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JP4725909B2 - 地表面ポリゴン生成方法 - Google Patents
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Description

本発明は、地表面を3次元表示するための三角形ポリゴンデータの生成方法に関する。
電子地図データを利用して地表面および建物の3次元表示が実現されている。地表面の標高データは、50mなど一定間隔で用意された四角形のメッシュの交点で与えられることが多い。これら4点は、必ずしも同一平面上に存在するとは限らないため、平面ポリゴンを用いて3次元表示を行う都合上、地表面の3次元表示には、地表面を三角形に分割した三角形ポリゴンが利用される。分割方法として、例えば、特許文献1には、「四角形各々について、2本の対角線のうち、標高差がより大きい方の1本を選択して結び、当該四角形各々を2つずつの三角形に分割」する方法が開示されている。
特許第3376868号公報
上述の通り、従来技術は、標高差が大きい方の対角線を利用する。これは、例えば、地表面が斜面となっている場合、四角形ポリゴンをその稜線に沿って分割することとほぼ同義となる。しかし、この分割方法では、地表面の3次元表示が不自然となる恐れがあることが見いだされた。図8は従来技術による3次元表示例を示す説明図である。山の傾斜地に建築された建物および道路Rpを示した。従来技術では、稜線に沿ってポリゴンが分割される結果、等高線に沿うように走る道路Rp上に、図示する通り、稜線Lpが顕著に現れる。また、建物の設置部Bpは地面に埋まっているかのように表示されることがある。本発明は、かかる課題を解決し、自然な3次元表示を実現可能な地表面ポリゴンデータの生成技術を提供することを目的とする。
本発明のポリゴンデータ生成装置は、以下の手順で、地表面を3次元表示するための三角形ポリゴンデータを生成する。ポリゴンデータ生成装置は、複数の格子点について、位置および標高を記録した地表面データを入力する。そして、複数の格子点から順次、4点を処理対象として特定する。但しこの4点は、内部に他の格子点を含まない四角形を形成できるように特定する。次に、ポリゴンデータ生成装置は、特定された4点で形成される四角形の2本の対角線のうち、両端の標高差が小さい側の対角線で四角形を分割することで、2つの三角形ポリゴンデータを生成する。
本発明によれば、従来技術とは逆に、標高差が小さい側の対角線を採用する。こうすることにより、斜面上の四角形ポリゴンについても、稜線ではなく、等高線に比較的沿う方向に分割されることになる。従って、道路を横断して稜線が表れるなど、不自然な表示を回避することが可能となる。
本発明は、非構造格子の格子点、および構造格子の格子点のいずれを対象としてもよい。後者の例としては、例えば、矩形の構造格子を用いることができる。かかる構造格子としては、50mなど、一定距離間隔の正方形メッシュが挙げられる。かかる構造格子について、各格子の4頂点を対象としてポリゴンの分割を行えば、処理の簡略化を図ることができる。
四角形を分割する際、2本の対角線に対する標高差の差違が所定値以下の場合、例えば、ほぼ同値の場合が生じ得る。かかる場合には、いずれか一本をランダムに選んでも差し支えないし、一定の規則に従って選んでもよい。後者の例として、例えば、四角形に隣接する格子の境界線との連続性が高い側の対角線を選択してもよい。連続性は、種々の態様で評価することができる。例えば、対角線を、他のポリゴンの境界線上にある限り、処理対象となっている四角形外に延長し、その長さで評価する方法を採ることができる。別の方法として、対角線の端が、隣接する四角形ポリゴンを分割した対角線と、接続されている場合に1点、接続されていない場合に0点というように、点数評価してもよい。これらの方法によって、格子を分割する境界線の連続性を考慮することにより、さらに自然な3次元表示を実現することが可能となる。
本発明においては、必ずしも全格子について、上述の分割方法を適用する必要はない。地図内には、山間部など、稜線を強調して3次元表示した方が好ましい領域も存在する。従って、各格子点がこのように稜線を強調すべき領域に存在するか否かを判断するために使用する領域属性データを用意して、複数種類の分割方法を使い分けても良い。領域属性データは、例えば、各格子点に対応づけて設定してもよいし、2次元の地図データのように地表面データとは別のデータベースとして用意してもよい。ポリゴンデータ生成装置は、この属性データに基づいて、処理対象となる四角形が、稜線を強調すべき領域に存在すると判断される場合には、対角線のうち両端の標高差が大きい側の対角線で分割することで稜線を強調する。その他の場合には、上述の分割処理を適用してもよいし、更に、異種の分割処理を設け、条件によって使い分けるようにしてもよい。
本発明は、上述した特徴を全て備えている必要はなく、一部を省略したり適宜、組み合わせたりしてもよい。本発明は、ポリゴンデータ生成装置としての態様の他、コンピュータによってポリゴンデータを生成するポリゴンデータ生成方法として構成してもよい。また、かかる処理をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成してもよい。ポリゴンデータ生成装置として構成する場合、スタンドアロンで稼働する装置としてもよいし、端末とサーバとをネットワークで接続して構成してもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
本発明の実施例について以下の順序で説明する。
A.システム構成:
B.地表面データ:
C.地表面ポリゴンデータ生成処理:
C1.分割処理:
C2.稜線強調処理:
C3.分割処理の変形例:
D.効果:
A.システム構成:
図1は実施例としてのポリゴンデータ生成システムの全体構成を示す説明図である。実施例の経路案内システムは、ポリゴンデータ生成装置として機能する端末100と、種々のデータベースを提供するための各種サーバをネットワークNETで接続することで構成される。ネットワークNETは、LANやイントラネットのように限定的なものであってもよいし、インターネットのように広域的なものであってもよい。
サーバによって提供されるデータベースとしては、地表面データ202、2次元地図DB204、3次元地図DB210が挙げられる。地表面データ202は、50mメッシュで各地点の標高を与えるデータである。2次元地図DB204は、2次元地図を表示するためのデータであり、地形、地物を表すポリゴンデータおよび属性データを格納している。3次元地図DB210は、地図の3次元表示を行うためのデータベースであり、地表面ポリゴンデータ212、地物ポリゴンデータ214を含む。地表面ポリゴンデータ212は、地表面を3次元的に表示するためのデータであり、端末100によって生成される。地物ポリゴンデータ214は、道路、建物その他の地物を3次元表示するためのデータである。本実施例では、地物ポリゴンデータ214は、予め用意されているものとして説明する。
図中に端末100の機能ブロックを併せて示した。本実施例では、これらの機能ブロックは、端末100にインストールされた所定のコンピュータプログラムをCPUが実行することにより、ソフトウェア的に構成される。機能ブロックの少なくとも一部を、ハードウェア的に実現しても構わない。
コマンド入力部102は、端末100のキーボード、マウスなどに対するユーザの操作に基づいてコマンドを入力する。データ入出力部104は、ネットワークNETを介して、各種データベースとデータの授受を行う。地図表示部112は、3次元地図DB210に基づき、端末100上に、地図を3次元表示する。
地表面ポリゴンデータ212の生成は、領域判定部106、分割処理部108、稜線強調処理部110によって実現される。領域判定部106は、地表面データ202の各地点の地形を判断し分割処理部108、稜線強調処理部110のいずれを使うか判断する。分割処理部108および稜線強調処理部110は、それぞれ地表面データ202を三角形のポリゴンに分割する。両者は、分割処理の方法が異なる。分割処理部108および稜線強調処理部110それぞれの分割処理の内容については後述する。こうして生成された地表面ポリゴンデータ212は、データ入出力部104によって、3次元地図DB210の地表面ポリゴンデータ212に格納される。
端末100には、更に、地物ポリゴンデータ214を生成するための機能ブロックなどを用意してもよい。また、分割処理を行うために、分割処理部108、稜線強調処理部110以外の機能ブロックを設け、領域判定部106が、3者以上の使い分けを制御するようにしてもよい。逆に、稜線強調処理部110を省略し、全地点について、分割処理部108を適用するようにしてもよい。この構成では、領域判定部106を省略することも可能である。
B.地表面データ:
図2は地表面データ202の構造を示す説明図である。説明の便宜上、2次元地図DB204のデータ例と併せて斜視図的に示した。上側に位置するのが2次元地図DB204のデータであり、下側に位置するのが地表面データ202である。
2次元地図DB204は、図示する通り、地形や地物の描画データおよび属性データを記録している。これらのデータの格納には、周知の種々のデータ構造を適用可能であるため、データ構造に関する詳細な説明は省略する。2次元地図DBには、上述の通り属性データが記録されているため、緯度、経度を特定して、2次元地図DB204を参照することにより、各地点について、陸地/海の区別、建造物の有無などを判断することができる。
地表面データ202は、図示する通り、一定間隔の矩形状メッシュで構成される。本実施例では、50m間隔とした。各メッシュは、平面上に定義されたx、y座標で規定される。メッシュの格子点を「P[x方向の番号、y方向の番号]」の形式で表した。各格子点には、3次元の位置情報(緯度、経度、標高)が対応づけられている。例えば、格子点P[1,0]は、「緯度=Lat,経度=Lon,標高=H」である。標高は、本実施例では、格子点を中心とする50m四方の領域内における確率的な値を意味している。即ち、この標高値は、格子点の厳密な標高値ではなく、かかる領域内のいずれかの地点における標高値を表すに過ぎない。 本実施例では、地表面データ202は、正方形メッシュで規定されているが、x方向、y方向でメッシュの間隔が異なっていても良い。
C.地表面ポリゴンデータ生成処理:
図3は地表面ポリゴンデータ生成処理のフローチャートである。ユーザのコマンドに従って端末100のCPUが実行する処理である。この処理が開始されると、CPUはネットワークNET経由で地表面データ202を入力し(ステップS10)、以下に示す処理を、全格子について順次実行する(ステップS12〜S52)。
まず、CPUは処理対象となる格子を特定する(ステップS14)。未処理の格子からランダムに特定してもよいし、一定の規則に従って特定してもよい。以下、特定された格子を処理対象格子と呼ぶ。
CPUは、処理対象格子がどのような領域に存在するかを判断する(ステップS16)。本実施例では、住宅、道路、鉄道などの地物が存在する街領域と、これらの地物が存在しない山間領域に区分するものとした。この判断は、2次元地図DB204の属性データを用いて、以下の手順で行う。図中に判断方法を併せて示した。
CPUは、処理対象格子P1の周囲に、一定の直径の円領域C1を設定する。円領域C1の半径は任意に設定可能であるが、本実施例では、地表面データ202のメッシュ間隔と同値とした。こうして設定された円領域C1の内部に住宅B1、道路、鉄道などの地物が存在する場合、CPUは、処理対象格子は街領域に存在すると判断し、そうでない場合には、山間領域に存在すると判断する。図中の例では、格子P1は街領域、格子P2は山間領域にそれぞれ存在することになる。
領域の判断は、この他にも種々の手法を適用可能である。例えば、円領域を設定するまでなく、処理対象格子内に地物が存在するか否かで判断するようにしてもよい。本実施例では、2次元地図DB204を参照して判断したが、各格子点に、街領域、山間領域という属性データを付与しておくようにしてもよい。
CPUは領域の判断結果に応じて、2通りの方法を使い分けて地表面ポリゴンデータを生成する。山間領域でない場合(ステップS18)、即ち街領域に対しては、分割処理(ステップS20)を適用し、山間領域については稜線強調処理を適用する(ステップS40)。それぞれの処理内容は、後述する。本実施例では、2通りの処理を使い分けているが、更に多くの処理を使い分けるようにしてもよい。逆に、ステップS16,S18,S40を省略し、全処理対象格子について分割処理(ステップS20)のみを統一的に用いるようにしても差し支えない。
CPUは、分割処理(ステップS20)、または稜線強調処理(ステップS40)によって生成された地表面ポリゴンデータをネットワークNET経由で3次元地図DB210に格納する(ステップ50)。以上の処理を全格子について実行して(ステップS52)、地表面ポリゴンデータ生成処理を完了する。
C1.分割処理:
図4は分割処理のフローチャートである。地表面ポリゴンデータ生成処理(図3)のステップS20に相当する処理である。この処理では、矩形の処理対象格子を対角線で分割して、三角形のポリゴンデータを生成する。
CPUは、処理対象格子の各格子点の標高を入力し(ステップS21)、2本の対角線について両端の標高差dh1、dh2を算出する(ステップS22)。図中に算出方法を示した。処理対象格子の各格子点の標高がそれぞれH1、H2、H3、H4であるとする。この場合、2本の対角線の標高差は、「dh1=|H1−H3|、dh2=|H2−H4|」で与えられる。
CPUは、2つの値dh1、dh2について、両者の差分の絶対値|dh1−dh2|と所定の閾値Thとを比較する(ステップS23)。絶対値|dh1−dh2|が、閾値Thより大きい場合には、CPUは標高差dh1、dh2間には有意差が存在すると判断し、標高差が小さい側の対角線で格子を分割する(ステップS24)。例えば、dh1>dh2の時には、ステップS22で示した図中のH1、H3を結ぶ対角線で格子を分割する。逆に、dh1<dh2の時には、H2、H4を結ぶ対角線で格子を分割する。ステップS23で用いる閾値Thは、このように標高差dh1、dh2に有意差が存在するか否かの判断基準値であり、任意に設定可能である。Thを値0に設定すれば、標高差dh1、dh2に計算誤差程度の微差がある場合でも、ステップS24の処理が行われることになる。
絶対値|dh1−dh2|が、閾値Th以下の場合(ステップS23)、CPUは標高差dh1、dh2はほぼ同値と判断し、格子の分割に使用すべき対角線を選択するための指標として、各対角線の連続性指標V1、V2を設定する(ステップS25)。連続性指標とは、処理対象格子の対角線が、格子外に連続して延伸する程度を表す指標である。本実施例では、延伸可能な長さを指標として用いるものとした。
図中に、連続性指標V1、V2の設定方法を例示した。処理対象格子Pの2本の対角線DL1、DL2を評価する場合を考える。処理対象格子Pの周囲における格子、およびその分割に使用された対角線を破線で示した。対角線DL1は、右下の格子における対角線DL11のみと連続している。対角線DL1の長さを「1」とすれば、延伸可能な長さは「2」となるため、連続性指標V1は「2」と設定される。対角線DL2は、右上の対角線DL21、および左下の対角線DL22と連続している。従って、連続性指標V2は「3」と設定される。図示した範囲外でも対角線が連続している場合には、連続性指標は、更に大きな値を採り得る。
連続性指標は、種々の設定が可能であり、例えば、処理対象格子に隣接する格子(図示した破線の8個の格子)内でのみ評価するようにしてもよい。この評価方法では、連続する対角線の本数を点数化して評価することができる。例えば、対角線DL1については、対角線DL11のみが連続しているため連続性指標V1を1点とし、対角線DL2については連続性指標V2を2点としてもよい。また、処理対象格子の上下左右に隣接する格子における対角線との平行性を考慮してもよい。例えば、対角線DL1については、左右および下の対角線が平行となっているため3点、対角線DL2については上の対角線のみが平行となっているため1点と評価し、この評価値を加味して、連続性指標を設定するようにしてもよい。
CPUは、こうして設定された連続性指標に基づき、その値が大きい側の対角線で格子を分割する(ステップS26)。こうすることにより、格子の境界線が比較的広域にわたって連続するため、地表面について、より自然な3次元表示を実現することが可能となる。
分割処理は、種々の方法を採ることができ、例えば、標高差dh1、dh2がほぼ同値と判断できる場合(ステップS23:YES)、2本の対角線のいずれか一方を、ランダムに選択するようにしても良い。連続性指標は、処理対象格子の対角線が必ずしも直線状に延伸可能な程度を評価するものである必要はなく、地表面データ202が、非構造格子で与えられている場合には、折れ線状に延伸可能な長さに基づいて連続性指標を設定してもよい。
C2.稜線強調処理:
地表面ポリゴンデータ生成処理(図3)における稜線強調処理(ステップS40)は、上述した分割処理(図4)のステップS24において、選択する対角線を逆転させた処理である。即ち、稜線強調処理では、CPUは、2本の対角線の標高差dh1、dh2に有意差が存在する場合には、標高差が大きい側の対角線で格子を分割する。
標高差dh1、dh2がほぼ同値と判断される場合には、稜線強調処理においても、分割処理と同様の処理を実行する(図4のステップS25、S26)。ただし、これらの処理についても分割処理と逆の選択を行い、ステップS26で、連続性指標が小さい側の対角線で格子を分割するようにしてもよい。
C3.分割処理の変形例:
格子を分割する対角線の選択方法としては、対角線両端の標高差dh1、dh2に代えて、対角線で仮に分割した場合に生成される三角形ポリゴンの法線長さを利用した方法が挙げられる。かかる選択方法について変形例として説明する。この選択方法は、図4のステップS22、S23に代わる処理である。
図5は三角形ポリゴンの法線を用いた対角線の選択方法を示す説明図である。処理対象格子の格子点P0、P1、P2、P3を、平面上の位置座標x、yおよび標高hに従って斜視図で示した。処理対象格子を対角線P1P3で分割したとすれば、三角形P0P1P3、P2P1P3という2つの三角形ポリゴンが生成される。これらの各三角形ポリゴンについては、正規化された法線ベクトルN1,N2を求めることができる。また、各法線ベクトルN1、N2のxy平面上の成分をN1xy、N2xyとする。三角形ポリゴンの地表面からの傾きが大きいほど、この成分値は大きくなる。変形例では、この成分値の和、即ち「N1xy+N2xy」を標高差に代わる評価値として用いる。
図5中では、対角線P1P3で格子を分割した状態を例示したが、対角線P0P2で分割した状態についても、同様にして法線およびxy平面上の成分を求めることができる。この法線に基づいて得られる評価値を「N3xy+N4xy」とする。
変形例では、こうして得られた評価値に基づいて、格子の分割に使用すべき対角線を選択する。分割処理(図4)においては、ステップS24では、評価値が小さくなる側の対角線を選択し、稜線強調処理では、評価値が大きくなる側の対角線を選択する。
変形例において、対角線P1P3で格子を分割した状態についての評価値は、各法線ベクトルN1、N2のxy平面上の成分N1xy、N2xyのうち大きい側を用いるようにしてもよい。対角線P0P2で分割した状態についての評価値は、法線およびxy平面上の成分N3xy、N4xyのうち大きい側を用いることになる。そして、分割処理では、こうして得られた評価値の小さい方に対応する対角線を用いる。このように、分割処理においては、対角線の両端の標高差が小さい側の対角線を選択するのと、同等の選択基準となる種々の手法を適用することができる。
D.効果:
図6は本実施例に基づく地表面の3次元表示例を示す説明図である。山の傾斜地に建築された建物および道路Rpを示した。従来技術による表示(図8)と異なり、本実施例による地表面ポリゴンデータを用いた場合には、道路Rdを横断する稜線が顕著には表れない。このように本実施例の地表面ポリゴンデータ生成システムによれば、地表面の3次元表示における不自然さを抑制することができる。
実施例では、街領域と山間領域で分割処理と稜線強調処理を使い分けた。かかる使い分けは本実施例に必須ではないが、このような使い分けをすることにより、地物が存在する街領域では、不自然な稜線が表れることを抑制しつつ(図6参照)、山間領域では、稜線を強調した3次元表示を行うことが可能となる。
E.第2実施例:
第1実施例では、正方形の構造格子で与えられた地表面データ202を用いて地表面ポリゴンデータを生成する例を示した。本実施例は、非構造格子で与えられる地表面データにも適用可能である。かかる例について、第2実施例で説明する。
図7は第2実施例としての地表面ポリゴンデータ生成処理のフローチャートである。第1実施例と同様、端末100のCPUが実行する処理に相当する。処理が開始されると、CPUは、地表面データを入力する(ステップS100)。この例では、地表面データは、非構造格子で与えられているものとする。
CPUは、入力された全格子点について、以下の手順で地表面ポリゴンデータを生成する処理を実行する(ステップS102〜S112)。まず、CPUはデローニ分割処理により、地表面の三角形ポリゴンへの分割を試みる(ステップS104)。デローニ分割とは、非構造格子を規定するための数値幾何学上周知の処理である。
図中に、デローニ分割処理の方法を示した。黒丸が格子点を表している。デローニ分割では、これらの格子点の3点以上を通過する円を見つけ出す。但し、図中の円Cd2に示すように、他の格子点を内部に含む円は除外する。円Cd1、Cd3のように内部に他の格子点を含まない円(以下、「空円」と呼ぶ)を見いだす。円Cd3のように、4点以上の格子点を通過する状態を縮退と呼ぶ。
CPUは、空円の設定結果に基づき、縮退が生じているか否かを判断する(ステップS106)。縮退が生じていない場合には、空円上の3点によって三角形の地表面ポリゴンデータを生成、格納する(ステップS110)。縮退が生じている場合には、三角形が一義的に規定できないため、分割処理を行って(ステップS108)、地表面ポリゴンデータを生成、格納する(ステップS110)。
この分割処理には、第1実施例(図4)と同じ処理を適用できる。ステップS106とステップS108の間に、第1実施例における地表面ポリゴンデータ生成処理(図3)のステップS16,S18の処理を適用し、分割処理、稜線強調処理の使い分けを行っても良い。
第2実施例において、5点以上が空円上に存在する縮退が生じた場合には、例えば、いずれかの対角線によって四角形に分割した後、分割処理(ステップS108)を実行すればよい。この際、対角線はランダムに選択してもよいし、標高差が最小となる対角線を選択するようにしてもよい。
以上で説明した第2実施例によれば、第1実施例と同様、非構造格子についても、自然な3次元表示を行うことが可能な地表面ポリゴンデータを生成することができる。
実施例としてのポリゴンデータ生成システムの全体構成を示す説明図である。 地表面データ202の構造を示す説明図である。 地表面ポリゴンデータ生成処理のフローチャートである。 分割処理のフローチャートである。 三角形ポリゴンの法線を用いた対角線の選択方法を示す説明図である。 本実施例に基づく地表面の3次元表示例を示す説明図である。 第2実施例としての地表面ポリゴンデータ生成処理のフローチャートである。 従来技術による3次元表示例を示す説明図である。
符号の説明
100…端末
102…コマンド入力部
104…データ入出力部
106…領域判定部
108…分割処理部
110…稜線強調処理部
112…地図表示部
202…地表面データ
204…2次元地図DB
210…3次元地図DB
212…地表面ポリゴンデータ
214…地物ポリゴンデータ

Claims (6)

  1. 地図の3次元表示を行うためのデータとして,地物が存在する地表面を3次元表示するための三角形ポリゴンデータを生成するポリゴンデータ生成装置であって、
    複数の格子点について、位置および標高を記録した地表面データを入力する地表面データ入力部と、
    前記複数の格子点から、内部に該格子点を含まない四角形を形成可能な4点を処理対象として特定する対象格子点特定部と、
    前記四角形の2本の対角線のうち、両端の標高差が小さい側の対角線で該四角形を分割することで、2つの三角形ポリゴンデータを生成する分割処理部とを備えるポリゴンデータ生成装置。
  2. 請求項1記載のポリゴンデータ生成装置であって、
    前記地表面データは、矩形の構造格子で与えられ、
    前記処理対象は、前記構造格子における各格子の4頂点であるポリゴンデータ生成装置。
  3. 請求項1記載のポリゴンデータ生成装置であって、
    前記分割処理部は、前記2本の対角線に対する標高差の差違が所定値以下の場合、前記四角形に隣接する格子の境界線との連続性が高い側の対角線を用いて前記分割を行うポリゴンデータ生成装置。
  4. 請求項1記載のポリゴンデータ生成装置であって、
    前記地表面データ入力部は、前記各格子点が稜線を強調すべき領域に存在するか否かを判断するために使用する領域属性データを入力し、
    前記対象格子点特定部によって特定された四角形が、前記領域属性データに基づいて、前記稜線を強調すべき領域に存在すると判断される場合に、前記四角形の2本の対角線のうち、両端の標高差が大きい側の対角線で該四角形を分割することで、2つの三角形ポリゴンデータを生成する稜線強調処理部を備えるポリゴンデータ生成装置。
  5. 地表面データ入力部と,対象格子点特定部と,分割処理部とを備えており,地図の3次元表示を行うためのデータとして,地物が存在する地表面を3次元表示するための三角形ポリゴンデータを生成するポリゴンデータ生成装置が実行するポリゴンデータ生成方法であって、
    前記地表面データ入力部が複数の格子点について、位置および標高を記録した地表面データを入力する地表面データ入力工程と、
    前記対象格子点特定部が前記複数の格子点から、内部に該格子点を含まない四角形を形成可能な4点を処理対象として特定する対象格子点特定工程と、
    前記分割処理部が前記四角形の2本の対角線のうち、両端の標高差が小さい側の対角線で該四角形を分割することで、2つの三角形ポリゴンデータを生成する分割処理工程とを実行する備えるポリゴンデータ生成方法。
  6. 地表面データ入力部と,対象格子点特定部と,分割処理部とを備えており,地図の3次元表示を行うためのデータとして,地物が存在する地表面を3次元表示するための三角形ポリゴンデータを生成するポリゴンデータ生成装置を動作させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記地表面データ入力部が,複数の格子点について、位置および標高を記録した地表面データを入力する処理を実行するための地表面データ入力プログラムコードと、
    前記対象格子点特定部が,前記複数の格子点から、内部に該格子点を含まない四角形を形成可能な4点を処理対象として特定する処理を実行するための対象格子点特定プログラムコードと、
    前記分割処理部が,前記四角形の2本の対角線のうち、両端の標高差が小さい側の対角線で該四角形を分割することで、2つの三角形ポリゴンデータを生成する処理を実行するための分割処理プログラムコードと
    を備えるコンピュータプログラム。

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