JP4771607B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に係り、特に、配線層間に微細なコンタクトホールを開口する場合に好適な配線層の側壁絶縁膜を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、1個のメモリセルが1個の転送トランジスタと1個のキャパシタとにより構成され、小さい面積ですむため、大容量化に適した半導体メモリである。近年の電子機器等の情報処理量の増大に伴い、電子機器等に用いられるDRAMは急速に微細化、大容量化が進行している。
【0003】
従来のDRAMの製造方法におけるビットコンタクト形成までの工程について図12乃至図14を用いて説明する。図12乃至図14は、従来のDRAMの製造方法を示す工程断面図である。図12乃至図14の各図は、DRAMのビット線方向に沿った断面図である。
【0004】
まず、シリコン基板100上に、例えば熱酸化法により、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜102を形成する。
【0005】
次いで、全面に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、例えば膜厚70nmのアモルファスシリコン膜114と、例えば膜厚45nmのタングステン膜106と、例えば膜厚200nmのシリコン窒化膜108とを順次堆積する。
【0006】
次いで、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、これらの膜を同一の形状にパターニングする。こうして、上面がシリコン窒化膜108で覆われ、アモルファスシリコン膜104及びタングステン膜106が積層されてなるゲート電極112を形成する。
【0007】
次いで、ゲート電極112をマスクとしてイオン注入を行い、ゲート電極20の両側のシリコン基板100中にソース/ドレイン拡散層114a、114bを形成する(図12(a))。
【0008】
こうして、シリコン基板上100上に、ゲート電極112と、ソース/ドレイン拡散層114a、114bとを有するメモリセルトランジスタを形成する。
【0009】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚20nmのシリコン窒化膜116を形成する(図12(b))。
【0010】
次いで、シリコン基板100が露出するまで異方性エッチングを行い、ゲート電極112の側壁に、シリコン窒化膜よりなるスペーサ絶縁膜118を形成する(図12(c))。
【0011】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚15nmのシリコン窒化膜よりなるバリア絶縁膜120を形成する(図13(a))。
【0012】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚約350nmのBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)膜よりなる層間絶縁膜122を形成する(図2(b))。
【0013】
次いで、例えばリフロー法より層間絶縁膜122の表面段差を緩和した後、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing、化学的機械的研磨)法によりシリコン窒化膜108が露出するまで表面を研磨し、層間絶縁膜122の表面を平坦化する(図13(c))。
【0014】
次いで、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、層間絶縁膜122及びゲート絶縁膜102に、ソース/ドレイン拡散層114aに達するコンタクトホール124をゲート電極112及びバリア絶縁膜120に自己整合で形成する(図14(a))。
【0015】
次いで、層間絶縁膜122に開口されたコンタクトホール124内に、アモルファスシリコンよりなるプラグ126を埋め込む(図14(b))。例えば、CVD法によりアモルファスシリコン膜を堆積した後、シリコン窒化膜108が露出するまでこのアモルファスシリコン膜をエッチバックし、コンタクトホール124内にアモルファスシリコン膜を選択的に残存させる。こうして、コンタクトホール124内にプラグ126を形成する。
【0016】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えばシリコン酸化膜等よりなる層間絶縁膜128a、128bを順次形成する。
【0017】
次いで、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、プラグ126に達するコンタクトホール130を層間絶縁膜128a、128bに形成する。
【0018】
次いで、層間絶縁膜128b上に、コンタクトホール130を介してプラグ126に接続されたビット線132を形成する(図14(c))。
【0019】
このように、従来のDRAMの製造方法では、コンタクトホール130を開口するために、ゲート電極112上に形成されたシリコン窒化膜108と、ゲート電極112の側面部に形成されたスペーサ絶縁膜118及びバリア絶縁膜120とをストッパとして用いる、いわゆる自己整合コンタクト技術が広く用いられていた。また、DRAMに限らず、SRAMその他のメモリデバイスやロジックデバイス等においても、このような自己整合コンタクト技術が広く利用されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の半導体装置の高集積化に伴う微細化によって、ゲート電極の側面部に形成されたスペーサ絶縁膜118及びバリア絶縁膜120よりなる側壁絶縁膜の膜厚も薄くなっている。側壁絶縁膜の薄膜化は、配線間容量や配線と電極プラグとの間の容量の増大を引き起こす。このため、ゲート電極を構成する材料として比抵抗の低いメタル材料を採用した場合であっても、これら寄生容量に起因する信号遅延により、メタル材料のメリットを十分に生かすことはできなかった。
【0021】
上述した課題を解決する方法としては、側壁絶縁膜を形成する際に、その膜厚をできるだけ厚くすることが考えられる。しかしながら、単純に側壁絶縁膜の膜厚を厚くしたのでは隣接する側壁絶縁膜間の間隙が狭くなってしまい、配線間にコンタクトホールを形成することが困難となる。すなわち、側壁絶縁膜の厚膜化を図ると、例えば図15に示すように、バリア絶縁膜120間の間隙134が狭くなる。このため、このような微細な間隙134では、間隙134底部のバリア絶縁膜120を除去してコンタクトホールを形成する際、エッチングのための反応性ガスが間隙134の側部まで到達しにくくなる。この結果、コンタクトホールの形成が困難となる。
【0022】
また、間隙134が狭くなるとプラグ126とビット線130とのコンタクト面積が減少することとなり、コンタクト抵抗の上昇を招来することにもなる。
【0023】
さらには、実際の製造現場においては、製造ばらつきを考慮したマージンを確保する必要がある。したがって、間隙134が更に狭くなることも想定される。
【0024】
本発明の目的は、配線層間の寄生容量を低減し、また、コンタクトホールの形成が容易な配線層の側壁絶縁膜を有する半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、基板上に形成された配線層と、前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に形成され、少なくとも3層以上の絶縁膜を有し、前記配線層の前記側面部を覆う絶縁膜の層数が、前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う絶縁膜の層数よりも多い側壁絶縁膜とを有し、前記3層以上の絶縁膜は、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の側面に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の側面に形成された第3絶縁膜とを含み、前記キャップ絶縁膜の上面と、前記第1絶縁膜の上面と、前記第3絶縁膜の上面の高さが同一であることを特徴とする半導体装置によって達成される。
【0026】
また、上記目的は、基板上に形成された配線層と、前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に形成され、誘電率が互いに異なる絶縁膜を含む少なくとも3層以上の絶縁膜を有し、前記配線層の前記側面部を覆う膜厚が前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う膜厚よりも厚い側壁絶縁膜とを有し、前記3層以上の絶縁膜は、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の側面に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の側面に形成された第3絶縁膜とを含み、前記第1の絶縁膜の側面部の上部領域における前記第2の絶縁膜の膜厚は選択的に薄くされていることを特徴とする半導体装置によっても達成される。
【0027】
また、上記目的は、基板上に形成された配線層と、前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成され、少なくとも前記配線層と同じ高さを有し、かつ、前記キャップ絶縁膜の側面の少なくとも一部を露出するような高さを有する第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の側面及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成され、前記キャップ絶縁膜とほぼ等しい高さを有する第2の絶縁膜とを有し、前記配線層の前記側面部を覆う膜厚が前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う膜厚よりも厚い側壁絶縁膜とを有することを特徴とする半導体装置によっても達成される。
【0028】
また、上記目的は、基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜よりもエッチングレートの速い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に前記第1の絶縁膜を選択的に残存し、前記第1の絶縁膜の側面部の下部領域に前記第2の絶縁膜を選択的に残存する工程と、前記第1の絶縁膜の前記側面部の上部領域及び前記第2の絶縁膜の側面部に接するように第3の絶縁膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜を覆う第4の絶縁膜を形成する工程と、前記キャップ膜をストッパとして、前記キャップ膜上の前記第3の絶縁膜及び前記第4の絶縁膜を研磨により除去する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成される。
【0029】
また、上記目的は、基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜よりもエッチングレートの速い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に前記第1の絶縁膜を選択的に残存し、前記第1絶縁膜の側面に前記第2絶縁膜を選択的に残存し、かつ、前記第1の絶縁膜の側面部の上部領域における前記第2の絶縁膜の膜厚を選択的に薄くする工程と、前記第2の絶縁膜の側面部に接するように第3の絶縁膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜を覆う第4の絶縁膜を形成する工程と、前記キャップ膜をストッパとして、前記キャップ膜上の前記第3の絶縁膜及び前記第4の絶縁膜を研磨により除去する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成される。
【0030】
また、上記目的は、基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜を異方性エッチングし、前記第1の絶縁膜を前記配線層の側面部に残存させるとともに、前記キャップ絶縁膜の側面部の少なくとも一部を露出する工程と、前記第1の絶縁膜の側面部及び前記キャップ絶縁膜の側面部に接する第2の絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成される。
【0031】
なお、本明細書にいう「基板」とは、シリコン基板などの半導体基板そのもののみならず、トランジスタ、配線層、絶縁膜等が形成された半導体基板をも含むものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図、図2乃至図4は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0033】
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図1を用いて説明する。
【0034】
シリコン基板10上には、シリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜12が形成されている。ゲート絶縁膜12上には、上面がシリコン窒化膜よりなるキャップ絶縁膜22により覆われたゲート電極14が形成されている。ゲート電極14は、アモルファスシリコン膜16及びタングステン膜18よりなる積層構造を有している。ゲート電極14両側のシリコン基板10中には、ソース/ドレイン拡散層20a、20bが形成されている。こうして、ゲート電極14と、ソース/ドレイン拡散層20a、20bとを有するメモリセルトランジスタが構成されている。
【0035】
ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側面部には、シリコン窒化膜よりなるスペーサ絶縁膜24が形成されている。スペーサ絶縁膜24の側壁には、その側面部の下部領域を選択的に覆う下部スペーサ絶縁膜26が形成されている。下部スペーサ絶縁膜26の側面部及び下部スペーサ絶縁膜26により覆われていない領域のスペーサ絶縁膜24の側面部には、シリコン窒化膜よりなるバリア絶縁膜28が形成されている。
【0036】
ゲート電極14の周りは、キャップ絶縁膜22とほぼ等しい高さのBPSGよりなる層間絶縁膜30が埋め込まれ、表面が平坦化されている。層間絶縁膜30には、ソース/ドレイン拡散層20aに達するコンタクトホール42が形成されている。コンタクトホール42には、ソース/ドレイン拡散層20aに電気的に接続されたプラグ32が埋め込まれている。キャップ絶縁膜22及び層間絶縁膜30上には、シリコン酸化膜等よりなる層間絶縁膜34a、34bが形成されている。層間絶縁膜34b上には、層間絶縁膜30に埋め込まれたプラグ32を介してソース/ドレイン拡散層20aに電気的に接続されたビット線36が形成されている。
【0037】
このように、本実施形態による半導体装置は、ゲート電極14の側面部を覆う側壁絶縁膜が、スペーサ絶縁膜24、下部スペーサ絶縁膜26及びバリア絶縁膜28とにより構成されていることに主たる特徴がある。このようにして側壁絶縁膜を構成することにより、ゲート電極14近傍の側壁絶縁膜の膜厚を選択的に厚くできるので、ゲート電極14とプラグ32との間の寄生容量を低減することができる。また、下部スペーサ絶縁膜26は、シリコン窒化膜よりも誘電率の小さいシリコン窒化酸化膜により構成されているので、寄生容量を更に低減することができる。また、エッチングガスがゲート電極14間に入り込みやすくなるので、コンタクトホール42を形成する際のエッチングを容易にすることができる。また、プラグ上面の面積を大きくすることができるので、ビット線36等の上部配線との接続マージンを大きくとることもできる。
【0038】
なお、下部スペーサ絶縁膜26は、少なくともゲート電極14程度の高さを有することが望ましい。下部スペーサ絶縁膜26を形成する意味は、ゲート電極14とプラグ32との間の寄生容量を低減することと、コンタクトホールを形成したときにコンタクトホール内にゲート電極14が露出するのを防止することにある。したがって、下部スペーサ絶縁膜26の高さは、これらの点を考慮したうえで、コンタクトホール42開口の際の層間絶縁膜のエッチング条件やデザインルールに応じて適宜制御することが望ましい。
【0039】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図2乃至図4を用いて説明する。図2乃至図4の各図は、DRAMのビット線方向に沿った断面図である。
【0040】
まず、シリコン基板10上に、例えば熱酸化法により、例えば膜厚5nmのシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜12を形成する。
【0041】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚70nmのアモルファスシリコン膜16と、例えば膜厚45nmのタングステン膜18と、例えば膜厚200nmのシリコン窒化膜よりなるキャップ絶縁膜22とを順次堆積する。
【0042】
次いで、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、これらの膜を同一の形状にパターニングする。こうして、上面がキャップ絶縁膜22で覆われアモルファスシリコン膜16及びタングステン膜18が積層されてなるゲート電極14を形成する。この際、例えば0.13μmルールを想定し、0.13μm幅のゲート電極14を、例えば0.13μm間隔で複数形成する。
【0043】
なお、ゲート電極14を構成するアモルファスシリコン膜16は、厳密には後の熱工程において結晶化して多結晶シリコン膜となる。但し、本明細書では説明を簡便にするため、以降の説明においてもアモルファスシリコン膜16と表すものとする。
【0044】
次いで、ゲート電極14をマスクとしてイオン注入を行い、ゲート電極14の両側のシリコン基板10中にソース/ドレイン拡散層20a、20bを形成する(図2(a))。
【0045】
こうして、シリコン基板上10上に、ゲート電極14、ソース/ドレイン拡散層20a、20bを有するメモリセルトランジスタを形成する。
【0046】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚20nmのシリコン窒化膜38と、例えば膜厚10nmのシリコン窒化酸化膜40とを順次形成する(図2(b))。
【0047】
なお、シリコン窒化膜38及びシリコン窒化酸化膜40は、それぞれスペーサ絶縁膜24及び下部スペーサ絶縁膜26となる膜である。これら絶縁膜は、シリコン窒化膜及びシリコン窒化酸化膜に限らず、上層の絶縁膜が下層の絶縁膜よりもエッチングレートの速い膜となる組み合わせであれば、他の絶縁材料を適用してもよい。例えば、シリコン窒化酸化膜の代わりに、シリコン酸化膜を適用することができる。
【0048】
また、シリコン窒化膜38とシリコン窒化酸化膜40とは、別々の炉内で成膜してもよいし、シリコン窒化膜38とシリコン窒化酸化膜40とを同一の炉内で連続成長するようにしてもよい。連続成長することにより、シリコン窒化膜38とシリコン窒化酸化膜40との界面が清浄となり、また、製造工程数を削減する効果もある。
【0049】
次いで、シリコン窒化酸化膜40を、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により、シリコン窒化膜38に対して選択的に異方性エッチングする。こうして、シリコン窒化酸化膜40を、シリコン窒化膜38の側壁部分のみに選択的に残存させる(図2(c))。
【0050】
なお、RIE法によりシリコン窒化酸化膜40を異方性エッチングすることにより、シリコン窒化酸化膜40の上面部は、ゲート電極14から離間するほどにその高さが低くなるように傾斜する。
【0051】
次いで、シリコン窒化膜38を、例えばRIE法により、キャップ絶縁膜22の表面が露出するまで異方性エッチングする。このとき、シリコン窒化膜38をエッチングする条件として、シリコン窒化酸化膜40をもエッチングし、且つ、シリコン窒化酸化膜40のエッチングレートがシリコン窒化膜38のエッチングレートよりも速くなる条件を適用することにより、キャップ絶縁膜22上及びゲート絶縁膜12上のシリコン窒化膜38がエッチングされるとともに、シリコン窒化酸化膜40の上端部もエッチングされる。
【0052】
なお、シリコン窒化酸化膜40及びシリコン窒化膜38のエッチングは、別々の条件でそれぞれ個別に行ってもよいし、同一の条件で連続して行ってもよい。
【0053】
こうして、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側面部に、シリコン窒化膜38よりなるスペーサ絶縁膜24と、シリコン窒化酸化膜40よりなる下部スペーサ絶縁膜26とを形成する(図3(a))。なお、残存する下部スペーサ絶縁膜26は、前述のように、少なくともゲート電極14の高さと同程度の高さを有することが望ましい。
【0054】
上述のようにエッチングレートの違いを利用してゲート電極14近傍の側壁を覆う下部スペーサ絶縁膜26を形成して側壁絶縁膜の厚膜化を行うことにより、隣接する側壁絶縁膜間の間隙上部の幅を狭めることなくゲート電極14の近傍の側壁絶縁膜を選択的に厚膜化することができる。したがって、コンタクトホール42の形成が困難になることなく、ゲート電極14とプラグ32との間に生じる寄生容量の低減を図ることができる。また、下部スペーサ絶縁膜26の材質を、スペーサ絶縁膜24やバリア絶縁膜28の材質よりも小さな誘電率を有するものとすることができ、ゲート電極14とプラグ32との間の寄生容量をさらに低減することができる。
【0055】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚15nmのシリコン窒化膜を堆積し、シリコン窒化膜よりなるバリア絶縁膜28を形成する(図3(b))。バリア絶縁膜28を構成する材料は、キャップ絶縁膜22及びスペーサ絶縁膜24と同じ材料又はエッチングレートがほぼ等しい材料にすることが望ましい。こうすることで、後の工程でソース/ドレイン拡散層20aに接続するプラグ32を埋め込むためのコンタクトホール42を自己整合的に形成することが可能となる。
【0056】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚約350nmのBPSG膜よりなる層間絶縁膜30を形成する(図3(c))。次いで、例えばリフロー法により層間絶縁膜30の表面段差を緩和した後、例えばCMP法によりキャップ絶縁膜22が露出するまで表面を研磨し、層間絶縁膜30の表面を平坦化する(図4(a))。
【0057】
次いで、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、層間絶縁膜30中に、ソース/ドレイン拡散層20aに達するコンタクトホール42をゲート電極14及びバリア絶縁膜28に自己整合で形成する(図4(b))。このとき、側壁絶縁膜の上端部の間隙は底部の間隙よりも広くなっているので、側壁絶縁膜の間隙にエッチングガスが入り込みやすく、容易にコンタクトホール42を開口することができる。
【0058】
次いで、層間絶縁膜30に開口されたコンタクトホール42内に、例えばアモルファスシリコンよりなるプラグ32を埋め込む(図4(c))。例えば、CVD法によりアモルファスシリコン膜を堆積した後、キャップ絶縁膜22が露出するまでこのアモルファスシリコン膜をエッチバックし、コンタクトホール42内にアモルファスシリコン膜を選択的に残存させる。こうして、コンタクトホール42内にプラグ32を形成する。
【0059】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜34a、34bを形成する。
【0060】
次いで、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、プラグ32に達するコンタクトホールを層間絶縁膜34a、34bに形成する。
【0061】
次いで、層間絶縁膜34b上に、コンタクトホールを介してプラグ32に電気的に接続する配線(例えばビット線36)を形成する。こうして、図1に示す構造を有する本実施形態による半導体装置を得る。
【0062】
このように、本実施形態によれば、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側面部を覆う側壁絶縁膜の下部領域の膜厚を、下部スペーサ絶縁膜26によって選択的に厚くするので、ゲート電極14とプラグ32との間に生じる寄生容量を低減することができる。また、下部スペーサ絶縁膜26はスペーサ絶縁膜24及びバリア絶縁膜28を構成するシリコン窒化膜よりも誘電率の低いシリコン窒化酸化膜により構成されているので、寄生容量を更に低減することができる。
【0063】
また、隣接する側壁絶縁膜間の幅は、ゲート電極14側よりもキャップ絶縁膜22側の方が広くなっている。したがって、プラグ32を埋め込むためのコンタクトホール42を容易に形成することができ、また、ビット線36等の上部配線との接続マージンを大きくとることもできる。また、キャップ絶縁膜22側の側壁絶縁膜の膜厚を厚くしていないので、コンタクト抵抗が上昇することもない。
【0064】
なお、本実施形態では、下部スペーサ絶縁膜26は、スペーサ絶縁膜24の側壁の下部領域のみを選択的に覆うように形成しているが、例えば図5に示すように、下部スペーサ絶縁膜26をスペーサ絶縁膜24の上端部分まで延在するように形成してもよい。この場合、下部スペーサ絶縁膜26のキャップ絶縁膜22の上方の側壁を覆う部分の膜厚が、ゲート電極14の側壁を覆う部分の膜厚よりも薄くなっていることが必要である。
【0065】
下部スペーサ絶縁膜26のキャップ絶縁膜22の上方の側壁を覆う部分の膜厚ゲート電極14の側壁を覆う部分の膜厚に対する比は、コンタクトホール42のアスペクト比に応じ、コンタクトホール42を開口することができる範囲で適宜設定することが望ましい。なお、本願発明者が使用したRIE装置では、下部スペーサ絶縁膜26のキャップ絶縁膜22の上方の側壁を覆う部分の膜厚をゲート電極14の側壁を覆う部分の膜厚の75%以下とすることで、コンタクトホール42を開口することができた。
【0066】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による半導体装置及びその製造方法について図6乃至図9を用いて説明する。図6は、本実施形態による半導体装置の構造を示す断面図、図7乃至図9は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。なお、第1実施形態による半導体装置と同一の構成要素にには同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡略にする。
【0067】
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図6を用いて説明する。
【0068】
本実施形態による半導体装置は、第1実施形態による半導体装置において、スペーサ絶縁膜を設けず、下部スペーサ絶縁膜及びバリア絶縁膜のみによって側壁絶縁膜を形成していることに主たる特徴がある。
【0069】
すなわち、図6に示すように、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側壁には、その側面部の下部領域を選択的に覆うシリコン窒化酸化膜よりなる下部スペーサ絶縁膜44が形成されている。下部スペーサ絶縁膜44の側面部及び下部スペーサ絶縁膜44により覆われていない領域のキャップ絶縁膜22の側面部には、シリコン窒化膜よりなるバリア絶縁膜28が形成されている。
【0070】
このように、本実施形態による半導体装置においても、ゲート電極14近傍の側壁絶縁膜の膜厚を選択的に厚くできるので、ゲート電極14とプラグ32との間の寄生容量を低減することができる。また、下部スペーサ絶縁膜44は、シリコン窒化膜よりも誘電率の小さいシリコン酸化膜により構成されているので、寄生容量を更に低減することができる。また、エッチングガスがゲート電極14間に入り込みやすくなるので、コンタクトホール42を形成する際のエッチングを容易にすることができる。また、プラグ上面の面積を大きくすることができるので、ビット線36等の上部配線との接続マージンを大きくとることもできる。
【0071】
なお、下部スペーサ絶縁膜44は、下部スペーサ絶縁膜26の場合と同様に、少なくともゲート電極14程度の高さを有することが望ましい。
【0072】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図7乃至図9を用いて説明する。図7乃至図9の各図は、DRAMのビット線方向に沿った工程断面図である。
【0073】
まず、例えば第1実施形態と同様にして、シリコン基板10上に、ゲート電極14と、ソース/ドレイン拡散層20a、20bとを有するメモリセルトランジスタを形成する(図7(a))。
【0074】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚30nmのシリコン窒化酸化膜46を形成する(図7(b))。シリコン窒化酸化膜46は、下部スペーサ絶縁膜44となる膜である。下部スペーサ絶縁膜44を構成する材料は、キャップ絶縁膜22よりもエッチングレートが速い絶縁膜であればよく、シリコン窒化酸化膜のほか、例えばシリコン酸化膜を適用することができる。
【0075】
次いで、シリコン窒化酸化膜46を、例えばRIE法により、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22に対して選択的に異方性エッチングする。こうして、シリコン窒化酸化膜46を、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側壁部分のみに選択的に残存させる(図7(c))。
【0076】
なお、RIE法によりシリコン窒化酸化膜46を異方性エッチングすることにより、シリコン窒化酸化膜46の上面部は、ゲート電極14から離間するほどにその高さが低くなるように傾斜する。
【0077】
次いで、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側壁部分に残存したシリコン窒化酸化膜46を、例えばRIE法によりさらに異方性エッチングする。このとき、シリコン窒化酸化膜46をエッチングする条件としては、キャップ絶縁膜22に対して選択性の高いエッチング条件を適用する。これにより、キャップ絶縁膜22の上端部が僅かにエッチングされることもあるが、シリコン窒化酸化膜46の上端部を選択的にエッチングすることができる。こうして、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側面部に、シリコン窒化酸化膜46よりなる下部スペーサ絶縁膜44を形成する(図8(a))。
【0078】
なお、残存する下部スペーサ絶縁膜44は、第1実施形態と同様に、少なくともゲート電極14の高さと同程度の高さを有することが望ましい。
【0079】
上述のようにエッチングレートの違いを利用してゲート電極14近傍の側壁を覆う下部スペーサ絶縁膜44を形成して側壁絶縁膜の厚膜化を行うことにより、隣接する側壁絶縁膜間の間隙上部の幅を狭めることなくゲート電極14の近傍の側壁絶縁膜を選択的に厚膜化することができる。したがって、コンタクトホール42の形成が困難になることなく、ゲート電極14とプラグ32との間に生じる寄生容量の低減を図ることができる。また、下部スペーサ絶縁膜44の材質は、バリア絶縁膜28の材質よりも小さな誘電率を有するものとすることができ、ゲート電極14とプラグ32との間の寄生容量をさらに低減することができる。
【0080】
次に、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚15nmのシリコン窒化膜よりなるバリア絶縁膜28を形成する(図8(b))。
【0081】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚約350nmのBPSG膜よりなる層間絶縁膜30を形成する(図8(c))。次いで、例えばリフロー法により層間絶縁膜30の表面段差を緩和した後、例えばCMP法によりキャップ絶縁膜22が露出するまで表面を研磨し、層間絶縁膜30の表面を平坦化する(図9(a))。
【0082】
次いで、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、層間絶縁膜30中に、ソース/ドレイン拡散層20aに達するコンタクトホール42を、ゲート電極14及びバリア絶縁膜28に自己整合で形成する(図9(b))。このとき、側壁絶縁膜の上端部の間隙は底部の間隙よりも広くなっているので、側壁絶縁膜の間隙にエッチングガスが入り込みやすく、容易にコンタクトホール42を開口することができる。
【0083】
この後、第1実施形態と同様にして、アモルファスシリコンよりなるプラグ32を埋め込む(図9(c))。次いで、層間絶縁膜34a、34b及びプラグ32に電気的に接続するビット線36等の配線を形成する。こうして、図6に示す構造を有する本実施形態による半導体装置を得る。
【0084】
このように、本実施形態によれば、ゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側面部を覆う側壁絶縁膜の下部領域の膜厚を、下部スペーサ絶縁膜44によって選択的に厚くするので、ゲート電極14とプラグ32との間に生じる寄生容量を低減することができる。また、下部スペーサ絶縁膜44はバリア絶縁膜28を構成するシリコン窒化膜よりも誘電率の低いシリコン窒化酸化膜により構成されているので、寄生容量を更に低減することができる。
【0085】
また、隣接する側壁絶縁膜間の幅は、ゲート電極14側よりもキャップ絶縁膜22側の方が広くなっている。したがって、プラグ32を埋め込むためのコンタクトホール42を容易に形成することができ、また、ビット線36等の上部配線との接続マージンを大きくとることもできる。また、キャップ絶縁膜22側の側壁絶縁膜の膜厚を厚くしていないので、コンタクト抵抗が上昇することもない。このとき、隣接するゲート電極14及びキャップ絶縁膜22の側壁絶縁膜間の幅は、ゲート電極14側よりもキャップ絶縁膜22側の方が広くなっている。したがって、プラグ32を埋め込むコンタクトホール42を容易に形成することができ、また、ビット線36等の上部配線との接続マージンを大きくとることもできる。また、キャップ絶縁膜22側の側壁絶縁膜の膜厚を厚くしていないので、コンタクト抵抗が上昇することもない。
【0086】
[変形実施形態]
本発明の上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0087】
例えば、上記実施形態では、下部スペーサ絶縁膜26又は下部スペーサ絶縁膜44の形成後、バリア絶縁膜28を形成しているが、コンタクトホール42の開口後、プラグ32の形成前に、コンタクトホール42内のバリア絶縁膜28を選択的に除去するようにしてもよい。バリア絶縁膜28は、コンタクトホール42の開口の際にストッパとして用いる膜であり、製造工程上においては、コンタクトホール42の開口後は除去しても差し支えない。
【0088】
第1実施形態による半導体装置においてコンタクトホール42内のバリア絶縁膜28を除去すると、例えば図10に示すような断面構造となる。図示するように、バリア絶縁膜28を除去することによりコンタクトホール42の径を広げることができるので、プラグ32自身の抵抗値及びビット線36やソース/ドレイン拡散層20aに対するコンタクト抵抗を大幅に低減することができる。
【0089】
また、上記実施形態では、ゲート電極14として、アモルファスシリコン膜16とタングステン膜18との積層膜よりなる、いわゆるポリメタル構造を適用した場合について示したが、ゲート電極14のパターニングの際のダメージを除去する等の観点から、アモルファスシリコン膜16の側壁部分に選択酸化膜を形成することがある。このような構造のゲート電極を有する半導体装置においても、本発明を適用することができる。
【0090】
例えば、図11に示すように、アモルファスシリコン膜16と、バリアメタル層としての窒化タングステン膜17と、タングステン膜18との積層膜よりなり、アモルファスシリコン膜16の側壁部分に選択的に形成されたシリコン酸化膜48を有するゲート電極14において、側壁絶縁膜を、スペーサ絶縁膜24、下部スペーサ絶縁膜26及びバリア絶縁膜28により構成するようにしてもよい。側壁絶縁膜は、他の実施形態に示した構造を適用することもできる。
【0091】
また、ポリメタル構造のゲート電極に限らず、多結晶シリコン膜の単層構造からなるゲート電極や、多結晶シリコン膜とシリサイド膜との積層膜よりなるポリサイド構造のゲート電極を有する半導体装置に適用するようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、ゲート電極に自己整合でコンタクトホールを形成する場合を例にして、本発明による側壁絶縁膜の構造及び製造方法を示したが、本発明は配線層の上面及び側壁に形成された絶縁膜をストッパとして自己整合的にコンタクトホールを開口する場合に広く適用することができる。したがって、ゲート電極のみならず、ビット線や他の配線層に対して自己整合でコンタクトホールを形成する場合にこれら配線の側壁に形成する側壁絶縁膜の構造及び製造方法においても、本発明を同様に適用することができる。
【0093】
以上詳述したように、本発明による半導体装置及びその製造方法の特徴をまとめると以下の通りとなる。
【0094】
(付記1) 基板上に形成された配線層と、前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に形成され、少なくとも3層以上の絶縁膜を有し、前記配線層の前記側面部を覆う絶縁膜の層数が、前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う絶縁膜の層数よりも多い側壁絶縁膜とを有することを特徴とする半導体装置。
【0095】
(付記2) 基板上に形成された配線層と、前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に形成され、誘電率が互いに異なる絶縁膜を含む少なくとも3層以上の絶縁膜を有し、前記配線層の前記側面部を覆う膜厚が前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う膜厚よりも厚い側壁絶縁膜とを有することを特徴とする半導体装置。
【0096】
(付記3) 基板上に形成された配線層と、前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に形成され、前記キャップ絶縁膜とほぼ等しい高さを有する第1の絶縁膜と、少なくとも前記配線層と同じ高さを有する第2の絶縁膜とを有し、前記配線層の前記側面部を覆う膜厚が前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う膜厚よりも厚い側壁絶縁膜とを有することを特徴とする半導体装置。
【0097】
(付記4) 付記1又は2記載の半導体装置において、前記側壁絶縁膜は、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の前記側面部に接して設けられた第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の側面部の下部領域に接して設けられた第2の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の前記側面部の上部領域及び前記第2の絶縁膜の側面部に接して設けられた第3の絶縁膜とを有する
ことを特徴とする半導体装置。
【0098】
(付記5) 付記2記載の半導体装置において、前記側壁絶縁膜は、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の前記側面部に接して設けられた第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の側面部に接して設けられ、下部領域の膜厚が上部領域の膜厚よりも厚い第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜の側面部に接して設けられた第3の絶縁膜とを有することを特徴とする半導体装置。
【0099】
(付記6) 付記3記載の半導体装置において、前記第1の絶縁膜は、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の前記側面部に接して設けられ、前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の側面部の下部領域に接して設けられていることを特徴とする半導体装置。
【0100】
(付記7) 付記3記載の半導体装置において、前記第2の絶縁膜は、前記配線層の前記側面部に接して設けられ、前記第1の絶縁膜は、前記第2の絶縁膜の側面部及び前記キャップ絶縁膜の前記側面部に接して設けられていることを特徴とする半導体装置。
【0101】
(付記8) 付記3,4,6又は7記載の半導体装置において、前記第2の絶縁膜は、前記配線層から離間するほどに高さが低くなるように上面部が傾斜していることを特徴とする半導体装置。
【0102】
(付記9) 付記4乃至8のいずれかに記載の半導体装置において、前記側壁絶縁膜は、前記配線層の前記側面部の一部に形成された第4の絶縁膜を更に有することを特徴とする半導体装置。
【0103】
(付記10) 基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜よりもエッチングレートの速い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に前記第1の絶縁膜を選択的に残存し、前記第1の絶縁膜の側面部の下部領域に前記第2の絶縁膜を選択的に残存する工程と、前記第1の絶縁膜の前記側面部の上部領域及び前記第2の絶縁膜の側面部に接するように第3の絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0104】
(付記11) 基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜よりもエッチングレートの速い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に前記第1の絶縁膜を選択的に残存し、前記第1の絶縁膜の側面部の上部領域における前記第2の絶縁膜の膜厚を選択的に薄くする工程と、前記第1の絶縁膜の前記側面部の上部領域及び前記第2の絶縁膜の側面部に接するように第3の絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0105】
(付記12) 付記10又は11記載の半導体装置の製造方法において、第4の絶縁膜を形成する工程と、前記キャップ絶縁膜及び前記第1乃至前記第3の絶縁膜をストッパとして、前記第4の絶縁膜及び前記第3の絶縁膜を異方性エッチングし、前記第4の絶縁膜及び前記第3の絶縁膜に、前記基板に達するコンタクトホールを形成する工程とを更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0106】
(付記13) 付記12記載の半導体装置の製造方法において、前記コンタクトホールを形成する工程の後に、前記コンタクトホール内の前記第3の絶縁膜を除去する工程を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0107】
(付記14) 基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜を異方性エッチングし、前記第1の絶縁膜を前記配線層の側面部に残存させるとともに、前記キャップ絶縁膜の側面部の少なくとも一部を露出する工程と、前記第1の絶縁膜の側面部及び前記キャップ絶縁膜の側面部に接する第2の絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0108】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、配線層及びその上面を覆うキャップ絶縁膜の側面部に、配線層の側面部を覆う絶縁膜の層数が、キャップ絶縁膜の側面部を覆う絶縁膜の層数よりも多い側壁絶縁膜を形成し、配線層の側面部の側壁絶縁膜の膜厚を選択的に厚くするので、配線層と、側壁絶縁膜を介して配線層に隣接する電極との間の寄生容量を大幅に低減することができる。また、キャップ絶縁膜の側面部の側壁絶縁膜の膜厚が配線層の側面部の側壁絶縁膜の膜厚よりも薄いので、配線層間にコンタクトホールを形成する場合にも容易にエッチングを行うことができる。
【0109】
また、誘電率の異なる2層以上の絶縁膜により側壁絶縁膜を構成し、一の絶縁膜として誘電率の低い絶縁膜を用い、この絶縁膜に配線層の側面部の膜厚を選択的に厚くする機能及び寄生容量を低減する機能を持たせることにより、他の一の絶縁膜として誘電率の高いバリア絶縁膜を用いる場合であっても、配線層と、側壁絶縁膜を介して配線層に隣接する電極との間の寄生容量を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図8】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図9】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図10】本発明の半導体装置においてバリア絶縁膜を形成しない場合の構造を示す概略断面図である。
【図11】本発明の実施形態の変形例による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図12】従来のDRAMの製造方法におけるビットコンタクト形成までの工程を示す工程断面図(その1)である。
【図13】従来のDRAMの製造方法におけるビットコンタクト形成までの工程を示す工程断面図(その2)である。
【図14】従来のDRAMの製造方法におけるビットコンタクト形成までの工程を示す工程断面図(その3)である。
【図15】従来のDRAMのゲート電極配線における側壁絶縁膜の厚膜化を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10…シリコン基板
12…ゲート絶縁膜
14…ゲート電極
16…アモルファスシリコン膜
17…窒化タングステン膜
18…タングステン膜
20a、20b…ソース/ドレイン拡散層
22…キャップ絶縁膜
24…スペーサ絶縁膜
26…下部スペーサ絶縁膜
28…バリア絶縁膜
30…層間絶縁膜
32…プラグ
34a、30b…層間絶縁膜
36…ビット線
38…シリコン窒化膜
40…シリコン窒化酸化膜
42…コンタクトホール
44…下部スペーサ絶縁膜
46…シリコン酸化膜
48…シリコン酸化膜
100…シリコン基板
102…ゲート絶縁膜
104…アモルファスシリコン膜
106…タングステン膜
108…シリコン窒化膜
112…ゲート電極
114a、114b…ソース/ドレイン拡散層
116…シリコン窒化膜
118…スペーサ絶縁膜
120…バリア絶縁膜
122…層間絶縁膜
124…コンタクトホール
126…プラグ
128a、128b…層間絶縁膜
130…コンタクトホール
132…ビット線
134…間隙
Claims (6)
- 基板上に形成された配線層と、
前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、
前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に形成され、少なくとも3層以上の絶縁膜を有し、前記配線層の前記側面部を覆う絶縁膜の層数が、前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う絶縁膜の層数よりも多い側壁絶縁膜とを有し、
前記3層以上の絶縁膜は、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の側面に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の側面に形成された第3絶縁膜とを含み、前記キャップ絶縁膜の上面と、前記第1絶縁膜の上面と、前記第3絶縁膜の上面の高さが同一である
ことを特徴とする半導体装置。 - 基板上に形成された配線層と、
前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、
前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に形成され、誘電率が互いに異なる絶縁膜を含む少なくとも3層以上の絶縁膜を有し、前記配線層の前記側面部を覆う膜厚が前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う膜厚よりも厚い側壁絶縁膜とを有し、
前記3層以上の絶縁膜は、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の側面に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の側面に形成された第3絶縁膜とを含み、前記第1の絶縁膜の側面部の上部領域における前記第2の絶縁膜の膜厚は選択的に薄くされている
ことを特徴とする半導体装置。 - 基板上に形成された配線層と、
前記配線層の上面上に形成されたキャップ絶縁膜と、
前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成され、少なくとも前記配線層と同じ高さを有し、かつ、前記キャップ絶縁膜の側面の少なくとも一部を露出するような高さを有する第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の側面及び前記キャップ絶縁膜の側面に形成され、前記キャップ絶縁膜とほぼ等しい高さを有する第2の絶縁膜とを有し、前記配線層の前記側面部を覆う膜厚が前記キャップ絶縁膜の前記側面部を覆う膜厚よりも厚い側壁絶縁膜と
を有することを特徴とする半導体装置。 - 基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、
前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜よりもエッチングレートの速い第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に前記第1の絶縁膜を選択的に残存し、前記第1の絶縁膜の側面部の下部領域に前記第2の絶縁膜を選択的に残存する工程と、
前記第1の絶縁膜の前記側面部の上部領域及び前記第2の絶縁膜の側面部に接するように第3の絶縁膜を形成する工程と、
前記第3の絶縁膜を覆う第4の絶縁膜を形成する工程と、
前記キャップ膜をストッパとして、前記キャップ膜上の前記第3の絶縁膜及び前記第4の絶縁膜を研磨により除去する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、
前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に、前記第1の絶縁膜よりもエッチングレートの速い第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前記配線層及び前記キャップ絶縁膜の側面部に前記第1の絶縁膜を選択的に残存し、前記第1絶縁膜の側面に前記第2絶縁膜を選択的に残存し、かつ、前記第1の絶縁膜の側面部の上部領域における前記第2の絶縁膜の膜厚を選択的に薄くする工程と、
前記第2の絶縁膜の側面部に接するように第3の絶縁膜を形成する工程と、
前記第3の絶縁膜を覆う第4の絶縁膜を形成する工程と、
前記キャップ膜をストッパとして、前記キャップ膜上の前記第3の絶縁膜及び前記第4の絶縁膜を研磨により除去する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 基板上に、上面がキャップ絶縁膜により覆われた配線層を形成する工程と、
前記キャップ絶縁膜及び前記配線層が形成された前記基板上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜を異方性エッチングし、前記第1の絶縁膜を前記配線層の側面部に残存させるとともに、前記キャップ絶縁膜の側面部の少なくとも一部を露出する工程と、
前記第1の絶縁膜の側面部及び前記キャップ絶縁膜の側面部に接する第2の絶縁膜を形成する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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