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JP4766766B2 - 踏切制御装置および集中電子踏切制御システム - Google Patents
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JP4766766B2 - 踏切制御装置および集中電子踏切制御システム - Google Patents

踏切制御装置および集中電子踏切制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌道回路の復旧要因を判定する軌道回路復旧要因判定装置、所定の区間を所定方向へ進行する列車が通過し終えたことを確認するための列車通過判定装置およびこれらを用いた踏切制御装置、集中電子踏切制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道の信号保安装置では、フェールセーフな制御が絶対条件として求められ、その代表的な安全側制御は、「列車の衝突防止」と「列車の脱線防止」である。そして、これらの具体的な制御は「停止信号出力」と「鎖錠出力」により実現され、その出力に軌道回路がかかわる時は、軌道回路の復旧状態を安全側と定義している。
【0003】
踏切制御装置も信号保安装置の一つであるが、その利用者が一般の道路通行者であることなどから、その他の信号保安装置とは異なり、踏切においては、踏切警報制御・踏切しゃ断制御(警報・しゃ断制御)が最も重要な安全側制御となる。
【0004】
この警報・しゃ断制御は、列車の接近により始動し、列車の踏切道通過完了により終止するが、単線区間の踏切においては、その始動条件と終止条件の両方に軌道回路の復旧状態が使用されている。以下、図を用いてこのことをより詳細に説明する。
【0005】
図7は、従来から使用されている単線・非電化・非自動区間における踏切制御のための一般的なリレー結線図を示している。図中、各リレーは、常時における接点位置を示してある。またATは下り警報区間であり、BTは上り警報区間である。またATRはATに列車が在線すると復旧するリレー回路であり、BTRは、BTに列車が在線すると復旧するリレー回路である。
【0006】
DSRは、下り列車に起因して警報動作すべき旨を復旧によって示すリレーであり、USRは、上り列車に起因して警報動作すべき旨を復旧によって示すリレーであり、RはDSRとUSRのいずれかが復旧したとき復旧となって踏切警報動作を指示するためのリレーである。ASRは、下り列車が下り警報区間および上り警報区間のいずれかを通過中である旨を動作によって示すためのリレーであり、BSRは、上り列車が下り警報区間および上り警報区間のいずれかを通過中である旨を動作によって示すためのリレーである。
【0007】
この制御論理では、列車走行により警報制御用軌道回路が正常に動作すると、次のようなシーケンスとなる。まず、下り列車が接近してATに進入すると、ATR復旧となりASR動作・DSR復旧(R復旧)になって踏切警報開始となる。その後、列車のBT進入によりBTRが復旧してASR動作保持となる。このように列車がBTに進入してBTRが復旧しても、ASR動作保持によりUSRは復旧せず、列車BT進入に起因する警報動作(USR復旧)が阻止される。その後に列車がAT進出(踏切通過完了)するとDSR動作(R動作)となって踏切警報終止になる。さらに列車BT進出によりBTR動作となってASR復旧(動作保持解除)し、一連のシーケンスを終了する。上り列車接近によってもこのシーケンスは同様である。
【0008】
上述のように、BT復旧は、上り列車の進入においては警報の始動条件として使用されるが、下り列車に対しては、同じBT復旧が下り列車警報区間在線中における警報動作の阻止条件として使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、軌道回路の復旧状態が、単線区間の踏切においては「安全側(始動条件)」、と「危険側(終止条件)」の両方の制御に使用されるので、軌道回路の不正短絡などが生じた場合には、本来、警報すべきタイミングで警報動作が行われなくなるという不具合が生じ得る。
【0010】
まず、一方の警報区間の軌道回路が不正に短絡された後に他方の警報区間に列車が進入し、その後、先の不正短絡が解除された場合に無警報になってしまう不具合につき、AT不正短絡後の上り列車進入・同不正短絡解除を例に説明する。踏切の通行者等によりATが不正に短絡されると、{1}ATR復旧(なお{1}、{2}等は図中では▲1▼、▲2▼のように表記してある。)により{1}ASRが動作する。このAT不正短絡が継続している時に上り列車が正常にBTに進入すると、{2}BTR復旧によって{1}ASRの動作状態が上り列車のAT進出まで保持されることになる。
【0011】
このASR動作保持によって、本来上り列車接近({2}BTR復旧)によって復旧側に制御されるべき{2}USRが動作を保持することとなる。この時、踏切は、{1}ATR復旧による{1}DSR復旧(R復旧)によって警報制御されているが、その後、ATの不正短絡が解除されると、{3}ATR動作 {2}BTR復旧によって、列車接近中であっても{3}DSR動作(R動作)により、無しゃ断・無警報に至ることになる。
【0012】
つまり、AT不正短絡後の上り列車BT進入を、下り列車進入後の下り列車BT進出と、誤判断することにより、無しゃ断・無警報に至ってしまう。
【0013】
図7に示した踏切制御論理では、この無しゃ断・無警報対策として{4}TBPUR回路を付加して{1}ATR復旧または{2}BTR復旧が30秒以上継続しない限り{4}TBPURの動作を抑止して{3}DSR動作(R動作)を防護している。しかし、{4}TBPURの動作成立後には、この防護は作用しないという問題がある。
【0014】
これは、本来上り列車接近({2}BTR復旧)によって復旧側に制御されるべき{2}USRが動作を保持するという事象が問題であり、この要因は{2}BTR復旧によって{1}ASRの動作状態が上り列車のBT進出まで保持されるという点にある。従って、ASR回路の進出側軌道回路条件である{2}BTR復旧は下り列車に対してのみ有効として、上り列車に対しては無効とする対策が求められる。
【0015】
次に列車進入・警報区間進出後の軌道回路復旧継続による不具合を、上り列車進入・警報区間進出後のAT復旧継続を例に説明する。上り列車接近({11}BTR復旧)による{11}BSR動作{11}USR復旧(R復旧)によって警報制御され、AT進入による{12}ATR復旧、BT進出による{13}BTR動作によって{13}USR動作(R動作)して警報制御を終止する。ここまでの正常動作の後、AT進出後も{14}ATR復旧が不正に継続した場合、{14}BSRの動作も不正に継続する。この不正動作中に下り列車が接近({15}AT復旧)しても{14}BSR動作継続により{15}DSR復旧不能(R動作継続)となって、無しゃ断・無警報が発生する。
【0016】
この無しゃ断・無警報対策としてリレー入出力形電子踏切制御装置では、図7中の☆1の位置に警報区間を抜けたことを検出する制御子を別途設備し、BSR回路の★1の位置に☆1検知条件を挿入して{14}BSRの不正動作継続を切断({14}BSR復旧、{15}ATR復旧による{15}DSR復旧が成立して警報開始)している(☆2、★2は逆方向の論理に対応)。この対策によって無しゃ断・無警報は防護されるが、{14}ATRの復旧が継続する限り警報持続となるため、道路交通阻害が発生するという障害につながる。
【0017】
{14}ATRの復旧が継続する限り警報が持続する障害は、{15}ATR復旧によってDSRが復旧することによるが、例えば「ATRに列車在線なし」を保証する状態を生成し、この状態によって ATRの復旧をマスクすれば、その間の警報持続は解消できるであろう。
【0018】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、高い安全性を確保することのできる単線区間の踏切制御装置、集中電子踏切制御システム、踏切の制御に利用可能な軌道回路復旧要因判定装置および列車通過判定装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
]同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する踏切制御装置において、
上り警報指示手段(BTR、USR)と、下り警報指示手段(ATR、DSR)と、上り列車進入判定手段(LB−ATR)と、下り列車進入判定手段(RB−BTR)と、上り警報阻止手段(ASR)と、下り警報阻止手段(BSR)とを備え、
前記踏切の上り警報区間(BT)のうち下り警報区間(AT)側の端部に存する第1軌道回路と前記下り警報区間(AT)の前記上り警報区間(BT)側の端部に存する第3軌道回路は、踏切区間で隣接するかあるいは互いの一部が重複するように配置されており、
前記上り警報指示手段(BTR、USR)は、前記上り警報区間(BT)の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
前記下り警報指示手段(ATR、DSR)は、前記下り警報区間(AT)の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
前記上り列車進入判定手段(LB−ATR)は、軌道回路復旧要因判定装置であって、検査手段(161〜163)と判定手段(161〜163、RB−BTR,LB−ATR)とを備え、前記検査手段(161〜163)は、所定の軌道回路Aが復旧したとき、前記軌道回路Aの一方に隣接する軌道回路Bと前記軌道回路Aの他方に隣接する軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、前記判定手段(161〜163、RB−BTR,LB−ATR)は、前記検査手段(161〜163)による検査結果が、前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき、前記軌道回路Aの復旧を前記軌道回路Bから前記軌道回路Aへ列車が進入したことによるものと判定する軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第3軌道回路とし軌道回路Bを前記第1軌道回路とし、前記第3軌道回路の前記第1軌道回路と反対の側に隣接する第4軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間(AT)進入によるものか否かを判定するものであり、
前記下り警報阻止手段(BSR)は、前記上り警報指示手段(BTR、USR)が前記警報動作の実行指示を出している間に前記上り列車進入判定手段(LB−ATR)が前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間(AT)進入によるものと判定したとき、前記下り警報区間(AT)で列車の在線が検知されなくなるまで前記下り警報指示手段(ATR、DSR)による前記実行指示の出力を阻止するものであり、
前記下り列車進入判定手段(RB−BTR)は、前記軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第1軌道回路とし、軌道回路Bを前記第3軌道回路とし、前記第1軌道回路の前記第3軌道回路と反対の側に隣接する第2軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間(BT)進入によるものか否かを判定するものであり、
前記上り警報阻止手段(ASR)は、前記下り警報指示手段(ATR、DSR)が前記警報動作の実行指示を出している間に前記下り列車進入判定手段(RB−BTR)が前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間(BT)進入によるものと判定したとき、前記上り警報区間(BT)で列車の在線が検知されなくなるまで前記上り警報指示手段(BTR、USR)による前記実行指示の出力を阻止するものである
ことを特徴とする踏切制御装置。
【0022】
同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切の警報区間を所定の方向へ進行する列車が通過し終えたことを確認するための列車通過判定装置において、
前記区間の前記列車の進行方向側の端部から少なくとも前記列車の列車長だけ前記列車の進行方向側へ離れた箇所に所定の軌道回路Aを配置し、前記軌道回路Aの前記列車の進行方向側に隣接して軌道回路Cを配置し、前記軌道回路Aの他方の側に隣接して軌道回路Bを配置し、
在線検査手段(161〜163)と、列車通過判定手段(161〜163、R−CLR)とを備え、
前記在線検査手段(161〜163)は、前記軌道回路Aが復旧したとき前記軌道回路Bと前記軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、
前記列車通過判定手段(161〜163、R−CLR)は、前記在線検査手段(161〜163)による検査結果が、前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき前記列車が前記区間を通過し終えたものと判定するものである
ことを特徴とする列車通過判定装置。
【0023】
同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切の警報区間を所定の方向へ進行する列車が通過し終えたことを確認するための列車通過判定装置において、
前記区間の前記列車の進行方向側の端部から前記列車の列車長より短い距離だけ前記列車の進行方向側へ離れた箇所に所定の軌道回路Aを配置し、前記軌道回路Aの前記列車の進行方向側に隣接して軌道回路Cを配置し、前記軌道回路Aの他方の側に隣接して軌道回路Bを配置し、
在線検査手段(161〜163)と、タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)と、列車通過判定手段(161〜163、R−CLR)とを備え、
前記タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)は、前記軌道回路Aを配置した箇所に前記列車が到来してから前記列車の末尾が前記区間を通過し終えるまでに要する時間以上の予め定めた補正時間を計時するものであり、
前記在線検査手段(161〜163)は、前記軌道回路Aが復旧したとき前記軌道回路Bと前記軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、
前記列車通過判定手段(161〜163、R−CLR)は、前記在線検査手段(161〜163)による検査結果が前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき前記タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)を起動し、前記タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)が前記補正時間を計時し終えたとき、前記列車が前記区間を通過し終えたものと判定するものである
ことを特徴とする列車通過判定装置。
【0024】
同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切の警報区間を所定の方向へ進行する列車が通過し終えたことを確認するための列車通過判定装置において、
前記区間の前記列車の進行方向側の端部に軌道回路Aを配置し、前記軌道回路Aの前記区間の内方側に隣接して前記軌道回路Bを配置し、
在線検査手段(161〜163)と、タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)と、列車通過判定手段(161〜163、R−CLR)とを備え、
前記タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)は、前記軌道回路Aを配置した箇所に前記列車が到来してから前記列車の末尾が前記区間を通過し終えるまでに要する時間以上の予め定めた補正時間を計時するものであり、
前記在線検査手段(161〜163)は、前記軌道回路Aが復旧したとき前記軌道回路Bの動作復旧状態を検査するものであり、
前記列車通過判定手段(161〜163、R−CLR)は、前記在線検査手段(161〜163)による検査結果が前記軌道回路Bの復旧であるとき前記タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)を起動し、前記タイマ手段(L−CLR中の緩動時素)が前記補正時間を計時し終えたとき、前記列車が前記区間を通過し終えたものと判定するものである
ことを特徴とする列車通過判定装置。
【0025】
]同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する踏切制御装置において、
上り警報阻止手段(ASR)と、下り警報阻止手段(BSR)と、上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)と、下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)と、上り警報阻止解除手段(ASR回路中のR−CLR)と、下り警報阻止解除手段(BSR回路中のL−CLR)とを備え、
前記上り警報阻止手段(ASR)は、前記下り警報区間(AT)を下り列車が通過し終えた後の前記上り警報区間(BT)における列車の在線検知に基づく警報動作の実行を阻止するものであり、
前記下り警報阻止手段(BSR)は、前記上り警報区間(BT)を上り列車が通過し終えた後の前記下り警報区間(AT)における列車の在線検知に基づく警報動作の実行を阻止するものであり、
前記下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)は、[]から[]のいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記上り警報区間(BT)を下り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
前記上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)は、[]から[]のいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記下り警報区間(AT)を上り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
前記上り警報阻止解除手段(ASR回路中のR−CLR)は、前記下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)が前記上り警報区間を下り列車が通過し終えたと判定したとき前記上り警報阻止手段(ASR)による警報動作の阻止を解除するものであり、
前記下り警報阻止解除手段(BSR回路中のL−CLR)は、前記上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)が前記下り警報区間を上り列車が通過し終えたと判定したとき前記下り警報阻止手段(BSR)による警報動作の阻止を解除するものであることを特徴とする踏切制御装置。
【0026】
]同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する踏切制御装置において、
上り警報指示手段(BTR、USR)と、下り警報指示手段(ATR、DSR)と、上り列車進入判定手段(LB−ATR)と、下り列車進入判定手段(RB−BTR)と、上り警報阻止手段(ASR)と、下り警報阻止手段(BSR)と、上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)と、下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)と、上り警報阻止解除手段(ASR回路中のR−CLR)と、下り警報阻止解除手段(BSR回路中のL−CLR)とを備え、
前記踏切の上り警報区間(BT)のうち下り警報区間(AT)側の端部に存する第1軌道回路と前記下り警報区間(AT)の前記上り警報区間(BT)側の端部に存する第3軌道回路は、踏切区間で隣接するかあるいは互いの一部が重複するように配置されており、
前記上り警報指示手段(BTR、USR)は、前記上り警報区間(BT)の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
前記下り警報指示手段(ATR、DSR)は、前記下り警報区間(AT)の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
前記上り列車進入判定手段(LB−ATR)は、軌道回路復旧要因判定装置であって、検査手段(161〜163)と判定手段(161〜163、RB−BTR,LB−ATR)とを備え、前記検査手段(161〜163)は、所定の軌道回路Aが復旧したとき、前記軌道回路Aの一方に隣接する軌道回路Bと前記軌道回路Aの他方に隣接する軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、前記判定手段(161〜163、RB−BTR,LB−ATR)は、前記検査手段(161〜163)による検査結果が、前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき、前記軌道回路Aの復旧を前記軌道回路Bから前記軌道回路Aへ列車が進入したことによるものと判定する軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第3軌道回路とし、軌道回路Bを前記第1軌道回路とし、前記第3軌道回路の前記第1軌道回路と反対の側に隣接する第4軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものか否かを判定するものであり、
前記下り警報阻止手段(BSR)は、前記上り警報指示手段(BTR、USR)が前記警報動作の実行指示を出している間に前記上り列車進入判定手段(LB−ATR)が前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものと判定したとき、前記下り警報指示手段(ATR、DSR)による前記実行指示の出力を阻止するものであり、
前記上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)は、[]から[]のいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記下り警報区間(AT)を上り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
前記下り警報阻止解除手段(BSR回路中のL−CLR)は、前記上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)が前記下り警報区間(AT)を上り列車が通過し終えたと判定したとき前記下り警報阻止手段(BSR)による警報動作の阻止を解除するものであり、
前記下り列車進入判定手段(RB−BTR)は、前記軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第1軌道回路とし、軌道回路Bを前記第3軌道回路とし、前記第1軌道回路の前記第3軌道回路と反対の側に隣接する第2軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間進入によるものか否かを判定するものであり、
前記上り警報阻止手段(ASR)は、前記下り警報指示手段(ATR、DSR)が前記警報動作の実行指示を出している間に前記下り列車進入判定手段(RB−BTR)が前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間(BT)進入によるものと判定したとき、前記上り警報指示手段(BTR)による前記実行指示の出力を阻止するものであり、
前記下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)は、[]から[]のいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記上り警報区間(BT)を下り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
前記上り警報阻止解除手段(ASR回路中のR−CLR)は、前記下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)が前記上り警報区間(BT)を下り列車が通過し終えたと判定したとき前記上り警報阻止手段(ASR)による警報動作の阻止を解除するものであることを特徴とする踏切制御装置。
【0027】
]所定の区間に配置された複数の踏切を集中制御する集中電子踏切制御システムにおいて、
前記複数の踏切のそれぞれを[]、[]、[]のいずれかに記載の踏切制御装置として制御する集中制御手段(161〜163)を有し、
前記集中制御手段(161〜163)は、一の踏切を制御するための軌道回路からの在線情報を他の1または2以上の踏切を制御するための在線情報として共通利用することを特徴とする集中電子踏切制御システム。
【0029】
]軌道回路信号を送信する1つの送信器に対して前記送信器から送信された軌道回路信号を受信するための受信器を前記送信器の上り側または下り側の少なくとも一方に複数配置し、1つの送信器を兼用して複数の軌道回路を構成したことを特徴とする[]、[]または[]に記載の列車通過判定装置。
【0030】
]軌道回路信号を送信する1つの送信器に対して前記送信器から送信された軌道回路信号を受信するための受信器を前記送信器の上り側または下り側の少なくとも一方に複数配置し、1つの送信器を兼用して複数の軌道回路を構成したことを特徴とする[]、[]または[]に記載の踏切制御装置。
【0031】
[1]軌道回路信号を送信する1つの送信器に対して前記送信器から送信された軌道回路信号を受信するための受信器を前記送信器の上り側または下り側の少なくとも一方に複数配置し、1つの送信器を兼用して複数の軌道回路を構成したことを特徴とする[]に記載の集中電子踏切制御システム。
【0032】
[1]一の踏切の警報動作の始動点または終止点に配置した受信器が列車の在線を検知したとき、所定の距離補正時間の経過を計時する第2タイマ手段を起動し、前記第2タイマ手段が前記距離補正時間を計時し終えたとき、前記列車が他の踏切の警報動作の始動点に到達したものと判定することを特徴とする[1]に記載の集中電子踏切制御システム。
【0033】
前記本発明は次のように作用する。
道回路復旧要因判定装置において、所定の軌道回路Aが復旧したとき、検査手段(161〜163)は、この軌道回路Aの一方に隣接する軌道回路Bと軌道回路Aの他方に隣接する軌道回路Cの動作復旧状態を検査する。判定手段(161〜163、RB−BTR、LB−ATR)は、検査結果が、軌道回路Bが復旧でかつ軌道回路Cが動作のとき、軌道回路Aの復旧を軌道回路Bから軌道回路Aへ列車が進入したことによるものと判定する。
【0034】
列車が軌道回路Bから軌道回路Aへ進入した時点では、当該列車は、軌道回路Aと軌道回路Bの双方に在線し、かつ前方の軌道回路Cにはまだ到達していない。したがって、上述の条件成立を判定することにより、軌道回路Aの復旧要因を軌道回路Bから軌道回路Aへの列車の進入によるものと判定することができ、軌道回路Aの復旧要因を列車の進行方向を含めて判定することができる。
【0036】
同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する[]に記載の踏切制御装置では、上記の判定手法を取り入れて踏切の警報動作の制御を行うようになっている。踏切の上り警報区間(BT)と下り警報区間(AT)は、上り警報区間のうち下り警報区間側の端部に存する第1軌道回路と下り警報区間の上り警報区間側の端部に存する第3軌道回路とが、踏切区間(踏切道)で隣接するかあるいは互いの一部が重複するように配置される。通常は、踏切道を越えた箇所が各警報区間の終止点に設定される。
【0037】
上り警報指示手段(BTR、USR)は、上り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すように動作する。下り警報指示手段(ATR、DSR)は、下り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すように動作する。上り列車進入判定手段(LB−ATR)は、軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを第3軌道回路とし、軌道回路Bを第1軌道回路とし、第3軌道回路の第1軌道回路と反対の側に隣接する第4軌道回路を軌道回路Cとしたものであって第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものか否かを判定する。すなわち、下り警報区間の上り警報区間側の端部に存する第3軌道回路の復旧が上り列車の第3軌道回路進入によるものか否かを判定する。
【0038】
下り警報阻止手段(BSR)は、上り警報指示手段(BTR、USR)が警報動作の実行指示を出している間に上り列車進入判定手段(LB−ATR)が第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものと判定したとき、その後、下り警報区間で列車の在線が検知されなくなるまで下り警報指示手段(ATR、DSR)による警報動作実行指示の出力を阻止する。
【0039】
すなわち、第3軌道回路の復旧が上り列車の下り警報区間進入による場合に限り、下り警報区間の軌道回路復旧に起因した警報動作が阻止される。このことは、上り警報区間で不正復旧が生じたときに下り警報区間に列車が進入しても、下り警報区間の復旧に基づく警報動作が阻止されないことを意味する。したがって、その後、上り警報区間の不正復旧が解除しても、下り警報区間の列車在線(復旧)に基づいて警報動作が行われ、無しゃ断・無警報になるという誤動作が防止される。
【0040】
下り列車に対しても同様の動作が行われる。すなわち、下り列車進入判定手段(RB−BTR)は、軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを上り警報区間のうち下り警報区間側の端部に存する第1軌道回路とし、軌道回路Bを下り警報区間の上り警報区間側の端部に存する第3軌道回路とし、第1軌道回路の第3軌道回路と反対の側に隣接する第2軌道回路を軌道回路Cとしたものであって第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間進入によるものか否かを判定する。
【0041】
上り警報阻止手段(ASR)は、下り警報指示手段(ATR、DSR)が警報動作の実行指示を出している間に下り列車進入判定手段(RB−BTR)が上り警報区間のうち下り警報区間側の端部に存する第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間進入によるものと判定したとき、上り警報区間で列車の在線が検知されなくなるまで上り警報指示手段(BTR、USR)による実行指示の出力を阻止する。
【0042】
すなわち、第1軌道回路の復旧が下り列車の上り警報区間進入による場合に限り、上り警報区間の軌道回路復旧に起因した警報動作が阻止されるので、下り警報区間で不正復旧が生じたときに上り警報区間に列車が進入しても、上り警報区間の復旧に基づく警報動作は阻止されない。したがって、その後、下り警報区間の不正復旧が解除しても、上り警報区間の列車在線(復旧)に基づいて警報動作が行われ、無しゃ断・無警報になるという誤動作が防止される。
【0043】
]に記載の列車通過判定装置では、所定方向へ進行する列車が所定の区間を通過し終えたことを確認する。列車の通過を確認すべき区間の列車進行方向側の端部から少なくとも列車の列車長だけ列車の進行方向側へ離れた箇所に軌道回路Aを配置し、軌道回路Aの列車進行方向側に隣接して軌道回路Cを配置し、軌道回路Aの他方の側に隣接して軌道回路Bを配置しておく。列車通過判定装置の在線検査手段(161〜163)は、軌道回路Aが復旧したとき軌道回路Bと軌道回路Cの動作復旧状態を検査する。列車通過判定手段(161〜163、R−CLR)は、在線検査手段(161〜163)による検査結果が、軌道回路Bが復旧でかつ軌道回路Cが動作のとき列車が先の区間を通過し終えたものと判定する。
【0044】
軌道回路Aが復旧したとき軌道回路Bが復旧で軌道回路Cが動作ならば、軌道回路Aの復旧要因が軌道回路Bから軌道回路Aへの列車進入(列車の先頭部分の進入)であると判定することができる。軌道回路Aは、区間の端部から列車の進行方向に列車長以上離れた箇所に配置してあるので、先の判定に基づき、列車の末尾が区間の端部から進出したことを確認することができる。
【0045】
]に記載の列車通過判定装置では、軌道回路Aを区間の端部から列車長よりも短い距離しか離れていない箇所に配置してある。したがって、軌道回路Aの配置箇所で列車の先頭が検知された時点では、まだ列車の末尾が対象区間を通過し終えていないことになる。そこで、列車通過判定手段(161〜163、L−CLR)は、軌道回路Aで列車の先頭が検知された時点でタイマ手段(L−CLRの緩動時素)を起動して、軌道回路Aを配置した箇所に列車の先頭が到来してから列車の末尾が対象区間を通過し終えるまでに要する時間以上の予め定めた補正時間の経過を計時する。そして、タイマ手段(L−CLRの緩動時素)が補正時間を計時し終えたとき、列車が区間を通過し終えたものと判定する。これにより、軌道回路A、B、Cを区間の近くに配置することが可能になる。
【0046】
]に記載の列車通過判定装置では、区間の列車の進行方向側端部に軌道回路Aを配置し、軌道回路Aの区間の内方側に隣接して軌道回路Bを配置する。そして、軌道回路Bから軌道回路Aへの列車進入を検知した時点でタイマ手段(L−CLRの緩動時素)を起動して、列車の末尾がこの区間を通過し終えるまでに要する時間以上の予め定めた補正時間を計時する。そしてタイマ手段(L−CLRの緩動時素)が補正時間を計時し終えたとき、列車が対象の区間を通過し終えたものと判定する。このように緩動時素を組み合わせることにより、区間の端部での列車検知に基づいて列車の末尾が区間を進出したであろうタイミングを判定することができる。
【0047】
同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する[]に記載の踏切制御装置では、[]から[]のいずれかに記載の列車通過判定装置を用いて列車の通過を判定し、警報動作阻止の解除を行うようになっている。踏切制御装置の上り警報阻止手段(ASR)は、下り警報区間を下り列車が通過し終えた後の上り警報区間における列車の在線検知に基づく警報動作の実行を阻止するように動作する。下り警報阻止手段(BSR)は、上り警報区間を上り列車が通過し終えた後の下り警報区間における列車の在線検知に基づく警報動作の実行を阻止するように動作する。
【0048】
下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)は、[]から[]のいずれかに記載の列車通過判定装置であり、上り警報区間を下り列車が通過し終えたか否かを判定する。上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)は、[]から[]のいずれかに記載の列車通過判定装置であり、下り警報区間を上り列車が通過し終えたか否かを判定する。
【0049】
上り警報阻止解除手段(ASR回路中のR−CLR)は、下り列車通過判定手段(RB−6TR、R−CLR)が上り警報区間を下り列車が通過し終えたと判定したとき、上り警報阻止手段(ASR)による警報動作の阻止を解除する。また下り警報阻止解除手段(BSR回路中のL−CLR)は、上り列車通過判定手段(RB−1TR、L−CLR)が下り警報区間を上り列車が通過し終えたと判定したとき、下り警報阻止手段(BSR)による警報動作の阻止を解除する。
【0050】
このように警報動作を阻止している区間を列車が通過し終えたことを[]から[]に記載の列車通過判定装置を用いて判定し、警報動作の阻止を解除するので、警報動作阻止の解除を的確に行うことができる。すなわち、列車が上り下りのうちの一方の警報区間を進出した後に他方の警報区間で不正復旧が継続した場合でも、[]から[]に記載の列車通過判定装置を用いて列車の通過完了を判定して警報動作阻止を解除するので、その後、実際の列車が到来した場合に無しゃ断・無警報になることが防止される。
【0051】
]に記載の踏切制御装置では、[]に記載の踏切制御装置と[]に記載の踏切制御装置の双方の機能を備えている。これにより、一方の警報区間の軌道回路が不正に短絡された後に他方の警報区間に列車が進入し、その後、先の不正短絡が解除された場合に無警報になってしまう不具合と、一方の警報区間進出後の他方の警報区間の不正復旧継続による無しゃ断・無警報発生という不具合の双方を防止することができる。
【0052】
所定の区間に配置された複数の踏切を集中制御する[]に記載の集中電子踏切制御システムでは、[]、[]、[]のいずれかに記載の踏切制御装置として各踏切を制御する機能を集中制御手段(161〜163)が有している。この集中制御手段(161〜163)は、一の踏切を制御するための軌道回路から得た在線情報を他の1または2以上の踏切を制御するための在線情報として共通利用するようになっている。したがって、複数の踏切が近接して配置されている場合には、各踏切毎に軌道回路を設ける場合に比べて、軌道回路構成の簡略化を図ることができる。また、複数の踏切を集中制御することにより広範囲の軌道回路から在線情報を得ることができるので、警報区間の通過完了の判定等を適切に行うことが可能になる。
【0054】
さらに、一の踏切の警報動作の始動点または終止点に配置した受信器が列車の在線を検知したとき、所定の距離補正時間の経過を計時する第2タイマ手段を起動し、この第2タイマ手段が距離補正時間を計時し終えたとき、列車が他の踏切の警報動作の始動点に到達したものと判定するものでは、終止点に配置した受信器と第2タイマ手段との組み合わせにより、他の踏切の始動点に配置すべき受信器の機能を果たすことができる。これにより、受信器の数を低減し、軌道回路構成の簡略化をさらに進めることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施の形態にかかる集中電子踏切制御システム100の概略構成を示している。集中電子踏切制御システム100は、管轄する線区内に踏切制御用として設けた複数の軌道回路110と、管轄する線区内の各踏切に対応して設けた踏切器具箱120と、線区内の複数の踏切を集中制御する電子踏切制御装置130とから成る。電子踏切制御装置130は、管轄する線区内の各軌道回路へ軌道回路信号を送出する送出器(Tx1〜Tx8)と軌道回路信号を受信する受信器(Rx1〜Rx8)とを備えたAFO送受信架140と、しゃ断機や警報機を駆動するための器具を収めた踏切器具箱120へ各種の信号を入出力するための入出力リレー架150と、各軌道回路から取得した在線情報に基づいて複数の踏切の動作を制御する第1〜第3の電子踏切論理部161〜163を収めた電子踏切論理架160とから構成されている。
【0056】
集中電子踏切制御システム100は、踏切保安設備のうち、警報制御論理のみをマイクロエレクトロニクス化したリレー入出力形のシステムとして構成してあり、警報制御リレー「R」と装置故障リレー「故R」のみを各種周辺機器へ出力するようになっている。第1〜第3の電子踏切論理部161〜163は、電子連動装置のリレー制御用電子端末と同等の機能を持ち、32bitCPUを使用した時間差同期方式によるフェールセーフ構成のCPUボードを搭載している。また、フォールトトレラントシステムは並列2重系構成としている。そして、リレー制御用として、入力32点、出力32点の入出力インタフェースを有している。
【0057】
第1〜第3の電子踏切論理部161〜163におけるリレー制御を行うための処理方式としては、「結線データ方式」と称する方式を採用している。これは、リレー回路結線図と一意に対応する論理演算式データに従ってリレー結線論理を実行する方式であり、電子連動装置において多数実績のある方式である。
【0058】
図3は、集中電子踏切制御システム100が管轄する線区における踏切配置と軌道回路の構成を示している。この線区では、比較的短い区間(2〜3Km)内の9箇所の踏切201〜209が集中的に配置されている。電子踏切論理架160の第1〜第3の電子踏切論理部161〜163は、9箇所の踏切201〜209を3つに区分し、1つの電子踏切論理部がそれぞれ3箇所の踏切を制御するようになっている。このように、3つの第1〜第3の電子踏切論理部161〜163に分けて制御する構成としたのは、装置故障時等の危険分散と同論理部のリレー入出力点数を考慮したことによる。
【0059】
踏切用の列車検知軌道回路は、1つの送信器から送出する軌道回路信号を2以上の受信器で受信するようになっている。たとえば、Tx3から送出された軌道回路信号は、Rx3−1からRx3−5までの5個の受信器が受信するようになっている。Tx3は、これら5個の受信器の中央近傍(Rx3−3とRx3−4との間)に配置されている。Tx3から送出される軌道回路信号は、Rx3−1〜Rx3−3の存する上り方面と、Rx3−4、Rx3−5の存する下り方面の双方に送信されるようになっている。
【0060】
踏切制御には、警報動作の始動点に列車が到来したことの検知と、警報動作の終止点を列車が通過したことの検知の双方を要するが、図3に示した軌道回路構成では、線区の両端を除いて、警報動作の終止点だけに軌道回路信号の受信器を配置してある。本集中電子踏切制御システム100では、「結線データ方式」による利点からコスト増を伴わずに時素リレー相当の条件を自在に生成することが可能である。そこで終止点に配置した受信器と時素リレー相当の論理とを用いて、始動点に列車が到来するタイミングを生成し、始動点の受信器を省略する構成をとっている。たとえば、上り列車の接近による第6踏切206の警報開始はRx6−1が在線検知した時点で開始し、上り列車の接近による第5踏切205の警報開始はRx6−1が在線検知してから所定秒後に開始する等である。
【0061】
下り・上り別に設定される各踏切の警報区間ごとに警報制御用の軌道回路を設備した場合には、送信器を18器(=2器×9箇所)、受信器を36器(=4器×9箇所)設置する必要が生じる。これに対して、本集中電子踏切制御システム100では、1つの送信器からの軌道回路信号を複数の受信器で受信する構成とするとともに、始動点の受信器を省略したことにより、8個の送信器と20個の受信器で必要な在線情報の取得が可能になり、大幅な設備削減になっている。なお、送信器の数が低減されているので、隣接する送信器が送信する軌道回路信号同士の周波数間隔を広げることも可能になっている。
【0062】
次に、集中電子踏切制御システム100で採用している新規列車追跡論理について説明する。集中電子踏切制御システム100で採用する新規列車追跡論理では、軌道回路復旧時の判断に列車の進行方向の概念を導入している。列車の進行によって軌道回路が復旧する時は、「進入側の軌道回路が復旧」かつ「進出側の軌道回路が動作」の状態が成立する。つまり、図4aに示すように列車が右方向に進行してきた場合は「当該軌道回路の左側軌道回路が復旧」かつ「同右側軌道回路が動作」の条件が成立する。また図4bに示すように列車が左方向に進行してきた場合は「当該軌道回路の右側軌道回路が復旧」かつ「同左側軌道回路が動作」の条件が成立する。
【0063】
図5は、従来の列車追跡論理による判断結果と本判断結果の比較を示している。従来の追跡論理では、2T復旧時に1Tと3Tの双方が動作のときだけ、不正復旧とされる。また正常復旧と判断したものがR方向列車による復旧か、L方向列車による復旧かを判断できないばかりか、2T復旧時に1Tと3Tの双方が復旧している場合でも、正常復旧と判定されてしまう。これに対し集中電子踏切制御システム100で採用する列車追跡論理では、2Tの復旧がR方向列車進行によるものか、L方向列車進行によるものか、これら以外の不正なものかを判別することが可能になっている。
【0064】
図1は、集中電子踏切制御システム100の第1〜第3の電子踏切論理部161〜163が行う踏切制御の論理をリレー結線の形式で表示したものである。踏切210の下り警報区間(AT)は、軌道回路1Tと2Tで構成され、上り警報区間(BT)は3T、4Tで構成される。図1に示した例では、下り方向には5T、6Tと軌道回路が連続するが、上り方向は、線区の端のために軌道回路が連続していない場合を示してある。
【0065】
図中、RB−NTR(Nは1〜6のいずれか)は、NTの軌道回路での復旧がR方向への列車の進行によるものと先の列車追跡論理に基づいて判断されたときに復旧するようになっている。列車追跡論理は、実際には、電子踏切論理部161〜163でのCPU処理によって判定される。同様にLB−NTR(Nは1〜6のいずれか)は、NTの軌道回路での復旧がL方向への列車進行によるものと新規の列車追跡論理に基づいて判断されたときに復旧するものである。
【0066】
踏切の警報動作は、R復旧時に行われ、DSRとUSRのいずれかが復旧するとR復旧となる。DSRは、下り列車の到来に基づく警報動作が必要なときに復旧する。DSRの駆動回路に含まれるATRは、AT(下り警報区間)に列車が在線したり不正短絡が生じたときに復旧するものである。ATRとDSRは、下り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出す下り警報指示手段の役割を果たす。
【0067】
USRは、上り列車の到来に基づく警報動作が必要なときに復旧する。USRの駆動回路に含まれるBTRは、BT(上り警報区間)の軌道回路に列車が在線したり不正短絡が生じたときに復旧するものである。BTRとUSRは、上り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出す上り警報指示手段の役割を果たしている。
【0068】
RB−3TR、RB−4TR、RB−BTRは、下り列車が上り警報区間に進入したことを判定する下り列車進入判定手段としての役割を果たし、LB−2TR、LB−1TR、LB−ATRは、上り列車が下り警報区間に進入したことを判定する下り列車進入判定手段としての役割を果たす。
【0069】
BSRは、上り警報指示手段(BTR、USR)が警報動作の実行指示を出している間(BTR復旧、USR復旧)に、上り列車進入判定手段(LB−ATR)がATにおける在線検知を上り列車の下り警報区間(AT)進入によるものと判定したとき(LB−ATR復旧)、下り警報区間で列車の在線が検知されなくなるまで、下り警報指示手段(ATR、DSR)による警報動作指示(DSR復旧)を阻止する下り警報阻止手段として機能する。
【0070】
ASRは、下り警報指示手段(ATR、DSR)が警報動作の実行指示を出している間(ATR復旧、DSR復旧)に、下り列車進入判定手段(RB−BTR)がBTにおける在線検知を下り列車の上り警報区間(BT)進入によるものと判定したとき(RB−BTR復旧)、上り警報区間で列車の在線が検知されなくなるまで、上り警報指示手段(BTR、USR)による警報動作指示(USR復旧)を阻止する上り警報阻止手段として機能する。
【0071】
R−CLRは、下り列車の末尾が上り警報区間(BT)を通過し終えた際に動作するものである。すなわち、R−CLRは、下り列車通過判定手段(RB−6TR)が上り警報区間(BT)を下り列車が通過し終えたと判定したとき(列車の先頭6TR進入)、上り警報阻止手段(ASR)による警報動作の阻止を解除するものである。なお下り列車が6T進入時に、その列車の末尾が4Tを進出していることが必要になる。すなわち、6Tは、4Tから列車長以上に離れた箇所に配置される軌道回路ということである。
【0072】
L−CLRは、上り列車の末尾が下り警報区間(AT)を通過し終えたであろうタイミングで動作するものである。L−CLRは、上り列車通過判定手段(RB−1TR)が下り警報区間(BT)の端部の軌道回路1Tに上り列車が進入したことを検知した時点から所定時間の経過後に動作し、下り警報阻止手段(BSR)による警報動作の阻止を解除するものである。なお、L−CLRは、緩動時素を含み、上り列車の先頭が1Tに進入した時点で起動がかかり、列車の末尾が1Tを進出し終えるまでに要する時間として予め設定した補正時間の経過後に動作する。したがって、列車が正常に走行していれば、所定の時間の経過後に、下り警報区間の在線に基づく警報動作の阻止が解除される。かりに、L−CLRの補正時間以上に上り列車が下り警報区間に在線していた場合には、この上り列車に起因して警報動作が行われ、安全側の動作が保障されることになる。
【0073】
図1に示すリレー回路に基づく踏切制御では、従来の制御で生じていた、軌道回路不正短絡後の列車進入・同不正短絡解除による無しゃ断・無警報が防止される。すなわち、図7の{2}BTR復旧によって{1}ASRの動作状態が上り列車のBT進出まで保持されるという不具合を排除することが可能となる。従来の踏切制御における{2}BTR復旧は、上り(L方向)列車によって起きた事象であり、このBTR復旧時は「左側軌道回路が動作」「右側軌道回路が復旧」であるため、RB−BTRの場合には「R方向正常復旧」は不成立となる(図1のRB−BTRは復旧しない)。これにより、ASR回路の進出側軌道回路条件であるRB−BTR復旧は下り列車に対してのみ有効となり、上り列車に対しては無効とするという対策が実現することになる。
【0074】
また、図1に示すリレー回路に基づく踏切制御では、従来の制御で生じていた、列車進入・警報区間進出後の軌道回路復旧継続による無しゃ断・無警報も防止される。すなわち、下り列車が、上り警報区間を通過し終えたことがRB−6TRによって判定されてR−CLRが動作すると、ASRの動作保持が解除されることになる。また上り列車が、下り警報区間を通過し終えたことがRB−1TRとL−CLRの緩動時素によって判定されてL−CLRが動作すると、BSRの動作保持が解除されることになる。
【0075】
このように、一方の警報区間に列車が進入した後、他方の警報区間へ先の列車の正常進入による、当該他方の警報区間の列車在線に基づく警報動作の阻止を、他方の警報区間を先の列車が通過し終えたことを判定して解除するので、警報動作の阻止が当該他方の警報区間の不正短絡によっていつまでも継続しても、次の列車の到来に対して無しゃ断・無警報になる不具合が防止される。
【0076】
次に、図1に示した踏切制御を採用した集中電子踏切制御システム100における安全性評価を図6のFTA(Fault Tree Analysis)によって示す。図6左部は、「無しゃ断・無警報」を頂上事象として解析した結果を示しており、起因事象である「AT不正短絡」(図中※1)に対する安全系「BT不正進出検知」が、図1中▲1▼の安全性強化策によって「※1後の上り列車接近(図中※2)」だけでは「BT不正進出検知失敗」事象に至らないことを表している。なお、ここでの各事象の時系列は、※1、※2、※3の順である。
【0077】
図6右部は、「無しゃ断・無警報」を頂上事象として解析した結果を示しており、起因事象である「R方向列車進出後のBT動作不能」に対する安全系「チェックアウト検出」が、図1中▲3▼の安全性強化策によって付加されたことを表している。つまり、図6のFTA中にマーキングした「ANDゲート」の追加が前述の安全性強化策によって実現したものであることがわかる。これにより、本集中電子踏切制御システム100の安全性強化策の適用が踏切制御の安全性向上に有効な手段であることがわかる。
【0078】
このように、複数の踏切制御装置と踏切用列車検知軌道回路を集中構成することで、列車追跡機能が向上する。特に、集中電子踏切制御システム100において電子踏切制御装置および「結線データ方式」を採用することにより、柔軟な論理構築が可能となり、その結果として信号用リレー数増大等のコスト増を伴わずに安全性の向上が可能となった。また複数の踏切を集中制御する構成としたことで列車追跡論理のリソースが拡大充実し、列車の方向性を含めて判断等が容易になった。さらに、進路鎖錠等の方向条件を外部から付与されなくても、列車の進行方向を踏切単独で判断することが可能なので、駅間の踏切についても的確な制御を行うことができる。
【0079】
以上説明した実施の形態では、新規の列車追跡論理や列車の通過判定論理を集中電子踏切制御システム100の電子踏切論理部に適用したが、単独の踏切制御装置に適用してもよい。また新規の列車追跡論理や列車の通過判定論理を踏切以外に適用する場合等には、軌道回路の復旧要因を判定する個別の装置あるいは列車の通過判定を個別に行う装置として構成してもよい。
【0080】
【発明の効果】
本発明にかかる軌道回路復旧要因判定装置およびこれを用いた踏切制御装置、集中電子踏切制御システムによれば、1つの軌道回路の復旧要因をその両隣の軌道回路の動作復旧状態に基づいて判定するので、所定方向の列車の進入による正常復旧か否かを的確に判定することができる。
【0081】
また上記判定論理に基づいて、上り警報区間の復旧が下り列車の上り警報区間進入によると判定したときだけ下り列車の上り警報区間進入による警報動作を阻止する。また下り警報区間の復旧が上り列車の下り警報区間進入によると判定したときだけ上り列車の下り警報区間進入による警報動作を阻止する。これにより、一方の警報区間の軌道回路が不正に短絡された後に他方の警報区間に列車が進入し、その後、先の不正短絡が解除された場合にも無しゃ断・無警報になることがない。
【0082】
また本発明にかかる列車通過判定装置およびこれを用いた踏切制御装置、集中電子踏切制御システムによれば、所定方向へ進行する列車が所定の区間を通過し終えたことを確実に確認することができる。また、警報動作を阻止している区間を列車が通過し終えたことを判定して警報動作阻止を解除するので、警報動作阻止の解除を的確に行うことができる。すなわち、列車が上り下りのうちの一方の警報区間を進出した後に他方の警報区間で不正復旧が継続した場合でも、列車の通過完了を判定して警報動作の阻止を解除するので、その後に実際の列車が到来した場合に無しゃ断・無警報になることが防止される。
【0083】
さらに、時素を用いたものでは、通過を判定するための軌道回路を警報区間に近づけたり、警報区間の端部に配置することができ、線区の端部においても通過の確認を的確に行うことができる。
【0084】
一の踏切を制御するための軌道回路から得た在線情報を他の1または2以上の踏切を制御するための在線情報として共通利用するように構成した集中電子踏切制御システムでは、各踏切毎に軌道回路を設ける場合に比べて、軌道回路構成の簡略化を図ることができる。また複数の踏切を集中制御することにより広範囲の軌道回路から在線情報を得ることができるので、警報区間の通過完了の判定等を適切に行うことが可能になる。
【0085】
さらに軌道回路信号を送信する1つの送信器に対してこの送信器から送信された軌道回路信号を受信するための受信器を、送信器の上り側または下り側の少なくとも一方に複数配置し、1つの送信器を兼用して複数の軌道回路を構成するものでは、多数の軌道回路を必要とする復旧要因の判定や列車の通過判定を行うに際して、送信器数の低減を図ることができる。
【0086】
また一の踏切の警報動作の始動点または終止点に配置した受信器が列車の在線を検知したとき、所定の時間の経過を計時する第2タイマ手段を起動し、この第2タイマ手段が先の時間の経過を計時し終えたとき、列車が他の踏切の警報動作の始動点に到達したものと判定するものでは、終止点に配置した受信器と第2タイマ手段との組み合わせにより、他の踏切の始動点に配置すべき受信器の機能を果たすことができる。これにより、受信器の数を低減し、軌道回路構成の簡略化をさらに進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る集中電子踏切制御システムの電子踏切論理部が行う踏切制御の論理をリレー回路の形式で表示した説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る集中電子踏切制御システムを示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る集中電子踏切制御システムが対象とする単線線区における踏切配置および踏切制御用軌道回路の配置を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る集中電子踏切制御システムで用いる列車追跡論理を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る集中電子踏切制御システムで用いる列車追跡論理における軌道回路復旧要因の判定結果と従来の論理での判定結果とを対比して示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る集中電子踏切制御システムにおける危険事象の解析結果を示す説明図である。
【図7】従来から使用されている踏切制御の論理をリレー回路の形式で示した説明図である。
【符号の説明】
100…集中電子踏切制御システム
110…軌道回路
120…踏切器具箱
130…電子踏切制御装置
140…AFO送受信架
150…入出力リレー架
160…電子踏切論理架
161〜163…第1〜第3の電子踏切論理部
201〜210…踏切

Claims (11)

  1. 同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する踏切制御装置において、
    上り警報指示手段と、下り警報指示手段と、上り列車進入判定手段と、下り列車進入判定手段と、上り警報阻止手段と、下り警報阻止手段とを備え、
    前記踏切の上り警報区間のうち下り警報区間側の端部に存する第1軌道回路と前記下り警報区間の前記上り警報区間側の端部に存する第3軌道回路は、踏切区間で隣接するかあるいは互いの一部が重複するように配置されており、
    前記上り警報指示手段は、前記上り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
    前記下り警報指示手段は、前記下り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
    前記上り列車進入判定手段は、軌道回路復旧要因判定装置であって、検査手段と判定手段とを備え、前記検査手段は、所定の軌道回路Aが復旧したとき、前記軌道回路Aの一方に隣接する軌道回路Bと前記軌道回路Aの他方に隣接する軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、前記判定手段は、前記検査手段による検査結果が、前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき、前記軌道回路Aの復旧を前記軌道回路Bから前記軌道回路Aへ列車が進入したことによるものと判定する軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第3軌道回路とし、軌道回路Bを前記第1軌道回路とし、前記第3軌道回路の前記第1軌道回路と反対の側に隣接する第4軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものか否かを判定するものであり、
    前記下り警報阻止手段は、前記上り警報指示手段が前記警報動作の実行指示を出している間に前記上り列車進入判定手段が前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものと判定したとき、前記下り警報区間で列車の在線が検知されなくなるまで前記下り警報指示手段による前記実行指示の出力を阻止するものであり、
    前記下り列車進入判定手段は、前記軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第1軌道回路とし、軌道回路Bを前記第3軌道回路とし、前記第1軌道回路の前記第3軌道回路と反対の側に隣接する第2軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間進入によるものか否かを判定するものであり、
    前記上り警報阻止手段は、前記下り警報指示手段が前記警報動作の実行指示を出している間に前記下り列車進入判定手段が前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間進入によるものと判定したとき、前記上り警報区間で列車の在線が検知されなくなるまで前記上り警報指示手段による前記実行指示の出力を阻止するものである
    ことを特徴とする踏切制御装置。
  2. 同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切の警報区間を所定の方向へ進行する列車が通過し終えたことを確認するための列車通過判定装置において、
    前記区間の前記列車の進行方向側の端部から少なくとも前記列車の列車長だけ前記列車の進行方向側へ離れた箇所に所定の軌道回路Aを配置し、前記軌道回路Aの前記列車の進行方向側に隣接して軌道回路Cを配置し、前記軌道回路Aの他方の側に隣接して軌道回路Bを配置し、
    在線検査手段と、列車通過判定手段とを備え、
    前記在線検査手段は、前記軌道回路Aが復旧したとき前記軌道回路Bと前記軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、
    前記列車通過判定手段は、前記在線検査手段による検査結果が、前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき前記列車が前記区間を通過し終えたものと判定するものである
    ことを特徴とする列車通過判定装置。
  3. 同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切の警報区間を所定の方向へ進行する列車が通過し終えたことを確認するための列車通過判定装置において、
    前記区間の前記列車の進行方向側の端部から前記列車の列車長より短い距離だけ前記列車の進行方向側へ離れた箇所に所定の軌道回路Aを配置し、前記軌道回路Aの前記列車の進行方向側に隣接して軌道回路Cを配置し、前記軌道回路Aの他方の側に隣接して軌道回路Bを配置し、
    在線検査手段と、タイマ手段と、列車通過判定手段とを備え、
    前記タイマ手段は、前記軌道回路Aを配置した箇所に前記列車が到来してから前記列車の末尾が前記区間を通過し終えるまでに要する時間以上の予め定めた補正時間を計時するものであり、
    前記在線検査手段は、前記軌道回路Aが復旧したとき前記軌道回路Bと前記軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、
    前記列車通過判定手段は、前記在線検査手段による検査結果が前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき前記タイマ手段を起動し、前記タイマ手段が前記補正時間を計時し終えたとき、前記列車が前記区間を通過し終えたものと判定するものである
    ことを特徴とする列車通過判定装置。
  4. 同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切の警報区間を所定の方向へ進行する列車が通過し終えたことを確認するための列車通過判定装置において、
    前記区間の前記列車の進行方向側の端部に軌道回路Aを配置し、前記軌道回路Aの前記区間の内方側に隣接して前記軌道回路Bを配置し、
    在線検査手段と、タイマ手段と、列車通過判定手段とを備え、
    前記タイマ手段は、前記軌道回路Aを配置した箇所に前記列車が到来してから前記列車の末尾が前記区間を通過し終えるまでに要する時間以上の予め定めた補正時間を計時するものであり、
    前記在線検査手段は、前記軌道回路Aが復旧したとき前記軌道回路Bの動作復旧状態を検査するものであり、
    前記列車通過判定手段は、前記在線検査手段による検査結果が前記軌道回路Bの復旧であるとき前記タイマ手段を起動し、前記タイマ手段が前記補正時間を計時し終えたとき、前記列車が前記区間を通過し終えたものと判定するものである
    ことを特徴とする列車通過判定装置。
  5. 同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する踏切制御装置において、
    上り警報阻止手段と、下り警報阻止手段と、上り列車通過判定手段と、下り列車通過判定手段と、上り警報阻止解除手段と、下り警報阻止解除手段とを備え、
    前記上り警報阻止手段は、前記下り警報区間を下り列車が通過し終えた後の前記上り警報区間における列車の在線検知に基づく警報動作の実行を阻止するものであり、
    前記下り警報阻止手段は、前記上り警報区間を上り列車が通過し終えた後の前記下り警報区間における列車の在線検知に基づく警報動作の実行を阻止するものであり、
    前記下り列車通過判定手段は、請求項2から4のいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記上り警報区間を下り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
    前記上り列車通過判定手段は、請求項2から4のいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記下り警報区間を上り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
    前記上り警報阻止解除手段は、前記下り列車通過判定手段が前記上り警報区間を下り列車が通過し終えたと判定したとき前記上り警報阻止手段による警報動作の阻止を解除するものであり、
    前記下り警報阻止解除手段は、前記上り列車通過判定手段が前記下り警報区間を上り列車が通過し終えたと判定したとき前記下り警報阻止手段による警報動作の阻止を解除するものであることを特徴とする踏切制御装置。
  6. 同一の軌道を上りと下りの双方の列車が通る踏切を制御する踏切制御装置において、
    上り警報指示手段と、下り警報指示手段と、上り列車進入判定手段と、下り列車進入判定手段と、上り警報阻止手段と、下り警報阻止手段と、上り列車通過判定手段と、下り列車通過判定手段と、上り警報阻止解除手段と、下り警報阻止解除手段とを備え、
    前記踏切の上り警報区間のうち下り警報区間側の端部に存する第1軌道回路と前記下り警報区間の前記上り警報区間側の端部に存する第3軌道回路は、踏切区間で隣接するかあるいは互いの一部が重複するように配置されており、
    前記上り警報指示手段は、前記上り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
    前記下り警報指示手段は、前記下り警報区間の軌道回路で列車の在線が検知されている間、警報動作の実行指示を出すものであり、
    前記上り列車進入判定手段は、軌道回路復旧要因判定装置であって、検査手段と判定手段とを備え、前記検査手段は、所定の軌道回路Aが復旧したとき、前記軌道回路Aの一方に隣接する軌道回路Bと前記軌道回路Aの他方に隣接する軌道回路Cの動作復旧状態を検査するものであり、前記判定手段は、前記検査手段による検査結果が、前記軌道回路Bが復旧でかつ前記軌道回路Cが動作のとき、前記軌道回路Aの復旧を前記軌道回路Bから前記軌道回路Aへ列車が進入したことによるものと判定する軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第3軌道回路とし、軌道回路Bを前記第1軌道回路とし、前記第3軌道回路の前記第1軌道回路と反対の側に隣接する第4軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものか否かを判定するものであり、
    前記下り警報阻止手段は、前記上り警報指示手段が前記警報動作の実行指示を出している間に前記上り列車進入判定手段が前記第3軌道回路における在線検知を上り列車の下り警報区間進入によるものと判定したとき、前記下り警報指示手段による前記実行指示の出力を阻止するものであり、
    前記上り列車通過判定手段は、請求項からのいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記下り警報区間を上り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
    前記下り警報阻止解除手段は、前記上り列車通過判定手段が前記下り警報区間を上り列車が通過し終えたと判定したとき前記下り警報阻止手段による警報動作の阻止を解除するものであり、
    前記下り列車進入判定手段は、前記軌道回路復旧要因判定装置における軌道回路Aを前記第1軌道回路とし、軌道回路Bを前記第3軌道回路とし、前記第1軌道回路の前記第3軌道回路と反対の側に隣接する第2軌道回路を軌道回路Cとしたものであって前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間進入によるものか否かを判定するものであり、
    前記上り警報阻止手段は、前記下り警報指示手段が前記警報動作の実行指示を出している間に前記下り列車進入判定手段が前記第1軌道回路における在線検知を下り列車の上り警報区間進入によるものと判定したとき、前記上り警報指示手段による前記実行指示の出力を阻止するものであり、
    前記下り列車通過判定手段は、請求項からのいずれかに記載の列車通過判定装置であって前記上り警報区間を下り列車が通過し終えたか否かを判定するものであり、
    前記上り警報阻止解除手段は、前記下り列車通過判定手段が前記上り警報区間を下り列車が通過し終えたと判定したとき前記上り警報阻止手段による警報動作の阻止を解除するものであることを特徴とする踏切制御装置。
  7. 所定の区間に配置された複数の踏切を集中制御する集中電子踏切制御システムにおいて、
    前記複数の踏切のそれぞれを請求項のいずれかに記載の踏切制御装置として制御する集中制御手段を有し、
    前記集中制御手段は、一の踏切を制御するための軌道回路からの在線情報を他の1または2以上の踏切を制御するための在線情報として共通利用することを特徴とする集中電子踏切制御システム。
  8. 軌道回路信号を送信する1つの送信器に対して前記送信器から送信された軌道回路信号を受信するための受信器を前記送信器の上り側または下り側の少なくとも一方に複数配置し、1つの送信器を兼用して複数の軌道回路を構成したことを特徴とする請求項またはに記載の列車通過判定装置。
  9. 軌道回路信号を送信する1つの送信器に対して前記送信器から送信された軌道回路信号を受信するための受信器を前記送信器の上り側または下り側の少なくとも一方に複数配置し、1つの送信器を兼用して複数の軌道回路を構成したことを特徴とする請求項またはに記載の踏切制御装置。
  10. 軌道回路信号を送信する1つの送信器に対して前記送信器から送信された軌道回路信号を受信するための受信器を前記送信器の上り側または下り側の少なくとも一方に複数配置し、1つの送信器を兼用して複数の軌道回路を構成したことを特徴とする請求項に記載の集中電子踏切制御システム。
  11. 一の踏切の警報動作の始動点または終止点に配置した受信器が列車の在線を検知したとき、所定の距離補正時間の経過を計時する第2タイマ手段を起動し、前記第2タイマ手段が前記距離補正時間を計時し終えたとき、前記列車が他の踏切の警報動作の始動点に到達したものと判定することを特徴とする請求項10に記載の集中電子踏切制御システム。
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