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JP4725828B2 - 壁紙糊付機用糊供給装置 - Google Patents
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JP4725828B2 - 壁紙糊付機用糊供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
壁紙を貼付する際に使用される壁紙糊付機に糊を攪拌して供給する装置を必要とする分野に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
壁紙糊付機用の糊供給ポンプとして、糊を供給するだけのものとしては実開昭59−154737や実用新案登録第3033932号等が知られている。該ポンプの種類についての記載はないが、市場にでている壁紙糊付機用の糊供給ポンプであるベーンポンプが使われていることは実公昭62−36432にあるようによく知られている。
【0003】
また、攪拌機能を有する壁紙糊付機用糊供給装置についても実開平6−11865に開示されているが、動力として、容器の底に一台のモータが取り付いており、攪拌用、供給用に歯車を介して伝達される。
【0004】
このように壁紙糊付機用糊供給装置にはベーンポンプがよく使われているが、糊の粘性が高いために壊れることがあった。例えば長年使用していると、粘度の高い糊がポンプ内のベーンの動きを阻害し糊が出なくなったり、ベーンが糊で固着され動かなくなりポンプが破損し、ポンプから糊が漏れる等の故障が起こる等の不具合があった。
【0005】
一方、比較的粘性のある液状物の送給にはトロコイドポンプが使用される。油圧ポンプはその例である。耐久性はすぐれているが金属製のため耐食性が悪いために、耐食を要求される場合には、インナロータ、アウタロータ及びポンプケース等の主要部品の表面に樹脂コーティングを施して使用していた。このために耐食性は増すが、高価となるきらいがあった。
【0006】
トロコイドポンプの材料として耐食性に優れる合成樹脂を使用し、糊の粘性に充分耐えうる強度を有するよう製作することにより上記の問題は解決している。
【0007】
また、トロコイドポンプのインナロータ、アウタロータ及びポンプケースを合成樹脂で製作すると、回転による摩擦熱で合成樹脂が熱膨張し、部材同志が固着する現象があらわれる。この現象を防ぐために、合成樹脂製の各部品の熱膨張量を予測してこれに見合った適当量の隙間を部品間に設けている。
【0008】
具体的には、アウタロータとポンプケースの接する部分に適当量の隙間を設けている。インナロータとアウタロータは共に糊と接触し、両者の温度条件は等しく熱膨張はほぼ同じであるので熱膨張を考慮した隙間を両者の間に設ける必要はない。
【0009】
壁紙糊付機への糊供給ポンプのみの用途の場合は、糊を予め水と混合しておき壁紙糊付機に適した粘度に調整しておく必要がある。これに応じて考案されたものが実開平6−11865で図示の糊供給機である。ポンプ内で故障が起きたときは、ポンプから糊が漏れ動力のモータに糊が付着したりして、電器的に短絡を起こし故障することもある。トロコイドポンプは糊の付着は起こりえないのでモータまで故障することはない。
【0010】
攪拌機能を有し且つ壁紙糊付機へ糊を供給する装置については更に特願2001−37706に開示されているが、信頼度の高いポンプの採用を特徴として、一台のモーターで駆動伝達として歯車を使用して攪拌、供給及び吸込みが可能としたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術については以上に述べた通りであるが、糊供給装置内の駆動伝達を歯車を組み合わせて行っているために歯車同志の接触音が発生する。糊供給装置や壁紙糊付機の操作者及び周囲への騒音源となる可能性があるので、より静かなものに糊供給装置を改善する必要がある。また歯車による駆動伝達方式では動作中に伝達切替レバーを不如意に押した場合に、例えば供給動作状態が急に攪拌動作に変わる可能性が有る。
【0012】
逆に攪拌中にレバーに不意にぶつかったりしてしまい、供給となり、そのために施工現場に糊をこぼしてしまうということも発生したりもしていた。また、切り替え部分のレバーに何かのはずみで当たったりした場合、歯車の噛み合わせがきっちりと噛み合わない状態になったりして、歯車の先を傷めたり、歯車の刃先を損傷させてしまうというようなことも発生してしまっていた。新築の大きな現場では、内装施工が行われるような部屋が資材置き場になったりすることが多く、そのためそのような不慮の事故的なケースが発生したりしていた。以上の課題を改善する必要がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、壁紙糊付機に糊を供給する壁紙糊付機用糊供給装置において、該糊供給装置は糊供給用ポンプと糊攪拌機の両機能を備え、糊供給用ポンプと糊攪拌機の動力として一つの駆動源を使用し、テンションプーリの位置を可変とする構造を有し、上記テンションプーリは把手を設けたL字型の支持腕に設けられた軸に回転自在に軸支され、上記把手を水平方向に移動することにより駆動源からの動力の伝達をテンションプーリによってベルトの張力を変化させ、把手を所定の動作位置にするために、止め具に設けた孔に把手の軸部先端を挿入して固定するロック構造を有し、糊供給用ポンプ側に駆動源側の動力伝達のためのベルトの張力を与え、糊供給のための回転方向とは逆方向に回転するように駆動源を作動させることにより、糊供給の吐出口から糊を吸引させることができ、任意に糊供給用ポンプまたは糊攪拌機のいずれかに駆動の伝達を切り替え可能とすることを特徴とする壁紙糊付機用糊供給装置である。
【0014】
装置全体を軽量にし、消費エネルギーを少なくするために、糊供給ポンプと糊攪拌機の両機能を備えながら動力としての駆動源を一つにし、動力伝達のための手段として騒音発生の少ないベルト等を使用し、人力により位置可変のテンションプーリを移動し攪拌器駆動用又はポンプ駆動用のベルトに張力を与え糊攪拌機を又は糊供給用ポンプを駆動するのである。
【0015】
また、糊供給用ポンプ側に駆動源側の動力伝達のためのベルトの張力を与える際に、糊供給のための回転方向とは逆方向に回転するように駆動源を作動させることにより、糊供給の吐出口から糊を吸引させることを特徴とする。
【0016】
すなわち、壁紙糊付機に供給した糊を再び糊供給装置側へ戻すことができるようにしたものである。モータの回転を正回転から逆回転に変更してトロコイドポンプを逆回転させると吐出から吸引に変わり、壁紙糊付機に残っている糊を糊供給装置の方へ戻すことができるのである。当然ではあるが、再びモータの回転方向を変えて供給装置の糊を糊付機側へ供給することも可能である。
【0017】
請求項に係る発明は、糊供給ポンプと糊攪拌機のどちらにもベルトの張力を与えられない位置にテンションプーリがあるときには、どちらにも駆動源から動力伝達しないことを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機用糊供給装置である。
【0018】
本発明装置が動作中に不如意に身体の一部がテンションプーリの操作用把手を押したりした場合に、例えば糊供給ポンプが動作中にテンションプーリが糊供給ポンプ用ベルトから離れていきなり糊攪拌機駆動用のベルト側へ移動してもベルトに反撥されてテンションを与えるまでには至らない。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の壁紙糊用供給装置の構成について図1により説明する。1は壁紙糊付機用糊供給装置、6は糊Aの容器、4は攪拌羽根、3は攪拌及び糊供給用トロコイドポンプの駆動のモータ、8は容器6からの糊供給用吐出口管であり、容器6の底部に貫通して取り付けられている。7は機器類のハウジングを兼ねた台、9は支持板でありモータ3、トロコイドポンプ2及びこれらの軸等を固定又は支持している。支持板9は上下2段に別れている。上段と下段の支持板9、下段の支持板9と容器6の底部は台7の頂板部を貫通して鞘ボルトで結合固定されている。18は供給装置本体移動用のキャスタである。
【0020】
モータ3の動力を攪拌羽根4またはトロコイドポンプ2に任意に変更して伝達するために、モータ3の軸31にプーリ32とプーリ32’が固定されている。実際には一体であるが駆動伝達をわかり易くするために下部をプーリ32上部をプーリ32’と称する。また軸33に回転自在に軸支されて、図2平面図に示す略L字型の支持腕19の把手10の反対側の端に下方に向けて具備された軸51に回転自在に軸支されてテンションプーリ5が設けられている。軸33はプーリ32,32’と一体となっており、ベアリング34を介して支持腕19の回動軸となっている。テンションプーリ5は略L字の支持腕19の端にある把手10を水平方向に移動することにより軸33を中心に回動する。
【0021】
また、把手10を所定の動作位置にセットするための把手10の止め具71,72が攪拌機用とトロコイドポンプ用に板状金物(図示せず)を介して支持板9に固定されている。止め具71,72の孔74,75に把手付きの軸部先端73を挿入して支持腕19の回動を固定するロック構造となつている。把手を軸方向に引いて止め具71,72の孔から抜く。その位置で手を離すと把手付きのコイルバネ(図示せず)に付勢されて孔74,75に入り固定される。このように攪拌位置、糊の供給位置で把手10が固定されてテンションプーリ5がベルト61、62のいずれかにテンションをかけた状態で動作できるのである。
【0022】
また、攪拌羽根4の軸41にプーリ43が設けられ、同じようにトロコイドポンプ2の軸21にプーリ22が設けられている。
【0023】
モータ軸31のプーリ32とトロコイドポンプの軸21のプーリ22は駆動伝達のベルト62、モータ軸31のプーリ32’と攪拌羽根用のプーリ43はベルト61で繋がっている。ベルト61、ベルト62は本装置の把手10がトロコイドポンプや攪拌羽根の駆動位置にないときは緩くプーリ間を取り巻いているのでモータ3が回転していてもプーリ32、32’が空回りしてプーリ43及びプーリ22に駆動伝達されない。このベルト61、62はテンションが掛かると延びるような材質、例えば合成ゴム等である。以上が本発明装置の構成である。
【0024】
モータ3はトロコイドポンプ2の吐出と吸い込み両機能に備えるため、正逆両方向の回転切替が可能にスイッチの回路(図示せず)が組まれている。攪拌羽根4はブレードの向き(図1(b)参照)に適合させて一方向のみに回転するようにしてもよく、またどちらに回転させてもいい攪拌羽根を使用すれば攪拌中に逆回転させるようにしてもよい。
【0025】
トロコイドポンプ2は図3に示すようにインナロータ2aとアウタロータ2bとポンプケース2cと軸21と糊入り口2dと糊出口2eから主要部は構成されている。部材は耐食性の高いことを必要とするため先述の主要部の材質は合成樹脂としている。例えばインナロータ2aとアウタロータ2bおよびアウタロータ2bの外周面と接する部分のポンプケース2cにはポリアセタール樹脂等を採用している。
【0026】
本発明の装置を使って糊Aを攪拌して壁紙糊付機50に供給する動作について説明する。澱粉糊と水をそれぞれ所定の配分にして容器6に入れ、把手10を牽いて10’の位置とし、テンションプーリ5を図2の二点鎖線の位置に移動させて攪拌羽根4の駆動伝達用のベルト61に押しつけてベルト61にテンションを与える。モータ3のスイッチ(図示せず)を「攪拌ON」にするとモータ3が回転しモータ3と同軸のプーリ32が回転し,ベルト62により伝達され,プーリ43により伝達されて攪拌羽根4が回転して糊が攪拌される。
【0027】
容器内の糊Aが壁紙施工用として適した状態に攪拌された時点でモータ3を一旦止める。攪拌羽根4の駆動用のベルト61を押しつけているテンションプーリ5(位置は図2の二点鎖線の位置)を把手10を回動させ図2の実線の位置に移動してトロコイドポンプ2を駆動するための伝達用のベルト62に押し付け、ベルト62にテンションを与える。再びモータ3のスイッチを「ポンプ吐出」にするとトロコイドポンプ2が始動し、容器内の糊Aを入り口2dより吸入し出口2eとホース52を通して壁紙糊付機50の糊箱53に供給する。
【0028】
また、モータ3の回転を供給時とは逆方向にすることで、壁紙糊付機50の糊箱53に残った糊を糊供給装置1の容器6へ戻すことが可能である。操作は、テンションプーリ5を図2の実線の位置のままでベルト62にテンションを与えた状態で、モータ3のスイッチを「ポンプ吸込」にセツトすればよいのである。
【0029】
以上の説明は水と糊粉の攪拌から糊の供給及び吸入までのことであるが、ペースト状の糊の原液に水を加えて容器6に入れて、攪拌機4で攪拌したり、既に壁紙施工に使用可能な糊Aになっているものを容器6に入れトロコイドポンプ2により、壁紙糊付機50に供給することも当然のことながら可能である。同様に吸引だけの使用も可能である。また、攪拌機4で糊Aを攪拌溶解する作業の場合はモータ3の回転方向は正逆いずれでも可能である。
【0030】
【発明の効果】
壁紙糊付機用糊供給装置の駆動の伝達をベルトのテンションを利用して行うことにより糊の攪拌、糊付装置への供給及び糊付け装置からの吸入の何れの動作においても糊供給装置から発生する騒音は非常に小さくなった。例えば駆動の伝達が歯車により行われている場合に比べて、各種動作毎にばらつきはあるが、10〜20db低くなっていることが騒音計測の結果確認された。駆動伝達のベルト採用による騒音の低減効果は大きい。
【0031】
攪拌後の糊の壁紙糊付機の糊箱への供給と糊箱に残った糊の吸出を、同一ポンプでモータの回転方向を切り替えるスィッチ操作だけで、容易に行うことが可能となった。
【0032】
また、或る動作中に、不意に把手にぶつかったりしてしまい、所定外の動作に変わってしまうようなトラブルも発生しなくなる。また、従来の駆動伝達を歯車によっていた場合は、把手に当たった時の衝撃で歯車が噛み合わなくなったり、歯車の先を傷めるてしまったりしていたがテンションプーリでベルトにテンションを与えて駆動するようにしているため不慮のトラブルに対しての心配もなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体構成を示す図で攪拌器部の縦断面図(a)、攪拌羽根の平面図(b)及びモータとトロコイドポンプ部の縦断面図(c)
【図2】本発明装置の駆動伝達部の水平断面図
【図3】実施例のトロコイドポンプの縦断面図(a)および平断面図(b)
【図4】本発明の壁紙糊付機用糊供給装置から壁紙糊付機への糊の供給を示す図
【符号の説明】
A 糊
1 壁紙糊付機用糊供給装置
2 トロコイドポンプ
2a インナロータ
2b アウタロータ
2c ポンプケース
2d 入口
2e 出口
3 モータ
4 攪拌器
5 テンションプーリ
6 容器
7 台
8 吐出口管
9 支持板
10 把手
18 キャスタ
19 支持腕
21 軸
22 プーリ
31 軸
32、32’ プーリ
33 軸
41 軸
43 プーリ
50 壁紙糊付機
51 軸
52 ホース
53 糊箱
61 ベルト
62 ベルト

Claims (2)

  1. 壁紙糊付機に糊を供給する壁紙糊付機用糊供給装置において、該糊供給装置は糊供給用ポンプと糊攪拌機の両機能を備え、
    糊供給用ポンプと糊攪拌機の動力として一つの駆動源を使用し、
    テンションプーリの位置を可変とする構造を有し、
    上記テンションプーリは把手を設けたL字型の支持腕に設けられた軸に回転自在に軸支され、上記把手を水平方向に移動することにより駆動源からの動力の伝達をテンションプーリによってベルトの張力を変化させ
    把手を所定の動作位置にするために、止め具に設けた孔に把手の軸部先端を挿入して固定するロック構造を有し、
    糊供給用ポンプ側に駆動源側の動力伝達のためのベルトの張力を与え、糊供給のための回転方向とは逆方向に回転するように駆動源を作動させることにより、糊供給の吐出口から糊を吸引させることができ、
    任意に糊供給用ポンプまたは糊攪拌機のいずれかに駆動の伝達を切り替え可能とすることを特徴とする壁紙糊付機用糊供給装置。
  2. 糊供給ポンプと糊攪拌機のどちらにもベルトの張力を与えられない位置にテンションプーリがあるときには、どちらにも駆動源から動力伝達しないことを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機用糊供給装置。
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