JP4789376B2 - 電源切換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの異なる交流電源系統を切り換えることが可能な電源切換装置に係り、特に負荷側が短絡状態となり過電流を検出した場合に、給電切換操作をインターロックして、もう一方の健全な電源系統に影響を及ぼさないようにすることにより、負荷側の短絡等の不具合が解消した後に、直ちにもう一方の健全な電源系統から負荷給電復旧を行なえるようにした電源切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の無停電電源装置の一構成例を示すブロック回路図である。
【0003】
図7において、インバータ1の出力は、インバータトランス2の一方の巻線に接続されている。
【0004】
また、インバータトランス2のもう一方の巻線は、本無停電電源装置の出力となり、切換回路3の出力に接続されている。
【0005】
この切換回路3は、接触器4と半導体スイッチ5とから構成されており、負荷6への電力供給を、インバータ1と商用電源7のいずれ側から行なうかを切り換えるために用いる。
【0006】
なお、接触器4は双頭式として記載しているが、電源系統を切り換えることが可能であれば、単頭式の接触器を、インバータ1と商用電源7とにそれぞれ取り付けても構わない。
【0007】
また、直流電源9は、直流電圧源を構成できるものであれば、コンバータ、および蓄電池等でも構わない。
【0008】
一方、インバータトランス2のもう一方の巻線には、電圧検出器8aが接続されている。
【0009】
この電圧検出器8aの出力は、インバータ制御回路11に入力され、インバータ制御回路11内の出力電圧制御回路22に、出力電圧フィードバック31として入力されている。
【0010】
また、インバータ制御回路11内の基準発生回路21の出力は、出力電圧基準32として出力電圧制御回路22に入力されている。
【0011】
さらに、インバータ出力電圧を商用電源に同期させて運転するために、電圧検出器8bの出力はPLL回路23に入力され、PLL回路23の出力は出力電圧位相33として出力電圧制御回路22に入力されている。
【0012】
また、出力電圧制御回路22の出力は、出力電圧指令34としてゲート制御回路24に入力されている。
【0013】
さらに、ゲート制御回路24の出力は、ゲート信号35としてインバータ1に入力されている。
【0014】
図7において、基準発生回路21は、無停電電源装置が本来出力すべき電圧相当の出力電圧基準32を出力する。
【0015】
出力電圧制御回路22は、電圧検出器8aによって検出された出力電圧のフィードバック31が出力電圧基準32と等しくなるように制御を行ない、出力電圧指令34を出力する。
【0016】
ゲート制御回路24は、インバータ1の出力が出力電圧指令34に一致するようにゲート信号35を出力する。
【0017】
インバータ1は、ゲート信号35に応じた出力36を行ない、インバータトランス2の巻線構成、巻線比等により変換された出力が、無停電電源装置の出力となる。
【0018】
図8は、インバータ1の一構成例を示す回路図である。
【0019】
図8において、直流電源9の正極Pは、直流コンデンサ41の一端子に接続されている。
【0020】
また、直流電源9の正極Pは、スイッチング素子42a、42c、42eのコレクタにそれぞれ接続されている。
【0021】
さらに、これらは、それぞれ各々U相、V相、W相としてインバータ出力36となっている。
【0022】
また、スイッチング素子42b、42d、42fのエミッタは、直流コンデンサ41のもう一つの端子に接続され、さらに直流電源9の負極Nに接続されている。
【0023】
さらに、ゲート駆動回路43には、ゲート信号35が入力されている。
【0024】
なお、各スイッチング素子42b、42d、42fには個別にまたは一括に、スイッチング時のサージ電圧抑制用のスナバ回路が設けられているが、ここでは説明を簡単にするために、その図示を省略している。
【0025】
ゲート信号35に対し、ゲート駆動回路43は、上下直列に接続されたスイッチング素子、`例えば42a、42b等が同時にオンすることを防止するデッドタイムを生成したり、各スナバ回路の充放電の期間を確保したりする。
【0026】
インバータ1は、パルス幅変調(PWM)により出力電圧を制御する。
【0027】
図9は、インバータ制御回路11内の基準発生回路21の一構成例を示すブロック図である。
【0028】
図9において、電圧基準信号51a〜51cの出力は、それぞれ乗算器53a〜53cに入力されている。
【0029】
これら各乗算器53a〜53cの出力は、基準発生回路出力32となる。
【0030】
図9は、U相、V相、W相の3相で構成した場合の一例であり、一定の正弦波電圧を出力する例を示している。
【0031】
電圧基準が時間と共に変化する(例えばVVVF…可変電圧可変周波数電源)場合でも構わない。
【0032】
ソフトスタート信号52は、インバータ1の起動時に出力電圧をゼロから徐々に立ち上げる信号であり、起動期間中、ランプ関数等の暫時増加関数であり、起動完了後は1等の一定値となる。
【0033】
本回路により、無停電無源装置は、起動時に出力電圧を徐々に増加させることができる。これは、一般的にソフトスタートといわれる手法である。
【0034】
図10は、インバータ制御回路11内の出力電圧制御回路22の一構成例を示すブロック図である。
【0035】
図10において、出力電圧基準32は出力電圧フィードバック31との差分がそれぞれとられ、PI制御回路54a〜54cにそれぞれ入力される。
【0036】
なお、本例では、電圧制御としてP1制御を用いた例を示しているが、PID制御やI−P制御等のその他の一般的な制御手法や現代制御理論等を用いた制御回路でも構わない。
【0037】
図10において、PI制御回路54a〜54cは、出力電圧フィードバック31が出力電圧基準32に追従するように制御を行なう。
【0038】
特に、高速化や安定化を図る意味で、出力電圧の後段または前段あるいは並列に、出力電流等の電流制御回路を付加するようにしても構わない。ここでは、説明を簡単にするために省略している。
【0039】
図11は、インバータ制御回路11内のゲート制御回路24の一構成例を示すブロック図である。
【0040】
図11において、出力電圧指令34は、キャリア発生回路55との差分がそれぞれとられた後、コンパレータ56a〜56cに入力される。
【0041】
コンパレータ56a〜56cの出力は、ゲート制御回路57a〜57cに入力される。
【0042】
ゲート制御回路57a〜57cの出力は、ゲート信号35となる。
【0043】
本構成例は、一般的に言われる三角波比較方式を示した一例である。ゲートパルスの発生手法は、特に限定されない。
【0044】
図12は、従来の電源切換装置の一構成例を示すブロック回路図である。
【0045】
図12において、電源切換装置は、前記無停電電源装置61aおよび61bの給電系統の入力電源としている。
【0046】
切換回路3は、接触器4と半導体スイッチ5aおよび5bとから構成されており、負荷6への電力供給を、上記一方の無停電電源装置(A系)61aともう一方の無停電電源装置(B系)61bのいずれかに給電を切り換えるように操作するために用いる。
【0047】
なお、電源系統間に流れる電流を抑制するために、半導体スイッチ5aおよび5bと直列にリアクトルを負荷することがあるが、ここでは説明を簡単にするために省略している。
【0048】
切換制御回路60は、無停電電源装置(A系)61aから負荷6へ給電を行なっている場合に、電圧検出器8aの出力を入力とする停電検出回路62aが、電圧低下を検出すると停電検出信号63aを出力し、信号保持回路64bのセット信号として入力される。
【0049】
ここで、信号保持回路64bは、R-Sフリップフロップ回路にて構成しており、前記入力された信号によって出力のセット(“1”)、リセット(“0”)を行なう。
【0050】
また、信号保持回路64bの入力はリセット信号を優先とし、双方同時にセット(S)入力、リセット(R)入力があった場合に、リセット信号を優先するようにしている。
【0051】
信号信号保持回路64bの出力は、切換制御信号65bとなり、B系側に給電を切り換えるため、前記切換回路3内の接触器4と半導体スイッチ5aおよび5bを操作する。
【0052】
切換制御信号65aは、無停電電源装置(A系)61a側の切換操作を行ない、切換信号65bは、無停電電源装置(B系)61b側の切換操作を行なう。
【0053】
また、手動操作回路66bの出力は、前記停電信号63aと同様の動作となるため、本手動操作信号を入力することにより、無停電電源装置(B系)61bからの負荷6への給電切換を行なうことができる。
【0054】
さらに、その説明をしていない停電検出信号63bおよび手動操作回路66aの出力は、無停電電源装置(A系)6の給電切換信号となる
【0055】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の電源切換装置においては、負荷6側で短絡が発生して過電流が発生した場合、給電系統が電圧低下状態となり、もう一方の健全な電源系統へ給電を切り換えることになる。
【0056】
そして、この時負荷6側の短絡が継続することにより、もう一方の健全であった電源系統も給電が不可能な状態となり、システム停止にいたってしまう。
【0057】
また、負荷6側の短絡が解消後に、電源系統側の点検および再立上げ操作が必要となり、負荷給電復旧に長い時間を要することになる。
【0058】
本発明の目的は、負荷側が短絡状態となり過電流を検出した場合に、給電切換操作をインターロックして、もう一方の健全な電源系統に影響を及ぼさないようにすることにより、負荷側の短絡等の不具合が解消した後に、直ちにもう一方の健全な電源系統から負荷給電復旧を行なうことが可能な電源切換装置を提供することにある。
【0059】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る電源切換装置は、負荷に電力を供給する第1の電源と、前記負荷に電力を供給する第2の電源と、前記負荷に供給する電力として、前記第1の電源による電力と前記第2の電源による電力とを相互に切り換える切換手段と、前記第1の電源の電圧低下を検出する第1の電圧低下検出手段と、前記第1の電圧低下検出手段による電圧低下を検出した場合、前記切換手段により、前記負荷に供給する電力を前記第1の電源による電力から前記第2の電源による電力に切り換える切換操作をするための第1の切換指令を出力する第1の切換操作手段と、前記第2の電源の電圧低下を検出する第2の電圧低下検出手段と、前記第2の電圧低下検出手段による電圧低下を検出した場合、前記切換手段により、前記負荷に供給する電力を前記第2の電源による電力から前記第1の電源による電力に切り換える切換操作をするための第2の切換指令を出力する第2の切換操作手段と、前記負荷に流れる電流の過電流を検出する過電流検出手段と、前記過電流検出手段により過電流を検出した場合、前記第1の電源又は前記第2の電源から前記負荷に電力供給を継続させた状態で、前記第1の切換操作手段による前記第1の切換指令及び前記第2の切換操作手段による前記第2の切換指令の出力を共にロックするロック手段とを備えている。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0073】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による電源切換装置の構成例を示すブロック回路図であり、図12と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0074】
すなわち、本実施の形態による電源切換装置は、図1に示すように、電流検出手段である電流検出器71と、過電流判定手段である過電流検出回路72と、ロック手段であるホールド回路73aおよび73bとを、前記図12に付加した構成としている。
【0075】
電流検出器71は、電源切換装置本体の出力電流を検出する。
【0076】
過電流検出回路72は、電流検出器71からの出力が所定の一定レベル以上にあること、すなわち例えば電源切換装置本体の定格電流の2倍よりも大きいをこと判定すると、過電流検出出力を所定の時間生ずる。
【0077】
ホールド回路73aおよび73bは、過電流検出回路72からの過電流検出出力が入力されると、当該入力により切換回路3の給電切換操作をロックする、すなわち切換制御信号65aおよび65bをホールドする。
【0078】
なお、本例では、過電流検出出力の出力をワンショットパルス構成としているが、これに限らず、例えば信号保持回路等で構成して、過電流検出出力の出力をラッチするようにしても構わない。
【0079】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源切換装置の作用について説明する。
【0080】
図1において、電源切換装置本体の出力電流を電流検出器71により検出し、この電流検出値が所定の設定値以上であれば、過電流検出回路72により過電流であると判定することができる。
【0081】
そして、このような過電流検出状態になると、過電流検出回路72は一定時間もしくはラッチした信号を出力して、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0082】
これにより、負荷短絡等による過電流が発生して、一方の電源系統が電圧低下を検出した場合でも、もう一方の健全な電源系統を維持することができる。
【0083】
上述したように、本実施の形態による電源切換装置では、負荷側の短絡等による異常発生に対して、電源切換装置本体のインターロック回路を動作させるようにしているので、もう一方の健全な電源系統を保護することができ、かつ負荷側の異常が解消した後には負荷給電復旧を容易に行なうことができるため、負荷給電信頼性を向上させることが可能となる。
【0084】
すなわち、例えば負荷側のトランス投入やモータ起動によるラッシュ電流により、一時的な過電流状態、すなわち一時的な負荷側の短絡状態となった場合でも、電源切換装置はもう一方の健全な電源系統に給電切換操作を行なうことなく給電を継続するため、負荷給電のための復旧操作が不要となり、給電信頼性を向上させることが可能となる。
【0085】
(第2の実施の形態)
図2は、本実施の形態による電源切換装置の構成例を示すブロック回路図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0086】
すなわち、本実施の形態による電源切換装置は、図2に示すように、前記図1における接触器4を省略して、半導体スイッチ5aおよび5bのみで切換回路3を構成したものとしている。
【0087】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源切換装置の作用について説明する。
【0088】
図2において、電源切換装置本体の出力電流を電流検出器71により検出し、この電流検出値が所定の設定値以上であれば、過電流検出回路72により過電流であると判定することができる。
【0089】
そして、このような過電流検出状態になると、過電流検出回路72は一定時間もしくはラッチした信号を出力して、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0090】
これにより、負荷短絡等による過電流が発生して、一方の電源系統が電圧低下を検出した場合でも、もう一方の健全な電源系統を維持することができる。
【0091】
上述したように、本実施の形態による電源切換装置でも、前述した第1の実施の形態による電源切換装置と同様の効果を得ることが可能となる。
【0092】
(第3の実施の形態)
図3は、本実施の形態による電源切換装置の構成例を示すブロック回路図であり、図12と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0093】
すなわち、本実施の形態による電源切換装置は、図3に示すように、手動操作手段であるスイッチ回路74と、ロック手段であるホールド回路73aおよび73bとを、前記図12に付加した構成としている。
【0094】
スイッチ回路74は、手動操作により信号の入力を促す。
【0095】
ホールド回路73aおよび73bは、スイッチ回路74から手動操作による信号が入力されると、当該入力信号により当該入力信号の入力中、切換回路3の給電切換操作をロックする、すなわち切換制御信号65aおよび65bをホールドする。
【0096】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源切換装置の作用について説明する。
【0097】
図3において、スイッチ回路74から手動操作による信号が入力されると、この入力信号により当該入力信号の入力中、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0098】
これにより、負荷短絡等による過電流が発生して、一方の電源系統が電圧低下を検出した場合でも、もう一方の健全な電源系統を維持することができる。
【0099】
上述したように、本実施の形態による電源切換装置では、負荷側の予期せぬ短絡とは別に、あらかじめ過電流が発生して電源系統が電圧低下を検出することが予想できるケース、例えば負荷側のトランス投入によるラッシュ電流やモーター起動による起動時過電流および負荷側設備の点検の際の誤操作による負荷短絡等では、前記負荷設備操作時間帯のみ電源切換装置本体の切換制御信号65aおよび65bをホールドするようにしているので、もう一方の健全な電源系統に悪影響を及ぼさないようにすることができ、かつ負荷側が解消した後には負荷給電復旧を容易に行なうことが可能となる。
【0100】
(第4の実施の形態)
図4は、本実施の形態による電源切換装置の構成例を示すブロック回路図であり、図3と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0101】
すなわち、本実施の形態による電源切換装置は、図4に示すように、前記図3における接触器4を省略して、半導体スイッチ5aおよび5bのみで切換回路3を構成したものとしている。
【0102】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源切換装置の作用について説明する。
【0103】
図4において、スイッチ回路74から手動操作による信号が入力されると、この入力信号により当該入力信号の入力中、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0104】
これにより、負荷短絡等による過電流が発生して、一方の電源系統が電圧低下を検出した場合でも、もう一方の健全な電源系統を維持することができる。
【0105】
上述したように、本実施の形態による電源切換装置でも、前述した第3の実施の形態による電源切換装置と同様の効果を得ることが可能となる。
【0106】
(第5の実施の形態)
図5は、本実施の形態による電源切換装置の構成例を示すブロック回路図であり、図12と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0107】
すなわち、本実施の形態による電源切換装置は、図5に示すように、電流検出手段である電流検出器71と、過電流判定手段である過電流検出回路72と、手動操作手段であるスイッチ回路74と、論理和(オア)回路75と、ロック手段であるホールド回路73aおよび73bとを、前記図12に付加した構成としている。
【0108】
電流検出器71は、電源切換装置本体の出力電流を検出する。
【0109】
過電流検出回路72は、電流検出器71からの出力が所定の一定レベル以上にあること、すなわち例えば電源切換装置本体の定格電流の2倍よりも大きいをこと判定すると、過電流検出出力を所定の時間生ずる。
【0110】
スイッチ回路74は、手動操作により信号の入力を促す。
【0111】
論理和(オア)回路75は、過電流検出回路72からの過電流検出出力と、スイッチ回路74から手動操作による信号とを入力とし、両者の論理和信号を出力する。
【0112】
ホールド回路73aおよび73bは、論理和(オア)回路75からの論理和信号が入力されると、当該入力により切換回路3の給電切換操作をロックする、すなわち切換制御信号65aおよび65bをホールドする。
【0113】
なお、本例では、過電流検出出力の出力をワンショットパルス構成としているが、これに限らず、例えば信号保持回路等で構成して、過電流検出出力の出力をラッチするようにしても構わない。
【0114】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源切換装置の作用について説明する。
【0115】
図5において、電源切換装置本体の出力電流を電流検出器71により検出し、この電流検出値が所定の設定値以上であれば、過電流検出回路72により過電流であると判定することができる。
【0116】
そして、このような過電流検出状態になると、過電流検出回路72は一定時間もしくはラッチした信号を、論理和(オア)回路75を介して出力して、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0117】
一方、スイッチ回路74から手動操作による信号が入力されると、この入力信号により当該入力信号の入力中、論理和(オア)回路75を介して、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0118】
上述したように、本実施の形態による電源切換装置では、負荷側の短絡等による異常発生に対して、電源切換装置本体のインターロック回路を動作させるようにしているので、もう一方の健全な電源系統を保護することができ、かつ負荷側の異常が解消した後には負荷給電復旧を容易に行なうことができるため、負荷給電信頼性を向上させることが可能となる。
【0119】
すなわち、例えば負荷側のトランス投入やモータ起動によるラッシュ電流により、一時的な過電流状態、すなわち一時的な負荷側の短絡状態となった場合でも、電源切換装置はもう一方の健全な電源系統に給電切換操作を行なうことなく給電を継続するため、負荷給電のための復旧操作が不要となり、給電信頼性を向上させることが可能となる。
【0120】
また、負荷側の予期せぬ短絡とは別に、あらかじめ過電流が発生して電源系統が電圧低下を検出することが予想できるケース、例えば負荷側のトランス投入によるラッシュ電流やモーター起動による起動時過電流および負荷側設備の点検の際の誤操作による負荷短絡等では、前記負荷設備操作時間帯のみ電源切換装置本体の切換制御信号65aおよび65bをホールドするようにしているので、もう一方の健全な電源系統に悪影響を及ぼさないようにすることができ、かつ負荷側が解消した後には負荷給電復旧を容易に行なうことが可能となる。
【0121】
(第6の実施の形態)
図6は、本実施の形態による電源切換装置の構成例を示すブロック回路図であり、図5と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0122】
すなわち、本実施の形態による電源切換装置は、図6に示すように、前記図5における接触器4を省略して、半導体スイッチ5aおよび5bのみで切換回路3を構成したものとしている。
【0123】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電源切換装置の作用について説明する。
【0124】
図6において、電源切換装置本体の出力電流を電流検出器71により検出し、この電流検出値が所定の設定値以上であれば、過電流検出回路72により過電流であると判定することができる。
【0125】
そして、このような過電流検出状態になると、過電流検出回路72は一定時間もしくはラッチした信号を、論理和(オア)回路75を介して出力して、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0126】
一方、スイッチ回路74から手動操作による信号が入力されると、この入力信号により当該入力信号の入力中、論理和(オア)回路75を介して、ホールド回路73aおよび73bにより切換回路3の切換制御信号65aおよび65bをホールドさせる。
【0127】
上述したように、本実施の形態による電源切換装置でも、前述した第5の実施の形態による電源切換装置と同様の効果を得ることが可能となる。
【0128】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。
また、各実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせた作用効果を得ることができる。
さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の発明を抽出することができる。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電源切換装置によれば、負荷での短絡等で過電流が発生し、電源系統が電圧低下を検出した場合、過電流検出等により給電切換操作をインターロックするようにしているので、健全な電源系統を保護し、負荷側の異常が解消した後は、速やかに負荷給電を再開させることができ、上位系統への短絡事故拡大を防止することができるため、負荷給電信頼性を向上することが可能となる。
【0130】
また、負荷側の予期せぬ短絡とは別に、あらかじめ過電流が発生し電源系統が電圧低下を検出することが予想できるケース、例えば負荷側のトランス投入によるラッシュ電流やモーター起動による起動時過電流、および負荷側設備の点検の際の誤操作による負荷短絡等では、上記負荷設備操作時間帯のみ給電切換制御信号をホールドするようにしているので、健全な電源系統に悪影響を及ぼさないようにすることができ、かつ負荷側の異常が解消した後は負荷給電復旧を容易に行なうことができ、上位系統への短絡事故拡大を防止することができるため、負荷給電信頼性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電源切換装置の第1の実施の形態を示すブロック回路図。
【図2】本発明による電源切換装置の第2の実施の形態を示すブロック回路図。
【図3】本発明による電源切換装置の第3の実施の形態を示すブロック回路図。
【図4】本発明による電源切換装置の第4の実施の形態を示すブロック回路図。
【図5】本発明による電源切換装置の第5の実施の形態を示すブロック回路図。
【図6】本発明による電源切換装置の第6の実施の形態を示すブロック回路図。
【図7】従来の無停電電源装置の一構成例を示すブロック回路図。
【図8】従来の無停電電源装置のインバータの一構成例を示す回路図。
【図9】従来の無停電電源装置に用いるインバータ制御回路内の基準生成回路の一構成例を示すブロック図。
【図10】従来の無停電電源装置に用いるインバータ制御回路内の出力電圧制御回路の一構成例を示すブロック図。
【図11】従来の無停電電源装置に用いるインバータ制御回路内のゲート制御回路の一構成例を示すブロック図。
【図12】従来の電源切換装置の一構成例を示すブロック回路図。
【符号の説明】
1…インバータ
2…インバータトランス
3…切換回路
4…接触器
5…半導体スイッチ
6…負荷
7…商用電源
8…電圧検出器
9…直流電源
11…インバータ制御回路
21…基準発生回路
22…出力電圧制御回路
23…PLL回路
24…ゲート制御回路
31…出力電圧フィードバック
32…出力電圧基準
33…出力電圧位相基準指令
34…出力電圧指令
35…ゲート信号
36…インバータ出力電圧
41…直流コンデンサ
42…スイッチング素子
43…ゲート駆動回路
51…電圧基準信号
52…ソフトスタート信号
53…乗算器
54…P1制御回路
55…キャリア発生回路
56…コンパレータ
57…ゲート信号出力回路
60…切換制御回路
61…無停電電源装置
62…停電検出回路
63…停電検出信号
64…信号保持回路
65…切換制御回路
66…手動操作回路
71…電流検出回路
72…過電流検出回路
73…ホールド回路
74…スイッチ回路。
Claims (5)
- 負荷に電力を供給する第1の電源と、
前記負荷に電力を供給する第2の電源と、
前記負荷に供給する電力として、前記第1の電源による電力と前記第2の電源による電力とを相互に切り換える切換手段と、
前記第1の電源の電圧低下を検出する第1の電圧低下検出手段と、
前記第1の電圧低下検出手段による電圧低下を検出した場合、前記切換手段により、前記負荷に供給する電力を前記第1の電源による電力から前記第2の電源による電力に切り換える切換操作をするための第1の切換指令を出力する第1の切換操作手段と、
前記第2の電源の電圧低下を検出する第2の電圧低下検出手段と、
前記第2の電圧低下検出手段による電圧低下を検出した場合、前記切換手段により、前記負荷に供給する電力を前記第2の電源による電力から前記第1の電源による電力に切り換える切換操作をするための第2の切換指令を出力する第2の切換操作手段と、
前記負荷に流れる電流の過電流を検出する過電流検出手段と、
前記過電流検出手段により過電流を検出した場合、前記第1の電源又は前記第2の電源から前記負荷に電力供給を継続させた状態で、前記第1の切換操作手段による前記第1の切換指令及び前記第2の切換操作手段による前記第2の切換指令の出力を共にロックするロック手段と
を備えたことを特徴とする電源切換装置。 - 手動により、前記第1の切換操作手段による第1の切換指令及び前記第2の切換操作手段による第2の切換指令の出力を共にロックする手動ロック手段と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電源切換装置。 - 負荷に電力を供給する第1の電源と、
前記負荷に電力を供給する第2の電源と、
前記負荷に供給する電力として、前記第1の電源による電力と前記第2の電源による電力とを相互に切り換える切換手段と、
前記第1の電源の電圧低下を検出する第1の電圧低下検出手段と、
前記第1の電圧低下検出手段による電圧低下を検出した場合、前記切換手段により、前記負荷に供給する電力を前記第1の電源による電力から前記第2の電源による電力に切り換える切換操作をするための第1の切換指令を出力する第1の切換操作手段と、
前記第2の電源の電圧低下を検出する第2の電圧低下検出手段と、
前記第2の電圧低下検出手段による電圧低下を検出した場合、前記切換手段により、前記負荷に供給する電力を前記第2の電源による電力から前記第1の電源による電力に切り換える切換操作をするための第2の切換指令を出力する第2の切換操作手段と、
手動により、前記第1の電源又は前記第2の電源から前記負荷に電力供給を継続させた状態で、前記第1の切換操作手段による前記第1の切換指令及び前記第2の切換操作手段による前記第2の切換指令の出力を共にロックする手動ロック手段と
を備えたことを特徴とする電源切換装置。 - 前記切換手段は、
前記第1の電源から前記負荷に供給される電力の供給及び停止を行う第1の半導体スイッチと、
前記第2の電源から前記負荷に供給される電力の供給及び停止を行う第2の半導体スイッチと
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電源切換装置。 - 前記切換手段は、前記負荷に供給する電力として、前記第1の電源による電力と前記第2の電源による電力とを相互に切り換える接触器と
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の電源切換装置。
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