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JP4768019B2 - 隣接チャンネル妨害検出装置、隣接チャンネル妨害検出方法、および集積回路 - Google Patents
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JP4768019B2 - 隣接チャンネル妨害検出装置、隣接チャンネル妨害検出方法、および集積回路 - Google Patents

隣接チャンネル妨害検出装置、隣接チャンネル妨害検出方法、および集積回路 Download PDF

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Description

本発明はラジオ放送受信機、特にFMラジオ放送受信機に適した隣接チャンネル妨害検出装置及び方法に関するものである。
従来より、ラジオ放送、特にFMラジオ放送は全世界的にみて重要な地位をしめる基幹放送メディアである。特に、欧米においては極めて多数の放送局が限定された周波数帯域のなかで放送をおこなっており、2つ以上の放送局が100kHzや200kHzという近接した間隔で配置されることも一般的におこなわれている。
このような放送局の配置は必然的に隣接した放送局の放送波による妨害、すなわち隣接チャンネル妨害を引き起こすことから、従来からFMラジオ受信機においては隣接チャンネル妨害を検出除去するための対策が求められており、その根幹を成す隣接チャンネル妨害検出方法及び装置は特に重要なものとして多くの技術が提案されてきている。
例えば、特許文献1及び特許文献2においては中間周波信号(以下IF信号と略記する)の周波数をカウンタで計数し、所定の周波数からのずれを知ることで隣接チャンネル妨害を高精度に検出する技術が開示されている。
また、特許文献1及び特許文献2において従来の技術として示され、また特許文献3の基本構成要素として示されているように、FM復調後の信号を平滑処理することで得られる直流成分の変動を用いて隣接チャンネル妨害を検出するという技術も広く知られているものである。
特開平11−239064号公報 特開平11−239065号公報 特開2000−312155号公報
しかしながら、近年の動向としてラジオ放送受信機において、IF信号をAD変換器を用いてデジタル信号に変換し、IF信号以降の受信復調処理をデジタル的におこなうことが一般的になりつつあり、AD変換器を含めて1つのLSIチップに集積することが求められてきている。
このような状況下で前記特許文献1及び特許文献2において開示されているIF周波数をカウンタで計数する構成を実施するためには、1つにはAD変換器から出力されるデジタル化されたIF信号の周波数を計数する方法が考えられる。
この場合、AD変換器は一般的にデルタシグマ型のものが使用されるので、AD変換器の出力信号はノイズシェーピングされた1ビット信号であるために専用のフィルタを用いて中間周波数に相当する周波数成分を抽出してからカウンタに供給する必要があり、急峻なフィルタ特性が求められることから著しく回路規模が拡大することなる。
また、もう1つの方法としてはAD変換器の入力アナログ信号を分岐してアナログの波形整形回路により2値化したIF信号を生成してカウンタによって計数する構成が考えられる。
この場合には専用のアナログセルをLSI上に設ける必要が生じ、かつLSI基板上でアナログ信号を分岐する際に配置上の制約が大きくなる。
以上のように、前記特許文献1及び特許文献2において開示されている構成では、IF信号以降の受信復調処理をデジタル的におこない、1つのLSIチップに集積する場合には、回路規模の著しい増大や専用アナログセルの必要性やアナログ信号線分岐の制約などが発生し、実装が困難になるという課題を有している。
また、特許文献1及び特許文献2において従来の技術として示され、また特許文献3の基本構成要素として示されているFM復調後の信号を平滑処理する構成は、IF信号以降の受信復調処理をデジタル的におこない、1つのLSIチップに集積する場合においてもアナログ処理の場合と同様に実装できるものの、特許文献1及び特許文献2において指摘されているように検出感度が十分でなく単体での使用には課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、IF信号以降の受信復調処理をデジタル的におこない、1つのLSIチップに集積する構成をとる場合においても、簡潔な回路構成で実現でき、なおかつ検出感度の高い隣接チャンネル妨害検出装置及び方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の隣接チャンネル妨害検出装置は、周波数帯域が隣接する放送局同士の放送波による隣接チャンネル妨害を検出する隣接チャンネル妨害検出装置であって、それぞれ位相が90度相異なった2系統の所定周波数信号を自走的に生成する局部発振手段と、前記局部発振手段により生成された前記2系統の所定周波数信号の各々と入力信号とを混合する2つのミキサ手段と、前記2つのミキサ手段の出力に各々接続された2つのローパスフィルタ手段と、前記2つのローパスフィルタ手段から出力されるI信号及びQ信号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出する回転判定手段と、前記回転判定手段の出力を計数するカウンタ手段と、前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出する検出手段と、前記2つのローパスフィルタ手段の出力に各々接続され、各々から出力されるI信号及びQ信号の符号の反転を検出する2つの符号反転検出手段とを備え、前記回転判定手段は、前記2つの符号反転検出手段の出力に接続され、I信号及びQ信号の符号に基づいて、IQ平面上での信号点の右旋方向又は左旋方向の旋回方向を検出し、前記カウンタ手段は、前記信号点が、IQ平面上の象限を右旋方向及び左旋方向でまたがる回数の差分を計数し、前記検出手段は、前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出し、前記差分が予め設定された閾値を超えた場合に、隣接チャンネル妨害検出信号を出力することを特徴とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の隣接チャンネル妨害検出装置は、周波数帯域が隣接する放送局同士の放送波による隣接チャンネル妨害を検出する隣接チャンネル妨害検出装置であって、それぞれ位相が90度相異なった2系統の所定周波数信号を自走的に生成する局部発振手段と、前記局部発振手段により生成された前記2系統の所定周波数信号の各々と入力信号とを混合する2つのミキサ手段と、前記2つのミキサ手段の出力に各々接続された2つのローパスフィルタ手段と、前記2つのローパスフィルタ手段から出力されるI信号及びQ信号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出する回転判定手段と、前記回転判定手段の出力を計数するカウンタ手段と、前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出する検出手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る前記隣接チャンネル妨害検出装置は、さらに、前記2つのローパスフィルタ手段の出力に各々接続され、各々から出力されるI信号及びQ信号の符号の反転を検出する2つの符号反転検出手段を備え、前記回転判定手段は、前記2つの符号反転検出手段の出力に接続され、I信号及びQ信号の符号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出し、前記カウンタ手段は、前記回転判定手段の出力を計数し、前記検出手段は、前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出することを特徴とする。
これらの構成により、符号反転検出手段においてデジタル信号化され、複素ベースバンド信号化されたIF信号のI成分とQ成分それぞれの符号反転を検出することにより、回転判定手段において複素ベースバンド信号化されたIF信号のIQ平面上での旋回方向をもとめ、これをカウンタ手段で累積計数して、検出手段において右旋と左旋の頻度の偏りを検出することで隣接チャンネル妨害の有無を判定することができる。
従って、本発明では、IF信号以降の受信復調処理をデジタル的におこなう際の基本構成に若干の処理ブロックを追加するのみで極めて簡潔に隣接チャンネル妨害検出装置を実現することができる。
また、本発明の隣接チャンネル妨害検出装置は、さらに、前記2つのローパスフィルタ手段の出力に各々接続され、I信号及びQ信号の大小関係を検出する大小比較手段を備え、前記回転判定手段は、前記大小比較手段の出力に接続され、前記大小関係に基づいてIQ平面上での信号点の旋回方向を検出し、前記カウンタ手段は、前記回転判定手段の出力を計数し、前記検出手段は、前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出することを特徴とする。
この構成により、大小比較手段においてI信号及びQ信号の大小を比較して、回転判定手段において複素ベースバンド信号化されたIF信号のIQ平面上での旋回方向をもとめ、これをカウンタ手段で領域をまたぐ回数を累積計数して、検出手段において頻度の偏りを検出することで隣接チャンネル妨害の有無を判定することができる。
尚、前記目的を達成するために、本発明は、隣接チャンネル妨害検出装置の特徴的な手段をステップとする隣接チャンネル妨害検出方法として実現したり、コンピュータに各ステップを実行させるためのプログラムとして実現することもできる。そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を通じて配信することができるのは言うまでもない。
本発明によれば、回路規模の増大を招く専用フィルタやLSI集積化の課題となる専用アナログセルを必要とせず、極めて小さな回路規模で隣接チャンネル妨害検出装置を実現でき、また、LSI集積化に適した検出感度の高い隣接チャンネル妨害検出装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置4の構成を示すブロック図である。
図1において、隣接チャンネル妨害検出装置4は、AD変換によりデジタル信号化されたIF信号100、90度位相が異なった2つのIF信号の中心周波数と同一の周波数の信号を生成する局部発振部10、前記デジタル信号化されたIF信号100と前記局部発振部10により生成された信号とを混合する2つのミキサ部11a及び11b、及び前記2つのミキサ部11a及び11bの出力を低域濾波し所望のI信号及びQ信号から構成される複素ベースバンド信号を抽出する2つのローパスフィルタ部12a及び12bを備える。そして、前記2つのローパスフィルタ部12a及び12bから各々I信号101及びQ信号102が出力される。
さらに、隣接チャンネル妨害検出装置4は、前記I信号101及びQ信号102の各々の符号反転を検出する2つの符号反転検出部13a及び13b、前記2つの符号反転検出部13a及び13bの出力に接続され、前記I信号101及びQ信号102から構成される複素ベースバンド信号のIQ平面上での旋回方向を判定検出するための回転判定部14、前記回転判定部14の出力に従ってカウントアップまたはカウントダウンされるカウンタ部15、及びカウンタ部15における計数に基づいて隣接チャンネル妨害を検出して、隣接チャンネル妨害検出信号103を出力する隣接チャンネル妨害検出部16を備える。
図2は本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置4を構成要素として包含する包含するラジオ受信機システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すラジオ受信システムは、受信アンテナ1、入力された高周波信号をIF信号に変換・処理する周波数変換・IF処理部2、IF信号をデジタル信号に変換するAD変換部3、図1に示す本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置4、可変フィルタ部5、FM復調部6、ステレオ復調部7、DA変換・増幅部8を備える。
図2において、アンテナ1において受信された高周波信号は周波数変換・IF処理部2によってIF信号となり、AD変換部3によってデジタル信号化されたIF信号100として、図1に示す本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置4に入力される。なお、本図に示す隣接チャンネル妨害検出装置4では、上述したようにIQ信号の生成も行われる。
以下、図1を参照しながら本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置の動作について説明する。
上述のようにして入力されたデジタル化されたIF信号100は、2つのミキサ部11a及び11bに入力され、局部発振部10から出力される中心周波数がIF信号と同一で90度位相の異なった2つの信号と各々混合される。これらの信号は2つのローパスフィルタ部12a及び12bに入力され、低域濾波されることによりI信号101及びQ信号102からなる複素ベースバンド信号が得られることになる。
I信号101とQ信号102の信号値を横軸と縦軸にとって信号点をプロットすると、例えばアンテナ1より入力された高周波信号がFM変調波であった場合には、図3に示すように信号点901はFM変調波による周波数偏移にしたがって右旋及び左旋を繰り返しながら信号強度を半径とする円軌跡900の上を移動する。
そして、この状態で隣接チャンネル妨害がない場合は信号点901の右旋・左旋の頻度は同一となるが、隣接チャンネル妨害が存在する場合はIF周波数に偏差が生じることから右旋・左旋の頻度バランスが崩れることが知られている。一般にこの右旋・左旋の頻度バランスを厳密に検出するのは複雑な処理を要するが、本発明においては、簡易な手法として信号点901がIQ平面上の象限をまたぐ回数を計数することによっても十分な検出精度が得られることが実験的に明らかになった。
この新たな知見に基づけば、信号点901がIQ平面上の象限をまたぐ回数はI信号101とQ信号102の符号反転の組み合わせで容易に判定でき、例えばある時点に信号点901が第1象限に存在していた場合、この信号点901が第2象限に移動した場合にはカウンタを1加算し、第4象限に移動した場合にはカウンタを1減算し、第3象限に移動した場合は加算も減算もしないというような簡潔なルールで累積計数することができ、信号点の右旋・左旋の頻度バランスを効率的に検出できることになる。
そして、本発明に係る隣接チャンネル妨害検出装置4においては、図1に示す2つの符号反転検出部13a及び13bはそれぞれI信号101及びQ信号102の符号反転を検出する。回転判定部14は2つの符号反転検出部13a及び13bの出力により上で一例を述べたようなルールに従って信号点の右旋・左旋を検出し、カウンタ部15を駆動する。カウンタ部15において累積計数された結果は、隣接チャンネル妨害がない場合はほぼゼロとなるのに比して、隣接チャンネル妨害が存在する場合は正または負のカウント値が累積されることとなる。隣接チャンネル妨害検出部16は、このカウント値に基づいて、例えば、予め設定された閾値を超えた場合において、最終的に隣接チャンネル妨害検出信号103を生成する。
再び図2を参照しながら説明を継続する。以上述べたようにして出力された隣接チャンネル妨害検出信号103は図2に示すように可変フィルタ部5に入力される。
可変フィルタ部5では入力されたI信号101及びQ信号102に対し隣接チャンネル妨害検出信号103に応じてフィルタ処理が施され、隣接チャンネル妨害が除去される。
なお、この隣接チャンネル妨害除去における可変フィルタ部5のフィルタ処理は、具体的には、例えば隣接チャンネル妨害検出装置4で検出されるIQ平面上での信号点の旋回方向の偏りが多い程、帯域幅を狭めるためにより狭い周波数範囲のバンドパスフィルタを選択することや、隣接チャンネル妨害検出装置4で検出されるIQ平面上での信号点の旋回方向の偏りが多い程、中心周波数を、より大きく高低のいずれかの方向にシフトする等の処理である。この可変フィルタ部5における処理の結果、隣接チャンネル妨害が除去される。
そして、隣接チャンネル妨害が除去されたI信号及びQ信号はFM復調部6により検波復調されてコンポジット信号が取り出される。コンポジット信号はステレオ音声のメイン及びサブ信号、ステレオ復調のためのパイロット信号などを含む多重信号である。当該コンポジット信号はステレオ復調部7によってステレオ音声信号に復調され、DA変換・増幅部8によりアナログ変換・増幅され、最終的に隣接チャンネル妨害が除去された音声信号として出力されることとなる。
なお、現状においては、図2のAD変換部3、隣接チャンネル妨害検出装置4、可変フィルタ部5、FM復調部6、及びステレオ復調部7までを1チップLSIとして実現できているが、将来的には、さらに周波数変換・IF処理部2及びDA変換増幅部8までをも含めた図2に示す全ての機能を1チップLSIとして実現可能なものである。
図4は、本実施の形態1に係る隣接チャンネル妨害検出装置の動作手順を説明するフローチャートである。
最初に、隣接チャンネル検出妨害装置4の符号反転検出部13a及び13bにおいて、それぞれI信号及びQ信号の符号反転を検出する(S401)。
次に、回転判定部14において、検出されたI信号及びQ信号の符号情報を用いて、信号点の旋回方向を検出して、IQ平面上の象限をまたがったか否かの判定を行う(S402)。
そして、信号点がIQ平面上の象限をまたがったと判定される場合には(S402でYes)、回転判定部14では象限をまたがった旋回方向を検出して、この検出に基づいてカウント部15は、例えば信号点が第一象限から第二象限といった左旋方向に象限をまたがった場合には(S403でYes)、プラス1をカウントし(S404)、例えば第一象限から第四象限といった右旋方向に象限をまたがった場合には(S403でNo)、マイナス1をカウントする(S405)。
また、これら一連の処理を10ms等、予め設定された所定期間において行い(S406)、この所定期間が経過した場合には、隣接チャンネル妨害検出部16は、カウンタ部15におけるカウント値が、予め設定された閾値を超えたか否かを判定する(S407)。そして、隣接チャンネル妨害検出部16は、カウンタ部15におけるカウント値がこの閾値を越えている場合には(S407でYes)、隣接チャンネル妨害が発生しているものとして、隣接チャンネル妨害検出信号を可変フィルタ部5に出力する(S408)。なお、可変フィルタ部5は、隣接チャンネル妨害検出信号を受信した場合には、上述したように、狭い範囲のフィルタを選択する等の処理を行う。
一方、隣接チャンネル妨害検出部16は、差分が閾値を超えていない場合には(S407でNo)、隣接チャンネル妨害が発生していないものとして、隣接チャンネル妨害検出信号を出力することなく、処理を終了する。
以上のように、かかる構成によれば、I信号101とQ信号102の符号反転を検出する符号反転検出部13a及び13b、回転判定部14、カウンタ部15、及び隣接チャンネル妨害検出部16を備えることにより、極めて簡潔な構成で隣接チャンネル妨害に伴う信号点の右旋・左旋の頻度バランスを効率的に検出できることとなり、極めて小さな回路規模でLSI集積化に適した検出感度の高い隣接チャンネル妨害検出装置を実現することができる。
なお、本実施の形態において、カウンタ部15としてアップダウン型のカウンタを用いるように説明したが、通常のアップカウンタを2つ設けて右旋及び左旋の頻度を別個に計数しその差を求めるような構成としてもよい。また、本実施の形態において説明した処理部を個々の構成要素として装置として構成しても、全体を1個ないしは複数個のLSIとして集積構成しても同様の効果を得ることができる。
さらに、上記で説明した装置を構成する各処理部をそれぞれ処理ステップに置き換えてソフトウェア処理にて実現することができることは言うまでもない。
(実施の形態2)
以下、本発明に係る隣接チャンネル妨害検出装置の第二の実施の形態について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2の隣接チャンネル妨害検出装置の構成を示すブロック図である。図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図5に示す隣接チャンネル妨害検出装置は、図1における符号反転検出部13a及び13bの代替処理部としてI信号101とQ信号102の大小関係の変化を検出する大小比較部17を設けていることを特徴とする。
このような構成をとれば、大小比較部17によりI信号101とQ信号102の大小関係を求めるもとにより、図6に示すようにIQ平面をI=Qとなる直線902とI=−Qとなる直線903によって4つの領域に分割することができ、信号点901の当該4つの領域間の移動を検出することができる。これにより実施の形態1と同様にして回転判定部14により信号点の右旋・左旋を検出し、カウンタ部15において累積計数を行うことによって、この計数に基づいて隣接チャンネル妨害検出部16において隣接チャンネル妨害の有無を検出できることとなる。
図7は、本実施の形態2に係る隣接チャンネル妨害装置の動作手順を示すフローチャートである。
最初に、大小比較部17においてI信号及びQ信号の大小関係を検出する(S701)。
次に、回転判定部14において、検出されたI信号及びQ信号の大小関係の情報を用いて、信号点の旋回方向を検出して、上述のように設定された4つの領域をまたがったか否かの判定を行う(S702)。
そして、信号点がIQ平面上の領域をまたがったと判定される場合には(S702でYes)、回転判定部14では領域をまたがった旋回方向を検出して、この検出に基づいてカウント部15は、例えば信号点が左旋方向に領域をまたがった場合には(S703でYes)、プラス1をカウントし(S704)、例えば右旋方向に領域をまたがった場合には(S703でNo)、マイナス1をカウントする(S705)。
また、これら一連の処理を10ms等、予め設定された所定期間において行い(S706)、この所定期間が経過した場合には、隣接チャンネル妨害検出部16は、カウンタ部15におけるカウント値が、予め設定された閾値を超えたか否かを判定する(S707)。そして、隣接チャンネル妨害検出部16は、カウンタ部15におけるカウント値がこの閾値を越えている場合には(S707でYes)、隣接チャンネル妨害が発生しているものとして、隣接チャンネル妨害検出信号を可変フィルタ部5に出力する(S708)。
一方、隣接チャンネル妨害検出部16は、差分が閾値を超えていない場合には(S707でNo)、隣接チャンネル妨害が発生していないものとして、隣接チャンネル妨害検出信号を出力することなく、処理を終了する。
かかる構成によっても、極めて簡潔な構成で隣接チャンネル妨害に伴う信号点の右旋・左旋の頻度バランスを効率的に検出できることとなり、極めて小さな回路規模でLSI集積化に適した検出感度の高い隣接チャンネル妨害検出装置を実現することができる。
さらに、図6からも自明なように、上述した実施の形態2の構成とすでに述べた実施の形態1の構成を併用することによりIQ平面を8分割することが可能である。
かかる構成をとれば回路規模は若干増大するものの、より高感度に隣接チャンネル妨害を検出することが可能となる。
なお、上記の各実施の形態では、隣接チャンネル妨害検出装置のカウンタ部においてIQ平面上の象限又は領域を左旋方向にまたがる場合にはプラス1をカウントし、右旋方向にまたがる場合にはマイナス1をカウントするとして説明を行ったが、カウンタ部のアップダウンのカウントを逆として、左旋方向にまたがる場合にはマイナス1をカウントし、右旋方向にまたがる場合にはプラス1をカウントすることも考え得る。
また、上記で説明した装置を構成する各手段をそれぞれ処理ステップに置き換えてソフトウェア処理にて実現することができる。
図8は、本発明に係る隣接チャンネル妨害検出装置を含むカーラジオ81を備えた車80の斜視図を示している。図8のように、本発明に係る隣接チャンネル妨害検出装置は、例えば車載装置としてのカーラジオ81に適用できる。
本発明にかかる隣接チャンネル妨害検出装置及び方法は、検出感度が高く、かつLSI集積化に適した極めて小さな回路規模で実現できるという特徴を有し、デジタル信号処理ラジオ受信システム、特にそのシステムLSIによる実現に際して極めて有用である。
図1は、本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置を構成要素として包含するラジオ受信機システムの構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1における隣接チャンネル妨害検出装置の動作を図示するIQ平面図である。 図4は、実施の形態1に係る隣接チャンネル妨害装置の動作手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態2における隣接チャンネル妨害検出装置の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態2における隣接チャンネル妨害検出装置の動作を図示するIQ平面図である。 図7は、実施の形態2に係る隣接チャンネル妨害装置の動作手順を示すフローチャートである。 図8は、本発明に係る隣接チャンネル妨害検出装置を含むカーラジオを備えた車の斜視図である。
符号の説明
4 隣接チャンネル妨害検出装置
10 局部発振部
11a,11b ミキサ部
12a,12b ローパスフィルタ
13a,13b 符号反転検出部
14 回転判定部
15 カウンタ部
16 隣接チャンネル妨害検出部
17 大小比較部
80 車
81 カーラジオ

Claims (6)

  1. 周波数帯域が隣接する放送局同士の放送波による隣接チャンネル妨害を検出する隣接チャンネル妨害検出装置であって、
    それぞれ位相が90度相異なった2系統の所定周波数信号を自走的に生成する局部発振手段と、
    前記局部発振手段により生成された前記2系統の所定周波数信号の各々と入力信号とを混合する2つのミキサ手段と、
    前記2つのミキサ手段の出力に各々接続された2つのローパスフィルタ手段と、
    前記2つのローパスフィルタ手段から出力されるI信号及びQ信号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出する回転判定手段と、
    前記回転判定手段の出力を計数するカウンタ手段と、
    前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出する検出手段と、
    前記2つのローパスフィルタ手段の出力に各々接続され、各々から出力されるI信号及びQ信号の符号の反転を検出する2つの符号反転検出手段とを備え、
    前記回転判定手段は、前記2つの符号反転検出手段の出力に接続され、I信号及びQ信号の符号に基づいて、IQ平面上での信号点の右旋方向又は左旋方向の旋回方向を検出し、
    前記カウンタ手段は、前記信号点が、IQ平面上の象限を右旋方向及び左旋方向でまたがる回数の差分を計数し、
    前記検出手段は、前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出し、前記差分が予め設定された閾値を超えた場合に、隣接チャンネル妨害検出信号を出力する
    ことを特徴とする隣接チャンネル妨害検出装置。
  2. 前記カウンタ手段は、前記符号反転検出手段において検出されるI信号及びQ信号の符号反転の検出に基づいて、前記IQ平面上の各象限を左旋方向にまたぐ場合にはプラス1をカウントし、右旋方向にまたぐ場合にはマイナス1をカウントして前記差分を計数する
    ことを特徴とする請求項記載の隣接チャンネル妨害検出装置。
  3. 周波数帯域が隣接する放送局同士の放送波による隣接チャンネル妨害を検出する隣接チャンネル妨害検出装置であって、
    それぞれ位相が90度相異なった2系統の所定周波数信号を自走的に生成する局部発振手段と、
    前記局部発振手段により生成された前記2系統の所定周波数信号の各々と入力信号とを混合する2つのミキサ手段と、
    前記2つのミキサ手段の出力に各々接続された2つのローパスフィルタ手段と、
    前記2つのローパスフィルタ手段から出力されるI信号及びQ信号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出する回転判定手段と、
    前記回転判定手段の出力を計数するカウンタ手段と、
    前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出する検出手段と、
    前記2つのローパスフィルタ手段の出力に各々接続され、I信号及びQ信号の大小関係を検出する大小比較手段を備え、
    前記回転判定手段は、前記大小比較手段の出力に接続され、前記大小関係に基づいてIQ平面上での信号点の旋回方向を検出し、I=Qとなる直線と、I=−Qとなる直線に基づいてIQ平面を4つの領域に分割し、
    前記カウンタ手段は、信号点が前記領域を左旋方向又は右旋方向にまたがる回数の差分を算出し、
    前記検出手段は、前記カウンタ手段における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出し、前記差分が予め設定された閾値を超える場合には、隣接チャンネル妨害が発生したものとして、隣接チャンネル妨害検出信号を出力する
    ことを特徴とする隣接チャンネル妨害検出装置。
  4. 周波数帯域が隣接する放送局同士の放送波による隣接チャンネル妨害を検出する隣接チャンネル妨害検出方法であって、
    それぞれ位相が90度相異なった2系統の所定周波数信号を自走的に生成する局部発振ステップと、
    前記局部発振ステップにより生成された前記2系統の所定周波数信号の各々と入力信号とを混合する2つのミキサステップと、
    前記2つのミキサステップにおける出力に各々接続された2つのローパスフィルタステップと、
    前記2つのローパスフィルタステップにおいて出力されるI信号及びQ信号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出する回転判定ステップと、
    前記回転判定ステップにおける出力を計数するカウンタステップと、
    前記カウンタステップにおける計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出する検出ステップと
    前記2つのローパスフィルタステップにおける出力に各々接続され、各々から出力されるI信号及びQ信号の符号の反転を検出する2つの符号反転検出ステップとを含み、
    前記回転判定ステップにおいては、前記2つの符号反転検出ステップにおける出力に接続され、I信号及びQ信号の符号に基づいて、IQ平面上での信号点の右旋方向又は左旋方向の旋回方向を検出し、
    前記カウンタステップにおいては、前記信号点が、IQ平面上の象限を右旋方向及び左旋方向でまたがる回数の差分を計数し、
    前記検出ステップにおいては、前記カウンタステップにおける計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出し、前記差分が予め設定された閾値を超えた場合に、隣接チャンネル妨害検出信号を出力する
    ことを特徴とする隣接チャンネル妨害検出方法。
  5. 周波数帯域が隣接する放送局同士の放送波による隣接チャンネル妨害を検出する隣接チャンネル妨害検出方法であって、
    それぞれ位相が90度相異なった2系統の所定周波数信号を自走的に生成する局部発振ステップと、
    前記局部発振ステップにより生成された前記2系統の所定周波数信号の各々と入力信号とを混合する2つのミキサステップと、
    前記2つのミキサステップにおける出力に各々接続された2つのローパスフィルタステップと、
    前記2つのローパスフィルタステップにおいて出力されるI信号及びQ信号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出する回転判定ステップと、
    前記回転判定ステップにおける出力を計数するカウンタステップと、
    前記カウンタステップにおける計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出する検出ステップと、
    前記2つのローパスフィルタステップにおける出力に各々接続され、I信号及びQ信号の大小関係を検出する大小比較ステップを含み、
    前記回転判定ステップにおいては、前記大小比較ステップにおける出力に接続され、前記大小関係に基づいてIQ平面上での信号点の旋回方向を検出し、I=Qとなる直線と、I=−Qとなる直線に基づいてIQ平面を4つの領域に分割し、
    前記カウンタステップにおいては、信号点が前記領域を左旋方向又は右旋方向にまたがる回数の差分を算出し、
    前記検出ステップにおいては、前記カウンタステップにおける計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出し、前記差分が予め設定された閾値を超える場合には、隣接チャンネル妨害が発生したものとして、隣接チャンネル妨害検出信号を出力する
    ことを特徴とする隣接チャンネル妨害検出方法。
  6. それぞれ位相が90度相異なった2系統の所定周波数信号を自走的に生成する局部発振回路と、
    前記局部発振回路により生成された前記2系統の所定周波数信号の各々と入力信号とを混合する2つのミキサ回路と、
    前記2つのミキサ回路の出力に各々接続された2つのローパスフィルタ回路と、
    前記2つのローパスフィルタ回路から出力されるI信号及びQ信号に基づいて、IQ平面上での信号点の旋回方向を検出する回転判定回路と、
    前記回転判定回路の出力を計数するカウンタ回路と、
    前記カウンタ回路における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出する検出回路と
    前記2つのローパスフィルタ回路の出力に各々接続され、各々から出力されるI信号及びQ信号の符号の反転を検出する2つの符号反転検出回路とを備え、
    前記回転判定回路は、前記2つの符号反転検出回路の出力に接続され、I信号及びQ信号の符号に基づいて、IQ平面上での信号点の右旋方向又は左旋方向の旋回方向を検出し、
    前記カウンタ回路は、前記信号点が、IQ平面上の象限を右旋方向及び左旋方向でまたがる回数の差分を計数し、
    前記検出回路は、前記カウンタ回路における計数に基づいて、信号点の旋回方向頻度の偏りを検出し、前記差分が予め設定された閾値を超えた場合に、隣接チャンネル妨害検出信号を出力する
    ことを特徴とする集積回路。
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