JP4782004B2 - エレベータの乗場戸解錠装置 - Google Patents
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Description
しかし、このような従来の非常解錠装置では、解錠操作具を挿入するための鍵孔を、乗場の戸又は乗場の戸と三方枠との間に設ける必要があり、意匠性が低下してしまう。
また、手動操作で施錠装置を操作する構成であるため、施錠装置の状態をかごの運転制御に関連付けるのが難しかった。
この発明によるエレベータの乗場戸解錠装置は、乗場の戸の施錠装置を解錠するためのものであって、施錠装置を操作して解錠するためのアクチュエータ、及び解錠指令信号を受けてアクチュエータに解錠動作を行わせる解錠制御部を備えている。
図2は図1のII−II線に沿う断面図、
図3は図1の乗場の要部を示す背面図、
図4は図1のエレベータ装置の全体構成を示す構成図、
図5は図4の各階解錠装置の構成を示すブロック図、
図6は図5の解錠制御部の保守作業時における動作を示すフローチャートである。
図1はこの発明の実施の形態の一例によるエレベータ装置の乗場を示す正面図である。図において、乗場には、乗場出入口21が設けられている。乗場出入口21の両側及び上部には、三方枠22が固定されている。三方枠22は、一対の縦枠23a,23bと幕板24とを有している。
乗場出入口21は、一対の乗場の戸25により開閉される。乗場出入口21の側方の乗場壁には、乗場ボタン装置26が設けられている。
図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図1の乗場の要部を示す背面図である。なお、図3は図2の矢印III方向に沿って見た図である。乗場出入口21の上部には、ハンガケース27が固定されている。ハンガケース27には、ドアレール28が固定されている。ドアレール28は、乗場出入口21の間口方向に平行かつ水平である。
各乗場の戸25の上部には、ブラケット29を介してハンガプレート30が固定されている。各ハンガプレート30には、ドアレール28上を転動される一対のハンガローラ31が設けられている。
乗場の戸25の上部には、乗場の戸25の開放を規制する施錠装置(ラッチ機構)32が設けられている。施錠装置32は、ドアレール28に固定された掛け金33と、ハンガプレート30に揺動可能に設けられたラッチ板34と、かごの戸(図示せず)の係合部材(図示せず)が係合する一対の係合ローラ35,36と、戻しばね37とを有している。
ラッチ板34は、通常は図3に示すように掛け金33に係合しており、これにより乗場の戸25の開動作が規制される。また、かごの戸の係合部材が係合ローラ35,36に係合した状態でかごの戸が開動作することにより、ラッチ板34が図の時計方向へ揺動され、ラッチ板34の掛け金33への係合が解除される。これにより、乗場の戸25がかごの戸とともに開放される。
さらに、戸開後に戸閉動作が完了すると、係合部材の係合ローラ35,36への係合が解除されるとともに、戻しばね37の復元力によりラッチ板34が図の反時計方向に揺動され、ラッチ板34が掛け金33に再び係合する。
ブラケット29には、ラッチ板34を押圧して揺動させるアクチュエータとしての電磁ソレノイド14が取り付けられている。
乗場の戸25の下端部には、複数の戸の脚38が取り付けられている。乗場出入口21の下部には、敷居39が設けられている。敷居39には、戸の脚38が挿入される敷居溝39aが設けられている。
図4は図1のエレベータ装置の全体構成を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、駆動装置2が設けられている。駆動装置2は、モータ及びブレーキを含む駆動装置本体3と、モータにより回転される駆動シーブ4とを有している。駆動シーブ4の近傍には、回転自在のそらせ車5が設けられている。
駆動シーブ4及びそらせ車5には、複数本(図では1本のみ示す)の主ロープ6が巻き掛けられている。主ロープ6の一端部には、かご7が接続されている。主ロープ6の他端部には、釣合おもり8が接続されている。かご7及び釣合おもり8は、主ロープ6により昇降路1内に吊り下げられており、駆動装置2により昇降路1内を昇降される。
駆動装置本体3は、運転制御装置(制御盤)9により制御される。各階の乗場出入口21には、乗場の戸25の開閉状態を検出する開閉センサ(戸スイッチ)10が設けられている。全ての開閉センサ10は、運転制御装置9に接続されている。即ち、開閉センサ10からの検出信号は、運転制御装置9に送られる。
各階の乗場には、施錠装置32を解錠するための各階解錠装置11が設けられている。
かご7上には、保守作業時にかご7を昇降させるためのかご上スイッチ12が設けられている。また、昇降路1のピット1aには、保守作業時にかご7を昇降させるための非ラッチ式スイッチ13が設けられている。
図5は図4の各階解錠装置11の構成を示すブロック図である。各階解錠装置11は、電磁ソレノイド14、解錠制御部15、乗場操作部16及び昇降路操作部17を有している。電磁ソレノイド14は、施錠装置を機械的に操作して解錠する。解錠制御部15は、解錠指令信号を受けて電磁ソレノイド14に解錠動作を行わせる。
乗場操作部16は、例えば乗場ボタン装置26内に収容されており、乗場ボタン装置26のカバーを開くことにより操作可能となる。乗場操作部16を操作することにより、解錠制御部15に解錠指令信号を入力することができる。
また、乗場操作部16にカードリーダを設け、専用のカードキーを用いて乗場操作部16の操作を実施するようにしてもよく、セキュリティ性を高めることができる。
昇降路操作部17は、昇降路1内の乗場の戸25近傍に配置され、例えばかご7上から操作される。昇降路操作部17を操作することによっても、解錠制御部15に解錠指令信号を入力することができる。
解錠制御部15は、入出力部、CPU(演算処理部)及び記憶部(ROM及びRAM等)を含むマイクロコンピュータにより構成されている。また、解錠制御部15は、運転制御装置9に接続されている。運転制御装置9の運転モードが通常運転モードであるときには、解錠制御部15は解錠指令信号を無効とするようになっている。
また、解錠制御部15は、解錠指令信号を受けてから予め設定された時間内のみ電磁ソレノイド14に解錠動作を行わせる。
さらに、解錠制御部15は、乗場操作部16からの解錠指令信号をかご7の位置に応じて有効とする。即ち、解錠制御部15は、最下階乗場以外の乗場操作部16からの解錠指令信号を、対応する乗場からかご7上に乗り込める位置にかご7が停止しているときのみ有効とする。また、解錠制御部15は、最下階乗場の乗場操作部16からの解錠指令信号を、最下階乗場から昇降路1のピット1a内に入ることができる位置にかご7が停止しているときのみ有効とする。かご7の位置情報は、運転制御装置9から得ることができる。
さらにまた、運転制御装置9は、昇降路操作部17から解錠制御部15に解錠指令信号が入力されてから、乗場に設けられた終了スイッチ(図示せず)が操作されるまでの間、かご7の移動を規制する。終了スイッチは、例えば乗場操作部16とともに乗場ボタン装置26内に設けることができる。また、乗場操作部16が終了スイッチを兼ねるようにしてもよい。
また、解錠制御部15には、持ち運び可能な外部バッテリ装置18が接続可能になっている。外部バッテリ装置18は、全ての解錠制御部15のいずれかに選択的に接続される。外部バッテリ装置18を解錠制御部15に接続することにより、停電時であっても、電磁ソレノイド14を駆動するための電力を各階解錠装置11に供給することが可能となる。
なお、この実施の形態の乗場戸解錠装置は、各階解錠装置11と、外部バッテリ装置18とを有している。
次に、動作について説明する。図6は図5の解錠制御部15の保守作業時における動作を示すフローチャートである。保守員がかご7上又はピット1a内に移動するためには、まず切換スイッチ(図示せず)により運転制御装置9の運転モードを通常運転モード(自動運転モード)から保守運転モードに切り換える。
運転モードが保守運転モードに切り換えられると、乗場操作部16から解錠指令信号が入力されたかどうかが確認される(ステップS1)。保守員は、かご7上に移動する場合は、最下階以外の乗場の乗場操作部16を操作し、ピット1a内に入る場合は、最下階の乗場操作部16を操作する。
解錠指令信号が入力されると、かご7が停止中であるかどうかが確認される(ステップS2)。かご7が安全に停止されていれば、かご7の位置がかご7上又はピット1a内に移動可能な範囲内であるかどうかが確認される(ステップS3)。
かご7の位置が適正であれば、電磁ソレノイド14に対して解錠動作指令が出力される(ステップS4)。これにより、電磁ソレノイド14が励磁され、ラッチ板34が揺動されて、掛け金33とラッチ板34との係合が解除される。この状態で、保守員は乗場の戸25を手動で開くことができ、乗場出入口21からかご7上又はピット1a内に移動することができる。
開放された乗場の戸25は、手動又はドアクローザ(図示せず)の付勢力により閉じられる。電磁ソレノイド14の励磁は、乗場の戸25が実際に開閉されるかどうかに拘わらず、予め設定された時間だけ継続される。
解錠動作指令を出力した後、解錠制御部15では、設定時間内に乗場の戸25が開放されたかどうかが確認される(ステップS5)。乗場の戸25が実際に開放されたかどうかの情報は、運転制御装置9から得ることができる。
解錠動作指令を出力したにも拘わらず、設定時間内に乗場の戸25が開放されない場合、電磁ソレノイド14の励磁が終了するため、ラッチ板34が掛け金33に再び係合され、解錠が中止されることになる(ステップS6)。
また、設定時間内に乗場の戸25の開放が確認されると、所定の条件以外でのかご7の移動を禁止する指令(起動不可指令)が運転制御装置9に出力される(ステップS7)。所定の条件とは、最下階以外の乗場の戸25が開かれた場合はかご上スイッチ12の操作であり、最下階の乗場の戸25が開かれた場合は非ラッチ式スイッチ13の操作である。
即ち、最下階以外の乗場出入口21からかご7上に移動した場合、保守員はかご上スイッチ12の操作によりかご7を昇降させることができる。また、最下階の乗場出入口21からピット1a内に入った場合、保守員は非ラッチ式スイッチ13の操作によりかご7を昇降させることができる。これらの条件以外では、保守運転も含めて駆動装置8を起動することは禁止され、駆動装置8のブレーキも制動状態のままとなる。
保守員が乗場に戻る場合、昇降路操作部17から解錠制御部15に解錠指令信号を入力し、乗場の戸25を再び手動で開放する。保守作業中、解錠制御部15では、昇降路操作部17が操作されたかどうかが監視される(ステップS8)。昇降路操作部17が操作されると、電磁ソレノイド14に対して解錠動作指令が出力され(ステップS9)、電磁ソレノイド14が予め設定された時間励磁される。
この後、終了スイッチが操作されたかどうかが確認され(ステップS10)、終了スイッチが操作されていれば、運転制御装置9に対してかご移動許可指令が出力される(ステップS11)。終了スイッチが操作されるまでは、かご移動禁止指令が有効となる。
最後に、運転制御装置9の運転モードが通常運転モードに戻され、保守作業が終了する。
このような乗場戸解錠装置によれば、電磁ソレノイド14の駆動力により施錠装置32を解錠するので、解錠操作具を挿入するための孔を乗場の戸25やその周囲に設ける必要がなく、意匠性を向上させることができる。
また、解錠制御部15からの指令により電磁ソレノイド14を制御するので、解錠制御部15を運転制御装置9に接続することにより、施錠装置32の状態に応じた運転制御を実施することができる。
さらに、運転制御装置9の運転モードが通常運転モードであるときには、解錠指令信号を無効とするので、通常運転中に施錠装置32が誤って解錠されることがない。
さらにまた、解錠制御部15は、解錠指令信号を受けてから予め設定された時間内のみ電磁ソレノイド14に解錠動作を行わせるので、解錠指令信号が誤って入力された場合に、施錠装置32が解錠されたままになるのを防止することができる。
また、解錠制御部15は、乗場操作部16からの解錠指令信号をかご7の位置に応じて有効とするので、かご7が適正な位置に停止していないときに乗場の戸25が誤って開放されるのを防止することができる。
さらに、外部バッテリ装置18を解錠制御部15に接続可能としたので、停電時にも解錠動作を行わせることができる。
さらにまた、昇降路操作部17から解錠制御部15に解錠指令信号が入力されてから、終了スイッチが操作されるまでの間は、かご7の移動が規制されるので、保守作業中に誤ってかご7が移動されることがない。
なお、上記の例では、各階毎に解錠制御部15を設けたが、必ずしも各階毎に分けなくてもよい。即ち、1つの解錠制御部により全ての階のアクチュエータの制御を実施してもよい。この場合、解錠制御部は、例えば運転制御装置内に設けてもよい。また、乗場階を複数のブロックに分け、ブロック毎に解錠制御部を設けてもよい。
また、アクチュエータは、電磁ソレノイドに限定されるものではなく、解錠制御部からの解錠動作指令に応じて施錠装置を機械的に操作するアクチュエータであれば、例えばリニアモータ、エアアクチュエータ、油圧アクチュエータなどを用いることも可能である。
さらに、上記の例では、2枚戸中央開き式の乗場の戸を示したが、乗場の戸の数や開閉方式はこれに限定されるものではなく、例えば片開き式の乗場の戸にもこの発明は適用できる。
さらにまた、上記の例では、解錠制御部15に解錠指令信号が入力されると、かご7が所定の位置に停止しているかを確認するようにしたが、保守運転モードにおいて解錠指令信号が入力されると、その情報が運転制御装置に送られ、解錠指令信号が入力された乗場に対応した位置にかご7が自動的に移動されて停止され、この後解錠制御部から解錠動作指令が出力されるようにしてもよい。
Claims (1)
- 乗場の戸の施錠装置を操作して解錠するためのアクチュエータ、及び
解錠指令信号を受けて上記アクチュエータに解錠動作を行わせる解錠制御部
を備えているエレベータの乗場戸解錠装置であって、
乗場に設けられ、上記解錠制御部に解錠指令信号を入力するための乗場操作部、
上記乗場に設けられた終了スイッチ、及び
上記乗場の戸の開閉状態を検出する開閉センサ
をさらに備え、
上記乗場操作部から上記解錠制御部に上記解錠指令信号が入力され、上記乗場の戸の開放が確認されてから、上記終了スイッチが操作されるまでの間は、上記かごの移動が規制されることを特徴とするエレベータの乗場戸解錠装置。
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