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JP4742820B2 - インクジェット記録装置及び廃インクの回収方法 - Google Patents
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JP4742820B2 - インクジェット記録装置及び廃インクの回収方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び廃インクの回収方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録紙、記録布等の記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、周知のように、紙、布、プラスチックシート等の平面記録媒体や立体記録媒体にインク滴を吐出して画像を形成する記録装置である。
インクジェット記録装置では一般に、画像形成のためにインクを吐出する他に、主としてインクを吐出するノズルの機能を維持するメンテナンスのために、インクをノズルから強制吐出させるフラッシングが行われる。フラッシングにより吐出されたインクは、廃インクとして処理される。
フラッシング時に発生する廃インクの処理に関しては、次のような様々な工夫がある。
特許文献1、2では、廃インクをポンプで廃インクタンクに輸送することが開示されている。
特許文献3、4では、廃インクを液吸収体に吸収させることが開示されている。
特許文献5では、ベルト上にインクを吐出させ、ベルトをクリーニングすることが記載されている。
特許文献6では、インク吹きつけ部に堆積したインクを掻き出すことが開示されている。
特許文献7では、フラッシング受容部の受容面を傾斜させ、廃インクを重力により底部へと搬送する。
特許文献8では、廃インクをローラ上に吐出させ、ローラ上の廃インクをブレードでクリーニングすることが開示されている。
特開平3−234648号公報 特開平4−286655号公報 特開平10−264407号公報 特開平10−296999号公報 特開2000−272110号公報 特開2001−138549号公報 特開2002−86762号公報 特開2003−341105号公報
特許文献1〜8を含む従来技術では、フラッシングによりノズルから吐出されたインクを液体処理しているが、液体処理であるために、液の漏れ、液の付着等の問題がある。
即ち、特許文献1の方法では、廃インク処理のためにポンプが必要になるとともに、ポンプによる吸引を行う場合に、廃液輸送系における圧力の変動が生じ、この圧力変動が、ノズルからの吐出されたインクの飛翔に影響し、インク飛散が生ずるという問題がある。
特許文献2,3では、インク吸収体のインク吸収容量が飽和した場合に、インク吸収体の交換が必要になるが、比較的頻繁に交換が必要になるという問題がある。また、廃インクを吸収したものは廃棄物とした処理されるが、これは液体(インク)と固体(インク吸収体)との複合物であるために、処理が困難であるという問題がある。
特許文献5では、液体のクリーニング性が固体に比較して困難なために、残留物が生じやすく、ベルトを長期間に亘って清浄に維持することが困難であるという問題がある。
特許文献6でも、インクを掻き出すスライダーにインクが堆積して、他部品に付着するなどの問題がある。
特許文献7においても、フラッシング受容部にインクが堆積する傾向があるとともに、ノズルのインク吐出面とフラッシング受容部間の距離が長くなって、インク吐出の際にインクが飛散しやすいという問題がある。
特許文献8では、ローラの側面など、ローラ上のクリーニングされない部分への付着インク量が次第に増加する傾向あり、残留液が他部分に付着する等の問題がある。
本発明は、紫外線等の活性エネルギー線により硬化するインクの特徴を利用して、廃インクを硬化させて処理するものであり、下記の何れかのインクジェット記録装置により前記目的が達成される。
1.
活性エネルギー線で硬化するインクを吐出する記録ヘッド、
フラッシングにより前記記録ヘッドから吐出されたインクを受ける板部材で構成されるフラッシング受容部、
前記フラッシング受容部を活性エネルギー線で照射することにより、前記フラッシング受容部の上のインクを硬化させるエネルギー線源及び、
前記フラッシング受容部の表面を摺擦することにより、前記フラッシング受容部上の固化したインクを除去して、前記フラッシング受容部の表面を清掃する清掃手段、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
2.
前記板部材は、金属、プラスチック又はガラスからなることを特徴とする前記1に記載のインクジェット記録装置。
3.
前記フラッシング受容部は、活性エネルギーにより硬化したインクを担持した状態で、外部からクリーニング可能な状態にあることを特徴とする前記1又は前記2に記載のインクジェット記録装置。
4.
前記フラッシング受容部は、フラッシング受容位置において、前記記録ヘッドのインク吐出面に対して、記録媒体のインク受容面と略等しい距離に形成された略平面の受容面を有することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
5.
前記清掃手段は、ゴムブレード又はブラシを有することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
6.
前記エネルギー線源は紫外線を発生することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
7.
活性エネルギー線の照射によりゲル状に硬化するインクを用いて画像を記録することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
8.
前記記録ヘッド及び前記エネルギー線源を支持するキャリッジ及び前記記録ヘッドの回復処理を行うメンテナンスユニットを有し、前記キャリッジが前記メンテナンスユニットに略対向する位置にあるときに、前記エネルギー線源が前記フラッッシング受容部を照射する位置にあるように前記エネルギー線源が配置されたことを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
9.
フラッシングにより記録ヘッドから吐出されたインクを板部材で構成されるフラッシング受容部で受け、
前記フラッシング受容部上のインクに活性エネルギーを照射することにより、前記インクを固化させ、固化した前記インクを清掃手段で掻き取り、廃インク容器に回収することを特徴とする廃インクの回収方法。
本発明により、廃インクを活性エネルギー線で硬化させて、硬化したインクをフラッシング受容部から除去するので、簡単な機構でフラッシング受容部をクリーニングすることが可能であり、また、フラッシング受容部にインク残留物が蓄積し、蓄積したものが他部に付着して汚染する等の問題が解決される。
以下、実施の形態により本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1は本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す図である。
1は記録用インクの供給源であるインクタンクであり、イエローインクタンク1Y、マゼンタインクタンク1M、シアンインクタンク1C及び黒インクタンク1Kで構成される。2はインク滴を吐出して画像を形成するノズルを有する記録ヘッドであり、イエロー記録ヘッド2Y、マゼンタ記録ヘッド2M、シアン記録ヘッド2C及び黒記録ヘッド2Kで構成される。3は、活性エネルギー線である紫外線を発エネルギーするエネルギー線源である。
4はキャリッジであり、キャリッジ4は記録ヘッド2及びエネルギー線源3を一体に搭載しており、キャリッジガイド5により案内されて矢印WX1、WX2で示すように往復移動して、記録媒体Pを走査し、記録媒体Pに画像を形成する。
6は電磁弁であり、イエロー用電磁弁6Y、マゼンタ用電磁弁6M、シアン用電磁弁6C及び黒用電磁弁6Kで構成される。7は中間タンクであり、イエロー用中間タンク7Y、マゼンタ用中間タンク7M、シアン用中間タンク7C及び黒用中間タンク7Kで構成される。
記録用インクはインクタンク1から中間タンク7に送られ、中間タンク7からインク供給路8を経て記録ヘッド2に供給される。インク供給路8はイエローインク用、マゼンタインク用、シアンインク用及び黒インク用の供給路で構成されており、各単色インクはそれぞれ独立して、インクタンク1からインク供給路8を経て記録ヘッド2に供給される。
10は記録ヘッド2の回復処理を行うメンテナンスユニットであり、記録ヘッド2をキャッピングする吸引キャップ9及びフラッシング受容部11を有する。
吸引キャップ9はイエロー記録ヘッド2Yをキャッピングする吸引キャップ9Y、マゼンタ記録ヘッド2Mをキャッピングする吸引キャップ9M、シアン記録ヘッド2Cをキャッピングする吸引キャップ9C及び黒記録ヘッド2Kをキャッピングする吸引キャップ9Kで構成される。
フラッシング受容部11は、金属、プラスチック、ガラスなどの板部材で構成される。
フラッシング受容部11のインク受容面11a、即ち、上面は、記録ヘッド2に対して、記録ヘッド2のノズルのインク吐出面2aと前記インク受容面11a間の距離Dが、ノズルのインク吐出面2aとプラテン上を走行し、インク滴が着弾する記録媒体Pのインク滴受容面間の距離に略等しくなるようにフラッシング受容部11を設定することが好ましい。
記録媒体Pのインク滴受容面は、インク滴が正確な位置に着弾し、インクの飛散がないように設定されるので、フラッシング受容部材11のインク受容面11aを記録媒体Pのインク受容面と同等な位置に設定することにより、フラッシング時のインク飛散が良好に防止される。
12は廃インクを収容する廃インク容器であり、着脱自在に装着される。
図2はインクの流れを示す図、図3はキャリッジ4がメンテナンスユニット10に対向する位置にあるときの記録ヘッド2と、エネルギー線源3と、フラッシング受容部11との位置関係を示す図である。
インクタンク1内の記録用インクは電磁弁6を介して中間タンク7に供給される。中間タンク7にはインク量センサ14が設けられ、電磁弁6はインク量センサ14の検知信号に基き開閉動作して、中間タンク7内のインク量を常に一定に維持する。
中間タンク7と記録ヘッド2との間にはダンパー15が介在しており、このダンパー15により、キャリッジ4の移動により生ずる記録ヘッド2内のインク圧の変動を緩和する。
記録ヘッド2の回復処理時に記録ヘッド2から吐出された廃インクは吸引ポンプ17により吸引されて廃インク容器12に収容される。
16は吸引キャップ9が記録ヘッド2に密着・離間する際に起こる吸引キャップ9内の圧力変動を緩和する電磁弁である。吸引ポンプ17は図3に示すように、イエロー用吸引ポンプ17Y、マゼンタ用吸引ポンプ17M、シアン用吸引ポンプ17C及び黒用吸引ポンプ17Kで構成され、各単色インク毎に独立して作動するが、これらの吸引プンプ17Y、17M、17C、17Kにより吸引されたインクは共通の廃インク容器12に収容される。
本発明においては、フラッシングにより記録ヘッド2から強制吐出され、フラッシング受容部11上に付着しているインクを紫外線照射することにより硬化させ、硬化したインクを清掃手段で掻き取ることにより、フラッシング受容部11の表面をクリーニングする。これにより連続した画像記録とフラッシングの繰り返しとが行われる。
18はダストシュータであり、ダストシュータ18を通して、フラッシング受容部11上で硬化したインクが固化インク回収容器19に回収される。
20はフラッシング受容部11上の固化インクQ(図5に示す)を掻き取る清掃手段としてのワイパーであり、掻き取られた固化インクQは、フラッシング受容部11に設けられた排出口11Aからダストシュータ18に排出される。
ワイパー20はゴムブレード又はブラシからなり、図4の矢印で示すように移動してフラッシング受容部11の表面を摺擦し、固化インクQを掻き取る。
本発明においては、紫外線等の活性エネルギー線で照射された硬化するインクが使用される。このようなインクには、米国特許第4,228,438号明細書、特公平5−64667号公報、特開平7−224241号公報等に記載された周知のものを用いることが出来る。
また、本出願人の出願にかかる特願2005−211135号明細書に記載されており、活性エネルギー線によりゲル状に硬化するインクを使用することができる。
ゲル状に硬化するインクとしては、少なくとも色剤と、水と、親水性主鎖に複数の側鎖を有し、活性エネルギー線を照射することにより、側鎖間で架橋結合可能な高分子化合物と、を含有するインクジェット用インクであって、前記色剤がアニオン性であり、かつ前記高分子化合物の側鎖がアニオン性、又はノニオン性であることを特徴とするインクジェット用インクが用いられる。
親水性主鎖に複数の側鎖を有し、活性エネルギー線を照射することにより側鎖間で架橋結合可能な高分子化合物とは、ポリ酢酸ビニルのケン化物、ポリビニルアセタール、ポリエチレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、または前記親水性樹脂の誘導体、ならびにこれらの共重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種の親水性樹脂に対して、側鎖に光二量化型、光分解型、光重合型、光変性型、光解重合型等の変性基を導入したものである。光重合型の架橋性基が感度、生成される画像の性能の観点から望ましい。
色材のイオン性と前記高分子化合物の側鎖のイオン性の間には、好ましい組合せが存在する。色材にアニオン性を選択し、側鎖にはノニオン性またはアニオン性を組み合わせることで、画像堅牢性およびインクの保存性、連続出射性の観点で優れていることがわかった。側鎖としてはノニオン性が最も好ましい。理由は定かではないが、上記イオンの組合せの場合は、インク組成物の分解やインク組成物同士の会合などが少なくなり、このことが、上記効果に影響している可能性がある。
側鎖としては、前記一般式(A)で表される構造を有するものが好ましい。
活性エネルギー線架橋性高分子化合物の親水性主鎖と側鎖の部分構造が下記一般式(A)で表されるものが好ましい。
一般式(A)
Poly−{(X1m−〔B−(Y1np
式中、Polyは親水性主鎖を表す。ポリ酢酸ビニルのケン化物、ポリビニルアセタール、ポリエチレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、または前記親水性樹脂の誘導体、ならびにこれらの共重合体が好ましい。
{ }は側鎖を表す。側鎖中、X1は(p+1)価の連結基を表わす。pは正の整数を表し、好ましくは1〜5の整数である。具体的には、p=1のとき、X1が2価の連結基を表し、例えば、アルキレン基、アリーレン基、ヘテロアリーレン基、エーテル基、チオエーテル基、イミノ基、エステル基、アミド基、スルホニル基などが挙げられ、又、これらが組み合わさって一つの2価以上の基を形成してもよい。またp=2以上のとき、後述する複数のB及びY1は同一であっても異なっていてもよい。
1は、好ましくは、アルキレンオキシド、芳香族基が少なくとも組み合わさっている2価以上の連結基が挙げられる。
Bは、架橋基を表す。具体的には、二重結合、三重結合を含有する基であり、例えば、アクリル基、メタクリル基、ビニル基、アリル基、ジアゾ基、アジド基を表す。好ましくは、アクリル基、メタクリル基である。
1は、水素原子または置換基を表す。置換基とは具体的にはハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子等)、アルキル基(例えば、メチル、エチル、ブチル、ペンジル、2−メトキシエチル、トリフルオロメチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル等)、アリール基(例えば、フェニル、p−トリル、ナフチル等)、アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル等)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ等)、カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ブチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル、メチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイル等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、p−トリルチオ等)、アルキルウレイド基(例えば、メチルウレイド、エチルウレイド、メトキシエチルウレイド、ジメチルウレイド等)、アリールウレイド基(例えば、フェニルウレイド等)、アルキルスルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、2,2,2−トリフルオロエチルスルホンアミド等)、アリールスルホンアミド基(例えば、フェニルスルホンアミド、トリルスルホンアミド等)、アルキルアミノスルホニルアミノ基(例えば、メチルアミノスルホニルアミノ、エチルアミノスルホニルアミノ等)、アリールアミノスルホニルアミノ基(例えば、フェニルアミノスルホニルアミノ等)、ヒドロキシ基、複素環基(例えば、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニル等)などが挙げられ、更にこれらは置換基を有していても良い。
mは、0または1を表す。
nは、0または1を表す。
親水性主鎖においては、側鎖の導入に対する簡便性や、取り扱いの観点からポリ酢酸ビニルのケン化物が好ましく、その重合度は300以上4000以下が好ましく、500以上2000以下がハンドリングの観点からより好ましい。主鎖に対する側鎖の変性率は0.3モル%以上4モル%以下が好ましく0.5モル%以上1.5モル%以下が反応性の観点からより好ましい。0.3モル%より小さいと架橋性が不足し本発明の効果が小さくなり、4モル%より大きいと架橋密度が大きくなり硬くてもろい膜となり、膜の強度が落ちてしまう。
活性エネルギー線架橋性高分子化合物において、さらに好ましい構造としては、特開昭56−67309号公報記載の感光性樹脂は、ポリビニルアルコール構造体中に、下記一般式(1)で表される2−アジド−5−ニトロフェニルカルボニルオキシエチレン構造(ノニオン性)の側鎖、又は、下記一般式(2)で表され4−アジド−3−ニトロフェニルカルボニルオキシエチレン構造(ノニオン性)の側鎖、を有する樹脂組成物である。
Figure 0004742820
また、下記一般式(3)で表される変性基(アニオン性)の側鎖も好ましく用いられる。
Figure 0004742820
式中、Rはアルキレン基又は芳香族環を表す。好ましくはベンゼン環である。
光重合型の変性基としては、例えば特開2000−181062号、特開2004−189841号に示される下記一般式(4)で表される樹脂(ノニオン性)が反応性の観点から好ましい。
Figure 0004742820
式中、R2はMe又はH、nは1又は2を表し、Xは−(CH2m−COO−又は−O−、Yは芳香族環又は単結合、mは0〜6までの整数を表す。
また、特開2004−161942号公報に記載されている光重合型の下記一般式(5)で表される変性基(ノニオン性)を、従来公知の水溶性樹脂に用いることも好ましい。
Figure 0004742820
式中、R3はMe又はHを表し、R4は炭素数2〜10の直鎖状または分岐状のアルキレン基を表す。
更に、下記一般式(6)乃至(8)で表される変性基(ノニオン性)も好ましく用いられる。
Figure 0004742820
このような活性エネルギー線架橋型の樹脂は、インク全質量に対して0.8質量%から5.0質量%含有することが、好ましい。0.8質量%以上存在することで、架橋効率が向上し、架橋後のインク粘度の急激な上昇によりビーディングやカラーブリードがより好ましくなる。5.0質量%以下の場合は、インク物性やインクヘッド内状態に悪影響しにくくなり、出射性やインク保存性の観点で好ましい。
活性エネルギー線架橋型の樹脂においては、元々ある程度の重合度をもった主鎖に対して側鎖間で架橋結合を介して架橋をするため、一般的な連鎖反応を介して重合する活性エネルギー線硬化型の樹脂に対して光子一つ当たりの分子量増加効果が著しく大きい。一方、従来公知の光硬化型の樹脂においては架橋点の数は制御不可能であるため硬化後の膜の物性をコントロールすることができず、硬くてもろい膜となりやすい。
活性エネルギー線架橋型の樹脂においては架橋点の数は親水性主鎖の長さと、側鎖の導入量で完全に制御でき、目的に応じたインク膜の物性制御が可能である。
さらに、従来公知の活性エネルギー線硬化型インクが色剤以外のほぼ全量が硬化性分であり、そのため硬化後のドットが盛り上がり、エネルギー線沢に代表される画質に劣ることに対し、本発明に用いられる樹脂においては必要量が少量ですみ、乾燥成分が多いため乾燥後の画質の向上が図られ、かつ定着性も良い。
(光重合開始剤、増感剤)
また、光重合開始剤や増感剤を添加するのも好ましい。これらの化合物は溶媒に溶解、または分散した状態か、もしくは感エネルギー線性樹脂に対して化学的に結合されていてもよい。
適用される光重合開始剤、光増感剤について特に制限はなく、従来公知の物を用いることができる。
適用される光重合開始剤、光増感剤について特に制限はないが、水溶性の物が混合性、反応効率の観点から好ましい。特に4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン(HMPK)、チオキサントンアンモニウム塩(QTX)、ベンゾフェノンアンモニウム塩(ABQ)が水系溶媒への混合性という観点で好ましい。
さらに、樹脂との相溶性の観点から下記一般式(9)で表される4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン(n=1、HMPK)や、そのエチレンオキシド付加物(n=2〜5)がより好ましい。
Figure 0004742820
式中、nは1〜5の整数を表す。
また、他には一例としベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、ビス−N,N−ジメチルアミノベンゾフェノン、ビス−N,N−ジエチルアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類。チオキサトン、2、4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、クロロチオキサントン、イソプロポキシクロロチオキサントン等のチオキサントン類。エチルアントラキノン、ベンズアントラキノン、アミノアントラキノン、クロロアントラキノン等のアントラキノン類。アセトフェノン類。ベンゾインメチルエーテル等のベンゾインエーテル類。2,4,6−トリハロメチルトリアジン類、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール2量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−フェニルイミダゾール2量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−フェニルイミダゾール2量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体、2,−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール2量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体の2,4,5−トリアリールイミダゾール2量体、ベンジルジメチルケタール、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、フェナントレンキノン、9,10−フェナンスレンキノン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等ベンゾイン類、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等のアクリジン誘導体、ビスアシルフォスフィンオキサイド、及びこれらの混合物等が好ましく用いられ、上記は単独で使用しても混合して使用してもかまわない。
これらの光重合開始剤に加え、促進剤等を添加することもできる。これらの例として、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等があげられる。
これらの光重合開始剤は親水性主鎖に対して、側鎖にグラフト化されていても好ましい。
次に、前記に説明した構成のインクジェット記録装置の動作を説明する。
キャリッジ4のWX1方向の移動により、記録媒体Pを主走査し、記録媒体PをWY方向に搬送することにより副走査が行われて、記録媒体P上に画像が形成される。なお、エネルギー線源3は画像記録において、常時点灯しており、記録ヘッド2から吐出され、記録媒体P上に着弾したインクは直ちに紫外線照射され硬化する。
キャリッジ4は各主走査毎に、記録媒体Pに対向する位置をカバーする印字領域を移動するが、キャリッジ4が端位置に移動して、各記録ヘッド2Y、2M、2C、2Kがフラッシング受容部11の真上に来た時に、記録ヘッド2からインクを強制吐出するフラッシングが行われる。
フラッシングの後に、キャリッジ4はメンテナンスユニット10に対向する端位置に移動する。図3はキャリッジ4がメンテナンスユニット10に対向する位置に移動した時の位置関係を示すが、図3に示すように、記録ヘッド2Y、2M、2C、2Kの各々が、吸引キャップ9Y、PM、PC、PKでキャッピングされるする位置にあるときに、エネルギー線源3がフラッシング受容部11を照射する位置にキャリッジ4の位置が設定される。図3の状態で、エネルギー線源3を発光させ、フラッシング受容部11上に付着しているインクを紫外線照射することにより、インクを硬化させる。
紫外線照射後、キャリッジ4が図3の位置からWX2方向に移動して、フラッシング受容部11の上方にワイパー20が移動し、ワイパー20が図4に矢印で示すようにaからdへと移動して、フラッシング受容部11の表面を摺擦してクリーニングする。ワイパー20により掻き取られた固化インクQはダストシュータ18から固化インク回収容器19に回収される。
なお、フラッシングは、キャリッジ4の往復作動毎ではなく、所定回数の往復作動毎に行ってもよい。また、各フラッシング毎にエネルギー線源3を発光させ、紫外線照射をしないで、所定回数のフラッシング毎に紫外線照射し、ワイパー20を作動させてもよい。
記録ヘッド2に吐出不良が生じた場合には、キャリッジ4はメンテナンスユニット10に対向する位置に設定され、吸引キャップ9が記録ヘッド2をキャッピングした状態で吸引ポンプ12が作動して、吸引を行う回復処理が行われる。吸引された廃インクは廃インク容器12に回収される。
回復処理は、吐出不良が生じた場合の他に、オペレータの操作により又は定期的に実行される記録ヘッドのクリーニング時にも行われる。
図6は本発明の実施の形態の他の例において、フラッシング受容部がクリーニング位置にある状態を示す。
キャリッジ4が図3に示す位置にあって、エネルギー線源3がフラッシング受容部11を照射し、フラッシング受容部11上のインクを硬化させる。このようにしてフラッシング受容部11上には固化インクが堆積するが、本実施の形態においては、フラッシング受容部11上の硬化インクをオペレータの操作によりクリーニングすることが可能である。
オペレータによるクリーニングは、図4に示すようにインクジェット記録装置に装備されたクリーニング手段をオペレータが操作して実行される他に、インクジェット記録装置とは別にクリーニング器具が用意され、オペレータが該クリーニング器具を用いて、外部からクリーニングすることが可能である。
オペレータがクリーニング器具を用いてフラッシング受容部をクリーニングする場合には、図6に示すように、キャリッジ4がフラッシング受容部11を露出させる位置まで移動し、クラッシング受容部11はクリーニング可能な状態となる。図6に示す状態でオペレータによるクリーニングが可能となる。
図4に示すフラッシング受容部のクリーニングと図6に示すフラッシング受容部のクリーニングとを併用することも可能である。
即ち、定常的なクリーニングを図4に示すワイパー20により行い、更に、図6に示す状態にフラッシング受容部11を設定し、定常的なクリーニングによってもフラッシング受容部11上に残留している固化インクをへら等のクリーニング器具を用い、クリーニングすることができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置の全体図である。 インクの流れを示す図である。 キャリッジ4がメンテナンスユニット10に対向する位置にあるときの記録ヘッド2と、エネルギー線源3と、フラッシング受容部11との位置関係を示す図である。 フラッシング受容部11のクリーニング機構を示す図である。 フラッシング受容部11の上面図である。 本発明の実施の形態の他の例において、フラッシング受容部がクリーニング状態にある場合を示す図である。
符号の説明
1 インクタンク
2 記録ヘッド
3 エネルギー線源
4 キャリッジ
11 フラッシング受容部
20 ワイパー

Claims (9)

  1. 活性エネルギー線で硬化するインクを吐出する記録ヘッド、
    フラッシングにより前記記録ヘッドから吐出されたインクを受ける板部材で構成されるフラッシング受容部、
    前記フラッシング受容部を活性エネルギー線で照射することにより、前記フラッシング受容部の上のインクを硬化させるエネルギー線源及び、
    前記フラッシング受容部の表面を摺擦することにより、前記フラッシング受容部上の固化したインクを除去して、前記フラッシング受容部の表面を清掃する清掃手段、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記板部材は、金属、プラスチック又はガラスからなることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記フラッシング受容部は、活性エネルギーにより硬化したインクを担持した状態で、外部からクリーニング可能な状態にあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記フラッシング受容部は、フラッシング受容位置において、前記記録ヘッドのインク吐出面に対して、記録媒体のインク受容面と略等しい距離に形成された略平面の受容面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記清掃手段は、ゴムブレード又はブラシを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記エネルギー線源は紫外線を発生することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 活性エネルギー線の照射によりゲル状に硬化するインクを用いて画像を記録することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記記録ヘッド及び前記エネルギー線源を支持するキャリッジ及び前記記録ヘッドの回復処理を行うメンテナンスユニットを有し、前記キャリッジが前記メンテナンスユニットに略対向する位置にあるときに、前記エネルギー線源が前記フラッッシング受容部を照射する位置にあるように前記エネルギー線源が配置されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. フラッシングにより記録ヘッドから吐出されたインクを板部材で構成されるフラッシング受容部で受け、
    前記フラッシング受容部上のインクに活性エネルギーを照射することにより、前記インクを固化させ、固化した前記インクを清掃手段で掻き取り、廃インク容器に回収することを特徴とする廃インクの回収方法。
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