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JP4763295B2 - チェーンテンショナ - Google Patents
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JP4763295B2 - チェーンテンショナ - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関におけるカム軸駆動用チェーン等のチェーンの張力を一定に保つチェーンテンショナに関するものである。
一般に、自動車エンジンのカムシャフトを駆動するチェーン伝動装置においては、チェーンの弛み側にチェーンテンショナの調整力を付与してチェーンの張力を一定に保つようにしている。
上記チェーンテンショナとして、ハウジングに形成されたシリンダ室内に摺動可能なプランジャと、そのプランジャを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、ハウジングにはプランジャの背部に形成されたダンパ室に連通する給油通路を設け、その給油通路にチェックバルブを組込み、上記給油通路からダンパ室に供給される作動油によってプランジャに負荷される押し込み力を緩衝するようにしたものが従来から知られている。
ところで、上記のようなチェーンテンショナにおいては、エンジンの停止時、カムの停止姿勢によってチェーンが緊張状態に保持されると、プランジャがチェーンに押し込まれて大きく後退する場合がある。このとき、エンジンが再始動されると、チェーンに大きな弛みが生じ、プランジャが外方向に大きく移動することになる。この場合、給油通路からダンパ室に作動油を供給する油圧ポンプは始動直後であってダンパ室内に作動油を満たすのが遅れるため、ダンパ室内に空気が残留してダンピング特性が低下し、異音を発生する場合がある。
そのような不都合を解消するため、特許文献1に記載されたチェーンテンショナにおいては、図8乃至図11に示すように、ハウジング21に形成されたシリンダ室22の開口部内周にリング収容溝23を設け、そのリング収容溝23内に径方向に弾性変形可能なレジスタリング24を収容し、前記シリンダ室22内に組込まれてスプリング25により外方向への突出性が付与されたプランジャ26の外周円筒面に複数の円周溝27を軸方向に等間隔に設け、各円周溝27の内周にプランジャ先端側を小径端とするテーパ面27aと、そのテーパ面27aの小径端に連続する係合面27bとを設け、上記係合面27bに係合するレジスタリング24と前記リング収容溝23の後側に設けられたロック面23aとの係合によってプランジャ26の後退動を防止するようにしている。
また、上記チェーンテンショナにおいては、その組付けの容易化を図るため、プランジャ26の先端部に小径部28を形成し、その小径部28の外周円筒面28aの後端に連続してセット面29を形成し、このセット面29に係合するレジスタリング24とリング収容溝23の前側のストッパ面23bの係合によってプランジャ26を押し込み状態に保持し得るようにしている。
上記の構成から成るチェーンテンショナにおいては、その組付け後、レジスタリング24を拡径させてプランジャ26のロックを解除し、スプリング25の押圧によってプランジャ26を外方向に突出させ、そのプランジャ26により図8に示す揺動可能なチェーンガイド30を押圧してチェーン31に張力を与えるようにしている。
ここで、プランジャ26がチェーンガイド30を単に押圧する構成であると、チェーン31の振動によってチェーンガイド30が振れるおそれがあり、その振れを抑制するため、チェーンガイド30のプランジャ当接部にガイド溝32を形成し、そのガイド溝32内にプランジャ26の小径部28の先端部を嵌合してチェーンガイド30を振れ止めするようにしている。
特開2001−355691号公報
上記のようなチェーンテンショナにおいて、プランジャ26のセット面29に係合するレジスタリング24を拡径してセット面29に対する係合を解除すると、プランジャ26がスプリング25の押圧力により外方に移動して、図9に示すように、レジスタリング24は軸方向に並ぶ複数の円周溝27のプランジャ先端側に位置する第1の円周溝27に嵌合する状態とされる。その状態において、カムシャフトのトルク変動によるチェーン31の張力変化によってチェーン31が振動すると、プランジャ26は図9乃至図11に示すように、前進と後退とを繰り返す。
このとき、セット面29の外周のエッジ29aから第1の円周溝27間までの外周円筒面28aの軸方向長さが短い場合、図10および図11に示すように、上記外周円筒面28aがシリンダ室22のリング収容溝23より開口端側の内周円筒面22aで案内されない状態が生じる。これにより、チェーンガイド30によって、プランジャ26が押し込まれたときに、プランジャ26に傾きが生じて、シリンダ室22の内周面とプランジャ26の外周円筒面26aとの摺動部で摩耗が生じ易くなると共に、レジスタリング24の作動性が阻害されるおそれがある。
また、プランジャ26がスプリング25の押圧によって前進する際に、セット面29の外周のエッジ29aがリング収容溝23のストッパ面23bの内周エッジ23b’に当接してプランジャ26の移動が阻害されるおそれが生じる。
プランジャ26の後退動を規制する手段を有するチェーンテンショナには、図9に示すセット面29を省略し、プランジャの先端にチェーンガイド30の振れ止め用の小径部を設け、その小径部における外周円筒面の後端に傾斜面を連続させたチェーンテンショナが存在し、そのようなチェーンテンショナにおいても、上記傾斜面の外周エッジと第1の円周溝までの円筒面長さが短い場合に、上記と同様の問題が発生するおそれがある。
この発明の課題は、シリンダ室とプランジャの摺動面における摩耗を抑制することができると共に、プランジャの摺動およびレジスタリングの作動性が阻害されることのないチェーンテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、ハウジングに形成されたシリンダ室内に小径部を先端に有する摺動可能なプランジャと、そのプランジャを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記シリンダ室の開口部内周に形成されたリング収容溝内に径方向に弾性変形可能なレジスタリングを収容し、前記プランジャの外周円筒面に複数の円周溝を軸方向に等間隔に設け、各円周溝の内周にプランジャ先端側を小径端とするテーパ面と、そのテーパ面の小径端に連続する係合面とを設け、その係合面に係合するレジスタリングと前記リング収容溝の後側に形成されたロック面の係合によってプランジャの後退動を阻止するようにしたチェーンテンショナにおいて、前記軸方向に並ぶ円周溝のプランジャ先端側に位置する最先端の第1円周溝からプランジャ先端側の外周円筒面の軸方向長さを、第1円周溝の係合面に係合するレジスタリングがリング収容溝のロック面に係合する状態で前記外周円筒面の先端部がシリンダ室のリング収容溝より前側の内周円筒面で摺動案内される長さとし、前記小径部の後端からプランジャの外周円筒面に至る側面をレジスタリングが係合可能なセット面とし、そのセット面に係合するレジスタリングと前記リング収容溝の前側に形成されたストッパ面との係合によってプランジャを押し込み状態に保持するようにした構成を採用したのである。
上記の第1の発明のように、小径部の後端からプランジャの外周円筒面に至る側面をレジスタリングが係合可能なセット面とすると、上記セット面に係合するレジスタリングとリング収容溝の前側のストッパ面との係合によってプランジャを押し込み状態に保持することができるため、組付けの容易なチェーンテンショナを得ることができる。
また、第2の発明においては、ハウジングに形成されたシリンダ室内に軸方向の全長にわたって同一径とされた摺動可能なプランジャと、そのプランジャを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記シリンダ室の開口部内周に形成されたリング収容溝内に径方向に弾性可能なレジスタリングを収容し、前記プランジャの外周円筒面に複数の円周溝を軸方向に等間隔に設け、各円周溝の内周にプランジャ先端側を小径端とするテーパ面と、そのテーパ面の小径端に連続する係合面とを設け、その係合面に係合するレジスタリングとリング収容溝の後側に設けられたロック面との係合によってプランジャの後退動を阻止するようにしたチェーンテンショナにおいて、前記軸方向に並ぶ円周溝のプランジャ先端側に位置する最先端の第1円周溝からプランジャ先端側に片寄った位置にレジスタリングの線径より溝深さが浅く、そのレジスタリングを嵌合状態に保持可能なセット溝を設け、そのセット溝からプランジャ先端までの外周円筒面の軸方向長さを、第1円周溝の係合面に係合するレジスタリングがリング収容溝の後側のロック面に係合する状態でセット溝より前側の外周円周面がシリンダ室のリング収容溝よりも前側の内周円筒面で摺動案内される長さとし、かつ、セット溝の溝幅をリング収容溝からシリンダ室の開口端までの長さより短くした構成を採用したのである。
第1の発明に係るチェーンテンショナにおいては、第1円周溝にレジスタリングが嵌合するチェーンの張力調整状態でプランジャが前進と後退を繰り返しても、プランジャの第1円周溝よりプランジャ先端側に位置する外周円筒面の先端部はシリンダ室のリング収容溝より開口端側に位置する内周円筒面によって常に摺動案内されるため、レジスタリングが第1円周溝に嵌合する張力調整状態でチェーンガイドによりプランジャが押し込まれてもプランジャは傾くことがない。このため、シリンダ室とプランジャの摺動面での摩耗を抑制することができると共に、レジスタリングとプランジャとが相対的に傾くことがないため、レジスタリングの作動性を良好に保つことができる。
また、第2の発明に係るチェーンテンショナにおいても、第1円周溝にレジスタリングが嵌合するチェーンの張力調整状態でプランジャが前進と後退とを繰り返しても、プランジャのセット溝よりプランジャ先端側に位置する外周円筒面の先端部がシリンダ室のリング収容溝より開口端側に位置する内周円筒面によって常に摺動案内されることになる。
このため、第1の発明と同様に、シリンダ室とプランジャの摺動面での摩耗を抑制することができると共に、レジスタリングの作動性を良好に保つことができる。
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図7に基づいて説明する。図1乃至図3は、この発明に係るチェーンテンショナの第1の実施形態を示す。図示のように、エンジンブロックに取付けられるハウジング1には閉塞端を有するシリンダ室2が形成され、そのシリンダ室2内にプランジャ3が摺動自在に組込まれている。
プランジャ3はその後端面で開口する中空室4を有し、先端部には小径部5が設けられている。小径部5の外周円筒面の後端からプランジャ2の外周円筒面に至る側面は傾斜面6とされている。この小径部5はその先端部がチェーンガイド30のプランジャ当接部に形成されたガイド溝32内に挿入されてチェーンガイド30を振れ止めするようになっている。ここで、チェーンガイド30は図8に示すものと同一であるため、プランジャ当接部のみを示している。
上記プランジャ3は、中空部4の閉塞端とシリンダ室2の閉塞端間に組込まれたスプリング7によって外方向への突出性が付与されている。
ハウジング1には、プランジャ3の背部に形成されたダンパ室8に連通する給油通路9が設けられ、その給油通路9の油出口側にチェックバルブ10が組込まれている。チェックバルブ10はダンパ室8内の作動油の圧力が給油通路9に供給される作動油の供給圧力より高くなると給油通路9を閉じてダンパ室8内の作動油が給油通路9に流れるのを防止する。
ハウジング1とプランジャ3の相互間には、プランジャ3がシリンダ室2の閉塞端に向けて所定量以上に後退動するのを防止する後退量規制手段11が設けられている。
図3に示すように、後退量規制手段11は、シリンダ室2の開口部内周にリング収容溝12を形成し、そのリング収容溝12内にレジスタリング13に設けられた径方向に弾性変形可能なリング部13aを収容し、プランジャ3の外周には前記リング部13aで締付けられる複数の円周溝14をプランジャ軸方向に等間隔に設け、各円周溝14の内周にプランジャ3の先端に向けて小径となるテーパ面14aと、そのテーパ面14aの小径端に連続して前記リング部13aが係合可能な係合面14bを設けている。
ここで、リング収容溝12のシリンダ室2の開口端側に位置する前壁面はレジスタリング13の前方への移動を阻止するストッパ面12aとされ、また、後壁面はレジスタリング13の後方への移動を阻止するロック面12bとされている。
また、円周溝14のテーパ面14aと係合面14bの交差部における溝深さはレジスタリング13の線径より小さく、その円周溝14の係合面13bにレジスタリング13のリング部13aが係合する状態で上記リング部13aの外周部はプランジャ3の外周円筒面3aより外側に臨んでいる。
図2に示すように、レジスタリング13はハウジング1の開口端部に設けられた窓15から外部に臨む一対の操作片部13bを有し、その一対の操作片部13bを摘むことによってリング部13aが拡径するようになっている。
上記の構成から成る後退動規制手段11においては、テーパ面14aがレジスタリング13のリング部13aを拡径させる作用によってプランジャ3の前進動を許容し、リング収容溝12のロック面12bにレジスタリング13のリング部13aが当接し、そのリング部13bに対する係合面14bの係合によってプランジャ3の後退動を規制するようになっている。
図3に示すように、プランジャ3の軸方向に並ぶ複数の円周溝14のプランジャ先端側に位置する最先端の円周溝14を第1円周溝14とすると、その第1円周溝14からプランジャ先端側に位置する外周円筒面3aの軸方向長さL1 は、第1円周溝14の係合面14bに係合するレジスタリング13のリング部13aがリング収容溝12のロック面12bに係合する状態で、第1円周溝14からリング収容溝12のストッパ面12aまでの距離W1 よりも大きい長さとされている。
第1の実施形態で示すチェーンテンショナは上記の構造から成り、図1および図3に示すように、軸方向に等間隔に設けられた複数の円周溝14のプランジャ3先端側に位置する最先端の第1円周溝14にレジスタリング13が嵌合するチェーンの張力調整状態において、クランクシャフトの1回転中における角速度の変化やカムシャフトのトルク変動によりチェーンが振動し、上記チェーンが緊張してプランジャ3に押し込み力が負荷されると、その押し込み力はダンパ室8内の作動油によって緩衝される。
また、チェーンに弛みが生じると、スプリング7の押圧によりプランジャ3が外方向に移動してチェーンの弛みを吸収する。
チェーンの張力変化によってプランジャ3が前進と後退とを繰り返すとき、レジスタリング13のリング部13aはリング収容溝12で移動し、プランジャ3が押し込まれて図3に示すように、第1円周溝14の係合面14bに係合するレジスタリング13のリング部13aがリング収容溝12のロック面12bに係合する状態までプランジャ3が後退すると、プランジャ3はそれ以上後退しない。
このとき、プランジャ3の第1円周溝14よりプランジャ先端側に位置する外周円筒面3aの先端部がシリンダ室2のリング収容溝12より開口端側の内周円筒面2aによって支持される状態にある。
このため、第1円周溝14に嵌合するレジスタリング13のリング部13aがリング収容溝12内で前進と後退を繰り返しても、プランジャ3の第1円周溝14よりプランジャ先端側の外周円筒面3aはシリンダ室2のリング収容溝12より前側の内周円筒面2aによって摺動案内されることになり、その摺動案内によってプランジャ3に傾きが生じるのが防止される。
したがって、プランジャ3は軸方向に常にスムーズに移動し、シリンダ室2とプランジャ3の摺動面での摩耗を抑制することができると共に、プランジャ3とレジスタリング13とが相対的に傾斜することがないため、レジスタリング13の作動性を良好に保つことができる。
なお、プランジャ3が外方向へ移動する際、リング収容溝12のストッパ面12aにレジスタリング13のリング部13aが当接して停止し、その停止状態のリング部13aに対して第1円周溝14のテーパ面14aが移動し、上記リング部13aはテーパ面14aで押されて拡径する。このため、プランジャ3の前進動は阻害されることはなく、プランジャ3の前進移動量が円周溝14のピッチより大きくなると、次の円周溝14がレジスタリング13のリング部13aに対応する。
図4および図5は、この発明に係るチェーンテンショナの第2の実施形態を示す。この実施形態では、プランジャ3における小径部5の後端からプランジャ3の外周円筒面3aに至る側面をレジスタリング13のリング部13aが係合可能な円弧状のセット面16としている点で図3に示すチェーンテンショナと相違している。
このため、ここでは、セット面16の形成部位のみを拡大して他の部分は省略している。
第2の実施形態で示すように、小径部5の後端にセット面16を形成することにより、そのセット面16にレジスタリング13のリング部13aを係合し、そのリング部13aを図4に示すように、上記セット面16とリング収容溝12のストッパ面12aとで挟持することにより、プランジャ3をシリンダ室2内に押し込み状態に保持することができるため、チェーンテンショナの組付け性を向上させることができる。
チェーンテンショナの組付け後は、図2に示すレジスタリング13の一対の操作片13bを摘み、リング部13aの拡径によりプランジャ3を外方向に移動させ、そのプランジャ3によりチェーンガイド30を押圧してチェーンを緊張状態に保持する。
図5に示すように、第1円周溝14にレジスタリング13のリング部13aが嵌合するチェーンの張力調整状態において、第1円周溝14の係合面14bにレジスタリング13のリング部13aが係合し、そのリング部13aがリング収容溝12のロック面12bに係合する状態までプランジャ3を後退させたとき、プランジャ3の第1円周溝14より前側の外周円筒面3aの軸方向長さは、その先端部がシリンダ室2のリング収容溝12の前側の内周円筒面3aで支持される長さとされている。
このため、この第2の実施形態においても、レジスタリング13のリング部13aが第1円周溝14に嵌合する張力調整状態でプランジャ3に傾きが生じるのを防止することができ、上記プランジャ3をスムーズに前後動させることができる。
図6および図7は、この発明に係るチェーンテンショナの第3の実施形態を示す。この第3の実施形態においては、プランジャ3を先端から後端に至る軸方向の全長にわたって同一径としている点、および、第1円周溝14よりプランジャ先端側に片寄った位置にレジスタリング13の線径より溝深さが浅いセット溝17を設けている点で図1乃至図3に示す第1の実施形態のチェーンテンショナと相違している。
このため、第1チェーンテンショナと同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第3の実施形態におけるチェーンテンショナにおいて、図7に示すように、第1円周溝14の係合面14bとリング収容溝12のロック面12bでレジスタリング13のリング部13aを挟持する状態でプランジャ3のセット溝17より前側の外周円筒面3aがシリンダ室2のリング収容溝12より前側の内周円筒面2aで摺動案内される長さとされている。また、セット溝17の溝幅W2 はリング収容溝12からシリンダ室2の開口端までの内周円筒面2aの軸方向長さL2 より短くされている。
このため、レジスタリング13のリング部13aが第1円周溝14に嵌合するチェーンの張力調整状態でプランジャ3が前進と後退を繰り返しても、第1円周溝14より前側の外周円筒面3aはシリンダ室2のリング収容溝12より前側の内周円筒面2aで常に摺動案内されることになる。その結果、プランジャ3は傾きを生じることなくスムーズに前進と後退を繰り返し、プランジャ3とシリンダ室2の摺動面での摩耗を抑制することができると共に、レジスタリング14の作動性を良好に保つことができる。
また、プランジャ3の先端部にセット溝17を形成したことにより、そのセット溝17に嵌合するレジスタリング13のリング部13aを図6に示すように、リング収容溝12のストッパ面12aに係合させることによってプランジャ3を押し込み状態に保持することができるため、チェーンテンショナを容易に組付けることができる。
この発明に係るチェーンテンショナの第1の実施形態を示す縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1の一部分を拡大して示す断面図 この発明に係るチェーンテンショナの第2の実施形態を示す要部のみの拡大断面図 図4に示すチェーンテンショナの第1円周溝に嵌合するレジスタリングをリング収容溝のロック面に係合させた状態の断面図 この発明に係るチェーンテンショナの第3の実施形態を示す要部のみの拡大断面図 図6に示すチェーンテンショナの第1円周溝に嵌合するレジスタリングをリング収容溝のロック面に係合させた状態の断面図 従来のチェーンテンショナを示す縦断正面図 図8の一部分を拡大して示す断面図 図8に示すチェーンテンショナの張力調整状態を示す断面図 図8に示すチェーンテンショナの張力調整状態を示す断面図
符号の説明
1 ハウジング
2 シリンダ室
2a 内周円筒面
3 プランジャ
5 小径部
7 スプリング
12 リング収容溝
12a ストッパ面
12b ロック面
14 円周溝
14a テーパ面
14b 係合面
16 セット面
17 セット溝
2 溝幅
1 軸方向長さ:最先端の第1円周溝からプランジャ先端側の外周円筒面の軸方向長さ
2 軸方向長さ:リング収容溝からシリンダ室の開口端までの内周円筒面の軸方向長さ

Claims (2)

  1. ハウジングに形成されたシリンダ室内に小径部を先端に有する摺動可能なプランジャと、そのプランジャを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記シリンダ室の開口部内周に形成されたリング収容溝内に径方向に弾性変形可能なレジスタリングを収容し、前記プランジャの外周円筒面に複数の円周溝を軸方向に等間隔に設け、各円周溝の内周にプランジャ先端側を小径端とするテーパ面と、そのテーパ面の小径端に連続する係合面とを設け、その係合面に係合するレジスタリングと前記リング収容溝の後側に形成されたロック面の係合によってプランジャの後退動を阻止するようにしたチェーンテンショナにおいて、前記軸方向に並ぶ円周溝のプランジャ先端側に位置する最先端の第1円周溝からプランジャ先端側の外周円筒面の軸方向長さを、第1円周溝の係合面に係合するレジスタリングがリング収容溝のロック面に係合する状態で前記外周円筒面の先端部がシリンダ室のリング収容溝より前側の内周円筒面で摺動案内される長さとし、前記小径部の後端からプランジャの外周円筒面に至る側面をレジスタリングが係合可能なセット面とし、そのセット面に係合するレジスタリングと前記リング収容溝の前側に形成されたストッパ面との係合によってプランジャを押し込み状態に保持するようにしたことを特徴とするチェーンテンショナ。
  2. ハウジングに形成されたシリンダ室内に軸方向の全長にわたって同一径とされた摺動可能なプランジャと、そのプランジャを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記シリンダ室の開口部内周に形成されたリング収容溝内に径方向に弾性可能なレジスタリングを収容し、前記プランジャの外周円筒面に複数の円周溝を軸方向に等間隔に設け、各円周溝の内周にプランジャ先端側を小径端とするテーパ面と、そのテーパ面の小径端に連続する係合面とを設け、その係合面に係合するレジスタリングとリング収容溝の後側に設けられたロック面との係合によってプランジャの後退動を阻止するようにしたチェーンテンショナにおいて、前記軸方向に並ぶ円周溝のプランジャ先端側に位置する最先端の第1円周溝からプランジャ先端側に片寄った位置にレジスタリングの線径より溝深さが浅く、そのレジスタリングを嵌合状態に保持可能なセット溝を設け、そのセット溝からプランジャ先端までの外周円筒面の軸方向長さを、第1円周溝の係合面に係合するレジスタリングがリング収容溝の後側のロック面に係合する状態でセット溝より前側の外周円周面がシリンダ室のリング収容溝よりも前側の内周円筒面で摺動案内される長さとし、かつ、セット溝の溝幅をリング収容溝からシリンダ室の開口端までの長さより短くしたことを特徴とするチェーンテンショナ。
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