JP4786733B2 - ガイドリング及びガラスびん - Google Patents
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Description
図7はこれら従来のガイドリングの概略縦断面図、図8は図7の要部拡大図である。
ガイドリング1は概略ドーナツ板状をなし、その下部面の内周側にガラスびんの口部天面ないし側面上端を成形する成形面2が形成されており、全体が鋳物で一体に形成されている。
成形面2は、ガラスびん口部天面の外縁から側面上端にかけてのR面を成形する曲線部3を有する。曲線部3は成形面の縦断面において円弧状をなす。曲線部3の最下端である曲線部下端4が成形面2の下端となっている。
口型10は、概略ドーナツ状をなし、2つ割りの割型となっている。符号13は割型の合目である。
ガイドリング1が装着された部分の下側内周に、びん口部の外周面を成形する成形面11が形成されている。成形面11の縦断面において、その最上部は、びん口部上端のR面の直下にある直面8(縦断面が直線状である面)を形成する直線部12となっている。
びんBの口部側面の最上部は、ガイドリングの成形面2の曲線部3で成形されたR面6(縦断面が円弧状の面)で、その下側が口型10の直線部12で成形された直面8(縦断面が直線の面)となっている。ガイドリング1と口型10の境目であるパーティングライン9は、R面下端7に表れる。
段差は、図13に示すように、R面と直面の間のパーティングラインで生じる。段差が生じる原因は、口型が開くとき(図15の(d)の過程)に、びん口部がそのどちらかの割型に引っ張られ、ガラスがガイドリング下端部Qに当たりやすく、ガイドリングが摩耗するためである。ガイドリング下端部Q付近は曲線で構成されているため、ガラスと点的に当たり、摩耗しやすくなっている。
この段差が原因で、口型が開くとき(図15の(d)の過程)やその他の衝撃が加わったときにR面が欠ける口欠けが発生する。口欠けが起こらなくとも、消費者がびんを使用中に段差部が欠けやすくて危険であり、飲料を直接びん口部から飲む場合に段差が口に当たって不快を感じるという問題もある。
ビリは、ガイドリング成形面の温度差や口型が開くときの衝撃などにより発生するといわれており、これにより口部の強度が著しく減少する。
これは、ガイドリング成形面の温度差が原因であるといわれている。天波により、炭酸飲料びんなどの密封性に支障を来す。
ガイドリング成形面の温度差が小さくなることで、ビリや天波の欠点が減少する。
直線部の長さが1.5mmを超えると、口型10を2つ割りの状態に開いて、口型10とガイドリング1とに保持されたパリソンPを仕上型23内に解放するとき(図15の(d)の過程)、パリソンの開放(ガイドリングからの脱型)がスムースでなくなり、仕上型23がパリソンを咬み込むなど、成形トラブルが生じる可能性が出てくる。
直面8がもともと円錐形状(傾斜面)のガラスびんの成形に本発明を適用して改善を行う場合、ガイドリングの直線部5の傾斜角度は同一のままで良い。
前記のように、パーティングラインに段差がない、又は非常に小さいので、消費者がびんを使用中にR部が欠ける危険がなく、飲料を直接びん口部から飲む場合に段差が口に当たって不快を感じることもない。
また、天波がほとんど無いので、炭酸飲料びんとしての密封性に優れている。
また、ガラスびん口部天面が平面ではなく波打った状態となるいわゆる「天波」という欠点もほとんど無くなる。
また、天波がほとんど無いので、炭酸飲料びんとしての密封性に優れている。
このガイドリング1の基本形状は、従来のものと同じであるが、その特徴は成形面2の形状にある。
成形面2は、その縦断面において、ガラスびん口部天面の外縁から側面上端にかけてのR面を成形する曲線部3の下端4に続いて縦方向の直線部5を有する。直線部5の長さtは、本実施例の場合1.0mmである。(図2)
直線部5は、垂直線vに対して、成形面2の径が下方ほど大きくなるように傾斜している。その傾斜角度θは、本実施例の場合1.0°である。(図3)
口型10の基本形状は、従来のものと同じであるが、ガイドリング1の成形面2に直線部5を形成したので、当該部分のみこれに適合するように変更されている。
このガラスびんBにおいて、ガイドリング1と口型10のパーティングライン9が、R面6の下方(R面下端7よりも下方)の直面8に表れている。
図7〜9は、前期実施例と全く同じ形状のガラスびんを成形する、従来のガイドリング1及び口型10に関するものである。
従来のガイドリング1の成形面2は、曲線部3の下方に直線部を有しない。曲線部3の下端4は、びん口部のR面下端7に相当する。
図9の比較例と図4の実施例を比較すると、図9ではガイドリング1と口型10のパーティングラインが曲線部3の下端に形成されているのに対し、図4ではパーティングラインがこれよりも下方に下がっている点で異なり、その他は全く同じである。
このガラスびんBにおいて、ガイドリング1と口型10のパーティングライン9は、R面下端7、すなわちR面6と直面8の境目に表れている。
その後、実施例のガイドリングを用いて、前記と全く同じ条件で、2009年2月10日から同年3月6日までの25日間、同じ形状のガラスびんを成形したところ、ガラスびんに口欠けは全く発生せず、口型及びガイドリングを交換する必要はなかった。
これにより、本発明によって口欠けの欠点をほぼ完全に防止できることが実証された。
これは、ガラスびんの口部を90°間隔で4個所縦方向に拡大トレースし、その形状を重ね合わせて口部形状の乱れを確認したものである。
この段差は、ガイドリングや口型が摩耗してくると発生しやすくなり、段差が大きくなると口欠けが発生する。
天波は、ガイドリングや口型温度に狂いが生じると発生する。天波を防止するための金型の温度制御は非常に困難であり、完全に天波を防ぐことはできなかった。
しかし、本発明によれば、口欠けや天波をほぼ完全に防止できる。
この試験は、図14に示すように、ガラスびんBを平滑な基板の上に逆さに立て、びん口部天面と基板の間に厚さ0.03mmのシックネスゲージを種々の角度から差し入れ、シックネスゲージがびん口部天面と基板の間に入り込む部分があるかどうかを試験するものである。シックネスゲージが入り込む部分があれば天波の欠点があるので不合格となり、無ければ口部天面は平滑で天波の欠点が無く、合格となる。
実施例のガラスびんは全てが合格であったが、比較例のガラスびんは10本が不合格であった。
これによっても、本発明により天波の欠点がほぼ完全に防止できることが実証された。
すなわち、本発明のガイドリングは、成形面の温度差が従来のものよりも小さくなり、これにより天波やビリの欠点が発生しにくくなる。
2 成形面
3 曲線部
4 曲線部下端
5 直線部
6 R面
7 R面下端
8 直面
9 パーティングライン
10 口型
11 成形面
12 直線部
13 合目
14 シックネスゲージ
20 粗型
21 プランジャー
22 バッフル
23 仕上型
24 底型
25 メカニズム
B ガラスびん
Claims (5)
- 成形面の縦断面において、ガラスびん口部天面の外縁から側面上端にかけてのR面を成形する曲線部の下端に続いて縦方向の直線部を設けたことを特徴とするガイドリング。
- 前記直線部の長さが0.3〜1.5mmである請求項1に記載のガイドリング。
- 前記直線部が、垂直線に対して、前記成形面の径が下方ほど大きくなるように傾斜している請求項1又は2に記載のガイドリング。
- 前記傾斜の角度が0.5°〜5°である請求項3に記載のガイドリング。
- 請求項1〜4のいずれかのガイドリングで成形され、ガイドリングと口型のパーティングラインが前記R面の下方の直面に表れていることを特徴とするガラスびん。
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| JP2009172837A JP4786733B2 (ja) | 2009-07-24 | 2009-07-24 | ガイドリング及びガラスびん |
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