JP4748628B2 - 口腔および類似上皮の病変を検査するための小侵襲の装置 - Google Patents
口腔および類似上皮の病変を検査するための小侵襲の装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4748628B2 JP4748628B2 JP2000601597A JP2000601597A JP4748628B2 JP 4748628 B2 JP4748628 B2 JP 4748628B2 JP 2000601597 A JP2000601597 A JP 2000601597A JP 2000601597 A JP2000601597 A JP 2000601597A JP 4748628 B2 JP4748628 B2 JP 4748628B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cells
- present
- oral
- sample
- lesions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B10/00—Instruments for taking body samples for diagnostic purposes; Other methods or instruments for diagnosis, e.g. for vaccination diagnosis, sex determination or ovulation-period determination; Throat striking implements
- A61B10/02—Instruments for taking cell samples or for biopsy
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N15/00—Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
- G01N15/10—Investigating individual particles
- G01N15/14—Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
- G01N15/1429—Signal processing
- G01N15/1433—Signal processing using image recognition
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T7/00—Image analysis
- G06T7/0002—Inspection of images, e.g. flaw detection
- G06T7/0012—Biomedical image inspection
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B10/00—Instruments for taking body samples for diagnostic purposes; Other methods or instruments for diagnosis, e.g. for vaccination diagnosis, sex determination or ovulation-period determination; Throat striking implements
- A61B10/02—Instruments for taking cell samples or for biopsy
- A61B2010/0216—Sampling brushes
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N15/00—Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
- G01N15/01—Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials specially adapted for biological cells, e.g. blood cells
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N15/00—Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
- G01N15/10—Investigating individual particles
- G01N2015/1006—Investigating individual particles for cytology
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N15/00—Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
- G01N15/10—Investigating individual particles
- G01N15/14—Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
- G01N15/1468—Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry with spatial resolution of the texture or inner structure of the particle
- G01N2015/1472—Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry with spatial resolution of the texture or inner structure of the particle with colour
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N15/00—Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
- G01N15/10—Investigating individual particles
- G01N15/14—Optical investigation techniques, e.g. flow cytometry
- G01N2015/1488—Methods for deciding
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/20—Special algorithmic details
- G06T2207/20084—Artificial neural networks [ANN]
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/30—Subject of image; Context of image processing
- G06T2207/30004—Biomedical image processing
- G06T2207/30024—Cell structures in vitro; Tissue sections in vitro
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Pathology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Quality & Reliability (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Immunology (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Sewage (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Description
【関連特許出願】
本願は、1999年4月23日に出願された出願番号09/218,219を有する「口腔および類似上皮の病変を検査するためのほぼ無侵襲の装置および方法」という名称の先願、および仮特許出願第60/121255号の関連出願である。これら関連出願の開示内容は引例により全て本願に含まれるものとする。
【0002】
【発明の分野】
本発明は、口腔および類似上皮の病変を検査するためのほぼ無侵襲の装置および方法に関する。
本発明は、上皮組織における前癌または癌状態の検出の可能性の有無を判定することに関する。
本発明は口腔の病変を検査することについて説明するものであるが、異常角質化の検査に係る方法は、医学的手法によって得られる角質が存在するあらゆる組織試料の分析に適用される。
【0003】
【発明の背景】
ある種の生体組織における前癌または癌状態を検出することが重要である。検査用の組織試料を得るための様々な方法や、組織試料の細胞標本を分析するための方法が存在する。
そのような活動の1つの領域として、歯科分野におけるものがある。一般歯科を含む医療行為を受けている患者の5%ないし10%は、口腔検査でルーチンに認められたり、矯正またはその他の歯科操作を実施する際に偶然見つかったりする無害に見える口腔病変を持っている。早期口腔癌の発見を目的とするこれらの病変の視診や触診は、信頼性が非常に低い。これは、臨床観察では良性病変、異形成病変、および癌病変を互いに区別することができないことが多いためである。実際、これらの比較的良性に見える病変の大多数は良性である。ところが、これらの良性に見える病変の少なくとも6%は前癌性または癌性の可能性があり、これらの危険病変を早期の治療可能な段階で同定できないことが、口腔癌の5年生存率が低い現状をもたらす主な要因となっている。
【0004】
前癌または癌を明確に疑わせない口腔病変を肉眼的に発見する歯科医や医師は、従来技術の方法や装置しか利用できない場合には、困難に直面する。現在、従来技術において良性病変を前癌性および癌性口腔病変と区別することができると考えられている唯一の正確な手段は、病変の裂傷性生検または外科用メス生検を行った後、摘出組織の組織学的検査を行うものである。外科用メス生検では、様々な外科切除器具を用いて組織試料を得る。そのような外科用メス生検が病変の一部を切除するものである場合には、これを「切開」生検と呼び、病変全体を切除する場合には、「切除」生検と呼ぶ。
【0005】
いずれにしろ、外科用メス生検は痛みを伴い、裂傷性で、侵襲性が高い操作である。この目的のための典型的な器具としては、フラットな外科用メスブレード、丸い外科用メスブレード(パンチ生検)、および剪刀が挙げられるが、これらに限定されない。局所麻酔が常に必要である。創傷からかなりの出血があるのが普通であり、縫合を要することが多い。これらの理由により、良性に見える口腔病変に遭遇することが最も多い臨床医であるプライマリーケア歯科医や医師は、外科用メス生検の実施には消極的である。したがって、これらの臨床医は、一般に、必要に応じて、患者を口腔外科医や口腔病理医に紹介してその操作を受けさせる。典型的な歯科医療または一般成人医療における全患者中、5%ないし10%という高い割合の者が上記肉眼的口腔病変を有している可能性があり、その多くは良性である可能性が高いため、プライマリーケア現場における外科用メス口腔生検を実施したり、専門医に紹介して実施してもらったりすることは、臨床的に最も疑わしい病変に限って行われる。それにもかかわらず、これまで繰り返し示されてきたように、前癌性および癌性口腔病変は良性病変に似ていることが多い。本発明がなければ、これらの前癌性または癌性であるが良性に見える口腔病変は通常、直接的な診断評価を受けることがないので、口腔癌を後期にまで進行させてしまう。このような進行が始まり、治療しないまま放置すると、患者が回復する可能性は低下する。
【0006】
口腔の病変を検査する際のこの問題を解決しようとしてきた従来技術のアプローチとして、細胞診の利用があった。このアプローチでは、病変の表面から粘膜または唾液中に自然に剥脱した細胞の試料が鏡検される。細胞診は他の身体部位における前癌および癌を発見する目的によく用いられるが、感度が低いため、すなわち偽陰性率が高いため、口腔においては有用でないことが明らかになっている。この高い偽陰性率の原因の一部は、多くの口腔病変は自然に剥脱した異常細胞の病変表面に対する利用率を制限する被覆角質層を持っているためであると考えられている。1つの大規模試験において、口腔細胞診は30%の偽陰性率を示すことが判明した。このことは、実際に外科用メス生検および組織学的検査で前癌性または癌性であると判定される口腔病変の30%は、口腔細胞診を用いて「陰性」であると誤って報告されたことを意味する。従来技術の細胞診技術は感度の信頼性が低いため、口腔病変や類似の角質化上皮病変を検査して前癌や癌を見つける目的に使用されることはまれである。
【0007】
【発明の概要】
本発明に従い、細胞標本を分析して異常角質化を見つけるユニークな処理システムについて説明する。口腔病変の細胞診試料または細胞試料を分析対象患者から採取する。1つの態様においては、この試料は、口腔上皮の3つの層全部(基底層、中間層、および表層)を貫くのに十分に掻爬的である外科用メス以外の器具によって得られる。好ましい態様においては、この経上皮試料は、病変表面全体に対して円くて堅いナイロン製ブラシを数回、押し付けて回転させることによって得られる。あるいは、試料は、細胞診または組織学的検査を用いて得ることもできるし、自然に脱落した細胞やヘルスケア専門家によって除去された細胞を含む細胞標本であってもよく、組織標本または口腔生検も含まれる。
【0008】
本発明の重要な特徴の1つとして、細胞試料(好ましくは経上皮的なもの)を、前癌性または癌性変化の極めて小さな証拠を見つける目的でデザインされた画像認識システムを利用して検査する。本発明によれば、システムは、サンプリング操作時に得られた多数の正常細胞中に分布する少数の異常細胞を検出することができる。
【0009】
この代替的または追加的態様においては、本発明は、細胞の異常角質化に関係する特性を検出する画像認識システムを提供することによって、細胞標本の異常特性の分析に伴う制限と困難を克服することが好ましい。これらの特性には、上記異常角質化と関連する色飽和度が含まれることが好ましい。
本発明を説明する好ましい態様においては、上述のシステムは、口腔病理学における創意工夫、すなわち1)口腔上皮の3つの層全部の細胞試料を外科用メスを使わないで取得する工程と、2)この新規試料を、口腔病変または同様の上皮を有するその他の病変に由来する経上皮試料における早期の前癌性変化のきわめてわずかの証拠を検出することを目的としてとくにデザインされた新規画像認識システムによる観察に付す工程とを合わせることによって、従来技術の口腔細胞診技術の感度制約を克服するものである。本願の対象であるこの新規画像認識システムは、あらかじめ決めておいた色飽和度の特性を検出することによって、異常角質化の存在を分析することが好ましい。
【0010】
本願の目的に即して、従来技術の外科用メス操作は裂傷性のものとして定義されるのに対して、本明細書における試料採取デバイスは非裂傷性であるために、侵襲性がほとんどない。掻爬的ブラシの特性はマイナーな不快感および/または出血を引き起こすかもしれない程度のものであり、従来技術の外科用メスによる外傷と本発明による最小限の外傷の間には相当な差がある。
【0011】
すなわち、本発明の好ましい態様においては、画像処理システムは、1)新規経上皮細胞試料の3つの層のいずれかまたは全部から得られる異常な細胞形態の存在に対する感度と、2)上皮の3つの層のいずれかまたは全部に普通に認められ、やはり本発明の新規経上皮細胞試料によって得られる異常に角質化した細胞の存在に対する感度を一体化するものである。すなわち、従来技術の口腔細胞診に対する障壁となっていた角質成分を、前癌性および癌性変化の証拠に対する本発明の方法の全体感度を上げる手段として、下にある異常基底細胞形態が分析可能になるように、貫通され、しかも生産的に利用される。
【0012】
好ましい態様においては、本発明の画像認識システムは、試料から最も疑わしい異常細胞と細胞クラスターを選別し、これらの細胞と細胞クラスターを専門家による検討のためのビデオモニター上に表示する。
好ましい態様においては、本発明の画像認識システムは、症例を代表するものとして専門検討者によって選ばれた疑わしい異常細胞と細胞クラスターのカラープリントアウトも提供する。
【0013】
好ましい態様においては、本発明の画像認識システムは、形態学的特性および調整済みの全体的な異常細胞類似性に基づき異常細胞を選別する。
本発明の好ましい態様においては、本発明の画像認識システムは、異形成性および癌性口腔組織中に見つかることが多い異常角質を検出する機能を含めることによって口腔の異常の検出を図るものである。
【0014】
本発明の好ましい態様においては、本発明の画像認識システムは、「ヒアリン化」と関連する色飽和度すなわち異常角質の染色状態の閾値を検出するようにプログラムすることによって異常角質の検出を図るものである。
本発明のさらに好ましい態様においては、本発明の画像認識は、前癌および癌と関連する形態学的細胞変化と口腔および類似上皮の前癌および癌細胞によって産生される異常角質の外観の組み合わせを図るものである。
【0015】
本発明の1つの態様においては、本発明の画像認識システムは、現在製造販売されている画像認識システムを、子宮頚部病変などの非角質化病変から自然に剥脱した異常細胞を検出するように改変することによって構築されてもよい。
【0016】
【従来技術に対する本発明の長所】
本発明は、外科用メス生検を実施する必要なくして口腔病変の正確な評価を初めて可能にした方法およびシステムから成る。本発明の主目的の1つは、外科用メス生検および組織学的検査という従来技術に通常起因する痛み、出血、および組織創傷を起こすことなく、前癌性および癌性口腔病変を良性口腔病変と正確に区別することである。
【0017】
米国の35の歯科研究施設で行われた800名以上の患者を対象とする多施設共同治験において、本発明の感度と特異性が、外科用メス生検および組織学的検査の従来技術法と比較された。この二重盲検試験において、本発明は従来技術法で検出される前癌および癌病変を100%検出することが判明した。すなわち、本発明は、この試験で0%の偽陰性率を示した。上述の通り、このことは、従来技術の口腔細胞診に普通に伴う30%という高い偽陰性率と対照的である。また、本発明は、この試験で1%未満の偽陽性率を示した。この試験では、本発明は、病変が専門家検査者が外科用メス生検の必要性を認めるのに十分に肉眼的に疑わしいものではない約15症例においても前癌または癌を発見した。これらの転帰は、本発明によって救命することができたであろう生命に相当する。
【0018】
本発明が従来技術の診断法より優れているもう1つの長所は、大型の多巣性口腔病変における前癌および癌の検出感度が高いことである。これは、本発明のブラシ生検法によって得られるサンプリング領域が、従来の切開的な外科用メス生検によってサンプリングされる狭い領域より大きいためである。
本発明のもう1つの長所は、慢性の口腔病変を有する患者では、これらの病変を侵襲性がほとんどない操作を用いる反復検査によって経時的に追跡調査することができることである。
【0019】
本発明のもう1つの長所は、従来技術の細胞診技術の正確性を制限している角質層が存在するかもしれない口腔外の身体部位からの病変を正確かつ侵襲性がほとんどない検査に付すことができることである。そのような部位のいくつかの具体例としては、喉頭、咽頭、食道、および陰門が挙げられる。
本発明のもう1つの長所は、カンジダ症、ヘルペス、地図状舌、扁平苔癬、ヒトパピローマウイルス、およびその他のものなど癌以外の病態の診断が可能であることである。
【0020】
【発明の詳細な説明と好ましい態様】
正常形成組織が角質化層化扁平上皮を形成する機能分化はいくつかの重要な形態学的特徴を有することが知られている。たとえばフロスト(Frost)は、この分化およびプロトタイプ形態について詳細に考察している[フロスト(John K. Frost)、The Cell inHealth and Disease: An Evaluation of Cellular Morphologic Expression ofBiologic Behavior, 2nd edition, Chapter 11, in Monographs in Clinical Cytology,vol. 2 (New York: Karger 1986)参照]。すなわち、上記細胞は中心核、糸状クロマチン・パターン、成熟に伴う核凝縮、細胞間架橋、層化、角質化、菲薄化、基底膜および管腔に対して平行な配列化、および単細胞剥脱を示す。
【0021】
本発明によれば、上記分化、とくに口腔および類似上皮の細胞の分化を検出するために自動コンピューター実行システムが提供される。すなわち、本発明は、早期発見ができない傾向にあった従来技術の短所を克服することによって、早期に癌または前癌細胞の存在を医師に気付かせる手段を提供する。
すなわち、本発明の1つの態様においては、口腔または類似上皮から採取した細胞の試料を、異形成または癌と関連する特性を検出するための画像解析システムで処理する。本発明の1つの態様においては、従来技術において公知のやり方で採取された細胞の標準試料が試料となる。別の態様においては、裂傷を生じないサンプリング・デバイスを用いて採取された試料が試料となる。いずれの態様においても、試料は、異常角質化を検出するための自動画像処理システムに送ることができる。
【0022】
本発明の好ましい態様によれば、非裂傷性サンプリングデバイスを用いて得られる経上皮試料が口腔または類似上皮から採取されることが重要である。口腔病変の上皮厚さが完全なものであるこの細胞診または細胞試料は、口腔上皮の3つの層全部(基底層、中間層、および表層)を貫くのに十分に掻爬的である外科用メス以外の器具を用いて得られることが好ましい。好ましい態様においては、デバイスは、1998年7月23日出願の「口腔および類似上皮の病変の非裂傷性生検を実施するための装置および方法」という名称の米国特許仮出願第60/093,910号に開示されるサンプリング器具(この文献の開示内容は引例により全て本願に含まれるものとする)またはカリフォルニア州トーランス(Torrance)のトライロン・コーポレーション社(The Trylon Corporation)から入手可能なスピラブラシ(Spirabrush™)などである。好ましい態様においては、この経上皮試料は、病変表面全体に対して円くて堅いナイロン製ブラシを数回、押し付けて回転させることによって得られる。次いで、この試料は、異形成または癌に特有の形態または特性を検出するための自動画像処理システムによって分析される。
【0023】
本発明の好ましい態様においては、経上皮試料は、異常角質化の存在を検出するための画像処理システムによって分析される。さらに好ましい態様においては、試料は、異形成または癌と関連する上記以外の特性または形態の存在を検出するように分析される。所望により、この分析は、試料が組織学的検査によって得られたものであるか細胞診によって得られたものであるかに関わらず、どのような細胞試料を用いても行うことができ、自然に脱落した細胞、意図的に剥離させた細胞、または口腔生検で得た組織試料などであってもよい。上記手法は本発明と組み合わせて使用することができるが、ブラシ生検を実施することが好ましいという理由により、これらは好ましい態様を構成するものではない。
【0024】
図4に示すように、剥脱細胞診の従来技術法においては、関心領域において上皮表面に対して、通常は上皮領域から表面細胞と剥脱細胞を捕捉するだけである非掻爬的スィープが行われる。したがって、この表層サンプリングを用いた場合には、たとえば基底層にある細胞の表面下にある異常細胞37が見落とされてしまうことが多い。その結果、分析のために送られた標本はこれらの深部細胞を含んでいないがゆえに、偽陰性の診断を招く可能性がある。一方、本発明の好ましい態様によれば、上皮の表面下に貫通させて3つの上皮層全部から細胞を得るためのブラシを用いる本発明に開示されるブラシ生検器具を用いてブラシ生検が採取される。すなわち、検査のために送られる標本は、表層または深部の中間層および基底層に由来する細胞であるかどうかに関わらず、異常細胞を含んでいるので、より完全かつ正確な細胞試料が分析に供される。
【0025】
すなわち、好ましい態様においては、本発明は口腔病理学における2つの創意工夫、すなわち口腔上皮の3つの層全部の細胞試料を外科用メスまたは同様の裂傷性器具を使用しないで取得する工程と、口腔病変または類似上皮を有するその他の病変から採取した経上皮試料における早期前癌変化のきわめてわずかな証拠を検出することを目的としてとくにデザインされた新規画像認識システムによってその試料を分析する工程を合わせたものである。本発明の好ましい態様においては、本発明の画像処理システムは、上皮の3つの層のいずれかから得られる異常細胞形態の存在に対する感度と、上皮の層のいずれかにおいて認められる異常に角質化した細胞の存在に対する感度を合わせたものである。従来技術とは対照的に、従来技術の口腔細胞診に対する障害となっていた角質成分を貫通することで、前癌性および癌性変化の証拠に対する方法の全体感度を上げる手段として、下にある中間層および基底層の異常細胞形態が分析され、生産的に利用されることを保証する。
【0026】
1つの好ましい態様においては、本発明は、現在ニュージャージー州アッパーサドルリバー(Upper Saddle River)とニューヨーク州サッフェン(Suffern)のニューロメディカル・システムズ社(NeuromedicalSystems, Inc.)が販売している市販のPAPNETシステムの改良型を利用する。このようなシステムの詳細については、「神経ネットワークに基づく自動細胞診標本分類システムおよび方法」という名称の米国特許第4,965,725号、「形態学的分類システムおよび方法」という名称の米国特許第5,257,182号、「自動細胞診標本分類システムおよび方法」という名称の米国特許第5,287,272号、「ディスプレイ上に表示される画像の観察精査を行う観察装置および方法」という名称の米国特許第5,232,207号、「自動標本分類システムおよび方法」という名称の米国特許第5,544,650号、「密度テクスチャーに基づく分類システムおよび方法」という名称の米国特許第5,625,705号、「グローバルMTF測定システム」という名称の米国特許第5,629,766号、「標本の観察をしやすくするためのデバイスおよび方法」という名称の米国特許第5,655,029号、「スライド標本位置決めおよび保持デバイス」という名称の米国特許第5,659,421号、および「自動細胞診標本分類システムおよび方法」という名称の米国特許第5,740,270号に開示されているが、これらの文献の開示内容は引例により全て本願に含まれるものとする。別の態様においては、本発明は、いくつかのあらかじめ決めておいたパラメーターの範囲内で異常細胞を検出および表示する能力が同様または同等である改変コンピューター画像認識システムを利用する。
【0027】
現在、口腔検査でルーチンに認められるか、矯正またはその他の歯科操作を実施する際に偶然認められる口腔病変は、早期癌を発見する目的で生検または検査されることはまれである。しかしながら、本発明によれば、歯科医または医師または上記病変を肉眼的に発見するその他の専門家は、患者に対してほとんど不快感を与えることなくルーチンにそれらの病変を検査して、異常を検出することができる。
【0028】
本発明によれば、上記検査を行って病変の経上皮試料を得た後、試料を送って染色に引き続きコンピューター実行システムによる分析に付すことができる。すなわち、本発明の第一の工程においては、経上皮試料が患者の口腔病変から採取される。
本発明の好ましい態様によれば、細胞診または細胞試料は、口腔上皮の3つの層全部(基底層、中間層、および表層)を貫くのに十分に掻爬的である非裂傷性または外科用メス以外の器具によって、上皮厚さ全体の口腔病変から得られる。この経上皮試料は、病変表面全体に対して円くて堅いナイロン製ブラシを数回、押し付けて回転させることによって得られることが好ましい。本発明の好ましい態様においては、試料は、1998年7月23日出願の「口腔および類似上皮の病変の非lacerating生検を実施するための装置および方法」という名称の出願中米国特許仮出願第60/093,910号に開示されるブラシ(この文献の開示内容は引例により全て本願に含まれるものとする)、またはカリフォルニア州トーランス(Torrance)のザ・トライロン・コーポレーション社(TheTrylon Corporation)から入手可能なスピラブラシ(Spirabrush™)である。
【0029】
病変のサンプリングが終了したら、試料を、当該分野において公知のように、改変パパニコラウ染色剤を用いて染色することが好ましい。次いで、この染色試料は、異常形態と異常角質化、とくに口腔および類似上皮の病変と関連する特性を組み合わせたものに基づいて、異常細胞を選別する画像認識システムを用いて画像化および分析される。
【0030】
本発明の好ましい態様においては、本発明の画像認識システムがまず、画像をアルゴリズム・クラシファイヤーを介して処理した後、処理済データを神経ネットワークに送る。アルゴリズム・クラシファイヤーは、細胞の核でありうる第一の群の候補対象を画像内に位置付ける。本発明によれば、アルゴリズム・クラシファイヤーは、画像内に第二の群の候補対象を位置付けるようにも改変されていて、これらの対象が口腔の前癌および癌病変に特有な異常角質化を示す細胞である。次いで、神経ネットが、癌細胞と関連する上記以外の形態学的特徴の存在について細胞をスコア化する。
【0031】
本発明の1つの好ましい態様においては、これら2つの候補群の両者が神経ネットに送られてスコア化され、一体化された2つの群から最高にランクされる対象が専門検討者に対して表示される。本発明の別の態様においては、異常角質化を示す細胞は、分析の神経ネット段階において他の細胞と競合せず、むしろ全ての異常角質化細胞が次の段階に送られて専門検討者に対して表示される。
【0032】
1つの好ましい態様においては、染色された試料は、本明細書で説明するようにして改変されている改変PAPNETシステムによって分析される。上記PAPNETシステムは、染色された試料中に提示される細胞から最も疑わしい異常細胞および細胞クラスターを選別した後で、これらの異常細胞と細胞クラスターを専門家による検討のためのビデオモニター上に表示する市販の画像認識システムである。
【0033】
上記PAPNETシステムの現状においては、システムのプログラム化は、システムによって異常が最高にランクされる細胞から上位64個の腺細胞または上位64個の細胞クラスター、および上位64個の扁平細胞または上位64個の単細胞を、扁平細胞に対する腺細胞または単細胞に対する細胞クラスターの比率を1対1にして、検出および表示するように設定される。
【0034】
本発明によれば、この検出比を口腔粘膜の口腔ブラシ生検に関するシステム性能を強化するように変えるように、システムのプログラム化が変更される。本発明によれば、上位64個の細胞クラスターと上位128個の単細胞を1対2の比率で検出および表示するように、システムがプログラムし直される。好ましい態様においては1対2の比率が用いられるが、他の態様においては、1対3の比率または他の1対1以外の比率を使用することができるように、コントローラーに対して変更を加えることができる。すなわち、この検出パラメーターを変更することにより、口腔病変における異常検出能力が向上する。
【0035】
現状では、市販のPAPNETシステムは、染色された試料の肉眼的画像を分析して、癌または前癌状態の存在に合致する異常を検出するようにプログラムされている。本発明によれば、現状のプログラムが用いられ、上記異常の位置決めが行われているが、それ以外にも、システムは、第二の群の候補細胞を分離することによってシステムの検出能力を強化するためにさらに別のパラメーター群を導入するようにプログラムし直される。すなわち、本発明の好ましい態様においては、本発明の画像認識システムは、異形成性および癌性口腔組織に特徴的なものなどの異常を検出する機能を含めることによって口腔の異常検出能力の強化が図られている。好ましい態様においては、システムは異常角質を検出する。次いで、これらの角質化細胞は、癌または前癌に合致する異常を検出するための神経ネットに送られるか、専門家に直接送られて分析される。
【0036】
異常試料を検出するもう1つの方法は、閾値を超えた場合に、分析対象試料中に異常細胞が存在する可能性があることが示される形態および/または色の閾値を設定することである。
これまでの研究で、口腔および類似上皮の病変は進行性の角質化を示すことが多いことが示されている。この角質化過程は上皮層全体で起こる。これらの角質は通常、細胞質全体に均一に起こる。本発明によれば、ルーチンのパパニコラウ染色法に見られるいくつかの形態学的特徴を用いて、これらの角質の検出と同定をしやすくする。より成熟した角質の存在に最も顕著に認められる性質は、ヒアリン化、すなわち細胞質がガラス質の外観を呈することである。たとえば、フロスト(Frost)が述べているように、このヒアリン特性は、細胞質に対して、「ステンドグラス窓の後ろから太陽が差し込んで、光り輝く色ガラスを見ているような印象」を与えることが多い。他にも、「輝く」、「金属的な」、または「光沢のある」外観と表現している者もある。これらの角質に関連するもう1つの重要な特性は、特定の色が存在することである。角質化の過程が進むと、染色によって得られた試料は、好塩基性(緑色ないし青色)から好酸性(たとえば黄色または橙色から赤色)に変化する。本発明によれば、橙色ないし赤色、すなわち深い「ハロウィーン橙色」が目標となる。
【0037】
すなわち、本発明の好ましい態様においては、PAPNETシステムは、口腔および類似上皮の異常角質化と関連する「光沢のある」またはガラス質の橙赤色細胞質を検出するようにデザインし直されるか、プログラムし直される。好ましい態様においては、アルゴリズム・クラシファイヤーは、染色された試料の細胞を採取し、さらにそれらの色の分析を行うようにプログラムされる。1つの態様においては、明確な色特性を検出するために、画像の各ピクセルが個別にスクリーニングまたは検査される。別の態様においては、まずPAPNETシステム(上記のように変更した検出比で)の標準パラメーターを用いて、システムによって細胞がスクリーニングおよび異常の検出に付された後で、明確な色が分析される。
【0038】
好ましい態様のこの色検出工程においては、画像の各ピクセルが測定されて、ピクセルの「色相」(H)、「濃度」(I)、および「飽和度」(S)を検出することが好ましい。目標とする「色相」は、異常に角質化した細胞質に普通に伴う橙赤色である。1つの好ましい態様においては、システムは、0〜255の範囲のスケール上で約46〜82の「色相」を探索する。「色相」以外にシステムが探索する目標ピクセルは、高い「濃度」と高い「飽和度」をさらに有する細胞である。すなわち、1つの好ましい態様においては、システムは、0〜255の範囲スケール上で100〜255の「濃度」を有するピクセルを探索および検出するように設定される。同様に、好ましい態様においては、システムは、やはり0〜255の範囲スケール上で43〜255の「飽和度」を検出するように設定される。
【0039】
好ましい態様においてH、I、およびSの所望パラメーターが設定されたシステムは、試料画像の各ピクセルを分析し、関心対象ピクセルを、所望の「色相」、「濃度」、および「飽和度」の好ましいパラメーターの全てを表示するピクセルに絞り込むようにプログラムされる。RGB分析を利用することもできる。
所望の色特性を有するピクセルが分離されたら、丸い対象を見つけるために、システムによって形態学的クロージング、すなわち拡大と縮小が数学的に行われる。このクロージングは当該分野において公知であり、たとえば異常角質の検出とは無関係の目的に従来技術の無改変PAPNETシステムの随所に用いられている。同様に、プラット(Pratt)は上記クロージングとその数学的特徴を記載している[ウィリアム(William K. Pratt), DigitalImage Processing, Second Edition, Chapter 15, Morphological Image Processing(NewYork: John Wiley & Sons)参照]。
【0040】
本発明によれば、所望の色特性を有するこれらのピクセルに対する形態学的クロージング操作は、9×9(八角形)の構造要素を用いて行われる。(ただし、画像処理の別の工程においては、色処理と無関係のその別の工程でPAPNETシステムによって使用される14×14の構造要素を使用することもできる)。プロセスのこの段階で使用される9×9の構造要素は丸い対象を見つけやすく、直径が約2〜18ミクロンのものを見つける。
【0041】
このクロージングが行われたら、サイズ分けが行われる。この工程では、直径が10ミクロン以下の対象は検討対象からはずされる。サイズに基づくこのような対象排除は当該分野において公知であり、他の用途、とりわけ未改変PAPNETシステムにおいて使用されており、たとえばラックら(Luck et al.)に付与された「形態学的分類システムおよび方法」という名称の米国特許第5,257,182号で議論されている。
【0042】
このサイズ分け工程が実施されたら、システムは、口腔の異常角質化細胞の基準を満たす光沢のある細胞質を有する丸い対象を効率的に選別し終えたことになる。次いで、システムは、そのような対象のそれぞれの重心を囲んで約48ミクロン×48ミクロンのウインドウを切り出し、第二の群の候補対象を形成する。本発明の好ましい態様においては、第一の群の候補対象(色特性を参照しないでアルゴリズム・クラシファイヤーによって分離された対象)および第二の群の候補対象(異常角質化の存在を示す色特性に基づき分離された細胞)の両者がスコア化のための神経ネットに送られ、一体化された2つの群から最高にランクされる対象が専門検討者に対して表示される。
【0043】
本発明のもう1つの態様においては、図2に示すように、異常角質化を示す細胞は、分析の神経ネット段階において他の細胞と競合しない。むしろ、第一の群の候補細胞は神経ネットによってスコア化され、第二の群の候補細胞は神経ネットを迂回して、直接次の段階に送られ専門検討者に対して表示される。
本発明のさらに別の態様においては、図3に示すように、異常角質化を示す細胞は、神経ネットによる独立したランク分けのための別の第二の神経ネットに送られるが、分析の神経ネット段階において他の細胞と競合する必要もない。すなわち、第一の群の候補細胞は第一の神経ネットによってスコア化され、第二の群の候補細胞は第二の神経ネットによってスコア化され、各群の細胞が次の段階に送られ専門検討者に対して表示される。
【0044】
次いで、病理学者、細胞学者、またはその他の専門検討者が、表示のために送られ、ビデオモニター上に表示された対象を肉眼的に検査することができる。次いで、肉眼的観察を終えた検討者は、癌または前癌状態が存在するかどうかを判定することができる。本発明によれば、本発明の画像認識システムは、症例を代表するものとして専門検討者によって選別された疑わしい細胞および細胞クラスターのカラープリントアウトも提供する。
【0045】
細胞をスコア化して専門検討者に対して表示することに代わる態様として、形態学的異常および/または異常角質化の特定の閾値を設定するようにシステムをプログラムすることがある。これらの閾値を超えた場合には、スコアが閾値を超えたかどうかに関わらず、システムは自動的にそのような特定細胞のみを可視化し、標本上で最高のスコアまたは最高にランクされた細胞は可視化しない。
【0046】
本発明の別の態様においては、システムは、アルゴリズム・クラシファイヤーの基底細胞検出器を用いて基底細胞を検出および表示するようにプログラムすることができる。あるいは、病理学者は、光学顕微鏡を用いて試料中の細胞を調べて基底細胞の存在を検出するだけでよい。本態様は、全体検査プロセスにおいて「フェールセーフ性」を提供することで、経上皮試料が得られたこと、すなわち細胞試料が上皮の3つの層全部に由来する細胞を含んでいることが保証される。病理学者が実際には基底細胞が存在しないと判定した場合には、その不完全試料が陰性であることを無視することができ、サンプリングをやり直して分析用経上皮試料を得るように試みることができる。このようにして、病理学者は検査結果に関して不完全試料への依存から脱却する。すなわち、最初のサンプリングで経上皮試料を得ることができなかった場合には、まずその失敗が検出されるので、患者が偽陰性判定からセキュリティーに誤解を抱くことがなくなる。
【0047】
市販のPAPNETシステムは処理速度が比較的遅い神経ネットワークを有するプラットフォームのためにデザインされたものである。検査を要するオリジナル試料中には多数の細胞が含まれていること、およびオリジナルのPAPNET神経ネットワークのスピードが遅いために、神経ネットワークによって分析される細胞の集団を各段階で減少させることで、妥当な時間内に全体プロセスが進行するようにした多段階分析を行った。たとえば、500,000個の細胞が試料に含まれていたとすると、アルゴリズムによる第一段階神経ネットワークまたはその他の分析手法を応用した第一の分析段階が、集団を約50,000個の細胞数まで減少させることができ、次いでこれをそのとき使用されている神経ネットワークの処理速度によってありのままに検査することができる。
【0048】
マイクロプロセッサーとコンピューターの速度が上がっているので、閾値クロシング、色分析、または形態分析のいずれかを決める決定分析を1段階神経ネットワークで行うことができる。1段階神経ネットワークとは、神経ネットワーク内に異なる層が存在していてもよいが、プロセス全体は、神経ネットワーク分析を要する対象をあらかじめ除去しておかなくても1段階で行うことができることをいう。
【0049】
ペンティアム(登録商標)300などの最新のプロセッサーを用いれば、試料細胞の集団全体を実用操作が可能なほど十分に短い時間内に分析することができる単一神経ネットワーク段階を実施することができる。
以上、本発明の具体的態様について説明したが、さらに別の態様、改変、および変更が当該分野に熟練せる者にとって自明または想起されるものであるため、上記説明内容は本発明を限定するものではないと解する。本願はそのような態様、改変、および変更の全てを包含するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの態様の方法を説明するフローチャートである。
【図2】 本発明による別の態様の方法を説明するフローチャートである。
【図3】 本発明による第三の態様の方法を説明するフローチャートである。
【図4】 剥脱細胞診を用いて得られるサンプリングの程度を示す前癌または癌細胞を含む上皮の切片の断面図である。
【図5】 本発明のブラシ生検法を用いて得られるサンプリングの程度を示す前癌または癌細胞を含む上皮の切片の断面図である。
Claims (1)
- 上皮組織中の異常細胞を検出するための装置であって、前記上皮組織の表層、中間層、および基底層の三層から複合的に細胞を採取する、表層、中間層、及び基底層の三層全部を貫くのに十分な硬さの剛毛からなるブラシである経上皮的非裂傷性サンプリング手段と、異常細胞を検出するための該経上皮的非裂傷性サンプリング手段によって採取された前記細胞を分析するための分析装置とを備え、該分析装置は前記基底層に由来する細胞が検出されたかどうかを検出するための手段を有することを特徴とする上皮組織中の異常細胞検出装置。
Applications Claiming Priority (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US12125599P | 1999-02-23 | 1999-02-23 | |
| US60/121,255 | 1999-02-23 | ||
| US09/298,218 US6284482B1 (en) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | Method for detection of abnormal keratinization in epithelial tissue |
| US09/298,218 | 1999-04-23 | ||
| US09/298,219 US6297044B1 (en) | 1999-02-23 | 1999-04-23 | Minimally invasive apparatus for testing lesions of the oral cavity and similar epithelium |
| US09/298,219 | 1999-04-23 | ||
| PCT/US2000/000743 WO2000051066A1 (en) | 1999-02-23 | 2000-01-12 | Minimally invasive apparatus and method for testing lesions of the oral cavity and similar epithelium |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002538441A JP2002538441A (ja) | 2002-11-12 |
| JP2002538441A5 JP2002538441A5 (ja) | 2007-03-08 |
| JP4748628B2 true JP4748628B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=27382597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000601597A Expired - Fee Related JP4748628B2 (ja) | 1999-02-23 | 2000-01-12 | 口腔および類似上皮の病変を検査するための小侵襲の装置 |
Country Status (12)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20020012938A1 (ja) |
| EP (1) | EP1155381B1 (ja) |
| JP (1) | JP4748628B2 (ja) |
| CN (1) | CN100339862C (ja) |
| AT (1) | ATE472775T1 (ja) |
| AU (2) | AU769471B2 (ja) |
| CA (1) | CA2363833C (ja) |
| DE (1) | DE60044604D1 (ja) |
| DK (1) | DK1155381T3 (ja) |
| IL (2) | IL144933A0 (ja) |
| PT (1) | PT1155381E (ja) |
| WO (1) | WO2000051066A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005064338A1 (en) * | 2003-12-23 | 2005-07-14 | University Of Florida Research Foundation, Inc. | Microparticles for use in diagnostic methods |
| US8099600B2 (en) * | 2004-08-23 | 2012-01-17 | International Business Machines Corporation | Content distribution site spoofing detection and prevention |
| KR101637140B1 (ko) | 2005-05-09 | 2016-07-06 | 테라노스, 인코포레이티드 | 현장진료 유체 시스템 및 그 용도 |
| JP2007114076A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Pola Chem Ind Inc | 角層細胞の画像の調整方法 |
| EP3859746B1 (en) * | 2009-10-19 | 2024-10-16 | Labrador Diagnostics LLC | Integrated health data capture and analysis system |
| WO2017077562A1 (ja) * | 2015-11-05 | 2017-05-11 | 株式会社 資生堂 | 角層採取具および角層採取検出用キット |
| CN106570505B (zh) * | 2016-11-01 | 2020-08-21 | 北京昆仑医云科技有限公司 | 对组织病理图像进行分析的方法和系统 |
| US12235272B2 (en) | 2020-01-13 | 2025-02-25 | New York University | Screening and assessment of potentially malignant oral lesions |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05504465A (ja) * | 1989-04-21 | 1993-07-15 | バイオミラ、インコーポレーテッド | 扁平上皮癌の抗原分化のためのモノクローナル抗体および同抗体の使用法 |
| JPH08501228A (ja) * | 1992-08-07 | 1996-02-13 | ジェンザイム・コーポレイション | 非液体細胞試料の採取方法 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2847990A (en) * | 1956-03-20 | 1958-08-19 | Ayre James Ernest | Instrument for obtaining cells for cytodiagnosis |
| JPS5615731A (en) * | 1979-07-20 | 1981-02-16 | Olympus Optical Co | Manufacture of cell diagnosing brush |
| US5740270A (en) * | 1988-04-08 | 1998-04-14 | Neuromedical Systems, Inc. | Automated cytological specimen classification system and method |
| US5623941A (en) * | 1988-05-10 | 1997-04-29 | Nils Stormby | Cervical sampling velour brush |
| US5257182B1 (en) * | 1991-01-29 | 1996-05-07 | Neuromedical Systems Inc | Morphological classification system and method |
| US5184626A (en) * | 1991-05-21 | 1993-02-09 | Hicken William J | Brush overlay Pap smear |
| US5733721A (en) * | 1992-11-20 | 1998-03-31 | The Board Of Regents Of The University Of Oklahoma | Cell analysis method using quantitative fluorescence image analysis |
| WO1996009602A1 (en) * | 1994-09-20 | 1996-03-28 | Neopath, Inc. | Biological analysis system self-calibration apparatus |
| US5713369A (en) * | 1995-09-13 | 1998-02-03 | Vance Products Inc. | Uterine endometrial tissue sample brush |
| WO2000004833A1 (en) * | 1998-07-23 | 2000-02-03 | The Oralscan/Trylon Joint Venture | Apparatus and method for obtaining transepithelial specimen of a body surface using a non-lacerating technique |
-
2000
- 2000-01-12 PT PT00902395T patent/PT1155381E/pt unknown
- 2000-01-12 WO PCT/US2000/000743 patent/WO2000051066A1/en not_active Ceased
- 2000-01-12 AU AU24120/00A patent/AU769471B2/en not_active Ceased
- 2000-01-12 CA CA002363833A patent/CA2363833C/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-12 DK DK00902395.3T patent/DK1155381T3/da active
- 2000-01-12 IL IL14493300A patent/IL144933A0/xx active IP Right Grant
- 2000-01-12 JP JP2000601597A patent/JP4748628B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-12 DE DE60044604T patent/DE60044604D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-01-12 CN CNB008040230A patent/CN100339862C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-12 EP EP00902395A patent/EP1155381B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-01-12 AT AT00902395T patent/ATE472775T1/de active
-
2001
- 2001-08-03 US US09/922,013 patent/US20020012938A1/en not_active Abandoned
- 2001-08-16 IL IL144933A patent/IL144933A/en not_active IP Right Cessation
-
2004
- 2004-04-27 AU AU2004201764A patent/AU2004201764B2/en not_active Ceased
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05504465A (ja) * | 1989-04-21 | 1993-07-15 | バイオミラ、インコーポレーテッド | 扁平上皮癌の抗原分化のためのモノクローナル抗体および同抗体の使用法 |
| JPH08501228A (ja) * | 1992-08-07 | 1996-02-13 | ジェンザイム・コーポレイション | 非液体細胞試料の採取方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| ATE472775T1 (de) | 2010-07-15 |
| AU2004201764A1 (en) | 2004-05-27 |
| AU769471B2 (en) | 2004-01-29 |
| CN100339862C (zh) | 2007-09-26 |
| IL144933A0 (en) | 2002-06-30 |
| DE60044604D1 (de) | 2010-08-12 |
| CA2363833A1 (en) | 2000-08-31 |
| IL144933A (en) | 2006-07-05 |
| PT1155381E (pt) | 2010-10-11 |
| DK1155381T3 (da) | 2010-11-01 |
| JP2002538441A (ja) | 2002-11-12 |
| AU2004201764B2 (en) | 2007-11-22 |
| EP1155381A1 (en) | 2001-11-21 |
| AU2412000A (en) | 2000-09-14 |
| CA2363833C (en) | 2007-04-03 |
| CN1341244A (zh) | 2002-03-20 |
| EP1155381B1 (en) | 2010-06-30 |
| EP1155381A4 (en) | 2006-01-04 |
| WO2000051066A1 (en) | 2000-08-31 |
| US20020012938A1 (en) | 2002-01-31 |
| AU2004201764B8 (en) | 2004-05-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| ES2348378T3 (es) | Aparato minimamente invasivo y procedimiento para examinar lesiones de la cavidad oral y epitelio similar. | |
| Guitera et al. | The impact of in vivo reflectance confocal microscopy on the diagnostic accuracy of lentigo maligna and equivocal pigmented and nonpigmented macules of the face | |
| US5733739A (en) | System and method for diagnosis of disease by infrared analysis of human tissues and cells | |
| Puig et al. | Melanomas that failed dermoscopic detection: a combined clinicodermoscopic approach for not missing melanoma | |
| KR101548032B1 (ko) | 세포의 질병 검출에 유용한 세포 스펙트럼의 재구성 방법 | |
| CA2474417A1 (en) | Image processing using measures of similarity | |
| CN105809188B (zh) | 一种基于ambp改进算法的真菌性角膜炎图像识别方法 | |
| CN107411709B (zh) | 一种基于高光谱图像的皮肤生物学成分量化分析方法 | |
| Paderni et al. | Direct visualization of oral-cavity tissue fluorescence as novel aid for early oral cancer diagnosis and potentially malignant disorders monitoring | |
| Ferris et al. | Colposcopic accuracy in a residency training program: defining competency and proficiency | |
| JP4748628B2 (ja) | 口腔および類似上皮の病変を検査するための小侵襲の装置 | |
| US6284482B1 (en) | Method for detection of abnormal keratinization in epithelial tissue | |
| Lundgren et al. | Exfoliative cytology in laryngology: Comparison of cytologic and histologic diagnoses in 350 microlaryngoscopic examinations–A prospective study | |
| Scully et al. | The role of the dental team in preventing and diagnosing cancer: 3. oral cancer diagnosis and screening | |
| Mustafa | New features of cervical cells for cervical cancer diagnostic system using neural network | |
| Osborne et al. | Machine classification of melanoma and nevi from skin lesions | |
| Van Leeuwen et al. | The suitability of DNA cytometry for the prediction of the histological diagnosis in women with abnormal cervical smears | |
| Das et al. | A Novel Analysis of Clinical Data and Image Processing Algorithms in Detection of Cervical Cancer | |
| Cat et al. | Enhancing the contrast of blood in cervical based on polarized imaging | |
| Pujari | Comparison of the Efficacy of Sediment Cytology Over Exfoliative Cytology in Oral Potentially Malignant Disorders and Oral Squamous Cell Carcinoma | |
| Siddiq Sumi et al. | Global Threshold Using Otsu and Active Contour for Detection of Malaria Parasites in Thick Blood Smear | |
| Albagiah et al. | Suture Thread Incisional Biopsy of Oral Tissues: A Case Report of a Unique Technique | |
| Pandey et al. | Artificial Intelligence-Enabled Label-free Multispectral Imaging for Detrusor Muscle Identification in Transurethral Resection of Bladder Tumor Procedure | |
| Devassy | Biopsy-A Crucial diagnostic aid for oral lesions | |
| Tabassum Yesmin Rahman et al. | Image Based Methods Available For Early Detection of Oral Cancer: A Review |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A529 | Written submission of copy of amendment under article 34 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529 Effective date: 20010822 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070112 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070112 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090908 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091208 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100223 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20100522 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20100531 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20100621 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20100628 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20100723 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20100817 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101026 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110225 |
|
| A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20110317 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110412 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110512 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |