図1及び図2に本発明を用いた光ディスク装置2の外観を示す。光ディスク装置2は、光ディスクであるCD(コンパクトディスク)3にアクセスして、CD3にデータの記録及び/または再生を行うものであり、パソコン等に組み込まれる。なお、光ディスク装置2は、DVD等も再生可能である。
光ディスク装置2の本体ケース4の内部には、ディスクトレイ5、光ピックアップ6、ピックアップベース7、スピンドルモータ8、チャッキングコア9、ターンテーブル10、回路基板等を含むプレーヤユニット11が組み込まれている。本体ケース4は、上カバー4a及び下カバー4bから構成されている(図8参照)。なお、光ピックアップ6、ピックアップベース7、スピンドルモータ8、チャッキングコア9、ターンテーブル10は、図1及び図2では図示を省略し、図7〜図9で図示している。また、図1は、ディスクトレイ5が、CD3再生時に本体ケース4内部に格納される格納位置に位置する状態を示し、図2は、ディスクトレイ5が、本体ケース4外部に露出される露出位置に位置する状態を示している。
本体ケース4の前面には、ディスクトレイ5開閉用の開閉スイッチ14が設けられている。また、開閉スイッチ14の周辺には、再生スイッチや停止スイッチ等の各種スイッチが設けられており、これら開閉スイッチ14を含む複数のスイッチは、光ディスク装置2の主制御を行う制御部15に接続されている。なお、開閉スイッチ14を含むスイッチを、本体ケース4の前面に設けずに、光ディスク装置2が組み込まれるパソコンに設けるようにしてもよい。
ディスクトレイ5は、CD3再生時に本体ケース4内部に格納される格納位置(図1参照)と、本体ケース4外部に露出される露出位置(図2参照)との間で移動可能に設けられており、後述するトレイ移動機構40により移動される。ディスクトレイ5を移動させるときには、開閉スイッチ14を操作する。
図3に示すように、ディスクトレイ5は、CD3が装填されるものであり、CD3の外径に対応した窪みが形成されている。ディスクトレイ5の中心部には、格納位置に位置するときにスピンドルモータ8及びチャッキングコア9が挿通される挿通孔5aが形成され、この挿通孔5aに連続して、光ピックアップ6がCD3にアクセスするためのアクセス開口5bが形成されている。
ディスクトレイ5の挿通孔5aには、CD3を保持するためのディスクホルダ20が挿通されている。ディスクトレイ5の下面には、ディスクホルダ20を支持するための第1ホルダクランパ21及び第2ホルダクランパ22が、それぞれ回転軸21a,22aを中心に回転自在に取り付けられている。詳しくは後述するように、第1ホルダクランパ21及び第2ホルダクランパ22は、ディスクトレイ5が露出位置と格納位置との間で移動するときにディスクホルダ20を保持し、CD3を再生するときにはディスクホルダ20の保持を解除する。これにより、ディスクホルダ20は、ディスクトレイ5が露出位置と格納位置との間で移動するときにCD3を保持し、CD3を再生するときにはCD3の保持を解除する。また、ディスクホルダ20は、その上面がディスクトレイ5のディスク装填面よりも突出するように、第1,第2ホルダクランパ21,22に保持されている(図8参照)。
第1ホルダクランパ21は、弾性変形可能な樹脂により構成され、回転軸21aが形成されたアーム部21bと、アーム部21bの先端に形成されたクランプ部21cと、バネ部(付勢手段)21dと、を備える。アーム部21bには、スライダ25の第1スライダピン(クランパ変位部)25cに当接する当接部21eが形成されている。クランプ部21cは、その先端部が断面略く字状に形成されており、ディスクホルダ20の本体部20aの断面略く字状の左側端部を支持する。バネ部21dは、モールドバネとして機能するものであり、ディスクトレイ5の下面に形成された第1バネ掛けリブ5e(図7参照)に当接している。このバネ部21dによる付勢により、第1ホルダクランパ21は、ディスクホルダ20を支持する方向(図7中C方向)に向けて付勢された状態となり、ホルダ保持位置(図7参照)に位置する。
第2ホルダクランパ22は、弾性変形可能な樹脂により構成され、回転軸22aが形成されたアーム部22bと、アーム部22bの先端に形成されたクランプ部22cと、バネ部(付勢手段)22dと、を備える。アーム部22bには、スライダ25の第1スライダピン25cに当接する当接部22eが形成されている。クランプ部22cは、その先端部が断面略く字状に形成されており、ディスクホルダ20の本体部20aの断面略く字状の右側端部を支持する。バネ部22dは、モールドバネとして機能するものであり、ディスクトレイ5の下面に形成された第2バネ掛けリブ5f(図7参照)に当接している。このバネ部22dによる付勢により、第2ホルダクランパ22は、ディスクホルダ20を支持する方向(図7中D方向)に向けてまで付勢された状態となり、ホルダ保持位置(図7参照)に位置する。
図4に示すように、ディスクホルダ20は、リング状の本体部(搭載部)20aと、本体部20aに円弧状に立設されたホルダリブ(挿通部)20bと、を備え、弾性変形可能な樹脂により構成されている。本体部20aの上面には、CD3再生時のCD3の滑りを防止する滑り止めシート23が取り付けられている。本体部20aの側面は、断面略く字状になるようにテーパが形成されている。なお、図4(A)は斜視図であり、図4(B)は保持リブ20c及び係合リブ20dの部分の側面断面図である。
ホルダリブ20bは、120°ピッチで3箇所切欠かれており、この切りかかれた3箇所には、CD3を保持するための保持リブ(保持部)20cと、チャッキングコア9と係合する係合リブ20dと、がそれぞれ形成されている。本体部20a、ホルダリブ20b及び保持リブ20cには、チャッキングコア9の位置決めリブ9b(図5参照)が挿通されるスリット(挿通孔)20eが、一定ピッチで複数形成されている。なお、ホルダリブ20bは、その外径がCD3のディスク孔3aの径よりも小さい径で形成されている。
保持リブ20cは、断面略T字状に形成されており、上端部の外周側端は、CD3を保持したときに、ディスク孔3aの径よりも外周側に突出するように形成されている。保持リブ20cの上端部の内周側に突出した部分は、ユーザがディスクホルダ20によるCD3の保持を解除するときに操作する操作部となる。
係合リブ20dは、断面略コ字状に形成され、ホルダリブ20bよりも内側に突出して形成されている。係合リブ20dの下側先端部には、内周方向に突出してチャッキングコア9と係合する係合爪20fが形成されている。
図5に示すように、スピンドルモータ8に取り付けられるチャッキングコア9には、CD3をチャッキングするためのコア部9aが形成されている。コア部9aには、120°ピッチで放射状に突出した位置決めリブ(ディスク位置決め保持部)9bが形成されている。この位置決めリブ9bは、CD3の保持及び位置決めを行うものであり、ディスクホルダ20のホルダリブ20bよりも大きい径で形成されている。位置決めリブ9bは、スリット20eを挿通されてディスク孔3aに挿入される。また、チャッキングコア9の上面には、CD3再生時のディスクホルダ20の滑りを防止する滑り止めシート24が取り付けられている。
コア部9aには、下側に向かうにつれて径が小さくなるテーパ状に形成され、係合リブ20dと係合する係合部9cが全周に亘って形成されている。コア部9aには、ターンテーブル10の係合凸部10dが挿入される係合孔9dが形成されている。また、チャッキングコア9内部には、磁石16が180°ピッチで2個埋め込まれている。なお、磁石16の個数は、2個に限定されることなく、適宜変更可能である。
図6に示すように、CD3再生時には、チャッキングコア9の位置決めリブ9bが、ディスクホルダ20のスリット20eを挿通され、ホルダリブ20bよりも外周側に突出した状態となり、ディスク孔3aに挿入される。すなわち、CD3再生時には、CD3の保持及び径方向の位置決めは、位置決めリブ9bによって行われる。
図7に示すように、本体ケース4の内部には、光ピックアップ6及びスピンドルモータ8が取り付けられたピックアップベース7と、スライダ25と、が設けられている。スピンドルモータ8には、チャッキングコア9が取り付けられている。
光ピックアップ6は、発光素子から照射されたレーザ光をCD3の記録面に集光する対物レンズ26が組み込まれており、ピックアップベース7に取り付けられた保持シャフト27に移動自在に保持されている。光ピックアップ6は、公知のユニット移動機構により、CD3の径方向である保持シャフト27の軸方向(図7におけるA方向)に移動される。
図7、図8及び図9に示すように、ディスクトレイ5の下面には、スライダ25の第1スライダピン25cを案内する第1ガイドリブ(スライダガイド部)5cと、第2スライダピン25dを案内する第2ガイドリブ(スライダガイド部)5dと、第1ホルダクランパ21のバネ部21d用の第1バネ掛けリブ5eと、第2ホルダクランパ22のバネ部22d用の第2バネ掛けリブ5fと、が立設されている。各ガイドリブ5c,5dは、それぞれ2本ずつ立設されており、各ピン25c,25dは2本のリブの間に入り込むようにされている。これにより、ディスクトレイ5が前後方向(図7における上下方向)に移動すると、各ピン25c,25dは、ガイドリブ5c,5dによって左右方向に案内され、スライダ25が左右方向にスライドする。なお、図7は正面図、図8は下側面断面図、図9は右側面断面図である。
ピックアップベース7には、ダンパー31が4個、ビス32により取り付けられている。後面側(図7における上側)の2個のビス32は、ダンパー31を介して、本体ケース4内部の取付部にビス締めされており、ピックアップベース7は、この2個のビス32を中心にして、図9中B方向に回転自在に取り付けられている。
前面側(図7における下側)の2個のビス32は、ダンパー31を介して、回転ベース33に取り付けられている。回転ベース33の前面には、スライダ25の第1ガイド孔25aに挿入される第1ベースピン33aと、第2ガイド孔25bに挿入される第2ベースピン33bと、が形成されている。回転ベース33の左右の側面には回転軸33cが形成されており、回転軸33cは本体ケース4内部に回転自在に取り付けられている。これにより、回転ベース33は、回転軸33cを中心にして、図9中B方向に回転自在となる。なお、回転軸33cは、図7及び図9における上下方向の位置が規制されておらず、ピックアップベース7が、図9における上側のビス32を中心に回転するときには、回転軸33cが図9における上下方向に移動する。これにより、回転ベース33が回転すると、ピックアップベース7は、後面側(図7における上側)の2個のビス32を中心にして、図9中B方向に回転する。本実施形態では、ピックアップベース7は、スライダ25のスライドに応じて、退避位置(図9参照)と再生位置(図18参照)との間で回転する。
上カバー4aには、2段の段付き状のカバー凹部4cが形成されており、カバー凹部4cの底面には、ターンテーブル10の本体部10aを挿入するための、挿入孔4dが形成されている。ターンテーブル10は、CD3再生時にCD3に当接した状態で回転するものであり、本体部10aと鍔部10bとを備えて構成されている。本体部10aは挿入孔4dよりも小さい径で形成され、鍔部10bは挿入孔4dよりも大きい径で形成されている。本体部10aの底面には、チャッキングコア9の上部及びディスクホルダ20の上部が挿入される挿入凹部10cが形成されており、挿入凹部10cには、係合孔9dに挿入される係合凸部10dが立設されている。本体部10aには、金属板(図示せず)が取り付けられており、この金属板は、チャッキングコア9内部に埋め込まれた磁石16の磁気により保持され、これにより、ターンテーブル10がチャッキングコア9に保持される。なお、図1及び図2においては、カバー凹部4cの図示を省略している。
図8及び図10に示すように、スライダ25には、回転ベース33の第1ベースピン33aが挿入される第1ガイド孔25aと、第2ベースピン33bが挿入される第2ガイド孔25bと、ディスクトレイ5の第1ガイドリブ5cにより案内される第1スライダピン(クランパ変位部)25cと、第2ガイドリブ5dにより案内される第2スライダピン25dと、が形成されている。各スライダピン25c,25dは、スライダ25の上面に立設されている。スライダ25の前面には、スライダギア25eが形成されている。
ディスクトレイ5が露出位置(図7参照)に位置するときには、第2スライダピン25dが第2ガイドリブ5dにより案内され、スライダ25は、ピックアップベース7を退避位置に位置させる第1位置としてのディスク取出位置(図8参照)に位置する。そして、ディスクトレイ5が、露出位置(図2参照)から格納位置(図1参照)に向けて移動すると、第1スライダピン25cが第1ガイドリブ5cにより案内され、第2スライダピン25dが第2ガイドリブ5dにより案内され、スライダ25は、ディスク取出位置(図8参照)からスライダ中間位置としてのギア噛合位置(図12参照)までスライドする。
図7及び図8に示すように、スライダギア25eは、本体ケース4内部に回転自在に設けられた半円状の半円ギア35に噛合している。半円ギア35は、スライダ25がディスク取出位置(図8参照)からギア噛合位置(図12参照)までの間に位置するときには、スライダギア25eのみと噛合している。スライダ25がディスク取出位置からギア噛合位置までスライドして、半円ギア35が回転すると、半円ギア35は、ディスクトレイ5を移動させるためのトレイ移動機構40のトレイ用ギア41の第3段ギア41cに噛合する。半円ギア35は、スライダ25がギア噛合位置とディスク保持位置(図18参照)との間でスライドするときには、第3段ギア41cに噛合するようにされている。
図11及び図12に示すように、ディスクトレイ5が、露出位置から格納位置に向けて移動すると、第1スライダピン25cが第1ガイドリブ5cにより案内され、第2スライダピン25dが第2ガイドリブ5dにより案内され、スライダ25は、ディスク取出位置からギア噛合位置までスライドする。なお、図11は正面図、図12は下側面断面図である。
本体ケース4内部には、トレイ移動機構40が設けられている。トレイ移動機構40は、トレイ用ギア41、中継プーリー42、ベルト43、モータプーリー44、モータ45を備え、トレイ用ギア41、中継プーリー42は、図示しない支軸に回転自在に取り付けられている。トレイ用ギア41は、3段ギアから構成されており、図12における最上段から順に第1段ギア41a、第2段ギア41b、第3段ギア41cとなっている。第1段ギア41aは、ディスクトレイ5に形成されたトレイギア5gに噛合している。
中継プーリー42には、中継ギア42aが形成されており、中継ギア42aは、第2段ギア41bに噛合している。中継プーリー42は、半円ギア35と同心円上に設けられている。モータプーリー44は、モータ45のモータシャフトに取り付けられており、中継プーリー42とモータプーリー44とには、ベルト43が巻き掛けられている。モータ45は、制御部15に接続されており、制御部15により駆動が制御される。制御部15は、開閉スイッチ14が操作されたときに、モータ45を駆動する。
モータ45が駆動してモータプーリー44が回転すると、ベルト43を介して中継プーリー42が回転し、中継ギア42aに噛合しているトレイ用ギア41が回転する。そして、トレイ用ギア41の回転により、ディスクトレイ5が前後方向(図11における上下方向)に移動する。本実施形態では、モータプーリー44が時計方向に回転するようにモータ45を駆動すると、ディスクトレイ5が露出位置から格納位置に向けて移動し、モータプーリー44が反時計方向に回転するようにモータ45を駆動すると、ディスクトレイ5が格納位置から露出位置に向けて移動する。
半円ギア35が第3段ギア41cに噛合している場合には、モータ45が駆動すると、モータプーリー44、ベルト43、中継プーリー42、トレイ用ギア41を介して半円ギア35が回転し、半円ギア35に噛合しているスライダ25がスライドする。すなわち、スライダ25は、ギア噛合位置(図12参照)とディスク保持位置(図18参照)との間でスライドするときは、モータ45の駆動によりスライドし、ギア噛合位置とディスク取出位置(図8参照)との間でスライドするときは、ディスクトレイ5の各ガイドリブ5c,5dによりスライドする。
本体ケース4内部には、スライダ25の位置を検出するスライダスイッチ47が設けられている。このスライダスイッチ47は、制御部15に接続されており、スライダ25がディスク取出位置に位置することを検出したときに制御部15に取出位置信号を出力し、スライダ25がディスク保持位置に位置することを検出したときに制御部15に保持位置信号を出力する。制御部15は、取出位置信号及び保持位置信号が入力されているときには、モータ45の駆動を停止するようにされている。
制御部15は、取出位置信号が入力されているときに開閉スイッチ14が操作されると、取出位置信号の入力が停止され(スライダ25がディスク取出位置からディスク保持位置に向けてスライド)、モータプーリー44が時計方向に回転するようにモータ45を駆動し、保持位置信号が入力されているときに開閉スイッチ14が操作されると、保持位置信号の入力が停止され(スライダ25がディスク保持位置からディスク取出位置に向けてスライド)、モータプーリー44が反時計方向に回転するようにモータ45を駆動する。
モータプーリー44が時計方向に回転するようにモータ45を駆動し、ディスクトレイ5を露出位置から格納位置に向けて移動させると、ディスクトレイ5が格納位置まで移動する直前に、スライダ25は、ディスクトレイ5の第1,第2ガイドリブ5c,5dにより案内されて、ディスク取出位置からギア噛合位置までスライドする。スライダ25が、ギア噛合位置までスライドすると、トレイギア5gは第1段ギア41aとの噛合から外れる。そして、半円ギア35が第3段ギア41cに噛合して、スライダ25が右方にスライドされると、第1スライダピン25cが第1ガイドリブ5cに当接して、このスライダ25が右方にスライドする力により、ディスクトレイ5は後方(図11における上方)に向けて格納位置まで移動する。本実施形態では、第1スライダピン25cは、スライダ25をディスク取出位置からギア噛合位置までスライドさせたときに、ディスクトレイ5を格納位置まで移動させるトレイガイド部としても機能する。
また、ディスクトレイ5を格納位置から露出位置に向けて移動させるときには、モータプーリー44が反時計方向に回転するようにモータ45を駆動し、スライダ25を左方にスライドさせる。スライダ25が左方にむけてギア噛合位置までスライドすると、第1スライダピン25cが第1ガイドリブ5cに当接して、このスライダ25が左方にスライドする力により、ディスクトレイ5は前方(図11における下方)に向けて移動し、トレイギア5gが第1段ギア41aに噛合するとともに、半円ギア35は第3段ギア41cとの噛合から外れる。そして、モータ45の駆動により、ディスクトレイ5は、露出位置まで移動する。
図13及び図14に示すように、モータ45の駆動により、スライダ25がコア係合位置までスライドすると、回転ベース33の第1,第2ベースピン33a,33bが第1,第2ガイド孔25a,25bにより案内され、回転ベース33は回転軸33cを中心にして、図14中B方向に回転される。なお、図13は下側面断面図、図14は右側面断面図であり、図13(B)は図13(A)の二点鎖線で囲んだ範囲の拡大図、図14(B)は図14(A)の二点鎖線で囲んだ範囲の拡大図である。また、スライダ25がコア係合位置までスライドしたときには、ディスクトレイ5は格納位置(図1及び図15参照)まで移動される。
回転ベース33が回転されると、それに応じて、ピックアップベース7が図14中B方向にリブ挿入位置(ベース中間位置)まで回転され、チャッキングコア9の位置決めリブ9bは、ディスクホルダ20のスリット20eを挿通されるとともに、CD3のディスク孔3aに挿入される。位置決めリブ9bがスリット20eを挿通されるとき、係合部9cが係合爪20fに当接して係合リブ20dが外側に広がり、位置決めリブ9bがさらに移動されると係合リブ20dが元の形状に戻る。これにより、係合部9cと係合爪20fとが係合された状態となり、この状態で位置決めリブ9bはディスク孔3aに挿入される(チャッキングコア9により保持される)。
図15及び図16に示すように、モータ45の駆動により、スライダ25がクランプ解除位置までスライドすると、スライダ25の第1スライダピン25cが、第1ホルダクランパ21の当接部21eと第2ホルダクランパ22の当接部22eとの間に入り込む。これにより、第1ホルダクランパ21が図15中D方向に、第2ホルダクランパ22が図15中C方向に、それぞれホルダ保持解除位置まで回転され、第1,第2ホルダクランパ21,22によるディスクホルダ20の保持が解除される。このとき、ディスクホルダ20は、チャッキングコア9により保持されたCD3とチャッキングコア9との間に挟持された状態となる。これにより、チャッキングコア9(ピックアップベース7)の移動(回転)に応じて、ディスクホルダ20も移動することとなる。なお、図15は正面図、図16は下側面断面図であり、図16(B)は図16(A)の二点鎖線で囲んだ範囲の拡大図である。
図17及び図18に示すように、モータ45の駆動により、スライダ25がピックアップベース7を再生位置に位置させる第2位置としてのディスク保持位置までスライドすると、回転ベース33の第1,第2ベースピン33a,33bが第1,第2ガイド孔25a,25bにより案内され、回転ベース33は回転軸33cを中心にして回転される。なお、図17は正面図、図18は下側面断面図であり、図18(B)は図18(A)の二点鎖線で囲んだ範囲の拡大図である。
回転ベース33が回転されると、それに応じて、ピックアップベース7が再生位置まで回転され、チャッキングコア9の上部及びディスクホルダ20の上部が、ターンテーブル10の挿入凹部10cに挿入されるとともに、ターンテーブル10の係合凸部10dがチャッキングコア9の係合孔9dに挿入される。この状態では、金属板が取り付けられたターンテーブル10は、チャッキングコア9の磁石16の磁気により保持されるとともに、CD3の上面にターンテーブル10の下面が当接する。これにより、CD3の上下方向の位置決めが行われる。そして、CD3再生時に、スピンドルモータ8が回転すると、CD3、チャッキングコア9、ターンテーブル10、ディスクホルダ20が共に回転する。
上記のように構成された光ディスク装置2の作用について説明する。CD3を再生させるには、先ず、CD3をディスクトレイ5に装填する。このとき、CD3を下方に向けて押さえ付けるようにすると、ディスクホルダ20の保持リブ20cが内側に変形し、保持リブ20cがディスク孔3aを挿通され、挿通された後、保持リブ20cが元の形状に戻る。これにより、CD3は、保持リブ20cにより保持された状態となる。なお、ディスクホルダ20からCD3を取り外すときには、指等で保持リブ20cが内側に変形させた後に行う。
次に、開閉スイッチ14を操作してディスクトレイ5を露出位置(図2及び図7参照)から格納位置(図1及び図15参照)に向けて移動させると、スライダ25の第1スライダピン25cが第1ガイドリブ5cにより案内され、第2スライダピン25dが第2ガイドリブ5dにより案内され、スライダ25は、ディスク取出位置(図8参照)からギア噛合位置(図12参照)までスライドする。スライダ25がギア噛合位置までスライドすると、半円ギア35がトレイ移動機構40のトレイ用ギア41の第3段ギア41cに噛合する。このとき、制御部15は、モータプーリー44が時計方向に回転するようにモータ45を駆動しており、モータ45の駆動により、モータプーリー44、ベルト43、中継プーリー42、トレイ用ギア41を介して半円ギア35が時計方向に回転し、半円ギア35に噛合しているスライダ25が右方にスライドする。
モータ45の駆動により、スライダ25がコア係合位置(図13参照)までスライドすると、ピックアップベース7が回転され、チャッキングコア9の位置決めリブ9bは、ディスクホルダ20のスリット20eを挿通されるとともに、CD3のディスク孔3aに挿入され、CD3は位置決めリブ9bにより径方向が位置決めされる。位置決めリブ9bがスリット20eを挿通されるとき、係合部9cが係合爪20fに当接して係合リブ20dが外側に広がり、位置決めリブ9bがさらに移動されると係合リブ20dが元の形状に戻る。これにより、係合部9cと係合爪20fとが係合された状態となり、この状態で位置決めリブ9bはディスク孔3aに挿入される(チャッキングコア9により保持される)。また、スライダ25がコア係合位置までスライドしたときには、ディスクトレイ5は格納位置(図1及び図15参照)まで移動される。
モータ45の駆動により、スライダ25がクランプ解除位置(図16参照)までスライドすると、スライダ25の第1スライダピン25cにより、第1,第2ホルダクランパ21,22がホルダ保持解除位置まで回転され、第1,第2ホルダクランパ21,22によるディスクホルダ20の保持が解除される。
モータ45の駆動により、スライダ25がディスク保持位置(図18参照)までスライドすると、ピックアップベース7が回転され、ターンテーブル10がチャッキングコア9の磁石16の磁気により保持されるとともに、CD3の上面にターンテーブル10の下面が当接する。これにより、CD3の上下方向の位置決めが行われる。そして、ディスク再生時に、スピンドルモータ8が回転すると、CD3、ターンテーブル10、ディスクホルダ20が共に回転する。
このように、ディスクトレイ5が露出位置と格納位置との間で移動するとき、及びピックアップベース7が退避位置とリブ挿入位置との間で回転するときには、CD3をディスクホルダ20で保持することができ、さらには、ピックアップベース7がリブ挿入位置と再生位置との間で回転するとき、及びCD3再生時には、チャッキングコア9の位置決めリブ9bによりCD3の径方向の位置決めを行うから、本体ケース4を縦向き、横向きのどちら向きに置いたときにも、CD3を脱落させることなく、正確にチャッキングコア9に保持させることができるとともに、CD3再生時には、CD3を他の部材(ディスクホルダ20)を介さずにチャッキングコア9により保持することができる。さらに、位置決めリブ9b及びディスクホルダ20は、いずれもCD3のディスク孔3aを保持するものであるため、径の異なる光ディスクや非円形状の光ディスクの場合にも正確にチャッキングコア9に保持及び位置決めさせることができる。
また、スライダ25がギア噛合位置までスライドすると、半円ギア35がトレイ用ギア41の第3段ギア41cに噛合し、スライダ25はギア噛合位置とディスク保持位置との間でスライドするときは、モータ45の駆動によりスライドするから、ピックアップベース7を回転させるために、スライダ25に掛かる負荷の大きいギア噛合位置とディスク保持位置との間を、モータ45の駆動により行うことができる。
さらに、チャッキングコア9の係合部9cとディスクホルダ20の係合爪20fとが係合された状態で、位置決めリブ9bがディスク孔3aに挿入されるから、CD3が位置決めリブ9bとディスクホルダ20とのいずれにも保持されていない状態がなく、本体ケース4を縦向きに置いた場合にも、確実にCD3をチャッキングコア9に保持させることができる。
また、スライダ25の第1スライダピン25cにより、第1,第2ホルダクランパ21,22をホルダ保持位置からホルダ保持解除位置まで回転するようにしたから、CD3再生時に、ピックアップベース7が第1,第2ホルダクランパ21,22に当接することがないため、ピックアップベースをホルダクランパに当接させて、ホルダクランパによるディスクホルダの保持を解除するタイプに比べて、ピックアップベース7の回転が阻害されることや、ダンパー31によるピックアップベース7の振動吸収性能が低下することを防止することができる。
なお、上記実施形態では、チャッキングコア9の位置決めリブ9bとディスクホルダ20の保持リブ20cとをそれぞれ3個形成したが、これらの個数は3個に限定されることなく、適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、トレイ移動機構40を、トレイ用ギア41、中継プーリー42、ベルト43、モータプーリー44、モータ45を備えて構成したが、ギアやプーリー等の個数は適宜変更可能である。