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JP4768331B2 - 塗装機 - Google Patents
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本発明は、フィードノズルを介して供給される塗料をボディ先端に設けられた霧化機構から噴霧する塗装機に関し、特に、2液混合型塗料の主剤と硬化剤のように同時に供給される複数の塗料同士を混合して塗装する塗装機に用いて好適なものである。
主剤と硬化剤からなる2液混合型塗料を予め塗料タンクで混合してから供給しようとすると、ポットライフが比較的短いことから塗料タンクや塗料配管などの塗料供給系で短時間で硬化してしまうという問題が生じ、硬化させないようにするためには混合塗料が付着する塗料供給系の全てを頻繁に洗浄しなければならないという面倒がある。
このため、本出願人は、そのような主剤及び硬化剤や、色の異なる二種類以上の塗料などを混合する混合機を内蔵した塗装機を提案した(特許文献1参照)。
特開2001−239190
図8はこのような従来の塗装機(塗布機)41を示し、回転霧化頭(霧化機構)42を高速回転駆動させるエアモータ43の管状回転軸44内に管状のスタティックミキサ(管路攪拌機)45が非接触状態で挿通されている。
これによれば、例えば主剤及び硬化剤からなる二液混合型塗料を供給する場合、主剤及び硬化剤が個別に塗装機41に供給され、スタティックミキサ45内で均一に混合されて、その混合塗料が回転霧化頭42に供給されて回転霧化される。
したがって、混合塗料が接触するスタティックミキサ45及び回転霧化頭42のみを洗浄すれば足り、この洗浄系は、主剤供給源46A及び硬化剤供給源46Bと塗装機41とを夫々接続する主剤配管47A及び硬化剤配管47Bに、洗浄液及び洗浄エアなどの洗浄流体を供給する洗浄バルブ48A及び48Bが介装されてなる。
そして、これらのバルブ48A及び48Bを切り替え、主剤配管47A及び硬化剤配管47Bを介して供給される洗浄流体でスタティックミキサ45を洗浄した後、そのスタティックミキサ45から流出した洗浄流体で回転霧化頭42を洗浄するようにしている。
しかしながら、このように頻繁に洗浄していても、スタティックミキサ45は細かなフィンが交差して形成された複雑な流路構造を有するため、内部を完全に洗浄することが困難であり、少しでも付着硬化するとそれが剥がれてブツと称する塗装不良を生じやすい。
このため、塗装中にそのような事態に陥らないように、一定時間(例えば1週間)使用するたびにメンテナンスを行うようにしているが、塗装機41はロボットのアーム先端に固定して使用されているため、メンテナンス時には、これを外して分解し、必要なメンテナンス作業をした後、再び組み立てて、ロボットアームに固定し直さなければならず、塗装機の取り外し作業が非常に面倒である。
そこで本発明は、塗装機をロボットアームから取り外すことなく、極めて簡単にメンテナンス作業を行えるようにすることを技術的課題としている。
この課題を解決するために、本発明は、フィードノズルを介して供給される塗料をボディ先端に設けられた霧化機構から噴霧する塗装機であって、複数の塗料が同時に供給されたときにこれらを混合して塗料流出ポートに送り出すミキシングユニットが、ボディ背面側に形成された格納スペースに着脱可能に装填され、前記格納スペース底面にフィードノズルの流入口が形成されると共に、前記ミキシングユニットが格納スペース底面に押し当てられて前記塗料流出ポートがフィードノズルの流入口に連結されていることを特徴としている。
なお、本明細書中において単に「塗料」というときは、通常の塗料や、主剤と硬化剤を混合した2液混合型塗料はもちろんのこと、混合前の主剤と硬化剤のそれぞれについても、これを含む概念とする。
本発明の塗装機によれば、ボディに内蔵されるミキシングユニットが、格納スペース底面に押し当てられて、塗料流出ポートとフィードノズル流入口が連結されているだけなので、ロボットアームに固定したままでも例えばその背面側から引き出すことによりミキシングユニットを簡単に取り出すことができる。
したがって、塗装機全体を外すことなく、特にメンテナンスが必要なミキシングユニットのみを取り出して分解清掃したり、交換したりすることができる。
ここで、そのミキシングユニットとして、例えば請求項2に記載されたように、塗料ホースを接続する複数の流入ポートを形成したインレットブロックと、塗料流出ポートが形成されたアウトレットブロックと、その中間に挟まれるセンターブロックの少なくとも三つのブロックが互いに密着されるようになされ、インレットブロックとセンターブロックとのすり合わせ面には任意の二つの流入ポートから供給される異なる種類の塗料を膜状にして接触させる液膜流路が形成されると共に、センターブロックとアウトレットブロックのすり合わせ面には前記液膜流路を通過した塗料を混合する管路攪拌器を設けた混合流路が形成されたものを用いれば、よりメンテナンスが容易になる。
すなわち、各ブロックを分解することにより、二種類の塗料が混合される液膜流路及び管路攪拌器を設けた混合流路が露出されるので、特に塗料が付着硬化しやすい部分が洗浄し易くなるという効果がある。
また、このミキシングユニットは、管路攪拌器の上流側に液膜流路が形成されているので、この液膜流路で混合された塗料が管路攪拌器に流入することとなり、混合性も向上される。
さらに、請求項3のように、格納スペース背面開口部に配された締付蓋によりミキシングユニットを格納スペース底面に押し当てるようにすれば、その締付蓋を外すだけで簡単にkミキシングユニットを装脱できる。
また、請求項4のように、格納スペースの側面にミキシングユニットを出し入れする装填口を形成すれば、ミキシングユニットの装脱をより簡単に行うことができる。
そして、装填口の蓋体を締付蓋により閉成状態に固定できるようにすれば、その蓋体を固定手段も不要となる。
さらにまた、請求項5のように、蓋体と装填口の噛合部分に、締付蓋の締付方向に対して蓋体を装填口へ密着させる方向に案内するテーパを形成しておけば、締付蓋を締め付けることにより蓋体が装填口に密着されることとなり、格納スペースへ塗料ミストが進入することもない。
本例では、塗装機をロボットアームから取り外すことなく、極めて簡単にメンテナンス作業を行えるようにするという目的を達成するために、ボディ背面側の格納スペースにミキシングユニットを装脱可能に装填できるようにした。
図1は本発明に係る塗装機の一例を示す説明図、図2はミキシングユニットの構造を示す説明図、図3はミキシングユニットの装填状態を示す説明図である。
図1に示す塗装機1は、個別に供給される二以上の塗料を混合するミキシングユニット2を備え、その混合塗料をエアモータ6の管状回転軸7に挿通されたフィードノズル3を介してボディ4の先端に設けられた回転霧化頭(霧化機構)5から噴霧するものであり、その側面にロボットアーム(図示せず)に固定するアタッチメント8が突出形成されている。
ボディ4の背面側には、複数の塗料を混合して塗料流出ポートPoutから供給するミキシングユニット2を装填する格納スペースSが形成され、該スペースSの底面11にフィードノズル3の流入口3inが形成されると共に、該スペースSの背面開口部12にはミキシングユニット2を格納スペースSの底面11に押し当てることにより塗料流出ポートPoutをフィードノズル3の流入口3inに連結させる締付蓋13が配されている。
締付蓋13はその中央に押込ロッド14が設けられ、蓋13を締め付けることにより押込ロッド14の先端がミキシングユニット2に押し当てられて、ミキシングユニット2が格納スペースSの底面11に密着される。
また、格納スペースSの側面にミキシングユニット2を出し入れする装填口15が形成され、該装填口15の蓋体16が前記締付蓋13により閉成状態に固定されるように成されている。
より具体的には、蓋体16及び装填口15の噛合部分に、締付蓋13の締付方向に対して蓋体16を装填口15へ密着させる方向に案内するテーパ面16a及び15aが形成されてなる。
これにより、装填口15を閉成した状態で締付蓋13を締めていったときに、蓋体16のテーパ面16aが、装填口15のテーパ面15aに案内されて、蓋体16が装填口15へ密着される。
ミキシングユニット2は、塗料ホースHを接続する複数の流入ポートP〜Pを形成したインレットブロックBと、塗料流出ポートPoutが形成されたアウトレットブロックBと、その中間に挟まれるセンターブロックBの少なくとも三つのブロックB〜Bを備えており、前記締付蓋13の押込ロッド14がインレットブロックBに押し当てられて、各ブロックB〜Bが互いに密着されるようになされている。
各塗料ホースHは各塗料の供給開始/供給停止をコントロールする色替バルブ(図示せず)に接続されており、塗料供給時に各流入ポートP〜Pに内蔵された逆止弁CVが開成されて塗料がミキシングユニット2内に供給されるようになされている。
本例の逆止弁CVは、スプリングに替えて、磁性体でなる球形弁体31を塗料ホースHの先端をフレア加工して形成した弁座32に押し当てる磁石33が配された磁力付勢型のバルブが用いられている。
そして、インレットブロックBとセンターブロックBとのすり合わせ面には任意の二つの流入ポートP〜Pから供給される異なる種類の塗料を膜状にして接触させる液膜流路21が形成されると共に、センターブロックBとアウトレットブロックBのすり合わせ面には前記液膜流路21を通過した塗料を混合するスタティックミキサ22を設けた混合流路23が形成されている。
液膜流路21は、インレットブロックB側に形成された下向円錐凸面21aと、センターブロックB側に形成された下向円錐凹面21bの二つの面が1mm程度のクリアランスで重ねられた円錐皿型空間に形成されている。
そして、その上端環状部(周縁部)24に前記流入ポートP〜Pの逆止弁CVの弁室34が連通され、下端側頂点25にスタティックミキサ22へ連通する流出口26が形成されている。
スタティックミキサ22は、センターブロックBとアウトレットブロックBのすり合わせ面に形成された略環状の凹溝23a及び23bでなる混合流路23にプラスチック製又は金属製の攪拌フィン27を配することにより構成されている。
これにより、例えば一対の流入ポートPとPから主剤Sと硬化剤Kを供給すると、主剤と硬化剤は液膜流路21内に広がり、図7に示すように線接触して混合開始され、順次スタティックミキサ22へ送られる。
そして、スタティックミキサ22で均一に混合され、塗料流出ポートPoutからフィードノズル3を介して回転霧化頭5に供給される。
なお、インレットブロックBには塗料ホースHが接続される流入ポートP〜Pの他に、洗浄流体を供給する洗浄流体ポートPが設けられ、洗浄流体ポートPから流入された洗浄流体は、洗浄流体流路28を介して各流入ポートP〜Pの逆止弁CVの弁室34内に供給されて、逆止弁CV内部を洗浄できるようになっている。
以上が本発明の構成であって、次にその作用について説明する。
メンテナンスを行う場合は、塗装機1をロボットアーム(図示せず)に取り付けた状態で洗浄流体ポートPから洗浄流体を供給してミキシングユニット2、フィードノズル3及び回転霧化頭5に付着している塗料を洗浄する。
そして、各色替バルブ(図示せず)を閉鎖した状態で、ミキシングユニット2を格納スペースSの底面11に固定している締付蓋13を外し、側面の装填口15を開放すれば、ミキシングユニット2を簡単に取り出すことができる。
なお、塗料ホースHを長めにして余裕を持たせておけば、塗料ホースHを流入ポートP〜Pから外すまでもなく、格納スペースSの外に引き出すことができる。
このとき、ミキシングユニット2は、インレットブロックBと、センターブロックBと、アウトレットブロックBに分解できるので、各ブロックB〜Bごとに洗浄することができる。
また、各ブロックB〜Bを分解することにより、インレットブロックBとセンターブロックBとのすり合わせ面に形成された液膜流路21が、下向円錐凸面21aと下向円錐凹面21bに分解されてその内部が露出されるので、組立状態で1mmのクリアランスしかない狭い液膜流路21の内部を簡単に分解洗浄できる。
さらに、センターブロックBとアウトレットブロックBのすり合わせ面に形成された混合流路23が略環状の凹溝23a及び23bに分解されて、スタティックミキサ22の攪拌フィン27が露出されるので、これを外して混合流路23内を洗浄することができると共に、攪拌フィン27も簡単に取り出して洗浄することができ、必要に応じて交換することもできる。
そして、攪拌フィン27を混合流路23内にいれて各ブロックB〜Bを重ねて、格納スペースSに入れ、装填口15の蓋体16を閉成した状態で、締付蓋13を締めていけば、蓋体16は締付蓋13に押されて先端側へ移動しようとするが、装填口15及び蓋体16のテーパ面15a及び16a同士が摺接して、蓋体16が装填口15に密着する方向に案内されるので、装填口15は蓋体16により気密に閉じられる。
また、締付蓋13の押込ロッド14がミキシングユニット2を格納スペースSの底面11に押し当てることにより、各ブロックB〜Bを一体化させ、塗料流出ポートPoutがフィードノズル3の流入口3inに連通されるので、組み立ても極めて簡単である。
なお、各ポートP〜Pには、対向するポートPとP、PとP、PとPに混合しようとする塗料(例えば主剤と硬化剤)を供給する場合に限らず、その一部に混合することなく単独で供給される塗料の塗料ホースHが接続されていてもよい。
また,同色の塗料ホースH…を対向する塗料流入ポートPとP等に接続し、一方の供給系統の塗料の残量が少なくなったときに、他方の供給系統の同色塗料を供給開始して混合供給させれば、供給系統の切換の瞬間に塗料が出なくなる息継ぎを起こしにくい。
この場合、生産ロット等の違いにより色相等に僅かな差があっても、二以上の同色塗料を同時供給して混合させることによりその差が希釈化されるので、塗装している最中に一方の供給系統からの塗料供給が停止されても、色相等が目視でわかるほど変化することがない。
以上述べたように、本発明は、個別に供給される二以上の塗料を混合し、その混合塗料をフィードノズルを介してボディ先端に設けられた霧化機構から噴霧する塗装機の用途に適用でき、特に、2液混合型塗料の主剤と硬化剤を混合して塗装する塗装機の用途に好適なものである。
本発明に係る塗装機の一例を示す断面図。 その外観図。 格納スペースを開放した状態を示す図。 ミキシングユニットを示す断面図。 ミキシングユニットを示す平面図。 ミキシングユニットを示すスタティックミキサを示す説明図。 液膜流路内の流れを示す説明図。 従来装置を示す説明図。
符号の説明
1 塗装機
2 ミキシングユニット
3 フィードノズル
4 ボディ
5 回転霧化頭(霧化機構)
Pout 塗料流出ポート
S 格納スペース
11 底面
12 背面開口部
13 締付蓋
15 装填口
16 蓋体
〜P 流入ポート
インレットブロック
センターブロック
アウトレットブロック
21 液膜流路
22 スタティックミキサ

Claims (5)

  1. フィードノズルを介して供給される塗料をボディ先端に設けられた霧化機構から噴霧する塗装機であって、
    複数の塗料が同時に供給されたときにこれらを混合して塗料流出ポートに送り出すミキシングユニットが、ボディ背面側に形成された格納スペースに着脱可能に装填され、
    前記格納スペース底面にフィードノズルの流入口が形成されると共に、前記ミキシングユニットが格納スペース底面に押し当てられて前記塗料流出ポートがフィードノズルの流入口に連結されていることを特徴とする塗装機。
  2. 前記ミキシングユニットは、塗料ホースを接続する複数の流入ポートを形成したインレットブロックと、塗料流出ポートが形成されたアウトレットブロックと、その中間に挟まれるセンターブロックの少なくとも三つのブロックが互いに密着して配され、
    インレットブロックとセンターブロックとのすり合わせ面には任意の二つの流入ポートから供給される塗料を膜状にして接触させる液膜流路が形成されると共に、センターブロックとアウトレットブロックのすり合わせ面には前記液膜流路を通過した塗料を混合する管路攪拌器を配した混合流路が形成された請求項1記載の塗装機。
  3. 前記ミキシングユニットが格納スペース背面開口部に配された締付蓋により格納スペース底面に押し当てられた請求項1記載の塗装機。
  4. 前記格納スペースの側面にミキシングユニットを出し入れする装填口が形成され、該装填口の蓋体が前記締付蓋により閉成状態に固定されるように成された請求項3記載の塗装機。
  5. 前記蓋体が装填口に噛み合わされ、その噛合部分には、前記締付蓋の締付方向に対して蓋体を装填口へ密着させる方向に案内するテーパが形成されてなる請求項4記載の塗装機。



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