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JP4761682B2 - 火災報知設備 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災報知設備に関するもので、特に携帯電話を利用して一人で火災報知設備を点検できる点検方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の火災報知設備の点検方法について簡単に説明する。点検時には、点検者がガスや熱を試験器を利用して火災感知器に加える。そうすると火災感知器は火災信号を出力し、火災受信機の受信部が火災信号を受信する。火災受信機では、発報した火災感知器のアドレス(又は地区番号)が表示され、主音響が鳴動する。
【0003】
火災受信機側には別の点検者がいて、試験器によって火災感知器が正常に動作したことを受信機側で確認する。この際、受信機側の点検者は、トランシーバなどを利用して火災感知器側の点検者と連絡をとりあう。即ち受信機側の点検者は、どこの場所に設置されている火災感知器が正常に動作したかを、感知器側の点検者へ連絡する。
【0004】
そして受信機側の点検者は、復旧操作をして火災感知器を復旧させる。火災感知器側では感知器の確認灯が消灯して、感知器が復旧したことを確認したら、場所を移動して引き続き別の火災感知器の点検を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の点検方法では、感知器側で試験器を操作する者と、受信機側で火災信号に伴う火災表示の確認をする者との二人の点検者が必要であり、人件費がかさむという問題点があった。
【0006】
ところで近年、携帯電話を利用した技術や発明が色々と開示されている。例えば、特開平10−40485号には、火災時に火災感知器の火災信号を携帯電話に出力するようにしたものが開示されている。
【0007】
そこで本発明では、このような携帯電話を利用して、一人で火災報知設備の点検を行うことができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、火災感知器と、その火災感知器から出力された火災信号を受信して自己保持する受信部を有する火災受信機とからなる火災報知設備において、験時に前記火災信号を携帯端末に送信する通信部と、前記携帯端末からの復旧指令により、前記火災信号を出力した火災感知器を復旧させると共に、前記火災感知器から出力された火災信号を受信して自己保持した前記受信部の自己保持を解除する復旧部と、を前記火災受信機に設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施形態1
図1は、本発明の火災報知設備のブロック図であり、火災報知設備1は、火災感知器5と火災受信機10とから構成されている。なお図示しないが火災受信機10には、防排煙機器や地区音響装置などが接続されている。図1において、Mは点検者で火災感知器5側にいる。点検者Mは試験器6と携帯端末としての携帯電話7(又はPHS)を持っている。
【0010】
次に火災受信機10のブロック構成について説明する。11はマイクロプロセッサなどから構成される制御手段である。12は受信部で電源兼信号線を介して火災感知器5と接続されており、火災感知器5から出力される火災信号を受信する。13は通信部で、点検(試験)時に、受信部12が受信した火災信号を携帯電話7に送信すると共に、携帯電話7からの復旧指令(制御信号)を受信する部分である。通信部13は、所定の操作又は入力によって予め設定された携帯電話7の電話番号が登録された自動ダイアラなどから構成される。
【0011】
14は操作部で、音響停止スイッチやテンキーなどからなる。なお14Aは操作部14に設けられた試験スイッチである。15は記憶設定部で、火災受信機10を制御するにあたって必要な各種プログラムや閾値、定数や火災感知器5のアドレス対照表などを記憶してある。また操作部14からの入力により、特定の情報を設定して記憶させておくことが可能である。16は表示部で、火災発生時に、火災発生地区や発報した感知器のアドレスなどを表示する部分である。
【0012】
17はコントロールユニットであり、携帯電話7からの復旧指令により復旧部18を動作させる。18は復旧部で、携帯電話7からの復旧指令により、火災信号を出力した火災感知器5を復旧させると共に、火災受信機10の火災信号の入力に伴う自己保持状態を解除する部分である。
【0013】
ここで、携帯電話7からの遠隔制御機能について補足説明する。コントロールユニット17は、携帯電話からの制御命令によってエアコンなどを動作させるという公知の技術を利用したものである。この制御機能は、例えば携帯電話7が具備するテンキー又はファンクションキーにコントロール機能を定義しておき、テンキー又はファンクションキーの押下情報により、携帯電話7の制御部がコントロール制御プログラムを起動することで実現できるものである。
【0014】
以上説明した各ブロック(受信部12〜復旧部18)は、記憶設定部15に記憶されたプログラムに基づいて制御手段11によって制御される。
【0015】
次に本発明の火災報知設備1における点検方法について説明する。まず点検者Mは、火災受信機10に出向いて、操作部14の試験スイッチ14Aを押す。この試験スイッチ14Aをオンされている間は、通信部13が動作し、火災信号は携帯電話7に送信されることになる。試験スイッチ14Aの操作が終わったら、点検者Mは、火災感知器5の設置現場に移動する。
【0016】
点検者Mは、試験器6を利用して、火災感知器5を発報させる。火災感知器5は動作すると、火災信号を出力し、火災受信機10の受信部12は、その火災信号を受信する。受信機10の制御手段11は、表示部16に火災表示を行う。また通信部13は、点検者Mが使用する携帯電話7に火災信号を送信する。この時、送信する火災信号としては、発報した火災感知器5のアドレスなどをデータ信号として付加させるようにしてもよい。
【0017】
このように試験スイッチ14Aによって動作する通信部13を設けることで、火災受信機10側に点検者がいなくても、火災感知器5側で火災信号の受信状態を確認することができる。
【0018】
点検者Mは、携帯電話7により火災信号を受信したことを確認したら、コントロールユニット17を起動するために、予め定義された、携帯電話7のキーを操作して復旧指令を出力する。通信部13が、その復旧指令を受信すると、制御手段11は、コントロールユニット17に復旧命令を出力する。そしてコントロールユニット17が、復旧部18を動作させて、火災感知器5を復旧させる。なお、復旧部18の動作は、図示しない復旧スイッチが押されたと同じ作用である。
【0019】
このように携帯電話7からの復旧指令により、火災信号を出力した火災感知器5を復旧させる復旧部18を設けることで、火災受信機10側で復旧操作を行う点検者が不要となり、一人で火災報知設備1の点検を行うことが可能となる。
【0020】
実施形態2
本発明の実施形態2について説明する。なお実施形態1と同じ部分には同じ符号をつけ説明を省略する。実施形態1との大きな違いは、火災信号をインターネット網を介してWWWサーバに送信する点である。
【0021】
図2は、本発明の実施形態2の火災報知設備1Cのブロック図である。図2において、7Cは携帯電話で、インターネットに接続可能なタイプであり、ブラウザ機能を備え、インターネット上のホームページを閲覧することができるものである。なお携帯電話の代わりとして同様な機能を備えたPDAなどを利用してもよい。
【0022】
次に火災受信機10Cの実施形態1と異なるブロック構成について説明する。13Cは通信部で、点検(試験)時に、受信部12が受信した火災信号をWWWサーバ30に送信すると共に、携帯電話8からの復旧指令(制御信号)を受信する部分である。通信部13は、インターネットインターフェースなどを備え、WWWサーバ30のURLが設定されている。
【0023】
15は記憶設定部で、実施形態1で説明したものを記憶している他、操作部14からの入力により、特定の情報として、火災報知設備1Cが設置してある物件情報、例えば「千代田○○ビル」などのビルの住所や名前が設定されて記憶してある。この特定情報は、火災信号をWWWサーバ30に送信する際、一緒に送信される。
【0024】
図2において、8は移動通信網、9はインターネット網である、また30はインターネット網9に接続されたWWWサーバである。WWWサーバ30は、火災報知設備1C のメーカ又は施工した防災会社内に設置されている。WWWサーバ30は、ホームページファイルを格納し、インターネット網9上に公開する。但しホームペー ジ上の火災感知器に関する情報は、IDとパスワードを有する点検員に対してのみ公開する。WWWサーバ30は、サーバ通信手段31、制御手段32及び記憶 手段33を備えている。制御手段32は、サーバ通信手段31から取り込んだ情報を、WWWサーバ30のホームページ上で閲覧できるように、記憶手段33に 書き込む。なおWWWサーバ30には、サーバ対応インタフェースを介してクラインアトコンピュータが接続可能であり、このコンピュータによってホームペー ジの作成や点検情報の抽出などが行われる。
【0025】
次に本発明の火災報知設備1Cにおける点検方法について説明する。まず点検者Mは、火災受信機10Cに出向いて、操作部14の試験スイッチ14Aを押す。この試験スイッチ14Aのオンにより、通信部13Cが動作して、インターネット網9を介してWWWサーバ30に接続する。この接続の際、操作部14を操作してIDやパスワードを入力して認証手続きをとるようにしても良い。試験スイッチ14Aがオンされている間は、制御手段11は、火災信号をWWWサーバ30に送信するよう制御する。試験スイッチ14Aの操作が終わったら、点検者Mは、火災感知器5の設置現場に移動する。
【0026】
点検者Mは、試験器6を利用して、火災感知器5を発報させる。火災感知器5は動作すると、火災信号を出力し、火災受信機10Cの受信部12は、その火災信号を受信する。受信機10Cの制御手段11は、表示部16に火災表示を行う。また通信部13Cは、WWWサーバ30にアドレス情報が付加された火災信号を送信する。この時、記憶設定部15に記憶された物件情報「千代田○○ビル」という情報も一緒に送信される。
【0027】
通信部13Cから送信された情報は、サーバ通信手段31を介してWWWサーバ30内の記憶手段33に取り込まれる。WWWサーバ30の制御手段32は、この取り込んだ情報を、物件情報毎にまとめて記憶手段33に格納する。例えば「千代田○○ビルの感知器(アドレス011)発報 時刻14:23分」というような感じで物件情報毎に時刻と共に記憶手段33に情報を書き込むように制御ずる。
【0028】
そして点検者Mは、携帯電話7Cを利用して移動通信網8を介して、インターネット上のWWWサーバ30のホームページを閲覧する。なおWWWサーバ30へのログオン時には、自身のID、パスワードを入力するようにして、火災報知設備1Cの点検者MのみがWWWサーバ30のホームページを閲覧できるように設定することが好ましい。
【0029】
点検者Mは、WWWサーバ30のホームページを閲覧して、点検した火災感知器5が正常に動作したことを確認する。このようにインターネットに接続可能な携帯電話7Cを利用して、試験スイッチ14Aによって動作する通信部13Cを設けることで、火災受信機10C側に点検者をおかなくても、火災感知器5側で火災信号の受信状態を確認することが可能となる。
【0030】
点検者Mは、携帯電話7Cにより火災信号を受信したことを確認したら、実施形態1で説明したように、携帯電話7Cのキーを操作して復旧指令を出力する。通信部13Cは、その復旧指令を受信すると、コントロールユニット17が、復旧部18を動作させて、火災感知器5を復旧させると共に火災受信機10の火災信号の入力に伴う自己保持を解除する。なお、携帯電話7Cからの復旧指令は、通信部13Cに直接出力させずに、移動通信網8を介してWWWサーバ30のサーバ通信手段31に出力するようにしてもよい。この場合には制御手段32は、サーバ通信手段31から復旧指令を取り込んだら、その復旧指令を火災受信機10Cの通信部13Cに出力するよう制御する。
【0031】
このように携帯電話7Cからの復旧指令により、火災信号を出力した火災感知器5を復旧させると共に火災受信機10の火災信号の入力に伴う自己保持を解除する復旧部18を設けることで、火災受信機10C側で復旧操作を行う点検者が不要となり、一人で火災報知設備1Cの点検を行うことが可能となる。このようにして火災感知器5の点検を行っていき、全ての感知器5の点検が終了したら、火災受信機10Cに戻って、試験スイッチ14Aをオフする。
【0032】
なお実施形態2において、WWWサーバ30上に点検情報が格納されるので、点検員Mは防災会社に帰社してから、この点検情報をコンピュータから抽出して点検に関わる作業報告書などを作成することができる。
【0033】
なお、各実施の形態では、携帯電話からの復旧指令によって、火災受信機の火災信号を出力した火災感知器を復旧させると共に火災受信機の火災信号の入力に伴う自己保持を解除するようにしたが、火災受信機において自動復旧をさせるようにしても良い。この場合には、火災受信機のコントロールユニット及び復旧部を省き、その代わりに自動復旧スイッチを設ける。この自動復旧スイッチは、感知器点検時に火災発報後、所定時間経過すると自動的に復旧させるスイッチである。従って点検時にまず受信機側でこの自動復旧スイッチをオンしてから点検を開始すればよい。またコントロールユニットには、シャツタや防火戸などの防排煙機器を接続させてもよい。このようにすると防排煙機器の起動、復帰操作を携帯電話から行うことができるので、火災感知器以外の点検も一人で行うことができるようになる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成され、火災感知器と、その火災感知器から出力された火災信号を受信して自己保持する受信部を有する火災受信機とからなる火災報知設備において、試験時に火災信号を携帯端末に送信する通信部と、携帯端末からの復旧指令により、火災信号を出力した火災感知器を復旧させると共に、火災感知器から出力された火災信号を受信して自己保持した受信部の自己保持を解除する復旧部とを火災受信機に設けたので、受信機側の火災信号の確認や復旧操作が不要となり、火災報知設備を一人で点検することができる。
【0035】
また、試験時に火災信号をインターネット網を介してWWWサーバに送信する通信部を設けたので、WWWサーバのホームページから火災信号の受信状態を確認できるので、火災受信機側に点検要員をおく必要がなくなり、火災報知設備を一人で点検することができる。またWWWサーバを防災会社に設置することで、防災会社の社員である点検員は、会社に帰社してから、WWWサーバに格納された点検情報を基に、点検の報告書などを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態1の火災報知設備のブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態2の火災報知設備のブロック図である。
【符号の説明】
M 点検者、 1 火災報知設備、 1C 火災報知設備、5 火災感知器、 6 試験器、 7 携帯電話、 7C 携帯電話、8 移動通信網、 9 インターネット網、10 火災受信機、 10C 火災受信機、 11 制御手段、12 受信部、 13 通信部、 13C 通信部、 14 操作部、14A 試験スイッチ、 15 記憶設定部、 16 表示部、17 コントロールユニット、 18 復旧部、 30 WWWサーバ、31 サーバ通信手段、 32 制御手段、 33 記憶手段

Claims (4)

  1. 火災感知器と、その火災感知器から出力された火災信号を受信して自己保持する受信部を有する火災受信機とからなる火災報知設備において、
    験時に前記火災信号を携帯端末に送信する通信部と、
    前記携帯端末からの復旧指令により、前記火災信号を出力した火災感知器を復旧させると共に、前記火災感知器から出力された火災信号を受信して自己保持した前記受信部の自己保持を解除する復旧部と、
    前記火災受信機に設けたことを特徴とする火災報知設備。
  2. 前記通信部と前記携帯端末との間の通信は、移動通信網、または、移動通信網を介したインターネット網、を介して行うことを特徴とする、請求項1記載の火災報知設備。
  3. 前記火災受信機は、試験時に前記火災信号をインターネット網を介してWWWサーバに送信することを特徴とする請求項2記載の火災報知設備。
  4. 前記火災信号に伴う情報をホームページで閲覧できるように前記WWWサーバの記憶手段に書き込む制御手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の火災報知設備。
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