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JP4772466B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
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JP4772466B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、タンクレール内を積み重なった状態で流下する遊技球を平らに均すための球均し部材を備えたパチンコ遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機にあっては、図12に示すように、遊技機本体の裏面側に装着される裏機構板mの上部位置に、遊技島設備の補給樋から供給された遊技球を受け入れる球タンクkと、該球タンクkから放出された遊技球を流下させる緩勾配で下方傾斜したタンクレールaとが配設されており、該タンクレールaを流下する遊技球は上下方向の球通路eを介して下方の球払出装置fに送られるようになっている。
前記タンクレールaには、遊技球が積み重なった状態で流下することに起因して発生する種々の不具合を未然に防ぐために、積み重なった状態の遊技球を平らに均す球均し部材bが設けられている。従来の球均し部材bは、タンクレールa内における遊技球の流下方向に直交させてタンクレールaの上方に突設された支軸cに上端部を軸支して前後方向に揺動可能に取り付けられており、下端部には揺動した球均し部材bを垂下状態に復帰させる重錘dが収納されている。そして、遊技球がタンクレールa内を積み重なった状態で流下した場合に、球均し部材bが遊技球に対向する前側面で遊技球の流圧を受けて後方へ回動し、該球均し部材bの最下端部分とタンクレールaの内底面との間に前記回動に伴って生じる遊技球1個分の間隙から最下層の遊技球を流下させるとともに、重錘dによって垂下状態に復帰しようとする球均し部材bの復帰力により、最下層の遊技球上に積み重なっている上層の遊技球の流下を規制することによって、タンクレールa内を積み重なった状態で流下する遊技球を平らに均すようにしている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、上述したように、タンクレールaを流下する遊技球は球通路eを介して球払出装置fに送られるが、故障や保守点検等で該球払出装置fや球通路eを取り外した場合に、タンクレールa内の遊技球が流下して機外にこぼれ落ちないようにするための球止め部材gが、タンクレールaの下端近傍部に配設されている。従来の球止め部材gは、略直角に曲成されたストッパー片部hを先端に備えた断面略L形の帯板材からなり、その基部がタンクレールaの上部に横架された支軸jに回動可能に軸支されている。そして、支軸jの上部側で、基部を支点として正逆何れかの方向へ球止め部材gを選択的に回動させることにより、先端のストッパー片部hがタンクレールa内に挿入されて遊技球を塞き止める球止め位置と、タンクレールa内から退避して遊技球の流下を許容する待機位置とに変換可能に設けられている(例えば、特許文献3参照)。
特開平8−84836号公報(段落番号[0003]、図5) 特開平8−243211号公報(段落番号[0002]、図8) 特開平9−70476号公報(段落番号[0002]、図11)
ところで、従来の球均し部材bにあっては、タンクレールa内を大量の遊技球が積み重なって流下すると、遊技球の過大な流圧によって球均し部材bが必要以上に後方へ回動してしまい、上層の遊技球に対する流下規制作用が得られなくなって、遊技球が積み重なった状態のままで球均し部材bを通過してしまう場合があった。このため、従来の球均し部材bでは、常に確実で安定した遊技球の均し作用を得ることができないという問題点があった。
また、パチンコ遊技機においては、遊技盤の裏面側に突出した状態で取り付けられる制御装置や該制御装置の保護カバーとの干渉を避けるために、裏機構板mの略中央部に矩形状の開口部n(図12参照)が形成されており、該開口部nの上方に前記球タンクkとタンクレールaが配設され、該開口部nの側方に前記球通路eと球払出装置fが配設されている。さらに裏機構板mには、遊技状態等の所要情報信号を出力する情報端子基板p(図12参照)が、遊技島設備の通信装置との配線が容易な裏機構板mの上部位置で、球タンクkの横に並べて配設されており、該情報端子基板pの下方に前記タンクレールaの球止め部材gが配設された位置関係となっている。一方、近年、遊技領域の拡大化や図柄表示装置の大型化によって遊技盤のサイズが拡大され、これに対応して裏機構板mの開口部nも大きくなる傾向にある。そして、このように裏機構板mの開口部nが大きくなると、これに伴って前記タンクレールaと情報端子基板pとの上下間隔が狭くなることとなる。ここで、タンクレールaの下端近傍部に配設されている従来の球止め部材gにあっては、支軸jの上部側で、基部を支点として回動操作を行うものであるため、上記のようにタンクレールaと情報端子基板pとの上下間隔が狭くなると操作スペースが減少し、球止め部材gの回動操作がし難くなったり、情報端子基板pに接続されている配線ケーブルに先端のストッパー片部hが引っ掛かったりする不具合が生じることとなり、裏機構板mの開口部nの拡大に伴う操作スペースの減少化に対応できないという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであって、常に確実で安定した遊技球の均し作用が得られるとともに、裏機構板の開口部の拡大による操作スペースの減少化にも対応可能な球止め機能も具備し得る球均し部材を備えたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、遊技機本体の裏面側に、遊技島設備の補給樋から供給された遊技球を受け入れる球タンクと、該球タンクから放出された遊技球を流下させる下方傾斜したタンクレールと、該タンクレール内を積み重なって流下する遊技球を平らに均す球均し部材とを備えたパチンコ遊技機において、前端に先鋭端を備えるとともに、該先鋭端から後部側に向けて上方傾斜する略帯板状の球乗り上げ部を備えた球均し部材が、その先鋭端を、タンクレールの内底面に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置に臨ませ、かつ遊技球の流下方向に対向するように配設されていることを特徴とするパチンコ遊技機である。
ここで、前記球均し部材は、遊技機本体の裏面側に突設した支軸に回動不能に軸支することによって、前記所定態様で配設され得る。また、球均し部材の先鋭端とタンクレールの内底面との間隔は、タンクレールの内底面を転動する最下層の遊技球が容易に通過し得るように、遊技球の直径より若干大きく設定することが好ましい。
前記構成にあって、球乗り上げ部の上端部に、先鋭端から乗り上げた遊技球を送り返す上方に湾曲した円弧状返し面部を設ける構成が提案される。
また、前記構成にあって、球均し部材を上下方向に回動可能に軸支する支軸と、該球均し部材を、その先鋭端がタンクレールの内底面に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置に臨む球均し位置に保持する位置保持手段とを備え、該球均し部材が、位置保持手段の保持解除によって下方に回動して、その先鋭端がタンクレールの内底面に当接して遊技球の流下を遮断する球止め位置に位置決められるようにする構成が提案される。
さらに、前記位置保持手段を、球均し部材に形成された軸挿通孔の内周面と、該軸挿通孔に挿通される支軸の外周面とに亘って対向状に形成されたキー溝対と、該キー溝対に抜き差し自在に嵌入されるキー部材とからなるものとする構成が提案される。
本発明は、上述したように、前端に先鋭端を備えるとともに、該先鋭端から後部側に向けて上方傾斜する略帯板状の球乗り上げ部を備えた球均し部材が、その先鋭端を、タンクレールの内底面に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置に臨ませ、かつ遊技球の流下方向に対向するように配設されていることにより、遊技球がタンクレール内を積み重なった状態で球均し部材の配設位置まで流下してくると、該球均し部材の先鋭端とタンクレールの内底面との間に生じている間隙を最下層の遊技球が通過して流下する一方、最下層の遊技球上に積み重なっている上層の遊技球は、球均し部材の先鋭端から球乗り上げ部に乗り上げて最下層の遊技球から分離される。ここで、球乗り上げ部に乗り上げた遊技球は、後続の遊技球の流圧によって球乗り上げ部を上方に押し上げられるが、該球乗り上げ部が上方傾斜していることにより、球乗り上げ部上の遊技球に下方へ降りようとする力が生じ、その降りようとする力と押し上げる力が均衡すると球乗り上げ部上で停留する。そして、球均し部材の配設位置まで流下してくる遊技球のタンクレール内での積み重なり状態が解消されて、球乗り上げ部上の遊技球を押し上げる力が消失すると、球乗り上げ部に乗り上げていた遊技球が自重で降下して、最下層の遊技球と合流し、先鋭端とタンクレールの内底面との間に生じている前記間隙を通過して流下することとなる。これにより、タンクレール内を積み重なった状態で流下する遊技球を平らに均すことができる。このように、本発明にあっては、従来の揺動式の球均し部材b(図12参照)と異なり、球均し部材が固定的に配設され、該球均し部材の先鋭端とタンクレールの内底面との間に生じている遊技球1個分の間隙が変動しないため、常に確実で安定した遊技球の均し作用を得ることができる。
また、前記球乗り上げ部の上端部に、先鋭端から乗り上げた遊技球を送り返す上方に湾曲した円弧状返し面部を設ける構成にあっては、球乗り上げ部に乗り上げた遊技球を上方に押し上げる後続の遊技球の流圧が強く、遊技球が球乗り上げ部の上端部まで押し上げられた場合に、該上端部に設けた円弧状返し面部によって、遊技球を、上方に弧を描くように反転させて順次送り返すことができる。これによって、球乗り上げ部の上端部に達した遊技球が該上端部を通過してこぼれ落ちたり、上端部で塞き止められて後続の遊技球の乗り上げが妨げられたりすることがなく、最下層の遊技球から分離された上層の遊技球を適正に処理することができる。
また、球均し部材を上下方向に回動可能に軸支する支軸と、該球均し部材を、その先鋭端がタンクレールの内底面に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置に臨む球均し位置に保持する位置保持手段とを備え、該球均し部材が、位置保持手段の保持解除によって下方に回動して、その先鋭端がタンクレールの内底面に当接して遊技球の流下を遮断する球止め位置に位置決められるようにした構成にあっては、球均し部材が位置保持手段によって球均し位置に保持されている状態では、上述したように、常に確実で安定した遊技球の均し作用を得ることができる一方、位置保持手段の保持解除によって球均し部材が球止め位置に位置決められた状態では、タンクレール内を球均し部材の配設位置まで流下してきた遊技球が、該球均し部材の先鋭端から球乗り上げ部に乗り上げることとなり、これによって遊技球が塞き止められてその流下が遮断される。従って、故障や保守点検等で球払出装置や球通路を取り外す場合に、位置保持手段の保持解除操作を介して、球均し部材を球止め位置に位置決めることによって球止め作用を生じさせることができる。特に、この構成の球均し部材にあっては、先鋭端がタンクレールの内底面に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置から、タンクレールの内底面に当接する位置までの僅かな距離を回動するものであるため、従来のように、支軸の上部側で、基部を支点として回動するものに比して、その回動距離が僅かとなり、これによって、裏機構板の開口部の拡大に伴う操作スペースの減少化に対応し得るものとなる。
さらに、前記位置保持手段を、球均し部材に形成された軸挿通孔の内周面と、該軸挿通孔に挿通される支軸の外周面とに亘って対向状に形成されたキー溝対と、該キー溝対に抜き差し自在に嵌入されるキー部材とからなるものとする構成にあっては、対向状のキー溝対にキー部材を嵌入することにより、球均し部材を球均し位置に回動不能に保持することができる一方、キー溝対に嵌入されているキー部材を引き抜くことにより、支軸に軸支されている球均し部材が回動可能となって、球止め位置に容易に回動させることができる。
以下に、本発明の第一実施例を、図1〜図7に基づいて説明する。
パチンコ遊技機1は、図1,図2に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、該外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。
遊技機本体3は、略正方形状の開口部5が中央上部に形成された前枠6を備え、該前枠6の一側縁がヒンジ部材4,4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。この前枠6には、略円形のレール7により区画形成された遊技領域を備える遊技盤8が前記開口部5に嵌合された状態で取り付けられており、さらに前枠6には、遊技盤8を覆うガラス扉10と、上受皿11を備えた上皿パネル12とが夫々開閉可能に軸支されている。また、前枠6の下部には、上受皿11の下方に位置させて下受皿13が一体形成されており、該下受皿13の右側方に発射ハンドル14が配設されている。尚、図示省略されているが、前記遊技盤8の遊技領域には、図柄表示装置,大入賞口,電動役物,遊技釘,風車等の各種遊技部材が所定位置に配設されている。
一方、遊技機本体3の裏面側には、遊技盤8の背面に当接させるようにして裏機構板15(図3参照)が対設されている。該裏機構板15は、その一側縁が前枠6の裏面側縁部にヒンジ部材16,16を介して開閉可能に枢結されている。該裏機構板15には、図3に示すように、その上部に球タンク17が配設されており、図示しない遊技島設備の補給樋から可撓パイプを介して供給される遊技球を該球タンク17内に受け入れ得るようになっている。また、裏機構板15には、球タンク17の底壁に開口された球出口18から放出される遊技球を受け入れて流下させる緩勾配で下方傾斜したタンクレール19と、該タンクレール19の下端部と連通して遊技球を下方の球払出装置20に導く上下方向の球通路21とが設けられている。また、裏機構板15には、前記球払出装置20から払い出される遊技球をさらに下方に導く二股状に分岐された払出し流路22a,22bが設けられており、その一方の払出し流路22aは上受皿11の球出口23に連通され、他方の払出し流路22bは下受皿13の球出口24に連通されている。尚、前記タンクレール19,球通路21,払出し流路22a,22bは、透光性を有する合成樹脂によって形成されており、内部を流下する遊技球を視認し得るようになっている。
また、裏機構板15には、遊技盤8の裏面側に突出した状態で取り付けられる制御装置や該制御装置の保護カバー(何れも図示省略)との干渉を避けるために、その略中央部に矩形状の開口部25が形成されており、該開口部25の上方に前記タンクレール19が配設され、該開口部25の側方に前記球通路21と球払出装置20が配設されている。さらに裏機構板15の上部位置には、遊技状態等の所要情報信号を出力する情報端子基板26が、球タンク17の横に並べて配設されている。
また、この情報端子基板26の下方に位置する前記タンクレール19の下端近傍部には、球止め部材27が配設されている。この球止め部材27は、従来構成と同じものであって、略直角に曲成されたストッパー片部28を先端に備えた断面略L形の帯板材からなり、その基部がタンクレール19の上部に横架された支軸29に回動可能に軸支されている。そして、該支軸29の上部側で、基部を支点として正逆何れかの方向へ球止め部材27を選択的に回動させることにより、先端のストッパー片部28がタンクレール19内に挿入されて遊技球を塞き止める球止め位置と、タンクレール19内から退避して遊技球の流下を許容する待機位置とに変換し得るようになっている。これにより、故障や保守点検等で前記球払出装置20や球通路21を取り外す場合に、該球止め部材27を球止め位置に変換して遊技球を塞き止めることにより、タンクレール19内の遊技球が機外にこぼれ落ちることを防止するようにしている。
次に、本発明の要部について説明する。
前記タンクレール19は、図6に示すように、底壁部30と前後の側壁部31a,31bとにより断面略コ字形に形成され、その内部には底壁部30に立設された仕切り壁部32によって二条の球流路33,33が区画形成されている。この球流路33,33の各横幅は、遊技球xの直径寸法より若干広く設定されており、これによって、遊技球xを一列状に整列させて流下させ得るようになっている。また、タンクレール19の長手方向の略中間位置には、本発明の要部にかかる後述する球均し部材36A(図3参照)が配設されている。この球均し部材36Aより上流側の側壁部31bは、所定高さ位置まで上方に延設されており、該側壁部31bによってタンクレール19の背面側の側部を遮蔽して、遊技球xが積み重なった状態で流下してもタンクレール19からこぼれ落ちないようにしている。
前記球均し部材36Aは、図4に示すように、前端に先鋭端37を備えるとともに、該先鋭端37から後部側に向けて上方傾斜する略帯板状の球乗り上げ部38を備えており、その先鋭端37を、タンクレール19の内底面34に対して1個の遊技球xを通過させ得る高さ位置に臨ませ、かつ遊技球xの流下方向に対向するようにして配設されている。
ここで、前記裏機構板15には、タンクレール19上の所定高さ位置に、図5(a)に示すように、断面略八角形等の異形断面に形成した支軸39がタンクレール19の長手方向に直交させて突設されており、また、球均し部材36Aの後端部には、前記支軸39の異形断面形状に一致する軸挿通孔40が幅方向に貫設されている。そして、該軸挿通孔40と前記支軸39とを嵌合することにより、その異形断面相互の嵌合によって生じる回り止め作用を介して球均し部材36Aが支軸39に対して回動不能に軸支されている。また、この状態で、図5(b),図6に示すように、該支軸39の端部から抜け止め鍔部56を備えた固定用ボルト55を螺合することにより、軸挿通孔40の孔縁端面に当接する抜け止め鍔部56の押圧作用を介して球均し部材36Aが支軸39に固定されている。また、前記支軸39の基部には、球均し部材36Aの軸挿通孔40と嵌合される部分より若干径大なスペーサ部41が設けられており、該スペーサ部41によって球均し部材36Aを支軸39上の所定位置に位置決めするようにしている。
球均し部材36Aの球乗り上げ部38には、タンクレール19の仕切り壁部32に対応する位置に、先鋭端37から後部の上端近傍部に亘る一条のスリット42が形成されており、該スリット42によってタンクレール19の仕切り壁部32との干渉を回避して、先鋭端37を、タンクレール19の内底面34に対して所定高さ位置に臨ませ得るようにしている。
また、球乗り上げ部38の上端部には、該球乗り上げ部38の上面に連続させて上方に滑らかに湾曲する円弧状返し面部43が設けられており、先鋭端37から球乗り上げ部38に乗り上げた遊技球を、該円弧状返し面部43によって弧を描くように反転させて送り返し得るようになっている。
かかる構成にあって、遊技球xがタンクレール19内を積み重ならないで流下する状態にあっては、図7(a)に示すように、球均し部材36Aの先鋭端37とタンクレール19の内底面34との間に生じている間隙を遊技球xが支障なく通過するため、該遊技球xを円滑に下流側へ流下させることができる。また、遊技球xがタンクレール19内を積み重なった状態で球均し部材36Aの配設位置まで流下してきた場合には、図7(b)に示すように、該球均し部材36Aの先鋭端37とタンクレール19の内底面34との間に生じている間隙を最下層の遊技球xが通過して流下する一方、最下層の遊技球x上に積み重なっている上層の遊技球xは、球均し部材36Aの先鋭端37から球乗り上げ部38に乗り上げて最下層の遊技球xから分離される。ここで、球乗り上げ部38に乗り上げた遊技球xは、後続の遊技球xの流圧によって球乗り上げ部38を上方に押し上げられるが、該球乗り上げ部38が上方傾斜していることにより、球乗り上げ部38上の遊技球xに下方へ降りようとする力が生じ、その降りようとする力と押し上げる力が均衡すると球乗り上げ部38上で停留する。そして、球均し部材36Aの配設位置まで流下してくる遊技球xのタンクレール19内での積み重なり状態が解消されて、球乗り上げ部38上の遊技球xを押し上げる力が消失すると、球乗り上げ部38に乗り上げていた遊技球xが自重で降下して、最下層の遊技球xと合流し、先鋭端37とタンクレール19の内底面34との間に生じている前記間隙を通過して流下することとなる。これにより、タンクレール19内を積み重なった状態で流下する遊技球xを平らに均すことができる。そして、このように、球均し部材36Aが固定的に配設され、該球均し部材36Aの先鋭端37とタンクレール19の内底面34との間に生じている遊技球1個分の間隙が変動しないため、常に確実で安定した遊技球xの均し作用を得ることができる。
また、前記球乗り上げ部38の上端部に、先鋭端37から乗り上げた遊技球xを送り返す上方に湾曲した円弧状返し面部43が設けられていることにより、球乗り上げ部38に乗り上げた遊技球xを上方に押し上げる後続の遊技球xの流圧が強く、遊技球xが球乗り上げ部38の上端部まで押し上げられた場合には、該上端部に設けられた円弧状返し面部43によって、遊技球xを、図7(c)に示すように、上方に弧を描くように反転させて順次送り返すことができる。これによって、球乗り上げ部38の上端部に達した遊技球xが該上端部を通過してこぼれ落ちたり、上端部で塞き止められて後続の遊技球xの乗り上げが妨げられたりすることがなく、最下層の遊技球xから分離された上層の遊技球xを適正に処理することができる。
図8〜図11は、第二実施例を示し、この第二実施例は、上下方向に回動可能に軸支した球均し部材36Bを、位置保持手段によって先鋭端37がタンクレール19の内底面34に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置に臨む球均し位置(図8(a)参照)に保持するとともに、該位置保持手段の保持解除によって球均し部材36Bが下方に回動して、先鋭端37がタンクレール19の内底面34に当接して遊技球の流下を遮断する球止め位置(図8(b)参照)に位置決められるようにしたものである。尚、この第二実施例では上述した第一実施例における球止め部材27(図3参照)は除去される。
前記裏機構板15には、タンクレール19上方の所定高さ位置に、図9に示すように、球均し部材36Bを回動可能に軸支する円柱状の支軸44がタンクレール19の長手方向に直交させて突設されており、該支軸44の外周面には、その上下位置に軸線方向に沿う凹溝状のキー溝45,45が形成されている。また、該支軸44の中心部には、後述する操作部材51の連結軸53を挿通する挿通孔46が軸線方向に沿って貫設されている。一方、球均し部材36Bの後端部には、前記支軸44を挿通する断面円形の軸挿通孔47が幅方向に貫設されており、該軸挿通孔47の内周面には、前記キー溝45,45に一致する位置に凹溝状のキー溝48,48が形成されている。ここで、該キー溝48,48と前記キー溝45,45は、図10に示すように、軸挿通孔47の内周面と支軸44の外周面とに亘って対向状に形成されており、これによってキー溝対49,49が構成されている。そして、前記軸挿通孔47と支軸44とを嵌合することによって、球均し部材36Bが支軸39によって回動可能に軸支されており、さらに、前記キー溝対49,49に後述するキー部材50,50を嵌入することによって、球均し部材36Bが前記球均し位置(図8(a)参照)に保持されるようになっている。そして、このキー溝対49,49とキー部材50,50とによって球均し部材36Bの位置保持手段が構成されている。
前記キー部材50,50は、図9に示すように、円盤状に形成された操作部材51の裏面に突設されており、前記キー溝対49,49に抜き差し自在に嵌入されるようになっている。また、操作部材51は、図11(a),(b)に示すように、裏機構板15の裏面に配設された抜止板52と連結軸53によって連結されている。該連結軸53は支軸44の挿通孔46に挿通されており、その長さは、図11(b)に示すように、キー部材50,50をキー溝対49,49から完全に引き抜いた状態で、抜止板52が裏機構板15の裏面に当接する所定の長さに設定されている。また、操作部材51の外周面には、その引き抜き操作を容易とする半円状の溝54が周設されている。
その他、第一実施例と同じ構成部分には、第一実施例と同じ符号を付して重複する説明を省略する。
かかる構成にあって、対向状のキー溝対49,49にキー部材50,50を嵌入することにより、球均し部材36Bを球均し位置に回動不能に保持することができ、このように、球均し部材36Bが位置保持手段によって球均し位置に保持されている状態(図8(a)参照)では、上述したように、常に確実で安定した遊技球の均し作用を得ることができる。一方、キー溝対49,49に嵌入されているキー部材50,50を引き抜くことにより、位置保持手段による保持が解除され、支軸44に軸支されている球均し部材36Bが回動可能となって、該球均し部材36Bを、その自重によって先鋭端37がタンクレール19の内底面34に当接する球止め位置へ回動させることができる。そして、このように、位置保持手段の保持解除によって球均し部材36Bが球止め位置に位置決められた状態では、タンクレール19内を球均し部材36Bの配設位置まで流下してきた遊技球xが、図8(b)に示すように、該球均し部材36Bの先鋭端37から球乗り上げ部38に乗り上げることとなり、これによって遊技球xが塞き止められてその流下が遮断される。従って、故障や保守点検等で球払出装置20や球通路21(図3参照)を取り外す場合に、位置保持手段の保持解除操作を介して、球均し部材36Bを球止め位置に位置決めることによって球止め作用を生じさせることができる。特に、この構成の球均し部材36Bにあっては、先鋭端37がタンクレール19の内底面34に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置から、タンクレール19の内底面34に当接する位置までの僅かな距離を回動するものであるため、従来のように、支軸の上部側で、基部を支点として回動するものに比して、その回動距離が僅かとなり、これによって、裏機構板15の開口部25の拡大に伴う操作スペースの減少化に対応し得るものとなる。
パチンコ遊技機1の正面図である。 同上のパチンコ遊技機1のガラス扉10を開放した状態を示す斜視図である。 裏機構板15の背面図である。 第一実施例にかかる球均し部材36Aの配設状態を示す正面図である。 (a)は分解状態、(b)は軸支状態を夫々示す球均し部材36Aの斜視図である。 球均し部材36Aとタンクレール19の配置関係を示す側断面図である。 球均し部材36Aの作用説明図である。 第二実施例にかかる球均し部材36Bの配設状態を示し、(a)は球均し位置、(b)は球止め位置の正面図である。 球均し部材36Bの分解斜視図である。 キー溝対49,49の拡大断面図である。 (a)はキー部材50,50の嵌入により球均し部材36Bが球均し位置に保持された状態、(b)はキー部材50,50が引き抜かれて球均し部材36Bが球止め位置へ回動した状態を夫々示す側断面図である。 従来構成の球均し部材bと球止め部材gを備えた裏機構板mの部分拡大背面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 遊技機本体
17 球タンク
19 タンクレール
34 内底面
36A,36B 球均し部材
37 先鋭端
38 球乗り上げ部
43 円弧状返し面部
44 支軸
47 軸挿通孔
49 キー溝対(位置保持手段)
50 キー部材(位置保持手段)
x 遊技球

Claims (4)

  1. 遊技機本体の裏面側に、遊技島設備の補給樋から供給された遊技球を受け入れる球タンクと、該球タンクから放出された遊技球を流下させる下方傾斜したタンクレールと、該タンクレール内を積み重なって流下する遊技球を平らに均す球均し部材とを備えたパチンコ遊技機において、
    前端に先鋭端を備えるとともに、該先鋭端から後部側に向けて上方傾斜する略帯板状の球乗り上げ部を備えた球均し部材が、その先鋭端を、タンクレールの内底面に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置に臨ませ、かつ遊技球の流下方向に対向するように配設されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 球乗り上げ部の上端部に、先鋭端から乗り上げた遊技球を送り返す上方に湾曲した円弧状返し面部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 球均し部材を上下方向に回動可能に軸支する支軸と、該球均し部材を、その先鋭端がタンクレールの内底面に対して遊技球1個を通過させ得る高さ位置に臨む球均し位置に保持する位置保持手段とを備え、該球均し部材は、位置保持手段の保持解除によって下方に回動して、その先鋭端がタンクレールの内底面に当接して遊技球の流下を遮断する球止め位置に位置決められるものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のパチンコ遊技機。
  4. 位置保持手段が、球均し部材に形成された軸挿通孔の内周面と、該軸挿通孔に挿通される支軸の外周面とに亘って対向状に形成されたキー溝対と、該キー溝対に抜き差し自在に嵌入されるキー部材とからなることを特徴とする請求項3記載のパチンコ遊技機。
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