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JP4735641B2 - 紙箱 - Google Patents
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JP4735641B2 - 紙箱 - Google Patents

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Description

本発明は、収容物の取出口を開閉する蓋を必要に応じて開状態に維持できるようにした紙容器に関するものである。
小物品を複数個収納する収納体として取出口を蓋部材で開け閉めする容器が従来から知られている。そして、粒菓子や個包装された菓子を複数個収納して手持ちできる程度の商品形態とした菓子容器などにおいては、収容物を一個ずつ取り出す際、蓋部材に邪魔されることなくその取出口を必要に応じて開放させておけば取り出しが容易になるため、一枚のブランクを組み上げた紙箱において、取出口を開閉可能に覆う蓋板を必要に応じてその起立状態を維持させることができるようにしたものが提案されている。
例えば特許文献1や特許文献2に示されているように、このような包装用の紙箱は、上板と側板と底板からなる箱胴部の両端部分を前記上板、側板、底板に連接されたフラップの重ね合わせで閉じて箱本体を直方体状とし、取出口を位置させた前記上面に蓋板を重ね合わせている。蓋板は取出口を開閉可能に覆うものであり、予め上面に取出口が形成されている紙箱(特許文献2)があるとともに、その上面の取出口を切り取り線で区画形成された閉鎖板で閉鎖しておき、蓋板の引き起こしで切り取り線が破断して蓋板とともに閉鎖板が引き起こされて取出口から分離することで、開いた取出口が形成されるようにした紙箱(特許文献1)もある。
そして、蓋板の起立状態を維持させるべく、その蓋板を上板上面に貼り付けして固定する蓋板支持部とこの蓋板支持部に折り罫を介して連接されてその折り罫を中心に回動可能な蓋板本体とからなるものとしていて、折り罫位置から前記蓋板支持部側に凸の突片を蓋板本体に前記折り罫を介することなく連続して設けている。さらに、蓋板本体を上板から引き起こして折り罫を中心にした開き方向の回動を手作業で行ない、前記突片が上板の上面を押し下げてその上板上で回動しながら取出口側に摺接移動し、蓋板本体が後倒した時点で突片から押し下げを受けなくなった上板が元の位置に戻り、そして、その上板に前記突片が乗って折り罫の位置での折り戻りの作用を受けて前記突片が上板に当接し、手操作で蓋板を閉じ方向に回動させないかぎり突片が移動しないようにすることで、蓋板本体の後倒した状態が保たれることを目的にしたものであった。
特開平11−321855号公報 特許第3960514号公報
しかしながら、上述した従来の紙箱では、蓋板本体を回動させるときに突片の先端が上板上面に摺接するものであることから、程よい力具合いで蓋板を回動でき、かつその蓋板の起立も必要に応じて安定して行なえる紙箱を得ることは、紙厚や紙の硬さ、上板上面の滑り性などの条件も考慮する必要があるので非常に困難である。
そのため、蓋板の回動操作性を或る程度犠牲にして、蓋板の初期開封時には確実に後倒状態が維持できるように突片の長さを長くしているのが現状であるが、蓋板の回動操作を繰り返すと、早期に突片先端が潰れたりその突片が折れ曲がってしまい、蓋板の起立状態が保たれずに取出口側にかぶさって収容物の取り出しに蓋板が邪魔になるという問題が生じていた。
そこで本発明は上記事情に鑑み、蓋板が有する突片を上板上面で摺接させて取出口側に移動させ、その突片を上板上面に突き当てて蓋板の起立状態を保つという手法を採ることなく、必要時にその蓋板の起立状態が維持できるようにすることを課題とし、粒菓子などを取り出す時に蓋板が邪魔になることなく取り扱いが容易な紙箱を得ることを目的とするものである。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、菓子等の内容物の包装用の紙箱であって、上板と側板と底板からなる箱胴部の前記上板に重ね合わされる蓋板を備え、前記上板には、切り取り線で区画形成された閉鎖板で覆われてこの閉鎖板の引き起こしによる前記切り取り線の破断により開放可能で閉鎖板形状に対応する形状の取出口が設けられていて、前記蓋板は、蓋板支持部とこの蓋板支持部に折り罫を介して連接されて前記折り罫を中心に回動可能な蓋板本体とからなり、前記蓋板の蓋板支持部が閉鎖板を除く前記上板に貼り付けられているとともに、蓋板本体が前記閉鎖板に貼り付けられていて、蓋板本体を上板から引き起こす折り罫を中心にした回動で前記切り取り線が破断し前記閉鎖板が引き起こされて前記取出口が開く紙箱において、前記折り罫は、閉鎖板上であってこの閉鎖板を区画形成する前記切り取り線と交差する位置関係にして配置されて、前記閉鎖板は、前記折り罫との対応部位を境にして引き上げ部と降り部とからなり、前記引き上げ部の周縁の切り取り線の折り罫近傍位置に、該切り取り線を閉鎖板中心側に向けて凸にした鉤状線部を設けて、この鉤状線部を境にして閉鎖板に鉤状線部の形状に対応した切り欠き部が形成されているとともに、取出口の周辺に連続して鉤状線部の形状に対応した凸部が形成されて、取出口の前記凸部と閉鎖板の前記切り欠き部とが、蓋板本体を引き起こす開き方向の回動に伴なった閉鎖板の折り罫を中心とした回転により分離可能に設けられ、前記蓋板本体の蓋板支持部側の辺から蓋板支持部側に突出した突片が、折り罫に連続した切り込みにより切り込み形成されて、該突片は蓋板本体の前記開き方向の回動に伴なって箱内に向けて回り込みして突片の側辺が取出口の降り部対応領域の内縁に当接可能とされ、蓋板本体を引き起こす開き方向の回動に伴なった前記閉鎖板の前記折り罫を中心とした回転によって、前記凸部と前記切り欠き部とが分離し、折り罫を中心にして閉鎖板の前記降り部が、取出口における引き上げ部対応領域側に向けて回動して、前記降り部が取出口の前記凸部の側縁に対して摺接移動し、折り罫部分の折り戻りにより取出口の降り部対応領域側に向けて回動する降り部と前記凸部との係止と、前記突片の側辺の取出口の降り部対応領域の内縁への当接とにより、閉鎖板を伴なった蓋板本体の起立状態が維持されるように構成されていることを特徴とする紙箱を提供して、上記課題を解消するものである。
また、本発明において、上記突片は、上記閉鎖板の降り部に重なっていて、上記蓋板本体の開き方向の回動に伴なった取出口の降り部対応領域から引き上げ部対応領域側への回動により、前記閉鎖板の降り部を取出口の引き上げ部対応領域側に向けて押圧するものであるとすることが良好である。
また、本発明において、上記突片は、閉鎖板の降り部の両端部に対応して設けられているものとすることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明により、蓋板本体を引き上げる開き方向の回動で閉鎖板の降り部が、取出口の引き上げ部対応領域側に向けて箱内部を回り込むように回動し、降り部が取出口の凸部の側縁に対して摺接移動し、折り罫部分の折り戻りにより取出口の降り部対応領域側に向けて回動する降り部と前記凸部とが係止して、閉鎖板を伴なった蓋板本体の起立状態が維持されるようにしている。
即ち、前記取出口の側辺の凸部が、閉鎖板の折り罫の位置を中心とした回転により取出口の引き上げ部対応領域に移動する降り部に対してその降り部の側辺が係脱可能に係止する位置となっていて、凸部との係止位置を通過移動した降り部が、蓋板本体の折り罫部分の復元力による蓋板本体の閉じ方向の回動により凸部とで係脱可能に係止するものであることから、蓋板本体を引き上げて折り罫部分の折り戻りで降り部を凸部に係止させるという簡単な操作で蓋板本体の起立状態が維持できる。そして、前記降り部が回動するときに凸部と干渉する箇所は、その凸部の極めて面積の小さい側縁だけであるため、降り部に曲がりや潰れが生じ難くなる。さらに凸部自体は、前記折り戻りで戻る降り部に係止さえすればよいものであるため、特に大きくする必要はなく、凸部を必要最小限の大きさのものとすることで、この点からも凸部と摺接するときの降り部の曲がりや潰れを抑えることができる。
本発明ではさらにつぎの効果がある。例えば、菓子箱において、油脂分を含む粒菓子が紙箱に収容される場合もあり、箱内部の内底面や内側面にグラシン紙を配して油脂分が紙箱の包材に移って箱表面側にに染み出るのを防止している。そして、箱内部において収容物にグラシン紙を被せて内天面側にも油脂分が移り込むのを防止することが行なわれている。しかし、紙箱の上板側にグラシン紙が位置すると、その上板にある取出口から収容物を取り出すときにグラシン紙などが邪魔になり、一方、グラシン紙を用いないときには開かれている取出口を覆う蓋板に収容物の油脂分が移り込み易くなる。
また、菓子箱において、箱内面側となる面に耐油性の樹脂からなるコーティングが施された包材を用いて製函し、箱内面に位置したコーティング層により収納物からの油分止めるようにした紙箱もある。しかしながら、箱本体の上板に切り取りミシン目を入れ、その切り取りミシン目の破断によって蓋が開いて取出口が得られるようにした構造の紙箱や、予め開口されている取出口をその上方から蓋板で覆うようにし、蓋板の開きによって取出口が表れるようにした構造の紙箱では、切り取りミシン目におけるカット端面や取出口の内周端面は前記コーティング層が切れた状態となっていてその端面が箱内方に露出した状態となっている。そのため、端面露出部分に上記油脂分が染み込んで、切り取りミシン目の位置から箱外表面に油染みが表れたり、取出口の周囲に油染みが広く広がる可能性がある。
この点に対して、本発明によれば、紙箱の天面部分が、閉鎖板で取出口を閉鎖している上板と蓋板とが重なった二重の構造となっている。そのため、仮に収容物の油脂分が直接上板に移り込んだとしても、上板の上の蓋板までには油脂分の移り込みが進まず、紙箱の外表面に油脂が染み出るのを防止し、上板について切り取り線部分での耐油性樹脂によるコーティング層の切れによる不具合は生じない。また、油脂分の移り込みを抑える別シートを収容物に被せ付ける必要がなくなり、取出口から収容物を取り出すときに、その収容物に被せた別シートが邪魔になるということが無くなる。
また、本発明によれば、蓋板本体に設けた突片が蓋板本体の起立状態のときに降り部対応領域の内縁に当接し合うようにしているので、折り罫部分の折り戻りによる蓋板本体の倒れを抑える上でその抑えを補助するようになり、蓋板本体の起立状態をより一層安定させることができる。
そして、降り部の凸部に対する係止とこの突片の降り部対応領域の内縁に対する当接とで蓋板本体の起立状態を維持するため、前記凸部の降り部に対する係止度合いをそれ程高める必要はなく、凸部自体の突出長さをより短かいものとすることができる。
(請求項の発明の効果)
また、請求項の発明により、蓋板本体を開き方向に回動するときに、突片が上記降り部に当てがわれてこの降り部を押圧するため、降り部が上記凸部の側縁に摺接する際に、この凸部の位置を簡単にして確実に通過するようになる。
(請求項の発明の効果)
また、請求項の発明により、降り部の両端部を突片の重ね合わせで補強でき、上記凸部との摺接による降り部の曲がりや潰れをより一層防止できる。
つぎに本発明を図1から図6に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は紙箱で、該紙箱1は図2に示す一枚のブランクから製函されているものであり、このブランクで示す連接された上板2と側板3と底板4とで箱胴部が形成され、箱長手方向で対向する箱胴部の端部が、箱胴部の前記構成板に連接されたフラップ5の重ね合わせにより閉じられて、粒菓子などの複数個の収納物を収納できる平板状の直方体としている。
図示の例では、箱胴部の一方の端部は、上板2と側板3と底板4とのそれぞれに連接されたフラップ5の重ね合わせで閉じていて、箱胴部のもう一方の端部は、側板3に連接されたフラップ5を折り倒し、底板4に連接されている差し込みタイプのフラップ5を重ね合わせて、その先端を箱胴部内側に差し込むことで閉じている。符号6は胴貼りするための糊代である。
(蓋板)
さらにこの紙箱1では一方の側板3の一部分に蓋板7が連接されて上板2の上面に重ね合わされている。前記蓋板7は、上板2に貼り合わされている蓋板支持部8と、前記蓋板支持部8に折り罫9を介して連接された蓋板本体10とからなり、前記蓋板支持部8のみが一方の側板3に連接されていて、後述するように蓋板本体10が折り罫9を中心にして回動できるようにしている。
さらに蓋板本体10の蓋板支持部8とは反対側の辺には、箱本体の一方の端部(箱胴部の一方の端部)に重ね合わせた貼着片11が連接されていて、貼着片11の下辺中央から蓋板本体連接側の辺(上辺)の両端に亘る対の切り取りミシン目で区画された部分を摘み部12とし、この摘み部12が上記蓋板本体10に連接されているとともに、摘み部12の切り取りミシン目を介して両側に位置する部分が箱本体の一方の端部に貼着されている。
即ち、切り取りミシン目を切断するように貼着片11から摘み部12を起こすことで蓋板本体10のみに連接した摘み部12となり、この摘み部12を持ちながら蓋板本体10を引き上げたり倒したりできる。
(蓋板の突片)
また、この蓋板7における蓋板支持部8と蓋板本体10との間に位置する上記折り罫9は図示するように不連続であり、箱胴部の長手方向と直交する方向にして蓋板7の側辺側(側板側)と中央側との三ヶ所に位置している。
この折り罫9を中心として後述の回動をする前記蓋板本体10には、蓋板支持部8側の辺から蓋板支持部8側に向けて突出した突片13が連続している。この突片13は前記折り罫9の不連続部分に位置していてその折り罫9に連続した切り込みで切り込み形成されいる。前述のようにこれら二つの突片13は蓋板本体10に連続し、かつ折り罫に沿った方向に交差する方向にして蓋板支持部8側に向けて突出しているため、この二つの突片13が、蓋板本体10の前記折り罫9を中心とした引き起こす方向での回動(蓋板本体の開き方向の回動)を行なえば、箱本体の内方側に向けて回り込むようにした回動をするようになる。
勿論、蓋板本体10が上板2側に倒れ込む方向の回動をして倒れれば、上記二つの突片13は蓋板支持部7と面一になる。
(上板)
箱胴部における上記上板2には、切り取り線14で略矩形に区画形成された閉鎖板15を備えていて、この閉鎖板15の形状に対応した形状にした取出口16が前記閉鎖板15で覆われている。即ち、切り取り線14を破断して前記閉鎖板15を上板2から、例えば完全に取り外すようにすれば、その閉鎖板15の形状に対応した開口形状の取出口が得られるようにしているものである。
このように上記上板2は、切り取り線14で区画形成された閉鎖板15で閉じられている取出口16を有していて、上板2の上面側に重ねられた上記蓋板7の蓋板本体10を引き上げることで、この蓋板本体10に伴なって前記閉鎖板15が引き起こされるようにしている。閉鎖板15が引き起こされるようにするために、まず、突片13も含めて蓋板支持部8の折り罫9側の近傍領域を上板2に非貼着にし、それ以外の蓋板支持部8を上述したように上板2に貼り合わされている。また、蓋板本体10は閉鎖板15のみに貼り合わされていて、上記摘み部12を貼着片11から起こし、さらにこの摘み部12を持って蓋板本体10を折り罫9を中心にして回動するように引き上げることで、上記切り取り線14が破断して、閉鎖板15も折り罫9を中心として回転して引き起こされ、蓋板本体10が開いて取出口16が開放される状態となる。
(閉鎖板)
蓋板本体10の回動に伴なうようにした閉鎖板15にあっては、蓋板本体10の引き起こしによる開き方向の回動に際して、この閉鎖板15の大部分が箱本体の上方に向けて引き起こされるように折り罫9を中心として回転するとともに、残りの一部分が箱本体の内方に向けて回り込むように折り罫9を中心として回転するものとされている。
この折り罫9を中心として閉鎖板15を回転できるようにするために、閉鎖板15と折り罫9との位置関係を以下のようにしている。即ち、前記折り罫9は、閉鎖板15上であって切り取り線14の箱長さ方向に沿った二線部14aと直角に交差する位置関係にして配置されている。そして、前記閉鎖板15は、前記折り罫9が通る位置に対応した折り罫対応部位aを境にして蓋板本体10が重なる引き上げ部17と蓋板支持部8が重なる降り部18とに区分される。取出口16も、前記引き上げ部17が位置する引き上げ部対応領域19と、前記降り部18が位置する降り部対応領域20とに区分されることになる。
閉鎖板15における引き上げ部17は、折り罫対応部位a側に蓋板本体10に対して非接着となる非接着部分21を有し、この非接着部分21以外の部分が上述したように蓋板本体10に接着されている。そのため、前記蓋板本体10を引き上げて折り罫9を中心にして開き方向に回動すれば、閉鎖板15の引き上げ部17の周囲の切り取り線14が破断してその引き上げ部17が蓋板本体10に伴なって引き起こされ、折り罫9を中心として開き方向に回転して取出口16の引き上げ部対応領域19が開放される。また、同時に閉鎖板15の降り部18の周囲の切り取り線14が破断し、その降り部18が、折り罫9を中心にして箱本体の内方側に向けて回り込むように回転する。そして、降り部18が位置していた取出口16での降り部対応領域20が開放された状態となる。
なお、蓋板本体10を逆方向(閉じ方向)に回動すれば、引き上げ部17が取出口16の引き上げ部対応領域19に位置に戻り、また、降り部18が取出口16の降り部対応領域20の位置に戻って、未開封時と同様に閉鎖板15によって取出口16が覆われるようになる。
(切り取り線)
図3に示すように、閉鎖板15を上板2中で区画している切り取り線14の内、上記引き上げ部17の周縁の切り取り線14の折り罫対応部位aの近傍位置に、該切り取り線14を閉鎖板中心側に向けて凸にした鉤状線部22が設けられている。
そして、上記鉤状線部22を境にして閉鎖板15の引き上げ部17には、該引き上げ部17の折り罫対応部位aと直交する辺であって、降り部18側に近接する位置に前記鉤状線部22の形状に対応した切り欠き部23が形成されているとともに、取出口16の引き上げ部対応領域19での周辺に連続して鉤状線部22の形状に対応した凸部24が形成され、この凸部24は、引き上げ部対応領域19の周辺において、折り罫対応部位aと直交する箇所に近接した位置に形成されている。
切り取り線14は、切れ目を不連続に並べて線状に配列してなるものであり、上記鉤状線部22においては切れ目の並びが鉤状であればよいものである。例えば、この鉤状線部22の位置で一つの切れ目を略レ字状に切り込んでもよい。また、略ヘ字状の切れ目の傾斜部分を閉鎖板中心側に向けて切り込むようにしたものであってもよく、この場合、未開封の時点において上記切り欠き部23と凸部24とは一部分において連続した状態となる。勿論、この連続部分は、切り取り線14での切れ目と切れ目との間の連続部分であり、容易に切断される箇所である。
(蓋板本体の引き上げ)
上述したように閉鎖板15の引き上げ部17の周辺となる切り取り線14とに、その切り取り線14に直交する折り罫対応部位aに近傍となる位置にして鉤状線部22が設けられて、取出口16における引き上げ部対応領域19の折り罫対応部位aと直交する箇所に近接した位置にして、凸部24が形成されているため、この凸部24と閉鎖板15の降り部18とを係止させることで、以下のように閉鎖板15を伴なった蓋板本体10の起立状態を維持し、取出口16の開放状態を維持できるようにしている。
蓋板本体10を開いた状態に維持させるためには、上記摘み部12を持って蓋板本体10を折り罫9を中心として開き方向に回動させる。この回動に伴なう閉鎖板15が折り罫9の位置を中心として回転して、閉鎖板15周囲の切り取り線14が破断し、閉鎖板15の上記切り欠き部23と取出口16の上記凸部24とが分離する。また、閉鎖板15の降り部18は取出口16の降り部対応領域20から離れて箱本体の内部に向けて回り込むように折り罫の位置を中心にして回転する。
さらに蓋板本体10を蓋板支持部8側に回動させることで、折り罫9の位置を中心にして降り部18が箱内部に回り込み、取出口16における引き上げ部対応領域19側に向けて回動する。前記降り部18が引き上げ部対応領域19側に向けて回動する途中で、降り部18の折り罫対応部位aの長手方向で対向する側辺25が凸部24に接触する。
前記凸部24の降り部対応領域20側に臨む側縁は取出口16の中心側に向けて傾斜していて、降り部18の側辺25が前記凸部24の側縁に対して摺接移動可能に設けられている。そのため降り部18の側辺25が凸部24に接触しても止まることなく、凸部24に摺接しながら移動してこの凸部24を乗り越えるようにして取出口16の引き上げ部対応領域19側に移動する。このように取出口16の側辺の凸部24は、閉鎖板15の折り罫9の位置を中心とした回転により取出口16の引き上げ部対応領域19に移動する前記降り部18に対してその降り部18の側辺25が係脱可能に係止する位置としている。さらに、前記閉鎖板15の回転に伴なって引き上げ部対応領域19に移動する降り部18が、凸部24との係止位置に達し、その係止位置で摺接を行なってから先に移動する。
そして、蓋板本体10を回動させている手を離すことで、折り罫部分の折り戻り(蓋板7の折り罫部分の復元力による伸展)により蓋板本体10は閉じ方向に自然に回動し、この蓋板本体10に伴なっている閉鎖板15は折り罫9の位置を中心にして取出口16を閉じる方向に回転する。このとき、閉鎖板15の降り部18は降り部対応領域20に戻る方向に回転し始めるが、図5に示すように降り部18の上記側辺25と上記凸部24とが係止して、降り部18の降り部対応領域20に戻る方向に回転移動が止められる。即ち、凸部24との係止位置を経た降り部18は、蓋板本体10の折り罫部分の復元力による蓋板本体10の閉じ方向の回動により凸部24とで係脱可能に係止するものであることから、戻りに際して凸部24との係止位置で係止する。よって、蓋板本体10が起立状態で止まり、その起立状態が維持されるようになる。閉鎖板15の引き上げ部17も蓋板本体10に貼り合わされているため、取出口16での引き上げ部対応領域19は開放された状態が維持される。
蓋板本体10を開き方向に回動させる際、その蓋板本体10を蓋板支持部8側に深く倒し込まなくても、降り部18が凸部24の位置を通過した時点の軽い振動が蓋板本体10を持つ指先に伝わって、蓋板本体10を開き方向に回動させる操作を止めるタイミングが判り、蓋板本体10を起立状態にすることが容易に行なえるものとなっている。
蓋板本体10を閉じる際には、単にこの蓋板本体10を取出口16側に倒すように閉じる方向に回動させればよく、二つの凸部24に側辺25を係脱可能に係止させている降り部18は降り部対応領域20側に向けた回動をすることにより、降り部18の両側辺25側の部分が僅かに撓むなどにし、これによって凸部24との係止が解かれて降り部18が降り部対応領域20に戻り、また、引き上げ部17が引き上げ部体領域19に戻って、取出口16に閉鎖板15が位置して閉じられ、蓋板本体10によって取出口16が覆われるようになる。
なお、凸部24は降り部18が係脱可能に係止するものであり、この凸部24それぞれの突出長さ(折り罫対応部位a方向に沿った突出長さ)は、蓋板本体10を閉じ方向に回動操作するときに抵抗を生じさせない突出長さに設定されている。
上記取出口16の周縁に連続している上記凸部24は、上述したように折り罫対応部位aに近接し、その折り罫対応部位aの長手方向で対向する配置にして設けられている。そして二つの凸部24それぞれの突出長さが異なっていて(図3参照)。上記降り部18が凸部24の側縁に摺接しながら移動する際、突出長さの短かい方の凸部24に摺接移動している側辺が先にその凸部24の位置を通過し、その後、突出長さの長い方の凸部24に摺接移動している側辺がその凸部24の位置を通過するようにしていて、側辺25それぞれの凸部位置の通過タイミングを僅かに異ならせることにより、降り部18全体に折り罫対応部位a長手方向でのネジれやズレを生じさ、凸部24との摺接によって生じる応力が局部に集中しないように分散させている。降り部18のネジれやズレは蓋板本体10の開き方向での回動操作時や閉じ方向の回動操作時にも生じるものであり、いずれの場合でも降り部18に局部的な応力集中が生じないようにしているものである。なお、この二つの凸部24の突出長さを変える必要は必ずしもない。
(非接着部分)
上述したように閉鎖板15における引き上げ部17の折り罫対応部位a側に蓋板本体10に対して貼着していない非接着部分21を有しており、そして、前記非接着部分21に連続して閉鎖板15の降り部18も上述してきたように蓋板支持部8に対して非接着とされている。このように引き上げ部17の降り部18側が蓋板7に対して非接着とされて降り部18に連続しているため、降り部18の上記ネジれやズレ(折り罫対応部位長手方向でのズレ)を降り部18だけで行なわせるものとはしておらず、引き上げ部17の非接着部分21となっている部分も含めてネジれやズレを行ない、降り部18に応力が集中しないようにしている。
(突片の当接)
蓋板本体10の二つの突片13は、閉鎖板15の上記降り部18の両端部に対応する位置であって、突片13それぞれの外側辺(蓋板7の辺側)が降り部対応領域20の内縁の位置に対応している。そして、上述したように蓋板本体10が開き方向に回動するとき、突片13それぞれは箱内部に入り込むようにして折り罫9の位置を中心に回動する。この箱内部に向けて回動するときには、図6に示されているように突片13それぞれの外側縁が、降り部対応領域20の内縁に摺接する。
さらに蓋板本体10の開き方向の回動に伴なってこの突片13それぞれも上記凸部24に摺接しながらその凸部24の位置に差し掛かり、上記降り部18の側辺が凸部24に係止して蓋板本体10の起立状態が維持されるように蓋板本体10が折り罫9の位置での折り戻りによって若干閉じ方向に回動すると、蓋板本体7の折り罫周りと閉鎖板15の上記非接着部分21との間がわずかに開き、突片13それぞれが凸部24の位置から降り部対応領域20側に戻る回動をする。そして、降り部対応領域20に位置した突片13それぞれの外側辺は、降り部対応領域20の内縁と当接し合うようになり、この突片13の外側辺と降り部対応領域20の内縁との当接によっても蓋板本体10の閉じ方向の回動を抑え込み、凸部24と降り部18との係止による蓋板本体10の起立状態の維持を補助するようにしている。
なお、蓋板本体10の閉じ方向に回動させれば、この突片13の外側辺と降り部対応領域20の内縁との当接は簡単に解除されるものであり、閉じ方向の回動操作に支障を来たすことがないように設けられている。
(突片による降り部の押し)
上述したように突片13は上記降り部18の両端部に対応して設けられていて、蓋板本体10が閉じた状態であるときには前記降り部18の両端部に重なっている。そのため、蓋板本体10の開き方向の回動に伴なって突片13それぞれが降り部対応領域20から箱内部側に入り込むようにして引き上げ部対応領域19側へ回動し、前記降り部18の両端部が上記凸部24に接触したときにこの降り部18の両端部を引き上げ部対応領域19側に向けて押圧する。これにより降り部18は凸部24に摺接しながらも停止することなくその凸部位置を簡単に通過するようになる。
(蓋板本体の閉じ維持)
蓋板本体10は開き方向や閉じ方向に回動させることができ、開き方向に回動して上述のように閉鎖板15の降り部18と取出口16の凸部24との係止を行なうという簡単な操作で、蓋板本体の起立状態を維持でき、そして、蓋板本体10を倒すことで前記係止が解かれて蓋板本体10を閉じ位置へ戻すことができる。なお、蓋板本体10の閉じをより確実にするために、例えば上記摘み部12の一部分を箱本体の端部に設けたスリットにさし込むようにするなどの公知の手法が採用できる。
本発明に係る紙箱の一例を示す説明図である。 ブランクにより一例を展開した状態で示す説明図である。 上板の閉鎖板と切り取り線とを示す説明図である。 蓋板本体が起立した状態を示す説明図である。 取出口の凸部と閉鎖板の降り部との係止を示す説明図である。 突片と降り部対応領域の内縁との係止を示す説明図である。
符号の説明
1…紙箱
2…上板
7…蓋板
8…蓋板支持部
9…折り罫
10…蓋板本体
13…突片
14…切り取り線
14a…箱本体長さ方向に沿った線部
15…閉鎖板
16…取出口
17…引き上げ部
18…降り部
19…引き上げ部対応領域
20…降り部対応領域
21…非接着部分
22…鉤状線部
23…切り欠き部
24…凸部
a…折り罫対応部位

Claims (3)

  1. 菓子等の内容物の包装用の紙箱であって、上板と側板と底板からなる箱胴部の前記上板に重ね合わされる蓋板を備え、
    前記上板には、切り取り線で区画形成された閉鎖板で覆われてこの閉鎖板の引き起こしによる前記切り取り線の破断により開放可能で閉鎖板形状に対応する形状の取出口が設けられていて、
    前記蓋板は、蓋板支持部とこの蓋板支持部に折り罫を介して連接されて前記折り罫を中心に回動可能な蓋板本体とからなり、
    前記蓋板の蓋板支持部が閉鎖板を除く前記上板に貼り付けられているとともに、蓋板本体が前記閉鎖板に貼り付けられていて、蓋板本体を上板から引き起こす折り罫を中心にした回動で前記切り取り線が破断し前記閉鎖板が引き起こされて前記取出口が開く紙箱において、
    前記折り罫は、閉鎖板上であってこの閉鎖板を区画形成する前記切り取り線と交差する位置関係にして配置されて、前記閉鎖板は、前記折り罫との対応部位を境にして引き上げ部と降り部とからなり、
    前記引き上げ部の周縁の切り取り線の折り罫近傍位置に、該切り取り線を閉鎖板中心側に向けて凸にした鉤状線部を設けて、この鉤状線部を境にして閉鎖板に鉤状線部の形状に対応した切り欠き部が形成されているとともに、取出口の周辺に連続して鉤状線部の形状に対応した凸部が形成されて、
    取出口の前記凸部と閉鎖板の前記切り欠き部とが、蓋板本体を引き起こす開き方向の回動に伴なった閉鎖板の折り罫を中心とした回転により分離可能に設けられ、
    前記蓋板本体の蓋板支持部側の辺から蓋板支持部側に突出した突片が、折り罫に連続した切り込みにより切り込み形成されて、該突片は蓋板本体の前記開き方向の回動に伴なって箱内に向けて回り込みして突片の側辺が取出口の降り部対応領域の内縁に当接可能とされ、
    蓋板本体を引き起こす開き方向の回動に伴なった前記閉鎖板の前記折り罫を中心とした回転によって、前記凸部と前記切り欠き部とが分離し、折り罫を中心にして閉鎖板の前記降り部が、取出口における引き上げ部対応領域側に向けて回動して、前記降り部が取出口の前記凸部の側縁に対して摺接移動し、折り罫部分の折り戻りにより取出口の降り部対応領域側に向けて回動する降り部と前記凸部との係止と、前記突片の側辺の取出口の降り部対応領域の内縁への当接とにより、閉鎖板を伴なった蓋板本体の起立状態が維持されるように構成されていることを特徴とする紙箱。
  2. 上記突片は、上記閉鎖板の降り部に重なっていて、上記蓋板本体の開き方向の回動に伴なった取出口の降り部対応領域から引き上げ部対応領域側への回動により、前記閉鎖板の降り部を取出口の引き上げ部対応領域側に向けて押圧するものである請求項に記載の紙箱。
  3. 上記突片は、閉鎖板の降り部の両端部に対応して設けられている請求項1または2に記載の紙箱。
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