JP4782486B2 - ゴム組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、シリカは、その表面にシラノール基を有しており、親水性を示すことから、一般に疎水性を示すゴムとの親和性が低い。しかも、シリカは、自己凝集性が強いことから、ゴム中にシリカを均一に分散させることは容易ではない。
また、特許文献2には、エチレン基をもつゴム本体と、このゴム本体に結合して、末端にシラノールのピリジニウム塩をもつ側鎖とからなる有機−無機ハイブリッド体が、非特許文献1には、水ガラスから調製されたケイ酸と、2−ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ゴムとを用いて複合化されたゴム(ケイ酸PSBR)が、それぞれ記載されており、これらのゴムが、低ヒステリシス損失といった特性を有することが示されている。
(1)互いに種類が異なるゴム(A)およびゴム(B)と、水ガラスとを含む配合ラテックスを、酸または塩により凝固させて得られ、前記ゴム(A)は、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有しており、かつ、前記ゴム(B)は、ゴム(B)単独のラテックスを水ガラスとの共存下で酸または塩により凝固させたときに練り加工が可能なゴムを生成させるものであり、前記ゴム(A)と前記ゴム(B)との配合比率は、5:95〜97:3であることを特徴とする、ゴム組成物、
(2)前記ゴム(A)が、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有しているジエン系ゴムであることを特徴とする、前記(1)に記載のゴム組成物、
(3)前記ジエン系ゴムが、スチレンとブタジエンとの共重合体であることを特徴とする、前記(2)に記載のゴム組成物、
(4)前記ゴム(A)が、エポキシ化天然ゴムであることを特徴とする、前記(1)に記載のゴム組成物、
(5)前記ゴム(B)が、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基のいずれの官能基も有していないゴムであることを特徴とする、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のゴム組成物、
(6)前記ゴム(B)が、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有していることを特徴とする、前記(1)〜(4)のいずれかに記載のゴム組成物、
(7)分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有しているゴム(A)のラテックスと、前記ゴム(A)とは種類が異なり、かつ、水ガラスとの共存下で酸または塩により凝固させたときに練り加工が可能なゴムを生成させるゴム(B)のラテックスと、水ガラスとを、前記ゴム(A)と前記ゴム(B)との配合比率が5:95〜97:3となるように配合して、配合ラテックスを調製した後、得られた配合ラテックスを、酸または塩により凝固させることを特徴とする、ゴム組成物の製造方法、
を提供するものである。
上記ゴム(A)は、水ガラスから生成されるケイ酸成分(シラノール基)と相互作用を示すゴムであって、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有しているものが挙げられる。これらの、水ガラスから生成されるケイ酸成分(シラノール基)と相互作用を示すゴムは、2種以上のゴムの混合物であってもよい。
エポキシ変性ゴムのエポキシ化率(ゴム分子中の二重結合にエポキシ基(エポキシ環)が導入されている割合)は、特に限定されないが、好ましくは、3〜70モル%、より好ましくは、5〜65モル%、さらに好ましくは、7〜60モル%である。エポキシ化率が3モル%を下回るときは、水ガラスから生成されるケイ酸成分(シラノール基)と相互作用する部位が少なくなり、その結果、上記ゴム(A)に所望の特性を付与できなくなったり、ゴム組成物の機械的強度や機械的特性を向上させる効果が不十分になったりするおそれがある。逆に、エポキシ化率が70モル%を上回るときは、上記ゴム(A)の粘着性が大きくなりすぎて、ゴム組成物のゴム弾性が損なわれたり、ガラス転移点が高くなりすぎて、低温での耐久性が低下したりするといったおそれや、混練機などの内壁に付着して機械的なブレンドが困難になるといったおそれが生じる。
なお、本発明において、「練り加工が可能」であるとは、酸または塩により凝固させて得られた凝固物を、ロールやバンバリーミキサに投入して、素練りなどの練り加工を施した場合において、練り加工後においても、上記凝固物が、未加硫の配合ゴムとしてまとまった形態を保持できることをいう。
ゴム(B)としては、例えば、NR、SBR、XSBR、アミノ変性XSBR、SBIR、MSBR、IR、IIR、BR、CR、EPDMなどが挙げられ、好ましくは、NR、SBR、XSBRまたはアミノ変性XSBRが挙げられる。
ゴム(B)は、上記例示のゴムを2種以上含んでいてもよい。
なお、ゴム(B)が、そのゴムのラテックスを水ガラスとの共存下で酸または塩により凝固させたときに、練り加工が不可能な(例えば、微粉末状の)ゴムを生成させるものである場合には、上記ゴム(A)と、ゴム(B)と、水ガラスとを含む配合ラテックスを、酸または塩により凝固させたときに、上記ゴム(A)およびゴム(B)の双方が微粉末化するおそれがあり、その結果、本発明のゴム組成物が、単独で成形加工をすることができないものになるおそれがある。
ゴム(A)とゴム(B)との配合比率は、ゴム組成物に要求される物性に応じて、適宜設定することができ、特に限定されないが、通常、ゴム(A)とゴム(B)の比率は、好ましくは、5:95〜97:3(重量比)であり、より好ましくは、10:90〜95:5(重量比)である。
Na2O・nSiO2・mH2O
上記係数nは、SiO2/Na2Oの分子比で示される値であって、一般にモル比と呼ばれる(JIS K 1408-1966)に規定の範囲である。この係数nは、特に限定されないが、好ましくは、2.1〜3.1であり、より好ましくは、3.1である。上記係数nが3.1であるときは、水ガラス中のケイ酸成分の含有量(SiO2換算量)が多くなることから、ゴムとの複合化処理の効率が向上する。
水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分についての、ゴム組成物中での含有量(SiO2換算量)が、後述する範囲となるように設定すればよい。
また、配合ゴムラテックスを凝固させるための塩としては、例えば、金属塩、より詳しくは、例えば、硝酸カルシウム、塩化カルシウムなどのカルシウム塩などが挙げられる。なお、これに限定されないが、塩の価数は、好ましくは、2価または3価である。
配合ラテックスは、ゴム(A)のラテックスとゴム(B)のラテックスとを混合した後に、水ガラスを配合して調製してもよく、ゴム(A)またはゴム(B)の一方のゴムのラテックスと水ガラスとを混合した後に、他方のゴムのラテックスを配合して調製してもよい。
配合ラテックスへの酸または塩の配合は、配合ラテックスを撹拌しながら、酸、塩またはこれらの水溶液をゆっくりと滴下させることが好ましい。
配合ラテックスを凝固させて得られるゴム組成物は、例えば、常法により、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤などを配合した後、得られた配合ゴムを、常法により、加硫、成形することによって、各種のゴム製品とすることができる。
実施例および比較例で使用した成分は、次のとおりである。
・SBRラテックス:全固形分70.0%、商品名「Nipol C4380A」、日本ゼオン(株)製
・カルボキシル化PSBRラテックス:カルボキシ変性PSBRラテックス、全固形分36.0%、ブタジエン:スチレン:ビニルピリジン=70:15:15(単量体単位の重量比)、カルボキシル基含有量0.5〜4重量%、商品名「Nipol LX603」、日本ゼオン(株)製
・XSBRラテックス:全固形分50%、カルボキシル基含有量2〜30重量%、商品名「Nipol SR400」、日本ゼオン(株)製
・アミノ変性XSBRラテックス:全固形分43%、アミノ基含有量0.5〜5重量%、カルボキシル基含有量約0.5〜4重量%、商品名「Nipol LX407K3」、日本ゼオン(株)製
・アミド変性SBRラテックス:全固形分41%、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基の含有量0.5〜6重量%、商品名「Nipol LX432M」、日本ゼオン(株)製
・NRラテックス:ハイアンモニアタイプ、ゴム分60%
・ENRラテックス:ゴム分30%、エポキシ化率50%
・水ガラス:水ガラス3号(Na2O・nSiO2・mH2O、n=3.2)、ケイ酸成分(シリカ)の含有量(SiO2換算量)28%相当、富士化学(株)製
・粉末硫黄:粉末状(200メッシュ)の硫黄
・加硫促進剤CZ:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、商品名「ノクセラーCZ」、大内新興化学工業(株)製
・加硫促進剤D:商品名「ソクシノールD」、住友化学(株)製
<ゴム組成物およびゴム成形体の製造>
実施例1
カルボキシル化PSBRラテックスと、NRラテックスとを、それぞれのゴム分が重量比で50:50となるように混合して、混合ラテックスを得た。次いで、得られた混合ラテックスに水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)が、カルボキシル化PSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次いで、上記ゴム組成物105重量部に対して、酸化亜鉛3重量部、ステアリン酸2重量部、粉末硫黄1.5重量部、加硫促進剤(CBS)1.0重量部および加硫促進剤(D)0.6重量部を配合し、混練機(混練試験装置ミックスラボ、(株)モリヤマ製)で混練することにより、配合ゴムを得た。
アミノ変性XSBRラテックスと、NRラテックスとを、それぞれのゴム分が重量比で50:50となるように混合して、混合ラテックスを得た。次いで、得られた混合ラテックスに水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)が、アミノ変性XSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次いで、上記ゴム組成物105重量部に対して、実施例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴムを得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
XSBRラテックスと、NRラテックスとを、それぞれのゴム分が重量比で50:50となるように混合して、混合ラテックスを得た。次いで、得られた混合ラテックスに水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)が、XSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次いで、上記ゴム組成物105重量部に対して、実施例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴムを得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
アミド変性SBRラテックスと、NRラテックスとを、それぞれのゴム分が重量比で50:50となるように混合して、混合ラテックスを得た。次いで、得られた混合ラテックスに水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、アミド変性SBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次いで、上記ゴム組成物105重量部に対して、実施例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴムを得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、厚さ22mmの加硫ゴムシートを得た。
ENRラテックスと、NRラテックスとを、それぞれのゴム分が重量比で50:50となるように混合して、混合ラテックスを得た。次いで、得られた混合ラテックスに水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、ENR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次いで、上記ゴム組成物105重量部に対して、実施例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴムを得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
カルボキシル化PSBRラテックスと、SBRラテックスとを、それぞれのゴム分が重量比で50:50となるように混合して、混合ラテックスを得た。次いで、得られた混合ラテックスに水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、カルボキシル化PSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次いで、上記ゴム組成物105重量部に対して、実施例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴムを得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
アミノ変性XSBRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌した。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、アミノ変性XSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。さらに、こうして得られた混合物に、SBRラテックスを配合して、SBR分とアミノ変性SBR分との配合割合が70:30となるように調整することにより、配合ラテックスを得た。
アミド変性SBRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌した。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、アミド変性SBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。さらに、こうして得られた混合物に、SBRラテックスを配合して、SBR分とアミド変性SBR分との配合割合が70:30となるように調整することにより、配合ラテックスを得た。
比較例1
カルボキシル化PSBRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、カルボキシル化PSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
また、これとは別に、NRラテックスを2N−硫酸中にゆっくりと滴下し、こうして得られた凝固物を、上記したのと同様にして、洗浄、成形および乾燥させることにより、未加硫の天然ゴムシートを得た。
比較例2
アミノ変性XSBRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、アミノ変性XSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次に、上記未加硫の配合ゴムシート(ケイ酸−アミノ変性XSBR)55重量部と、比較例1で作製したのと同じ未加硫の天然ゴムシート50重量部とを配合し、得られた混合物105重量部に対して、比較例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴム(ケイ酸−アミノ変性XSBR+NR)を得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
XSBRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、XSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次に、上記未加硫の配合ゴムシート(ケイ酸XSBR)55重量部と、比較例1で作製したのと同じ未加硫の天然ゴムシート50重量部とを配合し、得られた混合物105重量部に対して、比較例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴム(ケイ酸XSBR+NR)を得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
アミド変性SBRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、アミド変性SBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次に、上記未加硫の配合ゴムシート(ケイ酸−アミド変性SBR)55重量部と、比較例1で作製したのと同じ未加硫の天然ゴムシート50重量部とを配合し、得られた混合物105重量部に対して、比較例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴム(ケイ酸−アミド変性SBR+NR)を得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
ENRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、ENR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
次に、上記未加硫の配合ゴムシート(ケイ酸ENR)55重量部と、比較例1で作製したのと同じ未加硫の天然ゴムシート50重量部とを配合し、得られた混合物105重量部に対して、比較例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴム(ケイ酸ENR+NR)を得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
アミノ変性XSBRラテックス中のゴム分100重量部に対し、水ガラスを配合して、1時間撹拌することにより、配合ラテックスを得た。水ガラスの配合量は、水ガラスから生成されるケイ酸成分の量(SiO2換算量)の量が、アミノ変性XSBR分100重量部に対して10重量部となるように調整した。
一方、カルボキシル化PSBRラテックスを2N−硫酸中にゆっくりと滴下し、こうして得られた凝固物を、上記したのと同様にして、洗浄、成形および乾燥させることにより、未加硫のカルボキシル化PSBRシートを得た。
SBRラテックスを2N−硫酸中にゆっくりと滴下し、こうして得られた凝固物を、上記したのと同様にして、洗浄、成形および乾燥させることにより、未加硫のSBRシートを得た。
次に、比較例1で作製したのと同じ未加硫の配合ゴムシート(ケイ酸PSBR)55重量部と、上記未加硫のSBRシート50重量部とを配合し、得られた混合物105重量部に対して、比較例1と同じ条件で、酸化亜鉛、ステアリン酸、粉末硫黄および加硫促進剤(CBS,D)を配合し、混練することにより、配合ゴム(ケイ酸PSBR+SBR)を得た。また、この配合ゴムを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、厚さ2mmの加硫ゴムシートを得た。
各実施例および比較例で得られた加硫ゴムシートについて、下記の物性を評価した。
(1) 機械的強度
JIS K 6251「加硫ゴムの引張試験方法」に準拠して、100%伸び時の引張応力M100(MPa)、引張強さTB(MPa)および切断時伸びEB(%)を測定した。測定には、加硫ゴムシートをくり抜いて得られた試験片(ダンベル3号形)を使用し、測定条件は、温度23℃、引張速度500mm/分とした。
JIS K 6253「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」に準拠して、加硫ゴムシートのデュロメータ硬さ(タイプA)を測定した。
(3) ヒステリシス損失
加硫ゴムシートを打ち抜いて得られた試験片(ダンベル3号形)の伸びが100%になるまで引っ張った後、元に戻す操作を3回繰り返して、3回目の引張−復元操作におけるヒステリシスループに基づいて、ヒステリシス損失(%)を算出した。
各実施例および比較例で得られた加硫ゴムシートから、それぞれ、厚さ約0.05mmの薄層シートを切り出して、光学顕微鏡(30倍)で観察することにより、ゴム中にSiO2分の凝集体が存在しているか否かを確認した。
以上の結果を表5および表6に示す。
表5および表6より明らかなように、実施例1〜9で得られたゴム組成物を用いて成形された加硫ゴムシートは、比較例1〜7で得られた加硫ゴムシートに比べて、高モジュラス、高ヒステリシスロスであった。
Claims (7)
- 互いに種類が異なるゴム(A)およびゴム(B)と、水ガラスとを含む配合ラテックスを、酸または塩により凝固させて得られ、
前記ゴム(A)は、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有しており、かつ、
前記ゴム(B)は、ゴム(B)単独のラテックスを水ガラスとの共存下で酸または塩により凝固させたときに練り加工が可能なゴムを生成させるもの
であり、
前記ゴム(A)と前記ゴム(B)との配合比率は、5:95〜97:3であることを特徴とする、ゴム組成物。 - 前記ゴム(A)が、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有しているジエン系ゴムであることを特徴とする、請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記ジエン系ゴムが、スチレンとブタジエンとの共重合体であることを特徴とする、請求項2に記載のゴム組成物。
- 前記ゴム(A)が、エポキシ化天然ゴムであることを特徴とする、請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記ゴム(B)が、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基のいずれの官能基も有していないゴムであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物。
- 前記ゴム(B)が、分子中に、ピリジル基、カルボキシル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のゴム組成物。
- 分子中に、ピリジル基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、N−ヒドロキシメチルカルバモイル基およびエポキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官能基を有しているゴム(A)のラテックスと、前記ゴム(A)とは種類が異なり、かつ、水ガラスとの共存下で酸または塩により凝固させたときに練り加工が可能なゴムを生成させるゴム(B)のラテックスと、水ガラスとを、前記ゴム(A)と前記ゴム(B)との配合比率が5:95〜97:3となるように配合して、配合ラテックスを調製した後、得られた配合ラテックスを、酸または塩により凝固させることを特徴とする、ゴム組成物の製造方法。
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