JP4744787B2 - 情報整理支援方法とそのためのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを利用して複数の情報をグループ化して分類するための情報整理支援方法とそのためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータの画面上で複数の情報を分類するためのツールとしては、例えば、マイクロソフト社のオペレーションシステムである「Windows(登録商標)」のファイル操作ソフト「エクスプローラ」等のGUIが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
エクスプローラによって表示される画面は、左右2つのウィンドウから構成されており、左側のウィンドウには、フォルダの階層構造がツリー状に表示され、右側のウィンドウには、左側のウィンドウで指定されたフォルダ内の要素である下位フォルダやファイル等が表示されるようになっている。このエクスプローラにおいては、左右2つのウィンドウ中に表示されたフォルダやファイルを表現するアイコンや文字列を画面上で移動することにより、フォルダの階層構造やファイルの帰属先を自由に変更することができる点で操作性に優れている。
【0004】
【非特許文献1】
Microsoftホーム、マイクロソフト単語帳、[online]、専門用語の検索=「エクスプローラ」、[平成15年5月7日検索]、インターネット<URL:http://www.microsoft.com/Japan/Terminology/query.asp?ID=1256&q=エクスプローラ&key=エ&kbid=&ui=L>
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような従来の情報整理ツールにおいては、左右2つのウィンドウにより、フォルダの階層構造を表示すると同時に、任意のフォルダの内容を表示できるものの、別のフォルダの内容を表示するためには、先に内容を表示していたフォルダを閉じなければならない。
【0006】
そのため、2つのフォルダ間で、ファイルのやりとりを行う場合には、それらのフォルダを交互に開いて確認しながら作業を行うことになる。さらに、3つ以上の多数のフォルダ間でファイルのやりとりを行うような場合には、操作に手間がかかる上、関連するフォルダ全体の内容の把握も困難となり、作業効率が著しく低下してしまう。なお、このような問題点は、フォルダやファイルの分類に限らず、コンピュータの画面上で複数の情報を分類する作業一般に同様に存在している。特に、ファイルの移動ではなく、アイデアや情報を整理する分野においては、同時に内容表示したいグループ(フォルダ)の数は1個や2個ではなく、それ以上の数にのぼるため、エクスプローラ的なGUIは不適切であった。
【0007】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、画面上でユーザの意図に沿った情報の分類を効率よく行うことが可能な情報整理支援方法とそのためのプログラムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の内容表示ウィンドウで複数のグループの内容を並べて表示可能とすることで、複数のグループの内容を同時に確認しながら、簡単な画面操作により、ユーザの意図に沿った情報の分類を効率よく行うことができるようにしたものである。
【0009】
なお、本発明において重要な用語の定義は次の通りである。
【0010】
「情報」は、分類対象となる各種の情報を示す用語であり、ファイル等の各種のデータ単位の他、文章、文字列、図形、シンボル、マーク等の多様な画像で表現される多様な情報を含む広い概念である。
【0011】
「グループ」は、分類対象となる1つ以上の情報からなる情報の集合である。
【0012】
「要素」は、各グループを構成する要素である。
【0013】
「要素指示画像」は、画面上で各要素を表現する画像であり、要素名称を示す文字列やアイコン、各種の図形等の他、要素が分類対象となる個々の情報である場合には、その情報自体を表現する画像を含む。この場合、情報自体を表現する画像は、前述したように、例えば、文章、文字列、図形、シンボル、マーク等を含む。
【0014】
「グループ指示画像」は、画面上で各グループを表現する画像であり、グループ名称を示す文字列やアイコン、各種の図形等を含む広い概念である。
【0015】
「グループの階層構造」は、グループ間の階層構造であり、一般的には、ツリー状に表示されるが、それに限らず、グループ指示画像の表示位置や寸法形状、色の違いやシンボル、マークの付加等、各種の手法を用いて自由に表現可能である。
【0016】
「情報分類結果」は、情報を分類するための何らかの情報処理がなされた結果であり、分類作業終了時に得られる最終的な結果に限らず、各処理毎に得られる分類作業途中の各段階の結果を含む広い概念である。
【0017】
本発明の第1の態様による情報整理支援方法は、コンピュータを利用して、情報を複数のグループに分類する情報整理支援方法であって、画面上に、各グループを構成する各要素を表現する要素指示画像を用いて、グループごとに要素一覧を表示可能な複数の内容表示ウィンドウを並べて表示する画面表示ステップと、
前記画面上で、前記情報の分類を行う情報分類ステップと、情報分類結果を保存する結果保存ステップとを含み、前記情報分類ステップは、前記複数の内容表示ウィンドウ中のいずれかのウィンドウに表示されている要素一覧から選択された要素指示画像が移動した場合に、その移動先に応じて要素の帰属先のグループを決定する要素処理ステップを含む、ことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の第2の態様は、コンピュータを利用して、情報を複数のグループに分類する機能を実施するためのプログラムであって、画面上に、各グループを構成する各要素を表現する要素指示画像を用いてグループごとに要素一覧を表示可能な複数の内容表示ウィンドウを並べて表示する画面表示機能と、前記画面上での操作に応じて、前記複数の情報の分類を行う情報分類機能と、情報分類結果を保存する結果保存機能と、をコンピュータに実現させ、前記情報分類機能は、ユーザの操作に応じて、前記複数の内容表示ウィンドウ中のいずれかのウィンドウに表示されている要素一覧から選択された要素指示画像が移動した場合に、その移動先に応じて要素の帰属先のグループを決定する要素処理機能を含む、ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明の実施形態を図面に沿って具体的に説明する。ただし、ここで記載する実施形態は、本発明を何ら限定するものではなく、本発明の一態様を例示するものにすぎない。
【0020】
本発明は、典型的には、コンピュータをソフトウェアで制御することにより実現される。この場合のソフトウェアは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで本発明の作用効果を実現するものであり、また、従来技術を適用可能な部分には好適な従来技術が適用される。さらに、本発明を実現するハードウェアやソフトウェアの具体的な種類や構成、ソフトウェアで処理する範囲などは自由に変更可能であり、例えば、本発明を実現するプログラムは本発明の一態様である。
【0021】
[1.情報整理支援処理の概要]
図1は、本発明を適用した情報整理支援処理の概要を示すフローチャートである。ここでは、特に、文章で表現される複数のアイデアを対象として、階層的にKJ法的またはAffinity Diagram Method的グルーピングを行う場合の例について説明する。また、文章で表現される1つのアイデアは、1アイテムとして取り扱うものとする。
【0022】
なお、この例において、グループを表現するグループ指示画像は、「グループの名称を示す文字列」であり、要素を表現する要素指示画像は、グループの要素である各「アイテムを示す文字列」または、下位のグループの「グループの名称示す文字列」であるが、記載の冗長化を回避するために、以下の説明中では、「グループの名称を示す文字列」、「アイテムを示す文字列」を「グループ」、「アイテム」と略称する。また、「グループの名称を示す文字列」について、グループとしての実体よりもグループの名称に着目している場合には、「グループ名」と称する。
【0023】
図1に示すように、ユーザによるデータファイル指定等の操作に応じて、コンピュータは、図2に示すような分類対象となるアイテムを集めたデータファイルを読み込み、作業用記憶領域にロードし(S101)、図3に示すように、サブウィンドウとして、グループウィンドウGWと複数のアイテムウィンドウ(内容表示ウィンドウ)IWを含む分類画面を表示する(S102)。なお、グループウィンドウGWは、「グループ名」を用いてグループの階層構造をツリー状に表現するグループツリーを表示するものとする。なお、本明細書において、アイテムウィンドウとは、例えば図3に示すようにメイン画面の右側に表示される複数(図3においては4)個の窓の1つを示し、内容表示ウィンドウとも云う。また、グループウィンドウとは、例えば図3に示すように、メイン画面の左側に表示されるグループツリーを表示する窓のことである。
【0024】
なお、以下には、一般的な用語による説明の平易化の観点から、アイテムウィンドウIWが、グループの要素一覧を表示して内容表示状態となることを、「グループを開く」と表現し、表示を中止して内容非表示状態となることを、「グループを閉じる」と表現する。また、アイテムウィンドウIWの内容表示状態を、「開いている」、「開いた」と表現し、内容非表示状態を、「閉じている」、「閉じた」と表現する。
【0025】
この分類画面上でのユーザの操作に応じて、コンピュータは、アイテムの分類処理を行うことにより、画面操作の内容をデータに反映させる。すなわち、ユーザが、分類画面中のアイテムウィンドウIWに表示されているアイテムや下位グループを対象として、移動操作等の何らかの画面操作を行った場合(S103のYES)には、コンピュータは、その操作に応じてアイテムや下位グループの帰属先グループを変更する等の何らかの分類処理(アイテム処理)を行う(S104)。
【0026】
例えば、ユーザが、アイテムウィンドウIWに表示されているグループ中のアイテムを、開いている他のアイテムウィンドウIWに表示されている他のグループ中に移動させた場合には、コンピュータは、そのアイテムの帰属先グループを、移動先のグループに変更するデータ処理を行う。また、ユーザが、アイテムウィンドウIWに表示されているグループ中のアイテムを、閉じている他のアイテムウィンドウIWに移動させた場合には、コンピュータは、その移動先のアイテムウィンドウIWに新規のグループを作成して、そのアイテムの帰属先グループをその新規のグループに変更するデータ処理を行う。なお、グループ作成時には、アイテムの文字列全体を仮のグループ名とする。
【0027】
また、ユーザが、分類画面中のグループウィンドウGWに表示されるグループを対象として、移動操作等の何らかの画面操作を行った場合(S105のYES)には、コンピュータは、その操作に応じてグループの内容を表示したり、グループの階層構造を変更する等の何らかの分類処理(グループ処理)を行う(S106)。
【0028】
例えば、ユーザが、グループウィンドウGWに表示されているグループツリー中で、グループをダブルクリックして指定した場合には、コンピュータは、そのグループを、閉じているアイテムウィンドウIWに開き、ユーザが指定を解除した場合には、コンピュータはそのグループを閉じる。また、ユーザが、グループウィンドウGWに表示されているグループツリー中で、グループを移動させた場合には、コンピュータは、そのグループが移動先に応じた階層に移動したものとしてグループの階層構造を変更するデータ処理を行う。
【0029】
そして、何らかの分類処理を行った際(S107のYES)には、その分類結果を分類画面に反映させるとともに、分類結果の履歴として保存する(S108)。すなわち、例えば、アイテムウィンドウIW上でアイテム処理により新規のグループを作成した場合には、グループウィンドウIW上にその新規のグループを表示するとともに、その新規グループ作成に伴って更新されたデータを保存する。保存されている分類結果は、分類作業中あるいは別の作業データの分類作業において適宜呼び出し、再利用できるようになっている。
【0030】
ユーザが、分類画面上に表示された操作メニューやアイコン等を利用して、結果表示要求を行った場合(S109のYES)には、コンピュータは、保存された分類結果に基づき、分類画面とは異なる所定の形式の結果画面を表示する(S110)。さらに、ユーザが分類作業を継続する場合(S111のYES)には、分類画面を表示した状態で、一連のステップS103〜S111を繰り返し、ユーザが結果画面を確認して分類作業を終了した時点(S111のNO)で、情報整理支援処理を終了する。
【0031】
[2.情報整理支援処理の基本的な作用]
本実施形態における以上のような情報整理支援処理によれば、ユーザは例えば、次のようにして、マウスを用いた簡単な画面操作だけで、KJ法的グルーピングを容易に行うことができる。
【0032】
ユーザはまず、図2に示すような、属性を含むアイテムを複数集めてなるデータファイルを、起動画面等を利用して指定することにより、そのファイルの属性を含むアイテムをコンピュータにロードさせ、図3に示すような分類画面を表示させる。この図3の例においては、ロードされた全てのアイテムは、その時点で「未分類項目」のグループに入っている。2行2列の形で表示された4つのアイテムウィンドウIW1〜IW4中の第1のアイテムウィンドウIW1には、「未分類項目」のグループのアイテムが表示されている。この場合に、ユーザは、次のような操作により、未分類項目グループ内のアイテムを、その意味に応じて順次グルーピングすることができる。なお、全アイテムの数はnであるものとする。
【0033】
ユーザが、最初の操作として、第1のアイテムウィンドウIW1に表示されている未分類項目グループG0のアイテムの中から1つのアイテムI1を選択し、閉じている第2のアイテムウィンドウIW2にドラッグ&ドロップすると、ドロップした第2のアイテムウィンドウIW2に新規のグループG1が作成され、アイテムI1はそのグループG1に移動する。
【0034】
この場合、第2のアイテムウィンドウIW2には、アイテムI1の文字列全体が、グループG1の仮のグループ名として表示され、このグループG1の仮のグループ名は、グループウィンドウGWにも表示される。そのため、ユーザは、第2のアイテムウィンドウIW2とグループウィンドウGWを見るだけで、新規のグループG1が作成され、アイテムI1がそのグループG1にグルーピングされたことを容易に確認することができる。また、ユーザは、表示された仮のグループ名を、必要に応じて適宜変更することができる。
【0035】
ユーザは、続いて、未分類項目グループG0内の別のアイテムI2を選択し、このアイテムI2をグルーピング済みのアイテムと比較判断し、判断結果に基づく移動操作を行う(比較判断・移動操作)ことにより、アイテムI2をグルーピングする。
【0036】
すなわち、ユーザは、アイテムI2と、すでにグループG1に移動済みのアイテムI1とを比較して、両者の意味が近いか否かを判断する。そして、「近い」と判断した場合に、ユーザが、アイテムI2をアイテムI1と同じグループG1にドラッグ&ドロップすると、アイテムI2はグループG1に移動する。これに対し、「近くない」と判断した場合に、ユーザが、アイテムI2を、閉じている第3のアイテムウィンドウIW3にドラッグ&ドロップすると、ドロップした第3のアイテムウィンドウIW3に新規のグループG2が作成され、アイテムI1はそのグループG2に移動する。この場合、第3のアイテムウィンドウIW3には、グループG2の仮のグループ名が表示され、このグループG2のグループ名は、グループウィンドウGWにも表示される。
【0037】
ユーザは、未分類項目グループG0内から別のアイテムを順次選択し、各アイテムについて、以上のような、比較判断・移動操作を繰り返す。ユーザは、新規のグループを作成しようとする際に、全てのアイテムウィンドウIWが開いている場合には、グループウィンドウGW中において、現時点で重要性の低いグループ名をダブルクリックして、そのグループを閉じることにより、新規グループ作成用のアイテムウィンドウIWを確保することができる。例えば、図4は、図3の分類画面から、「操作」、「マシン」、「銀行」、「時間」、「紙幣」、「その他」、という6個のグループを作成し、そのうちの、「操作」、「マシン」、「その他」、という3個のグループのアイテムがアイテムウィンドウIW1〜IW3に表示された状態を示している。
【0038】
ユーザが、未分類項目グループG0内のn個全てのアイテムのグルーピングを完了すると、グルーピング完了時には、グループウィンドウGWにグループツリーが形成される。
【0039】
この時点で、ユーザが、グループ同士をまとめて上位のグループを作れると判断した場合には、グループウィンドウGWのグループツリー中でグループをドラッグ&ドロップしてグルーピングを行う。同じレベルのグルーピングが完了した時点で、ユーザが、さらに上位のグルーピングが可能であると判断した場合には、同様にグルーピングを繰り返す。
【0040】
以上のような一連の作業を行うことで、ユーザは、KJ法的グルーピングを容易に行うことができる。本実施形態の情報整理支援処理によるこのようなグルーピングは、従来のような机上で二次元的な配置を行うKJ法的グルーピングに比べて、多数のアイテムを格段に効率よく分類可能である。
【0041】
[3.分類画面の構成に関する補足説明]
本実施形態の情報整理支援処理で使用する分類画面の構成の概略については前述したが、以下には、分類画面の詳細について、図4を参照して補足説明する。
【0042】
この図4に示すように、分類画面の上部には、「ファイル」、「編集」、等のメニュー表示部410と、「データ読み込み」、「データ保存」、「閉じる」、等の各種の操作を行うためのツールバー420が表示されている。
【0043】
このツールバー420中には、新規グループ作成用のグループ作成アイコン421、グループプロパティを表示するグループプロパティアイコン422、分類画面を表示するための分類画面アイコン423、結果画面を表示するための結果画面アイコン424、同じ階層内の各グループを一括表示するための階層指定アイコン425、現在の階層よりも上位の階層または下位の階層の各グループを一括表示するための階層切替アイコン426、系統図画面を表示するための系統図画面アイコン427、内容表示ウィンドウの数を変更するための内容表示ウィンドウ数変更アイコン428、内容表示ウィンドウに表示されるグループの並びを変更するための内容表示ウィンドウ並び替えアイコン429、等が含まれている。
【0044】
また、グループウィンドウGW中のグループツリー430は、アイコン431とグループ名432から構成されている。また、各アイテムウィンドウIW1〜IW4の上部には、グループ名表示部440が設けられており、グループが開いている場合には、そのグループ名が表示されるようになっている。各アイテムウィンドウIW1〜IW4には、「1」〜「4」のウィンドウ番号441が付されており、グループが開いている場合には、グループウィンドウGW中におけるそのグループのアイコン431に、そのグループを開いているアイテムウィンドウのウィンドウ番号441が表示されるようになっている。
【0045】
[4.画面操作による分類処理の詳細]
本実施形態の情報整理支援処理においては、アイテムを表示するアイテムウィンドウIWを複数表示することから、分類を効率的に行うために、アイテムまたはグループの画面操作により、特徴的な処理を行うようになっている。
【0046】
図5は、図4に示した分類画面と同様の分類画面であり、特に、アイテムウィンドウにおけるアイテムの画面操作を説明するための説明図である。また、図6A、6Bは、アイテムの画面操作に応じたアイテム処理の詳細を示すフローチャートであり、図1に示す情報整理支援処理中のアイテム処理(S104)のサブルーチンに相当する。以下には、これらの図5、図6A、6Bを参照して、アイテムの画面操作とそれに応じたアイテム処理について説明する。
【0047】
まず、ユーザが、第1のアイテムウィンドウIW1に表示されているグループ「操作が分かりやすい」中の1つのアイテム「面倒な入力がない」をドラッグ&ドロップして移動させた場合(図6AのS601のYES)、アイテムをドロップした先によって、コンピュータのデータ処理内容は異なる。アイテムの移動先が、同じアイテムウィンドウIW1である場合(S602のYES)には、その位置に応じてグループ内のアイテム順序の変更を行う(S603)。
【0048】
アイテムウィンドウIW1中のアイテム「面倒な入力がない」の移動先が、開いている第2、第3のアイテムウィンドウIW2,IW3である場合(S604のYES)、または、グループウィンドウGW内の「操作が分かりやすい」以外の別のグループである場合(S605のYES)には、その位置に応じて、アイテム「面倒な入力がない」の帰属先のグループを変更する(S606)。
【0049】
例えば、アイテム「面倒な入力がない」の移動先が、グループ「広範囲なノンバンクサービス・・・」を開いている第2のアイテムウィンドウIW2である場合には、そのグループ「広範囲なノンバンクサービス・・・」が、アイテム「面倒な入力がない」の新たな帰属先となる。また、アイテム「面倒な入力がない」の移動先が、グループウィンドウGW内のグループ「いつでも利用できる」である場合には、そのグループ「いつでも利用できる」が、アイテム「面倒な入力がない」の新たな帰属先となる。
【0050】
アイテムウィンドウIW1中のアイテム「面倒な入力がない」の移動先が、閉じている第4のアイテムウィンドウIW4である場合(S607のYES)、または、ツールバー420中のグループ作成アイコン421である場合(S608のYES)には、閉じている第4のアイテムウィンドウIW4を開いて新規のグループを作成し、そのグループをアイテム「面倒な入力がない」の新たな帰属先とする(S609)。この場合、新規のグループには、アイテムの文字列全体と同じ仮のグループ名「面倒な入力がない」を付け、アイテムウィンドウIW4のグループ名表示部440とグループウィンドウGW内のグループツリー430中で表示する。
【0051】
なお、図5の例は閉じたアイテムウィンドウIWが存在する場合(図6BのS616のYES)にあたるため、閉じたIW4に新規のグループを開くが(図6BのS617)、図11に示すように、IW4に既に別のグループが開いていて、閉じたIWが存在しない場合(図6BのS616のNO)、コンピュータは次のように動作する。アイテムウィンドウIWの数が増やせる場合(図6BのS618のYES)は、図12に示すように、アイテムウィンドウIWの行または列を追加して、アイテムウィンドウIWの数を増やし、新しく追加された閉じたIW5に、新規のグループを開く(図6BのS619)。
【0052】
アイテムウィンドウIWの数がこれ以上増やせない場合(図6BのS618のNO)は、使用頻度の低いグループを優先的に選択して閉じ、閉じたアイテムウィンドウIWに新規のグループを開く(図6BのS620)。
【0053】
また、ユーザが、アイテムウィンドウIW1中のアイテムをダブルクリックした場合(図6AのS610のYES)には、そのアイテムについて、詳細情報ウィンドウを開き、ユーザによる詳細情報の編集を支援する(S611)。一方、ユーザが、アイテムを選択してマウスの右ボタンをクリックした場合(S612のYES)には、「詳細情報」、「アイテムの削除」、「アイテムの検索」、「プロパティ」、等のコマンドを含む操作メニューを開き(S613)、ユーザのメニュー選択に応じた処理を行う(S614のYES、S615)。
【0054】
図7は、図4、図5に示した分類画面と同様の分類画面であり、特に、グループウィンドウにおけるグループの画面操作を説明するための説明図である。また、図8は、グループの画面操作に応じたグループ処理の詳細を示すフローチャートであり、図1に示す情報整理支援処理中のグループ処理(S106)のサブルーチンに相当する。以下には、これらの図7、図8を参照して、グループの画面操作とそれに応じたグループ処理について説明する。
【0055】
まず、ユーザが、グループウィンドウGW中に表示されているグループツリー430中のグループのうち、閉じている1つのグループ「迅速に利用できる」をドラッグ&ドロップして移動させた場合(S801のYES)、グループをドロップした先によって、コンピュータのデータ処理内容は異なる。
【0056】
グループ「迅速に利用できる」の移動先が、グループウィンドウGW中の他のグループである場合(S802のYES)には、その移動先グループの下位のグループに変更する(S803)。ただし、グループウィンドウGWのグループツリー430中でシフトキーを押しながらドロップした場合(S804のYES)には、その位置に応じてグループ順序の変更を行う(S805)。グループ「迅速に利用できる」の移動先が、グループウィンドウGW中におけるグループツリー430から外れた空欄である場合(S806のYES)には、グループ「迅速に利用できる」を最上位の階層に移動し、その階層内での順序は最後の位置とする(S807)。
【0057】
グループウィンドウGW中のグループ「迅速に利用できる」の移動先が、別のグループ「操作が分かりやすい」を開いているアイテムウィンドウIW1である場合(S808のYES)には、先に開いていたグループ「操作が分かりやすい」を閉じ、ドロップしたグループ「迅速に利用できる」を開く(S809のYES)。グループ「迅速に利用できる」の移動先が、閉じているアイテムウィンドウIW3である場合(S810のYES)には、そのアイテムウィンドウIW3でグループ「迅速に利用できる」を開く(S811)。
【0058】
また、ユーザが、グループウィンドウGW中のグループをダブルクリックした場合(S812のYES)に、閉じているアイテムウィンドウIW3,IW4があれば(S813のYES)、ウィンドウ番号の小さいアイテムウィンドウIW3でグループを開く(S814)。閉じているアイテムウィンドウIWがない場合(S813のNO)には、アイテムウィンドウIWの数が増やせる場合(S815のYES)は、アイテムウィンドウIWの行または列を追加して、アイテムウィンドウIWの数を増やし、新しく追加された閉じたIW5に、新規のグループを開く(S816)。
【0059】
アイテムウィンドウIWの数がこれ以上増やせない場合(S815のNO)は、使用頻度の低いグループを優先的に選択して閉じ、閉じたアイテムウィンドウIWに新規のグループを開く(S817)。
【0060】
一方、ユーザが、グループを選択してマウスの右ボタンをクリックした場合(S816のYES)には、「新規サブグループの作成」、「グループ削除」、「プロパティ」、「属性による分類」、等のコマンドを含む操作メニューを開き(S817)、ユーザのメニュー選択に応じた処理を行う(S818のYES、S819)。ユーザが、「プロパティ」を選択した場合には、グループ名を含むプロパティウィンドウを開く。ユーザはこのプロパティウィンドウ上でグループ名を変更することができる。
【0061】
なお、アイテムウィンドウ中に下位グループとして表示されているグループの画面操作による処理は、一部を除いて、基本的には、図6A、6Bに示すアイテム処理と同様に行う。すなわち、アイテムウィンドウ中に下位グループとして表示されているグループが、閉じている別のアイテムウィンドウに移動した場合には、そのグループをそのまま表示し、また、アイテムウィンドウ中の下位グループのダブルクリック時には、先のグループを閉じ、ダブルクリックされた下位グループをそのアイテムウィンドウ中に新たに開く。
【0062】
特に、本実施形態においては、ドラッグ&ドロップの操作対象がアイテムかグループかによって、処理内容が自動的に切り替わる点が重要である。まず、ドラッグ&ドロップの操作対象が単一アイテムまたはアイテム群である場合には、その単一アイテムまたはアイテム群のグループを移動する。ただし、単一アイテムまたはアイテム群が空いているアイテムウィンドウにドロップした場合には、そこに新規グループを作成する。
【0063】
また、ドラッグ&ドロップの操作対象が単一のグループである場合には、そのグループを開く。一方、ドラッグ&ドロップの操作対象がグループ群である場合には、そのグループ群のグループを移動する。ただし、複数のグループが空いているアイテムウィンドウにドロップした場合には、そこに新規グループを作成する。さらに、ドラッグ&ドロップの操作対象がアイテムとグループの組み合わせである場合には、その組み合わせのグループを移動する。ただし、単一グループの移動と動作が異なると、ユーザが混乱するため、エラーとしてもよい。
【0064】
このような、ドラッグ&ドロップの操作対象に応じた処理内容の切替を行うことにより、ダブルクリックとドラッグ&ドロップの操作だけで、KJ法的グルーピングを簡単に実行することができる。
【0065】
[5.操作メニューの概要]
本実施形態の情報整理支援処理においてはまた、図4に示す分類画面を使用して、ユーザは、前述したようなアイテムやグループを移動させる画面操作以外にも、メニュー表示部410の各アイコンで表示される各種の操作メニューにより各種の操作を選択できるようになっている。以下には、操作メニューの概要について説明する。
【0066】
まず、図4に示すメニュー表示部410の編集アイコン411は、編集メニューとして、「アイテムウィンドウの操作」、「グループウィンドウの操作」等を表示するようになっており、これらのコマンドを選択することにより、さらに、それぞれの操作メニューを表示するようになっている。これらの操作メニュー上で各種のコマンドを選択することにより、前述したようなアイテムやグループを移動させる操作と同様の処理あるいはその他の処理を行うことができるようになっている。なお、グループウィンドウの操作メニューは、前述したグループ操作によって表示される操作メニューと同様に、「属性による分類」等のコマンドを含んでいる。
【0067】
また、メニュー表示部410の表示アイコン412は、表示メニューとして、「上位階層表示」「下位階層表示」、「テーブル画面表示」、「系統図画面表示」等のコマンドを表示するようになっている。
【0068】
また、メニュー表示部410のツールアイコン413は、ツールとして、「外部アプリの実行」、「環境設定」、「重複データの削除」、「ファイルのマージ」、等を表示するようになっており、これらのツールを選択することにより、ツールに応じた処理を実行できるようになっている。このうち、「外部アプリの実行」は、実行する外部コマンドをユーザに選択させるツールであり、外部コマンドとしては、ユーザが指定したキーワードによる分類を行う「キーワード分類」等を含んでいる。
【0069】
また、「環境設定」は、ユーザに実行環境を設定させるツールであり、アイテムウィンドウの数をユーザに設定させる「アイテムウィンドウ数」等の項目を含んでいる。「重複データの削除」は、ユーザの選択した削除条件に応じて重複するアイテムを削除させるツールである。「ファイルのマージ」は、現在開いているファイルに、別のファイルのデータを読み込むためのツールであり、重複するアイテムを一括して削除するか否かをユーザに選択させるようになっている。
【0070】
[6.各種の処理]
本実施形態の情報整理支援処理においては、上述したアイテムやグループの画面操作に加え、メニュー表示部410やツールバー420等によるユーザの操作に応じて、各種の処理を行うようになっている。
【0071】
[6−1.アイテムウィンドウ数の変更]
図4に示す分類画面において、アイテムウィンドウIWの数は、「行」の数と「列」の数をそれぞれ設定して、所定の範囲内で増減できるようになっている。
【0072】
例えば、「行」の数を、1〜4の範囲内で、また、「列」の数を、1〜6の範囲内で、それぞれ設定できるようにした場合には、アイテムウィンドウIWの数は、1〜24の範囲内で増減可能である。
【0073】
ここで、例えば、図4に示すように、初期設定で2行2列の4個のアイテムウィンドウIWを表示すると、グループの数が4つよりも多くなった場合に、全てのグループの中身を表示できなくなるような状況が生じる。このような状況において、ユーザが、内容表示ウィンドウ数変更アイコン428を押すと、図13に示すようなウィンドウが表示される。表示されたウィンドウにおいて、例えば、「3×3」のボタンを押した場合には、コンピュータは、分類画面上のアイテムウィンドウIW数を、ユーザの設定に応じた3行3列の9個に変更する。
【0074】
また、行数、列数を直接指定しなくても、ユーザが「行を増やす」のボタンを押した場合、コンピュータは現在表示されている行数を1列増やす。図12に示す画面において「行を増やす」押した場合、コンピュータは3行2列の6個のアイテムウィンドウIWを表示する。これによりユーザは、現在の行数や列数を数えることなく、気軽にアイテムウィンドウIWの数を増やすことができる。「列を増やす」のボタンを押すと、同様に、列の数を増やすことができる。
【0075】
このように、ユーザは、分類作業の途中でアイテムウィンドウの数を自由に増やすことができる。また、逆に、表示するグループの数を減らしても、個々のウィンドウのサイズを大きくしたい場合などには、「行」や「列」の数を小さくすることにより、アイテムウィンドウの数を減らすこともできる。
【0076】
図14は図13と同じように内容表示ウィンドウ数変更アイコン428を押した状態の画面である。この画面では、アイテムウィンドウ数が9個あるのに対し、その中の4つのアイテムウィンドウしか開いていない。ここでユーザが「自動調整」ボタンを押すと、現在開いているアイテムウィンドウIWの数4個に合わせて、コンピュータがアイテムウィンドウの数を自動的に4個に減らし、アイテムウィンドウを再表示する。これにより、個々のウィンドウのサイズが大きく表示されて、アイテムウィンドウIWの内容が見やすくなる。アイテムウィンドウの行数と列数はなるべくなるべく近い数字になるように減らすことで、アイテムウィンドウIWは見やすくなる。この場合、2行2列で合計4個のアイテムウィンドウを表示する。
【0077】
なお、アイテムウィンドウの数に関わらず、分類画面中における個々のアイテムウィンドウのサイズや、複数のアイテムウィンドウ全体のサイズは、通常のウィンドウと同様に変更可能となっている。したがって、ユーザは、作業状況に応じて、ウィンドウ枠のドラッグ操作等により、一部のアイテムウィンドウのサイズを大きくしたり、また、アイテムウィンドウとグループウィンドウの一方を大きくするなど、ウィンドウのサイズ変更を随時自由に行うことができる。
【0078】
[6−2.一括操作支援処理]
本実施形態の情報整理支援処理においてはまた、アイテムやグループの一括操作を支援するようになっている。
【0079】
まず、ユーザが階層指定アイコン425や階層切替アイコン426で、任意の階層を指定した場合には、その指定された階層の各グループを各アイテムウィンドウIWに一括して同時に表示する。
【0080】
また、内容表示ウィンドウ並び替えアイコン429を押すと、図15に示すようなウィンドウが表示される。このウィンドウを使って、アイテム数の多いグループの順序に並び替えてアイテムウィンドウを表示したり、グループウィンドウGWに表示されている順序に並び替えるなど、いくつかの異なる条件で、表示順序を一括して同時に変更することができる。
【0081】
また、ユーザが、アイテムウィンドウIW内の複数のグループやアイテムをシフトキー等で選択した際には、それらを一括処理するようになっている。そのため、ユーザが、選択した複数のグループやアイテムをドラッグ&ドロップしたり、削除キー等を操作することにより、それらを一括して移動したり、削除することができる。
【0082】
また、グループ内の全てのアイテムに対して一括して処理を行う場合には、ユーザは、そのグループを指定してグループ用の操作メニューのコマンドを実行することで、一括して処理が行える。その他、操作対象がグループかアイテムかによって、異なるコマンドを実行することで、ユーザがアイテムを一括操作する場合の手間を削減できる。
【0083】
さらに、本実施形態では、アイテムから自動的にグループを作成するようにしているが、アイデア抽出等において、アイテムに下位のアイテムを持たせる場合には、逆に、その下位アイテムを持たなくなったグループを自動的にアイテムに変換するようにしてもよい。このように、アイテムのグループ化、グループのアイテム化を自動的に行うことにより、ユーザの操作の手間を削減できる。また、要素がなくなったグループを自動的に削除するようにしてもよい。
【0084】
一方、ユーザが、ツールアイコン413で、「重複データの削除」を選択し、削除の対象や条件を指定した場合には、その指定内容に応じて、重複するアイテムを一括して削除する。この場合、例えば、削除対象としては、グループとアイテムのいずれかを指定可能とし、削除条件としては、「アイテム文字列と全ての属性が全て一致」、「アイテム文字列が一致」、のいずれかを指定可能とすることにより、ユーザの意図に合わせて重複データを削除することができる。
【0085】
[6−3.自動分類処理]
ユーザが、グループの画面操作時に操作メニューを表示するか、あるいは、編集アイコン411によりグループウィンドウの操作メニューを表示する等により、「属性による分類」を選択して属性を指定した場合には、アイテムが持つ属性により、アイテムを自動分類し、その属性の属性値ごとのアイテムをグルーピングして、グループごとに個別のアイテムウィンドウに表示する。この場合、各属性値がグループ名となる。この属性分類処理によれば、ユーザは、「属性による分類」を選択して属性を指定するだけで、その分類結果を複数のアイテムウィンドウにより容易に確認することができる。
【0086】
ユーザが、ツールアイコン413により「外部アプリの実行」を選択し、外部コマンドである「キーワード分類」を選択した場合には、全てのアイテム一覧の中で、登場頻度が高い品詞をカウントし、その上位の所定数、例えば10個の品詞をキーワードと見なし、キーワードを含むか否かで自動分類を行う。そして、キーワードごとのアイテムをグルーピングして、グループごとに個別のアイテムウィンドウに表示する。この場合、各キーワードがグループ名となる。このキーワード分類処理によれば、ユーザは、「キーワード分類」を選択するだけで、その分類結果を複数のアイテムウィンドウにより容易に確認することができる。
【0087】
なお、このキーワード分類においては、分類条件となる品詞の数をユーザに指定させたり、抽出したキーワード候補の中から使用するキーワードをユーザに指定させてもよい。これにより、ユーザの意図をより反映させたキーワード分類が可能となる。
【0088】
[6−4.ファイルのマージ処理]
ユーザが、ツールアイコン413により「ファイルのマージ」を選択し、現在開いているデータファイルとは別のデータファイルを選択した場合には、そのファイルのデータを読み込み、マージする。「ファイルのマージ」の実行に際し、ユーザが「重複データの削除」を指定している場合には、読み込んだデータのうち、現在のデータ中のアイテムと重複するアイテムを自動的に削除し、重複しないアイテムのみマージする。
【0089】
このマージ処理において、階層構造やグループに同じ部分がある場合には、その部分を統合し、統合できないアイテムについては独立して新しいグループを作成する。これにより、別々に作成された作業データを、1つにまとめることができる。
【0090】
また、現在開いている作業データの分類結果を自動的に優先させてその分類に合わせて読み込んだファイルを整形してもよい。さらに、ユーザによって予めあるいはファイル読み込みの際に、優先させるデータファイルを指定することにより、その優先ファイルの作業データの分類に合わせて別の作業データを整形してもよい。これにより、別々に作成された作業データを、所定の作業データの分類に合わせて整形し、1つにまとめることができる。
【0091】
[6−5.結果画面表示]
ユーザが、結果画面アイコン424を操作した場合には、分類画面とは異なる結果画面を表示する。この結果画面としては、1種類の表示形式の画面を表示するだけでもよいが、複数種類の表示形式の画面を選択的に表示することにより、ユーザは、分類結果を、多角的な視点から確認、評価することができる。
【0092】
図9と図10は、結果画面として、テーブル画面と系統図画面という2種類の表示形式の画面を選択的に表示する場合の一例を示しており、図9はアイテムを階層ごとに一覧表示するテーブル画面、図10は、系統図をグラフで表現する系統図画面である。この場合、画面表示用の結果画面アイコン424としても、テーブル画面を表示するテーブル画面アイコン424と、系統図画面を表示する系統図画面アイコン427を設けることにより、1回の操作だけで、分類画面からテーブル画面あるいは系統図画面への表示切替を行うことができる。
【0093】
このように、テーブル画面だけでなく、系統図をグラフで表現する系統図画面を表示することにより、分類結果において注目する部分の構造や全体の構造を容易に把握することができる。
【0094】
さらに、変形例として、同じ対象である複数のアイテムに対して、単一の分類結果だけでなく、複数の分類結果を保持し、ユーザの操作に応じて、並べて表示したり、交互に切替表示できるようにしてもよい。例えば、アイテムの属性が、アイデアの発言者の年齢層や性別を含む場合に、年齢層で分類した場合の分類結果と、性別で分類した場合の分類結果とを比較し、発言傾向の変化を把握する、といった目的で使用することができる。
【0095】
[7.効果]
以上のような本実施形態の情報整理支援処理によれば、次のような効果が得られる。
【0096】
まず、複数のアイテムウィンドウで複数のグループの内容を表示すると同時に、グループウィンドウでグループの階層構造を表示できるため、ユーザは、複数のグループの内容とグループの階層構造とを同時に確認しながら、意図に沿った情報の分類を効率よく行うことができる。特に、複数のアイテムウィンドウ間でアイテムや下位グループを移動させるだけで、アイテムや下位グループの帰属先のグループを自由に変更できるため、操作性に優れている。
【0097】
また、アイテムやグループの移動や移動後の表示内容がアイテムや下位グループの帰属変更や帰属後のグループの内容をそのまま体現しているため、ユーザは、常に、現時点での操作内容や各グループの内容を視覚的に容易に把握することが可能であり、現時点での分類状況や次に行うべき操作等を容易に判断することができる。したがって、ユーザの意図を確実に反映した分類作業を効率よく行うことができる。
【0098】
また、グループの指定・指定解除に応じて、アイテムウィンドウでグループを自由に開いたり閉じたりできるため、ユーザは、必要に応じて、確認対象、操作対象となるグループを随時開いて内容を容易に確認できる。また、確認済み、操作済みのグループを閉じて、意味のない表示を控えることにより、対象となるグループのみを開いて、分類作業を効率よく行うことができる。また、新規のグループを作成する場合には、複雑な操作を行う必要なしに、アイテムウィンドウ間でアイテムを移動させるだけで、自動的に新規のグループを作成できるため、操作性に優れている。
【0099】
また、ユーザは、既存のグループ間の関係を変更する場合に、何ら特別な操作を行う必要なしに、グループウィンドウ中でグループを移動させるだけで、グループ間の関係を自動的に変更できるため、操作性に優れている。また、グループウィンドウ上のグループを操作するだけで、アイテムウィンドウの状態や表示内容を容易に切り替えることができる。
【0100】
また、ユーザは、グループウィンドウ中のグループを指定するだけでなく、グループウィンドウからアイテムウィンドウに移動させることによっても、そのグループを開くことができる。特に、グループの移動先を選択することで、そのグループを所望の位置のアイテムウィンドウで開くことができるため、表示位置を適切に選択して分類作業を効率よく行うことができる。また、以前に開いていたグループを閉じる処理と、新たに対象としているグループを開く処理を単一の操作で行うことができるため、操作性を向上できる。
【0101】
また、グループを新たに開こうとする場合に、全てのアイテムウィンドウが開いている場合であっても、いずれかのアイテムウィンドウを選択する操作や閉じるための操作を行うことなく、アイテムウィンドウ数が最大ウィンドウ数に達しているかどうかを自動的に判断し、その結果アイテムウィンドウ数が最大ウィンドウ数に達していない場合はアイテムウィンドウ数を増やしてそこに開き、最大ウィンドウ数に達している場合は使用頻度の低いグループを自動的に閉じて指定したグループをそこに開くことができるため、操作性を向上できる。
【0102】
また、ユーザは、分類作業時にアイテムウィンドウの数を指定するだけで、表示するアイテムウィンドウの数を自由に変更することができる。したがって、多数のグループを同時に開いたり、また、使用するグループが少ない場合には各グループの内容を大きなサイズのウィンドウで表示する等、ユーザは、常に作業状況に応じて適切な数およびサイズのアイテムウィンドウを表示することができるため、分類作業の効率をさらに向上できる。
【0103】
また、階層毎に情報を検討、分類する場合等には、次に対象となる階層を指定するだけで、その階層の各グループを同時に開くことができるため、個々のグループを個別に指定する必要がない分だけ操作性に優れている。
【0104】
また、ユーザは、「属性による分類」を選択して属性による分類を自動的に行ったり、あるいは、「キーワード分類」を選択してキーワードによる分類を自動的に行うことができるため、これらの自動分類を利用して分類作業の効率を向上できる。
【0105】
また、ユーザは、結果画面として、テーブル画面だけでなく、情報分類結果に関する系統図をグラフで表現する系統図画面を表示させることができるため、情報分類結果において注目する部分の構造や全体の構造を容易に把握することができる。
【0106】
さらに、同一の対象である複数のアイテムに対して得られた複数の情報分類結果を随時表示させて、切替表示するようにした場合には、複数の情報分類結果を比較して、多角的な検討を行うことができる。
【0107】
また、ユーザは、保存されている情報分類結果を再利用して分類作業を行うことができるため、過去の情報分類結果を利用して分類作業を効率よく行うことができる。
【0108】
また、別の作業で得られた複数の情報分類結果データを自動的に統合することができるため、作業効率に優れており、大量の情報分類結果データを統合する場合等に有用である。そしてまた、多様な情報分類結果データを有効に活用することができる。
【0109】
[8.他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な形態が実施可能である。
【0110】
まず、図1、図6、図8等に示した処理手順は、一例にすぎず、ユーザの情報分類作業において同様な支援を行うことができる限り、具体的な処理手順は自由に変更可能である。例えば、前記実施形態におけるドラッグ&ドロップやダブルクリック等のマウス操作とそれによる画面操作、およびそれらの操作によるデータ処理内容との関連付けは一例にすぎず、ダブルクリックをシングルクリックに変更することも可能である。すなわち、具体的な操作とデータ処理内容との関連付けは、具体的な処理手順や分類画面、操作対象、操作モード等に応じて自由に設定可能である。
【0111】
また、本発明で使用する具体的な分類画面や結果画面の形式は自由に選択可能である。例えば、階層構造を持たない単純なグルーピングを行う場合等には、分類画面として、グループウィンドウを表示せずに、複数のアイテムウィンドウだけを表示してもよい。しかし、複数のアイテムウィンドウだけを表示する場合においても、グループの階層構造の表示やその変更は、例えば、複数のアイテムウィンドウに異なる階層のグループを開き、アイテムウィンドウ間でグループを移動させる操作等により実現可能である。
【0112】
そしてまた、本発明において分類対象となる情報の具体的な種類等は自由に選択可能であり、アイデア等を示す文章の他、ファイルやフォルダ等の分類にも適用可能である。すなわち、本発明は、文章、文字列、図形、シンボル、マーク、等の多様な画像で表現される多様な情報の分類に広く適用可能であり、同様に優れた効果が得られるものである。さらに、得られた分類結果データの出力形式としては、一般的に、画面表示に加えて、画面イメージに合わせたファイル等、各種の形式で出力可能である。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の内容表示ウィンドウで複数のグループの内容を並べて表示可能とすることで、複数のグループの内容を同時に確認しながら、簡単な画面操作により、ユーザの意図に沿った情報の分類を効率よく行うことが可能な情報整理支援方法とそのためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報整理支援処理の概要を示すフローチャート。
【図2】図1に示す情報整理支援処理の対象となるデータファイルの一例を示す説明図。
【図3】図1に示す情報整理支援処理で使用する分類画面の一例を示す説明図。
【図4】図3に示す分類画面において分類作業を進めた後の分類画面の一例を示す説明図。
【図5】図4に示す分類画面上での、アイテムウィンドウにおけるアイテムの画面操作を説明するための説明図。
【図6A】図1に示す情報整理支援処理中のアイテム処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図6B】図1に示す情報整理支援処理中のアイテム処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図7】図4に示す分類画面上での、グループウィンドウにおけるグループの画面操作を説明するための説明図。
【図8】図1に示す情報整理支援処理中のグループ処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図9】図1に示す情報整理支援処理で結果画面として表示するテーブル画面の一例を示す説明図。
【図10】図1に示す情報整理支援処理で結果画面として表示する系統図画面の一例を示す説明図。
【図11】閉じたアイテムウィンドウが存在しない場合の画面操作を説明するための説明図。
【図12】図11に示す分類画面上でアイテムウィンドウの行および列を追加した場合の画面操作を説明するための説明図。
【図13】アイテムウィンドウ数を変更する場合の画面操作を説明するための説明図。
【図14】アイテムウィンドウ数を変更する場合の画面操作を説明するための説明図。
【図15】アイテムウィンドウの表示順序の並び替えを行なう場合の画面操作を説明するための説明図。
Claims (17)
- コンピュータを利用して、情報を複数のグループに分類する情報整理支援方法において、
画面上の第1の領域に、複数のグループ全体の階層構造を表示するためのグループウィンドウを表示するとともに、前記画面上の第2の領域に、それぞれのグループに含まれる情報の一覧を表示または非表示に設定して表示可能な内容表示ウィンドウを複数並べて表示する画面表示ステップと、
前記画面上で、前記情報の分類を行う情報分類ステップと、
情報分類結果を保存する結果保存ステップと、を含み、
前記情報分類ステップは、
前記内容表示ウィンドウ中のいずれかの内容表示ウィンドウに表示されている情報一覧から選択された情報を移動した場合に、その移動先に応じて情報の帰属先のグループを決定する情報処理ステップと、
前記画面のグループウィンドウから任意のグループを選択した場合に、当該グループの内容表示ウィンドウを内容表示状態として、その情報一覧を前記第2の領域に表示する内容表示ステップと、
前記グループの選択が解除された場合には、当該グループの内容表示ウィンドウを内容非表示状態として、その情報一覧の表示を行わないで、内容表示状態にある他の内容表示ウィンドウとともに並べて前記第2の領域に表示する内容非表示ステップと、
を含む、ことを特徴とする情報整理支援方法。 - 前記情報処理ステップは、
前記内容表示状態で表示されているいずれかの内容表示ウィンドウに表示されている情報一覧から任意に選択した情報を、内容非表示状態の他の内容表示ウィンドウ中に移動した場合には、その移動先の内容表示ウィンドウを内容表示状態とするとともに、前記移動した情報に対応する新規のグループを前記グループウィンドウ内に作成し、移動した情報が当該グループ内に属するものとして処理するグループ作成ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1記載の情報整理支援方法。 - 前記情報分類ステップは、
前記グループウィンドウ上で選択されたグループが、グループウィンドウ中の他の位置に移動した場合に、移動したグループが、その移動先に応じた階層に移動したものとして処理するグループ処理ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報整理支援方法。 - 前記グループ処理ステップは、前記グループウィンドウ中に表示されているグループに対する操作に応じて、前記内容表示ウィンドウ中のいずれかの内容表示ウィンドウの表示状態または表示内容を切り替える表示制御ステップを含む、
ことを特徴とする請求項3記載の情報整理支援方法。 - 前記グループ処理ステップの前記表示制御ステップは、
前記グループウィンドウ上で選択されたグループが、前記内容表示ウィンドウ中のいずれかの内容表示ウィンドウに移動した場合に、移動先の内容表示ウィンドウの内容表示状態、内容非表示状態に関わらず、その内容表示ウィンドウに、移動したグループにより表現される情報一覧を表示する動的表示制御ステップを含む、
ことを特徴とする請求項4記載の情報整理支援方法。 - 前記グループ処理ステップの前記表示制御ステップは、
グループが指定された際に、前記内容表示ウィンドウの中に内容非表示状態のウィンドウが存在しない場合に、表示されているグループの情報一覧のうち、使用頻度の低いグループの情報一覧を優先的に削除して、その内容表示ウィンドウに、指定したグループの情報一覧を表示する優先的表示制御ステップを含む、
ことを特徴とする請求項4記載の情報整理支援方法。 - 前記分類画面表示ステップは、前記内容表示ウィンドウとして、予め設定された数のウィンドウを表示する初期表示ステップを含み、
前記情報分類ステップは、
内容表示ウィンドウの表示対象となるグループの数が増減した場合に、表示する内容表示ウィンドウの数の設定を変更する設定変更ステップと、
設定変更に応じた数の内容表示ウィンドウを表示する表示変更ステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 前記情報分類ステップは、
操作対象が、単数または複数の情報、単一のグループ、複数のグループ、および、情報とグループ、のいずれであるかに応じて、同じ操作に対する処理内容を切り替える自動切替ステップを含む、
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 前記画面表示ステップは、前記内容表示ウィンドウとして、予め設定された数の内容表示ウィンドウを表示する初期表示ステップを含み、
前記情報分類ステップは、
内容表示ウィンドウの数が指定された場合に、表示する内容表示ウィンドウの数の設定を変更する設定変更ステップと、
設定変更に応じた数の内容表示ウィンドウを表示する表示変更ステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 前記情報分類ステップは、前記複数の情報の属性が指定された場合に、指定された属性による分類を行う属性分類ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 前記情報分類ステップは、グループの階層が指定された場合に、指定された階層の各グループについて、グループの情報一覧を前記内容表示ウィンドウに同時に表示する階層内容表示ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 保存されている前記情報分類結果を所定の形式で表示する結果画面を表示する結果画面表示ステップを含み、
前記結果画面表示ステップは、系統図をグラフで表現する系統図画面を表示す
る系統図画面表示ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 保存されている前記情報分類結果を所定の形式で表示する結果画面を表示する結果画面表示ステップを含み、
前記結果画面表示ステップは、同一の情報に対して得られた複数の情報分類結
果を、ユーザの操作に応じて切替表示する切替表示ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 複数の前記情報分類結果について、所定の情報分類結果が指定された場合に、他の情報分類結果をその指定された情報分類結果の形式に合わせて整形することにより、それらの情報分類結果を統合する統合ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - 複数の前記情報分類結果について、階層構造、グループ、情報に同じ部分がある場合にはその部分を統合し、異なる部分の情報については独立して新しいグループを作成することにより、それらの情報分類結果を統合する統合ステップを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の情報整理支援方法。 - コンピュータを利用して、情報を複数のグループに分類する機能を実施するためのプログラムにおいて、
画面上の第1の領域に、複数のグループ全体の階層構造を表示するためのグループウィンドウを表示するとともに、前記画面上の第2の領域に、それぞれのグループに含まれる情報の一覧を表示または非表示に設定して表示可能な内容表示ウィンドウを複数並べて表示する画面表示機能と、
前記画面上での操作に応じて、前記複数の情報の分類を行う情報分類機能と、
情報分類結果を保存する結果保存機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記情報分類機能は、
ユーザの操作に応じて、前記内容表示ウィンドウ中のいずれかの内容表示ウィンドウに表示されている情報一覧から選択された情報を移動した場合に、
その移動先に応じて情報の帰属先のグループを決定する情報処理機能と、
前記画面のグループウィンドウから任意のグループを選択した場合に、当該グループの内容表示ウィンドウを内容表示状態として、その情報一覧を前記第2の領域に表示する内容表示機能と、
前記グループの選択が解除された場合には、当該グループの内容表示ウィンドウを内容非表示状態として、その情報一覧の表示を行わないで、内容表示状態にある他の内容表示ウィンドウとともに並べて前記第2の領域に表示する内容非表示機能と、
を含む、ことを特徴とするプログラム。 - 前記情報処理機能は、
前記内容表示ウィンドウ中のいずれかの内容表示ウィンドウに表示されている情報一覧から任意に選択した情報を、内容非表示状態の他の内容表示ウィンドウ中に移動した場合には、その移動先の内容表示ウィンドウを内容表示状態にとするとともに、前記移動した情報に対応する新規のグループを前記グループウィンドウ内に作成し、移動した情報が、当該ループ内に属するものとして処理するグループ作成機能を含む、
ことを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
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