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JP4772566B2 - 手摺用支柱の取付構造 - Google Patents
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JP4772566B2 - 手摺用支柱の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、屋内の吹き抜けを形成する二階の廊下に沿って取り付ける手摺や、階段の手摺における支柱の取付構造に関する。
一般に、多層建築においては、ベランダ、階段、または、吹き抜けなどを形成する廊下やデッキなどが高い位置に存在し、これらの領域の少なくとも一側部には、転落防止用の手摺が設けられている。係る手摺は、例えば、特許文献1に示すように、専用の手摺取付装置を用いて、床部に複数の支柱を垂直に取り付け、当該複数の支柱の間にパネルや柵体を取り付けることにより、施工されている。
一方、歩行用のスペースの確保や、デザイン性の見地から手摺用支柱を、廊下などの床面を支持する梁などの側面に取り付ける場合もある。
実開平7−40873号公報(第1〜7頁、図1〜4)
ところで、前述した何れの取付方法でも、手摺用支柱を取り付ける際に、何れかの支柱が垂直姿勢にならずに傾いたり、各支柱間の高さにバラ付きが生じる事態になることがある。この結果、各支柱間にパネルや柵体を取り付けたり、各支柱の上にまたがって笠木を固定することが困難となる。たとえ、上記取付や固定ができた場合でも、手摺全体のデザインを著しく損ねる、という問題があった。
しかも、前記特許文献1の手摺では、手摺用支柱を垂直に取り付けられる反面、手摺用支柱を取り付ける床面に対し、更に上階に手摺取付装置を設置する必要があるため、大かがりな工事となり、多数の労力と施工手数とを要する、という問題もあった。
本発明は、背景技術において説明した問題点を解決し、建物の梁や桁の側面に手摺の支柱を、垂直姿勢で且つ所定の高さにして、確実に取り付けられる手摺用支柱の取付構造を提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、前記課題を解決するため、発明者らの鋭意研究の結果、梁などの側面に取り付けるべき支柱を固定するボルトの位置を、少なくとも水平方向において調整可能とする、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の手摺用支柱の取付構造(請求項1)は、梁または桁の側面に固定され、係る梁または桁の側面に接する内側面に垂直な凹溝または凹部を有し、且つ係る凹溝または凹部の底面と外側面との間を貫通する上下複数の横長の長孔を有するベースプレートと、係るベースプレートの凹溝または凹部に嵌装され、上記上下複数の横長の長孔と連通する上下複数の雌ネジ孔を有するナット板と、上記ベースプレートの外側面に接触し、且つ上下複数の貫通孔を有する支柱と、係る支柱の各貫通孔およびベースプレートの各長孔を貫通し且つ上記ナット板の各雌ネジ孔に螺合する複数の固定用ボルトと、を含む、ことを特徴とする。
これによれば、例えば、ベースプレートを梁の側面における所定の位置で、垂直線に対し左右方向の何れかに極く僅かの傾きを伴って固定した場合でも、係るベースプレートにおける上下複数の横長の長孔を活用し、これらの長孔を貫通する固定ボルトの位置を調整することで、上記傾きを矯正し且つ隣接する支柱の高さと同じ高さに揃えて、支柱を取り付けることができる。従って、複数の支柱間に柵体やパネルを容易に取り付けられ、且つ係る支柱の上端にまたがって笠木を、水平または所定の傾斜角度にして取り付けられると共に、手摺全体のデザインも確実に保証することが可能となる。
尚、前記ベースプレートの内側面は、梁や桁の側面に接する側面であり、その外側面は内側面と反対側の側面である。また、前記凹溝を有するベースプレートは、例えば、アルミニウム合金の押出形材から形成しても良い。更に、前記凹部は、ベースプレートの内側面の中央部が凹んだ部分であり、係る凹部を有するベースプレートは、アルミニウム合金を含む各種の金属板における一方の表面を座ぐり加工することなどで形成しても良い。また、ベースプレートの前記凹溝は、断面長方形のほか、開口部が底よりも広い断面を呈する底広凹溝としても良い。この場合には、係る底広凹溝に嵌装するナット板の断面は、ほぼ台形やほぼ逆T字形とされる。更に、前記凹溝や凹部とナット板との幅方向の間には、係るナット板の傾動を許容する隙間を形成するが、係る隙間は、設計上の公差の範囲内におけるクリアランスとするか、これよりも大きな寸法であるほうが望ましい。
また、前記桁は、傾斜した階段用の桁を含み、階段の長手方向における一方の側面に沿った桁の他、階段の両側面に沿った一対の桁をも含んでいる。加えて、支柱の前記内側壁は、ベースプレートの外側面に接する側壁である。
更に、前記柱における上下複数の貫通孔は、係る柱の下部を内外方向に沿って貫通するが、後述する中空部を有する支柱では、その内側壁に形成される。
また、本発明には、前記支柱の各貫通孔は、縦長の長孔である、手摺用支柱の取付構造(請求項2)も含まれる。
これによれば、前記のように、ベースプレートを梁などの側面における所定の位置で、垂直線に対し左右方向の何れかに極く僅かの傾きを伴って固定した場合でも、係るベースプレートにおける上下複数の横長の長孔と、支柱における複数の縦長の長孔との双方を活用することができる。従って、これらの長孔を貫通する固定ボルトの位置を調整することで、上記傾きを矯正し且つ所定の高さに揃えて、支柱を一層容易に取り付けることができる。
更に、本発明には、前記ベースプレートの凹溝または凹部の深さと前記ナット板の板厚とがほぼ同じあると共に、上記凹溝または凹部とナット板とは、側面視でほぼ相似形の長方形または正方形を呈する、手摺用支柱の取付構造(請求項3)も含まれる。
これによれば、ナット板をベースプレートの凹溝または凹部に嵌装した際、係るベースプレートおよびナット板の内側面を、ほぼ面一にできるため、予め、上記嵌装をしておくことで、現場への搬入が容易となる。しかも、ベースプレートを梁などの側面に固定した際には、当該梁の側面を過度に損傷する事態を防ぐことも可能となる。
尚、上記凹溝は、ベースプレートの内側面を上辺から下辺まで貫通する形態の他、ベースプレートの内側面の上辺にのみ開口し、係る凹溝の下端がベースプレートの内側面の途中で閉じた形態としても良い。係る形態で且つ底面が開口部よりも幅広の底広凹溝とした場合、断面ほぼ台形やほぼ逆T字形のナット板を落下させずに、嵌装した状態で容易且つ安全に現場にセットすることができる。
また、本発明には、前記支柱は、断面ほぼ角形で且つ垂直方向に沿って中空部を有すると共に、前記各貫通孔に連通し、且つ前記各固定用ボルトの雄ネジ部を貫通させる通し孔を有する座金が上記中空部に挿入されている、手摺用支柱の取付構造(請求項4)も含まれる。
これによれば、例えば、支柱がアルミニウム合金の中空形材からなる場合、係る支柱の内側壁に形成する複数の貫通孔を固定用ボルトが貫通しても、上記アルミニウム合金よりも高強度の鋼板やステンレス鋼板などからなる座金を用いることで、上記貫通孔を当初の形状に容易に保つことができる。特に、支柱の貫通孔が縦長の長孔である場合には、その変形を一層確実に防ぐことが可能となる。
尚、本発明の対象となる支柱は、上記中空部を有しない中実材であっても良く、係る支柱を用いる形態では、複数の前記固定ボルトごとのボルト頭を収容可能な複数の窪み、または垂直な窪み溝を、当該支柱の外側面に形成することが望ましい。係る中実材の支柱には、角形鋼、角形ステンレス鋼、断面が角形のアルミニウム合金からなる棒(バー)材、あるいは硬質の樹脂材または木材が適用される。
加えて、本発明には、前記支柱は、前記梁または桁の側面に間隔を置いて、前記ベースプレート、ナット板、および固定ボルトを介して複数個が固定されると共に、隣接する支柱同士の上部または間に、笠木、複数の格子を有する柵体、または、パネルの少なくとも1つが取り付けられる、手摺用支柱の取付構造(請求項5)も含まれる。
これによれば、ベースプレートの取り付け具合に影響されることなく、複数の支柱を、梁や桁の側面に垂直で且つ同じ高さに揃えるか、一定の傾斜角度に沿って揃えて立設できるため、係る複数の支柱の間に各種デザインの柵体やパネルが容易に且つ体裁良く取り付けることができる。加えて、複数の支柱の上端にまたがって、笠木を水平または所定の傾斜を伴って取り付けることもできる。従って、設計時の基本意匠を保った手摺を容易に施工することが可能となる。
以下において、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の取付構造を用いた手摺1を示す側面(正面)図、図2は、図1中のX−X線の矢視に沿った垂直断面図、図3は、図2中のY−Y線の矢視に沿った水平断面図、図4は、本発明の取付構造の要部を示す分解斜視図である。
図1,図2に示すように、手摺1は、例えば、建物の一階と二階とにまたがる吹き抜けに沿って係る二階の廊下を形成(支持)する梁H、桁K、および床板Fのうち、吹き抜け側に面した梁Hの側面に対し、垂直に固定して取り付けられる複数の支柱2と、係る支柱2,2間に取付られる柵体6と、複数の支柱2の上端に金具kを介して水平に支持される笠木(手摺レール)Tと、を備えている。
上記柵体6は、隣接する支柱2,2の上・下部に対し、両端が固定される上桟7、下桟8、および、これらの間に垂直に立設された複数の縦格子(格子)9とからなる。
本発明の手摺用支柱2の取付構造は、図2〜図4に示すように、梁Hの側面に固定される複数のベースプレート10と、係るベースプレート10の内側面12に垂直方向に沿って形成された断面長方形の凹溝13に嵌装されるナット板18と、ベースプレート10の外側面14に下部が接して固定される支柱2と、を備えている。尚、ベースプレート10は、例えば、アルミニウム合金の押出形材からなる全体がほぼ直方体を呈するプレート本体11からなる。
支柱2は、アルミニウム合金の中空押出形材からなり、断面ほぼ角形で且つほぼ正方形の中空部3を垂直(長手)方向に沿って有し、その下部の外側壁には、上下一対の挿通孔4およびこれを塞ぐキャップ5を有する共に、内側壁における上記挿通孔4と同じ高さの位置には、上下一対(複数)の貫通孔2aを有している。係る支柱2の中空部3の下部には、上記一対の貫通孔2aと同軸心となる上下一対の通し孔22を有する座金20が、内側壁に接蝕して挿入される。
尚、上記キャップ5は、樹脂製の成形品であるが、これに替えて貼り付けシールにしても良く、上記座金20は、例えば、鋼板またはステンレス鋼板からなる。
また、図3,4に示すように、ベースプレート10は、そのプレート本体11の四隅における内側面12と外側面14との間を大径穴15と小径穴16とが同軸心で貫通している。係るプレート本体11の内側面12の中央部を垂直方向に沿って貫通する凹溝13の底面と外側面14との間には、上下一対(複数)の横長(長軸が水平向き)の長孔(長円形孔)17が貫通している。係る一対の長孔17,17間のピッチは、支柱2の貫通孔2a,2a間および挿通孔4,4間のピッチ、更には、座金20の通し孔22,22間のピッチと同じである。
更に、ナット板18も、例えば、鋼板またはステンレス鋼板からなり、図2〜図4に示すように、前記凹溝13の深さとほぼ同じ板厚で、且つ側面視で係る凹溝13とほぼ相似形の長方形で且つ全体が直方体を呈すると共に、上下一対の雌ネジ孔19を有している。係る雌ネジ孔19,19間のピッチも、ベースプレート10の長孔17,17間、支柱2の貫通孔2a,2a間、および挿通孔4,4間のピッチと同じである。尚、ナット板18の幅寸法は、前記凹溝13の幅寸法よりも若干小さく設定され、係る凹溝13内での傾動を可能としている。
前記手摺1を施工する際し、手摺用支柱2の取付構造は、次のようにして活用される。先ず、図2〜図4に示すように、ベースプレート10の凹溝13にナット板18を嵌装し、一対の長孔17と一対の雌ネジ孔19とを連通させる。
この際、図3に示すように、ナット板18と凹溝13との間には、左右一対の隙間sが形成される。また、ナット板18が外れないように、例えば、図示しないテープをベースプレート10の底面に予め貼り付けておくと良い。
次いで、凹溝13にナット板18を嵌装したベースプレート10を、そのプレート本体11における四隅の大径穴15から小径穴16に向かってこれらを貫通するボルトbを、梁Hの側面からネジ込む。この結果、図1に示すように、当該ベースプレート10を梁Hの側面に等間隔で固定する。その後、上記大径穴15の開口部は、例えば、ベースプレート10と同色のキャップcにより閉塞され、且つ各キャップcの表面は、ベースプレート10の外側面14と面一とされる。
次に、図2,3に示すように、中空部3の下部にテープ(図示せず)などで仮止めしつつ座金20をセットした支柱2を、各ベースプレート10の外側面14に接触させる。係る状態で、図4中の太い矢印で示すように、頭に六角穴hを有する2本の固定用ボルトBを、各支柱2の挿通孔4、座金20の通し孔22、各支柱2の貫通孔2a、およびベースプレート10の長孔17に順次貫通させた後、上記各ボルトBの雄ネジ部をナット板18の各雌ネジ孔19に螺合させる。尚、ベースプレート10の底面に貼り付けた前記テープは、適時に剥離される。
この結果、図1,図2に示すように、複数の支柱2は、梁Hの側面に垂直で且つ高さを揃えた状態で取り付けられる。更に、隣接する支柱2,2の間には、柵体6の上・下桟7,8の端部が図示しない金具を介して固定される。
最後に、複数の支柱2の上端に固定した金具kを介して、笠木Tを固定して支持することにより、図1に示すように、手摺1が設計の通りにして施工される。
ところで、凹溝13にナット板18を嵌装したベースプレート10は、図5に示すように、梁Hの側面に固定する際、図示で右側に極く僅か(例えば、1度未満)に傾斜した姿勢で4本のボルトbにより固定される場合がある。
係る場合には、図5に示すように、ベースプレート10の上下一対の長孔17のうち、上方の長孔17の中央から極く僅か左側に固定用ボルトBを貫通させると共に、下方の長孔17の中央から極く僅か右側に固定用ボルトBを貫通させるように、前記各隙間sを利用してナット板18を傾動させて、支柱2を取り付ける。この結果、係る支柱2を垂直姿勢で確実に立設できると共に、その高さを隣接する支柱2と揃える操作が、現場で容易に行うことができる。
従って、本発明による手摺1用支柱2の取付構造を用いることで、手摺1を梁Hの外側に設計通りのデザインにして容易且つ確実に施工することができる。
図6は、前記形態の応用形態の支柱2の取付構造を示す分解斜視図である。
係る支柱2の取付構造が前記の形態と相違するところは、支柱2の内側壁に設ける複数の貫通孔を、上下一対(複数)の縦長(長軸が垂直向き)の長孔(長円形孔)3b,3bとしている点である。これにより、前記図5で示したように、ベースプレート10およびその凹溝13に嵌装したナット板18を、梁Hの側面に対し傾斜して固定した際には、ベースプレート10の横長の各長孔17と共に、上記支柱2の縦長の各長孔3bを併せて活用することができる。この結果、支柱2を垂直姿勢で確実に立設でき、その高さを隣接する支柱2と揃える操作を、現場にて一層容易で確実に行うことが可能となる。
図7は、異なる形態の支柱24を用いた前記図3と同様な水平断面図、図8は、係る支柱24を用いる取付構造の要部を示す前記図4と同様な分解斜視図である。
図7,図8に示すように、支柱24は、例えばステンレス鋼からなり、断面が長方形(角形)である棒状の本体25と、その外側面の下部に形成され且つ係る外側面に開口する上下一対の窪み26と、各窪み26の底面中央部から内側面に向かって水平に貫通すると貫通孔27とを有している。上記窪み26は、座ぐり加工によって全体が円柱形に形成されているが、係る形状に限るものではない。
前記同様にして、ベースプレート10は、その凹溝13にナット板18を嵌装した状態で、梁Hの側面に固定され、この際に、ベースプレート10の横長の各長孔17と、ナット板18の各雌ネジ孔19とは、互いに連通すると共に、係るナット板18と凹溝13との間には、左右一対の隙間sが形成される。
係る状態で、支柱24を、各ベースプレート10の外側面14に接触させ、図8中の太い矢印で示すように、頭に六角穴hを有する2本の固定用ボルトBを、各支柱24の貫通孔27とベースプレート10の長孔17にと順次貫通させた後、上記各ボルトBの雄ネジ部をナット板18の各雌ネジ孔19に螺合させる。
その結果、図7に示すように、支柱24は、2本の固定用ボルトBおよびナット板18を介して、ベースプレート10の外側面14に垂直姿勢で固定され且つ梁Hの側面に立設される。尚、係る支柱24の各窪み26は、当該支柱24の外側面に貼り付けられる樹脂製の丸いシールSによって目隠しされる。
更に、隣接する支柱24,24の間に、前記同様に柵体6の上・下桟7,8の端部が図示しない金具を介して固定された後、複数の支柱24の上端に固定した金具kを介して、笠木Tを固定して支持することにより、前記図1に示した同様ような手摺が設計の通りにして施工される。
尚、前記上下一対の窪み26に替えて、垂直方向に沿った単一の窪み溝を支柱24の外側面に形成し、前記ボルトBを用いて固定した後で、係る窪み溝をことほぼ相似形のシールまたはキャップで塞いでも良い。また、支柱24の下部を貫通する上下一対の貫通孔27に替えて、それぞれを縦長の長孔として良い。
前記同様に、ベースプレート10は、梁Hの側面に固定する際、右側または左側に極く僅か(例えば、1度未満)に傾斜した姿勢で4本のボルトbにより固定される場合がある。係る場合にも、ベースプレート10の上下一対の長孔17のうち、上方の長孔17の中央から極く僅か左/右側に固定用ボルトBを貫通させると共に、下方の長孔17の中央から極く僅か右/左側に固定用ボルトBを貫通させるように、前記各隙間sを利用してナット板18を傾動させて、支柱24を取り付けるようにする。この結果、係る支柱24を垂直姿勢で立設できると共に、その高さを隣接する支柱24と揃える操作が、現場で容易に行うことができる。
従って、手摺用支柱24の取付構造を用いることで、前記手摺1と同様な手摺を梁Hの外側に設計通りのデザインにして容易且つ確実に施工することができる。
図9は、異なる形態のベースプレート10a、および、これと共に用いるナット板18aを示す斜視図である。係るベースプレート10aは、図9に示すように、前記同様のプレート本体11と、その内側面12において垂直方向に沿って形成された断面長方形の凹溝13aと、プレート本体11の四隅を貫通する前記同様の大径穴15および小径孔16と、を有している。上記凹溝13aは、プレート本体11の内側面12において、その上辺から途中までの位置に形成されるが、係る内側面12に下辺付近には、その一部である水平部12aが残っている。係るベースプレート10aは、例えば、アルミニウム合金の板材をフライスなどで座ぐり加工したり、あるいは、アルミニウム合金の溶湯を所定の鋳型(例えば、ダイカスト用金属鋳型)に鋳造することで形成される。
また、係る凹溝13aに嵌装されるナット板18aは、凹溝13aの深さとほぼ同じ板厚で、且つ側面視で凹溝13aとほぼ相似形の長方形を呈する。
以上のようなベースプレート10aを用いることで、その凹溝13aに嵌装したナット板18aが外れる事態を防止できるため、前述した手摺1などの施工を、前記テープなどを用いることなく、一層容易に行うことができる。
図10は、更に異なる形態のベースプレート10b、および、これと共に用いるナット板18bを示す斜視図である。係るベースプレート10bは、図10に示すように、前記同様のプレート本体11と、その内側面12の中央付近に形成された全体が直方体である凹部13bと、プレート本体11の四隅を貫通する前記同様の大径穴15および小径孔16と、を有している。上記凹部13bは、プレート本体11の内側面12の中央付近に形成されるが、係る内側面12に上辺および下辺付近には、その一部である水平部12b,12bが残っている。係るベースプレート10bも、前記ベースプレート10aと同様にして形成される。
また、上記凹部13bに嵌装されるナット板18bは、凹溝13bの深さとほぼ同じ板厚で、且つ側面視で凹溝13bとほぼ相似形の長方形を呈する。
以上のようなベースプレート10bを用いることで、その凹部13bに嵌装したナット板18bが外れる事態を一層確実に防止できるため、前述した手摺1などの施工を、前記テープなどを用いずに、更に容易に行うことができる。
図11は、前記各形態の応用形態であるベースプレート10c、および、これと共に用いるナット板18cを示す断面図である。係るベースプレート10cは、図11に示すように、前記と同様のプレート本体11と、その内側面12の中央部に垂直方向に沿って形成され、且つ底面よりも開口部が狭い底広凹溝(凹溝)13cと、上下一対の長孔17と、プレート本体11の四隅を貫通する前記同様の大径穴15および小径孔16と、を有している。
上記底広凹溝13cは、垂直方向に沿って断面台形を呈し、係る底広凹溝13cには、プレート本体11の内側面12における上辺と下辺との全長を垂直方向に沿って貫通する形態の他に、前記図7で示したように、内側面12の上辺にのみ開口する形態も含まれる。
また、上記底広凹溝13cに嵌装されるナット板18cは、底広凹溝13cの深さととほぼ同じ板厚で、且つ断面が凹溝13cと相似形の台形を呈する。係るナット板18cと底広凹溝13cとの間には、左右一対の隙間sが形成される。
以上のようなベースプレート10cを用いることで、底広凹13cに嵌装したナット板18cが外れないため、前述した手摺1などの施工を、更に容易にして安全に行うことができる。
図12は、前記各形態の更に異なる応用形態であるベースプレート10d、および、これと共に用いるナット板18dを示す断面図である。
係るベースプレート10dは、図12に示すように、前記同様のプレート本体11と、その内側面12の中央に垂直方向に沿って形成され、且つ底面よりも開口部が狭い底広凹溝(凹溝)13dと、上下一対の長孔17と、プレート本体11の四隅を貫通する前記同様の大径穴15および小径孔16と、を有している。
上記底広凹溝13dは、垂直方向に沿って断面ほぼ逆T字を呈し、係る底広凹溝13dには、プレート本体11の内側面12における上辺と下辺との全長を垂直方向に貫通する形態の他、内側面12の上辺にのみ開口する形態も含まれる。係るナット板18dと底広凹溝13dとの間には、左右一対の隙間sが形成される。また、上記底広凹溝13dに嵌装されるナット板18dは、底広凹溝13dの深さととほぼ同じ板厚で、断面が凹溝13dと相似形のほぼ逆T字形を呈する。
以上のようなベースプレート10dを用いる場合でも、底広凹13dに嵌装したナット板18dが外れないため、前述した手摺1などの施工を、更に容易且つ安全にして行うことができる。
図13は、本発明の取付構造を用いた異なる形態の手摺1aの概略を示す側面(正面)図である。
手摺1aは、図13に示すように、傾斜した階段(図示せず)の側面を支持する桁Kの側面に垂直姿勢で取付られる複数の支柱2と、係る支柱2,2間に金具k1を介して取付られるパネルPと、複数の支柱2の上端に金具k2を介して桁Kと同じ傾斜角度で支持される笠木(手摺レール)Tと、を備えている。
図13に示すように、複数の支柱2は、桁Kの側面に対し、前記ベースプレート10,10a〜10dおよびナット板18,18a〜18dの何れかの組を用いて、垂直姿勢で且つそれぞれが所要の高さにして取り付けられる。特に、前記図6で示したように、支柱2の貫通孔を縦長の長孔3a,3aとした場合には、これらとベースプレート10,10a〜10dにおける横長の長孔17,17とを活用して、各支柱2の垂直姿勢の確保および高さの調整を容易に行える。尚、上記各支柱2に替え、前記支柱24を用いて手摺1aを構成しても良い。
従って、種々の傾斜角度が付される階段の桁Kに対しても、その側面に同じ傾斜角度の笠木Tを含む手摺1aを容易且つ確実に施工することが可能となる。
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の取付構造は、屋内に限らず、屋外に露出した廊下、デッキ、桟橋、橋梁、または、各種の階段などを支持する梁Hや桁Kの側面に対しても、手摺用の支柱2を垂直姿勢で且つ所定の高さにして取り付けることも可能である。
また、本発明の取付構造が適用される支柱は、前記角形の中空部3を内蔵する中空押出形材の支柱2に限らず、断面円形や楕円形、または、断面ほぼ半円形の中空押出形材の支柱としたり、更には、断面コ字形、断面H字形、断面I字形、断面ほぼT字形などの中実の押出形材としても良い。
更に、支柱は、前記アルミニウム合金製に限らず、鋳鉄や鋳鋼、または型鋼、角形鋼、ステンレス鋼製の棒材、硬質の樹脂製の棒材、または、硬質の棒状木材からなる支柱などしても良く、これらの場合、前記座金20を省略することも可能である。
また、ベースプレートを桁などに固定するには、前記ボルトを用いる他、皿ビスなどの木ねじを用いたり、金属製の桁の場合には、溶接付けする方法でも良い。
加えて、ベースプレートの前記長孔、ナット板の前記雌ネジ孔、支柱の貫通孔、および座金の通し孔は、上下に沿って3個以上を併設した形態としても良い。
本発明の取付構造を用いた手摺を示す側面(正面)図。 図1中のX−X線の矢視に沿った垂直断面図。 図2中のY−Y線の矢視に沿った水平断面図。 本発明の一形態である取付構造の要部を示す分解斜視図。 本発明の取付構造の作用を示す概略図。 前記形態の応用形態である取付構造の要部を示す分解斜視図。 異なる形態の支柱を用いた図3と同様な水平断面図。 上記支柱を含む取付構造の要部を示す図4と同様な分解斜視図。 異なる形態のベースプレートおよびナット板を示す斜視図。 異なる形態のベースプレートおよびナット板を示す斜視図。 更に異なる形態のベースプレートおよびナット板を示す断面図。 別なる形態のベースプレートおよびナット板を示す断面図。 本発明の取付構造用いた異なる手摺を示す側面(正面)図。
符号の説明
1,1a…………………手摺
2,24…………………支柱
2a,27………………貫通孔
3…………………………中空部
3b………………………縦長の長孔(貫通孔)
6…………………………柵体
9…………………………縦格子(格子)
10,10a〜10d…ベースプレート
12………………………内側面
13,13a……………凹溝
13b……………………凹部
13c,13d…………底広凹溝(凹溝)
17………………………横長の長孔
18,18a〜18d…ナット板
19………………………雌ネジ孔
20………………………座金
22………………………通し孔
H…………………………梁
K…………………………桁
B…………………………固定用ボルト
T…………………………笠木
P…………………………パネル

Claims (5)

  1. 梁または桁の側面に固定され、係る梁または桁の側面に接する内側面に垂直な凹溝または凹部を有し、且つ係る凹溝または凹部の底面と外側面との間を貫通する上下複数の横長の長孔を有するベースプレートと、
    上記ベースプレートの凹溝または凹部に嵌装され、上記上下複数の横長の長孔と連通する上下複数の雌ネジ孔を有するナット板と、
    上記ベースプレートの外側面に接触し、且つ上下複数の貫通孔を有する支柱と、
    上記支柱の各貫通孔およびベースプレートの各長孔を貫通し且つ上記ナット板の各雌ネジ孔に螺合する複数の固定用ボルトと、を含む、
    ことを特徴とする手摺用支柱の取付構造。
  2. 前記支柱の各貫通孔は、縦長の長孔である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の手摺用支柱の取付構造。
  3. 前記ベースプレートの凹溝または凹部の深さと前記ナット板の板厚とがほぼ同じあると共に、上記凹溝または凹部とナット板とは、側面視でほぼ相似形の長方形または正方形を呈する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の手摺用支柱の取付構造。
  4. 前記支柱は、断面ほぼ角形で且つ垂直方向に沿って中空部を有すると共に、前記各貫通孔に連通し、且つ前記各固定用ボルトの雄ネジ部を貫通させる通し孔を有する座金が上記中空部に挿入されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の手摺用支柱の取付構造。
  5. 前記支柱は、前記梁または桁の側面に間隔を置いて、前記ベースプレート、ナット板、および固定ボルトを介して複数個が固定されると共に、
    隣接する支柱同士の上部または間に、笠木、複数の立子を有する柵体、または、パネルの少なくとも1つが取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の手摺用支柱の取付構造。
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