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JP4726766B2 - 強制空冷エンジン - Google Patents
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Description

本発明は、エンジン本体の上方に下から冷却ファン、ファンカバー、リコイルスタータ、リコイルスタータカバーを備えた強制空冷エンジンに関する。
歩行型除雪機は、冷却ファンを回転することで空気を取り込み、取り込んだ空気でエンジン本体を冷却する強制冷却エンジンを備えたものがある。
歩行型除雪機は、寒冷地で使用するため、エンジン始動時においてエンジンの温度上昇が遅い。このため、キャブレターのジェットノズル付近で過冷却状態になり、空気中の水蒸気が凍結することが考えられる。
さらに、歩行型除雪機は、降雪地域で使用するため、例えば降雪時にエンジン内に雪が侵入することが考えられる。
この対策として、強制冷却エンジンを、吸気通路の過冷却や雪侵入を防止するように構成し、この強制冷却エンジンを動力源として備えた歩行型除雪機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−68735公報
特許文献1の歩行型除雪機は、エンジンに空気を導く流路の途中に迷路部を形成したものである。この迷路部に空気を通過させることで、空気中の雪粉を取り除いたり、空気の流れを抑えたりすることが可能である。
しかし、流路の途中に迷路部を形成するためには、複数の部材が必要になり構成が複雑になる。
さらに、流路の途中に迷路部を形成するためには、迷路を形成する空間が必要になり、構成をコンパクトにまとめることが難しい。
本発明は、構成の簡素化が図れ、かつ、コンパクト化を図ることができる強制空冷エンジンを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジン本体の上方に下から冷却ファン、ファンカバー、リコイルスタータ、リコイルスタータカバーを備え、前記リコイルスタータカバーのリコイル開口部から空気を取り込み、取り込んだ空気を前記ファンカバー内に導く強制空冷エンジンであって、前記リコイルスタータカバー内で、かつ前記リコイルスタータおよび前記ファンカバー間に、前記強制空冷エンジンの過冷却および前記強制空冷エンジン内への雪侵入を防止する過冷却/雪侵入防止部材が設けられ、この過冷却/雪侵入防止部材は、前記リコイルスタータカバーの底面に対面したプレートからなり、このプレートと前記リコイルスタータカバーの底面との間に隙間が形成され、前記リコイル開口部は、前記リコイルスタータの外周側に形成され、前記過冷却/雪侵入防止部材に設けた空気導入用の導入開口部が、前記リコイルスタータの直下に配置されるとともに、前記導入開口部の周縁が前記リコイルスタータの外周と前記リコイル開口部の内周との間に配置され、前記周縁には、全周にわたり上方へ隆起する環状突起が設けられたことを特徴とする。
請求項は、前記過冷却/雪侵入防止部材と前記リコイルスタータカバーとで形成した空気を導く導入空間の空間総面積S1と、前記リコイル開口部の開口総面積S2との関係を、S1<S2としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、リコイルスタータカバー内に過冷却/雪侵入防止部材を設けた。過冷却/雪侵入防止部材で、強制空冷エンジンの過冷却や強制空冷エンジン内への雪侵入を防止する。
リコイルスタータカバー内に過冷却/雪侵入防止部材を設けるだけで、過冷却や雪侵入を防止できるので、構成の簡素化を図ることができるという利点がある。
さらに、過冷却/雪侵入防止部材をリコイルスタータカバー内に設けることで、既存の空間を利用して過冷却/雪侵入防止部材を設けることが可能である。
これにより、過冷却/雪侵入防止部材を設けるための空間を新たに形成する必要がなく、コンパクト化を図ることができるという利点がある。
加えて、請求項に係る発明では、リコイル開口部を、リコイルスタータの外周側に形成し、過冷却/雪侵入防止部材に設けた導入開口部の周縁を、リコイルスタータの外周とリコイル開口部の内周との間に配置させた。
よって、導入開口部の周縁をリコイル開口部に対してリコイルスタータ寄りに配置することができる。
これにより、リコイル開口部から侵入した雪を過冷却/雪侵入防止部材で確実に受け止めて、ファンカバー内に雪が侵入することを防ぐことができるという利点がある。
一方、導入開口部の周縁を、リコイルスタータの外周とリコイル開口部の内周との間に配置させることで、リコイルスタータの外側に配置することができる。
これにより、過冷却/雪侵入防止部材で受け止めた雪が積もった際に、積もった雪で、リコイルスタータの構成部材が凍結することを防ぐことができるという利点がある。
なお、リコイルスタータの構成部材としては、リコイルスタータに備えられ、ラチェットと連結可能な連結部材(ラチェットは、クランクシャフトの上端部に設けられた部材である)などが該当する。
さらに、請求項に係る発明では、周縁の全周にわたって環状突起を設けた。
これにより、過冷却/雪侵入防止部材で受け止めた雪が溶けた場合、溶けた雪が導入開口部からファンカバー内に侵入することを防ぐことができるという利点がある。
さらに、請求項1に係る発明では、過冷却/雪侵入防止部材で確実に受け止めた雪が溶けると、溶けた雪は隙間から外部に排出される。
請求項に係る発明では、空気を導く導入空間の空間総面積S1と、リコイル開口部の開口総面積S2との関係を、S1<S2とすることで、空気の導入量を好適に抑えることができる。
このように、空気の導入量を好適に抑えることで、強制空冷エンジンの過冷却を防ぐことができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る強制空冷エンジンを備えた歩行型除雪機を示す斜視図である。
歩行型除雪機10は、機体11の左右側にそれぞれ左右のクローラ走行部12,13を備え、左右のクローラ走行部12,13の回転方向を切り換える回転方向切換装置15を備え、回転方向切換装置15を覆うカバー17を備え、回転方向切換装置15に走行クラッチ18を介して回転を伝える強制空冷エンジン19を備え、機体11の左右側に左右のスイングパイプ21,22をスイング自在に備え、左右のスイングパイプ21,22の後端部21a,22aに左右のハンドル24,25をそれぞれ備え、左右のスイングパイプ21,22の前端部に排雪板26を備える。
左クローラ走行部12は、前部の駆動輪28と後部の遊転輪29とにクローラベルト31を巻き掛け、駆動輪28を回転方向切換装置15などを介して強制空冷エンジン19に連結したクローラ式の走行部である。
右クローラ走行部13は、左クローラ走行部12と左右対称の部材であり、構成部材に同一符号を付して説明を省略する。
回転方向切換装置15は、走行クラッチ18を介して強制空冷エンジン19に連結されるとともに、ファイナルドライブ機構(図示せず)を介して左右のクローラ走行部12,13に連結されている。
強制空冷エンジン19の回転は、走行クラッチ18、回転方向切換装置15および前記ファイナルドライブ機構を介して左右のクローラ走行部12,13に伝達される。
カバー17は、回転方向切換装置15を覆うように形成されるとともに、左右のクローラ走行部12,13間に配置されている。
このカバー17は、機体11に取り付けられている。
強制空冷エンジン19は、出力軸であるクランクシャフト33を備え、このクランクシャフト33を縦置き、すなわち下方に延ばした形式のバーチカルエンジンである。
左ハンドル24は、左スイングパイプ21の後端部21aから車体後方に向けて上り勾配に延出され、後端部に左グリップ51を備え、左グリップ51の近傍に走行クラッチレバー52が設けられている。
走行クラッチレバー52は、走行クラッチ18を接続状態と遮断状態とに切り換えるレバーである。
右ハンドル25は、右スイングパイプ22の後端部22aから車体後方に向けて上り勾配に延出され、後端部に右グリップ54を備え、右グリップ54の近傍に前後進切換レバー55が設けられている。
前後進切換レバー55は、回転方向切換装置15の一部を構成する部材である。
この歩行型除雪機10は、左右のグリップ51,54を左右の手で握った状態で、左右のクローラ走行部12,13を正転させることで前進走行し、左右のクローラ走行部12,13を逆転させることで後進走行する。
図2は本発明に係る強制空冷エンジンの側面図、図3は本発明に係る強制空冷エンジンの平面図である。
強制空冷エンジン19は、シリンダブロックやクランクケースなどからなるエンジン本体34と、エンジン本体34を覆うエンジンカバー35と、エンジンカバー35の開口を覆うファンカバー36と、ファンカバー36の開口を覆うリコイルスタータカバー37と、エンジンカバー35の前側および右側部に配置された燃料タンク38と、エンジンカバー35の左側部に配置された排気マフラー39とを備える。
エンジンカバー35の左側部には、排気マフラー39に臨む部位に、空気を排出する空気排出口35aが形成されている。
図4は図3の4−4線断面図、図5は図4のスタータカバー、リコイルスタータおよび過冷却/雪侵入防止部材を分解した状態を示す図である。
強制空冷エンジン19は、クランクシャフト33に冷却ファン61が同軸上に設けられ、冷却ファン61がファンカバー36で覆われ、ファンカバー36にリコイルスタータカバー37が取り付けられ、リコイルスタータカバー37内にリコイルスタータ62が収納され、リコイルスタータカバー37内で、かつリコイルスタータ62およびファンカバー36間に過冷却/雪侵入防止部材64が設けられている。
リコイルスタータ62は、リコイルスタータカバー37で覆われている。
すなわち、エンジン本体34の上方に、下から冷却ファン61、ファンカバー36、リコイルスタータ62、リコイルスタータカバー37が備えられている。
クランクシャフト33の上端部33aに冷却ファン61が嵌合され、冷却ファン61の上面にラチェット71がナット72で取り付けられている。
ラチェット71は、エンジン始動時に連結部材73の下方移動により連結部材73に連結可能で、エンジン始動後に連結部材73の通常位置(上方)への復帰により連結部材73との連結を解除可能な部材である。
連結部材73が下方移動した状態を図4に想像線で示す。
リコイルスタータ62は、リコイルスタータカバー37の軸部75にプーリ76が回転自在にボルト止めされている。
プーリ76に始動用ロープ77が巻き付けられ、始動用ロープ77の先端部にグリップ78(図3参照)が取り付けられ、プーリ76に連結部材73が設けられている。
プーリ76は環状カバー84で覆われている。
環状カバー84は、リコイルスタータカバー37に一体に形成されている。
グリップ78で始動用ロープ77を引っ張ることでプーリ76を回転させるとともに連結部材73を下方移動させる。プーリ76の回転が連結部材73、ラチェット71を介してクランクシャフト33に伝わる。
クランクシャフト33が回転して、強制空冷エンジン19が始動する。強制空冷エンジン19が始動することで、連結部材73が通常位置へ復帰し、ラチェット71と連結部材73との連結が解除される。
クランクシャフト33の回転が冷却ファン61に伝わり、冷却ファン61が回転する。
ファンカバー36、過冷却/雪侵入防止部材64およびリコイルスタータカバー37の3つの部材は、3本のスタッド81およびナット82(図6も参照)で共締めされ、エンジンカバー35に取り付けられている。
過冷却/雪侵入防止部材64は、ファンカバー36とリコイルスタータカバー37との間に挟持されている。
ファンカバー36は、冷却ファン61の上方で、かつ冷却ファン61と同軸上にファン開口部83が形成されている。ファン開口部83の外径D1は、冷却ファン61の外径D2より小さく形成されている。
図6は本発明に係る過冷却/雪侵入防止部材を示す斜視図である。
リコイルスタータカバー37は、円形状の頂部85と、頂部85の外側の環状傾斜部86とで略円錐台形に形成され、環状傾斜部86の外周に3個の取付部87が等間隔に突設されている。
3個の取付部87に取付孔87aがそれぞれ形成されている。取付孔87aはスタッド81に嵌入される。
円形状の頂部85の裏面側に、リコイルスタータ62(図4参照)が回転自在に支持されている。
環状傾斜部86に、略矩形状のリコイル開口部88…が複数個放射状に形成されている。換言すると、リコイル開口部88…は、リコイルスタータ62の外周側に環状に形成されている。
以下、リコイル開口部88…のうち、リコイルスタータ62側の端部88aに接する円弧(想像線で示す)をリコイル開口部88…の内周91として説明する。
取付部87は肉厚Tを厚くすることで、取付部87の底面87bが、環状傾斜部86の底面86aに対して下方に配置されている。
よって、図4に示すように、取付部87の底面87bを過冷却/雪侵入防止部材64に載置させた状態において、環状傾斜部86の底面86aが過冷却/雪侵入防止部材64に対して上方に位置する。
これにより、環状傾斜部86の底面86aと過冷却/雪侵入防止部材64との間に隙間89が形成される。
なお、環状傾斜部86の底面86aと過冷却/雪侵入防止部材64との間に隙間89を形成した理由は図8で詳しく説明する。
過冷却/雪侵入防止部材64は、外形が円弧状に形成され、外周に3個の取付片65が等間隔に突設され、中央に空気導入用の導入開口部66が形成され、導入開口部66の周縁66aに環状突起67が設けられたプレートである。
環状突起67は、導入開口部66の周縁66a全周にわたって形成されるとともに、上方へ隆起するように形成された突片である。
導入開口部66の周縁66aに環状突起67を設けることで、導入開口部66からファンカバー内に雪が侵入することを防ぐことができる。
さらに、環状突起67を設けることで、過冷却/雪侵入防止部材64で受け止めた雪が溶けた場合、溶けた雪がファンカバー内に侵入することを防ぐことができる。
なお、環状突起67を設けた理由は図8で詳しく説明する。
3個の取付片65に取付孔65aがそれぞれ形成されている。取付孔65a…はスタッド81…に嵌入される。
取付孔65a…をスタッド81…に嵌入させた状態で、過冷却/雪侵入防止部材64がファン開口部83の環状突片83aに載置される。
図4に戻って、空気導入用の導入開口部66は、リコイルスタータ62の直下に配置されるとともに、導入開口部66の周縁66aがリコイルスタータ62の外周92とリコイル開口部88…の内周91(図6参照)との間に配置されている。
すなわち、導入開口部66の外径D3、リコイルスタータ62の外径D4、リコイル開口部88…の内径D5との関係が、D4<D3<D5となる。
リコイル開口部88…の内径D5は、リコイル開口部88…の内周91の直径である。
導入開口部66の外径D3とリコイルスタータ62の外径D4との関係をD4<D3とすることで、導入開口部66の周縁66aに形成した環状突起67を、リコイルスタータ62の外側に配置することができる。
これにより、過冷却/雪侵入防止部材64で受け止めた雪で、リコイルスタータ62の構成部材(連結部材73など)が凍結することを防ぐことができる。
なお、リコイルスタータ62の構成部材の凍結防止については図8で詳しく説明する。
また、導入開口部66の外径D3とリコイル開口部88…の内径D5との関係をD3<D5とすることで、周縁66aの環状突起67を、リコイル開口部88…の上端を結んだ円弧の内側に配置することができる。
これにより、リコイル開口部88…から侵入した雪を過冷却/雪侵入防止部材64で確実に受け止めることができる。
なお、周縁66aの環状突起67を、リコイル開口部88…の上端を結んだ円弧の内側に配置した理由は図8で詳しく説明する。
過冷却/雪侵入防止部材64の環状突起67と、リコイルスタータカバー37の環状カバー84とは、同軸上に形成されている。環状突起67の上端部と、環状カバー84の下端部とは、互いに対向配置されている。
環状突起67と環状カバー84とで形成した導入空間68は空間総面積がS1である。
導入空間68は、空気をファンカバー36内に導く空間である。
また、リコイル開口部88…は、開口総面積がS2である。
そして、空間総面積S1および開口総面積S2の関係は、S1<S2である。
これにより、空気の導入量を好適に抑えて強制空冷エンジン19の過冷却を防ぐことができる。
なお、空間総面積S1および開口総面積S2の関係をS1<S2とした理由は図7で詳しく説明する。
つぎに、過冷却/雪侵入防止部材64の作用を図7〜図8に基づいて説明する。
図7(a),(b)は本発明に係る強制空冷エンジンに空気を導く例を説明する図である。
(a)において、強制空冷エンジン19が駆動することで、クランクシャフト33が矢印Aの如く時計回り方向に回転する。クランクシャフト33の回転が冷却ファン61に伝わり、冷却ファン61が矢印Aの如く時計回り方向に回転する。
冷却ファン61が回転することで、リコイル開口部88…から空気が矢印Bの如く取り込まれる。リコイル開口部88…から取り込まれた空気は、導入空間68を経て矢印Cの如く導入開口部66まで導かれる。
導入開口部66まで導かれた空気は、導入開口部66を経てファンカバー36内に矢印Dの如く導かれる。ファンカバー36内に導かれた空気は、エンジン本体34側に導かれる。
ここで、導入空間68の空間総面積S1と、リコイル開口部88…の開口総面積S2との関係は、S1<S2である。
よって、導入空間68から導かれる空気の導入量を好適に抑えることができる。
このように、導入空間68から導かれる空気の導入量を好適に抑えることで、強制空冷エンジン19の過冷却を防ぐことができる。
(b)において、エンジン本体34側に導かれた空気は、エンジン本体34のシリンダブロック(図示せず)まで導かれる。シリンダブロックは導かれた空気で冷却される。
シリンダブロックを冷却した空気は、エンジンカバ−35の空気排出口35aから排気マフラー39に導かれる。
排気マフラー39は導かれた空気で冷却される。排気マフラー39を冷却した空気は矢印Eの如く排出される。
図8は本発明に係る強制空冷エンジンに雪が侵入することを防止する例を説明する図である。
歩行型除雪機10の使用時または放置時に雪が降っている場合、雪はリコイル開口部88…から矢印Fの如くリコイルスタータカバー37内に侵入する。
ここで、空気導入用の導入開口部66は、リコイルスタータ62の直下に配置されるとともに、周縁66aの環状突起67がリコイルスタータ62とリコイル開口部88…との間に配置されている。
よって、周縁66aの環状突起67が、リコイル開口部88…の上端を結んだ円弧の内側に配置される。これにより、リコイル開口部88…から矢印Fの如く侵入した雪を過冷却/雪侵入防止部材64で確実に受け止めることができる。
したがって、ファンカバー36内に雪が侵入することを防ぐことができる。
過冷却/雪侵入防止部材64で確実に受け止めた雪が溶けると、溶けた雪は隙間89から矢印Gの如く外部に排出される。
ここで、過冷却/雪侵入防止部材64には周縁66aに環状突起67が設けられている。
よって、過冷却/雪侵入防止部材64の平坦部64aに落下した雪が溶けた場合に、溶けた雪が導入開口部66からファンカバー36内に侵入することを防ぐことができる。
これにより、強制空冷エンジン19のファンカバー36内に雪が侵入することを防止することができる。
さらに、環状突起67をリコイルスタータ62の外周92とリコイル開口部88…の内周91(図6参照)との間に配置することで、環状突起67を、リコイルスタータ62の外側に配置することができる。
よって、過冷却/雪侵入防止部材64の平坦部64aで受け止めた雪が積もった際に、積もった雪がリコイルスタータ62側に侵入することを防止できる。
これにより、積雪によってリコイルスタータ62に備えた連結部材73などが凍結することを防止できる。
以上説明したように、過冷却/雪侵入防止部材64を設けることで、過冷却/雪侵入防止部材64で、強制空冷エンジン19の過冷却や強制空冷エンジン19内への雪侵入を防止する。
リコイルスタータカバー37内に過冷却/雪侵入防止部材64を設けるだけで、過冷却や雪侵入を防止できるので、構成の簡素化を図ることができる。
さらに、過冷却/雪侵入防止部材64をリコイルスタータカバー37内に設けることで、既存の空間を利用して過冷却/雪侵入防止部材を設けることが可能である。
これにより、過冷却/雪侵入防止部材64を設けるための空間を新たに形成する必要がなく、コンパクト化を図ることができる。
なお、前記実施の形態では、強制空冷エンジン19を歩行型除雪機10に適用した状態を例示したが、これに限らないで、強制空冷エンジン19を他の作業機などに適用することも可能である。
また、前記実施の形態では、リコイル開口部88の形状を略矩形状にした例について説明したが、これに限らないで、円形などの他の形状にすることも可能である。
本発明は、エンジン本体の上方に下から冷却ファン、ファンカバー、リコイルスタータ、リコイルスタータカバーを備えた強制空冷エンジンへの適用に良好である。
本発明に係る強制空冷エンジンを備えた歩行型除雪機を示す斜視図である。 本発明に係る強制空冷エンジンの側面図である。 本発明に係る強制空冷エンジンの平面図である。 図3の4−4線断面図である。 図4のスタータカバー、リコイルスタータおよび過冷却/雪侵入防止部材を分解した状態を示す図である。 本発明に係る過冷却/雪侵入防止部材を示す斜視図である。 本発明に係る強制空冷エンジンに空気を導く例を説明する図である。 本発明に係る強制空冷エンジンに雪が侵入することを防止する例を説明する図である。
符号の説明
10…歩行型除雪機、19…強制空冷エンジン、34…エンジン本体、36…ファンカバー、37…リコイルスタータカバー、61…冷却ファン、62…リコイルスタータ、64…過冷却/雪侵入防止部材、66…導入開口部、66a…周縁、67…環状突起、68…導入空間、88…リコイル開口部、89…隙間、91…リコイル開口部の内周、92…リコイルスタータの外周。

Claims (2)

  1. エンジン本体の上方に下から冷却ファン、ファンカバー、リコイルスタータ、リコイルスタータカバーを備え、前記リコイルスタータカバーのリコイル開口部から空気を取り込み、取り込んだ空気を前記ファンカバー内に導く強制空冷エンジンであって、
    前記リコイルスタータカバー内で、かつ前記リコイルスタータおよび前記ファンカバー間に、前記強制空冷エンジンの過冷却および前記強制空冷エンジン内への雪侵入を防止する過冷却/雪侵入防止部材が設けられ、この過冷却/雪侵入防止部材は、前記リコイルスタータカバーの底面に対面したプレートからなり、このプレートと前記リコイルスタータカバーの底面との間に隙間が形成され、
    前記リコイル開口部は、前記リコイルスタータの外周側に形成され、
    前記過冷却/雪侵入防止部材に設けた空気導入用の導入開口部が、前記リコイルスタータの直下に配置されるとともに、前記導入開口部の周縁が前記リコイルスタータの外周と前記リコイル開口部の内周との間に配置され、
    前記周縁には、全周にわたり上方へ隆起する環状突起が設けられたことを特徴とする強制空冷エンジン。
  2. 前記過冷却/雪侵入防止部材と前記リコイルスタータカバーとで形成した空気を導く導入空間の空間総面積S1と、前記リコイル開口部の開口総面積S2との関係を、S1<S2としたことを特徴とする請求項1に記載の強制空冷エンジン。
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