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JP4732882B2 - 海苔貯蔵槽の海水循環システム - Google Patents
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JP4732882B2 - 海苔貯蔵槽の海水循環システム - Google Patents

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本発明は、海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽に海水を貯留する海水貯留槽を接続するとともに、これら海苔貯蔵槽と海水貯留槽との間で海水を循環させる海水貯留槽の海水循環システムに関するものである。
従来より、乾燥海苔の製造においては、養殖場から収穫した海苔原藻を海苔貯蔵槽に海水とともに貯蔵しておき、この海苔貯蔵槽から必要量の海苔原藻を取出し、海苔原藻を細断するとともに所定の密度に調整し、その後、海苔製造装置によって抄製し乾燥させることによって乾燥海苔を製造していた。
そして、収穫した海苔原藻を貯蔵しておく海苔貯蔵槽では、乾燥海苔の製造工程に搬入されるまでの間、撹拌機構によって海苔原藻を海水中で撹拌しながら海苔原藻を貯蔵していた(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平10−23880号公報
ところが、上記従来の海苔貯蔵槽では、収穫後から乾燥海苔の製造工程に搬入されるまでの期間が数時間から約1日程度要しており、その間に海苔貯蔵槽の内部に海苔原藻とともに貯蔵された海水の酸素濃度が低下してしまうとともに、海水の温度が上昇してしまっていた。
そのため、海苔原藻とともに貯蔵される海水の酸素濃度の低下や温度の上昇に起因して、海苔貯蔵槽に貯蔵された海苔原藻の鮮度が低下してしまい、最終的に製造される乾燥海苔の品質が低下してしまうおそれがあった。
そこで、請求項1に係る本発明では、海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽に海水を貯留する海水貯留槽を接続するとともに、これら海苔貯蔵槽と海水貯留槽との間で海水を循環させる海苔貯蔵槽の海水循環システムにおいて、前記海水貯留槽に貯留した海水を循環させるための海水循環流路を前記海水貯留槽に設け、この海水循環流路の中途部に、循環する海水に酸素を供給するための酸素供給装置を設け、前記海水貯留槽は、水面に浮遊している異物を除去するための異物除去機構を有するとともに、異物除去機構の下方に前記海苔貯蔵槽からの海水流入口を配設し、前記海苔貯蔵槽からの海水流入口の直下方位置に酸素供給装置からの海水流入口を配設することにした。
また、請求項2に係る本発明では、海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽に海水を貯留する海水貯留槽を接続するとともに、これら海苔貯蔵槽と海水貯留槽との間で海水を循環させる海苔貯蔵槽の海水循環システムにおいて、前記海水貯留槽に貯留した海水を循環させるための海水循環流路を前記海水貯留槽に設け、この海水循環流路の中途部に、循環する海水に酸素を供給するための酸素供給装置と、循環する海水を冷却するための海水冷却装置とを設け、前記海水貯留槽は、水面に浮遊している異物を除去するための異物除去機構を有するとともに、異物除去機構の下方に前記海苔貯蔵槽からの海水流入口を配設し、前記海苔貯蔵槽からの海水流入口の直下方位置に酸素供給装置からの海水流入口を配設することにした。
また、請求項3に係る本発明では、前記請求項2に係る本発明において、前記海水冷却装置は、前記酸素供給装置よりも上流側の前記海水循環流路に設けることにした。
また、請求項4に係る本発明では、前記請求項1〜請求項3のいずれかに係る本発明において、前記海苔貯蔵槽は、上部と下部とに前記海水貯留槽からの海水流入口を設けることにした。
また、請求項5に係る本発明では、前記請求項4に係る本発明において、前記海苔貯蔵槽の上部に設けた前記海水流入口は、海水を霧状に吐出するように形成することにした。
また、請求項6に係る本発明では、前記請求項1〜請求項5のいずれかに係る本発明において、前記海水貯留槽に複数の海苔貯蔵槽を流路切換機構を介して接続することにした。
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明では、海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽に海水を貯留する海水貯留槽を接続するとともに、これら海苔貯蔵槽と海水貯留槽との間で海水を循環させる海苔貯蔵槽の海水循環システムにおいて、海水貯留槽に貯留した海水を循環させるための海水循環流路を海水貯留槽に設け、この海水循環流路の中途部に、循環する海水に酸素を供給するための酸素供給装置を設けているために、海苔貯蔵槽に海苔原藻を貯蔵しておく期間中に海苔貯蔵槽に海苔原藻とともに貯蔵される海水の酸素濃度が低下するのを未然に防止することができ、これにより、海苔貯蔵槽に貯蔵される海苔原藻の鮮度を向上させることができ、ひいては、乾燥海苔の品質を向上させることができる。
また、請求項1に係る本発明では、前記海水貯留槽が、水面に浮遊している異物を除去するための異物除去機構を有するとともに、異物除去機構の下方に前記海苔貯蔵槽からの海水流入口を配設し、前記海苔貯蔵槽からの海水流入口の直下方位置に酸素供給装置からの海水流入口を配設することにしているために、酸素供給装置からの海水流入口より海水貯留槽に流入する酸素の気泡が海水貯留槽の内部で上昇するのに伴って海苔貯蔵槽からの海水流入口より海水貯留槽に流入する海水に含まれる異物を海水貯留槽の内部で上昇させることができ、上昇させた異物を海水貯留槽の上部で異物除去機構によって良好に除去することができる。
また、請求項2に係る本発明では、海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽に海水を貯留する海水貯留槽を接続するとともに、これら海苔貯蔵槽と海水貯留槽との間で海水を循環させる海苔貯蔵槽の海水循環システムにおいて、海水貯留槽に貯留した海水を循環させるための海水循環流路を海水貯留槽に設け、この海水循環流路の中途部に、循環する海水に酸素を供給するための酸素供給装置と、循環する海水を冷却するための海水冷却装置とを設けているために、海苔貯蔵槽に海苔原藻を貯蔵しておく期間中に海苔貯蔵槽に海苔原藻とともに貯蔵される海水の酸素濃度が低下するとともに温度が上昇するのを未然に防止することができ、これにより、海苔貯蔵槽に貯蔵される海苔原藻の鮮度を向上させることができ、ひいては、乾燥海苔の品質を向上させることができる。
また、請求項2に係る本発明では、前記海水貯留槽が、水面に浮遊している異物を除去するための異物除去機構を有するとともに、異物除去機構の下方に前記海苔貯蔵槽からの海水流入口を配設し、前記海苔貯蔵槽からの海水流入口の直下方位置に酸素供給装置からの海水流入口を配設することにしているために、酸素供給装置からの海水流入口より海水貯留槽に流入する酸素の気泡が海水貯留槽の内部で上昇するのに伴って海苔貯蔵槽からの海水流入口より海水貯留槽に流入する海水に含まれる異物を海水貯留槽の内部で上昇させることができ、上昇させた異物を海水貯留槽の上部で異物除去機構によって良好に除去することができる。
また、請求項3に係る本発明では、海水冷却装置を酸素供給装置よりも上流側の海水循環流路に設けているために、海水に酸素を供給した後に海水の温度を所定の温度まで低下させてしまうと温度低下に伴って酸素の飽和溶解濃度が低下して一旦溶解した酸素が再び海水から無駄に排出されてしまうことになるのに対して、海水を所定の温度に低下させた後に酸素を供給することになるので、酸素供給装置から海水に無駄に酸素が供給されてしまうことがなくなり、酸素供給装置での酸素の供給量を適正化することができる。
また、請求項4に係る本発明では、海苔貯蔵槽の上部と下部とに海水貯留槽からの海水流入口を設けているために、海苔貯蔵槽の内部の海水の酸素濃度を全体的に均一に上昇させることができ、或いは、海苔貯蔵槽の内部の海水の温度を全体的に均一に低下させることができる。
また、請求項5に係る本発明では、海苔貯蔵槽の上部に設けた海水流入口を海水が霧状に吐出されるように形成しているために、海苔貯蔵槽への海水の吐出に伴って大気中の酸素を海水に供給することができ、海苔貯蔵槽の内部の海水の酸素濃度を上昇させることができ、海苔原藻の鮮度向上や乾燥海苔の品質向上を図ることができる。
また、請求項6に係る本発明では、海水貯留槽に複数の海苔貯蔵槽を流路切換機構を介して接続しているために、一台の海水貯留槽を用いて複数の海苔貯蔵槽の内部の海水を循環させることができ、大量の海苔原藻の鮮度向上や乾燥海苔の品質向上を図ることができる。
以下に、本発明に係る海苔貯蔵槽の海水循環システムの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、海水循環システム1は、海苔原藻を海水とともに貯蔵しておくための海苔貯蔵槽2,3に一定量の海水を貯留しておくための海水貯留槽4を海水吸引供給流路5を介して接続し、海苔貯蔵槽2,3と海水貯留槽4との間で海水を循環させるように構成している。
また、海水循環システム1は、海水貯留槽4に海水循環流路6を接続して、海水貯留槽4に貯留した海水を循環させるように構成するとともに、海水循環流路6の中途部に循環する海水を冷却するための海水冷却装置7と循環する海水に酸素を供給する酸素供給装置8とを循環する海水の上流側から順に介設している。
海水循環システム1は、図1に示すように構成しており、この海水循環システム1を構成する海苔貯蔵槽2,3、海水貯留槽4、海水吸引供給流路5、海水循環流路6の具体的な構造について以下に説明する。
まず、海苔貯蔵槽2,3の構造について説明すると、海苔貯蔵槽2,3は、図2及び図3に示すように、仕切壁9によって隔てて一体的に形成するとともに、上部を開口した矩形箱型状に形成している。
各海苔貯蔵槽2,3は、側壁10,11,12,13に一対の支持体14,15,16,17を架設し、支持体14,15,16,17の中央上部に撹拌モータ18,19を取付け、各撹拌モータ18,19の回動軸20,21を各海苔貯蔵槽2,3の内部に向けて垂下するとともに、各回動軸20,21に撹拌翼22,23を上下に間隔をあけて放射状に取付けている。
また、各海苔貯蔵槽2,3は、角部に箱型状の吸引水槽24,25を着脱自在に取付け、この吸引水槽24,25の内部に吸引ポンプ26,27を配置しており、この吸引ポンプ26,27に海水吸引供給流路5の海水吸引パイプ28,29を接続している。
この吸引水槽24,25は、図4に示すように、枠体81の側面及び底面を閉塞して上部に開口82を形成するとともに、前面に多孔質板状のパンチングメタル83を取付け、さらに、枠体81にフック84,85を取付けている。この吸引水槽24,25は、海苔貯蔵槽2,3の側壁にフック84,85で吊り下げており、海苔貯蔵槽2,3から容易に着脱できるようにしている。また、吸引水槽24,25のパンチングメタル83は、海苔貯蔵槽2,3の内部から海水だけを吸引し海苔原藻を吸引しないようにするフィルターとして機能している。そして、吸引水槽24,25は、海苔貯蔵槽2,3から取り外すことによって、パンチングメタル83に詰まった海苔原藻を容易に除去できるようになっている。
また、各海苔貯蔵槽2,3は、上部に海水吸引供給流路5の海水供給パイプ30,31を取付けている。この海水供給パイプ30,31は、中途部で上部側パイプ32,33と下部側パイプ34,35とに分岐し、上部側パイプ32,33に海水を各海苔貯蔵槽2,3の内部へ向けて霧状に吐出する海水流入口36,37を水平方向に間隔をあけて形成し、一方、下部側パイプ34,35を各海苔貯蔵槽2,3の内部に垂下して先端部に海水流入口38,39を形成している。
このようにして、海苔貯蔵槽2,3には、海水吸引供給流路5の海水吸引パイプ28,29と海水供給パイプ30,31を接続しており、各海苔貯蔵槽2,3の内部の海水を海水吸引パイプ28,29から吸引するとともに、各海苔貯蔵槽2,3の内部に海水を海水供給パイプ30,31から供給して、各海苔貯蔵槽2,3の内部の海水を循環させるようにしている。
次に、海水貯留槽4の構造について説明すると、海水貯留槽4は、図4〜図6に示すように、上部を開口した矩形箱型状の本体水槽40の側部に上部を開口した矩形箱型状の供給水槽41と排出水槽42とを取付けている。
また、海水貯留槽4は、本体水槽40の内部に仕切壁43を形成し、この仕切壁43によって本体水槽40の内部を流入側小水槽44と流出側大水槽45とに区画している。そして、流入側小水槽44には、海苔貯蔵槽2からの海水流入口46を形成し、この海水流入口46に海水吸引供給流路5の海水流入パイプ47を接続し、さらに、海苔貯蔵槽2からの海水流入口46の直下方位置に酸素供給装置8からの海水流入口48を形成し、この海水流入口48に海水循環流路6の海水供給パイプ49を接続している。また、流出側大水槽45には、底部に吸引ポンプ50を配置し、この吸引ポンプ50に海水循環流路6の海水吸引パイプ51を接続している。さらに、流出側大水槽45には、下部に海水流出口52を形成し、この海水流出口52に連通パイプ53の始端部を接続するとともに、この連通パイプ53の終端部を供給水槽41に連通連結している。
このようにして、海水貯留槽4は、本体水槽40に海水循環流路6の海水吸引パイプ51と海水供給パイプ49を接続しており、本体水槽40の内部に貯留した海水を海水吸引パイプ51から吸引するとともに、本体水槽40の内部に海水を海水供給パイプ49から供給して、本体水槽40の内部に貯留した海水を循環させるようにしている。
また、海水貯留槽4は、供給水槽41の内部に仕切壁54を形成し、この仕切壁54によって供給水槽41の内部を貯留水槽55とオーバーフロー水槽56とに区画している。そして、貯留水槽55には、底部に海水流入口57を形成し、この海水流入口57に連通パイプ53を接続している。これにより、海水貯留槽4は、本体水槽40と供給水槽41とを連通パイプ53を介して連通連結している。また、オーバーフロー水槽56には、内部に吸引ポンプ58を配置し、この吸引ポンプ58に海水吸引供給流路5の海水流出パイプ59を接続している。
また、海水貯留槽4は、排出水槽42の底部に排出口60を形成し、この排出口60に排出パイプ61を接続している。
また、海水貯留槽4は、本体水槽40と排出水槽42の上部に異物除去機構62を取付けている。
この異物除去機構62は、本体水槽40と排出水槽42の上方に回動軸63,64を架設し、各回動軸63,64の両端部にスプロケット65,66,67,68を取付け、各スプロケット65,66,67,68に連動チェーン69,70を巻回し、両連動チェーン69,70の間にスクレーパー71を下方へ向けて架設しており、排出水槽42の上方に架設した回動軸64には、駆動モータ72を連動機構73を介して連動連結している。なお、図中、74,75,76,77は軸支持体である。
この異物除去機構62は、駆動モータ72を駆動することによって連動チェーン69,70が回動し、それに伴ってスクレーパー71が本体水槽40の水面上を排出水槽42へ向けて移動し、本体水槽40の水面に浮遊している異物を排出水槽42へ向けて除去するようにしている。
次に、海水吸引供給流路5の構造について説明すると、海水吸引供給流路5は、図1に示すように、中途部に切換弁からなる流路切換機構78を介設しており、この流路切換機構78の一方側に海苔貯蔵槽2に連通する海水吸引パイプ28と海水供給パイプ30を接続するとともに、流路切換機構78の他方側に海苔貯蔵槽3に連通する海水吸引パイプ29と海水供給パイプ31を接続し、さらに、流路切換機構78に海水貯留槽4に連通する海水流入パイプ47と海水流出パイプ59を接続している。
そして、海水吸引供給流路5は、流路切換機構78によって海苔貯蔵槽2に連通する海水吸引パイプ28と海水貯留槽4に連通する海水流入パイプ47とを連通連結するとともに、海苔貯蔵槽2に連通する海水供給パイプ30と海水貯留槽4に連通する海水流出パイプ59とを連通連結して、海苔貯蔵槽2と海水貯留槽4との間で海水を循環するようにし、或いは、流路切換機構78によって海苔貯蔵槽3に連通する海水吸引パイプ29と海水貯留槽4に連通する海水流入パイプ47とを連通連結するとともに、海苔貯蔵槽3に連通する海水供給パイプ31と海水貯留槽4に連通する海水流出パイプ59とを連通連結して、海苔貯蔵槽3と海水貯留槽4との間で海水を循環するようにしている。
ここで、流路切換機構78は、手動操作により流路を切り換えるようにしてもよく、また、タイマーによって定期的に流路を切り換えるようにしてもよい。特に、一方の海苔貯蔵槽2,3だけから連続して海水を吸引すると、一方の海苔貯蔵槽2,3の吸引水槽24,25の内部の海水が少なくなって、海水の吸引が一時的に停止してしまうおそれがあるが、流路切換機構78によって定期的に流路を切り換えることで、吸引水槽24,25の内部の海水が交互に少なくなり、一方の海苔貯蔵槽2,3から海水を吸引している間に他方の海苔貯蔵槽2,3の吸引水槽24,25の内部の海水量が回復することになり、両方の海苔貯蔵槽2,3の海水を連続して安定して循環させることができる。
また、海水吸引供給流路5は、海水流出パイプ59の中途部に殺菌装置80を介設している。この殺菌装置80は、活性炭や紫外線照射器を内蔵しており、海水流出パイプ59を通って海苔貯蔵槽2,3に供給される海水中の有機物を分解し脱臭・除菌するようにしている。これによっても、海苔貯蔵槽2,3に貯蔵される海苔原藻の鮮度を向上させることができる。
次に、海水循環流路6の構造について説明すると、海水循環流路6は、図1に示すように、海水貯留槽4に接続した海水吸引パイプ51に海水冷却装置7を接続するとともに、この海水冷却装置7に連通パイプ79を接続し、この連通パイプ79に酸素供給装置8を接続し、この酸素供給装置8に海水供給パイプ49を接続し、この海水供給パイプ49に海水貯留槽4を接続している。なお、酸素供給装置8は、オゾンを海水中に供給するようにして、オゾンによる殺菌を行えるように構成してもよい。
そして、海水循環流路6は、海水貯留槽4の内部の海水を海水吸引パイプ51から吸引し、海水冷却装置7によって所定の温度に冷却するとともに、酸素供給装置8によって酸素を飽和溶解濃度まで供給し、再び海水貯留槽4の内部に戻すようにしている。
海水循環システム1は、以上に説明したように構成しており、海苔貯蔵槽2,3に設けた吸引ポンプ26,27と海水貯留槽4に設けた吸引ポンプ50及び吸引ポンプ58と流路切換機構78を駆動制御することによって、海苔貯蔵槽2,3と海水貯留槽4との間で海水を循環させるとともに、海水貯留槽4の内部の海水を海水冷却装置7及び酸素供給装置8を介して循環させるようにしている。
すなわち、海苔貯蔵槽2,3に海苔原藻とともに貯蔵されている海水は、吸引ポンプ26,27によって吸引され、海水吸引パイプ28,29、流路切換機構78、海水流入パイプ47を通って海水貯留槽4の流入側小水槽44に流入する。その後、海水は、仕切壁43をオーバーフローして流入側小水槽44から流出側大水槽45へと流れ、その際に、異物除去機構62によって異物が除去される。その後、流出側大水槽45に貯留された海水は、吸引ポンプ50によって吸引され、海水吸引パイプ51、海水冷却装置7、連通パイプ79、酸素供給装置8、海水供給パイプ49を通って再び海水貯留槽4の流入側小水槽44に流入する。また、流出側大水槽45に貯留された海水は、水圧によって海水流出口52から連通パイプ53を通って貯留水槽55に流入し、仕切壁54をオーバーフローしてオーバーフロー水槽56に流入し、その後、吸引ポンプ58によって吸引され、海水流出パイプ59、流路切換機構78、海水供給パイプ30,31を通って海苔貯蔵槽2,3に流入する。
このように、上記海水循環システム1では、海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽2,3に海水を貯留する海水貯留槽4を接続して、これら海苔貯蔵槽2,3と海水貯留槽4との間で海水を循環させるようにしており、しかも、海水貯留槽4に貯留した海水を循環させるための海水循環流路6を海水貯留槽4に設け、この海水循環流路6の中途部に、循環する海水に酸素を供給するための酸素供給装置8を設けているために、海苔貯蔵槽2,3に海苔原藻を貯蔵しておく期間中に海苔貯蔵槽2,3に海苔原藻とともに貯蔵される海水の酸素濃度が低下するのを未然に防止することができ、これにより、海苔貯蔵槽2,3に貯蔵される海苔原藻の鮮度を向上させることができるとともに、鮮度を向上させた海苔原藻を原料として乾燥海苔を製造することで乾燥海苔の品質を向上させることができる。
また、上記海水循環システム1では、海水循環流路6の中途部に、循環する海水を冷却するための海水冷却装置7を設けているために、海苔貯蔵槽2,3に海苔原藻を貯蔵しておく期間中に海苔貯蔵槽2,3に海苔原藻とともに貯蔵される海水の温度が上昇するのを未然に防止することができ、これによっても、海苔貯蔵槽2,3に貯蔵される海苔原藻の鮮度を向上させることができるとともに、鮮度を向上させた海苔原藻を原料として乾燥海苔を製造することで乾燥海苔の品質を向上させることができる。
特に、上記海水循環システム1では、海水循環流路6に酸素供給装置8や海水冷却装置7を介設し、海水貯留槽4の内部に一定量の海水を貯留しておくとともに、海水貯留槽4に貯留した海水を循環させているために、海水貯留槽4の内部の海水の酸素濃度や温度を良好な状態に保持することができるとともに、海水貯留槽4から海苔貯蔵槽2,3に良好な状態の海水を安定して供給することができる。
また、上記海水循環システム1では、海水冷却装置7を酸素供給装置8よりも上流側の海水循環流路6に設けているために、海水に酸素を供給した後に海水の温度を所定の温度まで低下させてしまうと温度低下に伴って酸素の飽和溶解濃度が低下して一旦溶解した酸素が再び海水から無駄に排出されてしまうことになるのに対して、海水を所定の温度に低下させた後に酸素を供給することになるので、酸素供給装置8から海水に無駄に酸素が供給されてしまうことがなくなり、酸素供給装置8での酸素の供給量を適正化することができる。
また、上記海水循環システム1では、海水貯留槽4に海水に含まれる異物を除去するための異物除去機構62を設けているために、海水の循環によって海苔貯蔵槽2,3の内部の海水に含まれる異物を除去することができ、これによっても、乾燥海苔の品質をより一層向上させることができる。
また、上記海水循環システム1では、異物除去機構62の下方に海苔貯蔵槽2,3からの海水流入口46と酸素供給装置8からの海水流入口48とを上下に配設しているために、酸素供給装置8からの海水流入口48より海水貯留槽4に流入する酸素の気泡が海水貯留槽4の内部で上昇するのに伴って海苔貯蔵槽2,3からの海水流入口46より海水貯留槽4に流入する海水に含まれる異物を海水貯留槽4の内部で上昇させることができ、上昇させた異物を海水貯留槽4の上部で異物除去機構62によって良好に除去することができる。
また、上記海水循環システム1では、海苔貯蔵槽2,3の上部と下部とに海水貯留槽4からの海水流入口36,37,38,39を設けているために、海苔貯蔵槽2,3の内部の海水の酸素濃度を全体的に均一に上昇させることができ、或いは、海苔貯蔵槽2,3の内部の海水の温度を全体的に均一に低下させることができる。
また、上記海水循環システム1では、海苔貯蔵槽2,3の上部に設けた海水流入口36,37を海水が霧状に吐出されるように形成しているために、海苔貯蔵槽2,3への海水の吐出に伴って大気中の酸素を海水に供給することができ、海苔貯蔵槽2,3の内部の海水の酸素濃度を上昇させることができ、海苔原藻の鮮度向上や乾燥海苔の品質向上を図ることができる。
また、上記海水循環システム1では、海水貯留槽4に複数の海苔貯蔵槽2,3を流路切換機構78を介して接続しているために、一台の海水貯留槽4を用いて複数の海苔貯蔵槽2,3の内部の海水を循環させることができ、大量の海苔原藻の鮮度向上や乾燥海苔の品質向上を図ることができる。
本発明に係る海水循環システムを示す説明図。 海苔貯蔵槽を示す側面断面図。 同平面図。 吸引水槽を示す斜視図。 海水貯留槽を示す側面断面図。 同側面断面図。 同平面図。
符号の説明
1 海水循環システム 2,3 海苔貯蔵槽
4 海水貯留槽 5 海水吸引供給流路
6 海水循環流路 7 海水冷却装置
8 酸素供給装置 9 仕切壁
10,11,12,13 側壁 14,15,16,17 支持体
18,19 撹拌モータ 20,21 回動軸
22,23 撹拌翼 24,25 吸引水槽
26,27 吸引ポンプ 28,29 海水吸引パイプ
30,31 海水供給パイプ 32,33 上部側パイプ
34,35 下部側パイプ 36,37 海水流入口
38,39 海水流入口 40 本体水槽
41 供給水槽 42 排出水槽
43 仕切壁 44 流入側小水槽
45 流出側大水槽 46 海水流入口
47 海水流入パイプ 48 海水流入口
49 海水供給パイプ 50 吸引ポンプ
51 海水吸引パイプ 52 海水流出口
53 連通パイプ 54 仕切壁
55 貯留水槽 56 オーバーフロー水槽
57 海水流入口 58 吸引ポンプ
59 海水流出パイプ 60 排出口
61 排出パイプ 62 異物除去機構
63,64 回動軸 65,66,67,68 スプロケット
69,70 連動チェーン 71 スクレーパー
72 駆動モータ 73 連動機構
74,75,76,77 軸支持体 78 流路切換機構
79 連通パイプ 80 殺菌装置
81 枠体 82 開口
83 パンチングメタル 84,85 フック

Claims (6)

  1. 海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽に海水を貯留する海水貯留槽を接続するとともに、これら海苔貯蔵槽と海水貯留槽との間で海水を循環させる海苔貯蔵槽の海水循環システムであって、
    前記海水貯留槽に貯留した海水を循環させるための海水循環流路を前記海水貯留槽に設け、この海水循環流路の中途部に、循環する海水に酸素を供給するための酸素供給装置を設け
    前記海水貯留槽は、水面に浮遊している異物を除去するための異物除去機構を有するとともに、異物除去機構の下方に前記海苔貯蔵槽からの海水流入口を配設し、前記海苔貯蔵槽からの海水流入口の直下方位置に酸素供給装置からの海水流入口を配設したことを特徴とする海苔貯蔵槽の海水循環システム。
  2. 海苔原藻を貯蔵する海苔貯蔵槽に海水を貯留する海水貯留槽を接続するとともに、これら海苔貯蔵槽と海水貯留槽との間で海水を循環させる海苔貯蔵槽の海水循環システムであって、
    前記海水貯留槽に貯留した海水を循環させるための海水循環流路を前記海水貯留槽に設け、この海水循環流路の中途部に、循環する海水に酸素を供給するための酸素供給装置と、循環する海水を冷却するための海水冷却装置とを設け
    前記海水貯留槽は、水面に浮遊している異物を除去するための異物除去機構を有するとともに、異物除去機構の下方に前記海苔貯蔵槽からの海水流入口を配設し、前記海苔貯蔵槽からの海水流入口の直下方位置に酸素供給装置からの海水流入口を配設したことを特徴とする海苔貯蔵槽の海水循環システム。
  3. 前記海水冷却装置は、前記酸素供給装置よりも上流側の前記海水循環流路に設けたことを特徴とする請求項2に記載の海苔貯蔵槽の海水循環システム。
  4. 前記海苔貯蔵槽は、上部と下部とに前記海水貯留槽からの海水流入口を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の海苔貯蔵槽の海水循環システム。
  5. 前記海苔貯蔵槽の上部に設けた前記海水流入口は、海水を霧状に吐出するように形成したことを特徴とする請求項4に記載の海苔貯蔵槽の海水循環システム。
  6. 前記海水貯留槽に複数の海苔貯蔵槽を流路切換機構を介して接続したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の海苔貯蔵槽の海水循環システム。
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