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JP4733877B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にクロック信号に同期して動作する半導体装置に関し、詳しくはクロック信号を制御することにより消費電力を削減可能な半導体装置に関する。
【従来の技術】
プロセッサ等の半導体装置においては、消費電力を削減するために、高速処理を必要としない期間のクロック周波数を低く抑える或いは停止させる制御が行われる。即ち、クロックの動作周波数を必要に応じて段階的に切りかえたり(以下「クロックギア」と呼ぶ)、或いは動作させる必要の無いモジュールブロックへのクロックを停止させる(以下「パワーダウンモード」と呼ぶ)制御が行われる。
クロックギアは、一般に、プロセッサ内の一番早いクロックに対応したマスク用の同期信号を供給し、ゲーテッドクロックバッファでクロック出力のパルス数を減らすことにより実現する。或いは分周回路でクロック信号を分周することにより実現する。またパワーダウンモードは、プロセッサ内の特定の一部或いは全部のモジュールに対して、動作の必要がない期間、それらモジュールへのクロック信号の供給をマスクすることにより実現する。これらのクロック制御は、チップの端子設定及びプログラムによるソフトウェア的な制御に基づいて、プロセッサ内のクロック制御部により実行するのが一般的である。
従来、プロセッサ内部のオンチップバスやバスブリッジを介する内部周辺バス等がある場合において、上記のようなクロックギア切り替え或いはパワーダウンモードへの遷移を行う際には、ソフトウェアによって一定の手順を実行する必要がある。即ち、クロックギアの切り替え或いはパワーダウンモードへの遷移をするためには、その準備として、バス転送等の特定のプロトコル(動作仕様)に沿った動作を、ソフトウェア的に完了させる必要がある。
【発明が解決しようとする課題】
例えば、このような手順を経ないで、バスを経由するデータ転送(特に命令フェッチ等)の最中にクロックギアの切り替え等をした場合、命令の取りこぼしによるプロセッサのハングアップを発生させる危険性がある。また例えば、バスブリッジを経由する内部周辺バスに接続されたモジュールへの突き放し制御のストア命令を実行する場合においては、オンチップバス上での転送が完了した後も内部周辺バスで引き続きライト動作が行われているので、ストア動作が実際に完了する時間まで待たずにクロックギアの切り替え等を行ってしまったのでは、ストアが正常に行われない危険性がある。また例えば、SDRAMコントローラをチップに搭載している場合においては、予めSDRAMをセルフリフレッシュモードへ遷移させずにSDRAMコントローラのクロックを停止したのでは、SDRAMのデータが破壊されてしまう。
【0002】
こうした問題を避けるために、クロックギア切り替えやパワーダウンモードへの遷移に際して所定の手順を実行するプログラムを、予め作成しておく必要がある。しかしその手順が完璧に実行されない場合には、予期せぬハングアップ等が発生する恐れがあった。
特に、複雑な転送プロトコルを持つオンチップバスや、バスブリッジ、チップ外部バス(SDRAM、SRAM、ROM、コンパニオンチップ等に接続するバス)等を持つプロセッサのクロック制御プログラムを作成する際には、種々の条件を考慮して制御する必要があるので、人為的なミスによるハングアップやデータ転送エラーの危険性を完全に排除することは容易でない。
【0003】
以上を鑑みて、本発明は、クロックギア切り替え時やパワーダウンモード遷移時等におけるハングアップの危険性を取り除くハードウェア機構を備えた半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明による半導体装置は、クロック信号を生成するクロック生成部と、クロック制御リクエスト信号をアサートする第1のモジュールと、該クロック制御リクエスト信号のアサート状態に応答して、現在実行中の処理が終了するとその後の処理を停止してクロック制御アクノリッジ信号をアサートする1つ又は複数の第2のモジュールと、オンチップバスと、該オンチップバスに接続される複数のモジュールと、該複数のモジュールのうちバスマスターであるモジュール間でバス権を調停するバスアービタと、チップ内部周辺バスと、該チップ内部周辺バスと該オンチップバスとを接続するバスブリッジとを含み、該1つ又は複数の第2のモジュールからの該クロック制御アクノリッジ信号が全てアサートされると該クロック生成部は該第2のモジュールに供給する該クロック信号を選択的に変化させ、該バスアービタは、該1つ又は複数の第2のモジュールのうちの1つであり、該クロック制御リクエスト信号のアサート状態に応答して、現在実行中の転送動作が終了すると該バスマスターであるモジュールに対する全てのバス権を不許可として該クロック制御アクノリッジ信号をアサートし、該バスブリッジは、該1つ又は複数の第2のモジュールのうちの1つであり、該クロック制御リクエスト信号のアサート状態に応答して、現在実行中のデータ転送処理が終了するとその後のデータ転送処理を停止して該クロック制御アクノリッジ信号をアサートする
【0004】
以上のハードウェア制御によって、本発明においては、クロックギア切り替えやパワーダウンモード遷移等の処理を行う際に、クロック制御により動作に問題が生じる可能性があるモジュールを予め処理停止状態にし、誤動作の危険性が無い状態になってからクロック制御を実行することが可能となる。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
【0005】
図1は、本発明によるプロセッサの第1実施例の構成を示す図である。
【0006】
図1のプロセッサ10は、クロック制御部11、CPUコア部12、DSPコア部13、モジュール14、モジュール15、オンチップバス(OCB)と内蔵周辺バス(PB)のバスブリッジ16、DMAコントローラ17、SDRAMコントローラ18、外部バスコントローラ19、オンチップバスのバスアービタ20、オンチップバス(OCB)21、モジュール22乃至24、内部周辺バス(PB)25、プロセッサ10の外部に設けられ外部バスコントローラ19に接続されるSRAM26及び外部バスマスター・チップ27、外部バス28、プロセッサ10の外部に設けられSDRAMコントローラ18に接続されるSDRAM29を含む。ここで、CPUコア部12、DSPコア部13、モジュール14、モジュール15、DMAコントローラ17、SDRAMコントローラ18、外部バスコントローラ19は、オンチップバス21に接続されるオンチップバスモジュールであり、モジュール22乃至24は、内部周辺バス25に接続される周辺バスモジュールである。またSRAM26及び外部バスマスター・チップ27は、外部バス28に接続される外部バスモジュールである。
【0007】
クロック制御部11は、クロック生成部30と、クロック制御判定部31を含む。またモジュール22は、クロック制御レジスタ32を含む。
【0008】
以下に、本発明によるプロセッサ10の動作を説明する。
【0009】
プロセッサ10により特定のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアを実行中に、プロセッサ10のクロック制御(ギア切り替えやパワーダウンモードへの遷移等)を行うとする。まずクロック制御を指示するために、内部周辺バス25に接続されるモジュール22のクロック制御レジスタ32に、クロック制御指示データのストア(ライト)命令をプログラムから発行する。具体的には、このストア命令に係るライトデータは、CPUコア部12から発行され、オンチップバス21の転送仕様に従ってバスブリッジ16へ転送される。更に、バスブリッジ16から、モジュール22へ当該ライトデータに関するライト要求が送出され、モジュール22内のクロック制御レジスタ32にライトデータが格納される。
【0010】
上記ライト動作に係るシーケンスの実行中において、CPUコア部12は、当該クロック制御指示データのストア命令を発行した後、パイプライン処理により順次後続する命令を実行する。
【0011】
クロック制御レジスタ32へ上記クロック制御指示データが格納されると、クロック制御レジスタ32から、クロック制御部11にクロック制御要求信号が発行される。このクロック制御要求信号は、クロック制御部11のクロック制御判定部31が受信する。クロック制御判定部31は、クロック制御要求信号がアサートされたことを認識すると、クロック制御対象の各モジュールに対してクロック制御リクエスト信号reqをアサートする。
【0012】
クロック制御リクエスト信号reqは、クロック制御完了通知信号DNがアサートされるまでの期間、アサート状態に維持される。
【0013】
クロック制御リクエスト信号reqを受け取った各モジュールは、その時点で実行中の処理が終了した時点で、その処理を一旦停止させ、クロック制御アクノリッジ信号ackx(x=0、1、2、・・・、6)をアサートする。ここで、クロック制御リクエスト信号reqを受け取り、クロック制御アクノリッジ信号をアサートするモジュールは、バスアービタ20、CPUコア部12、DSPコア部13、DMAコントローラ17、SDRAMコントローラ18、外部バスコントローラ19、及びバスブリッジ16である。バスアービタ20は、オンチップバス21に接続されるモジュール間でバス権を調停し、選択されたモジュールにバス権を与えることでバスに対するアクセスを許可する。バスブリッジ16は、オンチップバス21と内部周辺バス25との間のデータ転送を行う。
【0014】
例えば、バスアービタ20の場合、クロック制御リクエスト信号reqを受け取った後は、実行中のデータ転送のトランザクションが終了した時点で、全てのバスマスター(この例の場合、CPUコア部12、DSPコア部13、DMAコントローラ17、及び外部バスコントローラ19の各モジュール)へのバスグラント信号gntx(x=1、2、3、4)をネゲート状態にディアサートする。即ち、各マスターモジュールに対してバス権を否定することで、各マスターモジュールによるデータ転送を不許可にする。その後、バスアービタ20は、クロック制御アクノリッジ信号ack0をアサートする。
【0015】
クロック制御アクノリッジ信号ackxは、クロック制御リクエスト信号reqがネゲートされるまでの間、アサート状態に維持される。
【0016】
各クロック制御対象モジュールからのクロック制御アクノリッジ信号ackxの全てがアサートされると、クロック制御判定部31はこれを認識し、クロック生成部30に対して、クロック制御イネーブル信号ENをアサートする。この時、クロック制御対象となっている全てのモジュールは、動作を一時的に中断している。
【0017】
クロック生成部30は、クロック制御イネーブル信号ENがアサートされたのを確認すると、プログラムから要求されたクロック制御動作(クロックギアの切替やパワーダウンモードへの遷移等)を実行する。この際、クロック制御動作の詳細は、クロック制御レジスタ32に書き込まれたクロック制御指示データの内容によって指定される。クロック生成部30は、各モジュールに対してクロック信号を供給しており、プログラムからの要求に従って、各モジュールに供給するクロック信号を選択的に制御して、モジュール毎に動作周波数を変更したりクロック信号の供給を停止する。
【0018】
クロック生成部30は更に、クロック制御の処理が完了した時点で、クロック制御完了通知信号DNをアサートする。
【0019】
クロック制御判定部31は、クロック制御完了通知信号DNがアサートされたことを認識すると、クロック制御リクエスト信号reqをネゲートする。クロック制御リクエスト信号reqがネゲートされたことに応答して、各クロック制御対象モジュールは、クロック制御アクノリッジ信号ackxをネゲートする。クロック制御アクノリッジ信号ackxがネゲートされると、クロック制御イネーブル信号ENがネゲートされ、その後、クロック制御完了通知信号DNもネゲートされる。
【0020】
図2は、上記動作における各信号を示すタイミング図である。
【0021】
図2(a)に示されるようにクロック制御リクエスト信号reqがアサートされると、これに応答して、図2(b)に示されるようにバスグラント信号gntxがネゲート状態にされる。更に、各モジュールで現在実行中の動作が終了するタイミングで、図2(c)乃至(j)に示されるように、各モジュールからのクロック制御アクノリッジ信号ackxがHIGH(アサート状態)になる。
【0022】
全てのクロック制御アクノリッジ信号ackxがHIGHになると、図2(k)に示されるようにクロック制御イネーブル信号ENがHIGHになり、クロックギア切り替えやクロック停止等のクロック制御動作が実行される。このクロック制御動作が完了すると、図2(l)に示されるように、クロック制御完了通知信号DNがアサートされる。
【0023】
以上のハードウェア制御によって、本発明においては、クロックギア切り替えやパワーダウンモード遷移等の処理を行う際に、クロック制御により動作に問題が生じる可能性があるモジュールを予め処理停止状態にし、誤動作の危険性が無い状態になってからクロック制御を実行することが可能となる。
【0024】
図3は、クロック制御判定部31の構成例を示す図である。
【0025】
図3のクロック制御判定部31は、フリップフロップ41、フリップフロップ42−0乃至42−6、クロック制御デコーダ回路43、AND回路44、及びリクエスト信号生成回路45を含む。フリップフロップ41は、クロック制御レジスタ32から供給されるクロック制御要求信号をラッチする。ラッチされたクロック制御要求信号は、クロック制御デコーダ回路43に供給されてデコードされる。クロック制御要求信号は複数のビットからなる信号であり、クロック制御を要求すると共に、クロック制御がクロックギア切り替えとクロック停止の何れであるのか、どのモジュールに対するクロック制御であるのか等に関して、具体的な制御の詳細を指定する。クロック制御デコーダ回路43は、このクロック制御要求信号をデコードし、指定されたクロック制御動作を実行するための制御信号CTLを生成して、クロック生成部30に供給する。また更に、クロック制御デコーダ回路43は、クロック制御を示す信号clk_ctrをリクエスト信号生成回路45に供給する。リクエスト信号生成回路45は、単純なステートマシンであり、入力信号に応じて、アイドル状態IDLEとクロック制御状態CLK_CTRLとの間を遷移する。クロック制御を示す信号clk_ctrがアサートされると、リクエスト信号生成回路45は、アイドル状態IDLEからクロック制御状態CLK_CTRLに遷移し、クロック制御リクエスト信号reqをアサートする。またクロック制御完了通知信号DNがアサートされると、クロック制御状態CLK_CTRLからアイドル状態IDLEに遷移して、クロック制御リクエスト信号reqをネゲートする。リクエスト信号生成回路45を、セットリセットフリップフロップ等の単純な順序回路によって実現することが可能であることは、当業者にとっては容易に理解出来るであろう。
【0026】
またクロック制御判定部31は、各モジュールから供給されるクロック制御アクノリッジ信号ackx(x=0、1、2、・・・、6)を、それぞれフリップフロップ42−0乃至42−6によりラッチする。ラッチされたクロック制御アクノリッジ信号ackx(x=0、1、2、・・・、6)は、AND回路44に供給される。AND回路44は、AND演算により、全てのクロック制御アクノリッジ信号がアサート状態になると、クロック制御イネーブル信号ENをアサートする。
【0027】
図4は、クロック制御対象であるバスブリッジ16におけるクロック制御機構を示す図である。
【0028】
図4のクロック制御機構は、入力信号に応じて状態が遷移する単純なステートマシンであり、取り得る状態にはクロック制御状態、書き込み状態WRITE、読み出し状態READ、及びアイドル状態IDLEの4つがある。アイドル状態IDLEにおいては、バスブリッジ16は待機して動作指示を待っている。この状態でライト要求或いはリード要求が到来すると、それぞれ書き込み状態WRITE或いは読み出し状態READに遷移する。書き込み状態WRITEでは、オンチップバス21からのデータを内部周辺バス25のモジュールに書き込む処理を実行し、読み出し状態READにおいては、内部周辺バス25のモジュールからデータを読み出してオンチップバス21に供給する処理を実行する。
【0029】
書き込み状態WRITE、読み出し状態READ、及びアイドル状態IDLEの何れかの状態において、クロック制御リクエスト信号reqがアサートされると、クロック制御状態に遷移する。クロック制御状態に遷移すると、クロック切り替え或いはクロック停止等に対する準備として必要な動作を実行し、この動作が終了するとクロック制御アクノリッジ信号ack(図1ではack6)をアサートする。即ち、現在実行中の動作を完了させ、処理を停止し、クロック制御アクノリッジ信号ack(図1ではack6)をアサートする。その後クロック制御リクエスト信号reqがネゲートされると、動作状態はアイドル状態IDLEに遷移する。上記動作を実行するステートマシンを、セットリセットフリップフロップ等を組み合わせた順序回路によって実現可能であることは、当業者にとっては容易に理解出来るであろう。
【0030】
図1に示されるクロック制御対象となるモジュールの各々には、図4に示されるのと同様のステートマシンが備えられており、クロック制御リクエスト信号reqのアサートに応答して、クロック切り替え或いはクロック停止等に対する準備動作を実行し、この動作が終了するとクロック制御アクノリッジ信号ackをアサートするよう構成される。
【0031】
図5は、本発明によるプロセッサの第2実施例の構成を示す図である。図5において、図1と同一の構成要素は同一の番号で参照される。
【0032】
図5に示されるプロセッサ10Aに於いては、クロック制御部11の代わりにクロック制御部11Aが設けられ、またCPUコア部12の代わりにCPUコア部12Aが設けられる。更に、モジュール22の代わりにモジュール22Aが設けられる。
【0033】
この第2実施例に於いては、クロック制御レジスタ32がCPUコア部12Aに設けられており、CPUコア部12Aがクロック制御リクエスト信号reqを生成して各ユニットに供給する点が、第1実施例の場合の構成及び動作と異なる。プログラム動作によってクロック制御レジスタ32にクロック制御指示データが格納されると、CPUコア部12Aが、クロック制御リクエスト信号reqをアサートする。これに応答して、各モジュールは現在実行中の動作を完了後に処理を停止し、それぞれのクロック制御アクノリッジ信号ackxをHIGH(アサート状態)にする。クロック制御部11Aは、CPUコア部12Aからクロック制御リクエスト信号reqを受け取った後、全てのクロック制御アクノリッジ信号ackxがHIGHになると、クロック制御イネーブル信号ENをHIGHにする。これにより、クロックギア切り替えやクロック停止等のクロック制御動作が実行される。クロック制御動作が完了すると、クロック制御完了通知信号DNがアサートされる。
【0034】
以上説明したように、CPUコア部12Aがクロック制御リクエスト信号reqをアサートする以外の動作は、基本的に、第1実施例の場合と同様である。
【0035】
図6は、本発明によるプロセッサの第3実施例の構成を示す図である。図6において、図1と同一の構成要素は同一の番号で参照される。
【0036】
図6に示されるプロセッサ10Bに於いては、クロック制御部11Bのクロック制御判定部31Bがアサートするクロック制御リクエスト信号reqは、バスアービタ20にだけ供給される。第1実施例と異なり、CPUコア部12B、DSPコア部13B、バスブリッジ16B、DMAコントローラ17B、SDRAMコントローラ18B、及び外部バスコントローラ19Bには、クロック制御リクエスト信号reqは供給されない。
【0037】
バスアービタ20は、クロック制御リクエスト信号reqを受け取った後は、実行中のデータ転送のトランザクションが終了した時点で、全てのバスマスター(この例の場合、CPUコア部12B、DSPコア部13B、DMAコントローラ17B、及び外部バスコントローラ19Bの各モジュール)へのバスグラント信号gntx(x=1、2、3、4)をネゲート状態にディアサートする。即ち、各マスターモジュールに対してバス権を否定することで、各マスターモジュールによるデータ転送を不許可にする。その後、バスアービタ20は、クロック制御アクノリッジ信号ack0をアサートする。
【0038】
このようにクロック制御リクエスト信号reqをバスアービタ20に供給して、各バスマスターへのバスグラント信号gntx(x=1、2、3、4)をネゲート状態にすれば、各バスマスターモジュールはバス権を取得できないことになり、バスを介した送受信処理がそれ以後実行されることはない。
【0039】
上記の第3実施例の構成は、クロックギア切り替えやパワーダウンモード遷移等のクロック制御を実行する際に、クロック制御により問題が生じる可能性があるのは、オンチップバス21を介した送受信動作だけである場合に有効である。このような場合には、クロック制御リクエスト信号reqをバスアービタ20だけ供給し、バスグラント信号の制御によってオンチップバス21に接続されるバスマスターの動作を停止すれば、オンチップバス21を介した送受信動作をクロック制御前に停止することが出来る。
【0040】
図1と図6とを比較すれば分かるように、第3実施例のような構成にすれば、クロック制御リクエスト信号reqによる制御対象のモジュール数を少なくして、回路規模を削減することが可能である。
【0041】
図7は、本発明によるプロセッサの第4実施例の構成を示す図である。図7において、図6と同一の構成要素は同一の番号で参照される。
【0042】
図7に示されるプロセッサ10Cに於いては、クロック制御部11Cのクロック制御判定部31Cがアサートするクロック制御リクエスト信号reqは、バスアービタ20及びバスブリッジ16にだけ供給される。第3実施例の場合と同様に、オンチップバス21に接続されるモジュールに関しては、バスアービタ20によるバスグラント信号制御でバス権を不許可にすれば、バスブリッジ16を除いては動作に問題が生じない場合を想定している。従って、CPUコア部12B、DSPコア部13B、DMAコントローラ17B、SDRAMコントローラ18B、及び外部バスコントローラ19Bには、クロック制御リクエスト信号reqは供給されない。
【0043】
バスブリッジ16は、クロック制御リクエスト信号reqを受け取った後は、実行中のデータ転送のトランザクションが終了した時点で、オンチップバス21から内部周辺バス25のモジュールへの書き込み、或いは内部周辺バス25のモジュールからのオンチップバス21への読み出しを停止する。その後、バスブリッジ16は、クロック制御アクノリッジ信号ack6をアサートする。
【0044】
上記の第4実施例の構成は、クロックギア切り替えやパワーダウンモード遷移等のクロック制御を実行する際に、クロック制御により問題が生じる可能性があるのは、オンチップバス21を介した送受信動作とバスブリッジ16を介したデータ転送動作だけである場合に有効である。このような場合には、クロック制御リクエスト信号reqをバスアービタ20及びバスブリッジ16にだけ供給し、バスグラント信号の制御によってオンチップバス21に接続されるバスマスターの動作を停止すると共にバスブリッジ16の動作を停止すれば、問題が生じる可能性がある全ての動作をクロック制御前に停止することが出来る。
【0045】
図1と図7とを比較すれば分かるように、第4実施例のような構成にすれば、クロック制御リクエスト信号reqによる制御対象のモジュール数を少なくして、回路規模を削減することが可能である。
【0046】
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
【発明の効果】
以上のハードウェア制御によって、本発明においては、クロックギア切り替えやパワーダウンモード遷移等の処理を行う際に、クロック制御により動作に問題が生じる可能性があるモジュールを予め処理停止状態にし、誤動作の危険性が無い状態になってからクロック制御を実行することが可能となる。
結果として、クロックギアの切り替えやパワーダウンモード遷移等の処理を行う際に、制御対象であるモジュール毎の特有の仕様やそれによる制約を気にすることなく、容易にクロック制御プログラムの開発をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプロセッサの第1実施例の構成を示す図である。
【図2】図1のプロセッサにおける各信号を示すタイミング図である。
【図3】クロック制御判定部の構成例を示す図である。
【図4】クロック制御対象であるバスブリッジにおけるクロック制御機構を示す図である。
【図5】本発明によるプロセッサの第2実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明によるプロセッサの第3実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明によるプロセッサの第4実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 プロセッサ
11 クロック制御部
12 CPUコア部
13 DSPコア部
14 モジュール
15 モジュール
16 バスブリッジ
17 DMAコントローラ
18 SDRAMコントローラ
19 外部バスコントローラ
20 バスアービタ
21 オンチップバス
22 モジュール
23 モジュール
24 モジュール
25 内部周辺バス
26 SRAM
27 外部バスマスター・チップ
28 外部バス
29 SDRAM
30 クロック生成部
31 クロック制御判定部
32 クロック制御レジスタ

Claims (6)

  1. クロック信号を生成するクロック生成部と、
    クロック制御リクエスト信号をアサートする第1のモジュールと、
    該クロック制御リクエスト信号のアサート状態に応答して、現在実行中の処理が終了するとその後の処理を停止してクロック制御アクノリッジ信号をアサートする1つ又は複数の第2のモジュールと、
    オンチップバスと、
    該オンチップバスに接続される複数のモジュールと、
    該複数のモジュールのうちバスマスターであるモジュール間でバス権を調停するバスアービタと、
    チップ内部周辺バスと、
    該チップ内部周辺バスと該オンチップバスとを接続するバスブリッジと
    を含み、該1つ又は複数の第2のモジュールからの該クロック制御アクノリッジ信号が全てアサートされると該クロック生成部は該第2のモジュールに供給する該クロック信号を選択的に変化させ
    該バスアービタは、該1つ又は複数の第2のモジュールのうちの1つであり、該クロック制御リクエスト信号のアサート状態に応答して、現在実行中の転送動作が終了すると該バスマスターであるモジュールに対する全てのバス権を不許可として該クロック制御アクノリッジ信号をアサートし、
    該バスブリッジは、該1つ又は複数の第2のモジュールのうちの1つであり、該クロック制御リクエスト信号のアサート状態に応答して、現在実行中のデータ転送処理が終了するとその後のデータ転送処理を停止して該クロック制御アクノリッジ信号をアサートする
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 該クロック生成部は、該第2のモジュールに供給する該クロック信号の動作周波数を変化させるか或いは該クロック信号の供給を停止することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 該第1のモジュールはCPUコア回路であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 該第1のモジュールは該1つ又は複数の第2のモジュールからの該クロック制御アクノリッジ信号が全てアサートされると該クロック生成部に対してクロック制御イネーブル信号をアサートし、該クロック生成部は該クロック制御イネーブル信号に応答して該クロック信号を選択的に変化させることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 該第2のモジュールは該バスアービタのみであることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  6. 該第2のモジュールは該バスアービタ及び該バスブリッジのみであることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
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