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JP4740602B2 - オートホワイトバランス装置及びホワイトバランス調整方法 - Google Patents
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JP4740602B2 - オートホワイトバランス装置及びホワイトバランス調整方法 - Google Patents

オートホワイトバランス装置及びホワイトバランス調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子スチルカメラやビデオカメラなどに用いられるオートホワイトバランス装置及びホワイトバランス調整方法に関する。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラでは、白い被写体を白く再現するために、オートホワイトバランス調整が行われている。従来のオートホワイトバランス方式としては、画像全体の平均が無彩色となるように各画素の信号のRGB成分(赤、緑、青の三原色成分)のバランスを調整する方式がよく知られている。しかしながらこの方式では、有彩色が画像の大部分の領域を占めている場合、誤ったホワイトバランス調整を行うことになりやすいという欠点があった。
このような誤ったホワイトバランス調整はカラーフェイリアと呼ばれる。このカラーフェイリアを軽減するオートホワイトバランス調整方式として、特許文献1に示される技術が知られている。この技術では、画像を複数のブロックに分割し、各ブロックのRGBの平均値を計算し、その平均値があらかじめ定めた範囲に属しているブロックのみを抽出する。そして、抽出したブロック群のRGBの平均値が無彩色になるように、RGB各成分の調整を行う。
また、カラーフェイリアを軽減する別のオートホワイトバランス方式として、特許文献2に示されるものがある。この方式では、ホワイトバランス調整信号のとりうる値の範囲を制限し、過度のホワイトバランス調整が行われることを避けている。
ところが、これらの方式は、被写体を照明する光源が限定されている場合には効果が得られたが、想定外の光源で照明される場合や複数種類の光源により同時照明される場合などには十分なホワイトバランス調整を行うことができなかった。
そこで、本出願人は、特許文献3にて、改良されたオートホワイトバランス調整装置を提案した。この装置では、画像を複数のブロックに分割し、蛍光灯下で白い対象物を撮影したと判定されるブロック群、太陽光又はタングステン光下で白い対象物を撮影したと判定されるブロック群、画像中で最も明るいブロックに近い色を持つブロック群、をそれぞれ抽出する。そして、それらブロック群のRGB各成分の平均値を求め、それらをあらかじめ定めた規則に従って混合した値をホワイトバランス調整信号として用いる。この装置では、画像中で最も明るいブロックに近似した色のブロック群のRGBの平均値をホワイトバランス信号に反映させることにより、想定外の光源下や複数種類の光源下でも、適切なホワイトバランス調整を行うことができる。
ただ、特許文献3に記載の方式では、色のみに基づき上記各ブロック群を抽出していたため、各ブロック群の平均値を求める際に暗いブロックの値も用いられていた。画像として現れる色には、物体自体の色と物体を照明する光源の色の双方の影響がある。ここで、暗いブロックは光源の色を反映していない可能性が高いので、暗いブロックの情報をオートホワイトバランスの調整信号に反映させることは、誤差の要因となりかねない。
そこで、本出願人は、特許文献4にて、さらに改良されたオートホワイトバランス調整装置を提案した。この装置では、画像を分割して得られたブロックごとに求めたRGB各成分の平均値をブロックの代表値として、その代表値に基づき、各ブロックの中から最高輝度のブロックを求め、その最高輝度ブロックの輝度に基づき、輝度閾値を求める。そして、全ブロックのうちこの輝度閾値より高い輝度を持つブロックの代表値に基づいて、ホワイトバランス調整を行う。
特開平5−292533号公報 特開平5−7369号公報 特開平8−289314号公報 特開2000−92509号公報
上記の方式では、各ブロックのRGB各成分の平均値を単純にブロックの代表値として定め、ホワイトバランスを行っている。したがって、例えば、各ブロック内に有彩色のものが存在するときや、ブロック内のRGBの値が一様でない場合、これらの色が混ざり各ブロックの平均値が各ブロックを照らしている光源の色を反映しなくなり、入力された画像に対して適切にホワイトバランスの調整が行えない場合がある。
そこで、本発明は、各ブロック内に有彩色のものが存在するときや、ブロック内のRGBの値が一様でない場合であっても、安定したホワイトバランス調整を行うことができるオートホワイトバランス装置及びホワイトバランス調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係るオートホワイトバランス装置は、入力された画像を複数のブロックに分割するブロック分割手段と、分割したブロックごとにブロック内の各色値に基づき、ブロックを代表する輝度及び色差を含む代表値を算出する代表値計算手段と、分割したブロックごとに、ブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する特徴画素検出手段と、ブロックの代表色差と、そのブロックの特徴的な画素の色差とを比較することで、そのブロックの代表値が、入力された画像の光源を反映しているかどうかを、ブロックごとに判定する光源反映判定手段と、前記光源反映判定手段により光源を反映していると判定されたブロックの代表輝度及び代表色差と、前記入力された画像の被写体輝度を基に、前記画像の光源の色を推定するホワイトバランス評価手段と、推定された光源の色を基に前記画像に施すホワイトバランスゲインを計算するホワイトバランスゲイン計算手段と、計算したホワイトバランスゲインを用いて前記画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整手段と、を備える。特徴画素検出手段は、ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も輝度が高い画素を検出する。あるいは、特徴画素検出手段は、ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も色差が大きい画素を検出する。
本発明によれば、特徴画素検出手段がブロック内の画素群の中から特徴的な画素を検出し、光源反映判定手段がそのブロックの特徴的な画素の色差とブロックの代表色差とを比較することで、そのブロックの代表値が入力された画像の光源を反映しているかどうかをブロックごとに判定する。そして、その判定の結果、光源を反映していると判定されたブロックのみが画像の光源判定に用いられる。よって、ブロックの代表値による光源の推定がより正確に行うことができ、さらに安定したホワイトバランスの調整を行うことができる。
また、本発明に係るホワイトバランス調整方法は、撮像された画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整方法であって、入力された画像を複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、分割したブロックごとにブロック内の各色値に基づき、ブロックを代表する輝度及び色差を含む代表値を算出する代表値計算ステップと、分割したブロックごとに、ブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する特徴画素検出ステップと、ブロックの代表色差と、そのブロックの特徴的な画素の色差とを比較することで、そのブロックの代表値が、入力された画像の光源を反映しているかどうかを、ブロックごとに判定する光源反映判定ステップと、前記光源反映判定ステップで、光源を反映していると判定されたブロックの代表輝度及び代表色差と、前記入力された画像の被写体輝度とを基に、前記画像の光源の色を推定するホワイトバランス評価ステップと、推定された光源の色を基に前記画像に施すホワイトバランスゲインを計算するホワイトバランスゲイン計算ステップと、計算したホワイトバランスゲインを用いて前記画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整ステップと、を含む。前記特徴画素検出ステップでは、ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も輝度が高い画素を検出する。あるいは、特徴画素検出ステップでは、ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も色差が大きい画素を検出する。
以下、本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のオートホワイトバランス装置10の構成を示す機能ブロック図である。このオートホワイトバランス装置10は、典型的には電子スチルカメラやビデオカメラなどのカメラ装置に組み込まれる。このオートホワイトバランス装置10は、カメラ装置の撮像装置20から入力された画像からホワイトバランス調整のためのゲインを計算し、そのゲインに基づいて入力された画像に対してホワイトバランスの調整を行う。
本実施形態では、入力された画像を複数のブロックに分割して、そのブロックごとにそのブロック内の各色値(R,G,B)の平均値を算出し、その平均値に基づいて、そのブロックを代表する輝度(L)及び色差(u,v)を算出する。そして、算出した各ブロックの代表輝度に基づいて入力画像の光源の色を推定し、その推定結果に応じてホワイトバランス調整を行う。本実施形態では、代表輝度及び代表色差が光源の色を反映しているブロックのみを用いて、入力画像の光源の色の推定が行われる。つまり、下記で説明する特徴画素検出回路106により検出された特徴画素に基づき、光源反映判定回路108が選択したブロックの画像データ、代表輝度及び代表色差が、ホワイトバランス評価回路110に入力され、入力画像の光源の推定が行われる。
以下、本装置の各部について詳細に説明する。
<ブロック分割回路>
ブロック分割回路102は、撮像装置20から出力される画像信号を所定の画素単位で構成されるブロック単位に分割する。図2は、画像のブロック分割の一例を示す。この例では、1フレームの画像200は、M×N個のブロックに分割される。図3は、各ブロックの画素群の一例を示し、各ブロックは、L×L個の画素で構成される。図2及び図3に示したブロック分割は一例であり、これ以外の分割方法を用いても構わない。ブロック分割回路102で分割された各ブロックの画像データは、代表値計算回路104、特徴画素検出回路106、ホワイトバランス調整回路130にそれぞれ入力される。
<代表値計算回路>
代表値計算回路104は、ブロックごとにブロックの平均的な色の特性を示す、輝度及び色差を計算する。本実施形態では、この輝度及び色差をそれぞれ、代表輝度及び代表色差と呼び、さらに代表輝度及び代表色差を含めて代表値と呼ぶ。この代表輝度及び代表色差の計算方式は以下の通りである。
代表値計算回路104は、まず1ブロックの全画素の画素値の平均値を求める。例えば、撮像装置20の画像信号がRGB(赤、緑、青)で表現されている場合、代表値計算回路104は、各画素の各RGB値をRGBの成分について全画素にわたって平均する。次に、代表値計算回路104は、その平均値を、輝度(L)及び2つの色差成分(u,v)の組(L,u,v)の線形変換する。この変換式は次式で表される。
なお、変換に用いる変換行列は、撮像装置20の入力色特性に依存するものであり、式(1)に示したものはその一例にすぎない。また、画像信号がRGB以外の表色系で表されている場合は、その表色系に応じた変換行列を用いて輝度及び色差成分を求めればよい。また、上記の処理では、ブロックの代表輝度及び代表色差を求めるに当たり、ブロックを構成する全画素のRGB値の平均を計算することで行ったが、この代わりにブロックの画素の中からあらかじめ定められたサンプリング規則に従って抽出した画素の平均を用いるように構成してもよい。
このような処理が1画像を構成するブロックごとに行われ、求められた各ブロックの代表輝度及び代表色差(L1,u1,v1)は、光源反映判定回路108に入力される。
<特徴画素検出回路>
特徴画素検出回路106は、ブロックごとにブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する。ここで、特徴的な画素とは、代表値が光源の色に近い色か否かを判定するための基準となる画素のことをいい、本実施形態では、画素群のうち最大の輝度(L0)を持つ画素、もしくは最大の色差(u0,v0)を持つ画素、すなわち、
が最大の画素を特徴的な画素と定義する。そして、特徴画素検出回路106は、まずブロックを構成する全画素について、式1により輝度(L)及び色差(u,v)を計算する。次いで、その中から、最大の輝度(L0)を持つ画素、もしくは最大の色差(u0,v0)を持つ画素を抽出する。
輝度が高い画素は、一般に光源の色を反映する傾向があるため、輝度が最大である画素は無彩色である可能性が高く、その画素は光源の色に近い画素である可能性が高い。一方、色差が大きい画素は、入力画像の被写体の色を反映する傾向にあるため、色差が最大である画素は被写体の色に近い画素である可能性が高く、光源の色に近い画素ではない可能性が高い。よって、本実施形態では、このような画素を基準として、代表値が光源の色を反映しているか否かの判定を行う。なお、本実施形態では、特徴的な画素として、最大の輝度もしくは最大の色差を持つ画素をそれぞれ検出している。しかし、何れか一方の条件を満たす画素のみを特徴的な画素として定義して、特徴的な画素の検出を行っても構わない。
<光源反映判定回路>
光源反映判定回路108は、特徴画素検出回路106で抽出された特徴画素の色差(u0,v0)と、その特徴画素に対応する代表色差(u1,v1)とを比較することで、代表値計算回路104で求めた各ブロックの代表輝度及び代表色差が光源の色を反映しているか否かを判定し、光源の色を反映しているブロックに関するデータのみをホワイトバランス評価回路110に入力する。具体的には、図4に示すように、特徴画素の色差(u0,v0)及び代表色差(u1,v1)を(u,v)平面(色差空間)上でベクトル表現して、ベクトルT0とベクトルT1とのなす角θ及びベクトルT0とベクトルT1とのスカラー比Rに基づいて、以下に示す条件式により光源の色を反映しているか否かを判定する。
≪輝度(L)が最大の画素≫
輝度(L)が最大の画素を特徴画素として検出する場合は、
の条件を満たせば、そのブロックの代表輝度及び代表色差は、そのブロックの光源の色を反映していると判定する。逆に、上記条件を満たさなければ、そのブロックの代表輝度及び代表色差は、そのブロックの光源の色を反映していないと判定する。
≪色差(u,v)が最大の画素≫
色差(u,v)が最大の画素を特徴画素として検出する場合は、
の条件を満たせば、そのブロックの代表輝度及び代表色差は、そのブロックの光源の色を反映していないと判定する。一方、上記の条件を満たさなければ、そのブロックの代表輝度及び代表色差は、そのブロックの光源の色を反映していると判定する。
なお、α、β1〜β4は、実験などであらかじめ求めた定数であり、例えば、α=0.9、β1=0.8、β2=1.2、β3=0.8、β4=1.2とする。
このようにして、光源反映判定回路108は、代表値計算回路104で求めた各ブロックの代表輝度及び代表色差が光源の色を反映しているか否かをそれぞれ判定し、光源の色を反映していないと判定されたブロックの画像データについては破棄する。そして、光源反映判定回路108が光源の色を反映していると判定されたブロックに関するデータ(画像データ、代表輝度、代表色差)については、ホワイトバランス評価回路110に入力される。以下、ブロックの識別番号をi(i=1,2,…,n:nは画像の総ブロック数)とし、i番目のブロック(ブロックiと記す)の代表輝度及び代表色差を(Li,ui,vi)と表現する。
このように、本実施形態では、ホワイトバランス評価回路110に入力されるブロックの代表輝度及び代表色差が、光源反映判定回路108で光源の色を反映していると判定されたブロックの代表輝度及び代表色差のみであるため、ブロックの代表輝度及び代表色差による光源の推定をより正確に行うことができ、さらに安定したホワイトバランスの調整を行うことができる。
<ホワイトバランス評価回路>
ホワイトバランス評価回路110は、光源反映判定回路108で光源の色を反映していると判定されたブロックに関するデータ(画像データ、代表輝度、代表色差など)が入力され、それらのデータに基づいて入力画像の光源の推定を行う。
<ホワイトバランスゲイン計算回路>
ホワイトバランスゲイン計算回路120は、推定された光源の色を元に入力画像に施すホワイトバランスゲインを計算する。
<ホワイトバランス調整回路>
ホワイトバランス調整回路130は、計算して得られたホワイトバランスゲインに基づいて、入力画像に対してホワイトバランスの調整を行う。
ここで、ホワイトバランス評価回路110、ホワイトバランスゲイン計算回路120、ホワイトバランス調整回路130について、より詳細に説明する。
図5は、本実施形態のオートホワイトバランス装置10の構成を示す機能ブロック図であり、ホワイトバランス評価回路110をより詳細に示した機能ブロック図である。なお、下記に示す処理手順は、一例であり、ブロックの代表輝度及び代表色差に基づいて、入力画像の光源の推定を行い、その推定結果に基づいてホワイトバランスの調整を行うものであれば、他の処理手順を用いてもよい。
<分散係数計算回路>
分散係数計算回路111は、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定された各ブロックの画像データを受け取り、それらのブロックの分散係数Cvを求める。分散係数Cvは、後述するブロック信頼度の補正のための係数であり、当該ブロックの画素値の分散に応じて決まる。ブロックiの分散係数をCviと表す。
分散係数計算回路111は、まずブロックの画素群の中からあらかじめ定めた方法で画素をサンプリングし、それらサンプリングした画素群の画素値の分散を求める。この場合、分散係数計算回路111は、例えば、R,G,Bの各成分についてサンプリングした画素群における分散を求め、これら各成分の分散を例えば平均するなどして全体的な分散値を求める。そして、分散係数計算回路111は、このようにして求めた分散値に基づき分散係数を求める。分散係数Cvは、あらかじめ用意した関数を用いて求める。図6は、この関数の一例のグラフである。図6に示すように、分散係数計算回路111では、分散値が大きくなるほど、それに対応する分散係数が小さくなるような関数を用いる。この関数は、例えば分散係数計算回路111内にあらかじめ登録されている。
<飽和係数計算回路>
飽和係数計算回路112は、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定された各ブロックの画像データを受け取り、それらのブロックの飽和係数Csを求める。飽和係数Csは、後述するブロック信頼度の補正のための係数であり、当該ブロックにおける飽和画素の数に応じて決まる。飽和画素とは、画素値の1以上の成分(例えばR、G、またはB)が、その成分の上限値(例えば8ビット表現ならば255)に達している画素をいう。ブロックiの飽和係数をCsiと表す。
飽和係数計算回路112は、まずブロックの中の飽和画素の数をカウントし、このカウント結果から飽和係数を求める。飽和係数Csは、あらかじめ用意した関数を用いて求める。図7は、この関数の一例のグラフである。図7に示すように、飽和係数計算回路112では、飽和画素数が大きくなるほど、それに対応する飽和係数が小さくなるような関数を用いる。ここで用いる関数は、例えば飽和係数計算回路112内にあらかじめ登録されている。
分散係数計算回路111及び飽和係数計算回路112で求められた分散係数及び飽和係数は、信頼度修正回路114に入力される。
<ブロック信頼度計算回路113>
ブロック信頼度計算回路113は、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定された各ブロックに対して、あらかじめ各想定光源について、その光源がそのブロックを照明している信頼度(ブロック信頼度と呼ぶ)を求める。あるブロックについてのブロック信頼度は、各想定光源について求められる。以下、この処理を詳しく説明する。
本実施形態では、光源として、太陽光、タングステン光(例えば白熱灯など)、蛍光灯光を想定する。これらは、一般ユーザの写真撮影やビデオ撮影における照明光源として一般的なものである。更に、本実施形態では、太陽光を昼光(昼間の日なたの光)と日陰光(昼間の日陰の光)とに分けて取り扱う。日なたと日陰では、同じ太陽光の影響下であっても、前者は色温度が比較的低く(赤っぽい)、後者は色温度が比較的高い(青っぽい)という違いがある。したがって、両者を一括して取り扱ったのでは、日なた、日陰とも中途半端なホワイトバランスになるおそれがあり、更に、日なたの部分と日陰の部分が混在するシーンで柔軟なホワイトバランスのコントロールが困難になる。そこで本実施形態では、昼光と日陰光とを別の光源として区別して取り扱うことにより、そのような問題を解決している。結局、本実施形態では、昼光、日陰光、タングステン光、蛍光灯光の4種類の光源を想定することになる。
ブロック信頼度計算回路113は、これら各想定光源について、その光源下での白色物体の色の色差成分(以下、その光源の典型色差と呼ぶ)と、ブロックの代表値の色差成分(u,v)との距離Dを求める。ここで、光源の識別番号をj(j=1,2,…,m:mは想定光源の個数であり、本実施形態ではm=4である)とし、識別番号jの光源を光源jと表現する。ここでは、便宜上光源1を昼光、光源2を日陰光、光源3をタングステン光、光源4を蛍光灯光とする。ブロックiの代表値の色差成分(ui,vi)と光源jの典型色差(Uj,Vj)との距離Dijは、例えば次式に従って求める。
Dij=d11*(ui−Uj)2+d12*(ui−Uj)*(vi−Vj)+d22*(vi−Vj)2…(2)
ここで、d11、d12、d22はそれぞれ所定の定数である。各想定光源について、その特性に合わせてこれら定数d11、d12、d22の組を選択することにより、光源特性にあった適切な距離を定義できる。この場合、それら定数の値は、各想定光源について、実験などであらかじめ求め、ブロック信頼度計算回路113又はカメラに設けられた記憶装置(ROMなど。図示省略)に記憶しておく。また、距離の定義には、上記式(2)以外のものを用いることも可能である。この場合、各想定光源について、その特性に応じた異なる距離の定義式を用いることも可能である。以上の距離Dの計算が、1つのブロックiに対し、全想定光源jについて行われる。
次にブロック信頼度計算回路113は、求めた距離Dijから、ブロックiが光源jにより照明されている信頼度Rdijを求める。この信頼度Rdijは、色差の観点から見た信頼度である。信頼度Rdijは、あらかじめ定めた関数fを用いて距離Dijから求める。光源の種類によって、距離Dと信頼度Rdとの関係が異なるので、この関数fは各光源jについて個別に用意することが好適である。光源jについての信頼度関数をfjと表すと、ブロックiが光源jにより照明されている信頼度Rdijは次式により求められる。
Rdij=fj(Dij)・・・(3)
図8に信頼度関数fjの一例を示す。図8に示すように、関数fjは、距離Dijが大きくなるに従って値が減少する関数である。この関数を距離に関して連続的に変化する関数とすることにより、二値的な弁別結果をベースにしたことによる従来技術の問題を回避できる。各想定光源についての信頼度関数fjは、あらかじめ実験等により求め、装置内に記憶しておく。
また、ブロック信頼度計算回路113は、このようにして求めた色差の観点からの信頼度Rdに対し、輝度の観点からの修正を加える。これは、蛍光灯下での白い物体の明るさの分布、直射日光(昼光)下での白い物体の明るさの分布、日陰での白い物体の明るさの分布、などがそれぞれ異なるためである。したがって、ブロックiの輝度(明るさ)Liに応じて、ブロックiが光源jにより照明されている可能性を求めることができる。ここでは、この可能性を係数として、前に求めた色差に基づく信頼度Rdを修正する。
このため、ブロック信頼度計算回路113は、ブロックiごとに、輝度の観点から見てそのブロックiが光源jで照明されている可能性を示す輝度係数Clijを求める。輝度係数Clijは、光源jについてあらかじめ定められた関数gjに、ブロックiの輝度Liを適用することにより求められる。すなわち、
Clij=gj(Li)・・・(4)
図9に関数gjの一例を示す。関数gjは、輝度Liの関数であり、この例は輝度が大きくなるほど係数Clは大きくなるものを示している。これは明るい物ほど光源の影響を受けている可能性が高いことを考慮したものである。この関数を輝度に関して連続的に変化する関数とすることにより、ホワイトバランスに対するブロック輝度Liの影響を滑らかなものとすることができる。これは、ホワイトバランスの挙動の安定化に役立つ。なお、この輝度係数の特性は、光源jの種類によって異なる。各光源についての輝度係数関数gjは、あらかじめ実験等により求め、装置内に記憶しておく。
そして、ブロック信頼度計算回路113は、色差に基づく信頼度Rdに輝度係数Clを乗じることにより、信頼度Rijを求める。信頼度Rijは、色差及び輝度の両方の観点から見て、ブロックiが光源jで照明されている可能性を示す値である。すなわち、信頼度Rijは、
Rij=Clij*Rdij・・・(5)
により求められる。
ブロック信頼度計算回路113は、以上の処理を光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定された全てのブロックiに対して、全ての想定光源jについて実行する。求められた信頼度Rijの情報は、信頼度修正回路114に入力される。
<信頼度修正回路>
信頼度修正回路114は、ブロックiに対する光源jの信頼度Rijを、当該ブロックiについての前述の分散係数Cvi及び飽和係数Csiと、当該ブロックiの画像全体の中での位置によって決まる位置係数Cpiとにより信頼度Rijを補正する。具体的には、これら係数を信頼度Rijにかけることにより、信頼度を修正する。修正された信頼度(修正信頼度と呼ぶ)Rmijとすると、
Rmij=Cvi*Cli*Cpi*Rij・・・(6)
である。
ここで、位置係数Cpiは、ブロックiが画像の中央に近いほど大きい値になるようにあらかじめ定めておく。これは、一般に、画像の中央に近いブロックほど画像の中での重要度が高いと考えられるからである。位置的に見て重要度の高いブロックに対し高い位置係数を与えることにより、重要度の高いブロックの色がホワイトバランス制御により強く反映されることになる。図10は、位置係数の設定例を示す図である。この例では、画像中央部のブロック210−1には位置係数として1.0、画像周縁部のブロック210−2には位置係数として0.5が与えられている。これら位置係数は、装置内にあらかじめ記憶されている。
また、この修正処理では、分散係数Cvi、飽和係数Csiも考慮している。これには次のような意義がある。
まず、分散係数Cviは、前述のように、ブロックi内での画素値の分散が大きくなるほどその値が小さくなるように定められている。したがって、ブロックiの分散が大きいほど分散係数Cviは小さくなり、この結果修正信頼度Rmijの値も小さくなる。このような修正を行うのは、ブロックiの画素値の分散が大きいほど、そのブロックの代表値(Li,ui,vi)から求めた信頼度Rij自体の信頼性が低いと考えられるためである。分散が大きいほどそのブロックの各画素値のばらつきが大きいので、その画素値から求めた代表値がそのブロックの色の傾向(すなわち照明の傾向)を表している可能性が低いと考えられる。したがって、そのような信頼性の低い代表値から求めた信頼度Rijは、信頼性が低いと考えられるので、その信頼度Rijのホワイトバランスへの影響を小さくするために、分散係数Cviの値を小さくする。
また、飽和係数Csiは、前述のように、ブロックi内での飽和画素の数が大きくなるほどその値が小さくなる。したがって、ブロックi内の飽和画素数が多いほど飽和係数Csiは小さくなり、この結果信頼度Rijは小さい値に修正されることになる。このような修正を行うのは、ブロックiの飽和画素数が大きいほど、そのブロックの代表値(Li,ui,vi)から求めた信頼度Rij自体の信頼性が低いと考えられるためである。飽和画素は、RGB各成分の上限値を超える部分がカットされている可能性があるので、対象物の正しい色を表していないおそれがある。したがって、飽和画素が多いほど、ブロックの代表値がそのブロックの色の傾向(したがって照明の傾向)を表している可能性が低くなると考えられる。そのような信頼性の低い代表値から求めた信頼度Rijは、それ自体信頼性が低いと考えられるので、ここでは、その信頼度Rijのホワイトバランスへの影響を小さくするために、飽和係数Csiの値を小さくするのである。
信頼度修正回路114では、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定された全てのブロックiに対して、全ての想定光源jについて実行される。求められた修正信頼度Rmijは全体信頼度計算回路115及び光源寄与計算回路116に入力される。
<全体信頼度計算回路>
全体信頼度計算回路115は、光源jの画像全体への信頼度(全体信頼度と呼ぶ)Rtjを計算する。全体信頼度計算回路115は、各ブロックiの修正信頼度Rmijを光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定されたブロックについて総和することにより、全体信頼度Rtijを求める。すなわち、
Rtj=ΣRmij(ただしΣはi=1〜nについての総和)・・・(7)
である。
<光源寄与計算回路>
光源寄与計算回路116は、画像のシーン全体についての各光源jの信頼度、及び各光源jの画像全体への寄与成分の推定をする。光源jの光源寄与成分は、画像全体の色合いに対して各光源jが与えている影響のことであり、言い換えれば、その光源jがその画像のシーンを照明することで、その画像に現れると推定される色の傾向である。光源寄与成分は、輝度及び色差の組で表される。ここでは、画像全体に対する光源jの寄与成分を(Lcj,ucj,vcj)と表す。
光源寄与計算回路116は、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定されたブロックについて、各想定光源jに対する修正信頼度Rmij、各ブロックの代表値(Li,ui,vi)、及び各光源の全体信頼度Rtjに基づき、次式に従って光源寄与成分を推定する。
式(8)において、Σはi=1〜n(nは、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定されたブロックの総ブロック数)についての総和を示す。この計算は、各ブロックiの輝度及び色差を、それぞれ各ブロックiの修正信頼度Rmijによって、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定された全ブロックにわたって加重平均する処理と等価である。
<光源寄与修正回路>
光源寄与修正回路117は、上記のとおり当該入力画像のシーン全体に対する各光源jの寄与成分が推定された推定値に対して修正を加える。この修正は大きく分けて2段階からなる。
第一段階では、各光源jの寄与成分を、各想定光源jに対してあらかじめ定められた標準色と加重平均する。光源jの標準色は、光源jの照明下でのシーンの標準的な色(すなわち輝度及び色差の組)であり、これはあらかじめその光源jで各種のシーンを撮影し、それら撮影画像の輝度、色差を集計することで求めておく。各光源jの標準色(Lsj,usj,vsj)は、装置内にあらかじめ記憶しておく。この第一段階の修正処理は、次式で表される。
Lmj=wsj・Lcj+(1−wsj)・Lsj umj=wsj・ucj+(1−wsj)・usj vmj=wsj・vcj+(1−wsj)・vsj …(9)
ここで(Lmj,umj,vmj)は寄与成分の修正結果であり、wsj(ただし0≦ws≦1)はあらかじめ定めた重みである。この重みwsjは、各光源jについてあらかじめ実験等により求めておき、装置内に記憶しておく。
第一段階の修正は、光源寄与成分(Lcj,ucj,vcj)に含まれる物体色の影響を低減するための修正である。画像に現れる色は、光源からの照明光の色(照明色)と物体それ自体の色(物体色)の両方から影響を受ける。ホワイトバランスは照明光の色温度に合わせて白い物が白く見えるように色補正することである。したがって、照明光の色が精度よく推定できれば、精度のよいホワイトバランス調整が行える。しかしながら、実際の画像は、白色以外の物体が数多く含まれたシーンを撮影したものがほとんどであり、画像の色には物体色の影響が多分に含まれている。光源寄与成分と当該光源jの標準色とを加重平均することで、光源寄与成分に含まれる物体色の影響を相対的に低減することができ、光源寄与成分をより照明の色に近い値に修正できる。
第二段階では、この第一段階の修正結果(Lmj,umj,vmj)に対し、被写体輝度を考慮した修正を加える。被写体輝度Loは、カメラ装置に設けられた被写体輝度検出装置30にて検出される。この第二段階の修正では光源寄与修正回路117は、まず各光源jについて個別に修正係数Cojを求める。修正係数Cojは、各光源jについて個別に用意された関数hjに、被写体輝度Loを適用することにより求める。すなわち、
Coj=hj(Lo)・・・(10)
である。
図11に被写体輝度に基づく修正関数hjの一例を示す。この例では、被写体輝度Loが大きくなるにつれて修正係数Coが小さくなっており、被写体輝度がある値を超えると修正係数が0になっている。これは光源が蛍光灯である場合の関数hjの一例である。撮影シーンが蛍光灯照明下である場合、シーンが昼間の屋外である場合に比べて被写体が暗い。被写体輝度が非常に大きい場合、画像は屋外のシーンを撮影したものである可能性が高く、蛍光灯照明である可能性は低い。そこで、蛍光灯光源の場合、被写体輝度が高くなるにつれて修正係数Coが小さい値になるようにしている。タングステン光や日陰光のシーンの場合も、昼光シーンに比べて被写体輝度が低いと考えられるので、被写体輝度がある程度以上高くなると修正係数Coが小さくなるような関数hjを用いる。これら修正関数hjは、実験等によりあらかじめ求めておき、装置内に記憶しておく。
そして、光源寄与修正回路117は、このようにして求めた修正係数Coを第一段階の修正結果(Lmj,umj,vmj)に乗じることにより、最終的な修正結果(Lzj,uzj,vzj)を求める。すなわち、
Lzj=Coj・Lmjuzj=Coj・umjvzj=Coj・vmj …(11)
である。この修正結果(Lzj,uzj,vzj)は、被写体輝度などのパラメータを考慮して修正された光源寄与成分となっている。この修正結果は、照明色推定回路118に入力される。
<照明色推定回路>
照明色推定回路118は、光源寄与修正回路117から入力された各光源jの光源寄与成分の修正結果(Lzj,uzj,vzj)と、全体信頼度計算回路115で求められたシーン全体に対する各光源jの全体信頼度Rtjとに基づき、当該画像の撮影シーンを照明する照明の色(照明色)を推定する。この推定は、光源寄与成分の修正結果(Lzj,uzj,vzj)を、各光源jの全体信頼度Rtjを重みとして、想定する全光源について加重平均することにより行う。すなわち、照明色を(IL,Iu,Iv)とすると、
式(12)において、Σは全想定光源jについての総和である。すなわち、照明色推定回路118は、シーンがそれら想定光源jで複合的に照明されているとの仮定の下で、加重平均によりその複合照明の照明色を推定している。この照明色は、その複合照明下での白色物体の色に対応する。求められた照明色(IL,Iu,Iv)は、ホワイトバランスゲイン計算回路120に入力される。
<ホワイトバランスゲイン計算回路>
ホワイトバランスゲイン計算回路120は、受け取った照明色(IL,Iu,Iv)の情報に基づき、ホワイトバランス調整のためのゲイン(Rgain,Ggain,Bgain)を計算する。この計算は、以下の式に基づき行われる。
IMax=max(IR,IG,IB)・・・(14)
Rgain=IMax/IRGgain=IMax/IGBgain=IMax/IB・・・(15)
(IR,IG,IB)は、照明色のRGB表現である。求められるホワイトバランスゲイン(Rgain,Ggain,Bgain)は、この色の照明が白色物体で反射されたときの色(すなわち(IR,IG,IB)そのもの)をグレイ(すなわちR=G=B)に補正する値となる。求められたホワイトバランスゲインは、ホワイトバランス調整回路130に入力される。
<ホワイトバランス調整回路>
ホワイトバランス調整回路130は、撮像装置20から入力された画像の各画素値R,G,Bに対し、ホワイトバランスゲイン計算回路120で求めたゲインRgain,Ggain,Bgainをそれぞれ乗じることにより、その画像のホワイトバランスを調整する。したがって、オートホワイトバランス装置10の出力端子140からは、次式、
Rout=Rgain*RGout=Ggain*GBout=Bgain*B・・・(16)
によって求められた出力(Rout,Gout,Bout)が出力される。
<オートホワイトバランス装置の処理手順>
続いて、上記のように構成されたオートホワイトバランス装置10が行う処理の手順について、図12にフローチャートを参照して説明する。
まず、ブロック分割回路102が、撮像装置20から出力された画像信号を所定のブロック単位に分割する(S101)。続いて、代表値計算回路104が、ブロックごとに代表輝度及び代表色差を計算し(S102)、特徴画素検出回路106が、ブロックごとにブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する(S103)。光源反映判定回路108は、特徴画素検出回路106で抽出された特徴画素の色差(u0,v0)と、その特徴画素に対応する代表色差(u1,v1)とを比較することで、代表値計算回路104で求めた各ブロックの代表輝度及び代表色差が光源の色を反映しているか否かを判定する(S104)。
次いで、ブロック信頼度計算回路が、光源反映判定回路108にて代表値が光源の色を反映していると判定された各ブロックに対して、あらかじめ想定した各光源について、その光源がそのブロックを照明している信頼度Rijを求め(S105)、さらに、信頼度修正回路114が、その信頼度Rijを、分散係数Cviと飽和係数Csiと位置係数Cpiとに基づき修正を行う(S106)。その後、全体信頼度計算回路115及び光源寄与計算回路116により、画像のシーン全体についての各光源jの信頼度及び各光源jの画像全体への寄与成分の推定が行われ(S107)、さらに光源寄与修正回路117が、各光源jの画像全体への寄与成分の修正を行う(S108)。
続いて、照明色推定回路118が、光源寄与修正回路117から入力された各光源jの光源寄与成分の修正結果(Lzj,uzj,vzj)と、全体信頼度計算回路115で求められたシーン全体に対する各光源jの全体信頼度Rtjとに基づき、当該画像の撮影シーンを照明する照明の色(照明色)を推定する(S109)。ホワイトバランスゲイン計算回路120は、照明色推定回路118で求められた照明色(IL,Iu,Iv)の情報に基づいて、ホワイトバランス調整のためのゲイン(Rgain,Ggain,Bgain)を計算し(S110)、ホワイトバランス調整回路130が、撮像装置20から入力された画像の各画素値R,G,Bに対し、ホワイトバランスゲイン計算回路120で求めたゲインRgain,Ggain,Bgainをそれぞれ乗じることにより、その画像のホワイトバランスを調整する(S111)。
以上、本実施形態によれば、ブロック分割回路102で分割して得られたブロック群のうち、光源反映判定回路108により選択されたブロックに関するデータのみが、分散係数計算回路111、飽和係数計算回路112、ブロック信頼度計算回路113に入力され、入力画像の光源の推定が行われる。よって、ブロックの代表輝度及び代表色差による光源の推定をより正確に行うことができ、さらに安定したホワイトバランスの調整を行うことができる。
単純にブロック内の各画素の輝度及び色差を平均したものをそのブロックの代表輝度及び代表色差として、光源の判定を行う場合、緑色の色差成分と蛍光灯の色差成分とが比較的近い値を有することに起因して、例えば、比較的暗く緑色の物体を多く含む森林のシーンなどの光源を誤って、昼光ではなく蛍光灯であると判定してしまう場合があった。図13は、光源を昼光ではなく蛍光灯と誤判定する場合があるブロックの一例であり、このようなシーンでは、従来、物体の色(ここでは、葉っぱの緑色)と背景(ここでは、空の色)とが平均化され、そのブロックの光源を蛍光灯と誤判定される場合があった。
しかしながら、図13に示すようなブロックについて、光源反映判定回路108は、最大の輝度を持つ画素の色差(u0,v0)とそのブロックの代表色差(u1,v1)とのベクトルのなす角θは大きく、スカラー比Rも1に近いと判断する。また、最大の色差を持つ画素の色差(u0,v0)とそのブロックの代表色差(u1,v1)とのベクトルのなす角θは小さく、スカラー比Rも1に近いと判断する。よって、光源反映判定回路108は、このブロックを光源が反映されていないブロックと判定し破棄するため、入力画像の光源の推定をする際には用いられない。したがって、上記シーンを全体として昼光ではなく蛍光灯であると判定してしまうおそれを低減することができる。
本実施形態におけるオートホワイトバランス装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態における入力画像のブロック分割の一例を示す図である。 本実施形態におけるブロックの一例を示す図である。 本実施形態において、光源反映判定回路が各ブロックの代表値が光源の色を反映しているか否かを判定する際に用いる色差空間の一例を示す図である。 本実施形態におけるオートホワイトバランス装置の構成をより詳細に示す機能ブロック図である。 分散係数を求めるための関数の一例を示す図である。 飽和係数を求めるための関数の一例を示す図である。 ブロック信頼度を求めるための関数の一例を示す図である。 輝度係数を求めるための関数の一例を示す図である。 位置係数の設定例を示す図である。 被写体輝度に基づく修正係数を求めるための関数の一例を示す図である。 本実施形態におけるオートホワイトバランス装置の処理手順を示す図である。 光源を昼光ではなく蛍光灯と誤判定する場合があるブロックの一例を示す図である。
符号の説明
10 オートホワイトバランス装置、20 撮像装置、30 被写体輝度検出装置、102 ブロック分割回路、104 代表値計算回路、106 特徴画素検出回路、108 光源反映判定回路、110 ホワイトバランス評価回路、111 分散係数計算回路、112 飽和係数計算回路、113 ブロック信頼度計算回路、114 信頼度修正回路、115 全体信頼度計算回路、116 光源寄与計算回路、117 光源寄与修正回路、118 照明色推定回路、120 ホワイトバランスゲイン計算回路、130 ホワイトバランス調整回路、140 出力端子。

Claims (10)

  1. 入力された画像を複数のブロックに分割するブロック分割手段と、
    分割したブロックごとにブロック内の各色値に基づき、ブロックを代表する輝度及び色差を含む代表値を算出する代表値計算手段と、
    分割したブロックごとに、ブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する特徴画素検出手段と、
    ブロックの代表色差と、そのブロックの特徴的な画素の色差とを比較することで、そのブロックの代表値が、入力された画像の光源を反映しているかどうかを、ブロックごとに判定する光源反映判定手段と、
    前記光源反映判定手段により光源を反映していると判定されたブロックの代表輝度及び代表色差と、前記入力された画像の被写体輝度とを基に、前記画像の光源の色を推定するホワイトバランス評価手段と、
    推定された光源の色を基に前記画像に施すホワイトバランスゲインを計算するホワイトバランスゲイン計算手段と、
    計算したホワイトバランスゲインを用いて前記画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整手段と、
    を備え
    前記特徴画素検出手段は、
    ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も輝度が高い画素を検出する
    ことを特徴とするオートホワイトバランス装置。
  2. 入力された画像を複数のブロックに分割するブロック分割手段と、
    分割したブロックごとにブロック内の各色値に基づき、ブロックを代表する輝度及び色差を含む代表値を算出する代表値計算手段と、
    分割したブロックごとに、ブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する特徴画素検出手段と、
    ブロックの代表色差と、そのブロックの特徴的な画素の色差とを比較することで、そのブロックの代表値が、入力された画像の光源を反映しているかどうかを、ブロックごとに判定する光源反映判定手段と、
    前記光源反映判定手段により光源を反映していると判定されたブロックの代表輝度及び代表色差と、前記入力された画像の被写体輝度とを基に、前記画像の光源の色を推定するホワイトバランス評価手段と、
    推定された光源の色を基に前記画像に施すホワイトバランスゲインを計算するホワイトバランスゲイン計算手段と、
    計算したホワイトバランスゲインを用いて前記画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整手段と、
    を備え、
    前記特徴画素検出手段は、
    ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も色差が大きい画素を検出することを特徴とするオートホワイトバランス装置。
  3. 請求項1乃至のいずれか1つに記載のオートホワイトバランス装置において、
    前記光源反映判定手段は、
    ブロックの代表色差と色差空間の原点とを結ぶベクトルT0と、そのブロックの特徴画素の色差と色差空間の原点とを結ぶベクトルT1とのなす角θと、ベクトルT0とベクトルT1とのスカラー比Rとに基づいて、ブロックの代表値が光源の色を反映しているか否かをブロックごとに判定することを特徴とするオートホワイトバランス装置。
  4. 請求項に記載のオートホワイトバランス装置において、
    前記光源反映判定手段は、
    最も輝度が高い画素が特徴画素の場合、cosθ>α(α:定数)かつ、β1<R<β2(β1及びβ2は定数)の条件を満たせば、そのブロックの代表値は光源の色を反映していると判定することを特徴とするオートホワイトバランス装置。
  5. 請求項に記載のオートホワイトバランス装置において、
    前記光源反映判定手段は、
    最も色差が大きい画素が特徴画素の場合、cosθ>α(α:定数)かつ、β3<R<β4(β3及びβ4は定数)の条件を満たせば、そのブロックの代表値は光源の色を反映していないと判定することを特徴とするオートホワイトバランス装置。
  6. 撮像された画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整方法であって、
    入力された画像を複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、
    分割したブロックごとにブロック内の各色値に基づき、ブロックを代表する輝度及び色差を含む代表値を算出する代表値計算ステップと、
    分割したブロックごとに、ブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する特徴画素検出ステップと、
    ブロックの代表色差と、そのブロックの特徴的な画素の色差とを比較することで、そのブロックの代表値が、入力された画像の光源を反映しているかどうかを、ブロックごとに判定する光源反映判定ステップと、
    前記光源反映判定ステップで、光源を反映していると判定されたブロックの代表輝度及び代表色差と、前記入力された画像の被写体輝度とを基に、前記画像の光源の色を推定するホワイトバランス評価ステップと、
    推定された光源の色を基に前記画像に施すホワイトバランスゲインを計算するホワイトバランスゲイン計算ステップと、
    計算したホワイトバランスゲインを用いて前記画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整ステップと、
    を含み、
    前記特徴画素検出ステップでは、
    ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も輝度が高い画素を検出することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  7. 撮像された画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整方法であって、
    入力された画像を複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、
    分割したブロックごとにブロック内の各色値に基づき、ブロックを代表する輝度及び色差を含む代表値を算出する代表値計算ステップと、
    分割したブロックごとに、ブロックを構成する画素群の中から特徴的な画素を検出する特徴画素検出ステップと、
    ブロックの代表色差と、そのブロックの特徴的な画素の色差とを比較することで、そのブロックの代表値が、入力された画像の光源を反映しているかどうかを、ブロックごとに判定する光源反映判定ステップと、
    前記光源反映判定ステップで、光源を反映していると判定されたブロックの代表輝度及び代表色差と、前記入力された画像の被写体輝度とを基に、前記画像の光源の色を推定するホワイトバランス評価ステップと、
    推定された光源の色を基に前記画像に施すホワイトバランスゲインを計算するホワイトバランスゲイン計算ステップと、
    計算したホワイトバランスゲインを用いて前記画像に対してホワイトバランス調整を行うホワイトバランス調整ステップと、
    を含み、
    前記特徴画素検出ステップでは、
    ブロック内の特徴的な画素として、ブロックを構成する画素群の中から最も色差が大きい画素を検出することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  8. 請求項6乃至7のいずれか1つに記載のホワイトバランス調整方法において、
    前記光源反映判定ステップでは、
    ブロックの代表色差と色差空間の原点とを結ぶベクトルT0と、そのブロックの特徴画素の色差と色差空間の原点とを結ぶベクトルT1とのなす角θと、ベクトルT0とベクトルT1とのスカラー比Rとに基づいて、ブロックの代表値が光源の色を反映しているか否かをブロックごとに判定することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  9. 請求項に記載のホワイトバランス調整方法において、
    前記光源反映判定ステップでは、
    最も輝度が高い画素が特徴画素の場合、cosθ>α(α:定数)かつ、β1<R<β2(β1及びβ2は定数)の条件を満たせば、そのブロックの代表値は光源の色を反映していると判定することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  10. 請求項に記載のホワイトバランス調整方法において、
    前記光源反映判定ステップでは、
    最も色差が大きい画素が特徴画素の場合、cosθ>α(α:定数)かつ、β3<R<β4(β3及びβ4は定数)の条件を満たせば、そのブロックの代表値は光源の色を反映していないと判定することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
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