御部とを有するデジタルカメラが提供される。また、より詳細な特徴によれば、記憶量分割部は、分割した記憶量を後に結合するための管理データを付して記憶量分割を行う。これによって、内部メモリに記憶された記憶量を複数の記憶媒体に分割して転記することができる。
この発明の他の特徴によれば、画像を記憶する内部メモリと、記憶する画像の書換えに制限のある記憶媒体が挿入可能な挿入部と、表示部に再生表示された画像が内部メモリの記憶画像および記憶媒体の記憶画像のいずれであるかによって異なった態様の削除をおこなう削除制御部とを有するデジタルカメラを提供する。また、さらに詳細な特徴によれば、挿入部には書換えに制限のない記憶媒体も挿入可能であるとともに、削除制御部は再生表示された書換えに制限のある記憶媒体の記憶画像に対し書換えに制限のない記憶媒体の記憶画像および内部メモリの記憶画像とは異なった態様の削除を行う。書換えに制限のある記憶媒体の場合は、書換えに制限のない記憶媒体の記憶画像または内部メモリの記憶画像とは異なった態様で削除を行う必要があるからである。なお、上記のように、書換えに制限のある記憶媒体が挿入されている場合でも、内部メモリに記憶されている状態の画像であれば、書換えに制限のない記憶媒体の記憶画像と同様、任意の削除が可能である。
この発明の他の特徴によれば、内部メモリから記憶媒体への画像の転記が、電源スイッチのオンに連動して行われる。また、電源スイッチのオフ操作に連動して電源オフの実行前に転記を行ってもよい。さらに、内部メモリに記憶された画像を表示部に再生する際に転記を行ってもよい。このようにして、自動的に転記を行ってもよい画像が内
部メモリある場合には、デジタルカメラの使用における自然な機会に転記を実行し、画像が記憶媒体を通じて取出せる機会を増加させる。なお、さらに詳細な特徴によれば、転記に連動して記憶媒体に転記済みの画像は内部メモリから自動的に削除される。
この発明の詳細な特徴は、以下に図面とともに説明する発明の実施の形態からさらに明らかとなる。
以下、この発明における実施の形態について説明する。図1は、この発明におけるの第一の実施の形態によるデジタルカメラシステムのブロック図である。デジタルカメラ1は固体メモリカードからなる記憶媒体の挿入部となるカードスロット2を有している。このカードスロット2には、通常の書換え可能記憶媒体3または一度だけ書き込みが可能なライトワンス記憶媒体4が挿入可能である。図1では、ライトワンス記憶媒体4が挿入された状態を示す。
デジタルカメラ1は、制御/処理部5によって制御されており、LCD表示部6のメニューを見ながら操作部7で撮影モードまたは再生モードを選択する。撮影モードが選択された場合、300万画像程度の画像センサを有する撮像部8によってレンズ(不図示)からの光学像が繰り返し電子画像信号に変換される。シャッタレリースが行われるまでは、制御/処理部5からの制御により撮像部8からは間引き読出しが行われ、これがA/D変換部9によって間引き画像データにデジタル変換されて制御/処理部5に送られる。制御/処理部5は、間引き画像データを表示画像データに変換して表示バッファ10に送る。撮像部8は繰り返し撮像を行っているので間引き画像データも繰り返し制御/処理部5に送られ、表示バッファ10は新しい表示画像データによって次々に書換えられる。これによって、撮像部8によって繰り返し撮像される画像はLCD表示部6によって、動画としてモニタされ、LCD表示部6はデジタルカメラのファインダとして機能する。
操作部7において、シャッタレリーズボタンを押すと、制御/処理部5からの制御により撮像部8からの読出しが全画素読出しとなり、これがA/D変換部9によってデジタル変換される。この状態のデジタルデータは、撮像部8の画像センサから出力された生のデータであるのでRawデータと呼ぶ。A/D変換部9からのRawデータは、Rawデータ一バッファ11に送られ、一時記憶される。Rawデータの記憶が完了すると、撮像部8の読出しは間引き読出しに戻り、LCD表示部6による動画モニタが再開される。
なお、Rawデータバッファ11は、10画像分程度の容量を持っており、シャッタレリーズボタンの操作に応じて最大10画像程度までの保存が可能である。通常の場合、シャッタレリーズボタンの操作によってRawデータ一バッファ11に保存されたRawデータは、直ちに制御/処理部5に送られ、補間、ホワイトバランス調整などの処理や圧縮処理などを施された後、カードスロット2を介して、ライトワンス記憶媒体4に記憶される。記憶が完了し、その確認がされると制御/処理部5に送信済みのRawデータはRawデータ一バッファ11から消去されかまたは上書き可とされる。
Rawデータバッファ11における10画像分程度の容量
は、連写などにおいて、制御/処理部5における一つの画像の処理が完了しないうちに次の画像が撮像されるような場合、複数のRawデータを同時に保存するためのものである。
ライトワンス記憶媒体4の残容量はLCD表示部6に表示され、残容量がなくなると、LCD表示部に媒体交換を促す表示がLCD表示部6で行われる。使用者はこれに従って、記憶媒体を新しいものに交換する。なお、記憶された画像の取り出しは、ライトワンス記憶媒体4をデジタルカメラ1から取り出す他、ライトワンス記憶媒体4をカードスロット2内に留めて、デジタル入出力端子12からデジタル通信ケーブルで取り出すことも可能である。
ライトワンス記憶媒体4に代えて、書換え可能記憶媒体3をカードスロット2に挿入した場合の動作も上記とほぼ同様である。但し、この場合はLCD表示部6によって不要な画像を確認し、操作部7でこれを削除する操作が可能である。このように、書換え可能記憶媒体3の場合、残容量がなくなったときでも、不要な画像を削除することに
よって新たな容量を確保できる。
これに対し、ライトワンス記憶媒体4の場合、上記のように残容量がなくなったときは、記憶媒体を新しいものに交換する必要がある。この使用上の差について使用者に混乱が生じないよう、LCD表示部6にはカードスロット2に挿入されているのがライトワンス記憶媒体4であるか書換え可能記憶媒体であるかの別が明らかとなるような表示がなされる。
図2は、図1の第一の実施の形態における制御/処理部5の動作のメインフローチャートである。操作部7によって電源オンとなると、ステップS1においてデジタルカメラ1が記録モードにて立ち上がる。ステップS2ではカードスロット2に記憶媒体が挿入されているかどうかのチェックが行われ、記憶媒体があればステップS2でカードスロット2のコネクタを介して記憶媒体からその属性情報が入力される。属性情報とは記憶媒体の種類や容量などの情報であり、ライトワンス記憶媒体4であるか書換え可能記憶媒体3のいずれであるかの情報も含まれる。
ステップS4では、入力された属性情報にもとづき、カードスロット2に挿入されているのがライトワンス記憶媒体4であるかどうかがチェックされる。ライトワンス記憶媒体4であった場合はステップS5に進み、LCD表示部6においてライトワンス記憶媒体4である旨の表示が行われる。この表示は電源がオンである限り継続される。
ステップS6では、削除指示無効化処理が行われる。書換え可能記憶媒体3の場合は画像の削除指示が可能であるが、ステップS6における削除指示無効化処理とは、このような画像の削除指示がおこなわれてもこれを無効とする処理である。画像の削除は、LCD表示部6に対象画像を表示した上で操作部7を操作することによって指示できる他、デジタル入出力端子12を介して画像を外部に自動読出したあとデジタル入出力端子12を介して外部から自動指示することが可能であるが、削除指示無効化処理が行われた場合は、これらのいずれの指示も無効となり画像削除の実行処理は行われない。
ステップS7では、プロテクト解除指示無効化処理が行われる。書換え可能記憶媒体3の場合は画像の削除指示が可能であるが、誤って削除する事を防止するため画像毎に削除操作に対するプロテクトをかける指示およびそのプロテクトを解除する指示を操作部7などによって行うことができる。ステップS7におけるプロテクト解除指示無効化処理とは、このようなプロテクトの解除指示がおこなわれてもこれを無効とする処理である。この第一の実施の形態におけるライトワンス記憶媒体4はプロテクト処理によって画像の書換えができないようになっており、このプロテクト処理が誤って解除されることがないようにするのが、ステップS7の目的である。
ステップS8では、特別削除割込みを可能とする。ライトワンス記憶媒体4では書換えができないので、記憶済みの画像を削除しても新しい記憶容量を確保できない。従って書換え可能記憶媒体3におけるような新しい記憶容量の確保のための削除操作は必要なく、これがステップS6の目的であった。しかしながら、どうしても残したくない画像や、他人に見せたくない画像など、特別に削除したい画像を撮像してしまう場合もある。ステップS8はこのような特別の削除を行う操作を可能にするためのもので、その詳細は後述する。
ステップS9では、以上の処理の後、記憶媒体の残容量をチェックして表示する。なお、ステップS4においてライトワンス記憶媒体4でなかったときは、書換え可能記憶媒体3であるから直接ステップS9に至り、その残容量が表示される。
ステップS10では、操作部7におけるシャッタレリーズボタンが押されたときにかかる撮像割込みが可能とされ、ステップS11では、操作部7によって再生モードが選択されたときにかかる再生割込みが可能とされて、ステップS12でフローは待機状態となる。
一方、ステップS2で記憶媒体がなかったときはステップS13に進み、LCD表示部6で記憶媒体なしの旨の表示を行った後、直ちにステップS12に飛んで待機状態となる。従って、記憶媒体がカードスロット2に挿入されていないときは、撮像割込みおよび再生割込みも不可となる。
なお、上記第一の実施の形態では、ステップS4における記憶媒体のチェックは、ステップS3においてカードスロット2のコネクタを介して入力される属性情報によっているが、これと異なった第一の実施の形態とすることも可能である。例えば、記憶媒体とカードスロットとを接続する複数のコネクタピンのうちの特定のものを媒体チェック用とし、書換え可能記憶媒体の場合はこの特定ピンを設けるとともに、ライトワンス記憶媒体の場合はこの特定ピンを欠くよう構成した第一の実施の形態の場合は、ステップS4においてカードスロット側のコネクタにこの特定ピンが接続されたかどうかをチェックすることにより挿入されたのがライトワンス記憶媒体であるかどうかを知ることができる。さらに、ライトワンス記憶媒体の外形の一部に切り欠きを設けるなどして記憶媒体の外形を書換え可能記憶媒体とライトワンス記憶媒体で異なるよう構成した第一の実施の形態の場合は、カードスロット側にこの切り欠き等の有無をチェックするスイッチなどを設けることにより、挿入されたのがライトワンス記憶媒体媒体であるかどうかを知ることができる。
図3は、図1の第一の実施の形態において撮像割込みがかかったときの制御/処理部5の動作を示すフローチャートである。操作部7におけるシャッタレリーズボタンが押されることによってフローはステップS21からスタートする。ステップS22では、撮像部8、A/D変換部9、Rawデータバッファ11を介した制御/処理部5への画像の取込みが行われるとともに、制御/処理部5による画像の補間、圧縮、およびカードスロット2を介した記憶媒体への記憶が行われる。
ステップS23では、カードスロット2に挿入されているのがライトワンス記憶媒体4であるかどうかがチェックされ、ライトワンス記憶媒体である場合はステップS24に進み、ステップS22でライトワンス記憶媒体4に記憶された画像に自動的にプロテクトをかける。ステップS25ではLCD表示部6においてプロテクトがかかった画像であることを表示する。
ステップS26では、残容量があるかどうかのチェックが行われ、残容量がなければ、ステップS27で記憶媒体交換を促す表示がLCD表示部6において行ってステップS28でメインフローに戻る。なお、ステップS26において残容量があれば直接ステップS28に飛んでメインフローに戻る。
一方、ステップS23でライトワンス記憶媒体4でなかったときは、書換え可能記憶媒体3であり、この場合も直接ステップS28に飛んでメインフローに戻る。このように書換え可能記憶媒体3の場合はステップS26およびステップS27はスキップされるので、残容量がない場合でも記憶媒体交換を促す表示がなされることはない。
なお、上記の第一の実施の形態におけるライトワンス記憶媒体4は、繰返し書換えに対する性能保証を欠く以外は書換え可能記憶媒体3と基本的に共通の構成であり、ステップS24で自動的にプロテクトをかけることによって書換えを禁止し、混乱が生じないよう構成した。しかし、これと異なった第一の実施の形態も可能であり、例えば、ライトワンス記憶媒体4自体が書換えや削除を禁止する構成となっている場合は、ステップS24やステップS25を省略してもよい。
図4は、図1の第一の実施の形態において再生割込みがかかったときの制御/処理部5の動作を示すフローチャートである。操作部7を操作して再生モードを選択したとき、フローはステップS31からスタートし、ステップS32で再生メニュー割込みを可能とする。
ステップS33では再生処理が行われ、先ずライトワンス記憶媒体4における最新記録画像がLCD表示部6に再生表示されるとともに、操作部7によって任意に画面送りを行うことができる。なお、操作部7によってサムネイル表示を選択すればLCD表示部で記録済みの画像を一覧できる。ステップS33における再生処理の一操作完了毎
にフローはステップS34に進む。ステップS34では、操作部7によって再生終了の操作がされたかどうかをチェックし、操作が行われた場合はステップS35で再生メニュー割込みを不可とした後、ステップS36でメインフローに戻り、記録モードとなる。なお、ステップS34で再生終了の操作がされていなかった場合はステップS33に戻り、以
下再生終了の操作をするまで、ステップS33とステップS34が繰り返される。
図5は、図1の第一の実施の形態において再生メニュー割込みがかかったときの制御/処理部5の動作を示すフローチャートである。再生メニューは、再生モードにおいて行うことが可能な種々の操作のメニューを表示するもので、サムネイル表示、拡大表示、画像の一括削除、画像の個別削除、画像のプロテクト、画像のプロテクト解除、などの操作項目が一覧メニューとしてLCD表示部6に表示され、これらの一つを操作部7で選択する。
再生モードにおいて操作部7を操作し、再生メニューを選択したとき、フローはステップS41からスタートする。ステップS42ではライトワンス記憶媒体4かどうかのチェックが行われ、ライトワンス記憶媒体4であった場合、ステップS43からステップS45で表示メニューの項目変更処理が行われる。まず、ステップS43では削除メニュー非表示処理が行われ、画像の一括削除、および画像の個別削除の操作項目が非表示となってメニューから除外される。ステップS44ではこれに代えて、特別削除メニュー表示処理が行われ、特別削除が操作項目としてメニューに加えられて表示されるようにする。また、ステップS45では、プロテクトメニュー非表示処理が行われ、画像のプロテクト、および画像のプロテクト解除の操作項目が非表示となってメニューから除外される。以上の処理によってメニューから除外された操作項目は、操作部7によって操作することができなくなる。
ステップS46では、ステップS43からステップS45によって項目変更された結果のメニュー表示が行われる。一方、ステップS42でライトワンス記憶媒体4でなかったときは書換え可能記憶媒体3であるから直接ステップS46に進み、通常どおりのサムネイル表示、拡大表示、画像の一括削除、画像の個別削除、画像のプロテクト、画像のプロテクト解除、などの操作項目が一覧メニューとしてLCD表示部6に表示される。
ステップS47では、表示されたメニューの操作項目を操作部7で選択し、これを実行する処理が行われる。ステップS47におけるメニュー選択処理の一操作完了毎にフローはステップS48に進む。ステップS48では、操作部7によってメニュー終了の操作がされたかどうかをチェックし、操作が行われた場合はステップS49に進む。ステップS49ではメニュー表示の初期化が行われ、ステップS43からステップS45でメニュー項目の変更処理が行われていた場合には、これが通常どおりのサムネイル表示、拡大表示、画像の一括削除、画像の個別削除、画像のプロテクト、画像のプロテクト解除、などの操作項目によるメニュー表示に復帰する。そしてステップS50でフローは図4の再生割込みフローに復帰する。
なお、ステップS48でメニュー終了の操作がされていなかった場合はステップS47に戻り、以下メニュー終了の操作をするまで、ステップS47とステップS48が繰り返される。
なお、上記第一の実施の形態では、図2のステップS6およびステップS7で削除指示やプロテクト解除指示を無効にする処理をした上でさらに図5のステップS43やステップS45でこれらの指示項目をメニューから削除するようにし、操作の混乱を避けるとともにエラーが生じた場合の安全策としている。しかしながら、図2のステップS6およびステップS7の処理が確実に行われるよう構成した場合には、ステップS43およびステップS45を省略することも可能である。この場合、ライトワンス記憶媒体4がカードスロット2に挿入されている場合でも削除やプロテクト関連の操作項目がステップS46で表示され、見かけ上操作部7による選択に供せられる。しかし、これらの項目を選択しても、図2のステップS6およびステップS7の処理がなされているので、削除やプロテクト解除が実行されることはない。
また、図5のステップ43およびステップS45の処理が確実に行われるよう構成した場合、図2のステップS6およびステップS7を省略することも可能である。但し、図2のステップS6の代わりに、デジタル入出力端子12などを介した外部からの削除指示に対しこれを無効化するステップを設けておく必要がある。
さらに、図5のステップS43からステップS45の表示メニューの項目変更処理は図2のステップS6からステップS8の処理の中で一括して行っておくよう構成することも可能である。
図6は、図5のステップS47におけるメニュー選択処理において特別削除割込みがかかったときの制御/処理部5の動作を示すフローチャートである。フローは、LCD表示部6に画像が再生表示されている状態で操作部7によって再生メニューから特別削除を選択したとき、ステップS51からスタートする。ステップS52では、書換え不能注意表示が行われ、使用者に削除操作をしても、新たな容量が確保できるわけではない旨注意する。これは、使用者がこの操作を通常の削除操作と混同しないようにするためである。
次に、ステップS53で復元不能警告表示を行う。通常の削除の場合は画像情報そのものを削除するわけではなく、その画像に対応する管理情報の部分のデータを削除状態とし、管理情報で指定される画像情報の記憶エリアを上書き可能とする。従って、削除操作をしても、実際にその画像情報が記憶されているエリアに他の情報が上書きされない限り、特別の復元ソフトを用いて画像の復元を行うことも可能である。一方、ライトワンス記憶媒体においてこのような削除方式をとると、削除対象画像情報の記憶エリアを利用して新しい画像が上書きされ、記憶性能が保証できない恐れがある。従って、第一の実施の形態におけるライトワンス記憶媒体4では、後述のように通常と異なった削除方式
を採用し、この結果画像の復元は不能となる。また、これは使用者の意図にも合致する。ステップS53はこの点を使用者に警告するものである。
ステップS54では、上記の注意と警告を納得した上で使用者がステップS53の表示後所定時間以内に操作部7による実行操作をしたかどうかをチェックし、実行操作があればステップS55に進む。ステップS55では、管理情報で指定される削除対象の記憶エリアそのものに意味のない情報を上書きし、画像情報そのものを削除する。ステップS56では管理情報変更処理を行う。但し、これは通常の削除のように対応する記憶エリアが上書き可能である旨の処理ではなく、再生対象から除外する旨の処理となる。従ってこの処理をされた管理情報に対応する画像記憶エリアは使用済みとして新しい画像データの記憶に再利用されることはない。またこの画像記憶エリアの情報は再生対象から外されているので意味のない画像が再生されることもない。
以上によって特別削除が完了し、フローはステップS57で図5の再生メニューに復帰する。一方、使用者がステップS52またはステップS53の表示に基づいて特別削除の意図を撤回し、ステップS54で所定時間以内に操作部7による実行操作をしなかった場合は、直接ステップS57に飛んで、図5の再生メニューに復帰する。
なお、ライトワンス記憶媒体自体が書換えや削除を禁止する構成となっている実施の形態の場合は、上記のように画像記憶エリアに誤って上書きが行われることを防止する観点からの検討は不要であるが、これを削除可能に構成する場合は、通常の書換え可能記憶媒体とは異なる削除方式を採用しなければならない。また、ステップS52やステップS53の表示が必要な事情は変わらない。従って、このような第一の実施の形態においても、図6と同様のステップが必要となる。
図7は、この発明における第二の実施の形態によるデジタルカメラシステムのブロック図である。図7におけるデジタルカメラ21は、図1におけるデジタルカメラ1とほぼ同様の構成なので、共通の部分については共通の番号を付し、説明は省略する。
図7における第二の実施の形態の特徴は、不揮発性メモリ22を内蔵している点にある。この不揮発性メモリ22は、カードスロット2に挿入されたライトワンス記憶媒体4または書換え可能記憶媒体3とともに制御/処理部23で処理された画像データを記憶する。また、不揮発性メモリ22に記憶された画像データは、操作部24の操作により、カードスロット2に挿入された記憶媒体に転記して外部に取り出すことができる。また、不揮発性メモリ22の画像データはデジタル入出力端子12によって、直接外部に読み出すこともできる。
以下、フローチャートによって、第二の実施の形態の動作について説明する。なお、第一の実施の形態と共通の動作については、重複を避けるため説明を省略または簡略化することがある。従って、第一の実施の形態に反する説明を特にしない限り、第二の実施の形態も第一の実施の形態と共通の動作を行うものとする。
図8は、 図7の第二の実施の形態における制御/処理部23の動作のメインフローチャートである。操作部24によって電源オンとなると、ステップS61においてデジタルカメラ21が記録モードにて立ち上がる。ステップS62ではカードスロット2に記憶媒体が挿入されているかどうかのチェックが行われ、記憶媒体があればステップ
S63でカードスロット2のコネクタを介して記憶媒体からその属性情報が入力される。属性情報とは記憶媒体の種類や容量などの情報であり、ライトワンス記憶媒体4であるか書換え可能記憶媒体3のいずれであるかの情報も含まれる。
ステップS64では、入力された属性情報にもとづき、カードスロット2に挿入されているのがライトワンス記憶媒体4であるかどうかがチェックされる。ライトワンス記憶媒体4であった場合はステップS65に進み、LCD表示部6においてライトワンス記憶媒体4である旨の表示が行われる。この表示は電源がオンである限り継続される。
ステップS66では、削除指示無効化処理が行われる。第二の実施の形態の場合、これはライトワンス記憶媒体4に記憶された画像データに対して削除指示が行われてもこれを無効とする処理であって、不揮発性メモリ22に記憶されている画像データに対する削除指示は有効である。ステップS67におけるプロテクト解除指示無効化処理も
同様であって、プロテクト解除指示はライトワンス記憶媒体4に記憶された画像データに対しては無効とされるが、不揮発性メモリ22に記憶されている画像データに対するプロテクト解除指示は有効である。ステップS68では、ライトワンス記憶媒体4に記憶されている画像データに対し、特別削除割込みを可能とする。なお、不揮発性メモリ22に記憶されている画像データを対象とする特別削除割込みは不可である。
ステップS69は、撮像時において制御/処理部23で処理された画像データを不揮発メモリ22から優先的に記憶する「メモリ優先処理」とするかカードスロット2に挿入された記憶媒体から優先的に記憶する「媒体優先処理」とするかを決定するための優先決定処理を行うためのステップである。「メモリ優先処理」では、ライトワンス記憶媒体4に残容量があっても先ず不揮発性メモリ22に画像データを記憶し、その後確認の上これをライトワンス記憶媒体に転記する。これはライトワンス記憶媒体4では書き直しがきかないので記憶の実行を慎重にする意味がある。一方、「媒体優先処理」では、カードスロット2に挿入された記憶媒体に残容量がある限り記憶媒体から画像データを記憶していき、残容量がなくなると不揮発性メモリ22に画像データを記憶して行くものである。ステップS69の優先決定処理の詳細は後述する。
次にステップS70は、電源オン時点において不揮発性メモリ22に記憶されている画像データをカードスロット2に挿入された記憶媒体に転記するための転記処理を行うためのステップである。その詳細については後述する。また、ステップS71は、電源オン時点でおこなわれる表示処理であり、その詳細についても後述する。
ステップS72では、操作部7によって再生モードが選択されたときにかかる再生割込みが可能とされるとともに、ステップS73では、操作部7によって電源オフ操作がされたときにかかる電源オフ割込みが可能とされて、ステップS74でフローは待機状態となる。
一方、ステップS62で記憶媒体がなかったときはステップS75に進み、LCD表示部6で内蔵メモリ表示が行われる。これは、カードスロット2に記憶媒体がなく内蔵の不揮発メモリ22のみで記憶が行われる状態である旨の表示である。この表示は電源がオンである限り継続される。そしてステップS76で「メモリ優先処理」を行った上、ステップS71の残容量表示処理に入る。
また、ステップS64においてライトワンス記憶媒体4でなかったときは、書換え可能記憶媒体3がカードスロット2に挿入されていることを意味するからステップS77に進み、LCD表示部6において書換え可能記憶媒体3である旨の表示が行われる。この表示は電源がオンである限り継続される。さらに、ステップS78で「媒体優先処理」を行った上、ステップS70の転記処理に入る。
なお、以上のような図8のメインフローは電源をオンした場合だけでなく、電源をオンしたままでカードスロット2の記憶媒体が交換された場合においてもステップS61からステップS74を実行し、ライトワンス記憶媒体3が書換え可能記憶媒に交換された場合やその逆の場合に対応する。
図9は、図8のステップS69における優先決定処理の詳細を示すフローチャートである。カードスロット2にライトワンス記憶媒体4が挿入されているときに「メモリ優先処理」とするか「媒体優先処理」とするかについては、ライトワンス記憶媒体4挿入時点で何も設定しなければデフォルトで「媒体優先処理」となるよう制御/処理部23が初期設定されている。従って、「メモリ優先処理」を望む場合には、ライトワンス記憶媒体4挿入時点で操作部24により設定変更を行う。この設定変更は、ライトワンス記憶媒体4をカードスロット2から取出すかまたは再度設定変更しない限り維持される。図8においてステップS69に至ると図9のステップS81からフローがスタートし、ステップS82で「メモリ優先処理」への設定が行われているかどうかがチェックされる。設定が行われていれば、ステップS83で「メモリ優先処理」とすることが決定される。また、「メモリ優先処理」となった場合は不揮発性メモリ22の画像データをライトワンス記憶媒体4に転記する作業が必要になるので、ステップS84で転記割り込みを可能とする.そしてステップS85でフローを終了し、図8のステップS70に移行する。一方、ステップS82で「メモリ優先処理」への設定が行われていなかった場合はステップS86で「媒体優先処理」とすることを決定し、ステップS85に至る。
図10は、図8のステップS70における転記処理の詳細を示すフローチャートである。図8においてステップS70に至ると図10のステップS87からフローがスタートし、ステップS88で不揮発性メモリ22に画像データがあるかどうかがチェックされる。電源オン時点において不揮発性メモリ22に画像データがある場合としては、「メモリ優先処理」によって記憶されたものが未転記のまま残されている場合、および「媒体優先処理」において記憶媒体の残容量がなくなって不揮発性メモリ22に画像データを記憶していく状態となった場合が考えられる。後者の場合、カードスロット2の記憶媒体を交換して電源スイッチをオンにした場合などに転記が問題となる。
ステップS88で不揮発性メモリ22に画像データがあった場合、ステップS89でカードスロット2内の記憶媒体に残容量があるかどうかがチェックされる。残容量があればステップS90で「メモリ優先処理」かどうかがチェックされ、メモリ優先であれば、ステップS91で対象画像をLCD表示部6に再生表示して転記を行うかどうか
催促する。そして、ステップS92でその後所定時間内に操作部24による操作があったかどうかをチェックする。所定時間内に操作があれば、ステップS93でその操作が転記操作であったかまたは単なる削除操作であったかをチェックする。ステップS93で転記操作であったことがわかった場合はステップS94でライトワンス記憶媒体4への転記を
実行するとともに、ステップS95でライトワンス記憶媒体4に対して図3のステップS24およびステップS25と同様の自動プロテクト処理および表示を行う。さらにステップS96で転記の終わった不揮発性メモリ22の画像データを削除し、不揮発性メモリ22の残容量を増加させる。
一方、ステップS93で操作が転記操作でなかったときは単なる削除操作であるからライトワンス記憶媒体4への転記を行うことなくステップS96で不揮発性メモリ22の画像データを削除し、不揮発性メモリ22の残容量を増加させる。このようにして「メモリ優先処理」ではステップS91とステップS92を入れることによって、一度
しか書込みができないライトワンス記憶媒体4に不要な画像データが書きこまれるのを防止する。
ステップS97では不揮発性メモリ22に次の画像データがあるかどうかがチェックされ、画像データがなければステップS98に至ってフローを終了し、図8のステップS71の残容量表示処理に入る。
一方、ステップS88で不揮発性メモリ22に画像データがなかったときは直ちにステップS98に至り、フローを終了する。また、ステップS89でカードスロット2の記憶媒体に残容量がなかったときも、直ちにステップS98に至りフローを終了する。なお、カードスロット2内に記憶媒体自体がなかったときもステップS89において記憶媒体に残容量がないものとみなして処理する。
また、ステップS90において「メモリ優先処理」でなかったときは「媒体優先処理」であるからステップS91およびステップS92における確認ステップを入れることなくステップS99に進む。ステップS99ではカードスロット2に挿入されているのがライトワンス記憶媒体4であるかどうかがチェックされ、ライトワンス記憶媒体4
であればステップS94の転記実行およびステップS95の自動プロテクト処理/表示を行うとともに、ステップS96における不揮発性メモリ22の対応画像の消去を実行する。一方ステップS99でカードスロット2に挿入されているのが書換え可能記憶媒体3であることがわかったときはステップS100で転記を実行してステップS96に至る。以上のステップS90からステップS99に進む動作は、「媒体優先処理」において不揮発性メモリ22に記憶される画像データが発生した状態で満杯の記憶媒体を交換し、電源をオンした際に必要である。また、後述のように満杯になった書換え可能記憶媒体3の画像データをその後削除して残容量が生じたときなどにも必要である。
なお、ステップS92において、対象画像の再生表示の後所定時間内に操作部24による操作がなかったときは、その画像についての処分が保留されたものとみなし、ステップS93からステップS96をスキップして対象画像を不揮発性メモリ22に保留したままステップS97に至る。なお、この保留処分となった画像データは、転記処理がステップS87から再スタートしない限り、ステップS97で再度「次の画像データ」として扱われることはない。保留処分となった画像データは次の転記処理の際に、改めて転記の有無について判断が求められる。
以上の動作において、ステップS97で次画像が不揮発性メモリ22にあった場合、フローはステップS89に戻り、この次画像について再び上記のとおりの動作を行う。以後、ステップS97で次の画像データが不揮発性メモリ22に存在し、且つステップS89で媒体に残容量がある限り、ステップS89からステップS97が繰り返される。
図11は、図8のステップS71における残容量表示処理の詳細を示すフローチャートである。図8においてステップS71に至ると図11のステップS101からフローがスタートし、ステップS102で「メモリ優先処理」であるかどうかがチェックされる。「メモリ優先処理」であれば、ステップS103で不揮発性メモリ22の残容量が表示される。「メモリ優先処理」の場合、カードスロット2の記憶媒体に残容量があっても不揮発性メモリ22に残容量がなければ処理の実行ができず、不揮発性メモリの残容量が情報として必要であるからである。次いでステップS104で不揮発性メモリ22に残容量があるかどうかのチェックが行われる。残容量がなければステップS105に進み、ステップS105で転記警告処理を行って、このままでは「メモリ優先処理」ができない旨を警告する。そしてステップS106で強制的に「媒体優先処理」に切換え、ステップS107に移行する。なお、ステップS104で不揮発性メモリ22に残容量があれば、ステップS105およびステップS106は不要であるので「メモリ優先処理」のまま、直接ステップS107に飛ぶ。
一方、ステップS102で「メモリ優先処理」でなければ「媒体優先処理」であるからステップS108で不揮発性メモリ22の残容量とカードスロット2の記憶媒体の残容量を合算した合算残容量表示を行ってステップS107に飛ぶ。「媒体優先処理」の場合は転記を行わずに記憶媒体から順に画像データの記憶を行っていくので、画像データの記憶が可能かどうかの観点からは合算容量表示で足りるからである。
ステップS107では、カードスロット2の記憶媒体に残容量があるかどうかがチェックされる。残容量がなければ、ステップS109においてカードスロット2の記憶媒体が書換え可能記憶媒体3であるかどうかがチェックされる。そして書換え可能記憶媒体3でなければライトワンス記憶媒体4であるからステップS110に進み、記憶媒体交換を促す媒体交換表示をLCD表示部6において行ってステップS111に移行する。
一方ステップS109においてカードスロット2の記憶媒体が書換え可能記憶媒体3であった場合はステップS112で合算残容量の表示形態を変更してステップS111に移行する。ステップS112における表示形態の変更例としては、残容量の数字の下にバーを出すかまたは残容量の数字表示の色を変えるなどの処理がある。書換え可能記憶媒体3の場合は画像データの削除によって残容量が復活するので、ステップS110のような媒体交換表示を行わずにステップS112のような合算表示形態変更を行って記憶媒体容量が満杯状態であることについて注意を促すに留めるのが合理的であるからである。なお、画像データの削除によって残容量がある状態に復帰したときは、合算表示形態も元の表示形態に復帰する。
ステップS111では、合算残容量があるかどうかのチェックが行われ、媒体残容量がなくても不揮発性メモリ22に残容量があれば撮像が可能であるからステップS113に進んで撮像割り込みを可能にし、ステップS114でフローを終了して図8のステップS72に移行する。一方、ステップS111で不揮発性メモリ22に残容量がなく、合算しても残容量がない場合はステップS115で容量満杯の表示をし、ステップS113をスキップしてステップS114に進む。従って、この場合は画像データの削除を行うか記憶媒体の交換を行わない限り撮像割込みを行うことはできない。
また、ステップS107で媒体残容量があった場合はステップS116に進み、媒体残容量表示を行った後、ステップS113に進む。いずれの場合であっても、媒体交換の必要性を判断するために、媒体残容量の情報は必要であるからである。
図12は、図7の第二の実施の形態において撮像割込みがかかったときの制御/処理部23の動作を示すフローチャートである。操作部24におけるシャッタレリーズボタンが押されることによってフローはステップS121からスタートする。ステップS122では、撮像部8、A/D変換部9、Rawデータバッファ11を介した制御/処理部5への画像の取込みが行われるとともに、制御/処理部5による画像の補間、圧縮が行われる。
ステップS123では、「メモリ優先処理」であるかどうかがチェックされ、「メモリ優先処理」の場合はステップS124で不揮発性メモリ22に残容量があるかどうかをチェックした上で、残容量があればステップS125で圧縮済みの画像データが不揮発性メモリ22に記憶される。この場合はステップS126以下で転記のためのステップが実行される。
まず、ステップS126では、カードスロット2のライトワンス記憶媒体4に転記のための残容量があるかどうかがチェックされる。残容量があれば、ステップS127で転記を行うかどうか催促する。この間、LCD表示部6では撮像結果の表示が所定時間継続される。そして、ステップS128でその所定時間内に操作部24による転記操
作があったかどうかをチェックする。所定時間内に転記操作があればステップS129でライトワンス記憶媒体4への転記を実行する。併せてステップS129では転記の終わった不揮発性メモリ22の画像データを削除し、不揮発性メモリ22の残容量を増加させる。さらに、ステップS130でライトワンス記憶媒体4に対して図3のステップS24およびステップS25と同様の自動プロテクト処理および表示を行ってステップS131に移行する。
なお、ステップS126でライトワンス記憶媒体に残容量がない場合は転記の検討は不要なので直接ステップS131に飛ぶ。また、ステップS128で所定時間以内に転記操作がなかった場合もステップS131に飛ぶ。なお、ステップS128においてチェックする操作はこの場合転記操作のみとし、図10のステップS92およびステップS93におけるような単なる削除操作は撮像直後の段階では受付けないものとする。
一方、ステップS123で「メモリ優先処理」でなかった場合はステップS132に進み、圧縮済みの画像データを「媒体優先処理」で記憶する。つまり、カードスロット2の記憶媒体に残容量があれば記憶媒体に、また残容量がなければ不揮発性メモリ22に画像データが記憶される。ステップS133ではカードスロット2に挿入されているのがライトワンス記憶媒体4であるかどうかがチェックされ、ライトワンス記憶媒体4である場合はステップS130に進むとともに、書換え可能記憶媒体3である場合はステップS131に進む。なお、ステップS123で不揮発性メモリ22に残容量がなかった場合もメモリ優先処理はできないので、ステップS132の媒体優先記憶処理に移行する。
ステップS131では合算残容量があるかどうかがチェックされ、合算残容量がなければステップS134で撮像割込みを不可としてステップS135に進む。また、合算残容量があれば直接ステップS135に進む。ステップS135では、撮像後の最新の状況に基づき、図11に詳細を示した残容量表示処理が行われ、これが終了するとステップS136で図8のメインフローに戻って待機する。
図13は、図7の第二の実施の形態において再生割込みがかかったときの制御/処理部23の動作を示すフローチャートであり、操作部24を操作して再生モードを選択したとき、フローはステップS141からスタートし、ステップS142で再生メニュー割込みを可能とする。
ステップS143では図10に詳細を示した転記処理が行われる。すなわち、再生モードが選択されたとき、まず図10のステップS88からステップS90のチェックを行い、「メモリ優先処理」の場合で不揮発性メモリ22に画像データがメモリされていてライトワンス記憶媒体4に残容量があるときは、図10のステップS91からステップS97によって転記を促す。このように、「メモリ優先処理」の場合には、再生モードの選択の機会を利用して、不揮発性メモリ22の残容量ができるだけ多く確保されるようにする。また、「媒体優先処理」の場合であっても、画像データの削除により書換え可能記憶媒体3に残容量が確保された場合にはステップS100による転記実行によってできるだけ多くの画像データが書換え可能記憶媒体3によって外部に取出され得るようにする。
ステップS144からステップS147については、図4のステップS33からステップS36に準じて理解できるので説明を省略する。
図14は、図13のステップS144における再生処理の詳細を示すフローチャートである。図13においてステップS143の転記処理が終了し、ステップS144に至ると図14のステップS151からフローがスタートする。
ステップS152では画像の再生を行う。特に指定のない場合は、最新の画像データが再生される。ステップS153では再生中の画像データが不揮発性メモリ22のものであるかどうかがチェックされる。不揮発性メモリ22の画像データであった場合、ステップS154でカードスロット2内の記憶媒体に残容量があるかどうかがチェックされる。残容量があればステップS155で「メモリ優先処理」かどうかがチェックされる。
ステップS155で、メモリ優先であれば、ステップS156転記を行うかどうか催促する。そして、ステップS157でその後所定時間内に操作部24による操作があったかどうかをチェックする。所定時間内に操作があれば、ステップS158でその操作が転記操作であったかまたは単なる削除操作であったかをチェックする。ステップS
158で転記操作であったことがわかった場合はステップS159でライトワンス記憶媒体4への転記を実行するとともに、ステップS160でライトワンス記憶媒体4に対して図3のステップS24およびステップS25と同様の自動プロテクト処理および表示を行う。さらにステップS161で転記の終わった不揮発性メモリ22の画像データを削除し、不揮発性メモリ22の残容量を増加させる。
一方、ステップS158で操作が転記操作でなかったときは単なる削除操作であるからライトワンス記憶媒体4への転記を行うことなくステップS161で不揮発性メモリ22の画像データを削除し、不揮発性メモリ22の残容量を増加させてステップS162に至る。
また、ステップS157において、転記催促表示の後、所定時間内に操作部24による操作がなかったときは、その画像についての処分が保留されたものとみなし、ステップS158からステップS161をスキップして対象画像を不揮発性メモリ22に保留したままステップS162に至る。
以上のようにして、「メモリ優先処理」で不揮発性メモリ22の画像データを再生したときは、カードスロット2のライトワンス記憶媒体4に残容量がある限り、転記を促す処理を行う。
なお、ステップS153で再生画像が不揮発性メモリ22のものでなかったときは直ちにステップS162に至る。また、ステップS154でカードスロット2の記憶媒体に残容量がなかったとき、さらには、ステップS155において「メモリ優先処理」でなかったときも、直ちにステップS162に至る。これらの場合は転記を促す必要がないからである。
ステップS162ではステップS152における画像再生から所定時間内に操作部24による画像送り操作があったかどうかをチェックし、画像送り操作があればステップS152に戻る。この場合ステップS152では次の画像が再生される。このようにして、ステップS162において所定時間内に画像送り操作が行われる限り、ステップS152からステップS162が繰り返される。一方、ステップS162で所定時間内に画像送り操作がなかったときはステップS163でフローを終了して図13のステップS145に至る。なお、図13のステップS145において再生終了操作がなかったときは、図14の再生処理がステップS151から再スタートするが、この場合はステップS152において同一画像の再生が継続される。
図15は、図7の第二の実施の形態において再生メニュー割込みがかかったときの制御/処理部23の動作を示すフローチャートである。再生モードにおいて操作部24を操作し、再生メニューを選択したとき、フローはステップS171からスタートし、ステップS172でメニュー表示を行う。メニュー表示は階層表示となっており、最初は階層の一番浅い基本メニューが表示される。基本メニューには画像の個別削除メニューが含まれている。
ステップS173では、個別削除メニューが選択されたかどうかをチェックし、個別メニュー選択であれば、メニュー画面を個別削除の詳細メニューの階層に進めるとともに、ステップS174において対象画像データがライトワンス記憶媒体4に記憶されているものであるかどうかのチェックが行われる。ライトワンス記憶媒体4の画像データであった場合、ステップS175からステップS177においてライトワンス記憶媒体用の表示メニュー項目への変更処理が行われる。
まず、ステップS175では削除メニュー非表示処理が行われ、これに代えてステップS176で特別削除メニュー表示処理が行われる。また、ステップS177では、プロテクトメニュー非表示処理が行われる。
一方、ステップS174においてライトワンス記憶媒体の画像データでなかったときは、不揮発性メモリ22または書換え可能記憶媒体の画像データが対象となっているからステップS178で削除指示メニューを表示するとともに、ステップS179でプロテクトメニューを表示する。
以上のように、第二の実施の形態では、個別の対象画像毎に個別削除の詳細メニューの階層におけるメニュー項目を変更表示する。ステップS180では、表示されたメニューの操作項目を操作部24で選択し、これを実行する処理が行われる。ステップS180におけるメニュー選択処理の一操作完了毎にフローはステップS181に進む。なお、ステップS173において個別削除メニューが選択されなかった場合は直接ステップS180に飛び、他のメニューの選択処理が行われる。
ステップS181では、操作部24によってメニュー終了の操作がされたかどうかをチェックし、操作が行われた場合はステップS182に進む。ステップS182ではメニュー表示の初期化が行われ、ステップS174からステップS179で行われた個別削除メニューの階層の表示変更などを初期化する。そしてステップS183でフローは図4の再生割込みフローに復帰する。
なお、ステップS181でメニュー終了の操作がされていなかった場合はステップS172に戻り、以下メニュー終了の操作をするまで、ステップS172からステップS181が繰り返される。
図16は、図7の第二の実施の形態においてオフ割込みがかかったときの制御/処理部23の動作を示すフローチャートである。操作部24を操作してデジタルカメラの電源をオフする操作をしたとき、フローはステップS191からスタートする。ステップS192では詳細を図10に示す転記処理を行う。その理由は、不揮発性メモリ22に画像データがあるときこれをカードスロット2の記憶媒体に転記するのを促進するとともに、転記の結果として記憶媒体の交換が必要になるような事態に早期に対処するためである。この処理がないと、次の電源オンの時点で初めてその事態に気づき、対処が遅れる場合がある。
ステップS193では、転記処理をしてもなお不揮発性メモリ22に画像データがあるかどうかをチェックする。そして画像データがあればステップS194でメモリ画像残存警告表示を行う。特に「メモリ優先処理」で撮像を行っている場合、この警告によってライトワンス記憶媒体4の交換および画像データの転記を促せば、次の電源オンに早期に備えることができるので有用である。なお、ステップS193で不揮発メモリに画像データがなければ、ステップS194はスキップ
する。
ステップS195ではカードスロット2の記憶媒体に残容量があるかどうかをチェックし、残容量がなければステップS196で記憶媒体がライトワンス記憶媒体4であるかどうかをチェックする。そしてライトワンス記憶媒体であればステップS197で媒体交換表示を行う。なお、ステップS195で記憶媒体に残容量がある場合およびステップS196で書換え可能記憶媒体3であった場合はステップS197をスキップする。
ステップS198ではステップS194のメモリ画像残存警告表示およびステップS197の媒体交換表示のいずれかまたは両者の表示があるかどうかをチェックし、何らかの表示がなされていればステップS199で表示の開始から所定時間経過したかどうかをチェックする。そして所定時間が経過するまではステップS199を繰返し、表示を継続する。ステップS199で所定時間が経過すれば、ステップS200に至って電源オフを実行するとともに、ステップS201でフローを終了する。なお、ステップS198でいずれの表示もなされていなかった場合は直接ステップS200に至り電源オフを実行する。
以上のように、ステップS191における電源オフの操作を行うと、ステップS200の電源オフの実行に先だって、転記処理および警告などの表示が行われるが、不揮発性メモリ22に画像データがなく、ライトワンス記憶媒体4が満杯でもなれば、ステップS191から即座にステップS200に至って電源オフを実行する。また、不揮発性メモリ22に画像データがあっても、「メモリ優先処理」でなければ転記は自動的に行われるので、ステップS192は電源オフの操作から実行までの間における若干のタイムラグの原因となるだけである。これに対し、「メモリ優先処理」における転記操作や「メモリ優先処理」に関連する表示が行われる場合は、電源オフ操作の際にデジタルカメラと使用者との間で若干の意識的な情報交換が行われることになる。
図17は、図7の第二の実施の形態において一括転記処理モードを設定した場合のメインフローの詳細であり、図8のステップS69からステップS71の具体的内容を示す。ここで、一括転記処理モードとは、ライトワンス記憶媒体4をカードスロット2に挿入した場合にのみ設定可能なモードであって、撮像結果を不揮発性メモリ22にのみに一旦記憶しておき、不揮発性メモリ22の全記憶内容をFATデータなどの管理情報および画像データごと一括してライトワンス記憶媒体4に転記するものである。
図8において一括転記処理モードにおいて電源をオンし、ステップS69に至ると図17のステップS211からフローがスタートし、ステップS212で「メメモリ記憶処理」を決定する。これは図9のステップ83において「メモリ優先処理」が決定されるのに相当するステップであるが、「メモリ優先処理」とは異なり、「メモリ記憶処理」では不揮発性メモリ22に残容量なくなったとき記憶媒体の方にに残容量があっても画像データをそれ以上記憶することはなく、その時点でデジタルカメラ全体として残容量がないものとして処理する。
ステップS213では個別の画像データの転記割込みを不可とするとともに、ステップS214で一括転記割込みを可能とする。これらは図8のステップS70に相当するが、ここでは実際の転記動作は行われず、一括転記割込みを可能とするだけで次のステップに進む。ステップS215以下は、一括転記処理モードにおける図8のステップS71での残容量表示処理の具体的内容に該当する。
ステップS215では、不揮発性メモリ22とカードスロット2に挿入されているライトワンス記憶媒体を比較し、利用可能な不揮発性メモリ容量が利用可能なライトワンス記憶媒体容量より大きいかどうかがチェックされる。前者の方が大きいときは、ステップS216に進み、有効容量制限モードに設定されているかどうかをチェックする。有効容量制限モードの場合は、ステップS217において不揮発性メモリ22の有効容量を利用可能なライトワンス記憶媒体4の容量と等しく設定して制限する。これは、不揮発性メモリ22で利用可能な容量に余裕があっても利用可能なライトワンス記憶媒体4の容量以上に画像データを記憶してしまうと一つのライトワンス記憶媒体に一括転記することができないからである。利用可能なライトワンス記憶媒体の容量の方が小さい場合としては、ライトワンス記憶媒体自体の容量が比較的小さい場合の他、一部使用済みのライトワンス記憶媒体を利用する場合などが考えられる。このような有効容量制限モードは、不揮発性メモリ22の全データを複数のライトワンス記憶媒体に分割して転記するのに不適な場合にも有効である。
一方、後者の方が大きいかまたは両者が等しいときは、ステップS218において利用可能な不揮発性メモリ22の容量をそのまま不揮発性メモリ22の有効容量として採用する。ステップS219ではこのようにして決定された有効容量をベースにして不揮発性メモリ22に有効残容量があるかどうかを判断する。
なお、ステップS216において有効容量制限モードでないときはステップS218に進み、利用可能なライトワンス記憶媒体のを上回る画像データが不揮発性メモリ22に記憶されるのを許容する。不揮発性メモリ22の全データを複数のライトワンス記憶媒体に分割して転記しても差し支えないときは、このように有効容量制限モードを設定せず、不揮発性メモリ22において利用可能な全容量を活用して画像データを記憶する。
ステップS219において不揮発性メモリ22の有効残容量があればステップS220でこれを表示し、ステップS221で撮像割込みを可能にするとともにステップS222でフローを終了して図8のステップS72に移行する。一方、ステップS219で有効残容量がなければステップS223において一括転記を促す表示を行い,ステップS222に進む。
図18は、図7の第二の実施の形態において一括転記処理モードを設定した場合において撮像割込みがかかったときの制御/処理部23の動作を示すフローチャートである。操作部24におけるシャッタレリーズボタンが押されることによってフローはステップS231からスタートする。ステップS232では、撮像部8、A/D変換部9、Rawデータバッファ11を介した制御/処理部5への画像の取込みが行われるとともに、制御/処理部5による画像の補間、圧縮が行われる。そして、圧縮された画像データはステップS233で不揮発性メモリ22に記憶される。
ステップS234では不揮発性メモリ22に有効残容量があるかどうかがチェックされ、有効残容量がなければステップS235で撮像割込みを不可としてステップS236に進む。ステップS236では、一括転記を促す表示を行うとともにステップS237で図8のメインフローに戻って待機する。また、有効残容量があればステップS238でこれを表示した上でステップS237に進む。
図19は、図7の第二の実施の形態において一括転記処理モードを設定した場合において、一括転記割込みがかかったときの制御/処理部23の動作を示すフローチャートである。一括転記のために操作部24を操作すると一括転記割込みがかかり、フローはステップS241からスタートする。ステップS242では有効容量制限モードで一括転記割込みがかかったのかどうかがチェックされ、有効容量制限モードでなければステップS243に進み、不揮発性メモリ22の未転記画像の総データ量がカードスロット2のライトワンス記憶媒体4における利用可能な容量より大きいかどうかチェックされる。不揮発性メモリ22の総データ量の方が大きければ、ステップS244でデータ分割処理が行われる。データ分割処理では、不揮発性メモリ22の総データ量を、現在カードスロット2に挿入されているライトワンス記憶媒体4の利用可能な容量に相当する部分と残余の部分に分割するとともに、後でデータを読みとって結合するための管理情報を作成する。なお、この段階で分割されたデータのうち上記残余の部分は、次にカードスロット2に挿入される記憶媒体の容量によってはさらに分割処理される可能性がある。
ステップS245では、ライトワンス記憶媒体4に転記可能なデータ量の転記処理が行われる。なお、ステップS242で有効容量制限モードであったときは、不揮発性メモリ22の総データ量が現在カードスロット2に挿入されているライトワンス記憶媒体4の利用可能な容量以内に制限されているので、ステップS243およびステップS244をスキップしてステップS245に至る。
ステップS246では、転記処理を行っても不揮発性メモリ22に未転記画像がまだ存在するかどうかをチェックし、未転記画像がなければステップS247進んで複製転記を行うかどうかを問うメッセージを表示する。複製転記とは、不揮発性メモリ22における同じデータを複数の記憶媒体に転記し、同じデータを転記した記憶媒体の複製を作成することをいう。この複数転記は同じイベントに参加した複数のメンバーに「焼増し」と同様にして不揮発性メモリ22のデータを配布するのに適する。表示されるメッセージの例としては、「転記が完了しました。他のメモリカードにも同じ内容を転記しますか?」などが考えられる。
ステップS248では、ステップS247の複製転記表示の開始から所定時間内に操作部24によって複製転記を行う旨の操作が行われたかどうかをチェックする。複製転記の操作が所定時間内に行われなかったときは、複数転記の指示はなかったものとみなし、ステップS249に進む。複数転記でなければ、以後不揮発性メモリ22のデータは不要なので、ステップS249では不揮発性メモリの記憶内容を削除し、ステップS250で図8のメインフローに戻って待機する。
一方、ステップS246において未転記画像があれば、データ分割された残余のデータをさらに転記するためステップS251に進み、媒体交換を促す表示を行う。ステップS252では媒体交換が行われたかどうかをチェックし、カードスロット2に新たな記憶媒体が挿入されたことが確認されるとステップS243に戻る。以下、カードスロット2に新たに挿入された記憶媒体と不揮発性メモリ22とについてステップS243以下の処理が行われる。なお、ステップS252で新たに挿入される記憶媒体については、ライトワンス記憶媒体4だけでなく書換え可能記憶媒体3も一括転記割込みのために受け入れるものとする。
一方、ステップS252において媒体交換が行われたことが確認できないときは、ステップS253で媒体交換表示後所定時間が経過したかどうかをチェックし、所定時間経過がなければステップS252に戻って、以後、所定時間が経過するまでステップS252およびステップS253を繰り返す。
以上のようにして、ステップS246において不揮発性メモリ22に未転記画像が存在し、かつ媒体交換が行われる限り、ステップS243からステップS246およびステップS250からステップS252が繰り返される。なお、必要な媒体交換が行われないまま所定時間が経過してしまったときは、ステップS253からステップS254に進み、転記中止処理を行ってステップS250に至り、一旦メインフローに戻って待機する。ステップS254の転記中止処理では、途中まで進んだ転記処理の履歴が保存されるので、媒体交換を行った上で再度一括転記割込みをかけたとき、未転記の部分から一括転記処理を再開することができる。
ステップS247の表示に基づいて所定時間内に複製転記の操作があったときはステップS248からステップS251に進む。このとき、不揮発性メモリ22における画像に対する転記済みである旨の管理情報をキャンセルし、全ての画像データについて未転記とする。ステップS251からステップS254の処理はステップS246において未転記画像があった場合と同様である。以上のようにしてステップS247の表示に基づいて所定時間内に複製転記の操作を行う限り、ステップS248からステップS249に進むことはないので、不揮発性メモリ22の画像データは削除されることなく、所望の回数だけ媒体を交換して画像データの複製を作成することができる。