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JP4729006B2 - バッテリーポスト - Google Patents
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Description

本発明は、自動車等に搭載されるバッテリーに、バッテリー端子等の端子を取り付けるために設けられるバッテリーポストに関する。
バッテリーポストは、バッテリーの上面に円錐状又は円筒状に突設して、バッテリー端子が取り付けられる。このバッテリー端子は、例えば特許文献1に示すように、ループ状に形成されてバッテリーポストが挿入される接触部と、接触部の両端に延設された締結部とからなり、両締結部をボルトとナットとにより締め付けて接触部を縮径させることでバッテリーポストに固定可能としたものがよく知られている。
実開平5−31133号公報
このボルトとナットとの締付は、バッテリーポストに直交する方向(横向き)で行われるため、狭い場所でのレンチ等の工具の操作がやりづらく、バッテリー端子の着脱に係る作業性がよくなかった。また、バッテリー端子の運搬の際には、バッテリーポストへの取付が迅速に行えるように、ボルトとナットとが締結部に緩く仮止めされることが多いが、この場合、運搬途中でボルトやナットが脱落して紛失したり、ナットが締まり過ぎて一旦ナットを緩める作業が必要になったりして、取付作業ができなかったり余計な手間が掛かったりしていた。さらに、ボルトやナットの脱落を防止するために、ボルトにロックペイントを塗布したり、超低トルクにより締め付けたり等の特殊な管理を行っていた。
そこで、本発明は、端子の取付を良好な作業性で確実に行うことができるバッテリーポストを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、バッテリーの上面に突設される支持棒と、その支持棒に外装されて支持棒に沿って上下動可能且つ任意の位置で固定可能な栓部材と、その栓部材の外周側で支持棒を中心とした放射方向へ拡縮可能に支持棒に連結され、上昇或いは下降する栓部材との干渉により拡開方向へ押圧される複数の外枠体とからなり、縮小方向へ移動させた外枠体の外周に端子を外嵌させ、栓部材を上昇或いは下降させることで、外枠体を拡開方向へ移動させて端子を押圧固定可能としたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、栓部材の操作を簡単且つ確実に行うために、栓部材が支持棒に螺合し、回転操作によって上下動と任意の位置での固定とが可能となる構成としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の目的に加えて、栓部材の回転操作を容易にするために、栓部材の上端に、回転操作用のナットを一体に設けたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの目的に加えて、外枠体の拡縮方向への移動をスムーズに行わせるために、栓部材を円錐状に形成し、外枠体における栓部材との干渉部分を、栓部材の外形に沿ったテーパ状としたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの目的に加えて、バッテリーポストとの接触面積を確保でき、安価に採用できる端子を得るために、端子を、外枠体への外嵌部分に筒部を形成した平端子としたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、上方からの栓部材の上下動操作で端子の固定とその解除とが可能となるため、狭いスペースでも容易に端子の着脱作業が行える。
また、端子に従来のようにボルトやナットを緩く仮止めして特殊な管理を行う必要がなく、単純な締め付け管理だけで済む上、運搬中に部品が紛失して端子の取付ができないといった不具合は生じない。従って、端子の取付を良好な作業性で確実に行うことができる。さらに、特許文献1のように従来のバッテリーポストに対して特殊な新規端子を使用するのではなく、バッテリーポストの構造を変更しているので、コストアップの低減となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、螺合によって端子の着脱に係る栓部材の操作が簡単且つ確実に行える。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、ナットによって栓部材の回転操作が容易に行える。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、栓部材を円錐状に形成し、外枠体における栓部材との干渉部分をテーパ状としたことで、外枠体の拡縮方向への移動をスムーズに行わせることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加えて、筒部を形成した平端子の採用により、平端子であってもバッテリーポストとの接触面積が確保できる。よって、接触抵抗が低減して締め過ぎも生じにくくなる。また、従来の平端子に筒部を形成する簡単な加工で足りる上、当該平端子を直接バッテリーポストへ取付け可能となるため、接続の安定性を維持しつつ、ボルトやナットは勿論、中間端子等の余分な部品が不要となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のバッテリーポストの一例を示す分解斜視図で、バッテリーポスト1は、バッテリーの上面に立設される支持棒2と、その支持棒2に螺合される栓部材3と、2つの外枠体4,5とからなる。
まず、支持棒2は、バッテリーの上面に突設された円形のベース板6を貫通してバッテリー上方に垂設されるネジ棒が用いられる。栓部材3は、下方側が大径となる円錐状を呈して、軸心には、支持棒2が遊挿可能な透孔7が形成される一方、上端部には、支持棒2が螺合可能なナット8が固着され、ナット8を介してレンチ等で回転させることで、螺合させた支持棒2に対して上下動と任意の位置での固定とが可能となる。
そして、外枠体4は、ベース板6と同径の円形底面部9を有し、その円形底面部9上の半周部分に、栓部材3の外形に沿ったテーパ状の壁部10を立設している。また、外枠体5は、外枠体4の壁部10内で円形底面部9の上面にセット可能な円形底面部11を有し、その円形底面部11上の外面側で外枠体4と反対側の半周部分に、栓部材3の外形に沿ったテーパ状の壁部12を周設している。すなわち、外枠体4と外枠体5とを組み合わせることで、図2(A)に示すように上方が開口する円錐状のポスト本体13を形成可能としたものである。ここで、外枠体4,5を組み合わせて形成される上部開口14は、栓部材3の上方部位の径と略同じ設定となっている。
また、各外枠体4,5の円形底面部9,11には、支持棒2が貫通可能な長孔15A,15Bが夫々形成されている。この長孔15A,15Bは、夫々円形底面部9,11の中心と壁部10,12の中間位置とを結ぶ線に沿って形成されるもので、この長孔15A,15Bにより各外枠体4,5は、支持棒2の貫通状態で、図2(A)のようにポスト本体13が形成される組み合わせ位置と、同図(B)のように互いに長孔15A,15Bの形成方向に離れてポスト本体13が拡開する離反位置とに移動可能に連結される。この離反位置では、両外枠体4,5間のスペースに栓部材3が進入可能となっている。
以上の如く構成されたバッテリーポスト1においては、まず外枠体4を、円形底面部9に支持棒2を貫通させてベース板6上にセットし、次に外枠体5を、同じく円形底面部11に支持棒2を貫通させて外枠体4の円形底面部9上にセットする。そして、両外枠体4,5を離反位置に移動させた状態で、栓部材3を支持棒2に外装させて上端のナット8を螺合させ、そのままナット8を利用して下方部分が両外枠体4,5の間に進入するまでねじ込む。
この状態で両外枠体4,5を組み合わせ位置に移動させると、図3のように、栓部材3を中心にしてポスト本体13が縮小する状態となる。ここでバッテリー端子20の取付部21を、ポスト本体13の上から外嵌させ、そのままレンチ等を用いて栓部材3のナット8を弛み方向へ回転させる。すると、栓部材3が上昇してその外周のテーパ面が両外枠体4,5の壁部10,12を夫々内側から押圧して、両外枠体4,5を離反位置へ押し広げるため、図4に示すように栓部材3を楔にして両外枠体4,5がバッテリー端子20の取付部21に圧入される格好となり、バッテリー端子20がバッテリーポスト1に固定される。
逆にバッテリー端子20を取り外す際は、レンチ等で栓部材3のナット8をねじ込み方向へ回転させると、栓部材3が下降してテーパ面による両外枠体4,5の壁部10,12の押圧を解除するため、両外枠体4,5とバッテリー端子20の取付部21との間に隙間が生じ、バッテリー端子20を取り外すことができる。
このように、上記形態のバッテリーポスト1によれば、バッテリーの上面に突設される支持棒2と、その支持棒2に外装されて支持棒2に沿って上下動可能且つ任意の位置で固定可能な栓部材3と、その栓部材3の外周側で支持棒2を中心とした放射方向へ拡縮可能に支持棒2に連結され、上昇する栓部材3との干渉により拡開方向へ押圧される外枠体4,5とからなり、縮小方向へ移動させた外枠体4,5の外周にバッテリー端子20を外嵌させ、栓部材3を上昇させて外枠体4,5を拡開方向へ移動させてバッテリー端子20を押圧固定可能としたことで、上方からの栓部材3の回転操作でバッテリー端子20の固定とその解除とが可能となるため、狭いスペースでも容易にバッテリー端子20の着脱作業が行える。
また、バッテリー端子20に従来のようにボルトやナットを緩く仮止めして特殊な管理を行う必要がなく、単純な締め付け管理だけで済む上、運搬中に部品が紛失してバッテリー端子20の取付ができないといった不具合は生じない。従って、バッテリー端子20の着脱を良好な作業性で確実に行うことができる。さらに、従来のバッテリーポストに対して特殊な新規端子を使用するのではなく、バッテリーポストの構造を変更しているので、コストアップの低減となる。
特にここでは、栓部材3が支持棒2に螺合し、回転操作によって上下動と任意の位置での固定とが可能となる構成であるから、バッテリー端子20の着脱に係る栓部材3の操作が簡単且つ確実に行えるようになっている。
また、栓部材3の上端に、回転操作用のナット8を一体に設けているので、栓部材3の回転操作を容易に行うことができる。
さらに、栓部材3を円錐状に形成し、外枠体4,5における栓部材3との干渉部分を、栓部材3の外形に沿ったテーパ状の壁部10,12としたため、外枠体4,5を拡縮方向へスムーズに移動させることができる。
なお、上記形態では、栓部材の上端にナットを設けているが、栓部材の上端にナット形状を直接形成して回転操作可能としてもよい。勿論ナット形状以外に二面幅部等でも差し支えない。また、栓部材は、全体を円錐状に形成するものに限らず、外枠体の壁部に夫々押圧可能であれば、図5に示すバッテリーポスト1aのように、下方にテーパフランジ16を周設した縦断面逆T字状の栓部材3aとすることもできる。
さらに、図5は、バッテリー端子20aの形状に応じてポスト本体13aも上下に亘って同径としたものを併せて示している。この場合も外枠体4a,5aの壁部17,17の内面にテーパ面17aを夫々形成することで、栓部材3aの上下動による拡縮は可能である。
加えて、外枠体は二つに限らず、三つ以上で形成することも可能であるし、全体にテーパ状の壁部を形成せず、下方部分にテーパ状の壁部を、上方部分に直筒状の壁部を形成した複合形状として、栓部材と下方の壁部との干渉で外枠体を拡開させても差し支えない。
また、上記形態では、ポスト本体が全体的に円錐状となるように2つの外枠体を互いに異なる形状としているが、同じ形状の外枠体を複数用意して支持棒に連結させるようにしても、ポスト本体の全体形状が多少歪になるものの拡縮による端子の固定とその解除とは行える。
一方、上記形態では、栓部材を支持棒に螺合させて上下動可能としているが、上下機構はこれに限らない。例えば、支持棒をボルトでなく、周面の一部に複数のストッパを軸方向へ断続的に突設した軸体とする一方、栓部材の中心に、ストッパを含めた軸体が遊挿し、内面にストッパと係合可能な突起を突設した透孔を形成して、突起とストッパとが軸方向で干渉しない栓部材の回転位置では栓部材を上下動可能とし、栓部材の回転で突起をストッパと軸方向で係合させることで、栓部材の上下動を規制するような構造等も考えられる。
そして、上記形態では、栓部材の下降位置で外枠体の縮小方向への移動を許容し、栓部材の上昇によって外枠体を拡開方向へ押圧する構造としているが、これと逆に、図6に示すバッテリーポスト1bのように、栓部材3bを下方が小径となる円錐状とし、外枠体4,5の壁部10,12の内面にこれに沿ったテーパ面18,18を夫々形成して、栓部材3bの上昇位置で外枠体4,5の縮小方向への移動を許容し、栓部材3bの下降によって外枠体4,5を拡開方向へ押圧するような構造も採用可能である。
その他、本発明は、上記形態のようなバッテリー端子に限らず、LA端子、BA端子等の平端子にも適用できる。特に平端子の場合は、端子構造がシンプルであるため、コストダウンになる上、ボルトやナットが不要となるメリットもある。
但し、平端子を用いた場合、バッテリーポストの外枠体を拡開させることで固定可能ではあるが、平端子と外枠体との接触面積が少なくなるため、接触抵抗が増加してしまうおそれがある。また、締め過ぎにより挿脱に手間が掛かったり、外枠体等を破損させたりするおそれがある。実開平5−45899号公報に開示されるようにバッテリーポストに別のバッテリ端子(中間端子)を嵌着させ、そのバッテリ端子に平端子を取り付けることも考えられるが、部品点数が増加して取付に手間が係る上、コストアップにも繋がる。
そこで、図7に示すように、穴部に絞り加工を施す等して、外枠体への外嵌部分に、バッテリーポストの形状に沿った筒部31を形成した平端子30を用いることが考えられる。
この平端子30を用いる場合も、先のバッテリー端子20と同様の手順でバッテリーポスト1へ取付け可能となる。すなわち、図8に示すように、バッテリーポスト1を、栓部材3を中心にしてポスト本体13が縮小する状態として、平端子30の筒部31を、ポスト本体13の上から外嵌させ、そのままレンチ等を用いて栓部材3のナット8を弛み方向へ回転させる。すると、栓部材3が上昇してその外周のテーパ面が両外枠体4,5の壁部10,12を夫々内側から押圧して、両外枠体4,5を離反位置へ押し広げるため、図9に示すように栓部材3を楔にして両外枠体4,5が平端子30の筒部31に圧入される格好となり、平端子30がバッテリーポスト1に固定される。
このように、端子を、外枠体4,5への外嵌部分に筒部31を形成した平端子30とすることで、平端子であってもバッテリーポスト1との接触面積が確保できる。よって、接触抵抗が低減して締め過ぎも生じにくくなる。また、従来の平端子に筒部を形成する簡単な加工で足りる上、当該平端子を直接バッテリーポストへ取付け可能となるため、接続の安定性を維持しつつ、ボルトやナットは勿論、中間端子等の余分な部品が不要となる。
バッテリーポストの分解斜視図である。 外枠体の説明図で、(A)は組み合わせ位置を、(B)は離反位置を夫々示す。 バッテリー端子の取付状態を示す斜視図である。 バッテリー端子の取付状態を示す斜視図である。 バッテリーポストの変更例を示す断面図である。 バッテリーポストの変更例を示す断面図である。 平端子の説明図で、上が縦断面、下が平面を夫々示す。 平端子の取付状態を示す斜視図である。 平端子の取付状態を示す斜視図である。
符号の説明
1,1a,1b・・バッテリーポスト、2・・支持棒、3,3a,3b・・栓部材、4,4a,5,5a・・外枠体、8・・ナット、9,11・・円形底面部、10,12,17・・壁部、13,13a・・ポスト本体、15A,15B・・長孔、20・・バッテリー端子、21・・取付部、30・・平端子、31・・筒部。

Claims (5)

  1. バッテリーの上面に、端子を取り付けるために突設されるバッテリーポストであって、
    前記バッテリーの上面に突設される支持棒と、その支持棒に外装されて前記支持棒に沿って上下動可能且つ任意の位置で固定可能な栓部材と、その栓部材の外周側で前記支持棒を中心とした放射方向へ拡縮可能に前記支持棒に連結され、上昇或いは下降する前記栓部材との干渉により拡開方向へ押圧される複数の外枠体とからなり、縮小方向へ移動させた前記外枠体の外周に前記端子を外嵌させ、前記栓部材を上昇或いは下降させることで、前記外枠体を拡開方向へ移動させて前記端子を押圧固定可能としたことを特徴とするバッテリーポスト。
  2. 栓部材が支持棒に螺合し、回転操作によって上下動と任意の位置での固定とが可能となることを特徴とする請求項1に記載のバッテリーポスト。
  3. 栓部材の上端に、回転操作用のナットが一体に設けられることを特徴とする請求項2に記載のバッテリーポスト。
  4. 栓部材を円錐状に形成し、外枠体における前記栓部材との干渉部分を、前記栓部材の外形に沿ったテーパ状としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバッテリーポスト。
  5. 端子が、外枠体への外嵌部分に筒部を形成した平端子であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のバッテリーポスト。
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