本発明はパチンコ遊技機に関し、特に可変入賞口を複数備えるパチンコ遊技機に関する。
平成17年に遊技規則(風俗営業等の規制及び業務の適正化などに関する法律施行規則、遊技機の認定及び型式の検定などに関する規則)が改定され、パチンコ遊技機メーカーは、従来よりも幅広い遊技性を備えたパチンコ遊技機を遊技店に提供できるようになった。具体的には、それまで第1種と言われていた所謂確変セブン機(確率変動機能を備えたデジパチ)において、1回の大当たりが発生したときの継続ラウンド数を複数種類設定しやすくなり、この大当たりのときに開放する可変入賞口(アタッカー)を遊技盤上に2つ備えることが可能になった。
最近では、「突然確変」という機能を備えた遊技機が市場に投入され、遊技者に受け入れられている(例えば、特許文献1参照)。この「突然確変」というのは、大当たりでない通常状態で遊技していると、大当たりの当選確率が通常状態よりも高確率な確率変動状態(突然確変状態)に突入する、というものであり、遊技者にとっては非常にインパクトのある遊技性を備えている。
現行の遊技規則上、大当たりの当選確率を通常状態から高確率な状態に変動させるのは、大当たりが終了した時点しか許可されていない。そこで、このタイプのパチンコ遊技機は、特別図柄の抽選処理において、通常の大当たりとは別に突然確変用の大当たりを備えている。
通常の大当たりに当選すると、図柄表示部には大当たりに当選したことが表示され、アタッカーの開閉動作を繰り返す。アタッカーを開放してから所定数(通常8〜10個)入賞あるいは所定時間(通常は25秒)経過のいずれかが満たされるとアタッカーを閉鎖し、これを1ラウンドとして所定ラウンド数(通常は7または15ラウンド)繰り返す。
これに対し、突然確変用の大当たりに当選すると、図柄表示部にはハズレであるような表示をし、アタッカーを短時間(1秒以内)開放する開閉動作を2回行う。遊技規則では、仕様上大当たりとして認識してもらうには2ラウンド以上継続するものでなければならず、この賞球の払い出しがほとんどない2ラウンドの大当たりを終了して確変状態に遷移することになる。しかし、遊技者から見ると、アタッカーとは多くの賞球を得ることができる大当たりに当選したときに開くもの、というイメージがある。このため、遊技者からしてみると、このタイプのパチンコ遊技機が市場に投入された直後は、「遊技中に突然確変状態になった。」というインパクトのある仕様ではあったが、遊技者が慣れてくると「せっかく大当たりに当選したのに、払い出しが全くなかった。」というイメージを与えるものになってしまった。
特許文献1には、突然確変用の大当たりに当選したとき、アタッカーを通常よりも短時間(1秒以内)開放する開閉動作を行い、その前後にわたって図柄表示部では図柄変動の表示を継続し、短時間の大当たり処理が終了してから突然確変に突入したことを報知することで、アタッカーの開閉動作に気が付かれないようにする手法が記載されているが、現行の遊技規則において、デモ表示であっても図柄変動している最中にアタッカーの開閉動作をすることは禁止されているため、現在実施することはできない。結局、一旦図柄変動を停止してからアタッカーをパカパカと開閉することしかできず、遊技者からは「大当たりに当選した」と認識させるものになってしまい、それなのに払い出しがないことで遊技者をガッカリさせてしまっている。
なお、突然時短の場合も、突然確変の場合と同様の事態が生じていた。
特開2005−160740号公報
従来のパチンコ遊技機では、突然確変や突然時短に当選すると、通常の大当たりが発生したときに開放するアタッカーを2回開放するようにしていたので、遊技者から見ると、アタッカーとは多くの賞球を得ることができる大当たりに当選したときに開くもの、というイメージがあるのに、突然確変や突然時短で当選したときにアタッカーを開くと、遊技者には「せっかく大当たりに当選したのに、賞球がないから損をした」というマイナスイメージを与えてしまっているという課題があった。
また、確変大当たりとなった後に確変状態(大当たりの当選確率が通常よりも高い状態)であることを遊技者に報知しないタイプのパチンコ遊技機において、突然確変に当選したことを遊技者に気付かれないように通常状態から確変状態へ遷移させる、または確変状態を維持させることが難しかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、現行の遊技規則において可変入賞口を2つ設けることが可能になったことを考慮し、遊技者から見てアタッカーとは認識できないような構造の可変入賞口を設け、突然確変や突然時短に当選したときは、この可変入賞口の開閉動作をもって大当たりの処理を完了することで、確変状態を報知するタイプのパチンコ遊技機では遊技者に対し突然確変状態になった、あるいは時短状態になったと思わせることが可能になり、確変状態を報知しないタイプのパチンコ遊技機では遊技者に対し確変状態に遷移したことまたは確変状態を維持したことを隠すことが可能になるパチンコ遊技機を提供するものである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技機は、所定条件の成立に伴って遊技者にとって有利な第1大当たり状態と第2大当たり状態を発生するパチンコ遊技機において、第1大当たり状態のとき、開放してから第1所定時間内に閉鎖する開閉動作を第1所定回数実行する第1可変入賞口と、第2大当たり状態のとき、開放してから前記第1所定時間よりも短い第2所定時間内に閉鎖する開閉動作を前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数実行する第2可変入賞口とを備え、前記第2可変入賞口は、遊技盤上に備えられた可動役物の一部に設けられ、前記第2可変入賞口の可動部が、前記可動役物が表すキャラクタの可動部に似せて形成され、前記第2可変入賞口が開閉動作したときに前記可動役物が表すキャラクタの自然な動作に見えることを特徴とする。かかるパチンコ遊技機によれば、従来の突然確変や突然時短を搭載するパチンコ遊技機で突然確変や突然時短に当選したとき、アタッカーがパカパカと2回開閉動作することに対する不快感や、わずらわしさを遊技者に感じさせることなく、遊技状態を突然確変状態や突然時短状態に遷移させる、あるいは突然確変状態や突然時短状態を維持させることが可能になる。遊技者は可変入賞口が開放したことを意識しなくなるので、これまでのように「賞球のない大当たり」という感覚はなくなり、確変状態を報知するタイプのパチンコ遊技機においては、通常状態で突然確変や突然時短に当選したときは、従来のパチンコ遊技機以上にいきなり突然確変状態や突然時短状態に突入したように感じることができるようになるとともに、確変状態で突然確変に当選したときは、従来のパチンコ遊技機のように「既に確変状態なのに無駄な大当たりに当選した」という不快感を感じることなく遊技することができるようになり、確変状態を報知しないタイプのパチンコ遊技機においては、常に「実は気付かないうちに突然確変に当選していて今は確変状態なのかもしれない」と期待しながら遊技することができるようになる。
また、本発明のパチンコ遊技機は、所定条件の成立に伴って遊技者にとって有利な第1大当たり状態と第2大当たり状態を発生するパチンコ遊技機において、第1大当たり状態のとき、開放してから第1所定時間内に閉鎖する開閉動作を第1所定回数実行する第1可変入賞口と、第2大当たり状態のとき、開放してから前記第1所定時間よりも短い第2所定時間内に閉鎖する開閉動作を前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数実行する第2可変入賞口とを備え、前記第2可変入賞口の前面に可動役物を設け、当該第2可変入賞口の動作に同期し、あるいは非同期で前記可動役物の可動部を動作することで、当該第2可変入賞口の開閉動作を遊技者から確認しづらくすることを特徴とする。かかるパチンコ遊技機によれば、従来の突然確変や突然時短を搭載するパチンコ遊技機で突然確変や突然時短に当選したとき、アタッカーがパカパカと2回開閉動作することに対する不快感や、わずらわしさを遊技者に感じさせることなく、遊技状態を突然確変状態や突然時短状態に遷移させる、あるいは突然確変状態や突然時短状態を維持させることが可能になる。遊技者は可変入賞口が開放したことを意識しなくなるので、これまでのように「賞球のない大当たり」という感覚はなくなり、確変状態を報知するタイプのパチンコ遊技機においては、通常状態で突然確変や突然時短に当選したときは、従来のパチンコ遊技機以上にいきなり突然確変状態や突然時短状態に突入したように感じることができるようになるとともに、確変状態で突然確変に当選したときは、従来のパチンコ遊技機のように「既に確変状態なのに無駄な大当たりに当選した」という不快感を感じることなく遊技することができるようになり、確変状態を報知しないタイプのパチンコ遊技機においては、常に「実は気付かないうちに突然確変に当選していて今は確変状態なのかもしれない」と期待しながら遊技することができるようになる。
そして、前記第2可変入賞口は、内部抽選により小当たりに当選したときも第2大当たり状態のときと同じ開閉動作を前記第2所定回数実行することができる。そのため、小当たりでも第2可変入賞口を第2大当たり状態のときと同様に開閉動作するようにしたので、遊技者が第2可変入賞口の動きに気づいたとしても、小当たりだったのか、突然確変や突然時短に当選したのかを判別することはできず、結果として遊技者には突然確変や突然時短に突入したのかもと思わせ、さらに遊技者の遊技意欲を掻き立てることができる。
更に、前記第2可変入賞口の可動部が、前記可動役物が表すキャラクタの可動部に似せて形成され、前記第2可変入賞口が開閉動作したときに前記可動役物が表すキャラクタの自然な動作に見えるようにできる。または、前記第2可変入賞口の可動部が、前記可動役物が表すキャラクタの可動部に似せて前記可動役物の背部に形成され、前記第2可変入賞口が開閉動作したときに前記可動役物が表すキャラクタの自然な動作に見えるようにできる。そのため、第2可変入賞口の可動部を、可動役物であるキャラクタの可動部に似せて形成することにより、突然確変や突然時短に当選したとき、第2可変入賞口の可動部が動いたとしても、遊技者は「何かの演出かな」と思うだけで、アタッカーが開放したとは思わない。このため、こっそり突然確変や突然時短に突入したという遊技性を、さらに生かすことができるようになる。
本発明は、現行の遊技規則に従った仕様でありながら、遊技者に対して違和感を与えることなく、自然に突然確変や突然時短に突入することができるという目的を、遊技者から見てアタッカーとは認識できないような構造の第2大入賞口を設け、突然確変や突然時短に当選したときは、この第2大入賞口の開閉動作をもって大当たりの処理を完了することで達成した。
以下、本発明のパチンコ遊技機の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るパチンコ遊技機1を示す正面模式図である。図2(a),(b)は第2大入賞口14を示す正面図、図3(a),(b)は第2大入賞口14の動作態様を説明する正面図および側面図,図4(a),(b)は第2大入賞口14への玉の入賞を説明する正面図である。図5は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1の電気的な構成を示す回路ブロック図である。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス板でなる前面扉2と、台枠の内側に配置されて前面扉2によって覆われる遊技盤3とを有する。遊技盤3の下方には、玉供給皿4および玉払出皿5が設けられている。玉払出皿5の右方(図1で見て)には、玉の発射装置110(図5参照)を操作するハンドル6が設けられている。なお、図1中、符号106は、ランプ類(図5参照)を示す。
遊技盤3の中央部には、液晶表示装置等でなる特図表示部10が設けられている。また、特図表示部10の下方(図1で見て)には、後述する特図用保留玉記憶領域に記憶されている保留玉の数に対応した数のLED(light Emitting Diode)が点灯される特図保留表示部11が設けられている。また、特図保留表示部11の下方(図1で見て)には、特図始動入賞口12が設けられている。さらに、特図始動入賞口12の下方(図1で見て)には、アタッカーである第1大入賞口(第1可変入賞口)13が設けられている。さらにまた、特図表示部10の上方(図1で見て)には、可動役物の一部として形成された第2大入賞口(第2可変入賞口)14が設けられている。なお、符号15は、第2大入賞口14の可動羽根部材14a,14a間の直上位置に植設された釘であり、さらに遊技盤3上には図示されない多数の釘が植設されている。
特図表示部10には、特図(特別図柄)の抽選結果により決定された3桁のアラビア数字等のキャラクタでなる特図が表示される。特図の各桁には、1〜7の数字が用意されており、通常の確変大当たり図柄または普通大当たり図柄は、「111」,「222」,「333」,「444」,「555」,「666」,「777」であるものとする。突然確変の大当たり図柄は固定でないハズレ目(図4(b)では「135」)とし、図柄では遊技者に報知しない。全ての大当たり終了後は、確変状態となっても報知しないものとする。
特図保留表示部11には、RAM123上の特図用保留玉記憶領域に記憶されている保留玉の数(最大4つ)に対応した数のLEDが点灯される。
特図始動入賞口12は、特図の変動処理(図6参照)を始動させるチャッカーであり、特図始動入賞口12に玉が入賞すると、これが始動入賞検出器111(図5参照)により検出され、入賞検知信号が主回路120に送信される。
第1大入賞口13は、開口部と蓋部材とから構成され、蓋部材が移動することにより開口部の閉鎖状態と開放状態とを呈する。
第2大入賞口14は、図2(a),(b)および図3(a),(b)に拡大して示すように、可動役物が表すキャラクタ(本実施例1では、人形)の頭部および胴体部からなる入賞口と、可動役物が表すキャラクタの両腕からなる可動羽根部材14a,14aとから構成されている。このような構成により、第2大入賞口14は、可動役物の可動腕部材を兼用する可動羽根部材14a,14aを可変装置として動作し、可動役物の動きと可変入賞口の動きとを一体にする。
図4(a)に示すような可動羽根部材14a,14aが閉じた通常状態では、可動羽根部材14a,14aおよび釘15間の間隙が玉16の直径よりも小さく選定されているので、釘15が邪魔して玉16は第2大入賞口14に入賞することはできない。一方、内部抽選で突然確変または小当たりに当選したときには、図4(b)に示すように、可動羽根部材14a,14aが開いた状態(可動役物が表すキャラクタが両腕を広げた状態)となり、可動羽根部材14a,14aおよび釘15間の間隙が玉16の直径よりも大きくなるので、玉16が第2大入賞口14に入賞することが可能となる。ただし、突然確変または小当たりのいずれの場合も、0.5秒程しか可動羽根部材14a,14aを開放しないので、玉16が第2大入賞口14に入賞することはほとんどない。また、キャラクタの形をした可動役物である第2大入賞口14の動きが小さいので、遊技者が気づかない可能性が高い。さらに、キャラクタの形をした可動役物である第2大入賞口14が動いたことに気づいたとしても、突然確変と小当たりとのいずれに当選したのかはわからない。さらに、突然確変に当選したとき、キャラクタの形をした可動役物である第2大入賞口14の可動羽根部材14a,14aを動かして入賞口を出現するようにしたので、遊技者は「何かの演出かな」と思うだけで、アタッカーが開放したとは思わない。このため、こっそり突然確変に突入したという遊技性を、さらに生かすことができるようになる。また、遊技者が「このキャラクタの形をした可動役物は可変入賞口だ」と気づいたとしても、本実施例1のように小当たりでもキャラクタの形をした可動役物である第2大入賞口14を動作するようにしておけば、遊技者がキャラクタの形をした可動役物である第2大入賞口14の動きに気づいたとしても、突然確変に当選したのか、小当たりだったのかを判別することはできず、結果として遊技者には突然確変に突入したのかもと思わせ、さらに遊技者の遊技意欲を掻き立てることになる。
図5を参照すると、パチンコ遊技機1は、主制御基板100と、特図表示部10を制御する表示制御基板101と、アンプ/スピーカ104を制御する音声制御基板103と、ランプ類106を制御するランプ制御基板105と、払出装置108を制御する払出制御基板107と、発射装置110を制御する発射制御基板109と、特図始動入賞口12に併設された始動入賞検出器111と、第1大入賞口13に併設された第1大入賞検出器112と、第2大入賞口14に併設された第2大入賞検出器113と、第1大入賞口13を開閉する第1大入賞ソレノイド114と、第2大入賞口14を開閉する第2大入賞ソレノイド115と、各基板に所定電圧を供給する電源回路部116とを含んで構成されている。
主制御基板100は、主回路120を搭載しており、主回路120は、CPU(Central Processing Unit)121,プログラム格納用のROM(Read
Only Memory)122,ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられるRAM(Random Access Memory)123,I/O(Input/Output)124等を備える。
なお、その他の各基板も、個別にCPUやメモリを備える構成が一般的であるが、図2では省略している。
表示制御基板101は、主回路120より入力される表示制御信号に応じて、特図表示部10に画像を表示させるための処理を実行する。音声制御基板103は、入力される音声制御信号に応じてアンプ/スピーカ104より音声を出力させる。ランプ制御基板105は、入力されるランプ制御信号に応じてランプ類106の点灯/消灯を制御する。払出制御基板107は、入力される賞球信号に応じて払出装置108を制御する。これにより、遊技者に対して所定量の賞球が払い出される。発射制御基板109は、遊技者がハンドル6を操作することに応じて、該ハンドル6に対応して設けられた発射装置110を作動させる。ハンドル6の操作量に応じて、玉の打出し強さ(玉の飛距離)を調節することが可能となっている。
図6は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1における特図の変動処理を示すフローチャートである。特図の変動処理では、特図の抽選結果が当たりであれば、確変大当たりであるかどうかを判定し、確変大当たりであれば確変大当たり図柄を表示し、確変大当たりでなければ普通大当たり図柄を表示する。
図7は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1における第1大当たり処理を示すフローチャートである。第1大当たり処理では、第1大入賞口13が1回開放されてから閉鎖するまでを1ラウンドとし、ラウンド数が最大ラウンド数(例えば15)に達するまで第1大入賞口13の開放動作と閉鎖動作とを繰り返す。ラウンド数が最大ラウンド数に達した場合には、主回路120は、第1大当たり処理を終了する。本実施例1に係るパチンコ遊技機1は、大当たり確率(通常の大当たり、突然確変の何れか)は、通常時に1/350、確変中に1/35であるものとする。また、大当たりの振分は、確変大当たりが5/9、普通大当たりが2/9、突然確変が2/9であるものとする。大当たり中の処理は、「111」,「222」,「333」,「444」,「555」,「666」,「777」で大当たりしたとき、第1大入賞口13を開放し、10個入賞または25秒経過で閉鎖する。これを1ラウンドとして、15ラウンド継続する。1入賞に対し15個の賞球の払出を行う。
図8は、本実施例1に係るパチンコ遊技機1における第2大当たり処理を示すフローチャートである。第2大当たり処理では、第2大入賞口14が1回開放されてから閉鎖するまでを1ラウンドとし、ラウンド数が最大ラウンド数(例えば2)に達するまで第2大入賞口41の開放動作と閉鎖動作とを繰り返す。ラウンド数が最大ラウンド数(例えば2)に達した場合には、主回路120は、第2大当たり処理を終了する。突然確変で大当たりしたとき、第2大入賞口14を開放し、0.5秒経過で閉鎖する。これを1ラウンドとして、2ラウンド継続する。1入賞に対し5個の賞球の払出を行う。
なお、本実施例1に係るパチンコ遊技機1は、内部抽選で「小当たり」に当選すると、小当たりが実施される。小当たり確率は、通常時に1/50、確変時に1/50であるものとする。小当たり中の処理は、第2大入賞口14を開放し、0.5秒経過で閉鎖することを、2回繰り返す。1入賞に対し5個の賞球の払出を行う。
また、本実施例1に係るパチンコ遊技機1は、確変の転落抽選はなく、確変状態に突入すると次の大当たりまで確変状態を継続するものとする。
次に、このように構成された実施例1に係るパチンコ遊技機1の動作について、図1ないし図8を参照しながら説明する。
パチンコ遊技機1への電源投入後、玉供給皿4に準備された玉は、ハンドル6を含んで構成される発射装置110によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した玉は、遊技盤3の盤面上を流下する。
玉が特図始動入賞口12に入賞すると、始動入賞検出器111は、これを検知して入賞検知信号を主回路120に送信する。主回路120は、入賞検知信号を受信すると、払出制御基板107を通じて払出装置108に賞球の払出を指示する。これにより、払出装置108から所定数の賞球が払い出される。
次に、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域に保留されている特図の抽選結果の数(保留数)が4未満であるかどうかを判定する。保留数が4未満でなければ、主回路120は、特図の抽選を終了する。保留数が4未満であれば、主回路120は、特図の抽選を実施する。詳しくは、特図の抽選(内部抽選)では、主回路120は、入賞検知信号を受信したタイミングに応じて特図用抽選カウンタ(図示せず)から乱数値を取得し、その乱数値が特図当たり乱数に一致するか否かを判定し、一致すれば当たり、一致しなければハズレとする抽選を行う。次に、主回路120は、特図の抽選結果をRAM123上の特図用保留記憶領域に記憶し、特図の抽選処理を終了する。
特図の変動処理では、主回路120は、特図表示部10の図柄変動を開始し(図6のS101)、RAM123上の特図用保留記憶領域から特図の抽選結果を読み出して特図の抽選結果が当たりであるかどうかを判定する(図6のS102)。特図の抽選結果が当たりでなければ(図6のS102:NO)、主回路120は、表示制御基板101を通じて特図表示部10にハズレ図柄を停止表示して(図6のS113)、特図の変動処理を終了する。
一方、特図の抽選結果が当たりであれば(図6のS102:YES)、主回路120は、小当たりであるかどうかを判定する(図6のS103)。小当たりであれば(図6のS103:YES)、主回路120は、第2大当たりフラグをONし(図6のS112)、表示制御基板101を通じて特図表示部10にハズレ図柄を停止表示して(図6のS113)、特図の変動処理を終了する。
小当たりでなければ(図6のS103:NO)、主回路120は、普通大当たりであるかどうかを判定する(図6のS104)。普通大当たりであれば(図6のS104:YES)、主回路120は、確変フラグがONであるかどうかを判定し(図6のS105)、確変フラグがONであれば(図6のS105:YES)、確変フラグをOFFしてから(図6のS106)、第1大当たりフラグをONし(図6のS107)、大当たり図柄を停止表示して(図6のS108)、特図の変動処理を終了する。
普通大当たりでなければ(図6のS104:NO)、主回路120は、確変フラグがOFFであるかどうかを判定し(図6のS109)、確変フラグがOFFであれば(図6のS109:YES)、確変フラグをONしてから(図6のS110)、通常の確変大当たりであるかどうかを判定する(図6のS111)。通常の確変大当たりであれば(図6のS111:YES)、第1大当たりフラグをONし(図6のS107)、大当たり図柄を停止表示して(図6のS108)、特図の変動処理を終了する。通常の確変大当たりでなければ、すなわち突然確変の大当たりであれば(図6のS111:NO)、主回路120は、第2大当たりフラグをONし(図6のS112)、表示制御基板101を通じて特図表示部10にハズレ図柄を停止表示して(図6のS113)、特図の変動処理を終了する。
次に、第1大当たり処理では、主回路120は、第1大当たりフラグがONであるかどうかを判定し(図7のS201)、第1大当たりフラグがONでなければ(図7のS201:NO)、第1大当たりフラグがONになるまで待機する。
第1大当たりフラグがONになると(図7のS201:YES)、主回路120は、1回の第1大当たりで第1大入賞口13を15回まで開放させるために、ラウンド数が15であるかどうかを判定する(図7のS202)。
ラウンド数が15でなければ(図7のS202:NO)、主回路120は、ラウンド数に1を加算し(図7のS203)、大入賞ソレノイド114を励磁することにより、第1大入賞口13を開放する(図7のS204)。これにより、第1大入賞口13への玉の入賞が可能になる。
第1大入賞口13が開放してから25秒が経過するか(図7のS205:YES)、第1大入賞口13へ玉が10個入賞するか(図7のS206:YES)のいずれかが満たされると、主回路120は、大入賞ソレノイド114を非励磁とすることにより、第1大入賞口13を閉鎖する(図7のS207)。これにより、第1大入賞口13への玉の入賞ができなくなる。
この後、第1大当たりフラグがまだONであるため(図7のS201:YES)、主回路120は、第1大入賞口13の開閉(S201〜S207)を繰り返す。
そして、ラウンド数が15になると(図7のS202:YES)、主回路120は、ラウンド数を0にリセットし(図7のS208)、第1大当たりフラグをOFFにして(図7のS209)、第1大当たり処理を終了する。
また、第2大当たり処理では、主回路120は、第2大当たりフラグがONであるかどうかを判定し(図8のS301)、第2大当たりフラグがONでなければ(図8のS301:NO)、第2大当たりフラグがONになるまで待機する。
第2大当たりフラグがONになると(図8のS301:YES)、主回路120は、1回の突然確変の大当たりまたは小当たりで第2大入賞口14を2回まで開放させるために、ラウンド数が2であるかどうかを判定する(図8のS302)。
ラウンド数が2でなければ(図8のS302:NO)、主回路120は、ラウンド数(初期値0)に1を加算し(図8のS303)、第2大入賞ソレノイド115を励磁することにより、第2大入賞口14を開放する(図8のS304)。これにより、図4(b)に示すように、可動腕部材14a,14aが開放し、第2大入賞口14への玉の入賞が可能になる。
第2大入賞口14が開放してから0.5秒が経過すると(図8のS305:YES)、主回路120は、第2大入賞ソレノイド115を非励磁とすることにより、第2大入賞口14を閉鎖する(図8のS306)。これにより、図4(a)に示すように、可動腕部材14a,14aが閉じられ、第2大入賞口14への玉の入賞ができなくなる。
この後、第2大当たりフラグがまだONであるため(図8のS301:YES)、主回路120は、第2大入賞口14の開閉(S301〜S305)を繰り返す。
そして、ラウンド数が2になると(図8のS302:YES)、主回路120は、ラウンド数を初期値0にリセットし(図8のS307)、第2大当たりフラグをOFFにして(図8のS308)、第2大当たり処理を終了する。
本実施例1によれば、突然確変に当選したとき、従来のアタッカーとは異なる第2大入賞口14を開放するようにしたので、内部的には大当たりであっても、遊技者には「大当たりに当選した」という印象を与えないため、遊技者に対して、「せっかく大当たりに当選したのに、賞球がないから損をした」というマイナスのイメージを与えることがなくなるという効果がある。
図9(a),(b)は、本発明の実施例2に係るパチンコ遊技機1における第2大入賞口14を示す斜視図である。本実施例2に係るパチンコ遊技機1では、第2大入賞口14の可動役物としての部分と、第2大入賞口14の可変入賞口としての部分とを別体にするようにしている。すなわち、可動役物14’の後ろに第2入賞口14を備え、可動役物14’の可動腕部材14b,14bとは別に可動羽根部材14c,14cを備える。
図10(a)〜(d)は、本発明の実施例2に係るパチンコ遊技機1における第2大入賞口14および可動役物14’の動作態様を説明する正面図および側面図である。
図11は、本実施例2に係るパチンコ遊技機1の電気的な構成を示す回路ブロック図である。図11に示す本実施例2に係るパチンコ遊技機1の回路ブロック図は、図5に示した実施例1に係るパチンコ遊技機1の回路ブロック図に対して、可動役物14’の可動腕部材14b,14bを駆動する役物ソレノイド117を付加した点だけが異なっている。よって、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
次に、このように構成された実施例2に係るパチンコ遊技機1の動作について、図9ないし図11を参照しながら、図1ないし図8に示した実施例1に係るパチンコ遊技機1の動作と異なる点を中心に説明する。
実施例2に係るパチンコ遊技機1では、図10(a)に示すように、第2大入賞口14の可動羽根部材14c,14cおよび可動役物14’の可動腕部材14b,14bの同時閉鎖時には、釘15(図4(a)参照)および可動羽根部材14c,14cの存在によって玉が第2大入賞口14に入賞することはない。
図10(b)に示すように、第2大入賞口14の可動羽根部材14c,14cが閉鎖し、可動役物14’の可動腕部材14b,14bだけが開放した時にも、釘15(図4(a)参照)および可動羽根部材14c,14cの存在によって玉が第2大入賞口14に入賞することはない。
図10(c)に示すように、第2大入賞口14の可動羽根部材14c,14cおよび可動役物14’の可動腕部材14b,14bの同時開放時には、釘15(図4(a)参照)と可動羽根部材14c,14cとの間隙が玉の直径より大きくなって玉が第2大入賞口14に入賞することが可能になる。ただし、可動羽根部材14a,14aは、突然確変または小当たりのいずれの場合も、0.5秒程しか開かないので、玉が第2大入賞口14に入賞することはほとんどない。
図10(d)に示すように、可動役物14’の可動腕部材14b,14bが閉鎖し、第2大入賞口14の可動羽根部材14c,14cだけが開放した時にも釘15(図4(a)参照)と可動羽根部材14c,14cとの間隙が玉の直径より大きくなって玉が第2大入賞口14に入賞することが可能になる。ただし、可動羽根部材14a,14aは、突然確変または小当たりのいずれの場合も、0.5秒程しか開かないので、玉が第2大入賞口14に入賞することはほとんどない。
実施例2によれば、第2大入賞口14の前面に可動役物14’を備え、第2大入賞口14の可動羽根部材14c,14cと可動役物14’の可動腕部材14b,14bとを連動して動作させたり、あるいは可動役物14’の可動腕部材14b,14bだけ、あるいは第2大入賞口14の可動羽根部材14c,14cだけを開閉したりする動きを演出と絡めて用意しておくことで、遊技者からは単に可動役物14’が動いただけなのか、第2大入賞口14も動いたのかを判断しづらくすることができる。
ところで、上記実施例1および2に係るパチンコ遊技機1に関しては、以下のような変形例を考えることができる。
実施例1および2に係るパチンコ遊技機1では、普図(普通図柄)の抽選を行わないようにしたが、通過ゲートを追加し、玉の通過を検知して普図の抽選を行い、当選したときには特図始動入賞口12に備えた可動羽根部材を開放する機能を追加することで、時短機能を備えるようにしてもよい。さらに、特図の抽選により突然時短の大当たり(第2大当たり処理を実行し、その大当たり終了後は所定回数(特図の変動回数)または次の大当たりに当選するまで時短状態となる)にも当選するようにしてもよい。
また、実施例1および2に係るパチンコ遊技機1では、第2大入賞口14を可動役物が表すキャラクタの形をしたものとしたが、可動役物を動物や建造物などに変更してもよい。ただし、可動部の動作がその役物の動きとして自然に見えるもの(動作することで、違和感を与えないもの)がよりよい。
さらに、突然確変や突然時短に当選したとき、特図表示部10の表示を固定の図柄で停止するようにしてもよい。
さらにまた、通常の大当たりが発生したときに開放するアタッカーである第1大入賞口13を複数設けてもよい(1つに固定する理由はない)。
以上、本発明の実施例を説明したが、これらはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の実施例1に係るパチンコ遊技機の正面模式図。
(a),(b)は図1中の第2大入賞口を示す正面図。
(a),(b)は図1中の第2大入賞口の動作態様を説明する正面図および側面図。
(a),(b)は図1中の第2大入賞口への玉の入賞を説明する正面図。
本実施例1に係るパチンコ遊技機の回路ブロック図。
本実施例1に係るパチンコ遊技機の特図の変動処理を示すフローチャート。
本実施例1に係るパチンコ遊技機の第1大当たり処理を示すフローチャート。
本実施例1に係るパチンコ遊技機の第2大当たり処理を示すフローチャート。
(a),(b)は、本発明の実施例2に係るパチンコ遊技機における第2大入賞口を示す斜視図。
(a)〜(d)は、本発明の実施例2に係るパチンコ遊技機における第2大入賞口の動作態様を説明する正面図および側面図。
本実施例2に係るパチンコ遊技機の回路ブロック図。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
2 前面扉
3 遊技盤
4 玉供給皿
5 玉払出皿
6 ハンドル
10 特図表示部
11 特図保留表示部
12 特図始動入賞口
13 第1大入賞口(第1可変入賞口)
14 第2大入賞口(第2可変入賞口)
14’ 可動役物
14a,14a 可動腕部材(可動部)
14b,14b 可動腕部材(可動部)
14c,14c 可動羽根部材(可動部)
15 釘
16 玉
100 主制御基板
101 表示制御基板
103 音声制御基板
104 アンプ/スピーカ
105 ランプ制御基板
106 ランプ類
108 払出装置
107 払出制御基板
110 発射装置
109 発射制御基板
111 始動入賞検出器
112 第1大入賞検出器
113 第2大入賞検出器
114 第1大入賞ソレノイド
115 第2大入賞ソレノイド
116 電源回路部
117 役物ソレノイド