JP4771530B2 - 光増幅器 - Google Patents
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Description
(2)IPネットワークに適したIP over WDMにおいては、WDMシステムによりプロテクション機能が提供されることが望まれている。ここで、このプロテクション機能は、ビットレート無依存性の要望を考慮すると、光レイヤ層で波長を切り替える方式が有力である。しかし、この方式では、波長数の過渡的な増加/減少が生じる。
このように、都市内リング網では、波長多重光の波長数が頻繁に変化する。そして、各光ノードの光増幅器は、波長数が変化するごとに動作モードを適切に切り替えながら波長多重光を増幅する。
(1)光増幅器は、上述したように、通常時はALCモードで動作し、波長多重光の波長数が変化したときにAGCモードで動作する。このとき、波長数情報は、たとえば、各光ノードを介して伝送される制御信号により通知される。しかし、この制御信号は、通常、各ノードにおいて電気信号に変換されてから解釈され、その後、再び光信号に変換されて3R(信号再生、波形再生、タイミング再生)動作を行いながら次の光ノードに転送されるようになっている。このため、波長多重光の波長数が変化してから波長数情報が各光ノードに到着するまでに、数100m秒〜数秒かかることがあった。一方、ALCモードでは、通常、光増幅器の出力レベルが波長多重光の波長数に対応する一定の値になるように制御される。このとき、波長数は、上述の波長数情報により通知される。したがって、光増幅器は、波長数が変化してから波長数情報が通知されるまでの間(上述の例では、数100m秒〜数秒)は、変化前の波長数に対応する出力レベルを維持するように動作することになり、各波長ごとのレベルが変動してしまう。例えば、波長多重光の波長数が3波長から5波長に増加した場合は、ALCモードで動作している光増幅器は、波長数情報を受信するまでの期間は、3波長が多重されているものとして波長多重光を増幅するので、各波長ごとの出力レベルが大きく低下してしまう。
本発明の課題は、波長多重光を増幅する光増幅器において、安定した出力レベルが得られるようにすることである。
図1は、本発明の実施形態の光増幅器が使用される光通信システムの一例の構成図である。ここでは、リング状の伝送路を有する光通信システムを採り上げるが、本発明はこれに限定されるものではなく、2地点あるいは多地点が任意の経路で接続される光通信システムに適用可能である。
図3は、光ノードの構成図である。ここで、光ノード1は、上述したように、幹線系回線を介して伝送されてきた波長多重光を増幅する機能、ドロップ機能、およびアド機能を備えている。なお、波長多重光は、複数の信号光および監視制御信号を伝送するOSC光を含んでいる。
(1)AGCの時定数は、EDF41a、41bの応答時間に対して十分に短くする。
図7は、光増幅媒体の応答時間を説明する図である。光増幅媒体の利得は、励起光により制御される。すなわち、励起光パワーが低下すれば、それに伴って光増幅媒体の利得も小さくなり、励起光パワーが高くなれば、それに伴って光増幅媒体の利得も高くなる。しかし、励起光パワーが変化した時から光増幅媒体の利得がその変化に応じて調整されるまでには一定の時間を要する。そして、この応答時間は、一般に、励起光パワーが増加したときよりも、励起光パワーが低下したときの方が長くなる。なお、光増幅媒体の応答時間は、その材料に依存して決まり、例えば、EDFの場合は数m秒程度である。
この式によれば、入力パワーが変化したときから時間Tが経過した時点における出力パワーの誤差は、「ΔP/e」にまで小さくなっている。そして、以下では、この時間Tを、「ALCの時定数」または「ALCの応答時間」と呼ぶことがある。
=(GPin+Pase )/Pin
=G+Pase /Pin
=G+Pase /mPinch
この式で、「m」は波長多重光の波長数(チャネル数)を表し、「Pinch」は1チャネル当たりの入力パワーを表す。すなわち、受光素子により検出された入力/出力パワーのみを用いて利得を算出しようとすると、ASEに起因する誤差が発生することになる。そして、その誤差は波長多重光の波長数に依存する。
このように、AGC回路43aにおいては、受光素子51aにより検出された入力パワー値にASE補正値1が加算される。したがって、EDF41aの利得が適切に検出され、その検出結果を利用してEDF41aの利得が正しく制御される。また、AGC回路43aは、EDF41aへの入力光が停止した場合は、ASE補正値1に相当する光がEDF41aに入力されているものと見なして動作する。従って、AGC回路43aに「ゼロ」が入力される状態が回避され、制御系が安定する。
なお、AGC回路43a、43bの応答時間(AGC時定数)は、上述したように、EDF41a、41bの応答時間と比較して十分に短い。そして、このことは、例えば、アンプ53a、53b、55a、55bの高速化により実現される。
実施形態の光増幅器は、さらにALC補助回路60を備えている。ここで、ALC補助回路60は、アンプ61、63、およびサンプルホールド回路62を含む。そして、アンプ61は、可変減衰器42の入力/出力パワーに基づいて、可変減衰器42における損失を求める。なお、可変減衰器42の入力パワーは受光素子52aにより検出され、出力パワーは受光素子51bにより検出される。サンプルホールド回路62は、所定時間ごとにアンプ61の出力を取り込む。そして、アンプ63は、アンプ61により得られる可変減衰器42における損失をサンプルホールド回路62に保持されている損失値に一致させるための差分データを出力する。
この光増幅器では、様々な制御がDSP71により実行される。なお、DSP71には、光増幅器の入力パワーを表すデジタルデータ、光増幅器の出力パワーを表すデジタルデータ、可変減衰器42における損失を表すデジタルデータ、制御情報が与えられる。ここで、光増幅器の入力パワーを表すデジタルデータは、受光素子51aにより検出されたアナログ値をデジタルデータに変換することにより得られる。光増幅器の出力パワーを表すデジタルデータは、受光素子52bにより検出されたアナログ値をデジタルデータに変換することにより得られる。可変減衰器42における損失を表すデジタルデータは、受光素子52a、51bにより検出された光パワーの比率を表すアナログ値をデジタルデータに変換することにより得られる。制御情報は、波長数情報、動作モード切替え情報、ASE補正量情報を含み、制御回路12から与えられる。なお、これらの情報は、上述した監視制御信号により各光ノードに伝送される。また、DSP71は、ROM72およびEP2ROM73にアクセスすることができる。そして、DSP71は、これらのデータおよび情報に基づいて、可変減衰器42における損失を表す情報を出力する。なお、DSP71の出力は、D/A変換回路によりアナログデータに変換されて可変減衰器42に与えられる。
(1)ALCモードにおいて、可変減衰器42に対して指示を与える。
(2)ALCモードにおいて、所定時間ごとに可変減衰器42における損失を検出し、それをEP2ROM73に書き込む。このとき、EP2ROM73は、新たに検出される損失値により随時更新されていく。
上記(1)について詳しく説明する。ALCモードにおける出力パワーは、基本的には、波長多重光の波長数に応じて決定される。ここで、波長多重光の波長数は、上述したように、監視制御信号により通知される。そして、ALCモードにおいて保持すべき目標出力パワーは、基本的には、「1波当たり出力パワー」と「波長数」との積により与えられる。なお、「1波当たり出力パワー」は、予めROM72に格納されている。
=NFi hνΔF/Pin
ここで、「OSNRi 」は、i番目の光増幅器における光信号/ノイズ比を表す。「NFi 」は、i番目の光増幅器におけるノイズ指数を表し、例えば、ROM72に予め格納されている。「hν」は、エネルギーを表す。「ΔF」は、規格化された定数であって、例えば0.1nmである。「Pin」は、入力パワーを表す。
光ノード1a:1/OSNRa
光ノード1b:1/OSNRa +1/OSNRb
光ノード1c:1/OSNRa +1/OSNRb +1/OSNRc
そして、DSP71は、下式に従い、目標出力パワーを決定する。
ここで、「m」は、波長多重光の波長数を表し、「Poutch 」は、1波当たり出力パワーを表し、「1/OSNR」は、上述のようにして算出された累積ノイズである。
<第1の実施例>
第1の実施例の光増幅器は、ALCモードを基本モードとして動作し、波長数が変動した場合あるいは障害が発生した場合にAGCモードで動作する。
時刻T1 において、波長多重光の波長数が「5」から「3」に減少すると、光増幅器の総出力パワーは、「50」から「30」に低下する。このとき、光増幅器は、ALCモードで動作している。したがって、DSP71は、時刻T2 において、波長数情報を含む監視制御信号を受信するまで、光増幅器の総出力パワーが「50」に戻るように可変減衰器42を調整していく。しかし、上述したように、実施形態の光増幅器のALC時定数は十分に長いので、時刻T2 における光増幅器の総出力パワーは、ほぼ「30」のままである。すなわち、時刻T1 〜時刻T2 の期間は、1波当たりの出力パワーは、ほぼ「10」のままである。
<第2の実施例>
第2の実施例の光増幅器は、AGCモードを基本モードとして動作し、定期的にALCモードで動作する。
<第3の実施例>
第3の実施例の光増幅器は、第1の実施例と同様に、ALCモードを基本モードとして動作する。ただし、第3の実施例の光増幅器では、第1の実施例の第1のALCモード、第2のALCモード、AGCモードに加え、シャットダウンモードを備える。
<第4の実施例>
第4の実施例の光増幅器は、図24に示すように、待機(ホットスタンバイ)モードを備える。
上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回路と、
当該光増幅器の出力レベルが、上記光通信システム内の各光増幅器に通知される制御信号に対応する値に保持されるように上記光減衰器における損失を制御するレベル制御回路、を有し、
上記レベル制御回路の時定数が、上記制御信号が上記光通信システム内の各光増幅器に通知されるまでの時間よりも長いことを特徴とする光増幅器。
上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回路と、
当該光増幅器の出力レベルが一定の値に保持されるように上記光減衰器における損失を動的に制御する第1の動作モード、または、上記光減衰器における損失として上記第1の動作モードの終了時の損失値を固定的に設定する第2の動作モードを選択的に実行するレベル制御回路、
を有する光増幅器。
上記利得制御回路の時定数が、上記光増幅媒体の応答時間よりも短い。
上記利得制御回路は、
上記光増幅媒体の入力パワーおよび出力パワーを検出する検出手段と、
その検出手段により検出された入力パワーおよび出力パワーに基づいて、上記光増幅媒体の利得を算出する算出手段と、
その算出手段により算出された利得に従って上記光増幅媒体に供給すべき励起光のパワーを制御する励起光制御手段と、を有し、
上記算出手段は、上記入力パワーと、上記出力パワーから上記光増幅媒体において発生する自然放出光パワーを差し引いた値との比率に基づいて上記光増幅媒体の利得を算出する。
上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回路と、
当該光増幅器の出力レベルが一定の値に保持されるように上記光減衰器における損失を制御するレベル制御回路と、を有し、
上記利得制御回路が、
上記光増幅媒体の入力パワーおよび出力パワーを検出する検出手段と、
その検出手段により検出された入力パワーおよび出力パワーに基づいて、上記光増幅媒体の利得を算出する算出手段と、
その算出手段により算出された利得に従って上記光増幅媒体に供給すべき励起光のパワーを制御する励起光制御手段と、を有し、
上記算出手段が、上記光増幅媒体において発生する自然放出光パワーに対応する所定の値が加算された上記入力パワーと、上記出力パワーとの比率に基づいて上記光増幅媒体の利得を算出することを特徴とする光増幅器。
上記レベル制御回路は、上記制御信号により波長多重光の波長数が変化したことが通知された時に、上記光減衰器における損失を固定する。
上記レベル制御回路は、上記光減衰器における損失が固定されているときに波長多重光の波長数が安定すると、当該光増幅器の出力レベルが所定の値に保持されるように上記光減衰器における損失を制御する動作モードに戻る。
上記レベル制御回路は、上記制御信号を所定時間継続して受信できなかった時に、上記光減衰器における損失を固定する。
上記利得制御回路は、当該光増幅器に波長多重光が入力されていないときは、上記光増幅媒体の増幅動作を停止する。
上記レベル制御回路は、当該光増幅器の起動時には第1の時定数で動作し、以降は上記第1の時定数よりも長く且つ上記制御信号が上記光通信システム内の各光増幅器に通知されるまでの時間よりも長い第2の時定数で動作する。
上記レベル制御回路は、当該光増幅器の出力レベルが、波長多重光が当該光増幅器まで伝送されてくる間に累積したノイズを考慮して決まる値に保持されるように上記光減衰器における損失を制御する。
上記光増幅媒体が第1および第2の光増幅媒体から構成され、
上記利得制御回路は、上記第1および第2の光増幅媒体の利得の和を一定の値に保持する。
入力レベルに依存することなく入力波長多重光を一定の利得で増幅する光増幅媒体と、
上記光増幅媒体の前段または後段に設けられる光減衰器と、
当該光増幅器の出力レベルが、上記光通信システム内の各光増幅器に通知される制御信号に対応する値に保持されるように上記光減衰器における損失を制御するレベル制御回路を備え、
上記レベル制御回路の時定数が、上記制御信号が上記光通信システム内の各光増幅器に通知されるまでの時間よりも長いことを特徴とする光増幅器。
上記複数の光ノードが、それぞれ付記1に記載の光増幅器を備えることを特徴とする光通信システム。
上記複数の光増幅器がそれぞれ付記1に記載の光増幅器であることを特徴とする光通信システム。
12 制御回路
41a、41b EDF(エルビウム添加ファイバ)
42 可変減衰器
43a、43b AGC回路
44 ALC回路
56a、56b 励起光源(LD)
62 サンプルホールド回路
71 DSP
72 ROM
73 EP2ROM
Claims (1)
- 複数のノード間で波長多重光を伝送する光通信システムにおいて使用される前記ノードに備えられた光増幅器を利用する増幅方法であって、
前記光増幅器は、AGC増幅器とALC動作のための光減衰器とで構成され、AGCモードではAGC動作を、ALCモードではALC動作をする光増幅器であって、前記各ノードにおいては、波長多重数を指示する制御信号が、各ノードにおいて電気信号に変換されて解釈され再び光信号に変換する動作を行ないながら次の光ノードに転送される前記光通信システムの上記複数のノードの中の任意のノードに設けられ、
前記光増幅器は、
波長多重光を増幅し、AGC動作を行う光増幅媒体と、
前記光増幅媒体の前段または後段に設けられて波長多重光を減衰させ、ALC動作を行う光減衰器と、
前記光増幅媒体の利得をモニタする第1のモニタ手段と、
当該光増幅器の出力レベルをモニタする第2のモニタ手段と、
前記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回路と、
当該光増幅器の出力レベルが、他のノードから通知された前記制御信号が指示する波長多重数に対応する値に保持されるように、前記光減衰器における損失を制御するレベル制御回路、を有し、
前記光増幅媒体は前記第1のモニタ手段のモニタ結果に基づいてAGC動作を行い、
前記光減衰器は、前記ALCモードでは前記第2のモニタ手段のモニタ結果に基づいて前記制御信号で通知された波長数に応じたレベルを目標としてALC動作を行い、前記AGCモードではAGCモード中に取得した目標値にALC動作を行い、
前記制御信号を作成したノードがその制御信号を送信することで、前記各ノードにおいて、前記制御信号によって波長多重数の変動が通知された場合、前記ALCモードから前記AGCモードに移行するとともに、前記ALCモードにおいて、前記光増幅器の入力/出力レベルが変動した時から、出力レベルが保持すべき一定のレベルに戻るように前記光減衰器における損失が適切に調整されるまでの時間である前記レベル制御回路の時定数は、前記光増幅器の入力/出力レベルが変動した時から前記制御信号により波長数の変動が通知されるまでに要する時間よりも長い
ことを特徴とする増幅方法。
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