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JP4777798B2 - 固体撮像装置とその駆動方法 - Google Patents
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JP4777798B2 - 固体撮像装置とその駆動方法 - Google Patents

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本発明は、固体撮像装置とその駆動方法に関し、特に広ダイナミックレンジの固体撮像装置とその駆動方法に関する。
固体撮像装置に対する代表的な要求に、高分解能化と広ダイナミックレンジ化がある。高分解能は、画素を高集積化することによって達成され、現在は、100万画素は普通の画素数になり、500万画素以上の画素数も珍しくはない。高分解能化の要求はほぼ達成されたと考えることができる。
広ダイナミックレンジ化にはいくつかの制約が伴う。各画素は、通常ホトダイオードで形成される電荷蓄積領域に、入射光量に比例したキャリア(電子)を蓄積する。出力電圧は、蓄積電荷量に比例した値となる。電荷蓄積領域に蓄積できる電荷量は、ある値(飽和電荷量)までに制限される。画素を微細化すると、飽和電荷量も小さくなる傾向にある。検出できる蓄積電荷量の下限を改良しても、限度があり、1つの画素が検出できる受光量の範囲は制限される。広ダイナミックレンジを実現するためには、何らかの付加的な手段が必要となる。
特開昭59−210775号は、第1、第2の撮像セルによって1つの画素を構成し、第2の撮像セルには第1の撮像セルより低い光感度を与え、両撮像セルの信号を混合して1画素の撮像信号を合成することを提案している。第2の撮像セルは、遮光膜の開口を小さくする、NDフィルタ等の光減衰膜で覆う、等の手段で感度を低くする。
ハニカム配列の画素は、正方格子配列の第1の画素群の格子間位置に、正方格子配列の第2の画素群を配置する構成である。第1の画素群と第2の画素群とは,異なる行,異なる列を形成する。
特開2000−289052号は、面積の大きな高感度受光素子と面積の小さな低感度受光素子とを1/2ピッチずらして配置してハニカム配列を構成し、高感度受光素子用垂直転送路、低感度受光素子用垂直転送路を蛇行して配置し、隣接する高感度受光素子と低感度受光素子とに色分解された同色入射光を照射し、出力信号を切り分けて信号処理し、高感度画像、低感度画像を生成することを提案する。
特開2000−138868号は、第1の撮像を行い、画像信号をホトダイオードからCCDに読み出し、メカシャッタなどを用いて第2の撮像を異なる条件で行い、ホトダイオードに信号電荷を保持したまま、第1の撮像による画像信号をCCDから外部に出力し、第2の撮像による画像信号をホトダイオードからCCDに読み出し、外部に出力することを提案する。同一のホトダイオードが2回連続的に撮像を行うので、高感度画素、低感度画素を用いる場合と較べて画素数は2倍になる。高感度画像と低感度画像とは、異なる時間に撮像される。低感度画像を高感度画像の後に撮像することにより、撮像時刻のずれは小さくなる。
特開2004−193762号は、ハニカム配列された各画素を別個に読み出しできる高感度領域と低感度領域に分離し、各画素上に1つのカラーフィルタ、マイクロレンズを形成し、高感度領域、低感度領域を順次読み出し、高感度信号と低感度信号を合成して広ダイナミックレンジ画像を生成することを提案する。
特開2004−214363号は、ハニカム配列の各画素から右側の転送路へも左側の転送路にも信号読み出し可能な構成とし、画素群上に補色系フィルタを形成し、長時間露光後隣接する2列の画素を間の転送路に読み出して加算し、信号電荷間にスペースを形成し、短時間露光後隣接する2列の画素を転送路に読み出して加算し、長時間露光の信号電荷、短時間露光の信号電荷を混合することなく転送、出力し、合成して広ダイナミックレンジの画像を生成することを提案する。
特開昭59−210775号公報 特開2000−289052号公報 特開2000−138868号公報 特開2004−193762号公報 特開2004−214363号公報
本発明の目的は、広ダイナミックレンジの画像を短時間で生成することである。
本発明の他の目的は、同時性を有する広ダイナミックレンジの画像を短時間で生成することである。
本発明の1観点によれば、
第1導電型の第1領域と、前記第1導電型領域に接して形成され、第1導電型と逆導電型である第2導電型を有する第2領域とを有する半導体基板と、
前記半導体基板に行列状に配置された多数の画素であって、第1の画素群と第2の画素群とを含み、第1の画素群の行と第2の画素群の行とが列方向に沿って隣接して配置され、各前記画素が前記第2領域中に形成された第1導電型の電荷蓄積領域を有する、多数の画素と、
各画素列に沿って、前記半導体基板に形成された垂直転送路と、
行方向に沿って前記半導体基板上方に形成され、垂直転送路を横断する転送電極と、
隣接する第1の画素群、第2の画素群の2画素上に同一色カラーフィルタが配置されるように、各画素上方に形成されたカラーフィルタ群と、
前記第1領域に逆バイアスパルスを印加することで前記第1の画素群と第2の画素群の画素を同一時刻に露光開始し,連続した第1の露光期間経過後の同一時刻に第1の画素群の画素を、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、露光終了し、連続した第2の露光期間経過後の同一時刻に第2の画素群の画素を、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、露光終了し、第2の露光期間が第1の露光期間よりも短い露光を行なう制御回路と、
を有する固体撮像装置
が提供される。
本発明の他の観点によれば、
第1導電型の第1領域と、前記第1導電型領域に接して形成され、第1導電型と逆導電型である第2導電型を有する第2領域とを有する半導体基板と、
前記半導体基板に行列状に配置された多数の画素であって、第1の画素群と第2の画素群とを含み、第1の画素群の行と第2の画素群の行とが列方向に沿って隣接して配置され、各前記画素が前記第2領域中に形成された第1導電型の電荷蓄積領域を有する、多数の画素と、
各画素列に沿って、前記半導体基板に形成された垂直転送路と、
行方向に沿って前記半導体基板上方に形成され、垂直転送路を横断する転送電極と、
隣接する第1の画素群、第2の画素群の2画素上に同一色カラーフィルタが配置されるように、各画素上方に形成されたカラーフィルタ群と、
を有する固体撮像装置の駆動方法であって、
(a)前記第1領域に逆バイアスパルスを印加することで前記第1の画素群と第2の画素群の画素を同一時刻に露光開始する工程と、
)露光開始連続した第1の露光期間経過後の同一時刻に、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、第1の画素群の画素を露光終了する工程と、
)露光開始連続した第2の露光期間経過後の同一時刻に、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、第2の画素群の画素を露光終了する工程であって、第2の露光期間が第1の露光期間よりも短い工程と、
を含む固体撮像装置の駆動方法
が提供される。
広ダイナミックレンジの画像信号が、短時間で得られる。
画素構造は全画素共通でよいので、異なる画素構造を作成する場合と較べ、製造工程の歩留まり低下を防止できる。
露光時間を変えた2枚の画像を合成する方法は、簡単に蓄積電荷量の比を大きく変える事ができる。しかし、撮像時刻が異なる2枚の画像を合成すると、例えば被写体が動く場合には、正確な合成画像が再生できない。
高感度画素と低感度画素を用いる方法は、低照度(シャドウ)側での感度を犠牲にしないため、低感度画素において入射光を制限する方法が取られてきた。最も直接的な方法は、低感度画素上の遮光膜の開口面積を縮小することである。しかし、多画素化した撮像素子において開口面積を縮小すると、径0.7μm以下という入射波長に近い開口サイズをパターニングする必要がある。加工バラツキが生じると、高感度画素と低感度画素の感度比が大きく変動することになる。微細パターンを高精度に加工することは、製造歩留まりを低下させる原因になる。
低感度画素上にNDフィルタを形成する方法は、工程数が増加するのみでなく、全低感度画素上に均一な特性を有するNDフィルタを形成することも容易ではない。低感度画素上のマイクロレンズを除去する方法は、シェーディングを低減するためマイクロレンズの位置を画面内位置に応じてずらす、「マイクロレンズずらし」が採用できないという別の課題を生じる。車載モニタ等においては、60dB〜100dBのダイナミックレンジの要求もある。このような広ダイナミックレンジを高感度画素と低感度画素で実現することは容易でない。
本発明者は、これらの事情を考慮し、同時性を有し、且つ広ダイナミックレンジの撮像を実現する新たな技術を考察した。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1A,1Bは、正方(テトラゴナル)格子配列の画素行列とハニカム配列の画素行列を示す。
図1Aの正方格子配列においては、多数の画素PIXは、横方向(水平方向)に一定のピッチP、縦方向(垂直方向)に一定のピッチPで正方格子状に配列している。例えば、横方向ピッチPと縦方向ピッチPは等しい、P=P。画素の横方向の並びを行、縦方向の並びを列と呼ぶ。画素上には、赤R,緑G,青Bの3原色のカラーフィルタが配置されている。以下、各画素をその上のカラーフィルタに従い、R,G,Bで呼ぶことがある。
列方向において、奇数列のB1,B2,G1,G2,偶数列のG1,G2,R1,R2のように、同色の画素が2つずつ並んで配列されている。横方向においては、2つずつの同色画素の組が、B1,B2の右隣にG1,G2,その右隣にB1,B2のように、同じ列方向位置に配置されている。上側の画素群R1,G1,B1を第1の画素群、下側の画素群R2,G2,B2を第2の画素群と呼ぶ。第1の画素群と第2の画素群の上下関係は反転してもよい。第1の画素群、第2の画素群は、基本的に同一の構成を有する。例えば、画素R1と画素R2とは同一面積、同一開口面積、同一接合深さ、同一飽和電荷量、同一光学系、(2個組の対において)同一フィルタを有する。
同一構成の画素とすることにより、異なる構成で感度を異ならせる場合と較べ、製造工程を簡略化し、高精度達成を容易にする。但し、第1の画素群と第2の画素群に対して同一の露光を行なえば、広ダイナミックレンジは得られない。
画素の各列に沿って(図では各列の右側に)、垂直電荷転送路VCCDがそれぞれ1本配置されている。垂直電荷転送路VCCDは、画素(行)当り3以上の転送段を有する。複数の垂直電荷転送路VCCDの下端に、横方向に水平電荷転送路HCCDが結合され、その一端に出力アンプOAが接続されている。転送路VCCD,HCCD上には、(読み出し電極を兼ねる)転送電極が配置される。各画素に蓄積された信号電荷は、画素PIXから垂直電荷転送路VCCDに読み出され、垂直電荷転送路を下向きに転送され、垂直電荷転送路下端から水平電荷転送路に送り込まれ、水平電荷転送路HCCDを左向きに転送され、出力アンプを介して出力される。
図1Bのハニカム配列においては、第1種の画素群R1,G1,B1が正方格子状に配置され、水平方向、垂直方向に約半ピッチずれた位置に第2の画素群R2,G2,B2が配置される。第2の画素群も正方格子を構成する。第2の画素群は、正方格子状の第1の画素群の格子間位置に配置されるともいえる。第1の画素群、第2の画素群は、基本的に同一の構成を有する。例えば、画素R1と画素R2とは同一面積、同一開口面積、同一接合深さ、同一飽和電荷量、同一光学系、同一フィルタを有する。同一構成の画素とすることにより、異なる構成で感度を異ならせる場合と較べ、製造工程を簡略化し、高精度達成を容易にする。但し、第1の画素群と第2の画素群に対して同一の露光を行なえば、広ダイナミックレンジは得られない。
右上から左下に向かう対角線方向に沿って、同色の画素が2つずつ並んでいる。図示の配置においては、左下に第1の画素群R1,G1,B1が配置され、右上に第2の画素群R2,G2,B2が配置されている。この関係は反転してもよい。また、2つの同色画素を左上から右下に向かう対角線方向に並べてもよい。
第1の画素群の半ピッチを、改めてピッチとして、行、列を定義すると、各列、各行には、1つおきに画素が配置され、同一行、同一列には、第1の画素群または第2の画素群のみが配列されている。第1の画素群、第2の画素群はそれぞれ正方格子を構成している。第1の画素群の行、第2の画素群の行が列方向に交互に配列している点は図1Aの正方格子配列と同様である。
なお、後述するように、各列に沿って垂直電荷転送路が蛇行して配置され、複数の垂直電荷転送路の一端に水平電荷転送路が結合される。垂直電荷転送路は、行当り2転送段を有し、画素当たり4転送段を有する。
図2A,2B,2Cは、図1Aに示した正方格子配列の固体撮像装置の構成をより詳細に示す。図2Aに示すように、正方格子配列の画素PIXの各列右側に沿って垂直電荷転送路VCCDが形成されている。垂直電荷転送路VCCDは、画素当たり3転送段を有し、全画素同時読み出しが可能である。画素(1行)当たり3転送段を形成するために、1行当り3転送電極が必要である。
図2Bは、転送電極を構成する3層ポリシリコン電極を示す。下層ポリシリコン電極EL,中層ポリシリコン電極EM,上層ポリシリコン電極EUが酸化シリコン膜等の絶縁膜を介して積層され、3層ポリシリコン電極を構成している。3層ポリシリコン電極は、上下画素間の配線領域を通り、垂直電荷転送路上では各転送段上にそれぞれ配置されるようにパターニングされる。垂直電荷転送路は駆動信号φ1、φ2、φ3で3相駆動される。読み出し電圧を兼ねる駆動信号は、2つの配線で供給される。第1の画素群と第2の画素群を別タイミングで読み出し可能なように、例えば駆動信号φ2を、φ2Aとφ2Bの2種で構成し、奇数行と偶数行にそれぞれ供給する。例えば、列方向に沿って、中層ポリシリコン電極EMには、駆動信号φ2Aとφ2Bの配線が交互に接続される。
図2Cは、画素構造を示す断面図である。n型シリコン基板11の上に、低濃度p型ウェル12がエピタキシャル成長またはエピタキシャル成長とイオン注入で形成されている。p型ウェル12内にイオン注入でn型領域13が形成され、ホトダイオードの電荷蓄積領域を構成する。n型基板11、p型ウェル12、n型領域13は、縦型バイポーラ接合トランジスタ構造を形成し、n型領域13に蓄積される電子に対して、p型ウェル12がポテンシャルバリアを形成する。n型基板11にオーバーフロードレイン電圧VODを印加することでバリア高を調節でき、基板11に蓄積電荷を引き抜くこともできる(基板抜きシャッタ)。
各列はイオン注入で形成される高濃度p型チャネルストップ領域15で電気的に分離される。p型領域を挟んで電荷蓄積領域13と対向するように、垂直電荷転送路のn型チャネル領域14がイオン注入で形成される。シリコン表面に酸化シリコン膜、ONO膜(酸化膜/窒化膜/酸化膜の積層)等の絶縁膜16が形成され、その上に駆動電圧φiが印加されるポリシリコンの転送電極19が化学気相堆積(CVD)とパターニング等で形成される。図示した転送電極19は、読み出し電極を兼ねる転送電極(図2Bにおける中層ポリシリコン電極EM)であり、チャネル領域14上方から電荷蓄積領域13に向かって延在する。なお、画素の断面構造はハニカム配置の場合も基本的には同一である。
図3Aは、正方格子配列を有する固体撮像装置の駆動信号のタイミングチャートである。上からオーバーフロードレイン電圧VOD,第2の画素群の垂直駆動信号φ2B,第1の画素群の垂直駆動信号φ2A,水平駆動信号φHを示す。図3B−3Eは、図3Aに示すタイミングt2、t3、t4.t5での電荷の様子を示す概略的平面図である。タイミングt1−t2に、オーバーフロードレイン電圧VODが高電圧となり、各画素PIXの蓄積電荷は基板に引き抜かれ、画素PIXがクリアされて新たな露光が開始される。駆動信号φ2Bはタイミングt3で高電位の読出電圧となり、その後タイミングt4で駆動信号φ2Aが高電位の読出電圧となる。
図3Bに示すように、タイミングt2からt3に至るまでの短期間tS、全画素PIXで入射光に応じた信号電荷の蓄積が行われる。タイミングt3で駆動信号φ2Bが読み出し電圧となり、φ2Bを印加された画素PIXから垂直電荷転送路VCCDに短期間tSの蓄積電荷が読み出される。φ2Aを印加された画素では読み出しは生ぜず、入射光に応じた電荷蓄積が継続する。
図3Cに示すようにタイミングt3−t4では、入射光に応じた信号電荷の蓄積が行われる。垂直電荷転送路VCCDは、タイミングt3で読み出した電荷を保持する。
図3Aに示すように、タイミングt4で駆動信号φ2Aが読み出し電圧になる。図3Dに示すように、タイミングt4で駆動信号φ2Aが読み出し電圧となり、φ2Aを印加された画素PIXから垂直電荷転送路VCCDにタイミングt2からt4までの長期間tLの蓄積電荷が読み出される。
図3Aに示すように、タイミングt5以後、垂直電荷転送路では駆動(転送)信号φ1、φ2、φ3が印加され垂直転送が行われる。水平電荷転送路では、2相駆動信号φH1、φH2が印加される。
図3Eに示すように、垂直電荷転送路VCCDで電荷転送が行われ,短期間露光の蓄積電荷の行、長期間露光の蓄積電荷の行が交互に水平電荷転送路HCCDに供給される。水平電荷転送路HCCDは、VCCDから供給される電荷を1行ずつ出力アンプに向かって転送する
図4Aは、固体撮像装置のシステム構成を示す。駆動信号を発生する制御回路CTLは撮像チップとは別のチップに形成しても、同一チップに集積化してもよい。固体撮像素子10からの出力信号は、出力調整部20に供給され、選択部21で短時間露光の信号電荷は直接、長時間露光の信号電荷は信号スライス部22でチョッピングされ、飽和電圧を揃えて、メモリを備えた出力合成部24に送られ、行単位で加算が行われる。同色の2画素の出力信号が加算され、合成信号SCが出力される。
図4Bは、合成信号の性質を示すグラフである。横軸は露光エネルギ密度(照度)を示し、縦軸は出力信号および合成信号の電圧を示す。短期間露光の出力信号をtSで示し、長期間露光の出力信号をtLで示す。長期間露光tLでは、電荷蓄積期間が長いので、露光エネルギ密度が低くても出力信号は速やかに立ち上がる。速やかな立ち上がりは、速い飽和となる。飽和エネルギより大きい露光エネルギ密度の識別はできない。短期間露光tSでは、電荷蓄積期間が短いので、露光エネルギ密度の増加に対する出力信号の増加は緩やかであり、飽和する露光エネルギ密度は高くなる。合成信号SCは、長期間露光の出力信号tLと短期間露光の出力信号tSを加算するので、立ち上がりは速く,飽和は高エネルギ密度の信号が得られる。長期間露光の出力信号が飽和する露光エネルギ密度を基準とすると、広ダイナミックレンジ化が達成できる。
短期間露光と長期間露光とは重複して行なわれ、出力信号は同時に出力されるので、同時性の高い、広ダイナミックレンジの画像を短時間で得られる。車輌用衝突防止モニタなど、相対的に高速度で移動する物体のモニタ等にも適した特性が得られる。短期間と長期間の比を選択することにより、所望のダイナミックレンジを得ることができる。例えば、戸外の監視用モニタ等の感度、ダイナミックレンジを外界や対象物の明るさに応じて調整することもできる。
なお、短期間露光と長期間露光とを同時に開始し、短期間露光終了の後長期間露光を終了する場合を説明したが、短期間露光の期間が長期間露光の期間に含まれるなら同様の効果を得られる。各画素ごとまたは各行ごとにクリア機構を設ければ、露光開始を選択的に行うことができる。
図5A,5Bはハニカム配列の画素を有する固体撮像素子の構成、動作を示す。
図5Aに示すように、ハニカム配列の画素は、第1の正方格子配列の第1の画素群の画素PIX1とその格子間位置に配置される第2の正方格子配列の第2の画素群の画素PIX2から構成される。各画素列に沿って垂直電荷転送路VCCDが蛇行しつつ、縦方向に延在し、列間にはチャネルストッパCSが形成されている。水平方向に隣接する画素間には、2つのVCCDが配置され、斜め方向に隣接する画素間には1つのVCCDが配置される。
各画素PIXの上側、下側を回り込むように2電極が配置され、垂直電荷転送路VCCDと交差して水平方向に延在する。各列において、画素PIXは1つ置きに配置されているので、1画素当たり2行の4電極が4転送段を形成する。4相駆動信号φ1、φ2、φ3、φ4が、繰り返し転送電極に印加される。なお、ハニカム配列の固体撮像素子の構成、製造技術に関しては例えば、特許文献1−5、特開平10−136391号、特開2001−111027号(USP6,914,633)の実施例の欄の記載を参照できる。
駆動信号φ1とφ3が読み出し信号を兼ねるとする。φ3が読み出し電圧になると、矢印で示すように第2の画素群の画素PIX2の蓄積電荷が右側に隣接するVCCDに読み出される。
図5Bは、その後、他の駆動信号φ1が読み出し電圧になった時を示す。第1の画素群の画素PIX1の蓄積電荷が右側に隣接するVCCDに読み出される。第1の画素群の信号電荷は第2の画素群の信号電荷とは異なるVCCDに読み出される。4相駆動を開始する前に電荷位置を調整すると、同一行に第1の画素群の電荷と第2の画素群の電荷が交互に配置されるようになる。
図6Aは、ハニカム配列の固体撮像素子の駆動信号のタイミングチャートを示し、図6B−6Eは、図6A中に示されるタイミングt2、t3、t4、t5での電荷の様子を示す概略的平面図である。なお、図6B−6Eにおいては、行方向位置、列方向位置を判り易くするように、蛇行するVCCDを直線的に示している。
図6Aに示すタイミングt1−t2に、オーバーフロードレイン電圧VODが高電圧となり、各画素の蓄積電荷は基板に引き抜かれ、全画素PIXがクリアされて新たな露光が開始される。駆動信号φ3はタイミングt3で高電位となり、その後タイミングt4で駆動信号φ1が高電位となる。
図6Bに示すように、タイミングt2からt3に至るまでの短期間tS、全画素PIXで入射光に応じた信号電荷の蓄積が行われる。タイミングt3で駆動信号φ3が読み出し電圧となり、φ3を印加された第2の画素群の画素PIX2から垂直電荷転送路VCCDに短期間tSの蓄積電荷が読み出される。φ1を印加された画素では読み出しは生ぜず、入射光に応じた電荷蓄積が継続する。
図6Cに示すようにタイミングt3−t4では、入射光に応じた信号電荷の蓄積が行われる。垂直電荷転送路VCCDは、タイミングt3で読み出した電荷を保持する。
図6Aに示すように、タイミングt4で駆動信号φ1が読み出し電圧になる。
図6Dに示すように、タイミングt4で駆動信号φ1が読み出し電圧となり、φ1を印加された画素PIX1から垂直電荷転送路VCCDにタイミングt2からt4までの長期間tLの蓄積電荷が読み出される。
図6Aに示すように、タイミングt5以後、垂直電荷転送路では4層駆動信号φ1、φ2、φ3、φ4が印加され垂直転送が行われる。水平電荷転送路では、2相駆動信号φH1、φH2が印加される。
図6Eに示すように、垂直電荷転送路VCCDで電荷転送が行われ,短期間露光の蓄積電荷、長期間露光の蓄積電荷が交互に配列された2画素行分の電荷行が水平電荷転送路HCCDに供給される。水平電荷転送路HCCDは、VCCDから供給される2画素行分の電荷行を出力アンプに向かって転送する。
固体撮像装置のシステムは、図4Aに示したものと同様でよいが、選択部21は、行毎の切り替えではなく、電荷毎の切り替えを行い、2行分の信号画素行を各行に分離する。合成部24は、信号画素を一旦メモリし、対応する2画素毎に加算する。
出力信号と合成信号の特性は図4Bに示したものと同様である。
図7Aは、変形例の駆動信号のタイミングチャートを示す。図3Aに示したタイミングチャートと比較すると、ストロボ等の補助光源発光信号STRが追加されている。ストロボ発光信号STRは、短期間露光tSが修了した後、即ちタイミングt3以後、長期間露光tLが終了する前、即ちタイミングt4以前にトリガされる。
短期間露光には影響を与えず、長期間露光の積分露光エネルギを増大させることができる。なお、ストロボ発光により光量は確保できるので、長期間露光の蓄積電荷読み出しは補助光源発光後の任意のタイミングまで早めてもよい。その他の点は、図3Aと同様である。
なお、図6Aに示すハニカム配列の撮像装置の場合も、短期間露光tS後長期間露光tL終了前に補助光源を発光させることができる。短期間露光と長期間露光の開始タイミングが異なる場合は、補助光源の発光は短期間露光期間外で、長期間露光期間内に行なえばよい。
図7Bは、補助光源を発光させた時の特性を示すグラフである。短期間露光tSの特性は、補助光源発光の影響を受けない。長期間露光tLの特性は、図4Bの特性と比較すると、低照度側にシフトすると考えられよう。合成信号も図4Bの場合より、低照度側にシフトする。ダイナミックレンジをさらに拡げることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、2画素を1組として、露光期間が2種類の並行露光を行なう場合を説明したが、3画素(3行)以上を1組として、露光期間が3種類以上の並行露光を実行してもよい。その他、種々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは、当業者に自明であろう。
図1A,1Bは、正方格子配列の画素行列とハニカム配列の画素行列を示す概略平面図である。 図2A,2B,2Cは、図1Aに示した正方格子配列の固体撮像装置の構成をより詳細に示す概略平面図及び断面図である。 図3Aは、正方格子配列固体撮像装置の駆動信号のタイミングチャート、図3B−3Eは、図3Aに示すタイミングt2、t3、t4.t5での電荷の様子を示す概略的平面図である。 図4A、4Bは、固体撮像装置のシステム構成を示すブロック図、出力信号、合成信号の特性を示すグラフである。 図5A,5Bはハニカム配列の画素を有する固体撮像素子の構成、動作を示す概略平面図である。 図6Aは、ハニカム配列の固体撮像素子の駆動信号のタイミングチャート、図6B−6Eは、図6A中に示されるタイミングt2、t3、t4、t5での電荷の様子を示す概略的平面図である。 図7A、7Bは、補助光源を用いる変形例の駆動信号のタイミングチャート、および補助光源を発光させた時の特性を示すグラフである。
符号の説明
VCCD 垂直電荷転送路
HCCD 水平電荷転送路
PIX 画素
R 赤色フィルタ(画素)
G 緑色フィルタ(画素)
B 青色フィルタ(画素)
OA 出力アンプ
EL 下層ポリシリコン電極
EM 中層ポリシリコン電極
EU 上層ポリシリコン電極
VOD オーバーフロードレイン電圧
φ (垂直)駆動信号
φH (水平)駆動信号
tS 短期間(露光)
tL 長期間(露光)
CTL 制御回路
10 固体撮像素子
11 n型シリコン基板
12 p型ウェル
13 n型領域(電荷蓄積領域)
14 n型チャネル領域
16 絶縁膜
19 転送(ポリシリコン)電極
20 出力調整部
21 選択部
22 信号スライス部
24 出力合成部

Claims (14)

  1. 第1導電型の第1領域と、前記第1導電型領域に接して形成され、第1導電型と逆導電型である第2導電型を有する第2領域とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板に行列状に配置された多数の画素であって、第1の画素群と第2の画素群とを含み、第1の画素群の行と第2の画素群の行とが列方向に沿って隣接して配置され、各前記画素が前記第2領域中に形成された第1導電型の電荷蓄積領域を有する、多数の画素と、
    各画素列に沿って、前記半導体基板に形成された垂直転送路と、
    行方向に沿って前記半導体基板上方に形成され、垂直転送路を横断する転送電極と、
    隣接する第1の画素群、第2の画素群の2画素上に同一色カラーフィルタが配置されるように、各画素上方に形成されたカラーフィルタ群と、
    前記第1領域に逆バイアスパルスを印加することで前記第1の画素群と第2の画素群の画素を同一時刻に露光開始し,連続した第1の露光期間経過後の同一時刻に第1の画素群の画素を、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、露光終了し、連続した第2の露光期間経過後の同一時刻に第2の画素群の画素を、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、露光終了し、第2の露光期間が第1の露光期間よりも短い露光を行なう制御回路と、
    を有する固体撮像装置。
  2. 前記各垂直電荷転送路の1端に結合され、垂直電荷転送路を転送された信号電荷を受けることができる水平電荷転送路をさらに有する請求項記載の固体撮像装置。
  3. 前記多数の画素が正方格子状に配列され、前記垂直転送路が1画素当り、3転送段以上を有し、全画素同時読み出し可能である請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 前記制御回路は、信号電荷を前記垂直転送路に読み出した後、前記垂直転送路を駆動し、前記第1の画素群の信号電荷の行と前記第2の画素群の信号電荷の行とを交互に前記水平電荷転送路に出力する機能を有する請求項記載の固体撮像装置。
  5. 第1の画素群が、正方格子状に配列され、前記第2の画素群が前記第1の画素群の格子間位置に配置されて全体としてハニカム配列を構成し、前記第1の画素群と前記第2の画素群が異なる行、異なる列を構成し、前記垂直転送路が1画素当り、4転送段以上を有し、全画素同時読み出し可能である請求項1または2記載の固体撮像装置。
  6. 前記制御回路は、信号電荷を前記垂直転送路に読み出した後、前記垂直転送路を駆動し、前記第1の画素群の信号電荷と前記第2の画素群の信号電荷を水平方向に交互に配列した信号電荷行を前記水平電荷転送路に出力する機能を有する請求項記載の固体撮像装置。
  7. 前記制御回路が、前記第2の画素群の露光期間外、かつ前記第1の画素群の露光期間内に補助光源を発光させる機能を有する請求項1〜6のいずれか1項記載の固体撮像装置。
  8. 第1導電型の第1領域と、前記第1導電型領域に接して形成され、第1導電型と逆導電型である第2導電型を有する第2領域とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板に行列状に配置された多数の画素であって、第1の画素群と第2の画素群とを含み、第1の画素群の行と第2の画素群の行とが列方向に沿って隣接して配置され、各前記画素が前記第2領域中に形成された第1導電型の電荷蓄積領域を有する、多数の画素と、
    各画素列に沿って、前記半導体基板に形成された垂直転送路と、
    行方向に沿って前記半導体基板上方に形成され、垂直転送路を横断する転送電極と、
    隣接する第1の画素群、第2の画素群の2画素上に同一色カラーフィルタが配置されるように、各画素上方に形成されたカラーフィルタ群と、
    を有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    (a)前記第1領域に逆バイアスパルスを印加することで前記第1の画素群と第2の画素群の画素を同一時刻に露光開始する工程と、
    )露光開始連続した第1の露光期間経過後の同一時刻に、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、第1の画素群の画素を露光終了する工程と、
    )露光開始連続した第2の露光期間経過後の同一時刻に、信号電荷を前記垂直転送路に読み出すことで、第2の画素群の画素を露光終了する工程であって、第2の露光期間が第1の露光期間よりも短い工程と、
    を含む固体撮像装置の駆動方法。
  9. 前記固体撮像装置が、前記各垂直電荷転送路の1端に結合され、垂直電荷転送路を転送された信号電荷を受けることができる水平電荷転送路をさらに有し、
    )前記垂直転送路を駆動し、前記垂直電荷転送路を転送された信号電荷を前記水平電荷転送路に順次出力する工程
    をさらに含む請求項記載の固体撮像装置の駆動方法。
  10. 前記多数の画素が正方格子状に配列され、前記垂直転送路が1画素当り、3転送段以上を有する請求項記載の固体撮像装置の駆動方法。
  11. 前記工程()は、信号電荷を前記垂直転送路に読み出した後、前記垂直転送路を駆動し、前記第1の画素群の信号電荷の行と前記第2の画素群の信号電荷の行とを交互に前記水平電荷転送路に出力する請求項10記載の固体撮像装置の駆動方法。
  12. 第1の画素群が、正方格子状に配列され、前記第2の画素群が前記第1の画素群の格子間位置に配置されて全体としてハニカム配列を構成し、前記第1の画素群と前記第2の画素群が異なる行、異なる列を構成し、前記垂直転送路が1画素当り、4転送段以上を有する請求項記載の固体撮像装置の駆動方法。
  13. 前記工程()は、信号電荷を前記垂直転送路に読み出した後、前記垂直転送路を駆動し、前記第1の画素群の信号電荷と前記第2の画素群の信号電荷を水平方向に交互に配列した信号電荷の行を順次前記水平電荷転送路に出力する請求項12記載の固体撮像装置の駆動方法。
  14. )前記第2の画素群の露光期間外、かつ前記第1の画素群の露光期間内に補助光源を発光させる工程をさらに含む請求項13のいずれか1項記載の固体撮像装置の駆動方法。
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