JP4728495B2 - 変速制御装置の開発支援装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は変速制御装置の開発支援装置に関し、具体的には車両用の自動変速機の制御装置のアルゴリズムを検証・評価する開発支援装置、より具体的には車両用の自動変速機の制御装置のアルゴリズムを検証・評価するシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に、特開平8−121583号公報において、走行状況などを連続的に計測し、その計測データに基づいて変速ショックに関する評価指標を計算し、その計算結果を操作状況や変速の種類などで区分して出力させることによって変速特性などのセッティングを容易に行えるようにした、コンピュータ・エイデッド・デザイン(CAD)プログラムからなる自動変速機の制御装置の開発支援装置を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近時、実機上での走行を実時間(リアルタイム)でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価する開発支援装置、より具体的にはシミュレータの開発が強く望まれているが、自動変速機のモデルを理想的に設計したとしても、モデルが非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含むため、実時間でシミュレートするのは最高速の演算器を使用しても良好な結果を得ることができない。
【0004】
そのような非線形部分の動作を精度良くシミュレートするためにλ関数および積分要素を用いて記述することが考えられるが、その場合、一般的に約1μsecごとに計算する必要があるので、計算頻度が極めて頻繁となり、1 回の変速をシミュレートするだけでも多大な時間を要する。
【0005】
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価できるようにした変速制御装置の開発支援装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するために、この発明は請求項1項にあっては、内燃機関に接続され、所定の制御アルゴリズムに従って少なくともスロットル開度および車速に基づいて油圧アクチュエータを介して前記内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達する車両用の自動変速機の制御装置の開発支援装置において、前記自動変速機の制御装置に接続され、その変速制御アルゴリズムを入力して格納する格納手段、少なくとも前記スロットル開度および車速を意味する信号と前記油圧アクチュエータの動作用信号を含む疑似信号を生成する疑似信号生成手段、前記生成された疑似信号を入力し、前記格納された変速制御アルゴリズムに従って予め設計された前記内燃機関、自動変速機および車体系の動作をそれぞれ記述する第1、第2、および第3のモデルを用いて第1の計算処理周期ごとに前記第1、第2、および第3のモデルの出力を計算する第1の計算手段、前記計算された第1および第2のモデルの出力を入力し、予め設計された前記第2のモデルの中の非線形な動作を記述する第4のモデルを用いて前記第1の計算処理周期よりも短い第2の計算処理周期ごとに前記第4のモデルの出力を計算する第2の計算手段、および前記第1の計算手段によって計算された前記第1から第3のモデルの出力と前記第2の計算手段によって計算された前記第4のモデルの出力とに基づいて前記格納された変速制御アルゴリズムを検証・評価する評価手段、を備える如く構成した。
【0007】
格納された変速制御アルゴリズムに従って予め設計された内燃機関、自動変速機および車体系の動作をそれぞれ記述する第1、第2、および第3のモデルを用いて第1の計算処理周期ごとにモデルの出力を計算すると共に、計算された第1および第2のモデルの出力を入力し、予め設計された第2のモデルの中の非線形な動作を記述する第4のモデルを用いて第1の計算処理周期よりも短い第2の計算処理周期ごとに第4のモデルの出力を計算し、第1の計算手段によって計算された第1から第3のモデルの出力と前記第2の計算手段によって計算された前記第4のモデルの出力とに基づいて格納された変速制御アルゴリズムを検証・評価する如く構成したので、非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【0008】
より具体的には、内燃機関に接続され、所定の制御アルゴリズムに従って少なくともスロットル開度および車速に基づいて油圧アクチュエータを介して前記内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達する車両用の自動変速機の制御装置の変速制御アルゴリズムを検証・評価するコンピュータ・エイデッド・デザイン(CAD)プログラムを備えた開発支援装置において、前記プログラムを格納すると共に、自動変速機の制御装置に接続され、その変速制御アルゴリズムを入力して格納する格納手段、少なくとも前記スロットル開度および車速を意味する信号と前記油圧アクチュエータの動作用信号を含む疑似信号を生成する疑似信号生成手段を備えると共に、前記プログラムは、前記生成された疑似信号を入力し、前記格納された変速制御アルゴリズムに従って予め設計された前記内燃機関、自動変速機および車体系の動作をそれぞれ記述する第1、第2、および第3のモデルを用いて第1の計算処理周期ごとに前記第1、第2、および第3のモデルの出力を計算する第1の計算手段、前記計算された第1および第2のモデルの出力を入力し、予め設計された前記第2のモデルの中の非線形な動作を記述する第4のモデルを用いて前記第1の計算処理周期よりも短い第2の計算処理周期ごとに前記第4のモデルの出力を計算する第2の計算手段、および前記第1の計算手段によって計算された前記第1から第3のモデルの出力と前記第2の計算手段によって計算された前記第4のモデルの出力とに基づいて前記格納された変速制御アルゴリズムを検証・評価する評価手段、を備える如く構成した。
【0009】
請求項2項にあっては、前記第4のモデルが、変速時の前段クラッチ及び次段クラッチの油圧供給動作を記述するモデルである如く構成した。
【0010】
第4のモデルが、変速時の前段クラッチ及び次段クラッチの油圧供給動作を記述するモデルである如く構成したので、変速時の前段クラッチと次段クラッチの油圧供給動作のような非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【0011】
請求項3項にあっては、前記第2の計算処理周期が、前記第4のモデルの入力に対するステップ応答結果に基づいて決定される如く構成した。
【0012】
第2の計算処理周期が、第4のモデルの入力に対するステップ応答結果に基づいて決定される如く構成したので、第2の計算処理周期を的確に決定することができ、よって変速時の前・次段クラッチの油圧供給動作のような非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【0013】
請求項4項にあっては、前記第4のモデルが入力をλ関数を介して出力するように構成されると共に、前記第2の計算処理周期が、前記λ関数の逆数に比例するように決定される如く構成した。
【0014】
第4のモデルが入力をλ関数を介して出力するように構成されると共に、第2の計算処理周期が、λ関数の逆数に比例するように決定される如く構成したので、第2の計算処理周期を一層的確に決定することができ、よって変速時の前・次段クラッチの油圧供給動作のような非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る変速制御装置の開発支援装置、より具体的にはシミュレータを説明する。
【0016】
図1はその装置を全体的に示す概略図である。
【0017】
図示の如く、開発支援装置、より具体的にはシミュレータ10は、オフライン・コンピュータで生成されるコンピュータ・エイデッド・デザイン(CAD)プログラムあるいはパッケージ10a(後述)を備えると共に、それをダウンロードして格納するシミュレータ本体12を備える。シミュレータ本体12はマイクロコンピュータからなり、CPU12a、メモリ12b、各種ボード12cなどを備える。CPU12aは、量産用のCPUに対し整数演算で比較すると、約100倍以上の高速計算処理能力を有する。
【0018】
シミュレータ本体12には、入出力インターフェース14を介して電子制御ユニット(以下「ECU」という)16が接続される。ECU16は前記した変速制御装置に相当する量産用のECUであり、少なくともスロットル開度θTHおよび車速Vに基づいて油圧アクチュエータを介して内燃機関(以下「エンジン」という)の出力を変速する変速比を決定する変速制御アルゴリズムが格納される。
【0019】
ECU16に格納される変速制御アルゴリズムは入出力インターフェース14を介してシミュレータ本体12に入力され、そのメモリ12bに格納される。
【0020】
また、入出力インターフェース14にはリニアソレノイド疑似信号生成器18およびシフトソレノイド疑似信号生成器20が接続され、それら生成器18,20で生成された疑似信号は、入出力インターフェース14を介してシミュレータ本体12に入力される。この疑似信号は、後述するクラッチなどの油圧アクチュエータを動作させるための信号である。
【0021】
さらに、シミュレータ本体12には、入出力インターフェース14を介してスロットル開度θTHおよび車速Vを意味する疑似信号も入力される。
【0022】
他方、シミュレータ本体12のメモリ12bには、予め設計されたエンジン、自動変速機および車体系の動作をそれぞれ記述する第1、第2、および第3のモデル(および第2のモデルの中の非線形な動作(クラッチ油圧供給動作)を記述する第4のモデル。図1で図示省略)を記述してなる前記したプログラム10aが、ダウンロードされる。
【0023】
シミュレータ本体12は、ダウンロードされたプログラム10aに従い、生成された疑似信号を入力し、格納された変速制御アルゴリズムに基づいて第1から第3のモデルを用いて所定の計算処理周期ごとにそれらモデルの出力(例えばドライブシャフトトルクTDS、エンジン回転数Ne,クラッチ油圧Pcnなど)を計算し、格納された変速制御アルゴリズムを検証あるいは評価すると共に、その出力(および検証あるいは評価の結果)をディスプレイ24を通じて表示する。
【0024】
図2を参照し、図示のシミュレータ10のプログラム10aの設計手順を説明すると、先ずS10において前記したエンジン、自動変速機などの動作を記述する第1から第4のモデルを設計(作成)する。
【0025】
最初に自動変速機の動作を記述するモデル(第2のモデル)の設計について説明する。
【0026】
図3はそのモデルが前提とする自動変速機の説明断面図であり、自動変速機T(以下「ミッション」という)は、前進4速および後進1速の平行軸式の有段自動変速機からなり、車両(乗用車。図示せず)に搭載される。
【0027】
ミッションTは、エンジンのクランクシャフト(図示せず)にロックアップ機構を有するトルクコンバータ30を介して接続されるメインシャフト(入力軸)MSと、このメインシャフトMSに複数のギヤ列を介して接続されるカウンタシャフト(出力軸)CSと、このメインシャフトMSおよびカウンタシャフトCSに複数のギヤ列を介して接続されるセカンダリシャフトSSを備える。
【0028】
メインシャフトMSには、4速ドライブギヤ32とリバースドライブギヤ34が隣接して回転自在に支持されると共に、3速ドライブギヤ36が回転自在に支持される。
【0029】
カウンタシャフトCSには、セカンダリシャフトSSのギヤに噛合する2速ドリブンギヤ38と1速ドリブンギヤ40が固定されると共に、メインシャフトMSのギヤに噛合する4速ドリブンギヤ42と3速ドリブンギヤ44が固定される。また、リバースドリブンギヤ46が固定される。
【0030】
セカンダリシャフトSSには、1速ドライブギヤ50と2速ドライブギヤ52が回転自在に支持される。
【0031】
また、メインシャフトMSには第1のリダクションギヤ54が固定されると共に、カウンタシャフトCSには第2のリダクションギヤ56が回転自在に支持される。さらに、セカンダリシャフトSSには第3のリダクションギヤ58が固定され、これら第1から第3のリダクションギヤ54、56、58を介してメインシャフトMSの回転がセカンダリシャフトSSに減速されつつ伝えられる。
【0032】
上記で、1速クラッチ1C(油圧クラッチ。油圧アクチュエータ)に油圧を供給して1速ドライブギヤ52をセカンダリシャフトSS上に固定すると、1速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0033】
2速クラッチ2C(油圧クラッチ。油圧アクチュエータ)に油圧を供給して2速ドライブギヤ50をセカンダリシャフトSS上に固定すると、2速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0034】
3速クラッチ3C(油圧クラッチ。油圧アクチュエータ)に油圧を供給して3速ドライブギヤ36をメインシャフトMS上に固定すると、3速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0035】
4速クラッチ4C(油圧クラッチ。油圧アクチュエータ)に油圧を供給して4速ドライブギヤ32をメインシャフトMS上に固定すると、4速(ギヤ。変速段)が確立する。
【0036】
4速クラッチ4Cに油圧を供給すると共に、セレクタを介してリバースドライブギヤ34をメインシャフトMS上に固定すると、リバースギヤ(後進段)が確立する。尚、リバースドライブギヤ34の回転は、図示しないカウンタギヤを介してリバースドリブンギヤ46に伝えられる。
【0037】
カウンタシャフトCSはファイナルドライブギヤ60に接続され、ファイナルドライブギヤ60はファイナルドリブンギヤ62に接続される。ファイナルドリブンギヤ62はディファレンシャル64を介してドライブシャフト66に接続され、ドライブシャフト66には駆動輪(図示せず)が接続され、よって変速されたエンジン出力は、カウンタシャフトCSから駆動輪に伝達される。
【0038】
尚、図示は省略するが、エンジンおよびミッションTは車両に搭載されると共に、エンジンあるいは車両の適宜位置には、エンジン回転数Neに応じた出力を生じるクランク角センサ、エンジン負荷(吸気管内絶対圧)に応じた出力を生じる絶対圧センサ、スロットル開度θTHに応じた出力を生じるスロットル開度センサ、車速Vに応じた出力を生じる車速センサ、運転者が操作するシフトレバーの位置に応じた出力を生じるシフトレバーポジションセンサなどが設けられる。
【0039】
また、メインシャフトMSの付近には回転数センサが設けられ、メインシャフトMSが1回転する度にメインシャフト回転数Nmを示す信号を出力すると共に、カウンタシャフトCSの付近にも回転数センサが設けられてカウンタシャフトCSが1回転する度にカウンタシャフト回転数Ncを示す信号を出力する。
【0040】
また、ミッションTの適宜位置には温度センサが設けられ、油温(Automatic Transmission Fluid温度。作動油温)に比例した信号を出力すると共に、ブレーキペダル(図示せず)の付近にはブレーキスイッチが設けられ、運転者によってブレーキペダルが踏まれると、ON信号を出力する。
【0041】
これらセンサの出力は、変速制御装置を構成する前記したECU16に送られる。
【0042】
ECU16は、図示しないCPU,ROM,RAM、入力回路、および出力回路からなるマイクロコンピュータから構成され、先に述べたように、ROMに格納された変速アルゴリズムに従ってスロットル開度および車速に基づいてシフト位置(ギヤあるいは変速段あるいは変速比)を決定する。
【0043】
そして、前記したクラッチ(油圧アクチュエータ)1C,2C,3C,4Cに接続される油圧回路(図示せず)に配置されたリニアソレノイドおよびシフトソレノイド(前記した疑似信号が生成されるものに対応。共に図示せず)の励磁/非励磁を介して決定した変速段(シフト位置)となるように変速を制御する。
【0044】
尚、この発明の特徴はECU16が行う変速制御動作にあるのではなく、ECU16の変速制御動作を検証・評価するシミュレータ10にあるので、ECU16が行う変速制御の説明はこの程度に止める。
【0045】
シミュレータ10のプログラム10aの説明に戻ると、上記した平行軸式ミッションTの動作を運動方程式で示すと、図4のようになる。また、その変速過渡状態は、図4の末尾に示すようになる。また、使用されるパラメータの詳細は図示の通りである。
【0046】
さらに、図4に示す運動方程式を前提としてエンジンから車体系までの全体をモデル化すると、図5に示すようになる。図5において、「ENG」はエンジン(内燃機関)の動作を記述するエンジンモデル(第1のモデル)、「MISS」はミッションT(自動変速機)の動作を記述するミッションモデル(第2のモデル)、および「BODY」は車体系を記述する車体系モデル(第3のモデル)である。
【0047】
図5において、エンジンモデルの出力トルクTeは、トルクコンバータ30で変換されてミッションモデルに入力される。ミッションモデルの出力ドライブシャフトTDSは車体系モデルに入力される。車体系モデルは、車体系で損失する損失トルクTLOSSを出力する。
【0048】
他方、ミッションモデルは車速Vを入力してメインシャフト回転数Nmを出力する。出力値はトルクコンバータ(T/C)30で変換され、エンジン回転数Neとしてエンジンに入力される。また、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ(L/C)が動作するとき、エンジントルクTeはロックアップクラッチ出力トルクTLCに変換される。
【0049】
図5のミッションモデル(第2のモデル)を詳細に示すと、図6に示すようになる。図6において「クラッチ部」は前記した第2のモデルの中の非線形な動作を記述する第4のモデルであり、より具体的にはクラッチC1からC4の動作を記述するモデルである。
【0050】
図6において、トルクコンバータ出力トルクTtとクラッチ部から出力されるメインシャフトトルクToutmsとの差Trqは、メインシャフトイナーシャImsで除算されて回転角加速度(角度θの2次微分値)に変換され、さらに、積分要素1/Sを介して回転角速度(角度θの1次微分値)に変換され、メインシャフト回転数Nmが出力される。
【0051】
一方、メインシャフト回転数Nmはカウンタシャフト回転数Nc(車速Vに比例)と共にクラッチ部に入力され、そこでメインシャフト出力トルクToutmsが出力され、前記したように加減算段でトルクコンバータ出力トルクTtから減算されると共に、出力トルクToutにギヤレシオifを乗じてドライブシャフトトルクTDSが出力される。
【0052】
図7は前記した第4のモデルである、クラッチ部(および積分要素)の詳細を、クラッチC1からC4の中のC1を例にとって示す説明ブロック図である。
【0053】
図示の如く、クラッチ部においては、メインシャフト回転数Nmとカウンタシャフト回転数Ncに1速のギヤレシオi1を乗じた値との差分(差回転)、より具体的には、メインシャフト回転数Nmより所定の減速比(例えば約1.3倍)だけ減速されたセカンダリシャフトSSの回転数と、カウンタシャフト回転数Ncに1速のギヤレシオi1を乗じた値、即ち、1速ドライブギヤ50の回転数との差回転diff1をλ関数に入力し、その出力に1速クラッチ伝達トルクT1c(1速クラッチ供給油圧P1cに比例)を乗じてメインシャフトトルクT1cms(1速クラッチ1CによってメインシャフトMSに作用するトルク)を算出すると共に、さらに1速のギヤレシオi1を乗じてカウンタシャフトトルクT1ccs(1速クラッチ1CによってカウンタシャフトCSに作用するトルク)を算出する。
【0054】
図8を参照してλ関数の機能について説明する。
【0055】
λ関数は図示の如く、入力(x軸)に対して出力(y軸)を所定の値に正規化する関数であり、この実施の形態においてはミッションの入力トルクをTin、出力トルクをToutとするとき、クラッチが係合するエンゲージ領域ではλ関数出力を1未満とすると共に、クラッチ滑り領域では1とするようにした。より具体的には、エンゲージ領域でのクラッチ伝達トルクTcは、Tc×λ(ここでλ<1)で算出する。また、この実施の形態においてλ関数は、入力1rpmに対して1rpmを出力するように構成した。
【0056】
尚、エンゲージ領域でλ関数出力を1未満としたのは、エンゲージ領域ではクラッチ伝達トルクが車体系などのイナーシャに消費されるためである。
【0057】
図9を参照してさらに説明すると、図9(a)の状態にあるとき、図7に示すブロック図において差回転diff1は2000〔rpm〕となり、1を超えるが、λ関数出力を1とすると、出力トルクTout=クラッチ伝達トルクTcとなる。
【0058】
その結果、出力トルクToutが大きくなることから、カウンタシャフト回転数Ncが加速して零を超えると共に、入力トルクTinとクラッチ伝達トルクTcの差が大きく減少し、メインシャフト回転が減速する。即ち、図9の左側に示すように、メインシャフト回転数Nmとカウンタシャフト回転数Ncが接近する。
【0059】
そして、図9(b)の左側に示す如く、メインシャフト回転数Nmとカウンタシャフト回転数Ncが1〔rpm〕まで接近したとすると差回転がない状態となる。このエンゲージ領域ではλ関数出力は1未満に設定され、出力トルクTout=クラッチ係合トルクTc×λとなる。
【0060】
出力トルクToutは微小のため、カウンタシャフトはその回転数を保持すると共に、入力トルクと出力トルク(Tout×λ)の差も微小となってメインシャフトもその回転を保持する。
【0061】
このように、図6に示すミッションモデルにあっては、差回転を検出して入出力トルクがバランスするようにフィードバック制御される。
【0062】
変速過渡状態においてクラッチ伝達トルクは供給油圧に応じて変化するが、図示の如く、λ関数を組み込むと共に積分要素を用いることにより、非線形性の高い油圧クラッチの動作を良く表現することができる。
【0063】
図2フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS12に進み、高速処理必要部分、より具体的にはクラッチ部(および積分要素)の刻み時間(計算周期あるいはサンプリング時間)を算出する。
【0064】
先に述べた如く、λ関数および積分要素を用いる場合、一般的には、約1μsecごとに計算する必要があって計算頻度が極めて頻繁となり、1 回の変速をシミュレートするだけでも多大な時間を要する。
【0065】
図10は、図6のミッションモデルをより詳細に示すブロック図であり(クラッチ部としてクラッチC1,C2のみを示す)、図11はその入力トルクTt(トルクコンバータ出力トルク)に対する1速クラッチの伝達トルクT1c(より正確にはT1cms)のステップ応答結果を示すシミュレーションデータである。
【0066】
図11に示す如く、20μsecを超えると、実施の形態におけるような離散系にあっては系の状態変動を正確に表現することができず、シミュレーション精度が不良となる。そこで、この実施の形態において刻み時間は、その限界以内の時定数となるように、20μsec(第2の計算周期)とした。
【0067】
以下、これについて説明すると、この刻み時間(換言すれば時定数)は、具体的にはパワートレインのメインシャフトMSに換算されるイナーシャIとギヤレシオrに依存し、刻み時間をτとするとその関係は以下の数式のようになる。
τ=I・(2.24×10-6・r2 −2.4×10-8・r
+8.54×10-9)・1.41×102 ・(1/λ)
尚、ここでλとはλ関数を意味する。
【0068】
図12は各部のステップ応答を比較する説明図であるが、エンジンモデルおよび車体系モデルに比較すれば、ミッションモデルの時定数がほとんど零で応答がステップ状となるのは、同図の下部に注意書きするように、エンジンおよび車体系のイナーシャがメインシャフトMSのイナーシャに比して極端に大きいことに起因する。
【0069】
そこで、モデル内のパラメータを変化させてステップ応答を計算することにより、各パラメータと時定数の関係を求めたところ、図13から図15に示すような結果を得た。図13はイナーシャIと時定数(刻み時間)τの関係を、図14はλ関数の逆数(λ関数の傾き)と時定数(刻み時間)τの関係を、図15はギヤレシオrと時定数(刻み時間)τの関係を示す。
【0070】
尚、図15においては、通常想定されるギヤレシオの範囲内で同図より2次の近似式を回帰計算より求めた(次数を2次以上に増加させても精度は変わらないため、2次に止めた)。
【0071】
図13から図15に示す如く、時定数(刻み時間)τはイナーシャなどに比例する。これから、時定数(刻み時間)τを上記の数式のように算出した。上記したように、この値は具体的には20μsecである。
【0072】
図2フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS14に進み、算出した刻み時間(時定数)τがシミュレータ本体12のCPU12aの処理能力内にあるか否か判断する。
【0073】
S14で肯定されるときはS16に進み、処理能力内にあることから、ミッションモデルを含む全モデルの刻み時間を算出した値とする一方、否定されるときはS18に進み、高速処理必要部分、即ち、ミッションモデルのクラッチ部(および積分要素)の刻み時間を算出した値とすると共に、ミッションの残余およびエンジンモデルならびに車体系モデルからなる他の部分の刻み時間をシミュレータ本体12のCPU12aの処理能力から決定される値とする。
【0074】
先に述べたように、所期の精度を得るには刻み時間をある値以下に制限する必要があるが、刻み時間はCPUの処理能力に制約されるため、刻み時間がCPUの処理能力を超える場合、対策する必要がある。
【0075】
また、図1に示すシミュレータ本体12のCPU12aの処理能力から決定される刻み時間は、モデルの大きさにも依存する。本実施の形態におけるモデルでは数百μsec、より具体的には200μsec程度が限界であり、よってエンジンモデルおよび車体系モデルならびにミッションモデルの残部の刻み時間を200μsec(第1の計算周期)とした。
【0076】
次いでS20に進み、シミュレータ10を実装、即ち、プログラム10aをシミュレータ本体12にダウンロードし、図1に示す如く、ECU16に接続して変速制御アルゴリズムを入力するなどの使用可能状態とする。
【0077】
次いで、実装されたシミュレータ10の動作を説明する。
【0078】
図16はそれを示すフロー・チャートであり、以下説明すると、S100においてミッションモデルを含む、第1から第4の全モデルの出力を計算する。尚、第4のモデルは、想定する変速時の前段クラッチと次段クラッチの油圧供給動作を記述するものを使用する。
【0079】
図5に示す全体モデルの刻み時間200μsecを基本頻度とすると、非線形部を含むクラッチ部(および積分要素)については20μsecごとに繰り返し計算する。そのときの積分時間は、基本頻度/繰り返し回数とする。
【0080】
具体的には、高頻度計算ブロック部(クラッチ部および積分要素)の計算処理は、基本頻度計算ブロック部(図5に示す全体モデル)の関数としてコールされる。即ち、高頻度部の計算が終了するまで、基本頻度部の入力パラメータは固定されるように構成される。
【0081】
より具体的には、高頻度計算ブロックは基本頻度計算ブロック部に同期して起動されると、その計算が終了するまで、再起処理を行わず、起動されると、最初に前回の入力パラメータに基づいて処理済みの計算を出力し、その後に今回の入力パラメータに基づいて計算する。かく構成することによって、計算頻度の異なるブロック部を用いつつも、系の全体をモデル化することができる。
【0082】
図17は、図5に示す全体モデルの刻み時間を基本頻度200μsecのみでシミュレーションした場合のクラッチ伝達トルクTc(1速クラッチC1の)を示すデータ図である。
【0083】
非線形部も200μsecで計算処理した結果、図示の如く、変速制御アルゴリズムにおける目標値に対してシミュレーション結果は発振する。このように、シミュレーション精度が不十分であることから、格納した変速制御アルゴリズムの適否を十分に検証・評価することができない。尚、目標値とは陰解法により求めた実車と等しい値である。
【0084】
それに対し、図18は全体モデルを基本頻度計算ブロック部と高頻度計算ブロック部に分けてシミュレーションした場合のクラッチ伝達トルクTc(1速クラッチC1の)を示すデータ図である。
【0085】
刻み時間を200μsecと20μsecに分けた結果、図示の如く、変速制御アルゴリズムにおける目標値に対して計算結果は良く追従しており、これによって格納した変速制御アルゴリズムの適否を十分に検証・評価することができる。
【0086】
尚、高頻度計算ブロック部の処理は、図1に示す如く、シミュレータ本体12に1個のCPU12aを設け、そこで同期処理して行うが、第2のCPUを設け、第2のCPUで同期処理して行っても良い。
【0087】
図16において次いでS102に進み、計算したモデルの出力に基づいて格納された変速制御アルゴリズムを検証・評価する。
【0088】
図19は、図1に示すシミュレータ10の出力を示す説明グラフである。図19において(a)はドライブシャフトトルクTDSおよびエンジン回転数Neを、(b)は1速クラッチC1および2速クラッチC2への油圧指令値を、(c)はそれに基づいて供給される油圧(クラッチ圧)P1c,P2cを示す。
【0089】
図19(a)(c)で「実車」とは、格納した変速制御アルゴリズムに従って得られるべき値を示し、計算結果がそれらに良く追従、換言すれば、格納された変速制御アルゴリズムを良く検証・評価できることが理解できよう。即ち、例えば、図1に示すディスプレイ24上に実車値と計算結果を着色を変えるなどして識別自在に表示することで、格納された変速制御アルゴリズムを精度良く検出・評価することが理解できよう。
【0090】
この実施の形態においては、上記の如く、内燃機関(エンジン)に接続され、所定の制御アルゴリズムに従って少なくともスロットル開度θTHおよび車速Vに基づいて油圧アクチュエータ(クラッチCn)を介して前記内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達する車両用の自動変速機(ミッションT)の制御装置(電子制御ユニット(ECU)16)の開発支援装置(シミュレータ10。プログラム10a)において、前記自動変速機の制御装置に接続され、その変速制御アルゴリズムを入力して格納する格納手段(シミュレータ本体12のメモリ12b)、少なくとも前記スロットル開度および車速を意味する信号と前記油圧アクチュエータの動作用信号を含む疑似信号を生成する疑似信号生成手段(リニアソレノイド疑似信号発生器18,シフトソレノイド疑似信号発生器20,入出力インターフェース14)、前記生成された疑似信号を入力し、前記格納された変速制御アルゴリズムに従って予め設計された前記内燃機関、自動変速機および車体系の動作をそれぞれ記述する第1(エンジンモデル)、第2(ミッションモデル)、および第3のモデル(車体系モデル)を用いて第1の計算処理周期(200μsec)ごとに前記第1、第2、および第3のモデルの出力を計算する第1の計算手段(シミュレータ本体12,CPU12a,S100)、前記計算された第1および第2のモデルの出力を入力し、予め設計された前記第2のモデルの中の非線形な動作を記述する第4のモデル(クラッチ部および積分要素のモデル)を用いて前記第1の計算処理周期よりも短い第2の計算処理周期(20μsec)ごとに前記第4のモデルの出力を計算する第2の計算手段(シミュレータ本体12,CPU12a,S100)、および前記第1の計算手段によって計算された前記第1から第3のモデルの出力と前記第2の計算手段によって計算された前記第4のモデルの出力とに基づいて前記格納された変速制御アルゴリズムを検証・評価する評価手段(シミュレータ本体12,CPU12a,S102)、を備える如く構成した。
【0091】
また、前記第4のモデルが、変速時の前段クラッチ及び次段クラッチの油圧供給動作を記述するモデル(クラッチ部および積分要素のモデル)である如く構成した。
【0092】
また、前記第2の計算処理周期が、前記第4のモデルの入力に対するステップ応答結果に基づいて決定される如く構成した。
【0093】
また、前記第4のモデルが入力をλ関数を介して出力するように構成されると共に、前記第2の計算処理周期が、前記λ関数の逆数に比例するように決定される如く構成した。
【0094】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、格納された変速制御アルゴリズムに従って予め設計された内燃機関、自動変速機および車体系の動作をそれぞれ記述する第1、第2、および第3のモデルを用いて第1の計算処理周期ごとにモデルの出力を計算すると共に、計算された第1および第2のモデルの出力を入力し、予め設計された第2のモデルの中の非線形な動作を記述する第4のモデルを用いて第1の計算処理周期よりも短い第2の計算処理周期ごとに第4のモデルの出力を計算し、第1の計算手段によって計算された第1から第3のモデルの出力と前記第2の計算手段によって計算された前記第4のモデルの出力とに基づいて格納された変速制御アルゴリズムを検証・評価する如く構成したので、非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【0095】
請求項2項にあっては、第4のモデルが、変速時の前段クラッチ及び次段クラッチの油圧供給動作を記述するモデルである如く構成したので、変速時の前・次段クラッチの油圧供給動作のような非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【0096】
請求項3項にあっては、第2の計算処理周期が、第4のモデルの入力に対するステップ応答結果に基づいて決定される如く構成したので、第2の計算処理周期を的確に決定することができ、よって変速時の前・次段クラッチの油圧供給動作のような非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【0097】
請求項4項にあっては、第4のモデルが入力をλ関数を介して出力するように構成されると共に、第2の計算処理周期が、λ関数の逆数に比例するように決定される如く構成したので、第2の計算処理周期を一層的確に決定することができ、よって変速時の前・次段クラッチの油圧供給動作のような非線形性の高い変速制御クラッチの動作を含む変速制御装置の動作を実機上と同様の環境で実時間でシミュレートして変速制御アルゴリズムを検証・評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る変速制御装置の開発支援装置(シミュレータ)を全体的に示す説明図である。
【図2】図1の開発支援装置(シミュレータ)の設計手順を示すフロー・チャートである。
【図3】図1の開発支援装置(シミュレータ)が前提とする自動変速機(ミッション)の説明断面図である。
【図4】図3の自動変速機の運動方程式を示す説明図である。
【図5】図4に示す運動方程式を前提としてエンジンから車体系までの全体をモデル化した場合の説明ブロック図である。
【図6】図5の中のミッションモデルの説明ブロック図である。
【図7】図6の中のクラッチ部および積分要素をモデル化した場合の説明ブロック図である。
【図8】図7で使用されるλ関数の機能を説明する説明図である。
【図9】同様に図7で使用されるλ関数の機能を説明する説明図である。
【図10】図6のミッションモデルを詳細に示す説明ブロック図である。
【図11】図10のミッションモデルの中のクラッチ部および積分要素の入力トルクに対する1速クラッチ伝達トルクの応答を示すシミュレーションデータである。
【図12】エンジン系、ミッション部、車体系のステップ応答を比較する説明グラフである。
【図13】モデル内のイナーシャに対する刻み時間(時定数。モデル計算処理周期)を示すシミュレーションデータである。
【図14】モデル内のλ関数に対する刻み時間(時定数。モデル計算処理周期)を示すシミュレーションデータである。
【図15】モデル内のギヤレシオに対する刻み時間(時定数。モデル計算処理周期)を示すシミュレーションデータである。
【図16】図1のシミュレータの動作を示すフロー・チャートである。
【図17】図5に示す全体モデルの刻み時間を200μsecのみとしたときのシミュレーションデータである。
【図18】図5に示す全体モデルの刻み時間を200μsecとすると共に、ミッションモデルの中のクラッチ部および積分要素を20μsecとしたときのシミュレーションデータである。
【図19】図1のシミュレータによるドライブシャフトトルクなどのシミュレーション結果を示すデータ図である。
【符号の説明】
T 自動変速機(ミッション)
Cn クラッチ
10 変速制御装置の開発支援装置(シミュレータ)
10a コンピュータ・エイデッド・デザイン(CAD)プログラム
12 シミュレータ本体
14 入出力インターフェース
16 電子制御ユニット(ECU。変速制御装置)
18 リニアソレノイド疑似信号発生器
20 シフトソレノイド疑似信号発生器
24 ディスプレイ
Claims (4)
- 内燃機関に接続され、所定の制御アルゴリズムに従って少なくともスロットル開度および車速に基づいて油圧アクチュエータを介して前記内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達する車両用の自動変速機の制御装置の開発支援装置において、
a.前記自動変速機の制御装置に接続され、その変速制御アルゴリズムを入力して格納する格納手段、
b.少なくとも前記スロットル開度および車速を意味する信号と前記油圧アクチュエータの動作用信号を含む疑似信号を生成する疑似信号生成手段、
c.前記生成された疑似信号を入力し、前記格納された変速制御アルゴリズムに従って予め設計された前記内燃機関、自動変速機および車体系の動作をそれぞれ記述する第1、第2、および第3のモデルを用いて第1の計算処理周期ごとに前記第1、第2、および第3のモデルの出力を計算する第1の計算手段、
d.前記計算された第1および第2のモデルの出力を入力し、予め設計された前記第2のモデルの中の非線形な動作を記述する第4のモデルを用いて前記第1の計算処理周期よりも短い第2の計算処理周期ごとに前記第4のモデルの出力を計算する第2の計算手段、
および
e.前記第1の計算手段によって計算された前記第1から第3のモデルの出力と前記第2の計算手段によって計算された前記第4のモデルの出力とに基づいて前記格納された変速制御アルゴリズムを検証・評価する評価手段、を備えたことを特徴とする変速制御装置の開発支援装置。 - 前記第4のモデルが、変速時の前段クラッチ及び次段クラッチの油圧供給動作を記述するモデルであることを特徴とする請求項1項記載の変速制御装置の開発支援装置。
- 前記第2の計算処理周期が、前記第4のモデルの入力に対するステップ応答結果に基づいて決定されることを特徴とする請求項1項または2項記載の変速制御装置の開発支援装置。
- 前記第4のモデルが入力をλ関数を介して出力するように構成されると共に、前記第2の計算処理周期が、前記λ関数の逆数に比例するように決定されることを特徴とする請求項3項記載の変速制御装置の開発支援装置。
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