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JP4800761B2 - 打抜加工装置 - Google Patents
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本発明は打抜加工装置に係り、更に詳しくは、カッター刃の損傷を防止することのできる打抜加工装置に関する。
情報を読み書きできる光ディスクには、その片面側に形成された記録層に保護シートが貼付されている。かかる保護シートの形成は、帯状の剥離シートの一方の面に接着剤層を介して帯状の保護シートが仮着された原反を繰り出しながら行う構成が知られている。すなわち、光ディスクの外縁形状に対応して前記接着層と剥離シートとの境界に達する外側切り込みを形成する一方、光ディスクの中心穴に対応して原反を完全に切り込む内側切り込みを形成し、当該内側切り込みで囲まれる領域を抜き取って保護シートを形成した後、当該保護シートを剥離シートから剥離して光ディスクに貼付する、という構成が知られている。
特許文献1には、前述した保護シートを形成する打抜加工装置が示されている。同装置は、外周面に内外二つのカッター刃を備えたダイカットローラと、当該ダイカットローラに相対するダイ受けローラとを備え、これらダイカットローラとダイ受けローラとの間に帯状の原反を通過させることで、ハーフカットとなる閉ループ状の外側切り込みと、原反を完全に切り込んで部分的な抜き取りを可能とする閉ループ状の内側切り込みとを形成し、当該内側切り込みで囲まれた領域を抜き取って略ドーナツ形状の保護シートが形成できるように構成されている。
特開平7−188623号公報
しかしながら、特許文献1に開示された打抜加工装置にあっては、内外二つのカッター刃のうち、内側のカッター刃は、原反を完全に切り込むことを可能とする刃高を有していることから、前記ダイ受けローラとの接触を生じて損傷を惹起せしめ、カッター刃が切れなくなってしまったり、或いは、切断面がぎざぎざになってしまう、という不都合がある。このようなカッター刃の損傷防止は、ダイ受けローラとの接触を回避する構成とすれば良いことになるが、この場合には、切り込み形成が不完全になる、という不都合を招来することとなる。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、抜き取り用の切り込みを確実に形成することができるとともに、カッター刃の損傷を防止することのできる打抜加工装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、カッター刃を備えたカッターダイと、当該カッターダイに相対配置されたアンビルとを備え、前記カッターダイとアンビルとの間に供給された被加工物に切り込みを形成する打抜加工装置において、
前記被加工物と前記アンビルとの間に緩衝用シートが繰り出されて当該緩衝用シートによって前記カッター刃が前記アンビルに接触しないように設けられ、
前記緩衝用シートは、当該緩衝用シートを保持する保持ローラから巻き取りローラ側に繰り出されるとともに、当該巻き取りローラに巻き取られた緩衝用シートを再び保持ローラに装填する構成、又は、エンドレスの緩衝用シートを回送装置で回送する構成によって再利用可能に設けられる、という構成を採っている。
また、本発明は、外周面にカッター刃を備えたダイカットローラと、当該ダイカットローラに相対配置されたアンビルローラとを備え、前記ダイカットローラとアンビルローラとの間に供給された帯状のシートに打ち抜き用の切り込みを形成する打抜加工装置において、
前記シートとアンビルローラとの間に帯状の緩衝用シートが繰り出されて当該緩衝用シートによって前記カッター刃が前記アンビルローラに接触しないように設けられ、
前記緩衝用シートは、当該緩衝用シートを保持する保持ローラから巻き取りローラ側に繰り出されるとともに、当該巻き取りローラに巻き取られた緩衝用シートを再び保持ローラに装填する構成、又は、エンドレスの緩衝用シートを回送装置で回送する構成によって再利用可能に設けられる、という構成を採ることができる。
本発明において、前記切り込みの内側領域を吸引若しくは押圧して回収する回収装置を含む、という構成を採っている。
本発明によれば、シート等の被加工物とアンビルとの間に緩衝用シートを配置してカッターダイによる切り込み形成を行う構成としたから、カッターダイのカッター刃が緩衝用シートに達する程度の高さに設定しておけば、被加工物を完全に切り込むことができる一方で、アンビルとの接触を回避してカッター刃の損傷原因を一掃することが可能となる。
また、前記緩衝用シートがエンドレスに設けられている構成では、当該緩衝用シートを回送させる構成として使い回しを行うことができる。この際、緩衝用シートが幅方向に変位可能に設けられていれば、切り込み形成後に少しずつ幅方向にずらして利用可能となり、緩衝用シートを長期に亘って利用することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態に係る打抜加工装置の概略正面図が示され、図2には、その要部概略斜視図が示されている。これらの図において、打抜加工装置10は、フレームFに支持されるとともに、被加工物としての帯状の原反S1をロール状に巻回して保持する第1の保持ローラ11と、当該第1の保持ローラ11から繰り出された原反S1を加工した後の加工済みシートS2を巻き取る第1の巻取ローラ12と、前記原反S1に外側切り込みC1及び内側切り込みC2(図2参照)を形成するカット装置13と、原反S1の繰出経路に沿う位置に配置されるとともにロール状に巻回された緩衝用シートASを原反S1の下面側に供給する第2の保持ローラ14と、この第2の保持ローラ14から供給された緩衝用シートASを巻き取る第2の巻取ローラ15と、前記内側切り込みC2で囲まれる領域を回収する回収装置16と、原反S1を搬送する搬送手段17と、緩衝用シートASを繰り出す繰出手段18とを備えて構成されている。ここで、原反S1は、帯状の剥離シートRLの一方の面(図2中上面)に接着剤層Aを介して仮着された帯状の保護シートPSを積層した層構造のものが対象とされている。
前記第1の保持ローラ11は、前記搬送手段17によって搬送される原反S1を図示しないモータによって繰出し可能に支持する。前記搬送手段17は、図示しないモータによって駆動される第1、第2搬送ローラ51、52と、それぞれの搬送ローラ51、52との間に原反S1を挟み込むピンチローラ53、54により構成され、第1の搬送ローラ51は、第2の搬送ローラ52の搬送方向とは反対側の方向に所定の搬送抵抗が付与されるようになっており、これら二つの搬送ローラ51、52がリンクして原反S1の張力を一定に保ちつつ当該原反S1を搬送するようになっている。
前記カット装置13は、カッターダイを構成するダイカットローラ20と、当該ダイカットローラ20に相対配置されたアンビルローラ21とを含む。ダイカットローラ20は、ローラ本体22と、当該ローラ本体22の外周面側に形成されて前記外側切り込みC1を形成する外側カッター刃23と、当該外側カッター刃23の内側に配置されて前記内側切り込みC2を形成する内側カッター刃24とを備えている。外側カッター刃23は、図3及び図4に示されるように、前記剥離シートRLを完全に切り込むことなく接着剤層Aを切り込むことのできる刃高に設定されている一方、内側カッター刃24は、剥離シートRLを完全に切り込むことのできる刃高に設定され、これにより、内側カッター刃24が原反S1に内側切り込みC2を形成したときに、前記緩衝用シートASに切り込み傷AS1(図2参照)が形成されることとなる。なお、ダイカットローラ20は、図1に示されるように、ローラ本体22の外周面において刃不存在領域Bを備えており、当該刃不存在領域Bがアンビルローラ21側に位置したときに、当該アンビルローラ21との間にクリアランスを形成して原反S1及び緩衝用シートASの素通りを許容するように設けられている。
前記第2の保持ローラ14は、前記繰出手段18によって繰り出される緩衝用シートASを図示しないモータによって繰出し可能に支持する。前記繰出手段18は、図示しないモータによって駆動される繰出ローラ61と、その繰出ローラ61との間に緩衝用シートASを挟み込むピンチローラ62により構成され、第2の保持ローラ14は、繰出ローラ61の繰り出し方向とは反対側の方向に所定の繰り出し抵抗が付与されつつ、第2の巻取ローラ15に巻き取られるようになっている。ここで、第2の巻取ローラ15に完全に巻き取られたロール状の緩衝用シートASは、再び第2の保持ローラ14に装填されて再利用してもよい。
前記回収装置16は前記内側切り込みC2を吸引可能な図示しない吸引穴を下面側に備えたバキュームボックス30と、当該バキュームボックス30に連結された吸引ホース31と、図示しない吸引ポンプとからなり、当該吸引ポンプの作動により前記内側切り込みC2で囲まれた原反S1部分を不要シート部分として回収可能となっている。
次に、本実施形態に係る打抜加工装置の動作について説明する。なお、装置動作開始前の段階では、ダイカットローラ20は、前記刃不存在領域Bがアンビルローラ21側に位置して当該アンビルローラ21との間にクリアランスを形成した状態を初期位置として待機しているものとし、この状態で、原反S1及び緩衝用シートASのリード端が、第1の巻取ローラ12及び第2の巻取ローラ15にそれぞれ固定されているものとする。
運転信号により第1、第2搬送ローラ51、52及び、第1の巻取ローラ12が回転して第1の保持ローラ11から原反S1が搬送されると同時に、繰出ローラ61及び第2の巻取ローラ15が回転して第2の保持ローラ14から緩衝用シートASが繰り出されることとなる。
図示しないモータの駆動によりダイカットローラ20が回転することで、外側カッター刃23及び内側カッター刃24によって原反S1に外側切り込みC1及び内側切り込みC2が形成される(図3,図4参照)。この際、内側カッター刃24の刃先縁は、緩衝用シートASに切り込み傷AS1(図2参照)を形成する程度に若干食い込むだけで、当該緩衝用シートASを完全に切り込むことはない設定となっているため、内側カッター刃24がアンビルローラ21に接触することはない。
このようにして外側切り込みC1及び内側切り込みC2が形成された原反S1は、下流側へ搬送される際に、内側切り込みC2で囲まれる領域が回収装置16による吸引力で吸引され、外側切り込みC1の中心領域に貫通穴H(図2参照)を形成して貼付用保護シートS3を備えた加工済みシートS2として第1の巻取ローラ12に巻き取られることとなる。
第2の巻取ローラ15に完全に巻き取られた緩衝用シートASは、当該第2の巻取ローラ15から抜き取られて再び第2の保持ローラ14に装填される。なお、切り込み傷AS1は、緩衝用シートASの延出方向に沿って間隔をおいた位置に断続的に形成されるので、第2の保持ローラ14に装填する際に、これら切り込み傷AS1の間に次の切り込み傷が位置するように設定することもできるし、繰出方向に直行する方向にずらして使用することもできる。
従って、このような実施形態によれば、原反S1を完全に切り込むための内側カッター刃24の刃先縁がアンビルローラ21に非接触に保たれるため、当該内側カッター刃24の損傷原因を確実に回避できる、という効果を得る。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
例えば、前記実施形態では、緩衝用シートASが第2の巻取ローラ15に巻き取られた後に第2の保持ローラ14に再び装填して再利用する構成を図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、エンドレスとなる緩衝用シートASを用い、図5に示される回送装置40によって自動的な再利用を実現できるようにしてもよい。
これを更に詳述すると、回送装置40は、エンドレスの緩衝シートASを回送させるための駆動ローラ41及び従動ローラ42と、図5中紙面直交方向に延びる左右一対のガイドレール43と、これらガイドレール43に沿って移動可能な左右一対のスライダ44と、前記駆動ローラ41及び従動ローラ42を支持するとともに、前記スライダ44を介してガイドレール43に沿って移動可能な移動フレームF1と、当該移動フレームF1の下端部に設けられた送りねじ軸等からなる移動機構45と、前記駆動ローラ41,従動ローラ42とアンビルローラ21との間に配置された一対のガイドローラ46とを備えて構成されている。この回送装置40は、移動機構45の送りねじ軸が回転することで移動フレームF1全体がガイドレール43に沿って移動可能となり、これにより、前記各ローラが軸方向に変位して緩衝用シートASを幅方向に移動させることができるようになっている。従って、例えば、緩衝用シートASが一回転する毎に、フレームF1を図5中紙面直交方向に移動して緩衝用シートASを幅方向に変位させることで、使い回しの際に、切り込み傷AS1が一致することがないように保つことができる。その他の構成は、前記実施形態と同一である。
このような変形例によれば、前記実施形態で得られる効果の他に、緩衝用シートASの装填作業を繰り返す必要がなくなり、作業性が改善される、という効果を付加することができる。
また、前記実施形態では、内側切り込みC2で囲まれる領域を吸引して回収する構成としたが、当該領域を打ち抜く方向に押圧する適宜なピン等に代替してもよい。また、緩衝用シートASが弱接着性の接着シートであって、接着面を前記原反S1の剥離シートRL側に向け、前記内側切り込みC2の内側領域を接着して回収する構成を採用することもできる。このような構成とすれば、前述した吸引による回収装置16を省略することができる。
更に、カット装置13はダイカットローラ20とアンビルローラ21に限定されるものではない。例えば、原反S1の面に対して直交する方向に進退可能なスライドを設けるとともに、当該スライドの下面に外側カッター刃と内側カッター刃を設けてカッターダイを構成する一方、アンビルローラに替えて台形状のアンビル(ボルスター)を相対配置したプレス成形機と同様の構成を採用してもよい。
更に、加工対象は、前述した帯状のシートの他、枚葉のシートであってもよく、また、金属板等を被加工物とすることを妨げない。
実施形態に係る打抜加工装置の概略正面図。 前記打抜加工装置の要部概略斜視図。 ダイカット装置の外側カッター刃と内側カッター刃が切り込みを形成する状態を示す一部断面図。 図3のa部拡大図。 打抜加工装置の変形例を示す概略正面図。
10 打抜加工装置。
13 カット装置
16 回収装置
23 外側カッター刃
24 内側カッター刃
AS 緩衝用シート
S1 原反
20 ダイカットローラ(カッターダイ)
21 アンビルローラ(アンビル)

Claims (3)

  1. カッター刃を備えたカッターダイと、当該カッターダイに相対配置されたアンビルとを備え、前記カッターダイとアンビルとの間に供給された被加工物に切り込みを形成する打抜加工装置において、
    前記被加工物と前記アンビルとの間に緩衝用シートが繰り出されて当該緩衝用シートによって前記カッター刃が前記アンビルに接触しないように設けられ、
    前記緩衝用シートは、当該緩衝用シートを保持する保持ローラから巻き取りローラ側に繰り出されるとともに、当該巻き取りローラに巻き取られた緩衝用シートを再び保持ローラに装填する構成、又は、エンドレスの緩衝用シートを回送装置で回送する構成によって再利用可能に設けられていることを特徴とする打抜加工装置。
  2. 外周面にカッター刃を備えたダイカットローラと、当該ダイカットローラに相対配置されたアンビルローラとを備え、前記ダイカットローラとアンビルローラとの間に供給された帯状のシートに打ち抜き用の切り込みを形成する打抜加工装置において、
    前記シートとアンビルローラとの間に帯状の緩衝用シートが繰り出されて当該緩衝用シートによって前記カッター刃が前記アンビルローラに接触しないように設けられ、
    前記緩衝用シートは、当該緩衝用シートを保持する保持ローラから巻き取りローラ側に繰り出されるとともに、当該巻き取りローラに巻き取られた緩衝用シートを再び保持ローラに装填する構成、又は、エンドレスの緩衝用シートを回送装置で回送する構成によって再利用可能に設けられていることを特徴とする打抜加工装置。
  3. 前記切り込みの内側領域を吸引若しくは押圧して回収する回収装置を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の打抜加工装置。
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