JP4717767B2 - 顔料分散組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、有機溶媒に可溶の酸性バインダー中に有機顔料を分散することは困難であり、顔料が十分に微細化され、高い着色力を有し、かつアルカリ性水溶液で現像可能な着色感光性組成物を得ることは困難であった。
即ち、本発明は以下の構成を有する。
一般式(4)中、R 7 は水素原子、または炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、Lは−COO−、−CON(R 8 )−、またはフェニレン基を表す。R 8 は水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、または炭素原子数6〜20のアリール基を表す。Wは単結合または、以下に示す原子団から選ばれた単独の2価の連結基、もしくは、これらの2以上を任意に組み合わせて構成された2価の連結基を表し、Aは下記一般式(2)で表される構成単位を少なくとも有する置換基を表す。
前記式中、Z 1 及びZ 2 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、シアノ基、またはヒドロキシル基を表し、Z 3 は水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、または炭素原子数6〜20のアリール基を表す。
一般式(2)中、R 4 は水素原子、または炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R 5 は水素原子、炭素原子数1〜22のアルキル基、または炭素原子数6〜30のアリール基を表す。
<2> 前記(d)酸価65〜250mgKOH/gのグラフト共重合体である分散剤が、重量平均分子量1000〜100000の共重合体であることを特徴とする<1>に記載の顔料分散組成物。
<4> 前記(c)ポリエステル鎖を有する分散剤を1種と、前記(d)酸価65〜250mgKOH/gの特定構造のグラフト共重合体である分散剤を2種と、を含有する<1>または<2>に記載の顔料分散組成物。
<5> 前記(c)ポリエステル鎖を有する分散剤を2種と、前記(d)酸価65〜250mgKOH/gの特定構造のグラフト共重合体である分散剤を2種と、を含有する<1>または<2>に記載の顔料分散組成物。
本発明の顔料分散組成物は、(b)溶剤、好ましくは有機溶剤を含む分散媒中に、(c)ポリエステル鎖を有する分散剤、および、(d)酸価65〜250mgKOH/gのグラフト共重合体である分散剤という2種の分散剤を用いて分散された(a)顔料を含有することを特徴とする。
即ち、本発明の顔料分散組成物はポリエステル鎖を有する分散剤と特定の酸価を有するグラフト共重合体とを組み合わせて使用することに特徴を有する。
以下、本発明の顔料分散組成物の構成成分について順次説明する。
まず、本発明の重要な成分であるポリエステル鎖を有する分散剤〔以下、適宜、(c)分散剤と称する〕について述べる。
ポリエステル鎖を有する分散剤として、具体的には、特開昭54−37082号公報、特開昭61−174939号公報などに記載のポリアルキレンイミンとポリエステル化合物を反応させた化合物、特開平9−169821号公報に記載のポリアリルアミンの側鎖のアミノ基をポリエステルで修飾した化合物、特開平9−171253号公報に記載のポリエステル型マクロモノマーを共重合成分とするグラフト重合体、さらには特開昭60−166318号公報に記載のポリエステルポリオール付加ポリウレタン等が好適に挙げられる。
ポリエステル鎖を有する分散剤の物性としては、塩基価10〜100mgKOH/gであることが好ましく、塩基価10〜70mgKOH/gがより好ましい。
(c)分散剤が有する塩基性基の種類は特に限定されないが、アミノ基、イミノ基などが好ましい。塩基性基が顔料に対する吸着基として作用する場合には、塩基価がこの範囲内にあると、顔料同士を架橋することなく、良好に顔料分散が行なえる。
また、この分散剤は、塩基価以外に酸価を有していてもよい。
また、顔料分散組成物の全固形分に対しては、2〜30質量%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは、5〜25質量%の範囲である。
また、本発明の目的を阻害しない範囲内であれば、上述の分散剤の他に一般的な低分子量型界面活性剤、高分子量型界面活性剤、顔料誘導体等の従来型の分散剤を含有させることも可能である。これら従来の分散剤については以下に詳述する。
次に、酸価65〜250mgKOH/gの特定構造のグラフト共重合体である分散剤〔以下、適宜、(d)分散剤と称する〕について説明する。
本発明に用いる第2の分散剤である(d)酸価65〜250mgKOH/gの特定構造のグラフト共重合体である分散剤は、ポリマーである。
酸価が65mgKOH/gより低いと、分散剤中の酸性基が少ないため、顔料や前述の(c)ポリエステル鎖を有する分散剤に対する吸着が弱くなり、また、例えば、アルカリ可溶性感光性分散液にした場合に現像性が低下する。250mgKOH/gを超えると、分散剤中の酸性基量が多く、複数の顔料間を架橋する可能性が高くなる。
酸基導入位置の限定は特になく、直鎖状のポリマー中にランダムに酸基を導入したポリマー、片末端にカルボキシル基を有するポリマー、幹部にのみ酸基を有するグラフトポリマー、枝部にのみ酸基を有するグラフトポリマー、酸基を有するブロックと酸基を有しないブロックからなるブロックポリマーなどが挙げられる。
R1で表されるアルキル基としては、炭素原子1〜6のアルキル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。このアルキル基はさらに置換基を有するものであってもよく、導入可能な置換基としては、ハロゲン原子、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシ基、等が挙げられる。
R1がアルキル基である場合の具体的な例としては、メチル基、エチル基、ヘキシル基、オクチル基、トリフルオロメチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基などが挙げられる。このようなR1のなかでも、水素原子、又はメチル基が好ましい。
ここで好ましい共重合比とは、前記一般式(1)で示される構造単位を共重合体中にモル比(仕込量換算)で、5〜50モル含む態様が挙げられる。
なお、本明細書において「アクリル、メタクリル」のいずれか或いは双方を示す場合「(メタ)アクリル」と記載することがある。
フマル酸ジエステル類の例としては、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、及びフマル酸ジブチルなどが挙げられる。
イタコン酸ジエステル類の例としては、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、及びイタコン酸ジブチルなどが挙げられる。
R5で表されるアルキル基としては、炭素原子1〜12のアルキル基が好ましく、特に炭素原子1〜8のアルキル基が好ましい。アルキル基は置換基を有していてもよく、導入可能な置換基としてはハロゲン原子、アルケニル基、アリール基、水酸基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、アシルアミノ基、カルバモイル基等が挙げられる。
R5で表されるアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−メトキシエチル基、2−ブロモプロピル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、4−メチル−2−ヘキセニル基、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル基、クロロベンジル基、ブロモベンジル基、メチルベンジル基、エチルベンジル基、メトキシベンジル基、ジメチルベンジル基、ジメトキシベンジル基、シクロヘキシル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シクロペンチルエチル基、ビシクロ〔3,2,1〕オクト−2−イル基、1−アダマンチル基、ジメチルアミノプロピル基、アセチルアミノエチル基、N,N−ジブチルアミノカルバモイルメチル基などが挙げられる。
このようなアルキル基のうち、無置換アルキル基、ハロゲン原子、アリール基、若しくは水酸基で置換されたアルキル基が好ましく、より具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、ヘキシル基、ベンジル基、メチルベンジル基、エチルベンジル基、メトキシベンジル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シクロペンチルエチル基などが好ましい。
このようなアリール基のうち、無置換アリール基、ハロゲン原子、アルキル基、若しくはアルコキシ基で置換されたアリール基が好ましく、より具体的には、フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基などが好ましい。
Qがアリール基を表さす場合のアリール基としては、炭素原子6〜20のアリール基が好ましく、特に炭素原子6〜12のアリール基が好ましい。アリール基は置換基を有していても良く、導入可能な置換基としてはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基等が挙げられる。
このようなアリール基の具体的な例としては、フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ドデシルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ブトキシフェニル基、デシルオキシフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ブロモフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、ブトキシカルボニルフェニル基、等が挙げられる。
Qで表されるアリール基のうち、無置換アリール基、ハロゲン原子、アルキル基、若しくはアルコキシ基で置換されたアリール基が好ましく、特に無置換アリール基、アルキル基で置換されたアリール基が好ましい。
他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマーとしては、前記一般式(1)で表される構成単位を少なくとも含む共重合体の説明において挙げたエチレン性不飽和モノマーが挙げられる。
(d)分散剤の顔料分散組成物の全固形分に対しては、2〜30質量%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは、5〜25質量%の範囲である。
これらの組み合わせの中で、2種の(c)と1種の(d)の組み合わせ、1種の(c)と2種の(d)との組み合わせが好ましく、特に1種の(c)と2種の(d)との組み合わせが好ましい。
(c)と(d)の比率は特に限定はないが、10/90〜90/10質量比が好ましく、特に20/80〜80/20質量比が好ましい。
本発明の顔料分散組成物には、従来公知の種々の無機顔料または有機顔料を適宜選択して用いることができる。
顔料は、無機顔料であれ有機顔料であれ、高透過率であることが好ましいことを考慮すると、なるべく粒子サイズの小さいものの使用が好ましく、ハンドリング性をも考慮すると、顔料の平均粒子径としては0.01〜0.1μmが好ましく、0.01〜0.05μmがより好ましい。
C.I.ピグメントイエロー 11,24,31,53,83,93,99,108,109,110,138,139,147,150,151,154,155,167,180,185,199;
C.I.ピグメントオレンジ 36,38,43,71;
C.I.ピグメントレッド 81,105,122,149,150,155,171,175,176,177,179, 209,220,224,242,254,255,264,270;
C.I.ピグメントバイオレット 19,23,32,37,39;
C.I.ピグメントブルー 1,2,15,15:1,15:3,15:6,16,22,60,66;
C.I.ピグメントグリーン 7,36,37;
C.I.ピグメントブラウン 25,28;
C.I.ピグメントブラック 1,7;
等を挙げることができる。
C.I.ピグメントイエロー 11,24,108,109,110,138,139,150,151,154,167,180,185,
C.I.ピグメントオレンジ 36,71,
C.I.ピグメントレッド 122,150,171,175,177,179,209,224,242,254,255,264,
C.I.ピグメントバイオレット 19,23,37,
C.I.ピグメントブルー 15:1,15:3,15:6,16,22,60,66,
C.I.ピグメントグリーン 7,36,
C.I.ピグメントブラック 7
例えば、赤の顔料として、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料単独またはそれらの少なくとも一種と、ビスアゾ系黄色顔料、イソインドリン系黄色顔料、キノフタロン系黄色顔料またはペリレン系赤色顔料、アントラキノン系顔料、との混合などを用いることができる。例えば、アントラキノン系顔料としては、C.I.ピグメントレッド177が挙げられ、ペリレン系顔料としては、C.I.ピグメントレッド155、C.I.ピグメントレッド224が挙げられ、ジケトピロロピロール系顔料としては、C.I.ピグメントレッド254が挙げられ、色再現性の点でC.I.ピグメントイエロー139、またはC.I.ピグメントイエロー150、との混合が好ましい。また、赤色顔料と、黄色顔料との質量比は、100:0〜100:100が好ましい。100:100を超えると、主波長が短波長よりになり、NTSC目標色相からのずれが大きくなる場合がある。特に、前記質量比としては、100:0〜100:50の範囲が最適である。尚、赤色顔料同士の組み合わせの場合は、色度に併せて任意に調整することができる。組合せの例として、C.I.ピグメントレッド254とC.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド254とC.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド224とC.I.ピグメントレッド177が挙げられる。
本発明の顔料分散組成物の調製に分散媒として用いられる溶剤としては、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、n−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノールアセテート、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トルエン、キシレンなどを挙げることができる。
また、(b)溶剤の添加量は顔料分散組成物の用途などに応じて適宜選択されるが、後述する光硬化性組成物の調製に用いる場合には、取り扱い性の観点から、顔料及び顔料分散剤を含む固形分濃度が5〜50質量%となるように添加することができる。
本発明の顔料分散組成物は、必要に応じて、その他の成分として、本発明の効果を損なわない限りにおいて、公知の分散剤を含んでいてもよい。
併用可能な公知の分散剤の具体例としては、ノナンアミド、デカンアミド、ドデカンアミド、N−ドデシルヘキサデカンアミド、N−オクタデシルプロピオアミド、N,N−ジメチルドデカンアミド及びN,N−ジヘキシルアセトアミド等のアミド化合物、ジエチルアミン、ジヘプチルアミン、ジブチルヘキサデシルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルメタンアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン及びトリオクチルアミン等のアミン化合物、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N,N’,N’−(テトラヒドロキシエチル)−1,2−ジアミノエタン、N,N,N’−トリ(ヒドロキシエチル)−1,2−ジアミノエタン、N,N,N’,N’−テトラ(ヒドロキシエチルポリオキシエチレン)−1、2−ジアミノエタン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン及び1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン等のヒドロキシ基を有するアミン等を挙げることができ、その他、ニペコタミド、イソニペコタミド、ニコチン酸アミド等の化合物を挙げることができる。
また市販品として、シゲノックス−105(商品名、ハッコールケミカル社製)、BYK Chemie社製「Disperbyk−101(ポリアミドアミン燐酸塩)、110(酸基を含む共重合物)、130(ポリアミド)」、EFKA社製「EFKA4047、4050、4010、4165(ポリウレタン系)、EFKA4330、4340(ブロック共重合体)、4400、4402(変性ポリアクリレート)、6745(フタロシアニン誘導体)、6750(アゾ顔料誘導体)」、共栄社化学社製「フローレンTG−710(ウレタンオリゴマー)」、ルーブリゾール社製「ソルスパース5000(フタロシアニン誘導体)、22000(アゾ顔料誘導体)」等を挙げることができる。
これら、公知の分散剤の含有量は、前記した本発明の必須構成成分である(c)分散剤、(d)分散剤の合計量に対して、30質量部以下であることが好ましく、顔料分散組成物の全固形分に対しては、0〜15質量%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは、0〜10質量%の範囲である。
また、本発明の顔料分散組成物に含まれるその他の成分としては、各種界面活性剤が挙げられる。界面活性剤の使用は、分散安定性の向上の観点から有効である。前記界面活性剤としては、例えば、アルキルナフタレンスルホン酸塩、燐酸エステル塩に代表されるアニオン系界面活性剤、アミン塩に代表されるカチオン系界面活性剤、アミノカルボン酸、ベタイン型に代表される両性界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のノニオン系界面活性剤等が好適に挙げられる。
本発明の顔料分散組成物の調製方法は、特に制限されないが、例えば、顔料と顔料分散剤と溶剤とで、縦型もしくは横型のサンドグラインダー、ピンミル、スリットミル、超音波分散機等を用いて、0.01〜1mmの粒径のガラス、ジルコニア等でできたビーズで微分散処理を行なうことにより得ることができる。
また、ビーズ分散を行なう前に、二本ロール、三本ロール、ボールミル、トロンミル、ディスパー、ニーダー、コニーダー、ホモジナイザー、ブレンダー、単軸もしくは2軸の押出機等を用いて、強い剪断力を与えながら混練分散処理を行なうことも可能である。
(参考例1)
<顔料分散組成物の調製>
下記組成(1)の成分を混合し、ホモジナイザーを用いて回転数3,000r.p.m.で3時間撹拌して混合し、顔料を含む混合溶液を調製した。
〔組成(1)〕
・C.I.ピグメントレッド254〔(a)顔料〕 90部
・C.I.ピグメントレッド177〔(a)顔料〕 10部
・シクロヘキシルメタクリレート/ベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸
共重合体(=45/40/15[重量比]、重量平均分子量20000、
酸価100)(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート 溶媒の30%溶液 30部
・ソルスパース24000GR(日本ルーブリゾール社製;
ポリエステル系分散剤)〔(c)分散剤〕 40部
・1−メトキシ−2−プロピルアセテート〔(b)溶剤〕 820部
得られた顔料分散組成物について下記の評価を行った。
(1)粘度の測定、評価
得られた顔料分散組成物について、E型粘度計を用いて、分散直後の顔料分散組成物の粘度η1および分散後(室温にて)1週間経過した後の顔料分散組成物の粘度η2を測定し、増粘の程度を評価した。評価結果は下記表1に示す。ここで、粘度が低いことは、分散性、分散安定性が良好であることを示す。
得られた顔料分散組成物をガラス基板上に塗布し、乾燥後の塗布膜の厚さが1μmになるようにサンプルを作製した。2枚の偏光板の間にこのサンプルを置き、偏光軸が平行のときと垂直のときとの透過光量を測定し、その比をコントラストとした(この評価法は、「1990年第7回 色彩光学コンファレンス、512色表示10.4“サイズTFT−LCD用カラーフィルター、植木、小関、福永、山中」を参考にした)。測定評価の結果は下記表1に示す。ここで、コントラストが高いことは、顔料が高度に微細化され、透過率すなわち着色力が高いことを示す。
参考例1において、分散剤である(重合体1)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、シクロヘキシルメタクリレート/ブチルアクリレート/メタアクリル酸共重合体(=45/44/11[重量比]、重量平均分子量20000、酸価71)〔重合体2:分散剤〕の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、シクロヘキシルメタクリレート/メチルメタアクリレート/メタアクリル酸共重合体(=37/40/23[重量比]、重量平均分子量20000、酸価150)(重合体3:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、ベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸/末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート(AA−6、東亜合成化学工業(株)製)共重合体(=10/15/75[重量比]、重量平均分子量20000、酸価98)(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
実施例4において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、ベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸/末端メタクリロイル化ポリブチルアクリレート(AB−6、東亜合成化学工業(株)製)共重合体(=14/11/75[重量比]、重量平均分子量20000、酸価71)(重合体5:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、実施例4と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
実施例4において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、ブチルアクリレート/メタアクリル酸/末端メタクリロイル化ポリメチルアクリレート(AA−6、東亜合成化学工業(株)製)共重合体(=7/23/70[重量比]、重量平均分子量25000、酸価150)(重合体6:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部に代えたこと以外、実施例4と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液15部と、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液15部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液15部と、ブチルアクリレート/メタアクリル酸共重合体(=70/30[重量比]、重量平均分子量20000、酸価195)(重合体7:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液15部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部に代え、ソルスパース24000GR〔(c)分散剤〕の40部を、ソルスパース24000GR〔(c)分散剤〕20部とソルスパース32000(〔(c)分散剤〕)(日本ルーブリゾール社製;ポリエステル系分散剤)20部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
実施例9において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部に代えたこと以外、実施例9と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
実施例9において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液30部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液15部と、(重合体7:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液15部に代えたこと以外、実施例9と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)を、比較分散剤であるEFKA4047(EFKA社製)(以降D−1と称する)に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)を、比較分散剤であるN−ビニルイミダゾールと末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレート共重合体D−2(=15/85[重量比]、重量平均分子量30000)に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)を、比較分散剤であるシクロヘキシルメタクリレート/ベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸共重合体D−3(=42/50/8[重量比]、重量平均分子量20000、酸価52)に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、(重合体1:分散剤)を、比較分散剤であるベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸/末端メタクリロイル化ポリメチルメタクリレートD−4(AA−6、東亜合成化学工業(株)製)共重合体(=17/8/75[重量比]、重量平均分子量20000、酸価52)に代えたこと以外、参考例1と同様にして、赤色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表1に示す。
参考例1において、赤色の顔料分散組成物を下記組成(2)の緑色顔料を含有する混合溶液を用いて得られた顔料分散組成物に代えたこと以外、参考例1と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
〔組成(2)〕
・C.I.ピグメントグリーン36〔(a)顔料〕 60部
・C.I.ピグメントイエロー150〔(a)顔料〕 40部
・重合体1〔分散剤〕の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液 70部
・EFKA6750(EFKA社製;アゾ顔料誘導体)
〔その他の分散剤〕 10部
・BYK161(Bykケミー社製;ポリエステル鎖含有
ポリウレタン系分散剤)〔(c)分散剤〕 30部
・1−メトキシ−2−プロピルアセテート〔(b)溶剤〕 790部
参考例12において用いた顔料分散剤(重合体1:分散剤)を、前記重合体2〜重合体6(重合体4〜6は(d)分散剤)にそれぞれ代えたこと以外、参考例12と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、参考例12と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
参考例12において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部と、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部に代えたこと以外、参考例12と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、参考例12と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
参考例12において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部と、(重合体7:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部に代えたこと以外、参考例1と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、参考例12と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
参考例12において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部に代え、BYK161の30部を、BYK161の15部((c)分散剤)とソルスパース32000(日本ルーブリゾール社製:(c)分散剤)の15部に代えたこと以外、参考例12と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、参考例12と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
実施例20において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部に代えたこと以外、実施例20と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、実施例20と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
実施例20において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部と、(重合体7:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部に代えたこと以外、実施例20と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、実施例20と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
参考例1において、赤色の顔料分散組成物を下記組成(3)の青色顔料を含有する混合溶液を用いて得られた青色の顔料分散組成物に代えたこと以外、参考例1と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、参考例1と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
〔組成(3)〕
・C.I.ピグメントブルー15;6〔(a)顔料〕 80部
・C.I.ピグメントバイオレット23〔(a)顔料〕 20部
・重合体1〔分散剤〕の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液 70部
・ソルスパース5000(ルーブリゾール社製;フタロシアニン誘導体)
〔その他の分散剤〕 10部
・アジスパーPB821(味の素ファインケミカル製;
ポリエステル系分散剤)〔(c)分散剤〕 10部
・1−メトキシ−2−プロピルアセテート〔(b)溶剤〕 810部
参考例23において、前記重合体1(分散剤)を前記重合体2〜重合体6(重合体4〜6は(d)分散剤)にそれぞれ代えたこと以外、参考例23と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、参考例23と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
参考例23において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部と、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部に代えたこと以外、参考例23と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、参考例23と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
参考例23において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部と、(重合体7:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部に代えたこと以外、参考例23と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、参考例23と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
参考例23において、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部に代え、アジスパーPB821((c)分散剤)の10部を、アジスパーPB821((c)分散剤)5部とソルスパース32000(日本ルーブリゾール社製;ポリエステル系分散剤:(c)分散剤)5部に代えたこと以外、参考例23と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、参考例23と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
実施例31において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体1:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部に代えたこと以外、実施例31と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、実施例31と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
実施例31において、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液70部を、(重合体4:(d)分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部と、(重合体7:分散剤)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート溶媒の30%溶液35部に代えたこと以外、実施例31と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、実施例31と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
参考例12において、前記重合体1(分散剤)を、前記のD−1〜D−4(比較分散剤)のいずれかにそれぞれ代えたこと以外、参考例12と同様にして、緑色の顔料分散組成物を調製し、実施例7と同様の評価を行なった。結果を下記表2に示す。
参考例23において、前記重合体1(分散剤)を、前記のD−1〜D−4(比較分散剤)のいずれかに、それぞれ代えたこと以外、参考例23と同様にして、青色の顔料分散組成物を調製し、参考例23と同様の評価を行なった。結果を下記表3に示す。
他方、本発明の範囲外の公知の顔料分散剤を用いた比較例の顔料分散組成物は、比較的高粘度であり、顔料の分散性が本発明のものに比較して低く、分散安定性にも劣るものであり、該顔料分散組成物を用いて得られた被膜は十分なコントラストが得られなかった。
Claims (5)
- (a)顔料、(b)溶剤、(c)ポリエステル鎖を有する分散剤、および、(d)酸価65〜250mgKOH/gであり、且つ下記一般式(4)で表されるマクロモノマーに由来の構成単位を有するグラフト共重合体であることを特徴とする顔料分散組成物。
一般式(4)中、R 7 は水素原子、または炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、Lは−COO−、−CON(R 8 )−、またはフェニレン基を表す。R 8 は水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、または炭素原子数6〜20のアリール基を表す。Wは単結合または、以下に示す原子団から選ばれた単独の2価の連結基、もしくは、これらの2以上を任意に組み合わせて構成された2価の連結基を表し、Aは下記一般式(2)で表される構成単位を少なくとも有する置換基を表す。
前記式中、Z 1 及びZ 2 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、シアノ基、またはヒドロキシル基を表し、Z 3 は水素原子、炭素原子数1〜18のアルキル基、または炭素原子数6〜20のアリール基を表す。
一般式(2)中、R 4 は水素原子、または炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、R 5 は水素原子、炭素原子数1〜22のアルキル基、または炭素原子数6〜30のアリール基を表す。 - 前記(d)グラフト共重合体である分散剤が、重量平均分子量1000〜100000の共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の顔料分散組成物。
- 前記(c)ポリエステル鎖を有する分散剤を2種と、前記(d)グラフト共重合体である分散剤を1種と、を含有する請求項1または請求項2に記載の顔料分散組成物。
- 前記(c)ポリエステル鎖を有する分散剤を1種と、前記(d)グラフト共重合体である分散剤を2種と、を含有する請求項1または請求項2に記載の顔料分散組成物。
- 前記(c)ポリエステル鎖を有する分散剤を2種と、前記(d)グラフト共重合体である分散剤を2種と、を含有する請求項1または請求項2に記載の顔料分散組成物。
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