JP4773640B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛生洗浄装置の機種毎に具備する付属機能が異なる場合においても、前記衛生洗浄装置を、付属機能を除く部位を共通の構成として製造可能とした衛生洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、衛生洗浄装置には局部洗浄機能や便座の暖房,温風噴射,脱臭機能等、多種多様の便利な機能が付属的に具備されている。そして、利用者はこれら付属機能を選択して使用することにより、衛生洗浄装置を快適に利用することができる。
【0003】
前記衛生洗浄装置に具備されている付属機能は、通常、衛生洗浄装置の機種別に異なるものであり、衛生洗浄装置を提供する側(メーカー)から、それぞれ具備する付属機能を個々に異にした数種類の衛生洗浄装置が一般に提供されていることが多い。
【0004】
したがって、利用者(ユーザー)は自身の使用状況に合致するか、自身の使用状況により近い付属機能を備えた衛生洗浄装置を、数種類用意された機種のなかから適宜選択して購入し、これを利用することが一般的であった。即ち、利用者は、自身のライフスタイルおよび購入費用等を考慮して、必要な付属機能を備えた衛生洗浄装置を選択・使用していた。
【0005】
一方、衛生洗浄装置を提供する側(メーカー)は、多岐にわたる利用者の前記付属機能に関するニーズのうち、比較的需要の多い付属機能を衛生洗浄装置の機種毎に区別して具備させることにより、前記付属機能を異にした数種類の衛生洗浄装置を利用者に提供していた。
【0006】
即ち、前記衛生洗浄装置を提供する側(メーカー)は、機種別に衛生洗浄装置の設計・製造をすることにより、利用者の要望に対応していた。これは、前記機種毎に衛生洗浄装置に具備される付属機能の違いにより、衛生洗浄装置に具備される機器(機能を実現するユニット(制御プログラムを含む)等)が必然的に異なることによるもので、これまで、共通の設計思想に基づいての製造はほとんど行われていなかった。
【0007】
したがって、前記衛生洗浄装置を提供する側は、利用者の使用状況に対応する付属機能を具備した衛生洗浄装置の機種分だけの設計・製造(制御プログラムの構築等を含む)を行い、これを利用者に提供していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前述したように、衛生洗浄装置の提供者側(メーカー)は、機種毎に異なる設計・製造を必要とするため、その設計・製造等のために費やす手間,時間および費用は少なくなく、前記提供者側(メーカー)にかかる負担は非常に大きかった。
【0009】
このことは、前記提供者側(メーカー)が利用者の多岐にわたる要望に応える程、提供(製造)する機種の増加に繋がり、結果的に製造負担等が増大することとなり非経済的であった。その結果、前記衛生洗浄装置の機種を増加することは差し控えられ、利用者は自身の要望を満たすように構成した衛生洗浄装置(希望する機能を具備した衛生洗浄装置)を利用することができないといった問題を抱えることにもなり、由々しき問題であった。
【0010】
そこで、本発明は前述した種々の問題に鑑み、付属する機能が機種別に異なる場合においても、共通の設計・製造(制御プログラムの構築等を含む)思想に基づき、衛生洗浄装置の製造を可能とした衛生洗浄装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【問題を解決するための手段】
請求項1記載の衛生洗浄装置は、各種機能の動作および設定を行う操作スイッチと、前記各種機能の動作・設定状態を表示する表示手段と、前記操作スイッチの投入・解除により各種機能を動作させるコントローラを備えた衛生洗浄装置において、前記コントローラには、衛生洗浄装置に設けることが可能な各種機能の動作を制御する制御プログラムと、前記衛生洗浄装置に具備された機能を判別させる機種情報を記憶する不揮発性メモリを備え、前記不揮発性メモリに記憶する制御プログラムは、衛生洗浄装置に取付可能な全ての機能に、前記操作スイッチと前記表示手段に対する優先順位を付して構築され、前記衛生洗浄装置に具備された機能の優先順位の高いものから前記操作スイッチと前記表示手段が順に割り振られるよう構成した。
【0014】
請求項2記載の衛生洗浄装置は、請求項1に記載の衛生洗浄装置において、前記制御プログラムを記憶するメモリに読み出し専用メモリを使用し、前記機種情報を記憶するメモリに、書替可能な不揮発性メモリを使用して構成した。
【0015】
請求項3記載の衛生洗浄装置は、請求項1または2に記載の衛生洗浄装置において、前記衛生洗浄装置の機種情報を記憶する不揮発性メモリを、前記衛生洗浄装置から取外可能な分離型に構成した。
【0017】
本発明の衛生洗浄装置は、付属する機能を変更して異なる機種の衛生洗浄装置を製造する場合、書替可能な不揮発性メモリ内の衛生洗浄装置の機種情報を書き替えるとともに、衛生洗浄装置のケーシング内に予め設けた空所を利用して、他機能の構成部を設置することによって別機種の製造を容易に行うことが可能となり、衛生洗浄装置の機種毎に異なる設計・製造をするという問題を解消した。
【0018】
また、前記各種機能の制御プログラムや機種情報は、記憶の維持に電源を必要としない不揮発性メモリを使用することにより、停電時にも記憶内容の保持を可能とし、しかも、前記機種情報は書替処理の容易なメモリに記憶するようにしたので、機種の異なる衛生洗浄装置の製造をより簡単に行うことができる。
【0019】
さらに、前記制御プログラムは、書き替えを前提としないため、安価な読み取り専用のメモリに記憶することが可能となるため、衛生洗浄装置の製造コストを容易に減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図4により説明する。図1は本発明に係る衛生洗浄装置を示した斜視図である。図1において、1は便器本体であり、2は前記便器本体1上に便蓋3とともに開閉自在に取り付けた便座である。
【0021】
4は前記便器本体1内に進退可能に取付けた局部洗浄用のノズル装置であり、5は前記便器本体1の後背部から側方にかけて設置された衛生洗浄装置本体を示している。6は前記衛生洗浄装置本体5の上部前面に設置された操作パネルであり、7は前記便器本体1の後方に設置した洗浄水を貯水するロータンクである。
【0022】
前記衛生洗浄装置本体5は、図2に示すように、ケーシング5a内に、例えば、便座2の暖房機能や局部洗浄機能,局部乾燥機能や脱臭機能等、衛生洗浄装置が備える各種機能を構成する部位(以下、単に機能構成部といい、図2では2種類の機能構成部のみ設置した場合を例示する)8a,8bと、これら各種機能の制御を行うコントローラ9が最低限収容されている。
【0023】
前記コントローラ9は、図1でも説明した衛生洗浄装置本体5の上部前面に設置された操作パネル6上の各種操作スイッチ(図示せず)の投入/解除動作を受けて、前記ケーシング5a内に配置される各種機能構成部8a,8bを作動させるものである。
【0024】
図2において、10は前記衛生洗浄装置本体5のケーシング5a内において、機能構成部8a,8bおよびコントローラ9間に形成される空所(デッドスペース)を示している。なお、前記デッドスペースの位置は、図2に示す位置に限定されず、前記機能構成部8a,8bが配置される位置やその数によっても適宜変更されるものであり、前記デッドスペースには、通常、図2に示した機能構成部8a,8b以外の機能構成部が設置される。
【0025】
即ち、前記デッドスペースを利用することにより、前記衛生洗浄装置本体5のケーシング5a内には前記デッドスペースの許容範囲内で各種機能構成部の設置が可能となる。
【0026】
次に、前記コントローラ9の構成について図3にその一例を示して説明する。図3は前記コントローラ9とその周辺機器の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、前記コントローラ9は演算処理手段であるCPU11と、記憶手段である不揮発性メモリ12、入出力ポート13、および、A/D変換回路14を備えたマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)15と、前記マイコン15に電気的に接続される不揮発性メモリ16とによって概略構成されている。
【0027】
前記不揮発性メモリ12には、例えば、EPROM等の電気的に書き込みが可能なメモリが使用され、前記CPU11によって実行される各種機能の制御パラメータ等を含む制御プログラムが記憶されている。なお、前記制御プログラムは図2に示す衛生洗浄装置本体5のケーシング5a内に収容可能な各種機能構成部の全てについて、駆動制御できるように予めプログラムが設定されているものとする。
【0028】
また、前記不揮発性メモリ16には、電気的に書き替えが可能なEEPROMやフラッシュメモリ(メモリーカード等)が使用され、衛生洗浄装置の機種情報(各種機能の割振情報)が記憶されている。なお、前記不揮発性メモリ16にメモリーカード等のフラッシュメモリを使用する場合は、別途専用のドライブユニット(図示せず)が必要であり、本実施例では、説明の便宜上、EEPROMを使用した場合について説明する。
【0029】
前記衛生洗浄装置の機種情報とは、当該衛生洗浄装置がどのような機能を備えた機種であるかの情報であり、換言すれば、当該衛生洗浄装置が備える各種機能の割振情報といえるものである。
【0030】
前記各種機能の割振情報とは、衛生洗浄装置が備える各種機能の有・無に関する情報であり、以下に、前記割振情報として局部乾燥機能の有・無情報が前記EEPROM16に記憶されている場合の事例を簡単に説明する。
【0031】
前記EEPROM16に局部乾燥機能「有」という割振情報が記憶されており、前記CPU11が該割振情報を呼び出すことにより、局部乾燥機能が当該衛生洗浄装置に具備されていることを認識すると、利用者が操作パネル6上に備えた乾燥スイッチを投入することにより、前記CPU11が前記乾燥スイッチの投入指令を受け、乾燥機能の構成部に動作信号を出力し乾燥機能を作動させるとともに、所定の表示手段(LED等)に乾燥機能が動作中であることを表示する。
【0032】
一方、前記EEPROM16に局部乾燥機能「無」という情報が割振情報として記憶されており、前記CPU11が該割振情報をよびだすことにより、当該衛生洗浄装置に局部乾燥機能が備えられていないことを認識すると、何らかの理由により乾燥スイッチが投入されたと同様の指令信号(ノイズ信号)がCPU11に送信されても、前記CPU11は該ノイズ信号の受付を拒否するか、もしくは、受付けた場合でも、乾燥機能の構成部に動作信号の出力をせず、また、所定の表示手段(LED等)の点灯動作が実行されないように制御するものである。
【0033】
このように、前記EEPROM16には、衛生洗浄装置が備えた各種機能を適切に制御動作するための情報として、衛生洗浄装置の機種情報(各種機能の割振情報)が記憶されている。
【0034】
前記A/D変換回路14は、衛生洗浄装置が備える、例えば、便座温度センサや着座センサ等の各種センサ17a,17bから入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するための回路である。18は衛生洗浄装置の動作状況および設定状況を表示するために、前記操作パネル6上に配置したLED等の表示手段であり、19は衛生洗浄装置が備える各種機能を操作するための操作スイッチである。
【0035】
また、8は、図2で説明したように、衛生洗浄装置が備える各種機能を構成する機能構成部8a,8bにおいて、前記各種機能を実際に動作させるために具備したヒータやモータ等の各種機器および装置のことである。
【0036】
ここで、前記制御プログラムを記憶するEPROM(不揮発性メモリ)12について簡単に説明する。前記EPROM12は不揮発性メモリの一種であり、データの記憶保持のための電源が必要ないという利点を有している一方、データの書替時には、チップ表面に紫外線を照射することにより記憶されていたデータをチップ単位で一括して消去した後、データの書き替えを行う必要があり、前記書き替えが非常に困難であるという問題があるため、本発明では、書き替えの必要のない各種機能を制御するためのプログラムを記憶するために、前記EPROM12を使用している。
【0037】
また、データ保持のために電源を必要としない不揮発性メモリとしてはEEPROMがあるが、このEEPROMは、1バイト単位でのデータの読み書きが可能であり、通常のRAMのように取り扱うことができる。しかし、EEPROMは構造が複雑であるためビット単価が高価である。そのため、本発明では、書き替え頻度が高く、しかも、記憶するデータ量が少ない各種機能の機種情報(割振情報)を記憶させるようにした。
【0038】
前記不揮発性メモリ12,16とCPU11およびA/D変換回路14はともに入出力ポート13に各々電気的に接続されており、さらに、前記入出力ポート13には、操作パネル6上に備えたLED18,操作スイッチ19、および、各種機能構成部(図2参照)8を構成するヒータやモータ等が接続されている。
【0039】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、前記コントローラ9の処理動作の一例について説明する。図4に示すフローチャートは、前記EEPROM16に機種情報として局部洗浄機能の有・無と、局部乾燥機能の有・無を記憶させた場合における前記CPU11(図3参照)の処理動作を示すもので、前記処理動作の制御プログラムは、図3に示す不揮発性メモリ(EPROM等)12に予め(衛生洗浄装置本体5の製造時)記憶させてある。
【0040】
まず、最初に、図4に示すステップS1 において、衛生洗浄装置本体5の電源を投入し、コントローラ9への通電を開始すると、前記CPU11はステップS2 において、図3に示すEEPROM16から当該衛生洗浄装置の機種情報を呼び出す。
【0041】
前記衛生洗浄装置の機種情報は、前記EPROM12に記憶されている制御プログラムと同様に、衛生洗浄装置本体5の製造時に予め前記EEPROM16に記憶させるようになっている。
【0042】
次に、ステップS3 にて、前記呼び出した機種情報(各種機能の割振情報)から、当該衛生洗浄装置が洗浄機能を備えているか否かを判別する。そして、前記衛生洗浄装置が洗浄機能を備えていない場合は、ステップS4 に移行して洗浄機能をオフする。
【0043】
この洗浄機能のオフ状態とは、洗浄動作を開始する操作パネル6上のスイッチ19が投入された場合や、何らかの原因により洗浄動作を開始する旨の信号(ノイズ信号)がCPU11に入力された場合でも、前記CPU11が前記洗浄機能に関する一切の入力を受付けないか、あるいは、受け付けたとしても洗浄機能を実現する機器、および、機能の設定・動作状態等を表示するLED18に動作信号を出力しない状態を意味するものである。
【0044】
なお、前記EEPROM16に記憶された機種情報より当該衛生洗浄装置に洗浄機能が具備していないと判別されたときは、図2に示すケーシング5a内には、前記洗浄機能を実現するための機器(機能構成部)が設置されていないことは当然であり、以て、前記CPU11より前記洗浄機能を実現する機器(機能構成部)と、洗浄機能の動作状態を表示するLED18への動作信号の出力を停止するのである。
【0045】
また、前記ステップS3 で機種情報を参照した結果、洗浄機能を備えているとCPU11が判別したときは、ステップS5 に移行して、前記EEPROM16に記憶された機種情報を参照して、当該機種に乾燥機能が備えられているか否かを判別する。
【0046】
ステップS5 で乾燥機能「無」と判別されると、前記CPU11はステップS6 に移行して乾燥機能をオフとし、一方、ステップS5 で乾燥機能が「有」と判別された場合は、ステップS7 に移行して、前記操作パネル6上に備えた各種操作スイッチ19の投入待機状態となる。
【0047】
前記乾燥機能のオフとは、前述した洗浄機能オフの場合と同様、CPU11において乾燥機能に関する信号入力拒否、もしくは、乾燥機能を実現する機器等への動作信号が送出がなされないように制御するものである。
【0048】
なお、前記ステップS3 において、洗浄機能が「無」と判別された場合は、通常、ステップS5 で乾燥機能は存在しないため(局部洗浄機能が無ければ、乾燥機能は必要ないため)、ステップS4 にて洗浄機能をオフした後、ステップS5 を経由することなく、直接ステップS6 に移行して、乾燥機能をオフさせるようにしてもよい。
【0049】
前記ステップS7 の操作スイッチの待機状態において、洗浄スイッチが投入されると、ステップS8 において、図1に示すノズル装置4より、例えば、用便後の局部に向けて洗浄水を噴出させる。また、これとともに操作パネル6上に備えた所定のLED18を点灯させることにより、洗浄機能が動作中であることを表示する(ステップS9 )。
【0050】
また、前記ステップS7 において、洗浄スイッチが投入されない場合は、ステップS10に移行して洗浄動作を停止し、つづいて、ステップS11において、LED18を消灯させて、洗浄動作が停止中であることを表示する。
【0051】
次に、ステップS12において乾燥スイッチが投入された場合は、ステップS13に移行して、洗浄後の局部に温風を噴出して乾燥動作を開始する。そして、ステップS14にてLED18を点灯させることにより、乾燥機能が動作中であることを表示する。
【0052】
一方、前記ステップS12において乾燥スイッチが投入されなければ、ステップS15に移行して、乾燥動作を停止し、ステップS16でLED18を消灯させて乾燥動作が停止中であることを表示する。その後は、再び、ステップS7 まで戻り、前述したと同様の動作を繰り返し実行する。
【0053】
なお、前記衛生洗浄装置に、例えば、乾燥機能が備えられていない場合は、通常、操作パネル上の乾燥スイッチが存在しないか、前記乾燥スイッチが操作できないように、これを被うカバー体が取り付けられているので、基本的に前記乾燥スイッチを操作することはできないが、前述したように、何らかの原因により発生したノイズ信号が前記乾燥機能を動作させる旨の内容を有しており、この信号が前記CPU11に入力されたとしても、本発明の衛生洗浄装置においては、図4に示すステップS6 で乾燥機能がオフとなれば、乾燥機能が動作することは勿論、存在しない乾燥機能の構成部に向けてCPU11より乾燥動作の指令信号を出力することは全くない。
【0054】
また、前記不揮発性メモリ12に記憶した制御プログラムは、衛生洗浄装置に取付可能な全ての機能に、図3に示すLED18と操作スイッチ19に対する優先順位を付して構築されている。これは、実際に衛生洗浄装置に具備される機能に対して、操作パネル6(図1参照)上に配置したどのLEDおよび操作スイッチを割り振るかを決定するものである。
【0055】
即ち、前記LEDおよび操作スイッチは、特定の機能についてのみ動作・設定状態を表示したり、機能を作動・停止させるために投入・解除操作されるものではなく、衛生洗浄装置に具備された機能の優先順位の高いものから前記LEDおよび操作スイッチが順に割り振られるのである。
【0056】
これにより、衛生洗浄装置に具備する機能を変更した場合でも、図3に示すCPU11は、衛生洗浄装置に具備された機能に対して、制御プログラムに付した優先順位に従って、適切に操作パネル6上のLED18と操作スイッチ19を対応させ、前記各機能の操作をしたり、前記各機能の動作・設定状態を表示するのである。
【0057】
以上のように、本発明の衛生洗浄装置は、CPU11が各種機能を制御するためのプログラムを、衛生洗浄装置に取り付けることの可能な全ての機能について制御可能に構築するとともに、前記CPU11はEEPROM16に記憶された機種情報を参照して、当該衛生洗浄装置本体5に付属する機能のみについて制御動作を実行するように構成されているので、衛生洗浄装置の機種の違いにより前記制御プログラムを構築しなおす必要は全くなく、機種の変更は前記EEPROM16に記憶した機種情報を書き替えるとともに、必要な機能構成部を衛生洗浄装置本体5のケーシング5a内に設けたスペースに収容設置することにより容易に対応することができるので、機種別に異なった構造の衛生洗浄装置本体5を用意する必要がなくなる。
【0058】
また、前述したように、CPU11によってEEPROM16に記憶させた衛生洗浄装置の機種情報を参照して各種機能を制御することができるので、付属していない機能構成部に対して動作信号を出力するといった問題も全く生じない。
【0059】
さらに、前記制御プログラムおよび機種情報は、記憶情報の保持に電力を必要としない不揮発性のメモリに記憶するようにしたので、停電等により前記メモリへの電力供給が停止した場合でも、メモリ内の記憶情報を良好に保持することができる。
【0060】
しかも、前記衛生洗浄装置の利用者が、当初付属していない機能の追加および削除(取り外し)を希望すれば、前記衛生洗浄装置本体5のケーシング5a内には、他の機能構成部を収容するスペースが充分確保されているので、容易に機能の追加・削除に対応することが可能な構成となっている。また、機能を追加・削除した場合の駆動制御は、前記EEPROM16内の機種情報(割振情報)を、機能を追加・削除する際に書き替えることにより、CPU11による機能の制御動作を前記機能の追加・削除に容易に対応させることができる。
【0061】
また、前記EEPROM16に換えてメモリーカード等の分離型のフラッシュメモリを使用すれば、前記EEPROM16に記憶された衛生洗浄装置の機種情報を書替えることにより機種の変更に対応するに限らず、コントローラ9から前記分離型のフラッシュメモリを容易に取外して、別の機種情報が記憶された他の不揮発性メモリ(メモリーカード等のフラッシュメモリ)と簡単に交換することができる。
【0062】
なお、前述した実施例では、本発明の趣旨を理解しやすいように、簡単な制御プログラムに則った処理動作を図4に示すフローチャートを利用して説明したが、本発明における衛生洗浄装置の駆動制御はこれに限定されるものではなく、CPU11によりEEPROM16に予め記憶させた機種情報(割振情報)を呼び出して、当該衛生洗浄装置に備えられている機能を判別し、具備されている機能についてはこれを良好に動作させ、また、前記衛生洗浄装置に具備されないと判別された機能については、それら機能をオフ制御することにより、CPU11にノイズ信号等が入力された場合でも、誤って動作信号が出力されることのないように制御されるものであればよいことは勿論である。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の衛生洗浄装置は、衛生洗浄装置に取付可能な全ての機能に前記操作スイッチと前記表示手段に対する優先順位を付して制御プログラムを構築したので、衛生洗浄装置に具備された機能の別に関わらず、前記優先順位に従い、各機能の作動・停止を操作する操作スイッチと、前記機能の動作・設定状態を表示する前記表示手段を適切に割り振ることができ、以て、必要最小限の操作スイッチおよび表示手段のみにより構成することができ、経済的である。
【0066】
請求項2記載の衛生洗浄装置は、書替を前提としない制御プログラムは安価な読み出し専用メモリに記憶させることにより装置のコスト低減が図れ、衛生洗浄装置の機種情報(割振情報)は、書替可能な不揮発性メモリに記憶することにより、機種の変更を前記機種情報を書き替えるだけの作業にて容易に実行することができるので、利便である。
【0067】
請求項3記載の衛生洗浄装置は、衛生洗浄装置の機種情報を分離可能な不揮発性メモリに記憶することにより、前記機種情報の交換が容易となり、機種の変更を迅速・確実に行うことができ、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衛生洗浄装置の外観を示す斜視図である。
【図2】前記衛生洗浄装置本体の内部構造図である。
【図3】前記衛生洗浄装置本体内に配置したコントローラとその周辺機器との電気的構成を示すブロック図である。
【図4】前記コントローラ内に備えたCPUの処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
5 衛生洗浄装置本体
5a ケーシング
6 操作パネル
8a,8b 機能構成部
9 コントローラ
10 空所
11 CPU
12 不揮発性メモリ
13 入出力ポート
14 A/D変換回路
15 マイクロコンピュータ
16 EEPROM
17a,17b センサ
18 LED
19 操作スイッチ
Claims (3)
- 各種機能の動作および設定を行う操作スイッチと、前記各種機能の動作・設定状態を表示する表示手段と、前記操作スイッチの投入・解除により各種機能を動作させるコントローラを備えた衛生洗浄装置において、前記コントローラには、衛生洗浄装置に設けることが可能な各種機能の動作を制御する制御プログラムと、前記衛生洗浄装置に具備された機能を判別させる機種情報を記憶する不揮発性メモリを備え、前記不揮発性メモリに記憶する制御プログラムは、衛生洗浄装置に取付可能な全ての機能に、前記操作スイッチと前記表示手段に対する優先順位を付して構築され、前記衛生洗浄装置に具備された機能の優先順位の高いものから前記操作スイッチと前記表示手段が順に割り振られることを特徴とする衛生洗浄装置。
- 前記制御プログラムを記憶するメモリは、読み出し専用メモリを使用し、前記機種情報を記憶するメモリは、書替可能な不揮発性メモリを使用したことを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
- 前記衛生洗浄装置の機種情報を記憶する不揮発性メモリは、前記衛生洗浄装置から取り外し可能な分離型であることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
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