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JP4724331B2 - 電源制御をおこなうインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法 - Google Patents
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JP4724331B2 - 電源制御をおこなうインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法 - Google Patents

電源制御をおこなうインクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタの制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ及びその制御方法に関し、動作用電源として、例えば充電可能な二次電池と商用電源からDC電源に変換する電力供給ユニットのいずれかからの電力供給により動作可能なインクジェットプリンタおよびその電力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話機、ビデオカメラ、携帯型のプリンタ等の電子機器が市場に多く投入されている。
【0003】
これらの電子機器は、携帯性を考慮し小型化が図られている。また、これらは家庭用電源に接続されていない状態、つまりコードレスでの使用が可能になっている。
【0004】
従って、これらの電子機器は電源コードを用いて家庭用の交流電源に接続することなく電池等を電子機器に内蔵したり、電池を内蔵した電池パックのようなユニットを電子機器に外部接続して使用できるように構成されている。
【0005】
これらの電子機器に用いる電源として、繰返し充電可能な電池、いわゆる二次電池が多用されている。二次電池としては、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、などが知られている。
【0006】
一方、これらの電子機器は、家庭、オフィスなどで交流電源からも動作できるように、交流電源からDC電源に変換する外部電力供給ユニット(一般にはACアダプタと呼ばれる)が接続可能になっている。二次電池の充電電流も、このACアダプタから供給される。
【0007】
この二次電池への充電は、電子機器が交流電源に接続されて電源オン状態で、かつ電子機器がメカ動作等などの大電流駆動を行っておらず電力に余裕がある時、または電子機器がパワーオフ状態にある時に行うのが一般的である。
【0008】
従って、電子機器のパワーオフされている時でも、ACアダプタが接続されていれば、ユーザーの操作なしに自動的に充電可能なように構成されている必要がある。
【0009】
このような理由から、上記のような電子機器がパワーオフされている時に、ACアダプタに入力される交流電源を機械的スイッチで遮断する構成を採用せず、パワーオフ時でも電子機器に電力を供給し、電子機器に内蔵されたMPUを動作させて、常に電子機器のパワースイッチのオン・オフを検知しているのが一般的である。
【0010】
このような構成では、パワーオフ時の消費電力を低下させるために、電子機器の制御を司るMPU及び制御回路のクロック周波数をパワーオン時に比べて低下させたり、又は、停止したりすることが一般的に行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例では、上記のような低消費電力化を図っているものの、依然として電子機器のMPUを含むロジック回路に電力を供給する必要があるので、電子機器はある一定値以上の電力を消費してしまうということは避けられないことであった。
【0012】
また、ACアダプタは電子機器がパワーオフした無負荷の状態でも0.3〜0.5W程度の電力を消費する。電子機器が何らかの動作をおこなうと加速度的に消費電力が増大しまう傾向にある。
【0013】
従って、ACアダプタと電子機器を含めたシステム全体でパワーオフ時の消費電力を0.5W程度以下にするためには、パワーオフ時の電子機器の消費電力をほぼ“0”にする必要がある。最近の省エネに関する関心及び規制の強化で、電子機器のパワーオフ時の無効電力が課題となっている現状を考えると、電力消費をさらに削減することが求められている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明のインクジェットプリンタは、ACアダプタから電力供給をうけて動作するインクジェットプリンタであって、コントロール端子を備え、規定の電圧基づいて前記コントロール端子の入力信号レベルがローレベル及びハイレベルのうち一方のレベルであると認識すると前記ACアダプタからの供給電力に基づいて所定電圧の出力を行い、前記規定の電圧基づいて前記コントロール端子の入力信号レベルが前記ローレベル及びハイレベルのうち他方のレベルであると認識すると前記所定電圧の出力を停止する電圧出力手段と、前記電圧出力手段のコントロール端子と接続された積分手段と、第1の指示に基づいてオン及びオフのうちの一方の状態になり、前記積分手段の充電と放電のうちの一方を行うことにより前記コントロール端子の信号レベルを前記一方のレベルに定め、第2の指示に基づいて前記オン及びオフのうちの他方の状態になり、前記積分手段の充電と放電のうちの他方を行うことにより前記コントロール端子の信号レベルを前記他方のレベルに定めスイッチ手段と、前記電圧出力手段から前記所定電圧の電力供給をうけて、前記スイッチ手段に対して前記第1の指示と前記第2の指示を行う制御と前記インクジェットプリンタの制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、前記ACアダプタからの電力供給開始に従って前記電圧出力手段からの前記所定電圧の入力を開始したとき、前記第1の指示を含む初期化制御を実行した後に所定の処理を行い、前記所定の処理の終了後に前記第2の指示を行うことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
【実施例】
図1は本発明の代表的な実施形態である携帯型インクジェットプリンタ1(以下プリンタと記述する)の外観斜視図である。また、このプリンタは、カラープリント、白黒モノカラープリントの両方が可能な構成を示しているが、白黒モノカラープリント専用装置として考える場合には、以下の説明で示すブラックインクを収容したインクカートリッジのみを記録ヘッドに装着した構成となる。
【0017】
図1に示すように、キャリッジ101上には128個のノズルを有したマルチノズルの記録ヘッド102とカートリッジガイド103とが搭載されており、記録ヘッド102はブラック(K)のインク、或いは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)のインクを夫々吐出する。プリンタの記録動作時、記録ヘッド102にはブラックインクを収容したインクカートリッジ110と他の3色のインクを収容したインクカートリッジ111が装着されている。そして、それぞれのインクカートリッジからマゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクが供給されるとともに、多数の導線を配列したフレキシブルケーブル(不図示)を介して記録ヘッド各ノズルの駆動信号が供給される。
【0018】
一方、キャリッジ101は2本のガイドレール104〜105上に載置されており、キャリッジ101に連結した無端ベルト109をキャリアモータ(後述)で駆動することによりキャリッジ101をX方向(以下、このX方向を主走査方向という)に往復走行させる。また、記録用紙106は補助ローラ107によって展張されて記録用紙の搬送がスムーズになされるように助けられている。また、搬送ローラ108は搬送モータ(後述)によって駆動され記録用紙106をY方向(以下、このY方向を副走査方向という)に給送する。
【0019】
図2はプリンタの制御回路の構成を示すブロック図である。図2において、170はホストコンピュータなどの外部装置から入力するインタフェース、171はMPU、172はMPU171が実行する制御プログラム(必要によっては文字フォントを含む)を格納するROM、173は各種データ(制御用のパラメータ、記録データ等)を一時的に保存しておくDRAMである。
【0020】
174は記録ヘッド102に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インタフェース170、MPU171、DRAM173間のデータ転送制御を行う。179は記録ヘッド102を主走査方向に移動させるためのキャリアモータ、178は記録用紙搬送のための搬送モータである。175は記録ヘッドを駆動するヘッドドライバ、176〜177はそれぞれ搬送モータ178、キャリアモータ179を駆動するためのモータドライバである。
【0021】
上記制御回路の動作概要を説明すると、インタフェース170に記録信号が入るとゲートアレイ174とMPU171との間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバ176、177が駆動されると共に、ヘッドドライバ175に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動され、記録動作が行われる。
【0022】
なお、ここでは電子機器の代表例として携帯型のインクジェットプリンタについて説明しているが、このインクジェットプリンタ以外にもラップトップ型パーソナルコンピュータ、パームトップ型パーソナルコンピュータ、デジタルビデオカメラ、インタネットアクセス可能な携帯端末などの二次電池またはAC電源で動作が可能な電子機器であれば適用できる。
【0023】
<第1の実施例>
図3はプリンタ全体の制御部1の詳細な構成を示すブロック図である。
【0024】
2は家庭用コンセント等交流電源からDC電源に変換して、プリンタ全体の制御部1に電力を供給するACアダプタ、3は、プリンタ全体の制御部1に電力を供給する二次電池である。このプリンタに二次電池3のみが接続されている時には、1a→充電制御回路10→1bを経由して電力を供給する。
【0025】
また、このプリンタ全体の制御部1にACアダプタ2が接続されている時には、二次電池3の接続いかんに関わらず、ACアダプタ2から電力が供給される。つまり、交流電源1cがACアダプタ2によりDC電圧に変換されて経路1dを経て入力される。本実施例では、DC電圧の値は16Vとする。二次電池3またはACアダプタ2から供給された電圧1dは、DC−DCコンバータ4により所定の電圧(5V)に降圧され、プリンタ全体の制御部1のロジック動作用電圧Vccとして供給される。
【0026】
また、二次電池3またはACアダプタ2から供給された電圧1dは、同様にDC−DCコンバータ13に入力され、所定の電圧(19V)に昇圧され、プリンタのモーターや記録ヘッドの駆動用電圧VHとして供給される。
【0027】
二次電池3が接続されており、かつ満充電状態でないときで、かつプリンタの消費電力に余裕がある場合は、ACアダプタ2→充電制御回路10経由で充電が行なわれる。
【0028】
なお、この二次電池は例えば、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などNi−Cdやリチウム水素などの繰返し充電可能な電池である。
【0029】
次に、プリンタ1の構成と電源オン・オフのシーケンスについて図3に示した主要な信号についてのタイミングチャートである図4及び図5を参照して詳細に説明する。
【0030】
図3に示すように、プリンタ全体の制御部1にはプリンタのオン/オフを指示するパワースイッチ17が設けられ、このスイッチ17から出力される出力信号1fは、入力ポート18を介してMPU171に読み込まれ、出力ポート19の出力信号1gによりトランジスタ20のオン/オフが制御される。
【0031】
まず、ACアダプタ2が交流電源のコンセントに接続された状態でプリンタ1に接続されると経路1dに入力電圧が立ち上がる(もちろんACアダプタがプリンタ全体の制御部1に接続された状態で、交流電源のコンセントに接続しても経路1dに入力電圧が立ち上がる)。
なお、ここではパワースイッチ17は押下げられていないので、パワースイッチのオン状態に基づく電源投入はされていない状態である。
【0032】
経路1dは、DC−DCコンバータ4に入力されると同時に、抵抗R1に接続されている。抵抗R1の他端は、DC−DCコンバータ4の出力コントロール端子30と接続されている。コンデンサC1が抵抗R1とグランドとの間に挿入されている。
【0033】
DC−DCコンバータ4の出力コントロール端子30は、“L”レベルで発振可能状態となり、Vccは出力状態となる。“H”レベルで発振不可状態となり、Vccは出力OFF状態となる。
【0034】
抵抗R1とコンデンサC1とで積分回路が構成されており、 DC−DCコンバータ4の出力コントロール端子30の入力信号1hは、R1, C1で決まる時定数で0Vから徐々に立ち上がる。
【0035】
出力コントロール端子30の入力信号1hは、DC電圧1dが立ち上がった後、一定時間までは“L”レベルと認識されるため、この“L”レベルの間DC−DCコンバータ4からMPUを含むロジック回路に電力が供給される。
【0036】
その後、図4に示すように出力コントロール端子30の入力信号1hは規定の電圧以上になった時点で“H”レベルと認識されるため、DC−DCコンバータ4の発振は停止し、DC−DCコンバータ4からの出力電圧Vccは0Vになってしまう。
【0037】
従って、出力コントロール端子30が“H”レベルと認識される前に、電力供給が成されリセット解除されたMPU171は、出力ポート19の出力信号1gを“H”レベルにし、トランジスタ20をオンして出力コントロール端子を“L”レベルに固定し、MPUの動作状態を維持する。
【0038】
この後、MPU171は、充電制御回路10を介して二次電池3について充電が必要か否かチェックする。チェックする方法は、二次電池に対して充電電流を流し、その電流値を測定して判断する。充電が必要であれば所定の大きさの電流が流れ、充電が不要であればわずかな電流しか流れない。
【0039】
満充電状態で充電の必要がないときは、出力ポート19の出力信号1gを“L”レベルにしてトランジスタ20をオフする。トランジスタ20がオフすると、電位1hは抵抗R1とコンデンサC1とで構成される積分回路の時定数に従って上昇し、出力コントロール端子30が規定の電圧以上になった時点で、DC−DCコンバータ4の発振は停止する。その結果、出力電圧Vccは0Vになり、ロジック回路の動作は停止し、プリンタの消費電力はほぼゼロになる。
【0040】
なお、図3においてダイオードD2及び抵抗R3は、外部供給ユニット2の出力コネクタを抜かれた時、コンデンサ1に充電されている電荷を、C1のプラス端子→D2→R3→C1のマイナス端子の経路で放電する役割をしている。
【0041】
また、この放電回路は、R3を使わずにD2のカソードの接続先をDC−DCコンバータ4の出力ラインであるVccに接続し、装置のインピーダンスを使用して放電することも可能である。
【0042】
次に、この状態から、ユーザーがパワースイッチ17を押すことにより、プリンタに電力を再供給し動作させる回路動作を図5のタイミングチャートをもとに説明する。
【0043】
図5のタイミングチャートのスタート(パワースイッチ17の押下)前までは、経路1dまでACアダプタからの電力は供給されているが、DC−DCコンバータ4の発振が停止しているので、出力電圧Vccは0Vになり、ロジック回路は動作しない。
【0044】
この状態で、ユーザーがプリンタを動作させるべく電源スイッチ17を押すと、スイッチ17の片側の端子がグランドに接続されていることにより、信号ライン1hの電位はダイオードD1を介して約0.6Vの電圧になり、出力コントロール端子30は“L”レベルと認識され、DC−DCコンバータ4は発振を開始し、ロジック電圧VccがMPU171を含むロジック回路に供給される。
【0045】
ロジック電源Vccが一定レベル以上になると、リセット回路21は、所定時間T(約100mSec)の間リセット信号1jを“Lレベル”とし、MPU171のリセット動作を行う。このリセット動作を完了してリセットが解除された後、MPU171はROM172に記憶された制御プログラムを実行してプリンタ1を制御する。
【0046】
また、ROM172に記憶された制御プログラムに従う初期制御では、出力ポート19の出力信号1gが“Hレベル”に制御され、トランジスタ20がオンとなる。この動作により、信号1hの電位は、電源スイッチ17の押下を終了した後も“Lレベル”に固定されることになり、DC−DCコンバータ4は出力状態となり、電源が供給される状態が維持されプリンタ1は動作状態となる。
【0047】
次に、プリンタ1が動作状態、つまりACアダプタ2からDC−DCコンバータ4経由でプリンタ1の内部回路に電力が供給されている状態から、電源スイッチ17の押下により、プリンタ1への電供給が遮断され、プリンタ1がパワーオフ状態になるまでの回路の動作について説明する。
【0048】
まず、電力供給ユニット2からプリンタ1へ電力を供給している状態において信号1hの電位は、上述したように出力ポート19を介してトランジスタ20がオンにしていることにより、約0.6Vを維持している。
【0049】
この状態で電源スイッチ17を押下し、続いて放すと、電源スイッチ出力信号1fには、図5で示すようなパルスPが出力され、入力ポート18に入力される。
【0050】
一方、MPU171は、電源スイッチ17が押されたことを入力ポート18を介して検知すると、電源オフシーケンスを開始する。この電源オフシーケンスにおいて、MPU171は、まず出力ポート19の出力信号1gを“L”レベルに変更する。出力信号1gが“L”レベルとなることでトランジスタ20がオフの状態となる。信号ライン1hの電位は“H”レベルとなり、DC−DCコンバータ4の発振は停止して、プリンタ1のロジック電源Vccも低下する。
【0051】
そして、ロジック電源Vccが一定レベル以下になると、リセット回路21の出力、つまり信号1jが“L”レベルとなる。その結果、出力ポート19の出力信号が不定になることによって生じるトランジスタ20の誤動作を防止することができる。
【0052】
図6のフローチャート図を参照して、プリンタ1の電源オン/オフ時におけるMPU171が実行する制御手順について説明する。
【0053】
ここでは上述したように、ユーザーがプリンタ1を動作させるべく電源スイッチ17を押し、その結果、ロジック電圧Vccが、プリンタ内部のMPU171を含むロジック回路に供給され、プリンタ1に電源が供給され、MPU171を含むロジック回路に電圧が印加された後の規定時間T後にリセットが解除されることを想定している。これにより、MPU171はROM172に記憶してあるプログラムに従って制御を開始する。
【0054】
このリセット解除後、まずステップS101で出力ポート19に“H”をセットし、トランジスタ20をオンさせることにより、DC−DCコンバータ4の発振状態を維持し、ACアダプタ2から電力を供給し続けるようにする。
【0055】
次にステップS102で入力ポート18への出力1f信号を読み込み、プリンタ1のパワースイッチ17が押下されているかどうかチェックする。ここで、パワースイッチ17が押されていないと判断した時は、ACアダプタ2がプリンタ1に接続されただけで、ユーザーはプリンタの起動を望んでいないと判断し、ステップS106へ進む。
【0056】
ステップS106で二次電池が接続されているかチェックする。このチェックは、二次電池との接続部の端子電圧を測定して判断できる。ステップS107で二次電池に充電が必要か調べる。これらのステップにおいて、二次電池が装着されていない、あるいは、装着されていても充電の必要がないと判断された場合には、処理はステップS110に進む。
【0057】
これに対して、二次電池が装着されており、かつ充電が必要であると判断した場合はステップS108に進み、S109で満充電状態になったか判断しながら充電動作を行う。
【0058】
ステップS110では、出力ポート19に“L”レベルの信号を出力し、トランジスタ20をオフさせることにより、DC−DCコンバータ4の発振を停止させる。その結果、電圧Vccが0Vとなり、MPU171は停止する。
【0059】
さて、ステップS102で、パワースイッチ17が押されていると判断したときは、ステップS103でプリンタを動作させる。プリンタの動作として、まず、電源オン時の初期化動作をおこなう。例えば、記録ヘッドの回復動作をおこない、記録ヘッドが良好なインク吐出できる状態にする。また、初期化動作として、パソコンなどのホスト装置との通信を開始する。そして、パソコンからデータが送られてくれば、受信して記録動作をおこなう。記録動作の合間に、必要に応じて、記録ヘッドの回復動作を行う。
【0060】
プリンタの動作中、ステップS104で常にパワースイッチ17の状態をポーリングまたは割り込みでチェックする。ステップS104で、プリンタの動作中にパワースイッチ17が押されたと判断したときには、ステップS105に進み、実行中のプリンタの動作を終了し、ステップS110へ進みACアダプタ2からの電力供給を遮断する。
【0061】
以上説明したように、ACアダプタが交流(AC)コンセント接続された場合に、前記パワースイッチがオンされなくても、一定時間DC−DCコンバータ4がオンしてプリンタに電力を供給し、MPUが動作することができる。これによって、二次電池の状態を調べ、必要であれば充電処理ができる。充電が必要ない場合、または充電が終了すると、MPUは停止しDC−DCコンバータ4がオフして、前記パワースイッチがオンになるまで待機状態になるのでプリンタシステム全体の消費電力はゼロとなる。
【0062】
<第2の実施例>
図7はプリンタ1の電源供給部の詳細な構成を示すブロック図である。第1の実施例で説明した図3の構成と異なる点は二次電池および二次電池の充電回路がないことであり、その他については同じ構成となっている。
【0063】
従って、電源オン・オフのシーケンスについては第1の実施例と同じであるので、主要な信号の説明は省略する。
【0064】
図8のフローチャート図を参照して、プリンタ1の電源オン/オフ時におけるMPU171が実行する制御手順について説明する。
【0065】
このリセット解除後、まずステップS201で出力ポート19に“H”をセットし、トランジスタ20をオンさせることにより、DC−DCコンバータ4の発振状態を維持し、ACアダプタ2から電力を供給し続けるようにする。
【0066】
次にステップS202で入力ポート18への出力1f信号を読み込み、プリンタ1のパワースイッチ17が押下されているかどうかチェックする。ここで、パワースイッチ17が押されていないと判断した時は、ACアダプタ2がプリンタ1に接続されただけで、ユーザーはプリンタの起動を望んでいないと判断し、ステップS206へ進む。
【0067】
ステップS206でキャリッジがキャッピングされているかチェックする。これは、キャリッジの位置センサー(不図示)でチェックする。キャッピングされていればステップS208へ進む。キャッピングされていなければ、ステップS207でキャップ位置まで移動するキャッピング動作をする。このキャッピングは記録ヘッドの表面を保護するだけでなく、持ち運びする携帯型のプリンタにとって、不図示のインクタンク(廃インクタンクを含む)からのインクの流出を防止することができるので非常に有効である。
【0068】
なお、このキャッピング動作をおこなう際、必要に応じて予備吐出動作やワイピング動作などの記録ヘッドの表面を保護する回復動作をおこなう。
【0069】
ステップS208では、出力ポート19に“L”レベルの信号を出力し、トランジスタ20をオフさせることにより、DC−DCコンバータ4の発振を停止させる。その結果、電圧Vccが0Vとなり、MPU171は停止する。
【0070】
さて、ステップS202で、パワースイッチ17が押されていると判断したときは、ステップS203でプリンタを動作させる。プリンタの動作として、まず、電源オン時の初期化動作をおこなう。例えば、記録ヘッドの回復動作をおこない、記録ヘッドが良好なインク吐出できる状態にする。また、初期化動作として、パソコンなどのホスト装置との通信を開始する。そして、パソコンからデータが送られてくれば、受信して記録動作をおこなう。記録動作の合間に、必要に応じて、記録ヘッドの回復動作を行う。
【0071】
プリンタの動作中、ステップS204で常にパワースイッチ17の状態をポーリングまたは割り込みでチェックする。ステップS204で、プリンタの動作中にパワースイッチ17が押されたと判断したときには、ステップS205に進み、実行中のプリンタの動作を終了し、ステップS208へ進みACアダプタ2からの電力供給を遮断する。
【0072】
以上説明したように、ACアダプタが交流(AC)コンセント接続された場合に、一定時間DC−DCコンバータ4がオンしてプリンタに電力を供給し、MPUが動作することができる。これによって、記録ヘッドのキャッピングがなされているか調べ、必要であればキャッピング動作をおこなう。キャッピング動作が必要なければ、MPUは停止し、DC−DCコンバータ4がオフするのでプリンタシステム全体の消費電力はゼロとなる。
なお、以上第1、2の実施形態では、ACアダプタ接続時及び交流コンセント接続時に降圧回路を一定時間だけオンさせる方法として抵抗R1、コンデンサC1で構成される積分回路を例示したが、微分回路を用いて機能を実現してもよい。
【0073】
また、プリンタを動作させるパワースイッチとして、スイッチが押下された状態の時にオンとなる構成のタクトスイッチを例として説明したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、スライドスイッチ等他の方式のスイッチでも適用することができる。
【0074】
また、ロジック電圧を作成する降圧回路としてDC−DCコンバータを例示したが、出力コントロール端子を有するボルテージレギュレータ(一般的に三端子レギュレータと呼ぶことが多い)を使用できるのは明らかである。
【0075】
また、二次電池が充電を必要としているか否かを判断する方法として、充電電流の値から判断する方法を述べたが、他の方法でも構わない。例えば、二次電池に充電に関する情報をもっていれば、その情報より判断しる方法がある。
【0076】
また、リセット回路のリセット信号の規定時間Tは100mSecであったが、実施例の制御を満足できれば、他の値でも構わない。ACアダプタの出力電圧は16Vであったが、他の電圧値でも構わない。
【0077】
【発明の効果】
パワーオフ時のインクジェットプリンタの消費電力をほぼゼロにすることが可能となり、電力供給ユニットを含めたインクジェットプリンタ全体の消費電力が非常に少ない装置を提供できるという効果がある。
【0078】
さらに、インクジェットプリンタの電源がオフ状態でも、ACアダプタを接続するだけで、ユーザーの操作なしに処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの斜視図である。
【図2】プリンタの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例でのプリンタの電源供給部の構成を示すブロック図である。
【図4】 ACアダプタ接続時の、制御回路の主要な信号のタイミングチャートである。
【図5】パワースイッチオン・オフ時の、制御回路の主要な信号のタイミングチャートである。
【図6】第1の実施例でのMPUの制御手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施例でのプリンタの電源供給部の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施例でのにおけるMPUの制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 ACアダプタ
3 二次電池
4 DC−DCコンバータ
10 充電制御回路
14 MPU
17 パワースイッチ
18 入力ポート
19 出力ポート

Claims (5)

  1. ACアダプタから電力供給をうけて動作するインクジェットプリンタであって、
    コントロール端子を備え、規定の電圧基づいて前記コントロール端子の入力信号レベルがローレベル及びハイレベルのうち一方のレベルであると認識すると前記ACアダプタからの供給電力に基づいて所定電圧の出力を行い、前記規定の電圧基づいて前記コントロール端子の入力信号レベルが前記ローレベル及びハイレベルのうち他方のレベルであると認識すると前記所定電圧の出力を停止する電圧出力手段と、
    前記電圧出力手段のコントロール端子と接続された積分手段と、
    第1の指示に基づいてオン及びオフのうちの一方の状態になり、前記積分手段の充電と放電のうちの一方を行うことにより前記コントロール端子の信号レベルを前記一方のレベルに定め、第2の指示に基づいて前記オン及びオフのうちの他方の状態になり、前記積分手段の充電と放電のうちの他方を行うことにより前記コントロール端子の信号レベルを前記他方のレベルに定めスイッチ手段と、
    前記電圧出力手段から前記所定電圧の電力供給をうけて、前記スイッチ手段に対して前記第1の指示と前記第2の指示を行う制御と前記インクジェットプリンタの制御を行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記ACアダプタからの電力供給開始に従って前記電圧出力手段からの前記所定電圧の入力を開始したとき、前記第1の指示を含む初期化制御を実行した後に所定の処理を行い、前記所定の処理の終了後に前記第2の指示を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記インクジェットプリンタは、さらに二次電池を装着可能であり、前記二次電池を充電する充電制御回路を有し、前記所定の処理は、前記充電制御回路を用いた充電処理を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記インクジェットプリンタは記録ヘッドを備え、前記所定の処理は前記記録ヘッドの回復動作の制御を含むであることを特徴とする請求項1に記記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記電圧出力手段は、DC−DCコンバータまたはボルテージレギュレータであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記積分手段は、コンデンサを含むことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
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