JP4794875B2 - 吸着剤の製造方法 - Google Patents
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このような炭化水素系燃料を、まず水蒸気改質、部分酸化などの反応により水素ガス、COガスに変換し、後述するアノードを被毒して発電性能を低下させるCOガスを除去して水素ガスを得る。この水素は、アノードに供給され、アノードの金属触媒によって水素イオンと電子に解離し、電子は外部回路を通じて仕事をしながらカソードに流れ、水素イオンは電解質膜を拡散してカソードに流れ、カソードにてこの電子、水素イオンとカソードに供給される酸素とから水となって電解質膜に拡散する。すなわち、酸素と燃料ガスに由来する水素とを供給して水を生成する過程で電流を取り出すメカニズムになっている。
従来、吸着剤として、ゼオライト(結晶性アルミノシリケート)、シリカ、アルミナ、シリカ・アルミナ、シリカ・ジルコニア等の多孔質、高比表面積の無機酸化物、無機複合酸化物が用いられている。
(i)珪酸塩の水溶液および/または酸性珪酸液と、
(ii)アルミン酸、4硼酸、アンチモン酸、錫酸、アルミノ珪酸、バナジン酸、モリブデン酸、ジルコニル酸、タングステン酸、セレン酸、アンチモン酸、ビスマス酸、チタン酸、ニオブ酸、オキシ硫酸セリウム、オキシ炭酸ジルコニウム、リン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のオキソ酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩水溶液と、
(iii)Cu、Ag、Zn、Ni、Co、Zrから選ばれる少なくとも1種の金属のアンミン錯体水溶液とを、
混合して、複合化合物微粒子を調製し、
得られた微粒子を成形し焼成することを特徴とする吸着剤の製造方法。
(3)(iii)アンミン錯体がCuおよび/またはAgの錯体である。
(5)(i)記珪酸塩および/または酸性珪酸液をSiO2としてのモル数(MS)で表し、(ii)オキソ酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩を、オキソ酸を構成する金属元素の酸化物換算したときのモル数(MNS)で表した時に、モル比(MS)/(MNS)が0.5〜20の範囲に(i)と(ii)とを添加する。
(6)(ii)前記オキソ酸塩がアルミン酸塩である。
本発明では、アルカリ水溶液またはアルカリ性種粒子分散液に、(i)珪酸塩の水溶液および/または酸性珪酸液と、(ii)特定のオキソ酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩水溶液と、(iii)アンミン錯体水溶液とを、混合して複合化合物微粒子を調製する。
本発明に用いる珪酸塩としては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属の珪酸塩の他、アンモニウムまたは有機塩基の珪酸塩を用いることができる。有機塩基としてはテトラエチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン類を挙げることができ、アンモニウムの珪酸塩または有機塩基の珪酸塩には、酸性珪酸液にアンモニア、第4級アンモニウムハイドロオキサイド、アミン化合物などを添加したアルカリ性水溶液も含まれる。
水溶液の珪酸塩(酸性珪酸液も含む)濃度は、酸化物(SiO2)として0.1〜10重量%、さらには0.5〜5重量%の範囲にあることが好ましい。濃度が前記下限より低いと、濃度が薄すぎて製造効率が著しく低下する。
濃度が薄ければ、製造効率が著しく低下することがある。濃度が高すぎても、シリカ源とシリカ以外の無機酸化物源との反応が不均一となり、得られる複合化合物微粒子中のシリカ以外の成分の分布が不均一となり、金属成分の分布も不均一となるためか吸着性能が不充分となることがある。
金属のアンミン錯体の金属としては、Cu、Ag、Zn、Ni、Co、Zr等アンミン錯体を形成しうる金属を用いることができ、具体的に、アンミン錯体としては、[Cu(NH3)4]2+、[Ag(NH3)2]+、[Zn(NH3)4]2+、[Co(NH3)6]2+、[Ni(NH3)6]2+、(NH4)2ZrO(CO3)2(但し(i)で炭酸ジルコニウムアンモニウムを使用しない場合に限る)等、さらにアンモニウムが挙げられる。なお、対イオンは特に制限されるものではないが、通常、OH、CO3、Cl、NO3、SO4、CH3COOなどが挙げられるが、これらに限定されるものではないなお、このような金属のアンミン錯体は、前記金属あるいは金属の酸化物をアンモニア水に溶解して得られる溶液を用いることもできる。
(i)珪酸塩水溶液、(ii)オキソ酸塩水溶液は通常アルカリ性であり、pHが10以上であるが、必要に応じて、混合時にpHが10以上となるようにアルカリ水溶液を添加してもよい。
本発明に係る製造方法では、種粒子分散液を用いると、種粒子が核となり、粒子成長が促進される。種粒子を核として複合化合物微粒子を調製すると複合化合物微粒子の粒子径分布の揃った粒子を得ることができるとともに粒子径のコントロールが容易である。種粒子としては、SiO2、Al2O3、TiO2またはZrO2等の無機酸化物またはこれらの複合
酸化物の微粒子が用いられ、通常、これらのゾルを用いることができる。また、本発明の製造方法によって得られる複合化合物微粒子を種粒子として用いることもできる。
得られる複合化合物微粒子の平均粒子径は、通常2〜500nm、さらには5〜300nmの範囲にあることが好ましい。本発明では、平均粒径が前記範囲になるようにそれぞれの原料の添加量を制御する。複合化合物微粒子の平均粒子径が2nm未満のものは得る事が困難であり、得られたとしてもゲル化あるいは凝集を起こし易く、後述する成形体として用いる際の成形性等が低下する。複合化合物微粒子の平均粒子径が500nmを超えると、最終的に得られる吸着剤の比表面積が小さくなり、充分な吸着性能が得られないことがある。なお、本発明の複合化合物微粒子の平均粒子径は動的散乱法によって求めることができる。
ついで、得られた複合化合物微粒子分散液は、必要に応じて、洗浄してもよい。洗浄する方法としてはイオン交換樹脂を用いる方法、限外濾過膜法等を採用することができる。
成形する際には複合酸化物粒子分散液(ペースト、半乾半湿の分散体も含む)の水分含有量を5〜40重量%、さらには10〜30重量%となるように調整することが望ましい。
成形助剤の添加量は、全固形分の0.5〜15重量%、さらには1〜10重量%の範囲にあることが好ましい。成形助剤の添加量が、少ないと上記した成形助剤を添加する効果が充分得られず、多すぎても、造粒時に粉化したり、得られる成形体の強度や耐摩耗性が低下する傾向にある。
乾燥後、焼成するが、焼成温度は300〜800℃、さらには400〜700℃の範囲にあることが好ましい。この焼成によって、成形体を構成する複合酸化物微粒子中の水酸化物が酸化物になるとともに、金属アンミン錯体の少なくとも一部が還元されて金属となる。
以上のような本発明に係る製造方法で得られた吸着剤は、シリカとシリカ以外の無機酸化物と金属アンミン錯体に由来する金属を含んでなる無機酸化物微粒子から構成されている。なお、金属アンミン錯体に由来する金属は、イオン状態(イオン結合)であっても金属であってもよい。
物のモル数(MNS)とのモル比(MS)/(MNS)は、通常、仕込んだ(i)珪酸塩水溶液と
(ii)オキソ酸塩水溶液とのモル比に相当する。また、金属アンミン錯体に由来する金属の含有量は(iii)金属アンミン錯体の仕込み量に相当する。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
無機酸化物微粒子(1)分散液の調製
平均粒子径5nm、SiO2として濃度20重量%のシリカゾル(pH10.5)14gと純水266gの混合物を攪拌しながら80℃に加温した。これにSiO2として3重量%の珪酸ナトリウム水溶液840gとAl2O3として濃度3重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液317g、Agとして濃度1重量%のアンミン錯体([Ag(NH3)2]OH)水溶液1250gを同時に3時間掛けて添加した(添加後のpHは12.3であった)。
無機酸化物微粒子(1)の金属の含有量、平均粒子径および比表面積を表1に示した。
無機酸化物微粒子(1)分散液に結晶性セルロースを2重量%添加し、スチームジャケット付ニーダーに入れ攪拌しながら水分含有量が28重量%となるまで濃縮した。これを押し出し成型機にて径が2mm、長さが約6mmのペレットを成形した。
内径28.4mmのステンレス鋼製反応管に吸着剤(1)20gを充填した。
ついで、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm)を空間速度(SV)が32,000h-1となるように供給した。このとき、圧力は常圧、温度は25±3℃に維持した。
まず、出口ガス中のメチルメルカプタンの濃度をガスクロマトグラフ法によって分析し、メチルメルカプタンの濃度が0.5ppmとなった時点でメチルメルカプタンの供給を停止した。このときまでの吸着量を積算し、吸着剤(1)に対する重量%として、結果を表1に示した。また、出口のメチルメルカプタンの濃度が0.5ppmとなるまでの時間を破過時間として結果を表1に示した。
性能評価(1)において、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm)の相対湿度(RH)が50%となるように水を加えて調整したガスを用いた以外は同様にして行い、結果を表2に示した。
性能評価(1)において、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm)の相対湿度(RH)が90%となるように水を加えて調整したガスを用いた以外は同様にして行い、結果を表1に示した。
無機酸化物微粒子(2)分散液の調製
平均粒子径5nm、SiO2として濃度20重量%のシリカゾル1(pH10.5)8gと純水342gの混合物を攪拌しながら80℃に加温した。これにSiO2として濃度5重量%の珪酸ナトリウム水溶液648gとAl2O3として濃度1重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液500g、Agとして濃度1重量%のアンミン錯体水溶液900gを同時に3時間掛けて添加した(添加後のpHは12.25であった)。この間、反応液の温度は80℃に保持した。
無機酸化物微粒子(2)の金属の含有量、平均粒子径および比表面積を表1に示した。
無機酸化物物微粒子(2)分散液に結晶性セルロースを2重量%添加し、スチームジャケット付ニーダーに入れ攪拌しながら水分含有量が29重量%となるまで濃縮した。これを押し出し成型機にて径が2mm、長さが約6mmのペレットを成形した。
た。吸着剤(2)の径と長さを表1に示した。
得られた吸着剤(2)について性能評価(1)、(2)および(3)を実施し、結果を表1に示した。
無機酸化物微粒子(3)分散液の調製
平均粒子径5nm、SiO2として濃度20重量%のシリカゾル(pH10.5)17gと純水318gの混合物を攪拌しながら80℃に加温した。これにSiO2として濃度3重量%
の珪酸ナトリウム水溶液1005gとAl2O3として濃度1重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1150g、Cuとして濃度1重量%のアンミン錯体水溶液500gを同時に4時間掛けて添加した(添加後のpHは12.3であった)。この間、反応液の温度は80℃に保持した。
無機酸化物微粒子(3)の金属の含有量、平均粒子径および比表面積を表1に示した。
無機酸化物微粒子(3)分散液にメチルセルロース、結晶性セルロースをそれぞれ1重量%添加し、スチームジャケット付ニーダーに入れ攪拌しながら水分含有量が28重量%となるまで濃縮した。これを押し出し成型機にて径が2mm、長さが約6mmのペレットを成形した。
得られた吸着剤(3)について性能評価(1)、(2)および(3)を実施し、結果を表1に示した。
吸着剤(4)の調製
実施例1と同様にして調製した無機酸化物微粒子(1)分散液を噴霧乾燥機を用いて噴霧乾燥した。得られた乾燥粉末の水分含有量は14重量%であった。これを攪拌混合しながら水分を添加し、水分含有量が26重量%の粉末を得た。この粉末を造粒機(不二パウダル(株)製:マルメライザー)に添加し、400rpmで回転させながら径が約2mmの球状粒子を成形した。
得られた吸着剤(4)について性能評価(1)、(2)および(3)を実施し、結果を表1に示した。
無機酸化物微粒子(4)分散液の調製
平均粒子径5nm、SiO2として濃度20重量%のシリカゾル(pH10.5)16gと純水309gの混合物を攪拌しながら80℃に加温した。これにSiO2として濃度3重量%の珪酸ナトリウム水溶液975gとB2O3として濃度1重量%の四硼酸ナトリウム水溶液750g、Agとして濃度1重量%のアンミン錯体水溶液1000gを同時に3時間掛けて添加した。
無機酸化物微粒子(4)の金属の含有量、平均粒子径および比表面積を表1に示した。
無機酸化物微粒子(4)分散液に結晶性セルロースを2重量%添加し、スチームジャケット付ニーダーに入れ攪拌しながら水分含有量が28重量%となるまで濃縮した。これを押し出し成型機にて径が2mm、長さが約6mmのペレットを成形した。
得られた吸着剤(5)について性能評価(1)、(2)および(3)を実施し、結果を表1に示した。
吸着剤(R1)の調製
NaYゼオライト粉末(触媒化成工業(株)製、SiO2/Al2O3=5.1、水分1
7重量%)120gを純水1L中に懸濁し、硝酸銀39.4gを添加した後、濃度10重量%の硝酸によりpHを6.5に調整した。この後、50℃で1時間攪拌してイオン交換した。これをろ過洗浄し、130℃で16時間乾燥し、乳鉢により粉砕し銀をイオン交換したゼオライト(AgY)粉末を得た。粉末中のAg含有量が20重量%であった。
得られた吸着剤(R1)について性能評価(1)、(2)および(3)を実施し、結果を表1に示した。
吸着剤(R2)の調製
βゼオライト粉末(SiO2/Al2O3=27、水分4重量%)104gを純水1Lに懸濁した。これに硝酸銀39.4gを添加し、濃度10重量%の硝酸によりpHを6.5に調整した。この後、50℃で1時間攪拌混合する。これをろ過洗浄し、130℃で16時間乾燥し、乳鉢により粉砕し銀をイオン交換したゼオライト(Agβ)粉末を得た。粉末中のAg濃度は5重量%であった。
得られた吸着剤(R2)について性能評価(1)、(2)および(3)を実施し、結果を表1に示した。
Claims (6)
- アルカリ水溶液またはアルカリ性種粒子分散液に、
(i)珪酸塩の水溶液および/または酸性珪酸液と、
(ii)アルミン酸、4硼酸、アンチモン酸、錫酸、アルミノ珪酸、バナジン酸、モリブデン酸、ジルコニル酸、タングステン酸、セレン酸、アンチモン酸、ビスマス酸、チタン酸、ニオブ酸、オキシ硫酸セリウム、オキシ炭酸ジルコニウム、リン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種のオキソ酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩水溶液と、
(iii)Cu、Ag、Zn、Ni、Co、Zrから選ばれる少なくとも1種の金属のアンミン錯体水溶液とを、混合して、複合化合物微粒子を調製し、
得られた微粒子を成形し焼成することを特徴とする吸着剤の製造方法。 - 混合させる(iii)アンミン錯体の添加量が、吸着剤中の金属担持量に換算して0.1〜40重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の吸着剤の製造方法。
- (iii)アンミン錯体がCuおよび/またはAgの錯体であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の吸着剤の製造方法。
- 前記複合化合物微粒子の平均粒子径が2〜500nmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸着剤の製造方法。
- (i)記珪酸塩および/または酸性珪酸液をSiO2としてのモル数(MS)で表し、(ii)オキソ酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩を、オキソ酸を構成する金属元素の酸化物換算したときのモル数(MNS)で表したときに、モル比(MS)/(MNS)が0.5〜20の範囲に(i)と(ii)とを添加することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の吸着剤
の製造方法。 - (ii)前記オキソ酸塩がアルミン酸塩であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の吸着剤の製造方法。
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