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JP4767006B2 - 送風装置および空気調和機 - Google Patents
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Description

本発明は、ユニット内部に設置されたプロペラファンから吹き出される風が前記プロペラファンの吹き出し側に位置し、保安上プロペラファンの吹き出し口を囲んでいるグリルを通して外に出される送風装置および空気調和機に関するものである。
従来の送風装置でプロペラファンの吹き出し側に設置されるグリルは気流が通過する際に生じる騒音やそこで生じる騒音が問題になっていた。そこで、吹き出し網の格子形状の先端を左右非対称にして、羽根車から吹き出される抑角を持った流れの剥離と摩擦損失の低減を狙った形状が示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、格子形状を翼形にして空気の流れと格子の干渉を抑えた形状が示されている(例えば、特許文献2参照)。また、翼形桟の弦長と取り付けピッチを調整した構成も示されている(例えば、特許文献3参照)。また、桟断面形状で流入側の形状を流れに合わせて曲げた形状が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−124369号公報(第3頁、図10) 特許平5−93531号公報(第2頁、図3) 特開平5−203197号(第3頁、図1) 特開平10−281499号(第6頁、図2)
ユニット内部に設置されたプロペラファンから吹き出す流れはファンの旋回方向に角度をもって流出するため、上記従来の構成では、羽根車から吹き出す流れが前面グリル桟列付近、特に桟の下流部で流れが剥離しやすく、騒音や流動損失の増大化を起こしていた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、プロペラファンから吹き出される流れが前面グリルの桟列で剥離する現象を弱め、騒音低減と流動損失低減を実現できるグリルを備えた送風装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る送風装置は、ユニット内部に設けられたプロペラファンと、このプロペラファンを駆動するファンモータと、前記ユニット内部の前記プロペラファンの吹き出し口を覆い、網目状の複数の桟列で構成されたグリルとを備え、前記プロペラファンから吹き出す風が前記グリルを通して外へ送り出される送風装置において、前記グリルを構成する桟列で、桟の長手方向に垂直な断面形状の両側面が凸型形状であって、
前記桟の長手方向に垂直な断面形状を、上流部と下流部の頂点を結ぶ直線と、同一断面内に存在して前記直線と垂直に交わり、両端が桟断面の辺と交わる線分で最も長くなる線分とで規定するとともに、前記直線と前記線分の中点を通り前記直線に平行な直線との距離で前記上流部と下流部の頂点を結ぶ直線からみて前記プロペラファンの旋回方向を向いた方向の距離、前記プロペラファンから吹き出す風の迎え角が大きくなるにつれて大きくなるように変化させることにより、前記桟の断面幅を変えることなく、前記プロペラファンの旋回方向を向いた側面の反りをプロペラファンの旋回方向の逆側を向いた側面よりも大きくしたものである。
本発明の送風装置では、ユニット内部に設置されたプロペラファンから吹き出された流れは前記ファンの前面に位置するグリルの桟列に向かうが、各桟列でファンの旋回方向を向いた面へ向かう流れは桟列の上流部で壁面に沿って流れるため、流れの剥離を生じにくい。また、下流部においては流れが桟壁に沿って流れないため剥離を生じるが、隣接する桟でファンの旋回方向と逆を向いた面に向かう流れが桟の壁面に衝突して、静圧が上昇するため、プロペラファンの旋回方向を向いた面付近の流れを壁に押さえつける力が働く。その結果、全体の流動損失と騒音を抑制することができる。また、両側面が凸形状のため成型時に型が抜きやすくなる。
実施の形態1.
図1(a)は本発明の送風装置を前方から見た図であり、図1(b)はその送風装置の内部を上から見た図である。
送風装置1のユニット内部にはプロペラファン(軸流ファン)2とそれを駆動するファンモータ3が設置されている。プロペラファン2が動作する時、風はプロペラファン2によって後方から吸い込まれ前方へ送られる。風の流れは図1(b)に示す矢印4の方向になる。また、プロペラファン2の下流側には前面の吹き出し口5を覆う前面グリル6が設置されている。この前面グリル6は図1(a)に示すように正面からみると縦方向や横方向の桟列によって網目状の格子形状をしている。
図2は本発明の実施の形態1における前面グリル6の正面図であり、図3は図2のA−A断面の拡大図、図4は図2のB−B断面の拡大図である。
前面グリル6には、図2に示すように縦横に格子状に桟列が配置されている。このうち、本数が多い方の縦方向の桟列7が主桟で、本数が少ない横方向の桟列8は副桟である。本発明は、主として本数の多い方の桟を対象として適用するものである。ここでは、隣り合う2本の縦方向の桟列7について、桟列の長手方向に垂直な断面(例としてA−A断面)の形状(水平断面形状)について図3を用いて説明する。
同一の高さで上流側にあるプロペラファン2の旋回方向を、図3において例えば左向きとして符号9で示すと、プロペラファン2から吹き出し桟列7に向かう風の流れは、図2のA−A位置においては軸方向の速度成分と旋回方向の速度成分が合成されるため、10で示した矢印方向になる。桟列7の断面は上流側の頂点11aと下流側の頂点11bを結んだ直線12で2分され、さらに桟断面上で直線12と垂直に交わり、両端が桟断面の辺で交わり最も長くなる線分13で2分される。桟の外形は羽根車の回転方向を向いた面7a、7cと羽根車の回転方向と逆向きの面7b、7dの計4面に分かれる。ここで、下流側の桟面7a、7bを比較すると7aの反りが7bの反りよりも大きい。また、上流側の桟面7c,7dを比較すると7cの反りが7dの反りよりも大きい。また、7a、7bが交わる付近と7c、7dが交わる付近は円弧状に形成している。また7a、7b、7c、7dの各側面は全て凸形状の曲面である。
また、図2のB−B位置においては、図4に示すように、プロペラファン2の旋回方向が図3とは逆向きになるので、桟面7a、7bはプロペラファン2を中心としてグリル6上の桟列7の上半部と下半部とでは逆向きに反転した形状となっている。
なお、この例では、主桟7を支持する副桟8については平板状に形成されており、その奥行き方向の幅は特に限定されるものではなく任意である。また、副桟8の板厚は薄い方が好ましい。また、副桟8の上流側端部の垂直断面形状を円弧や三角形状にしてもよい。このような主桟7と副桟8からなる格子状の前面グリル6は、例えば樹脂製のモールドや金属製のダイカストなどにより成形加工される。副桟8の本数が多い場合は副桟8の長手方向に垂直な断面形状(垂直断面形状)が上述のように定められる。
次に、動作について従来技術のグリルと本実施形態のグリルを比較して説明する。図5は従来技術のグリル(a)と本実施形態のグリル(b)における気流解析の結果を模式的に示したものである。なお、副桟は図示を省略してある。以下においても同様である。
従来のグリルではプロペラファン2から吹き出した気流は、桟面7c付近で壁表面に沿って流れることができないため剥離し、桟面7a付近や桟の後部で大きな渦14を形成し流動損失の増大を招いていた。しかし、本実施形態のグリルでは従来のような大きな渦形成が抑制されている。この理由を示す。上流部の桟面7c付近では桟の壁面が流れ方向に沿う形状となるため、吹き出した気流はなめらかに流れ、上流部での剥離が生じにくくなっている。後流部においては隣接桟との翼列作用によって剥離を抑制している。すなわち、プロペラファン2から吹き出した流れは、桟面7b、7dに衝突して静圧が高くなり、桟面7bから隣り合う桟の桟面7aに向かって静圧差による力が生じる。その結果、桟面7a付近の流れや渦領域を7a壁側に押さえつけることができ、剥離領域と渦領域を従来グリルに比べて小さく抑えることができる。また、上流部頂点11a付近と下流部頂点11b付近は円弧状に形成していることにより、上流側は正面への流れを滑らかに左右に分けて流動抵抗を減らし、下流側は桟の左右からの流れを滑らかに合流させて物体(グリル)後流の渦発生を抑制する働きも持っている。
以上のように、主桟7のプロペラファンの旋回方向を向いた桟面7a、7cの反りを大きく、旋回方向の逆を向いた桟面7b、7dの反りを小さくすることによって、旋回方向を向いた上流部の桟面では斜めに流入する流れに沿った壁面を形成でき、下流部においては隣接する桟との間に圧力差による力を生じさせて、剥離を抑制することができる。その結果、図5(c)に示すように、例えば、長さが10mm、幅3mm、隣り合う桟のピッチ11.3mmの従来グリルと、図5(d)に示すように、同じ長さ・幅・ピッチの本実施形態のグリルの流動損失を気流解析で見積もると、流入速度3m/s、旋回方向の傾き角40度の場合、上下流の全圧損失は、従来グリルが6.39Paであるのに対し、本実施形態のグリルは5.76Paであり、流動損失が減少していることがわかる。
実施の形態2.
実施の形態1で述べたものは主桟7の長手方向に垂直な断面(水平断面)で上流側と下流側の頂点がそれぞれ1箇所に特定できる場合を示した。この実施の形態2では、上流・下流部の頂点が特定できない場合を示す。
図6はその場合の断面の一例を示したものである。上流部と下流部が平らな面(直線15aと直線15b)になっている。この場合は直線の中点を頂点16a、16bとして左右の断面を2つの頂点16a、16bを結ぶ直線12で分けた形と定める。以後、実施の形態1と同様にして主桟7の水平断面形状を定めるものである。本実施形態2においても実施の形態1とほぼ同様の作用・効果を奏する。
実施の形態3.
以上の実施の形態1、2では、プロペラファンから吹き出した流れが主桟7に斜めに流入する場合に、流れの剥離が抑制されるような桟の長手方向に垂直な断面形状を示したものである。しかし、プロペラファンの翼形状、ファンの回転数、ファンとグリルの距離や桟列で縦横方向の位置などによってプロペラファンからグリルに流入する流れの方向は異なる。そこで、数種類の流入方向に適応するように主桟7の長手方向に垂直な水平断面形状について図7に示す。
図7に示すように、主桟7に流入する流れ10が桟断面の上流部と下流部の頂点を結んだ直線12となす角(迎え角17)が大きいときは、直線12と垂直に交わり、両端が桟断面の辺で交わり最も長くなる線分13の長さを伸ばして桟断面の幅を広げて桟面7a、7cの反りを大きくするものである。そうすると、迎え角17が大きな流れ10に対して桟面7cの壁面が沿うようになる。また、桟面7aの壁面の反りが大きくなることによって後流壁面で渦が形成されにくくなる。7b、7dの壁面については直線12にほぼ平行に保つことができ、7b、7d面では静圧を高める効果も維持できる。これらによって流動損失や騒音を抑えることができる。
以上のように、主桟7の片側の桟面7a、7cの反りを大きくすることによって、上流部では桟に対して迎え角が大きい流れに対しても桟面7a、7cを流れに沿わせることができ、下流部に対しては後流壁面で渦の形成を抑えるため剥離が生じにくくなり、流動損失が小さい流れを実現できる。
実施の形態4.
実施の形態3では桟断面の幅を拡げて片側の反りを変化させた。しかし、材料コスト削減の面から幅を拡げることは困難であり、あまり太くしすぎると流れに対する抵抗体としての働きが大きくなる。そこで、この実施の形態4では、幅を変えることなく反りに変化をつける方法を図8(a)、(b)に示す。
直線12は、前述のように上流側と下流側の頂点を結んだ直線である。線分13は直線12に垂直で、端点が桟断面の辺上に位置してその距離が最も長い線分である。直線18は直線12に平行で線分13の中点19を通るものである。ここで、迎え角17aをもって流入する流れ10aに対しては、図8(a)に示すように直線12と直線18を離して、直線12が点19を通過しないような構成(桟断面形状)とする。また、大きな迎え角17bをもった流れ10bに対しては、図8(b)のように直線12と直線18の距離をさらに大きくする。すると、7a、7c面の反りを大きくすることができ、一方、7b、7d面は直線12に平行な直線に近づく。このようにすると、実施の形態3に示したものと同じ効果により流動損失を低減することができる。
以上のように、流れの迎え角によって桟断面の頂点を結ぶ直線12とそれに平行でかつ直線12に垂直で桟断面の辺を端点とする線分で最も長い線分13の中点19を通る直線18との距離を変化させることによって、桟断面の幅を保ったままで両側側面の反りに変化をもたせることができる。これによって大きな迎え角で流入する流れに対しても流動損失の低い形状を作ることができる。
実施の形態5.
桟断面の線分13を境に上流部と下流部に区分けされる領域について示す。ここでは、図2のA−A断面付近の流れを想定して図9に示すように、例えば、桟の長さL=10mm、桟のピッチ11.3mmで横方向に3つ並べて、流入流れ10の速度5m/s、迎え角17が40度で流れ解析を行った。条件として3つの桟の上流部の長さをl、桟断面の全長をLとして、桟の上流部と桟断面全長の長さ比l/Lを変化させたときの桟の上流・下流部の流動損失に相当する全圧損失を調べた。図9(b)にその結果を示す。
図9(b)に示すように、l/Lを0.2から大きくしていくと、全圧損失は減少傾向を示してl/Lが0.3付近で最小値を示す。l/Lが0.4を超えると徐々に増加傾向を示す。これは、l/Lが小さいときは上流部の反りが大きくなりすぎるため、上流部での剥離が大きくなることによる。一方、l/Lが大きくなりすぎると下流部での剥離が大きくなるため全圧損失は増加する。流れの迎え角によって最適なl/Lの値は異なるが、大まかにl/Lの比を0.3から0.6の範囲に設定すると流動損失低減効果を実現できる。
実施の形態6.
以上の実施の形態1〜5は主桟7の断面形状に関するものであるが、次に前面グリル6における桟断面の配置に関する実施の形態6を示す。矢印9の方向に旋回するプロペラファンから吹き出した流れが桟に流入する迎え角はグリル面上の位置によっても異なるため、1種類の断面の桟を配置するよりも複数種類の断面をもつ桟を配置してグリル全体としての流動損失低減を実現する方が望ましい。そこで、この実施の形態6ではグリル面上の位置によって桟断面の形状を変化させた場合の例について示す。
図10(a)はプロペラファン側から見た前面グリル6、図10(b)は図10(a)中のグリル各点20a、20b、20cでのグリルの主桟列の長手方向に垂直な断面形状を矢印の方向に見た図を表す。ここでは、プロペラファンから吹き出した流れの主流方向を前記の桟断面に投影させたベクトル21と桟断面の上流部及び下流部の頂点を結んだ直線12がなす角度22によって異なる断面の桟7が設置されている。なす角度22が大きい領域20aから小さい領域20cにかけて断面における両側面の反りの差が大きいものから小さいものへと配置されている。この例では、図10(b)に示す3つの異なる断面の桟7がプロペラファンを中心としてグリルの中心まわりに対称に配置されている。
以上のような桟断面の配置にすると、桟に対する迎え角が大きい部分では両側面の反りの差が大きくなり、上流側の形状が流れに沿った形状になる。また、両側面間の圧力勾配も大きくなるため、剥離が抑制され流動損失が減少される。一方、桟に対する迎え角が小さい部分では直線12に対称な側面形状にして、吹き出し流れが側面に沿って真直ぐに流れることにより、流動損失・騒音を減少させることができる。
実施の形態7.
実施の形態6では、2つのベクトル21と12のなす角度22に応じて断面を変化させるものであるが、流入角度によって細かく断面形状を変えるよりもグリルの面をある領域で区切った方が製造上容易である。そこで、グリルの各領域での断面形状をプロペラファンが旋回する周方向9の位置によって変化させた構成とする。
図11(a)はプロペラファン側から見たグリル、図11(b)は図11(a)中のグリル各点23a、23b、23cでのグリルの桟列の長手方向に垂直な断面形状を矢印の方向に見た図を表す。図11では旋回方向の角度90度ごとに斜めの点線で領域を区切り、各領域における桟の断面形状をあらわしている。上部の23aの領域はプロペラファンからの吹き出した流れの主流方向を前記の桟断面に投影させたベクトル21と桟断面の上流部と下流部の頂点を結んだ直線12がなす角度22が大きいため、桟断面での両側面の反りに違いがあるものを配置している。また、左右の23bの領域は桟断面に対する角度22が小さいため、直線12に対して対称な形状の断面を選択している。下部の23cの領域については23aと天地が逆の位置にあるため、23aで選択した形状と反対向きの形状の断面を構成し配置している。
プロペラファンからの吹き出した流れの迎え角はプロペラファンの旋回方向の位置に依存する。旋回方向の角度によって桟7を分離することによって、おおよそ、吹き出し流れ方向のベクトルと断面長軸方向のなす角度に従った領域分割が可能である。これは、実施の形態6に比べて簡単に羽根車の吹き出し方向に適した桟断面の配置が構成でき、剥離の抑制と騒音低減効果を実現することができる。
実施の形態8.
実施の形態7では斜め方向に領域分けを行って桟断面の形状を変化させた。しかし、グリル桟列が縦横方向ならば、桟列方向に従って領域分けをすれば製作はさらに容易になる。そこで、縦横方向に領域分けした場合の桟断面の配置について示す。
図12は桟列が縦横方向の場合の桟配置を示したものである。図12(a)は上流側から見たグリル、図12(b)は図12(a)中のグリル各点24a、24b、24cでのグリルの主桟列の断面形状を矢印の方向に見た図を表す。ここでは、流動損失はプロペラファンからの吹き出し速度の大きさに従って増加する。そこで、吹き出し速度が速い半径が大きな地点において、桟への迎え角の大小を比較して、グリル面を例えばH形の点線で示すように複数の対称な領域に分けている。H形内の上下部の24aと24cの領域は9の方向に旋回するプロペラファンから吹き出した流れの主流方向を前記の桟断面に投影させたベクトル21と桟断面の上流部と下流部の頂点を結んだ直線12がなす角度22が大きいため、桟断面の両側面の反りに違いがあるものを配置している。また、H形外の左右端部の24bの領域は桟断面に対する角度22が小さいため、直線12に対して対称な形状の断面を選択している。H形内の下部の24cの領域については24aと天地が逆の位置にあるため、24aで選択した形状と反対向きの形状の断面を構成し配置している。
以上のような桟断面の配置にすると、縦方向の主桟列の途中で断面が変更されることはなく、製作はいっそう容易になる。実施の形態7や8に比べると効果は小さいが、最も流速が速い(流動損失や騒音に影響を最も与える)領域を対象にした断面構成であるから、剥離抑制と騒音低減効果も実現可能である。
実施の形態9.
これまでの実施の形態で示した送風装置を空気調和機に適用した例を示す。図13に示すものは空気調和機の室外機に適用した例である。図13(a)は室外機の正面図、図13(b)は室外機の内部を上から見た図である。
空気調和機の室外機の内部には、プロペラファン2とファンを駆動するファンモータ3がある。また、ファンの上流側と側面には熱交換器25が配置されている。また、ファンの下流側にはファンから吹き出した流れを送るベルマウス26が吹き出し口に取り付けてあり、吹き出し口を覆うグリル6が取り付けられている。プロペラファン2の回転に伴って熱交換器25の背面から空気が吸い込まれ、プロペラファンと吹き出し口を通過して、吹き出し口前方にあるグリル6から風が吹き出す。風の流れを矢印27で示す。
上述した特徴をもつグリル6を設置すると、流動損失が減少するためシステムの消費電力が減少させることができる。また、図13(c)のように従来のグリルを装着した空気調和機では吹き出し口からの流れ27cが横方向に広がり、側面の熱交換器25に吸い込まれて熱交換効率を悪化させていた。本発明では、図13(d)のように主桟を縦方向とし、例えば、図11や図12に示したグリルを取り付けると側面熱交換器に近い領域(図11では23b、図12では24b)では桟が左右対称であるため、図13(d)の矢印27dの方向に流れが整流される。
これにより、側面熱交換器に吸い込まれることを防ぐことができ、熱交換効率を上げてシステム全体の入力の減少を実現することができる。
実施の形態10.
これまでの桟断面は外形の側面が連続した曲線で囲まれたものであるが、型で成型時には両側の型を合わせやすくするために、図14に示すような段差29が生じることがある。しかし、この段差は桟幅に対して通常数%であるから流れへの影響は少なく、段差がついた場合でも流動損失低減効果を得ることができる。
本発明が実施された送風装置の概略正面図(a)と送風装置の内部を上から見た概略上面図(b)である。 本発明の実施の形態1における前面グリルの正面図である。 本発明の実施の形態1における主桟の断面形状の詳細図(図2のA−A断面図)である。 図2のB−B断面図である。 従来グリルの桟周りの流れと本発明グリルの桟周りの流れの模式図である。 本発明の実施の形態2における主桟の断面図である。 本発明の実施の形態3における主桟の断面図である。 本発明の実施の形態4における主桟の断面図である。 本発明の実施の形態5における主桟の断面図(a)と、長さ比l/Lを変化させたときの全圧損失変化を示したグラフ(b)である。 本発明の実施の形態6におけるグリル上の主桟断面位置を示す配置図(a)とグリル上の各位置での主桟の断面形状図(b)である。 本発明の実施の形態7におけるグリル上の主桟断面位置を示す配置図(a)とグリル上の各位置での主桟の断面形状図(b)である。 本発明の実施の形態8におけるグリル上の主桟断面位置を示す配置図(a)とグリル上の各位置での主桟の断面形状図(b)である。 本発明の実施の形態9における空気調和機を示した図であり、(a)は空気調和機の概略正面図、(b)は空気調和機内部を上側から見た図、(c)は従来の空気調和機の流れの様子を示した図、(d)は本発明のグリルを取り付けた場合の流れの様子を表した図である。 本発明の実施の形態10における主桟の断面図である。
符号の説明
1 送風装置、2 プロペラファン、3 ファンモータ、4 送風装置を流れる気流、5 吹き出し口、6 前面グリル、7 主桟、7a、7c 反りの大きい桟面、7b、7d 反りの小さい桟面、8 副桟、9 プロペラファンの旋回方向、10 プロペラファンから吹き出す気流、11a、11b 桟断面の頂点、12 頂点11a、11bを結ぶ直線、13 直線12と垂直で桟断面内にある最も長い線分、14 桟の後流にできる渦、17 迎え角、18 直線12に平行で点19を通る直線、19 直線13の中点、20a、20b、20c グリルの各位置における桟の断面形状、21 桟に向かう主流方向を桟断面に投影させたベクトル、22 桟に対するベクトル21の迎え角、23a、23b、23c グリルの各位置における桟の断面形状、24a、24b、24c グリルの各位置における桟の断面形状、25 熱交換器、26 ベルマウス、27 空気調和機内部を流れる気流。

Claims (7)

  1. ユニット内部に設けられたプロペラファンと、このプロペラファンを駆動するファンモータと、前記ユニット内部の前記プロペラファンの吹き出し口を覆い、網目状の複数の桟列で構成されたグリルとを備え、前記プロペラファンから吹き出す風が前記グリルを通して外へ送り出される送風装置において、前記グリルを構成する桟列で、桟の長手方向に垂直な断面形状の両側面が凸型形状であって、
    前記桟の長手方向に垂直な断面形状を、上流部と下流部の頂点を結ぶ直線と、同一断面内に存在して前記直線と垂直に交わり、両端が桟断面の辺と交わる線分で最も長くなる線分とで規定するとともに、前記直線と前記線分の中点を通り前記直線に平行な直線との距離で前記上流部と下流部の頂点を結ぶ直線からみて前記プロペラファンの旋回方向を向いた方向の距離、前記プロペラファンから吹き出す風の迎え角が大きくなるにつれて大きくなるように変化させることにより、前記桟の断面幅を変えることなく、前記プロペラファンの旋回方向を向いた側面の反りをプロペラファンの旋回方向の逆側を向いた側面よりも大きくしたことを特徴とする送風装置。
  2. 前記桟の長手方向に垂直な断面形状を、前記グリルの上半部と下半部または左半部と右半部において向きが反転した形状に構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 前記桟の長手方向に垂直な断面形状を、上流部と下流部の頂点を結ぶ直線と、同一断面内に存在して前記直線と垂直に交わり、両端が桟断面の辺と交わる線分で最も長くなる線分とで規定するとともに、前記プロペラファンからの気流の流入方向と前記直線とがなす角度に応じて桟断面の幅を変化させ、前記プロペラファンの旋回方向の逆側を向いた側面を前記直線にほぼ平行な形状としたことを特徴とする請求項1または2記載の送風装置。
  4. 前記線分で前記桟の長手方向に垂直な断面形状を上流部と下流部に分けたとき、上流部の長さをl、桟断面の全長をLとしたとき、l/Lを0.3から0.6にしたことを特徴とする請求項1又は3記載の送風装置。
  5. 前記桟の各位置を通過する気流の主流方向を各桟の断面に投影させたベクトルと桟断面の上流部と下流部の頂点を結んだベクトルとがなす角度によって、前記桟断面の形状を2種類以上に変化させたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の送風装置。
  6. 前記グリルの面を複数の対称な領域に分け、対称軸から一方の各領域ごとに前記桟の長手方向に垂直な断面形状を変化させたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の送風装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の送風装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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