JP4746764B2 - 採血管準備装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め複数種類の採血管が収容された採血管収容部から患者の検査に必要な採血管を自動的に選択し、選択した採血管に対応する患者に関する情報を印字したラベルを貼り付け、ラベル貼付後の採血管を患者別に収容する採血管準備装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
血液検査を行う場合、一人の患者に対して複数項目の検査を行うことが多い。このため、病院等では、検査項目別に使用する採血管の種類を変えると共に、各採血管に患者の氏名等を記入したラベルを貼りつけることにより、検査時に各採血管に対応する検査の種類及び患者を識別することができるようにしている。
しかし、上記したように採血管毎に患者の氏名等をラベルに記入し、それを貼りつける作業は煩雑で手間がかかり、また、この作業を人間が行うと、ラベルを貼りつけるべき採血管の種類を間違える等の重大なミスが発生する可能性もある。
これを解決するために、出願人は、少なくとも2種類の採血管を検査項目別に第1収容部しておき、患者の検査に必要な採血管を前記第1収容部から選択して取り出すと共に、取り出した採血管に対応する患者に関する情報をラベルに印字し、取り出した採血管に同ラベルを貼り付け、さらに、ラベル貼付後の採血管を患者別に収容することができる採血管準備装置を発明した(特許第2834595号)。
出願人の発明後、出願人又は第三者により上記した種類の採血管準備装置は様々な改良がなされ、それらが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の採血管準備装置は、その殆どが、ラベル貼付前の採血管を検査項目別に収容する収容部が複数の採血管を横にして直接積み重ねておくように構成され、この直接積み重ねられた採血管のかたまりから必要に応じて一本づつ採血管を取り出すように構成されている。
しかし、直接積み重ねられた採血管のかたまりから一本づつ採血管を取り出すのは容易なことではなく、このため、どの装置も、ラベル貼付前の採血管を取り出すためだけに複雑な構成の取り出し機構を設ける必要があり、この採血管取り出し機構のために、装置が大型化したり、装置の製造が煩雑になり価格が上がってしまうという問題があり、また、この採血管取り出し機構が故障の原因に繋がる等の問題もあった。
本発明は、上記した従来の問題点を解決し、採血管を取り出すためだけの複雑な構成の採血管取り出し機構を設ける必要がない採血管準備装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る採血管準備装置は、ラベルを貼付すべき採血管を採血管の種類別に収容可能な少なくとも2つの採血管収容部と、ラベルに被験者に関する情報を印字し、印字済みのラベルを採血管に貼付するラベル印字・貼付手段と、ラベル貼付後の採血管を患者別に収容可能な採血管回収部と、患者の検査に必要な採血管を対応する採血管収容部から受け取り、該採血管をラベル印字・貼付手段及び採血管回収部に移送する採血管移送手段と患者の検査に必要な採血管を選択的に取り出し、取り出した採血管に、その患者に対応する情報を印字したラベルを貼り付け、さらに、ラベル貼り付け後の採血管を患者別に収容するよう前記各部を制御する制御手段とを備えた採血管用ラベル自動貼付装置であって、前記各採血管収容部を鉛直方向に伸びるように縦長に構成すると共に全ての採血管収容部を横方向に並べて立設し、前記各採血管収容部に採血管を一本づつ横にして収容できるように構成された複数の区画を周方向に設け、採血管を採血管収容部の前方から各区画に挿入することができるように構成して、採血管収容部に収容されている採血管を装置の前方から見ることができるようにすると共に、各採血管収容部の下部に、前記区画内に収容された採血管を排出可能な開放部を設け、前記各採血管収容部を、その各区画が周方向に回転駆動するように構成し、前記区画を一定量周方向に駆動させることにより、前記開放部に対応する区画に収容された採血管が、開放部から落下するようにし、前記採血管移送手段の少なくとも一部を前記立設された採血管収容部における採血管の落下位置より下方に、これら採血管収容部に沿って配置して、落下した採血管を受け取って移送するように構成したことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示した一実施例を参照して本発明に係る採血管準備装置の実施の形態について説明する。
【0006】
図1は、本発明に係る採血管準備装置の概略斜視図を、図2は図1における右側から装置の内部構造を見た概略側面図、図3は図2における概略A−A断面図、図4は、図1における前方から装置の内部構造をみた概略正面図、図5は、図1における下方から装置の内部構造をみた概略底面図を各々示している。
図面に示すように、この採血管準備装置は、
そのハウジング1の内部に、
鉛直方向に伸びる4列の採血管収容部10a〜10dと、
これらの採血管収容部10の下方に配置された採血管移送手段20と、
前記採血管収容部10の下側前方に配置されたラベル印字・貼付手段30と、
ラベル印字・貼付手段30の下方に配置された採血管回収部40と
を備えている。
【0007】
各採血管収容部10は、下方が開放した外周壁19の内側に、上下に配置されたベルト回転軸11及び12間に無端ベルト13を巻回した駆動部を配置してなり、下側のベルト回転軸11を、従動ギヤ14及び駆動ギヤ15を介して供給部モータ16で回転させることにより、無端ベルト13が回転駆動するように構成されている。前記無端ベルト13の外周面にはベルト13の外周面と直交する方向に外方に伸びる複数の仕切板17が一定の間隔で一体に設けられ、二つの仕切板17、17と外周壁19とで囲まれた各空間で、1本の採血管を収容できる区画18を形成するように構成されている。
上記したように構成された各採血管収容部10は、不図示の制御手段により供給部モータ16回転させることにより、その無端ベルト13が図3における右回りに回転し、無端ベルト13が下側のベルト回転軸11の周りを通過する時に、外周壁19の開放された部分から仕切板17で支持されている採血管を下方の採血管移送手段20に落とす。
尚、図2における符号S1は各採血管収容部10a〜10dに設けられた管検出センサーを示しており、この管検出センサーS1は、各採血管収容部10a〜10dにおける採血管が落下する直前の場所に位置する区画18に採血管があるか否かを検出する。各採血管収容部10a〜10dにおける無端ベルト13は、各管検出センサーS1で採血管を検出するまで回転駆動するように制御される。これにより、各採血管収容部10a〜10dは、全ての区画18に採血管が収容されていない場合でも、常に、採血管が落下する直前の場所に位置する区画18に採血管を待機させておくことができるようになり、必要に応じて、一区画分無端ベルト13を回転駆動させるだけで採血管を排出できるようになる。
【0008】
採血管移送手段20は、前記4列の採血管収容部10の下方に、採血管収容部10に沿って水平に配置された一本の無端ベルト21を備えている。この無端ベルト21は、左右に配置されたベルト回転軸22及び23の間に巻回され、右側のベルト回転軸22を、伝導ベルト(符号なし)を介して管搬送モータ24で回転させることにより図3における右回りに回転するように構成されている。
そして、無端ベルト21の外周面には、外周面と直交する方向に外方に伸びる複数の仕切板25が一定の間隔で一体に設けられており、各仕切板25,25間で1本の採血管を受け取ることができるように構成されている。
また、採血管移送手段20は、図3における無端ベルト21の右側下方に、無端ベルト21と直交する方向に前方に伸びる管移送ガイド26を備えている。
前記管移送ガイド26には、管移送板27が設けられている。この管移送板27は、管移送ガイドレール28に沿って管移送モータ29によって管移送ガイド26内を前後に移動できるように構成されており、この管移送ガイド26に入れられた採血管は、その前方にある印字・貼付手段30における待機位置X1まで前記管移送板27によって押し出されるように構成されている。
上記したように構成された採血管移送手段20は、採血管収容部10から落とされた採血管を、対応する仕切板25、25間で受け取った後、その無端ベルト21を管搬送モータ24により図3における右回りに回転し、無端ベルト21が右側のベルト回転軸22の周りを通過する時に、仕切板25、25間で支持されている採血管を下方の管移送ガイド26に落とす。
管移送ガイド26に採血管が落とされた後、管移送モータ29により管移送板27を前方に移動して、採血管を前方に位置する待機位置X1まで押し出し、その後、管移送板27を最後方まで戻し、次の採血管が落とされるまで待機する。
尚、図2における符号S2は前記無端ベルト21の右端に設けられた管検出センサーを示しており、この管検出センサーS2は、採血管が管移送ガイド26に落下する直前の位置に採血管があるか否かを検出する。前記無端ベルト21は、採血管収容部からの採血管を受け取ると、各管検出センサーS2で採血管を検出するまで回転駆動し、その位置で採血管を待機させ、所定のタイミングで管移送ガイド26に採血管を落とすように制御される。これにより、複数の採血管を連続して処理する場合、先の採血管を処理している間に、無端コンベア21が、管移送ガイド26に採血管を落下させる直前の位置まで次の試験管を移送して待機させておくことができ処理効率が向上する。
【0009】
ラベル印字・貼付手段30は、プラテンローラ31及びこのローラ31と同期して駆動する駆動ローラ32a及び32bの回転によりラベル付き台紙ロール33からラベル付き台紙を繰り出し、繰り出された台紙上のラベルに、不図示の制御手段から送られてくる情報に基づいて、ラベルを貼りつけるべき採血管に対応する患者に関する情報を印字ヘッド34で印字し、この印字済みのラベルを台紙の進行方向を鋭角的に曲げる剥離板35によって剥離し、剥離板35の先端付近に位置するラベル貼付位置X2で回転待機する採血管にラベルを貼り付ける。
【0010】
前記ラベル貼付位置X2には、その上方に前記ラベル印字・貼付手段30の一部を構成する貼付ローラ36が配置され、その下方に前記ラベル印字・貼付手段30及び前記採血管移送手段20の双方の一部を構成する採血管押え兼採血管排出手段37が配置されている。
採血管押え兼採血管排出手段37は、
ラベル貼付位置X2にて採血管を支持する固定ローラ37a、
待機位置X1にて採血管を支持する待機台37b、
待機位置X1に到着した採血管を上方のラベル貼付位置X2まで押し上げ、ラベル貼付位置X2にて採血管を貼付ローラ36側に加圧する加圧ローラ37cを備えた加圧台37d、及び
前記加圧ローラ37cを、待機位置X1、ラベル貼付位置X2、採血管排出位置X3、及びラベル排出位置X4の間で移動可能にするためのガイドレール37e
を備えている。
尚、図2中、符号S3は管到着センサーを示しており、この管到着センサーS3は、管移送ガイド26の延長線上に配置され、採血管が管移送板27により待機位置X1まで押し出された時に、採血管の頭部がこのセンサーS2に接触するように構成されている。前記採血管押え兼採血管排出手段37における加圧ローラ37cは、この管到着センサーS2により採血管が待機位置X1に到着したことを検出して、採血管をラベル貼付位置X2に押し上げる。
【0011】
採血管回収部40は、その内部にトレイTを設置できるように構成されており、設置されたトレイTで前記採血管排出口27aから落とされたラベル貼付後の採血管を受け取るように構成されている。
【0012】
最後に、上記した各手段を収容するハウジング1の構成について説明すると、採血管収容部1の前面に対応する部分には、透明で開閉可能な供給部前面カバー2が設けられており、使用時に収容されている採血管の種類が一目で確認できるように構成されている。
ここで、採血管について簡単に説明すると、近年、採血に用いられる採血管としては真空採血管が用いられる場合が多く、この真空採血管は、その内部の負圧を維持するために、予め内部に反応液等を入れた状態で密封されている。このため、真空採血管は、何の検査に用いられる真空採血管であるかを識別できるように種類別にキャップの色が変えられている。従って、採血管収容部10を、真空採血管のキャップが前方に向くように収容できるように構成しておき、その前面に透明な扉2を設けることにより、外部から採血管のキャップの色を見ることができるようになるので、使用者は使用中に、どの採血管収容部に何の採血管が収容されているのかを一目で確認することができるようになる他、種類の異なる採血管の混入もチェックすることができるようになり、また、採血管の残量も一目で確認できるようになる。
さらに、このように採血管収容部を、一本づつ採血管が挿入できるように区画すると共に、その採血管補充口を装置前面に露出するように設けることにより、装置の駆動中であっても採血管の補充を行うことが可能になるという効果を奏する。
また、ハウジング1の図1における右側面における前記ラベル貼付位置X2に対応する部分には、前記ラベル貼付位置X2に隣接する位置まで凹む凹部3が形成されており、この凹部3のラベル貼付位置X2に対応する部分にはラベル取出用の開口4が設けられている(図4及び図6〜図9参照)。
ここで、ラベル印字・貼付手段30におけるラベル貼付位置X2付近の構成について再度説明すると、図4に示すように、ラベル印字・貼付手段30の殆どの構成部材31〜35はラベル貼付位置X2の左側に配置されており、そして、貼付ローラ36はラベル貼付位置X2の上方、かつ、採血管押え兼採血管排出手段37はラベル貼付位置X2の下方に配置されている。このように、ラベル貼付位置X2は、その右側、即ち、台紙から剥離されたラベルの進行方向の軌道上には何の障害物もなく開放されており、この開放部分に面する位置に前記ラベル取出用の開口4が設けられている。そして、ラベル印字・貼付手段30は、必要に応じて採血管がラベル貼付位置X2にない時でも駆動できるように構成され、かつ、ラベルが剥離された時に、ラベルの粘着面に位置する加圧ローラ37cは、その表面にラベルの糊がくっつかないように非粘着性材料(例えば、テフロン)で構成されるか、又は、複数の溝が形成されている。
これにより、例えば、採血管収容部10に収容されていない種類の採血管を用いる場合には、ラベル貼付位置X2に採血管がない状態でラベル印字・貼付手段30を駆動させると、患者に必要な情報を印字したラベルを剥離した状態で前記ラベル取出用の開口4から取り出せるようになる。
【0013】
次に、上記したように構成された採血管準備装置の作用について説明していく。
まず始めに、使用者は各採血管収容部10a〜10dに、予め決められた所定の種類の採血管を、それぞれセットする。尚、採血管収容部10は、少なくとも、各採血管収容部10a〜10d単位で同一種類の採血管が収容され、各採血管収容部10a〜10dが収容している採血管の種類は制御装置に予め(又は採血管をセットする度)に設定される。
ここで、採血管収容部10に採血管をセットする方法について簡単に説明しておくと、使用者は供給部前面カバー2を開いて、各採血管収容部10a〜10dにおける仕切板14、14間、即ち、区画18の空所に、所定の種類の採血管を、そのキャップが装置前方(即ち、供給部前面カバー2側)を向くように一本づつ挿入することで採血管はセットされる。尚、採血管収容部10a〜10dにどの種類の採血管が収容されているかは、例えば、コンピュータ等で構成される制御手段側で設定するように構成され得るが、採血管準備装置側に操作パネルを設けておき、この操作パネルを介して収容する採血管の種類の変更情報を制御装置側に送るように構成してもよく、また、各採血管収容部10a〜10dに、使用する頻度の高い採血管の種類に応じたボタンを設けておき、収容する採血管の種類を変更する場合には、変更後の種類に対応するボタンを押すことで、制御手段側に種類の変更情報を送るように構成してもよい。
また、上記したように、各採血管収容部に採血管を、そのキャップが装置前方を向くように挿入することで、装置の外部から収容されている採血管のキャップが一目で判るが、各採血管収容部10a〜10dにおける無端ベルト13の内側部分は空所になっているため、ここに、目印用の採血管を縦にして収容できる目印用採血管収容部50(図4に一点差線で示す)を設け、これにより、各採血管収容部に収容されている採血管の種類をより一層、使用者に見易くするように構成され得る。
装置の作用の説明に戻ると、該採血管準備装置は、ラベルに印字すべき患者に関する情報と、患者の検査に必要な採血管の種類の情報とを受け取り、その情報に基づいて、必要な採血管の種類に対応する採血管収容部10(a〜d)を回転駆動させ、採血管を一つ採血管移送手段20の無端ベルト21に落とす。
採血管移送手段20は、採血管収容部10から落とされた採血管を、その無端ベルト21の仕切板25,25間で受け取ると、右周りに回転駆動され、受け取った採血管を、その管移送ガイド26に落とす。
管移送ガイド26に採血管が落とされると、管移送板27が採血管を前方にある待機位置X1まで押し出す。採血管が待機位置X1まで押し出された状態を図6に示す。
採血管が待機位置X1まで押し出されると、加圧ローラ37cは採血管を図7に示すラベル貼付位置X2まで押し上げ、このラベル貼付位置X2で採血管は、貼付ローラ36、固定ローラ37a及び加圧ローラ37cによって3点で支持され、貼付ローラ36によって回転されながら待機する。
回転しながら待機している採血管に、患者に関する情報が印字されたラベルが剥離板35で剥離された状態で臨み、該ラベルが前記貼付ローラ36によって採血管の周囲に貼り付けられる。
採血管へのラベルの貼付が終了すると、加圧ローラ37cは採血管を支持しながら下方へ下がり、加圧ローラ37cが、採血管排出位置X3まで下がると、ラベル貼付後の採血管は採血管回収部40に配置されたトレイT内に落ちる(図8参照)。
また、採血管収容部10に収容されていない種類の採血管に対してラベルの貼付けが必要な場合には、ラベル印字・貼付手段30は、ラベル貼付位置X2に採血管がない状態で作動する。具体的に説明すると、この場合、図9に示すように、加圧ローラ37cがラベル排出位置X4まで上がり、印字済のラベルは、貼付ローラ36と加圧ローラ37cとにより、ラベル取出用開口4側に送られ排出される。
上記した処理は、患者一人分に対して連続して行われ、患者一人分の全ての採血管に対するラベルの貼付け、及びラベルの排出が終了すると停止する。
尚、採血管収容部、移送手段並びにラベル印字・貼付手段の駆動タイミングは、処理中に採血管同士がぶつからないように、また、複数の患者の採血管を連続して処理する時に、別の患者の採血管が一つのトレイT内に入ってしまわないように任意に設定することができる。具体的には、例えば、移送手段20における無端ベルト21から管移送ガイド26に採血管が落とされた後に、採血管収容部10を駆動させて次の採血管を前記無端ベルト21に落とし、無端ベルト21は受け取った採血管を無端ベルトの右端まで移送した状態で待機しておき、その管移送板26が前の採血管を押しだして、最後方位置まで戻ってきた後に採血管を管移送ガイド26に落とすようなタイミングで駆動され得る。また、複数の患者の採血管を連続して処理している時には、一人の患者の採血管の処理が全て完了した後は、トレイTの入れ替えが行われるまで、次の患者の採血管を、採血管収容部、移送手段、又はラベル印字・貼付手段の何れかで待機させるように構成され得る。
【0014】
以上説明した実施例では、採血管回収部40を、一つのトレイTが設置できるように構成し、トレイTの交換は人手により行うようにしているが、このトレイ回収部の構成は本実施例に限定されるものではなく、例えば、複数の空トレイTを積み重ねて又は並べて収容可能な空トレイ収容部と、ラベル貼付後の採血管を収容したトレイTを複数重ねて又は並べて収容可能な採血管収容済みトレイ収容部と、トレイTを、前記空トレイ収容部から、ラベル貼付済みの採血管を回収する採血管回収位置を通って採血管収容済みトレイ収容部まで移送可能なトレイ移送手段を別途設けて、トレイTに患者一人分の採血管を収容したら、収容済みのトレイTを採血管収容済みトレイ収容部に移送すると共に、空トレイ収容部から空のトレイTを採血管回収位置まで移送するように構成してもよい。
また、本実施例では、採血管収容部40にトレイTを設置して、トレイTに採血管を回収するように構成しているが、このトレイ回収部40の構成は本実施例に限定されることなく、例えば、袋等に採血管を回収するように構成してもよい。
さらに、本実施例では、各採血管収容部10を、上下のベルト回転軸11及び12に巻回された無端ベルト13に、複数の仕切板17を設けて、仕切板17間で採血管を収容する区画18を形成するように構成しているが、この採血管収容部10の構成は本実施例に限定されることなく、例えば、所定の厚みを持った円板の外周に複数の切欠を形成し、これらの切欠を採血管を収容する区画として用いるように構成してもよい。
さらに、本実施例では、各採血管収容部10を鉛直方向に伸びるように縦長に収容すると共に、全ての採血管収容部10を図3又は図4における横方向に並ぶように立設するように配置しているが、この採血管収容部10の配置は本実施例に限定されることなく、例えば、図3又は図4における前後方向に並ぶように配置してもよいことは勿論である。
さらにまた、本実施例では、4つの採血管収容部10を設け、最大4種類の採血管を採血管収容部10に収容できるように構成しているが、この採血管収容部10の数は本実施例に限定されることなく任意に設定することができる。
また、本実施例では、採血管収容部10の下側前方にラベル印字・貼付け手段30を配置し、ラベル印字・貼付手段30の下方に採血管回収部40を配置しているが、この配置は本実施例に限定されることなく、例えば、採血管収容部10の真下にラベル印字・貼付手段30を配置し、さらに、ラベル印字・貼付手段30の真下に採血管回収部40を配置するように構成してよい。このように構成することで、採血管収容部10、ラベル印字・貼付手段30及び採血管回収部40が全て上下に並ぶことになるので、装置全体の前後方向の幅を短くすることができ設置スペースをより小さくすることができるという効果を奏し、さらに、採血管の移送距離を非常に短くすることができ、採血管移送手段20の構成も簡単にすることができるようになるので、処理速度が向上するのは勿論のこと、移送中に生じる採血管の引っかかり等の問題も低減させることができるようになるという効果を奏する。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る採血管準備装置は、前記各採血管収容部を鉛直方向に伸びるように縦長に構成すると共に全ての採血管収容部を横方向に並べて立設し、前記各採血管収容部に採血管を一本づつ横にして収容できるように構成された複数の区画を周方向に設け、採血管を採血管収容部の前方から各区画に挿入することができるように構成して、採血管収容部に収容されている採血管を装置の前方から見ることができるようにすると共に、各採血管収容部の下部に、前記区画内に収容された採血管を排出可能な開放部を設け、前記各採血管収容部を、その各区画が周方向に回転駆動するように構成し、前記区画を一定量周方向に駆動させることにより、前記開放部に対応する区画に収容された採血管が、開放部から落下するようにし、前記採血管移送手段の少なくとも一部を前記立設された採血管収容部における採血管の落下位置より下方に、これら採血管収容部に沿って配置して、落下した採血管を受け取って移送するように構成しているので、採血管を採血管収容部から取り出すため複雑な採血管取り出し機構を設ける必要がなくなり、装置の構造が簡単になり、かつ、装置を小型化することが可能になるという効果を奏する。
特に、請求項1に係る発明は、前記各採血管収容部を鉛直方向に伸びるように縦長に構成すると共に全ての採血管収容部を横方向に並べて立設し、前記採血管移送手段の少なくとも一部を前記立設された採血管収容部の下方に、これら採血管収容部に沿って配置することにより、採血管移送手段を小型化することができるという効果を奏する。
さらに、前記各採血管収容部の採血管補充口を装置の前面に露出するように設け、各採血管収容部の各区画を、採血管のキャップが装置の前方を向くように収納可能に構成することにより、採血管収容部内の採血管の残量及び種類が装置の動作中であっても一目で確認できるようになるという効果を奏し、これにより、採血管収容部内に異なる種類の採血管が混入していないか否かも確認できるようになるという効果を併せて奏する。
また、採血管収容部の下方に、採血管移送手段及びラベル印字・貼付手段を配置すると共に、採血管回収部をラベル印字・貼付手段の下方に配置することにより、採血管収容部、ラベル印字・貼付手段及び採血管回収部を効率よくコンパクトに配置できるようになり、装置が全体として小型化するという効果を奏する。
また、各採血管収容部の内側部分に、採血管を縦にして収容可能な目印用採血管収容部を設けることにより、各採血管収容部に収容されている採血管の種類をより一層、使用者に見易くすることができるようになる。
さらにまた、前記各部を適当なハウジング内に収容すると共に、前記ラベル印字・貼付手段を、そのラベル印字貼付位置の少なくとも台紙から剥離されるラベルの進行方向に面する側面が開放されるように構成し、前記ハウジングにおけるラベル印字貼付位置の開放された側面に対応する部分にラベル取出用開口を設け、ラベル貼付位置に採血管がない時に、印字済みのラベルを剥離した状態で前記ラベル取出用開口から排出するように構成することにより、採血管収容部に収容されている採血管とは異なる種類の採血管が必要な場合でも印字されたラベルが剥離された状態で排出されるようになるので、手貼り作業が簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る採血管準備装置の概略斜視図である。
【図2】 図1における右側から装置の内部構造を見た概略側面図である。
【図3】 図2における概略A−A断面図である。
【図4】 図1における前方から装置の内部構造をみた概略正面図である。
【図5】 図1における下方から装置の内部構造をみた概略底面図である。
【図6】 加圧ローラが待機位置X1にある状態を示すラベル貼付位置X2の周辺の概略拡大図である。
【図7】 加圧ローラがラベル貼付位置X2にある状態を示すラベル貼付位置X2の周辺の概略拡大図である。
【図8】 加圧ローラが排出位置X3にある状態を示すラベル貼付位置X2の周辺の概略拡大図である。
【図9】 加圧ローラがラベル排出位置X4にある状態を示すラベル貼付位置X2の周辺の概略拡大図である。
【符号の説明】
X1 待機位置
X2 ラベル貼付位置
X3 排出位置
X4 ラベル排出位置
S1 管検出センサー
S2 管検出センサー
S3 管到着センサー
1 ハウジング
2 供給部前面カバー
3 凹部
4 ラベル取出用の開口
10(a〜d) 採血管収容部
11 ベルト回転軸(下側)
12 ベルト回転軸(上側)
13 無端ベルト
14 従動ギヤ
15 駆動ギヤ
16 供給部モータ
17 仕切板
18 区画
19 外周壁
20 採血管移送手段
21 無端ベルト
22 ベルト回転軸(右側)
23 ベルト回転軸(左側)
24 管搬送モータ
25 仕切板
26 管移送ガイド
27 管移送板
28 管移送ガイドレール
29 管移送モータ
30 ラベル印字・貼付手段
31 プラテンローラ
32a 駆動ローラ
32b 駆動ローラ
33 ラベル付き台紙ロール
34 印字ヘッド
35 剥離板
36 貼付ローラ
37 採血管押え兼採血管排出手段
37a 固定ローラ
37b 待機台
37c 加圧ローラ
37d 加圧台
37e ガイドレール
40 採血管回収部
50 目印用採血管収容部
Claims (5)
- ラベルを貼付すべき採血管を採血管の種類別に収容可能な少なくとも2つの採血管収容部と、
ラベルに被験者に関する情報を印字し、印字済みのラベルを採血管に貼付するラベル印字・貼付手段と、
ラベル貼付後の採血管を患者別に収容可能な採血管回収部と、
患者の検査に必要な採血管を対応する採血管収容部から受け取り、該採血管をラベル印字・貼付手段及び採血管回収部に移送する採血管移送手段と
患者の検査に必要な採血管を選択的に取り出し、取り出した採血管に、その患者に対応する情報を印字したラベルを貼り付け、さらに、ラベル貼り付け後の採血管を患者別に収容するよう前記各部を制御する制御手段と
を備えた採血管用ラベル自動貼付装置であって、
前記各採血管収容部を鉛直方向に伸びるように縦長に構成すると共に全ての採血管収容部を横方向に並べて立設し、
前記各採血管収容部に採血管を一本づつ横にして収容できるように構成された複数の区画を周方向に設け、採血管を採血管収容部の前方から各区画に挿入することができるように構成して、採血管収容部に収容されている採血管を装置の前方から見ることができるようにすると共に、
各採血管収容部の下部に、前記区画内に収容された採血管を排出可能な開放部を設け、
前記各採血管収容部を、その各区画が周方向に回転駆動するように構成し、
前記区画を一定量周方向に駆動させることにより、前記開放部に対応する区画に収容された採血管が、開放部から落下するようにし、
前記採血管移送手段の少なくとも一部を前記立設された採血管収容部における採血管の落下位置より下方に、これら採血管収容部に沿って配置して、落下した採血管を受け取って移送するように構成した
ことを特徴とする採血管準備装置。 - 前記各採血管収容部の採血管補充口を装置の前面に露出するように設け、各採血管収容部の各区画を、採血管のキャップが装置の前方を向くように収納可能に構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の採血管準備装置。 - 採血管収容部の下方に、採血管移送手段及びラベル印字・貼付手段を配置すると共に、採血管回収部をラベル印字・貼付手段の下方に配置した
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の採血管準備装置。 - 各採血管収容部の内側部分に、採血管を縦にして収容可能な目印用採血管収容部を設けた
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の採血管準備装置。 - 前記各部を適当なハウジング内に収容すると共に、
前記ラベル印字・貼付手段を、そのラベル印字貼付位置の少なくとも台紙から剥離されるラベルの進行方向に面する側面が開放されるように構成し、
前記ハウジングにおけるラベル印字貼付位置の開放された側面に対応する部分にラベル取出用開口を設け、
ラベル貼付位置に採血管がない時に、印字済みのラベルを剥離した状態で前記ラベル取出用開口から排出するようにした
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の採血管準備装置。
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