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JP4728372B2 - 視線誘導標 - Google Patents
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Description

本発明は、視線誘導標に係り、特に、道路の側縁に設けられた鋼管柱に取付けられる視線誘導標に関する。
視線誘導標は、例えば、道路の側縁に設けられた鋼管柱の頭部、中間部などに取付けられ、車両のライトが当るとその光を反射させる機能を有する。そして、この反射光により車両の運転手に道路の曲がりの程度や道路幅を把握させる。すなわち、視線誘導標は、車両の運転手の視線誘導の役割を果たす交通安全施設用の部品である。ここで、鋼管柱には、歩行者を車両から保護するガードレールだけでなく、例えば、道路の側縁に設けられたガードパイプ、フェンスや車止め柵柱なども含まれる。
図5に、道路の側縁に設けられるガードパイプの一例を示す。ガードパイプ20は、地面に定着された鋼管柱8同士を、同じく鋼管により組み立てられた組立部材26で連結したものである。鋼管柱8は、その鋼管径により、Φ60.5、Φ76.3、Φ89.1、Φ101.6、Φ114.3などの種類がある。また、鋼管柱8の頭部には、空洞の鋼管柱8の内部を塞ぐためのキャップ9が、例えば溶接などにより取付けられる。このキャップ9の外径は、鋼管柱の外径よりもやや大きく、鋼管柱より突出しているのが一般的である。
このガードパイプ20などの鋼管柱8に設けられる視線誘導標の本体は、例えば、アルミダイキャスト、スチールの鋳造、再生樹脂などにより製作される。また、円筒状の視線誘導標の外壁には超高輝度の反射シートが、例えば、透明なリベットなどを用いて装着される。
一般的に、視線誘導標は、既設の鋼管柱8に孔をあけてボルト・ナットを用いて固定するか、専用のブラケットを用いて鋼管柱8に取付けられる。また、視線誘導標を鋼管柱8に設置する際には、接続させるための工具や金具を要する。
特許文献1には、道路等のガードパイプ用保護具が開示されている。ここでは、道路等の側縁に沿ってパイプ材が平行状に配設されたガードパイプに対する保護具の装着技術が記載されている。
特開2005−54385号公報
視線誘導標を鋼管柱に設置するためには、既設の鋼管柱に対して何らかの加工をしなければならない。このために、視線誘導標を設置する作業手間や作業時間がかかり、また、そのための工具や金具を持ち込まなければならないという問題がある。
一方、視線誘導標は鋼管柱に対して容易に取付けられる構成では簡単に取り外しされる虞がある。視線誘導標は、交通安全施設用の部品であることから、取り外しされない構成であることは社会的な要請である。
本願の目的は、かかる課題を解決し、鋼管柱を加工することなく容易に設置でき、鋼管柱から取り外しされない視線誘導標を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る視線誘導標は、道路の側縁に設けられた鋼管柱に取付けられる視線誘導標において、外壁に反射シートが装着される円筒部と、円筒部の一端に接続される円形蓋部と、円形蓋部に接続され、円筒部の内部に突出する凹状嵌合部と、から構成される反射シート装着部品と、内部に円形の溝を有するキャップ嵌合部と、円筒部が挿入される筒状挿入部と、筒状挿入部の一端に接続される半円形蓋部と、筒状挿入部の半円形蓋部に接続されて筒状挿入部の外部に突出する凸状嵌合部と、から構成される鋼管柱定着部品を半割にした2個の半割り定着部品と、を備え、反射シート装着部品と合体された半割り定着部品とは、凸状嵌合部が凹状嵌合部に係止されて嵌合することで一体となり、キャップ嵌合部が鋼管柱の上端に設けられたキャップに嵌合することで鋼管柱に固定されることを特徴とする。
この構成により、鋼管柱の上端に設けられたキャップの外径が鋼管柱の外径よりも突出していることを利用し、半割りした2個の半割り定着部品によりキャップを嵌合できる。これにより、視線誘導標を鋼管柱に固定でき、鋼管柱に加工を加えずに視線誘導標を容易に取り付けることができる。また、この2個の半割り定着部品は、反射シートが装着された反射シート装着部品に挿入することで、合体された半割り定着部品と反射シート装着部品とが一体化される。そして、挿入された凸状嵌合部を凹状嵌合部に係止させて嵌合させることで鋼管柱定着部品と反射シート装着部品とが一体化されて固定され、鋼管柱から取り外しされない視線誘導標とすることができる。
また、視線誘導標は、キャップ嵌合部が、筒状挿入部の外径よりも大きな外径を有し、筒状挿入部との接続部に生じる外壁の段差により挿入される円筒部の他端を当接させることが好ましい。これにより、反射シート装着部品は、その一端は、挿入された凸状嵌合部が凹状嵌合部に係止されることで一方への移動が拘束され、その他端は、半割り定着部品のキャップ嵌合部と筒状挿入部との外壁の段差に当接されることで他方への移動が拘束される。これらのことから、視線誘導標を鋼管柱に確実に固定できる。
また、視線誘導標は、半割りの凸状嵌合部が、それぞれ少なくとも1箇所に凸状嵌合部の外壁から突き出た楔を有し、凹状嵌合部が、内壁に楔を係止する楔止めを有することが好ましい。これにより、反射シート装着部品と合体された半割り定着部品とは、凸状嵌合部の楔と凹状嵌合部と楔止めという手段により嵌合される。
また、視線誘導標は、凸状嵌合部の楔が、棒状の部材であり、凹状嵌合部の楔止めが、挿入される凸状嵌合部に向かって円筒の内径が減少する内壁の段差であることが好ましい。これにより、凸状嵌合部と凹状嵌合部とは、棒状の部材が内壁の段差に係止されて嵌合される。
さらに、視線誘導標は、凸状嵌合部の楔の先端部が、凹状嵌合部への挿入方向に向かい突出する長さが減少して傾斜していることが好ましい。これにより、棒状の部材は、内壁の段差を容易に通過して係止される。
以上のように、本発明に係る視線誘導標によれば、鋼管柱を加工することなく容易に設置でき、鋼管柱から取り外しされない視線誘導標を提供することが可能となる。
以下に、図面を用いて本発明に係る視線誘導標の実施の形態につき、詳細に説明する。
図1に、視線誘導標の1つの実施形態の概略構成を分解図により示す。本視線誘導標1は、反射シート装着部品2及び鋼管柱定着部品3から構成され、鋼管柱定着部品3は半割にした2個の半割り定着部品10が合体される。視線誘導標1は、鋼管柱8の上端に設けられたキャップ9に半割にした2個の半割り定着部品10により挟み込み、その上から反射シート装着部品2を挿入することで鋼管柱8に取付けられる。これらの反射シート装着部品2、鋼管柱定着部品3、鋼管柱8、及びキャップ9は円形であり、その中心軸(L)は共通している。
本実施形態では、反射シート装着部品2及び鋼管柱定着部品3は、例えば、ゴム、合成樹脂などの再生樹脂から製作される。この再生樹脂は万が一の事故の際にも破片が飛び散らず、安全性が考慮された部品である。そして、この視線誘導標1は、所定の形状とするために金型成形により製作される。また、円筒状の視線誘導標1の外壁には超高輝度の反射シート4が装着される。
図2に、図1に示す反射シート装着部品2を示す。図2(a)は図1のA−A断面であり、図2(b)は図2(a)のC−C断面である。反射シート装着部品2は、円筒部5、円形蓋部6、及び凹状嵌合部7から構成される。円筒部5は、円筒形をなし、円筒部5の外壁には反射シート4が装着される。この反射シート4は、透明なリベット23により円筒部5の外壁に固定される。円形蓋部6は、円筒部5の一端に接続されて円筒部5を上部から蓋をする。本実施形態では、円形蓋部6は中央に開口16を有する。この開口16により、後述する凸状嵌合部13が反射シート装着部品2の内部で図2(a)に示すようにX方向に挿入され嵌合された場合の嵌合状態を視覚的に確認できる。凹状嵌合部7は、筒状であり開口16の縁に接続されて円筒部5の内部に突出する。凹状嵌合部7の内側には、内径がより小さな突出先端部21と、内径がより大きな突出根元部22により生じる内壁段差18が設けられる。
図3に、図1に示す鋼管柱定着部品3を半割にした2個の半割り定着部品10をB−B断面で示す。図3(a)は図1のB−B断面であり、図3(b)は図3(a)のD−D断面である。図3では、合体される半割り定着部品10の一方を実線で示し、他方を破線で示す。半割り定着部品10は、キャップ嵌合部11、筒状挿入部12、凸状嵌合部13、及び半円形蓋部14から構成される。筒状挿入部12は、円筒を半割にした形状である。半円形蓋部14は、筒状挿入部12の一端に接続されて筒状挿入部12を上部から蓋をする。筒状挿入部12の外径は、反射シート装着部品2の円筒部5の内径よりも小さい。これにより、円筒部5を筒状挿入部12に挿入することが可能となる。
キャップ嵌合部11は、鋼管柱8の上端に設けられたキャップ9を嵌合する半円形溝15を有する。この半円形溝15の溝幅(L2)は、図1に示すキャップ9の幅(L1)よりも長い。このため、2つの半割のキャップ嵌合部11をキャップ9が収まるようにキャップ9の両側から挟みこむことができる。そして、キャップ9は半円形溝15により嵌合され、視線誘導標1が鋼管柱8に固定される。これにより、鋼管柱8にボルト締結用の孔をあけるなどの加工をすることなく視線誘導標1を取付けることができる。
また、キャップ嵌合部11は、筒状挿入部12の外径よりも大きな外径を有し、その外径差により外壁段差24が発生する。挿入される反射シート装着部品2の円筒部5の他端はこの外壁段差24に当接される。これにより、鋼管柱定着部品3に挿入される反射シート装着部品2は、図2(a)のX方向と反対方向への移動が拘束される。
図3に示すように、凸状嵌合部13は、筒状挿入部12の半円形蓋部14に接続して筒状挿入部12の外部に突出する。この凸状嵌合部13は、上蓋部25によりその上部が閉鎖される。図3に示すように、この半割りの凸状嵌合部13は、凸状嵌合部13の外壁から突き出た楔17を有する。この楔17は棒状の部材であり、凹状嵌合部7への挿入方向(図2(a)のX方向)に向かい突出する長さが減少して傾斜するテーパを有する。本実施形態では、楔17は、半割りの凸状嵌合部13にそれぞれ1箇所ずつ設けられるが、その個数は2個以上ずつであっても良い。この楔17は、凹状嵌合部7の内壁に設けられた楔止めとなる内壁段差18に係止されて嵌合する。
図4に、凸状嵌合部13の楔17と、凹状嵌合部7の内壁段差18による、鋼管柱定着部品3と反射シート装着部品2との嵌合状態を拡大された断面で示す。鋼管柱定着部品3の凸状嵌合部13は、その上蓋部25の外径が反射シート装着部品2の突出先端部21の内径よりも小さい。従って、図4のX方向から挿入された上蓋部25は突出先端部21を越えることができる。そして、楔17が突出先端部21を越えて内壁段差18に達すると、楔17は内壁段差18により係止される。すなわち、楔17は、X方向に向かい突出する長さが減少して傾斜するテーパにより突出先端部21を越えることができるが、逆方向に戻ることはできない。これにより、鋼管柱定着部品3に挿入される反射シート装着部品2の位置が決まり、図2(a)のX方向の移動が拘束される。
このようにして、鋼管柱8の上端に設けられたキャップ9の外径が鋼管柱8の外径よりも突出していることを利用し、半割りした2個の半割り定着部品10によりキャップ9を嵌合できる。これにより、視線誘導標1を鋼管柱8に固定できる。また、この2個の半割り定着部品10は、反射シート4が装着された反射シート装着部品2に挿入することで、合体された半割り定着部品10と反射シート装着部品2とが一体化される。そして、挿入された凸状嵌合部13が凹状嵌合部7により係止されて嵌合する。これにより、鋼管柱定着部品3と反射シート装着部品2とが一体化されて固定され、鋼管柱8から取り外しされない視線誘導標1とすることができる。
本発明に係る視線誘導標の1つの実施形態の概略構成を示す図である。 図1に示す反射シート装着部品をA−A断面で示す断面図である。 図1に示す鋼管柱定着部品を半割にした2個の半割り定着部品をB−B断面で示す断面図である。 凸状嵌合部の楔と、凹状嵌合部の内壁段差とによる鋼管柱定着部品と反射シート装着部品との嵌合状態を示す拡大された断面図である。 道路の側縁に設けられるガードパイプの一例を示す側面図である。
符号の説明
1 視線誘導標、2 反射シート装着部品、3 鋼管柱定着部品、4 反射シート、5 円筒部、6 円形蓋部、7 凹状嵌合部、8 鋼管柱、9 キャップ、10 半割り定着部品、11 キャップ嵌合部、12 筒状挿入部、13 凸状嵌合部、14 半円形蓋部、15 半円形溝、16 開口、17 楔、18 内壁段差、20 ガードパイプ、21 突出先端部、22 突出根元部、23 リベット、24 外壁段差、25 上蓋部、26 組立部材。

Claims (5)

  1. 道路の側縁に設けられた鋼管柱に取付けられる視線誘導標において、
    外壁に反射シートが装着される円筒部と、円筒部の一端に接続される円形蓋部と、円形蓋部に接続され、円筒部の内部に突出する凹状嵌合部と、から構成される反射シート装着部品と、
    内部に円形の溝を有するキャップ嵌合部と、円筒部が挿入される筒状挿入部と、筒状挿入部の一端に接続される半円形蓋部と、筒状挿入部の半円形蓋部に接続されて筒状挿入部の外部に突出する凸状嵌合部と、から構成される鋼管柱定着部品を半割にした2個の半割り定着部品と、を備え、
    反射シート装着部品と合体された半割り定着部品とは、凸状嵌合部が凹状嵌合部に係止されて嵌合することで一体となり、キャップ嵌合部が鋼管柱の上端に設けられたキャップに嵌合することで鋼管柱に固定されることを特徴とする視線誘導標。
  2. 請求項1に記載の視線誘導標であって、キャップ嵌合部は、筒状挿入部の外径よりも大きな外径を有し、筒状挿入部との接続部に生じる外壁の段差により挿入される円筒部の他端を当接させることを特徴とする視線誘導標。
  3. 請求項1又は2に記載の視線誘導標であって、半割りの凸状嵌合部は、それぞれ少なくとも1箇所に凸状嵌合部の外壁から突き出た楔を有し、凹状嵌合部は、内壁に楔を係止する楔止めを有することを特徴とする視線誘導標。
  4. 請求項3に記載の視線誘導標であって、凸状嵌合部の楔は、棒状の部材であり、凹状嵌合部の楔止めは、挿入される凸状嵌合部に向かって円筒の内径が減少する内壁の段差であることを特徴とする視線誘導標。
  5. 請求項4に記載の視線誘導標であって、凸状嵌合部の楔の先端部は、凹状嵌合部への挿入方向に向かい突出する長さが減少して傾斜していることを特徴とする視線誘導標。
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