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JP4786966B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents
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JP4786966B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、収納された硬貨のうち表面に突起が形成された変形硬貨の選別、排除(リジェクト)を行う硬貨処理装置に関する。
従来より、必要に応じて預かり硬貨の入金と釣銭硬貨の出金とを行う硬貨処理装置として、例えば特定金種の硬貨を受け入れて収納するとともに収納した硬貨の投出を行うような硬貨収納投出ユニットを金種毎に複数備えた硬貨処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような硬貨処理装置においては、変形した硬貨が装置内で詰まり等の障害を発生させるおそれがある。このため、変形硬貨による詰まり等の障害を抑止するために、装置内にある変形硬貨を検出して当該変形硬貨を例えば装置外に排出する機能を有するものが用いられる。具体的には、例えば特許文献2に示すように、レーザ反射式センサや過電流式変位センサ等の厚みセンサを用いて硬貨の複数のポイントの厚みを測定し、これらの測定結果により硬貨が変形しているか否かの判定を行う。そして、厚みセンサにより測定された硬貨が変形硬貨であると判定された場合には、収納部と排除口への硬貨の振り分けを行うゲートにおいてこの変形硬貨を排除口へ導き、操作者に返却するようになっている。
特開2004−302514号公報 特開平10−97662号公報
しかしながら、例えば特許文献2に示すような変形硬貨の排除方法(リジェクト方法)においては、硬貨の複数のポイントの厚みを測定する厚みセンサとしてレーザ反射式センサや過電流式変位センサ等の高価なセンサを用いなければならず、コストが高くなるという問題がある。また、このような方法においては、検出される変形硬貨として厚み方向に全体的に湾曲したような硬貨を対象としており、表面に突起が形成されたような変形硬貨に対しては確実にこの硬貨が変形硬貨であることを検出するのが困難であるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、レーザ反射式センサや過電流式変位センサ等の高価な厚みセンサを用いることなく、表面に突起が形成された変形硬貨を単純な構成により選別することができる硬貨処理装置を提供することを目的とする。また、このような変形硬貨を確実に排除することができる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、収納された硬貨のうち表面に突起が形成された変形硬貨の選別を行う硬貨処理装置であって、略水平状態となるよう設けられ、硬貨を略水平方向に一層一列状態で案内する硬貨搬送面と、前記硬貨搬送面に沿って硬貨を搬送するための硬貨搬送手段と、変形硬貨の突起を受け入れてこの変形硬貨を案内し、前記硬貨搬送手段により変形硬貨以外の正常硬貨が搬送される一の方向とは異なる他の方向に延びるよう前記硬貨搬送面に設けられた凹部と、前記硬貨搬送面に設けられ、前記硬貨搬送手段により前記硬貨搬送面に沿って搬送される硬貨の検出を行うための検出センサと、を備え、前記検出センサは、前記硬貨搬送面に設けられた前記凹部に変形硬貨の突起が受け入れられてこの変形硬貨が前記凹部の延びる方向に沿って前記他の方向に搬送されることを検出するようになっていることを特徴とする硬貨処理装置である。
このような硬貨処理装置によれば、収納された硬貨のうち正常硬貨は硬貨搬送面に沿って一の方向に搬送され、一方、表面に突起が形成された変形硬貨は一の方向とは異なる他の方向に搬送され、検出センサはこの変形硬貨が他の方向に搬送されることを検出するようになっているので、レーザ反射式センサや過電流式変位センサ等の厚みセンサを用いることなく、収納された硬貨のうち表面に突起が形成された変形硬貨を単純な構成により選別することができる。
本発明の硬貨処理装置においては、前記硬貨搬送面に設けられ、この硬貨搬送面に沿って搬送される硬貨を選択的に排除するための硬貨排除手段を更に備え、前記検出センサにより変形硬貨が検出されたときに前記硬貨排除手段が当該変形硬貨を排除するようになっていることが好ましい。
このような硬貨処理装置によれば、収納された硬貨のうち表面に突起が形成されていると識別された変形硬貨を排除(リジェクト)することができる。
本発明の硬貨処理装置においては、前記硬貨搬送面は、前記硬貨搬送手段により搬送される硬貨の上面側に位置する上側搬送面およびこの硬貨の下面側に位置する下側搬送面からなり、前記凹部は、この上側搬送面および下側搬送面の両方に設けられていることが好ましい。
このような硬貨処理装置によれば、上側搬送面と下側搬送面の間の隙間通路に送られた変形硬貨について、上面または下面のどちらに突起が形成されている場合であっても確実に変形硬貨を他の方向に案内することができ、この変形硬貨を検出することができる。
本発明の硬貨処理装置においては、前記上側搬送面および下側搬送面は、硬貨が前記硬貨搬送手段により搬送される際にこの硬貨を弾性的に挟むようになっていることが好ましい。
このような硬貨処理装置によれば、上側搬送面と下側搬送面の間の隙間通路に送られる硬貨について、金種が異なることにより硬貨の厚みが各々異なる場合であっても、この各々異なる硬貨の厚みを弾性的に吸収することができるので、上側搬送面と下側搬送面の間で様々な厚さの硬貨を都合良く搬送させることができる。
本発明の硬貨処理装置においては、変形硬貨が案内される前記他の方向は下流側に向かうに従って正常硬貨が案内される前記一の方向から離間するよう、前記硬貨搬送面上における凹部の延びる方向が設定されていることが好ましい。
このような硬貨処理装置によれば、一の方向に案内される正常硬貨と他の方向に案内される変形硬貨は確実に異なる位置に搬送されるので、検出センサは他の方向により案内された変形硬貨を正常硬貨と混同することなく確実に検出することができる。
本発明の硬貨処理装置においては、処理される硬貨のうち最大径の硬貨を案内することができるよう、前記凹部が前記硬貨搬送面に設けられていることが好ましい。
このような硬貨搬送装置によれば、処理される硬貨において最大径の硬貨を含む様々な金種の硬貨を凹部により他の方向に案内することができ、硬貨の金種にかかわらず変形硬貨を検出することができる。
本発明の硬貨処理装置によれば、レーザ反射式センサや過電流式変位センサ等の高価な厚みセンサを用いることなく、表面に突起が形成された変形硬貨を単純な構成により選別、排除することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図10は、本実施の形態による硬貨処理装置を示す図である。
このうち図1は、本実施の形態の硬貨処理装置の内部の構成を示す透視斜視図であり、図2は、図1の硬貨処理装置のA−A矢視による断面図であり、図3は、図1の硬貨処理装置における二点鎖線Bにより囲まれた部分を拡大した透視斜視図であり、図4は、図1の硬貨処理装置の内部を上方から見た平面図である。また、図5は、図1の硬貨処理装置の上側搬送面を下方から見た部分斜視図(図2のラインC−C矢視図)であり、図6は、図1の硬貨処理装置の下側搬送面を上方から見た部分平面図(図2のラインD−D矢視図)である。また、図7は、表面に突起が形成された変形硬貨の構成を示す説明図であり、図8は、正常硬貨が硬貨基準縁に沿って硬貨搬送手段により搬送される際の様子を示す説明図であり、図9は、変形硬貨が硬貨搬送面に形成された凹部に沿って搬送される際の状態を示す説明図である。また、図10は、図1に示す硬貨処理装置を紙幣処理装置と組み合わされた状態の外観で示す斜視図である。
本実施の形態の硬貨処理装置は、硬貨受入口に受け入れられた硬貨のうち図7に示すような表面に突起が形成された変形硬貨の選別を行うものである。
以下、本実施の形態の全体構成、各要素の詳細の構成、動作および作用効果、ならびに変形例について順次説明する。
〔全体構成〕
図1乃至図6に示す本実施の形態の硬貨処理装置10は、例えば、図10に示すように紙幣処理装置11と組み合わされた状態で貨幣入出金システムに用いられる。この貨幣入出金システムとしては、図示しないPOSレジスター(販売時点管理機能を有する金銭登録機)等が更に組み合わされ、硬貨処理装置10および紙幣処理装置11がそれぞれ硬貨釣銭機および紙幣釣銭機として利用される。各釣銭機は、必要に応じて、顧客からの預かり貨幣の入金と釣銭貨幣の出金とを行うために用いられる。すなわち、硬貨釣銭機としての硬貨処理装置10は、POSレジスター等との連携において、必要に応じて、顧客からの預かり硬貨の入金と釣銭硬貨の出金とを行うように構成されている。
図10に示すように、硬貨処理装置10は、全体として略直方体形状をなす筐体12を備えている。この筐体12の長手方向が硬貨処理装置10の前後方向となり、筐体12上面に操作パネル13の設けられている側が硬貨処理装置10の前側となっている。筐体12上面の操作パネル13に隣接した部位に、入金硬貨を受け入れる硬貨受入口14が設けられている。また、操作パネル13の下方には、出金硬貨等を投出して取り出しに供するための受け皿状の硬貨取出口15が、前方に突出するようにして設けられている。
図2に示すように、硬貨受入口14に受け入れられた硬貨を一層一列状態で繰り入れるための繰入機構20が設けられている。この繰入機構20は、硬貨受入口14の底部に配置された平ベルト21と、逆転ローラ22とを有している。平ベルト21は、硬貨受入口14に受け入れられた硬貨を装置後方に向かって搬送し、逆転ローラ22は、平ベルト21の下流側において硬貨の搬送方向に逆らう方向に回転するようになっている。
繰入機構20の後方には、この繰入機構20によって繰り入れられた硬貨を略水平に搬送するための搬送面(下側搬送面)30が延びている。下側搬送面30は、図1に示すように、装置右側に沿って繰入機構20から装置後部まで延びる第1搬送面30aと、第1搬送面30aの後端から装置左側まで、ほぼ装置横方向に延びる第2搬送面30bとからなっている。繰入機構20によって内部へ繰り入れられた硬貨は、この第1搬送面30a上でまず後方に搬送され、次に第2搬送面30b上で装置左方に搬送されて、硬貨処理装置10の後方内部に設けられた金種選別部50(後述)に送られるようになっている。第1搬送面30aおよび第2搬送面30bの進行方向右側には、それぞれ硬貨の外周縁を当接させるための硬貨基準縁34および35が設けられている。また、第1搬送面30aにおける硬貨基準縁34の上流側には、繰入機構20によって繰り入れられた硬貨の外周縁を硬貨基準縁34に当接させるための傾斜縁36が設けられている。
また、図1および図2に示すように、硬貨搬送面30上で硬貨を搬送するための硬貨搬送手段として、硬貨搬送機構40が備えられている。この硬貨搬送機構40は、繰入機構20から第1搬送面30aの傾斜縁36の領域までに対応した補助丸ベルト41と、この補助丸ベルト41の後部から第2搬送面30bの終端部までに対応した主丸ベルト42とを有している。
補助丸ベルト41は、前後のプーリ43、44の間に掛け渡されている。また、主丸ベルト42は、プーリ44と同軸に並置された前方プーリ45と、第2搬送面30b下流側の後方プーリ46との間に掛け渡されると共に、第1搬送面30aと第2搬送面30bとの間の屈曲に対応するように中間プーリ47で案内されている。また、図2に示すように、前方プーリ45と中間プーリ47との間には、主丸ベルト42の浮き上がりを防止するための複数の案内ローラ48が配置されている。
図1および図2に示すように、第1搬送面30aの上流側には、そこを通る硬貨の金種を識別するための金種識別センサ60が硬貨基準縁34近傍に配置されている。具体的には、この金種識別センサ60は、硬貨基準縁34に沿って搬送される硬貨の金種を識別するようになっている。
また、下側搬送面30の下流側において硬貨を金種によって選別する金種選別部50(選別手段)が設けられている。この金種選別部50は、第1搬送面30aの下流側に設けられた5円選別部50aと、第2搬送面30bに沿って設けられた1円選別部50b、50円選別部50c、100円選別部50d、10円選別部50eおよび500円選別部50fとを有している。
また、図2に示すように、金種識別センサ60と金種選別部50(5円選別部50a)との間において、下側搬送面30(第1搬送面30a)上から硬貨を選択的に排除するための硬貨排除機構(硬貨排除手段)61が設けられている。硬貨排除機構61は、第1搬送面30aに設けられた排出部62と、この排出部62によって下方に排出された硬貨を装置外へ放出するための放出機構63とを有している。
排出部62は、下側搬送面30(第1搬送面30a)に形成された排出孔と、この排出孔に設けられたシャッタ部材と、このシャッタ部材を排出孔に対して通路幅方向に進退駆動させるためのソレノイドとを有している。ソレノイドがシャッタ部材を開閉自在に駆動し、これにより下側搬送面30上の硬貨を選択的に排出孔を介して下方に排出するようになっている。
〔各要素の詳細の構成〕
以下、本実施の形態による硬貨処理装置10の各要素の詳細の構成、とりわけ繰入機構20の後方領域に配置された各要素の詳細の構成について図3乃至図6を用いて説明する。
図3および図4に示すように、繰入機構20の後方領域における下側搬送面30の上方に、当該下側搬送面30に対向するよう上側搬送面31がわずかに離間して設けられている。すなわち、繰入機構20によって繰り入れられた硬貨は、下側搬送面30と上側搬送面31との間の隙間通路を通って硬貨搬送機構40により一層一列状態で装置後方に搬送されるようになっている。
下側搬送面30および上側搬送面31は、各搬送面30、31の裏側に取り付けられたバネ等の弾性部材(図示せず)により両搬送面30、31が接近するよう弾性的な力が加えられるようになっている。このことにより、下側搬送面30および上側搬送面31は硬貨を弾性的に挟むよう構成され、その結果、下側搬送面30と上側搬送面31の間の隙間通路に送られる硬貨について、金種が異なることにより硬貨の厚みが各々異なる場合であっても、この各々異なる硬貨の厚みを弾性的に吸収することができる。このため、下側搬送面30と上側搬送面31の間で様々な厚さの硬貨を都合良く搬送させることができる。
なお、下側搬送面30および上側搬送面31の両方の裏面にバネ等の弾性部材が取り付けられるような構成に限定されることはなく、いずれか一方の搬送面の裏面のみに弾性部材が取り付けられる構成となっていてもよい。また、下側搬送面30や上側搬送面31の裏面にバネ等の弾性部材を取り付ける代わりに、これらの搬送面30、31自体がゴム等の弾性体からなるような構成となっていてもよい。
図5に、上側搬送面31を下方から見た部分斜視図(図2のラインC−C矢視図)を示す。図5に示すように、上側搬送面31は、硬貨搬送機構40の補助丸ベルト41および主丸ベルト42の通過領域以外の場所に設置されている。ここで、図5において、上側搬送面31の高さレベルと、補助丸ベルト41および主丸ベルト42の外周面のうち最も低い箇所の高さレベルとが図面ではほぼ同じとなっているが、実際には補助丸ベルト41および主丸ベルト42は上側搬送面31よりもわずかに下方に突出しており、上側搬送面31の高さレベルよりも補助丸ベルト41および主丸ベルト42の外周面のうち最も低い箇所の高さレベルの方が若干低くなっている。このことにより、上側搬送面31と下側搬送面30との間の隙間通路にある硬貨は、その上面が補助丸ベルト41または主丸ベルト42に引っ掛けられて装置後方へ搬送されることとなる。
そして、図3乃至図6に示すように、下側搬送面30および上側搬送面31には、硬貨処理装置10の前後方向に対して斜め方向に延びる、窪みや溝等の複数の凹部30p、31pがそれぞれ形成されている。各凹部30p、31pの窪みや溝等は、それぞれ変形硬貨の突起を受け入れてこの変形硬貨を案内するようになっている。図3乃至図6に示すように、各凹部30p、31pの延びる方向は、硬貨基準縁34の下流側へ延びる方向に対して例えば約30°の角度で斜め方向に延びている。
さらに、下側搬送面30および上側搬送面31において、凹部30p、31pの各々下流側に延びる方向の先には検出センサ32が設けられている。この検出センサ32は、凹部30p、31pにより案内された硬貨が通過することを検出するようになっている。
ここで、各凹部30p、31pは、処理される予定の硬貨のうち最大径の硬貨を案内することができるよう、具体的には例えば日本国の硬貨を処理する場合に五百円玉を案内することができるよう、それぞれ下側搬送面30および上側搬送面31に設けられている。このため、処理される硬貨において最大径の硬貨を含む様々な金種の硬貨を凹部30p、31pに沿って案内することができ、硬貨の金種にかかわらず変形硬貨を検出センサ32により検出することができる。
また、図3に示すように凹部30p、31pは下側搬送面30および上側搬送面31の両方に設けられているので、下側搬送面30と上側搬送面31の間の隙間通路に送られた変形硬貨について、上面または下面のどちらに突起が形成されている場合であっても確実に変形硬貨を他の方向に案内することができ、この変形硬貨を検出センサ32により検出することができる。
下側搬送面30および上側搬送面31に各々設けられた凹部30p、31pによって変形硬貨が案内されることについて図7乃至図9を用いて更に詳述する。
まず、本実施の形態の硬貨処理装置10により選別される変形硬貨について図7を用いて説明する。図7に示すように、硬貨処理装置10により選別される変形硬貨としては、例えば一方の表面に打痕C1があり、その結果他方の表面に突起C2が形成されたような硬貨が挙げられる。
次に、繰入機構20の後方領域における、硬貨搬送機構40による正常硬貨の搬送について図8を用いて説明する。
図8に示すように、硬貨搬送機構40の補助丸ベルト41および主丸ベルト42は、下流側に向かうに従って硬貨基準縁34に徐々に接近するよう設置されている。このため、下側搬送面30上で補助丸ベルト41または主丸ベルト42に引っ掛けられて搬送される硬貨には搬送方向に対して右向きの力が加えられ、この硬貨は外周縁が硬貨基準縁34に当接しながら当該硬貨基準縁34の延びる方向(一の方向)に沿って搬送されることとなる。
これに対して、図9に示すように、硬貨搬送機構40により変形硬貨が搬送される場合は、この変形硬貨の突起C2が下側搬送面30の凹部30pまたは上側搬送面31の凹部31pに受け入れられ、当該変形硬貨は凹部30p、31pの延びる方向に沿って案内される。ここで、各凹部30p、31pの延びる方向は、硬貨基準縁34の下流側へ延びる方向に対して斜め方向となっているので、変形硬貨は下流に向かうに従って硬貨基準縁34から離間するよう、前述の一の方向とは異なる他の方向に案内される。このため、変形硬貨は凹部30p、31pの各々下流側に延びる方向の先に設置された検出センサ32により検出されるようになる。
なお、前述のように変形硬貨が案内される他の方向は、下流側に向かうに従って、正常硬貨が案内される一の方向から離間するように、下側搬送面30および上側搬送面31上における凹部30p、31pの延びる方向が設定されている。このため、一の方向に案内される正常硬貨と他の方向に案内される変形硬貨は確実に異なる位置に搬送されることとなり、検出センサ32は他の方向により案内された変形硬貨を正常硬貨と混同することなく確実に検出することができる。検出センサ32による変形硬貨の検出信号は、この検出センサ32の下流側にある硬貨排除機構61に送られるようになっており、硬貨排除機構61はこの検出信号を受けて変形硬貨を排除するようになっている。
〔動作〕
次にこのような構成からなる本実施の形態の硬貨処理装置の動作について説明する。
図10において、硬貨受入口14に投入された入金硬貨は、繰入機構20によって一層一列状態で繰り入れられる。繰入機構20により繰り入れられた硬貨は下側搬送面30と上側搬送面31との間の隙間通路に送られ、この隙間通路内にある硬貨は硬貨搬送機構40の補助丸ベルト41および主丸ベルト42に順次引っ掛けられて装置後方へ搬送される。
ここで、繰入機構20により繰り入れられた硬貨が、表面に突起を有することのない正常硬貨である場合は、この正常硬貨は補助丸ベルト41および主丸ベルト42の延びる方向に沿って搬送される。図8に示すように、補助丸ベルト41および主丸ベルト42は、下流側に向かうに従って硬貨基準縁34に徐々に接近するよう設置されているので、正常硬貨は外周縁が硬貨基準縁34に当接しながらこの硬貨基準縁34の延びる方向(一の方向)に案内される。
硬貨基準縁34に沿って搬送される正常硬貨は、金種識別センサ60によりその金種が識別され、さらに下流側に搬送されて金種選別部50に送られる。そして、金種選別部50において正常硬貨はその金種により選別されて金種毎に収納される。
一方、繰入機構20により繰り入れられた硬貨が、表面に突起C2が形成された変形硬貨である場合は、図9に示すように、この突起C2が下側搬送面30の凹部30pまたは上側搬送面31の凹部31pに受け入れられ、変形硬貨は凹部30p、31pの延びる方向(他の方向)に沿って搬送される。
凹部30p、31pの延びる方向に沿って搬送された変形硬貨は、上側搬送面31の下流に設置された検出センサ32により検出され、この検出信号が硬貨排除機構61に送られる。硬貨排除機構61が変形硬貨の検出信号を受けると、図2に示すように、排出部62のソレノイドがシャッタ部材を駆動してこのシャッタ部材を開状態とし、排出孔を介して変形硬貨を下方の放出機構63に排出する。放出機構63は、排出部62から送られた変形硬貨を硬貨取出口15に排出する。このようにして、変形硬貨は排除(リジェクト)されて装置外部へ排出される。
〔作用効果〕
以上のように本実施の形態の硬貨処理装置によれば、収納された硬貨のうち正常硬貨は硬貨搬送面30、31に沿って一の方向に搬送され、一方表面に突起C2が形成された変形硬貨は一の方向とは異なる他の方向に搬送され、検出センサ32はこの変形硬貨が他の方向に搬送されることを検出するようになっている。このため、レーザ反射式センサや過電流式変位センサ等の厚みセンサを用いることなく、収納された硬貨のうち表面に突起C2が形成された変形硬貨を単純な構成により選別することができる。
また、収納された硬貨のうち表面に突起C2が形成されていると識別された変形硬貨を硬貨排除機構61により排除(リジェクト)することができる。
〔変形例〕
本発明による硬貨処理装置は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。例えば、図11に示すように、変形硬貨を検出する検出センサ32を、下側搬送面30および上側搬送面31の各凹部30p、31pの下流側に延びる方向の先に設ける代わりに、硬貨基準縁34の近傍に設置してもよい。この場合は、検出センサ32は硬貨基準縁34に外周縁が当接して搬送される正常硬貨を検出し、変形硬貨はこの検出センサ32を通過しないこととなる。このことにより、検出センサ32は、変形硬貨が硬貨基準縁34に沿って搬送されなかったことを検出し、この場合に、収納された硬貨が変形硬貨であることを識別する。そして、この検出センサ32による検出信号は硬貨排除機構61に送られ、検出センサ32を通過しなかったことにより変形硬貨と識別された硬貨を当該硬貨排除機構61により排除する。
また、下側搬送面30に沿って搬送される硬貨のうち変形硬貨であると識別された硬貨を排除する硬貨排除手段としては、放出機構63により硬貨を装置外部に排出するものに限定されることはなく、例えば排出部62によって下方に排出された変形硬貨を、装置内に設けられた機内収納箱に収納するようになっていてもよい。この場合、機内収納箱は硬貨処理装置の筐体12から取り出し可能となっており、操作者はこの機内収納箱を筐体12から取り出すことにより当該機内収納箱に収納された変形硬貨を確認することができる。
本発明の実施の形態による硬貨処理装置の内部の構成を示す透視斜視図である。 図1の硬貨処理装置のA−A矢視による断面図である。 図1の硬貨処理装置における二点鎖線Bにより囲まれた部分を拡大した透視斜視図である。 図1の硬貨処理装置の内部を上方から見た平面図である。 図1の硬貨処理装置の上側搬送面を下方から見た部分斜視図(図2のラインC−C矢視図)である。 図1の硬貨処理装置の下側搬送面を上方から見た部分平面図(図2のラインD−D矢視図)である。 表面に突起が形成された変形硬貨の構成を示す説明図である。 正常硬貨が硬貨基準縁に沿って硬貨搬送手段により搬送される際の様子を示す説明図である。 変形硬貨が硬貨搬送面に形成された凹部に沿って搬送される際の状態を示す説明図である。 図1に示す硬貨処理装置を紙幣処理装置と組み合わされた状態の外観で示す斜視図である。 本発明の変形例における、変形硬貨が硬貨搬送面に形成された凹部に沿って搬送される際の状態を示す説明図である。
符号の説明
10 硬貨処理装置
11 紙幣処理装置
12 筐体
13 操作パネル
14 硬貨受入口
15 硬貨取出口
20 繰入機構
21 平ベルト
22 逆転ローラ
30 下側搬送面
30a 第1搬送面
30b 第2搬送面
30p 凹部
31 上側搬送面
31p 凹部
32 検出センサ
34 硬貨基準縁
35 硬貨基準縁
36 傾斜縁
40 硬貨搬送機構
41 補助丸ベルト
42 主丸ベルト
43、44 プーリ
45 前方プーリ
46 後方プーリ
47 中間プーリ
48 案内ローラ
50 金種選別部
60 金種識別センサ
61 硬貨排除機構
62 排出部
63 放出機構

Claims (6)

  1. 収納された硬貨のうち表面に突起が形成された変形硬貨の選別を行う硬貨処理装置であって、
    略水平状態となるよう設けられ、硬貨を略水平方向に一層一列状態で案内する硬貨搬送面と、
    前記硬貨搬送面に沿って硬貨を搬送するための硬貨搬送手段と、
    変形硬貨の突起を受け入れてこの変形硬貨を案内し、前記硬貨搬送手段により変形硬貨以外の正常硬貨が搬送される一の方向とは異なる他の方向に延びるよう前記硬貨搬送面に設けられた凹部と、
    前記硬貨搬送面に設けられ、前記硬貨搬送手段により前記硬貨搬送面に沿って搬送される硬貨の検出を行うための検出センサと、
    を備え、
    前記検出センサは、前記硬貨搬送面に設けられた前記凹部に変形硬貨の突起が受け入れられてこの変形硬貨が前記凹部の延びる方向に沿って前記他の方向に搬送されることを検出するようになっていることを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記硬貨搬送面に設けられ、この硬貨搬送面に沿って搬送される硬貨を選択的に排除するための硬貨排除手段を更に備え、
    前記検出センサにより変形硬貨が検出されたときに前記硬貨排除手段が当該変形硬貨を排除するようになっていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  3. 前記硬貨搬送面は、前記硬貨搬送手段により搬送される硬貨の上面側に位置する上側搬送面およびこの硬貨の下面側に位置する下側搬送面からなり、
    前記凹部は、この上側搬送面および下側搬送面の両方に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の硬貨処理装置。
  4. 前記上側搬送面および下側搬送面は、硬貨が前記硬貨搬送手段により搬送される際にこの硬貨を弾性的に挟むようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
  5. 変形硬貨が案内される前記他の方向は下流側に向かうに従って正常硬貨が案内される前記一の方向から離間するよう、前記硬貨搬送面上における凹部の延びる方向が設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
  6. 処理される硬貨のうち最大径の硬貨を案内することができるよう、前記凹部が前記硬貨搬送面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
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