JP4733962B2 - 管切断器 - Google Patents
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Description
このような場合、図10中の破線で示すようにケーブル収容管2の先端を切断し、その管端にダクトスリーブ5を嵌合固定して備えることになるが、上記ケーブル収容管2を切断するために、作業スペース6の内壁4を掘削してケーブル収容管2を露出させなければならない。この場合、作業に多くの時間と費用を要していた。
そこで、本発明は、ケーブル収容管内にケーブルが収容されている場合であっても、ケーブルを損傷させることなく、ケーブル収容管のみを容易に切断することができる管切断器を提供することを目的とする。
また、前記切削刃の三つの前記角部には、中央に向かうほど厚さ方向に凹むように傾斜するすくい面が形成されており、前記切削刃は、前記すくい面を前記一対の開閉体の周方向に向けて設けられていることが好ましい。
また、前記一対の開閉体には、前記ケーブル収容管への挿入位置を設定する位置決め部が着脱可能に設けられており、前記位置決め部は、一対の係止部材と、前記一対の係止部材を連結させる連結ねじと、を有し、前記一対の開閉体の前記先端側とは軸方向反対側の前記基端側に取り付けられることが好ましい。
また、前記一対の開閉体の先端に前記切削刃を保持する切削刃保持部がそれぞれ設けられ、また、前記切削刃保持部は、前記切削刃の一つの前記角部が当該切削刃保持部よりも外側に突出するとともに、他の2つの前記角部が当該切削刃保持部の内壁に干渉するように前記切削刃を保持することが好ましい。
また、前記係止部材は、略円弧状に形成された係止板と、前記係止板の内径側から当該係止板に対して垂直に立ち上がる開閉体支持部と、前記係止板および前記開閉体支持部の一方の側部から前記係止板に対し垂直に立ち上がるとともに半径方向内方に突出する係合板と、前記係止板および前記開閉体支持部の他方の側部から前記係止板に対し垂直に立ち上がる支持板と、を有していることが好ましい。
このように開閉体の内側にケーブルを挿通させた状態で開閉体の外側の切削刃によってケーブル収容管を内側から切断することができるので、ケーブル収容管の内部にケーブルが収容されていてもケーブルを傷つけることなくケーブル収容管のみを切断することができる。また、ケーブル収容管を内側から切断することができるので、複数のケーブル収容管が密着して収容されていてもケーブル収容管を容易に切断することができる。さらに、開閉体は開閉自在になっているため、ケーブル収容管の径によらず使用することができる。しかも、構造が簡素であり小型化できるため、狭いスペースにおいてもケーブル収容管の切断作業が可能になって、実用性に優れ、また低コストで作業を行うことができる。
図1に示すように、管切断器10は、円筒を管軸方向に切断して半円筒形状に形成された一対の開閉体12,13が、互いに軸方向の位置を揃えかつ反対向きに湾曲する姿勢で軸方向中間位置の連結部14によって連結されて成り立っている。これら一対の開閉体12,13は、先端に複数の切削刃16を有しており、基端には、開閉体12,13の両側から外部に突出させて固定部18が設けられ、これにより基端側同士が連結されている。さらに、開閉体12,13には管切断器10のケーブル収容管20への挿入位置を設定する位置決め部22が外装されている。
図1及び図3に示すように、各開閉体12,13の長手方向中心付近の両側には、先端を半円状とされた一対の連結板24,25が、開閉体12,13の両側の切断面27に対して垂直に固定されている。そして、一方の開閉体12に設けられる連結板24には、側面中央部分から外側に突出させた状態、つまり連結板24の側面に対して垂直となるように断面T字状の突起部29が突設されている。上記突起部29は、連結板24に垂直な軸状の係合部30と、その先端側に形成された円板状の頭部31とを有しており、この頭部31は係合部30と同軸に設けられている。そして、このように形成される連結板24は切断面27における径方向内側の部分に配置される。
このように、一方の開閉体12に設けられた連結板24が他の開閉体13に設けられた連結板25と係合することによって、上記した連結部14が構成されることになる。両開閉体12,13の間には、この連結部14によって隙間が設けられることになる。そして、上記突起部29が上記係合孔33内で回動することで、図1から図2に示す状態となるように開閉体12,13が互いに回動する。
したがって、一対の開閉体12,13は、互いの基端側を近接させると先端側が離間するように構成されることになる。
図4に示すように、各開閉体12,13の先端には、切削刃16を取り付けるための切削刃取付具36が円周方向の中央位置に取り付けられている。この切削刃取付具36は、開閉体12,13の軸方向端面37と同様のカーブ形状を成し、軸方向端面37に沿う姿勢で、ねじ38により固定される取付部39を有している。この取付部39には、ねじ38を挿入するためのねじ孔40が、例えば2箇所形成されている。そして、この取付部39の円弧の頂部であって上記ねじ孔40同士の中間に位置するようにして、上記軸方向端面37に対して垂直に切削刃保持部41が設けられ、切削刃16を保持可能となっている。
このようにして開閉体12,13に設けられる切削刃16は、連結される他の開閉体12,13の有する切削刃16と互いに相反する方向を向くように配置されることになる。
また、切削刃16の角部44が磨耗してしまった場合には、該切削刃16を適宜回転させて取り付け直せば、他の角部44でケーブル収容管20を切削することができる。
図1に示すように、各開閉体12,13の基端の両側には、それぞれ固定板57,58が固定されている。各固定板57,58は、開閉体12,13の径方向外側に突出するようにその一部が開閉体12,13の切断面27に固定されている。
そして、開閉体12,13を連結させたときに互いに対向する固定板57,58の一方の固定板57には調整ボルト60を挿入するための挿入孔61が、他方の固定板58には調整ボルト60を螺入させるためのボルト孔62が穿設されている。固定板57,58と調整ボルト60とによって固定部18が構成され、両開閉体12,13の基端側同士が固定されることになる。
このとき、図1において上側の開閉体12に設けられる固定板57の挿入孔61は、上記調整ボルト60の径に対して大径となるように形成されている。すなわち、図2に示すように開閉体12,13の基端同士の近接による傾斜にしたがって調整ボルト60が傾斜可能となるように挿入孔61が形成されている。つまり、上下の開閉体12,13の基端側を連結すべく挿入孔61に挿入された後にボルト孔62に螺合される上記調整ボルト60を螺合させていくと、両基端側が近づくとともに、その傾斜に沿って固定板57,58も傾斜した状態となるので、該調整ボルト60を最初に挿入する側(図2において上位の開閉体12側)の固定板57の挿入孔61を上述したように大径に形成しておくことによって、該調整ボルト60も傾斜可能となる。
また、対向する固定板57,58同士が平行な状態となるようにボルト孔62に対する調整ボルト60の螺合量を調節すると両開閉体12,13が平行に保たれるので、ケーブル収容管20内に管切断器10を挿入しやすくなる。
図7に示すように、位置決め部22は、左右対称の一対の係止部材65を連結ねじ66を介して連結させることで構成されており、開閉体12,13の外周面を跨ぐように着脱可能に装着される。
一対の係止部材65は、略円弧状に形成された係止板68と、この係止板68の内径側から係止板68に対し垂直に立ち上がる開閉体支持部69と、これら係止板68及び開閉体支持部69の一方の側部から係止板68に対し垂直に立ち上がるとともに半径方向内方に突出する係合板70と、係止板68及び開閉体支持部69の他方の側部から係止板68に対し垂直に立ち上がる支持板71,72とを有している。そして、一対の係止部材65は、半円状を成すように並べられたときに互いに支持板71,72同士を対向させることになり、一方の支持板71には連結ねじ66を挿入させる挿入孔73が形成され他方の支持板72には連結ねじ66を螺合させるねじ孔74が形成されている。そして、各係止部材65が係合板70の突出部分を切断面27に係止させ開閉体支持部69を開閉体12,13の外周面に当接させるようにして、一方の支持板71に形成された挿入孔73から挿入された連結ねじ66を、他方の支持板72のねじ孔74に螺合させて締め付けることで、位置決め部22が上記開閉体12,13の外周面に固定される。なお、位置決め部22は、連結ねじ66を緩めることで開閉体12,13の長手方向に移動可能となり、連結ねじ66を締め付けることで長手方向の任意の位置で固定可能となる。
そして、ケーブル収容管20の管端に位置決め部22が突き当たったところで開閉体12,13の基端側に設けられた調整ボルト60を締め付けていくと、図2に示すように、基端同士が近づくと同時に先端が開いて切削刃16がケーブル収容管20の内周面に接触する。この状態で、管切断器10を円周方向に旋回させる。このとき、切削刃保持部41に対して切削刃16側(図2における右側から見て時計回り方向)に向かって旋回させる。すると、ケーブル収容管20の内周面が切削され、円環状の溝が形成される。さらに、調整ボルト60の締め付けと管切断器10の旋回とを繰り返すことにより、切削刃16の角部44がケーブル収容管20をその内側から円周方向に切削してケーブル収容管20を切断する。
そして、管切断器10の基端側からハンドル78の突起部82を両固定部18に当接するように係止させて用いられる。このとき、各固定部18に対してハンドル78の対応する突起部82を管切断器10の回転方向手前側に係止させる。詳しくは、図9に示すように、管切断器10の基端側から見た場合、連結された開閉体12,13のそれぞれの固定板57,58において、180度位相のずれた固定板57,58の上面84及び下面85にハンドル78の突起部82を当接させ、作業者はハンドル78を時計周りに回転させて管切断器10を旋回させる。ここで、管切断器10をケーブル収容管20内で旋回させる場合には、上述した方向へと旋回させることにより、切削刃16を切削刃保持部41の壁部53で後押しするようになっている。
また、両開閉体12,13の基端側に、ハンドル78の突起部82を係合させる図示しない係合部を設けて、上記ハンドル78を取り付けてもよい。
このようなハンドル78を用いれば、大きな労力を必要とせず管切断器10を容易に旋回させることができるので、作業者の熟練度に関わらず、誰もが確実にケーブル収容管20を切断することができる。
また、両開閉体12,13は互いに開閉自在となっているため、ケーブル収容管20の管径の相違にも対応することが可能である。
さらに、位置決め部22を装着させることによって、ケーブル収容管20ごとに切断長さを測ることなく連続して複数のケーブル収容管20を切断することが可能となるので、作業が迅速かつ容易となる。
そして、切削刃16の角部44の形状にともない、ケーブル収容管20をテーパ状に切断することになるので、切断されたケーブル収容管20の管端は面取りした状態と同様の効果を得ることができる。また、上記切削刃16は三つの角部44を有しているので、たとえ一つの角部44が切削によって磨耗してしまったとしても、切削刃16を適宜回転させて他の角部44に変えて切断することができる。
11 ケーブル
20 ケーブル収容管
12,13 開閉体
16 切削刃
Claims (4)
- 地中に埋設され、内部にケーブルを収容するケーブル収容管を内側から周方向に切断する管切断器において、
基端側同士を近づけると先端側を開かせるように連結されるとともに先端側かつ相反側にそれぞれ切削刃を有し相互間に前記ケーブルを挿通可能な一対の開閉体で構成されてなり、
前記切削刃は、略三角柱状を成し、前記ケーブル収容管を切断可能な三つの角部のうちの一つを前記一対の開閉体の外周面よりも外側に突出させて設けられ、一方の前記開閉体の有する前記切削刃と他方の前記開閉体の有する前記切削刃とが互いに相反する方向を向くように配置され、
前記切削刃は、前記角部の頂辺が前記一対の開閉体の軸方向に対して直交する方向に沿うように設けられ、
各開閉体には、前記先端とは軸方向反対側の前記基端の外周面に、前記ケーブル収容管への挿入位置を決める位置決め部が着脱可能に設けられており、
前記位置決め部は、略円弧状に形成された左右対称の一対の係止部材と、前記一対の係止部材を半円状を成すように各開閉体の軸周りに並べて連結させる連結ねじと、を有している
ことを特徴とする管切断器。 - 前記切削刃の三つの前記角部には、中央に向かうほど厚さ方向に凹むように傾斜するすくい面が形成されており、
前記切削刃は、前記すくい面を前記一対の開閉体の周方向に向けて設けられていることを特徴とする請求項1記載の管切断器。 - 前記一対の開閉体の先端に前記切削刃を保持する切削刃保持部がそれぞれ設けられ、
前記切削刃保持部は、前記切削刃の一つの前記角部が当該切削刃保持部よりも外側に突出するとともに、他の2つの前記角部が当該切削刃保持部の内壁に干渉するように前記切削刃を保持することを特徴とする請求項1または2に記載の管切断器。 - 前記係止部材は、略円弧状に形成された係止板と、
前記係止板の内径側から当該係止板に対して垂直に立ち上がる開閉体支持部と、
前記係止板および前記開閉体支持部の一方の側部から前記係止板に対し垂直に立ち上がるとともに半径方向内方に突出する係合板と、
前記係止板および前記開閉体支持部の他方の側部から前記係止板に対し垂直に立ち上がる支持板と、を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の管切断器。
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